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花陽「部室にタイツを忘れた」
- 1 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:04:13.31 ID:E7WZEaYh.net
- 真姫「……」
真姫「これ、花陽のタイツよね……」
真姫「忘れて帰っちゃったのかしら」
真姫「明日から学校休みだし、届けてあげた方がいいわね」
真姫「…………」
真姫「あ…… いい匂い」
真姫「家に持ち帰れば色々と楽しめそうね」
真姫「あーしたり、こーしたり…… ウフフ」
真姫「……よし」ガサッ
凛「」ガチャッ
- 3 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:05:38.54 ID:E7WZEaYh.net
- 凛「真姫ちゃん!かよちんのタイツに何してるの!!?」
真姫 「り、凛!?」
真姫「何してるって、忘れて帰ったみたいだから花陽の家まで届けようとしてただけよ!」アセアセ
凛「嘘だぁ!自分の家に持って帰るつもりだったんでしょー!」
真姫「はぁ!??」
凛「真姫ちゃん、すっっっごくニヤニヤしてたもん!」
真姫「し、してないわよ!!あっ、こらっ、放しなさい!」
凛「ダメだよ!真姫ちゃんには渡しておけないっ」
凛「これは凛が枕カバーにするんだから!!」
真姫「貴方だって持ち帰るつもりなんじゃない!」
にこ「…………」ヌギッ - 4 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:07:27.42 ID:E7WZEaYh.net
- にこ「あんたたち、何してんのよ」
凛「あっ、にこちゃん」
凛「真姫ちゃんがね、かよちんのタイツを盗もうとしてたんだよ 悪い子だよねー」
真姫「貴方に言われたくないわよ!」
凛「かよちんのタイツはとってもいい匂いだから、気持ちはわかるけど」
真姫「何で知ってるのよ!」
にこ「そ、そう」
にこ「仕方ないわね~ じゃあ、特別に、にこにーの脱ぎたてニーソックスを貸してあげるわ」
にこ「ほら、匂い嗅いでいいわよ?」
凛「ハハ…」
真姫「プッ」
にこ「なによ、その反応っ!せめて『意味わかんない!』とか言って!!」 - 5 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:10:33.47 ID:E7WZEaYh.net
- 真姫「凛っ!花陽のタイツをかけて勝負よ!」
凛「望むところにゃ!にこちゃんジャッジをお願い!」
にこ「は、ジャッジ?」
凛「よりかよちんへの愛が大きい方がこのタイツを所有する権利があるにゃ!」
にこ「いや、それ花陽のだから」
真姫「だったら私の方が上よ 私は寝るときにそのタイツを頭に被るの 枕カバーにする貴方とは訳が違うわ!」
にこ「どういう理屈!?」
凛「真姫ちゃん、甘いにゃ!足は2本あるんだよ?片方に枕を入れて、もう片方に頭を入れて寝る凛の方が上だね!」
にこ「コイツら もうダメだ!!」 - 6 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:13:52.29 ID:E7WZEaYh.net
- ーーー
花陽「うぅ…… 部室にタイツ置いて来ちゃった……」
花陽「タイツを履いてないと、何だかスースーして落ち着かないよぉ」
花陽「うーん、今から取りに戻るのもなぁ」
花陽「夜の学校って何だか怖いし……」
花陽「でも、前に忘れたときは何故か次の日には無くなっちゃってたんだよね……」
花陽「……」
花陽「急いで取りに戻ろう」
花陽「まだ誰かいるかなぁ……」
ーーー
にこ「ここまでよく戦ったわ……」
にこ「それじゃあ最終結果の発表よ」
にこ「勝者は……」
にこ「絵里!!」
絵里「やったわ!花陽のタイツゲットよー!!」 - 7 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:15:14.89 ID:E7WZEaYh.net
- 凛「うっ…… うっ…… 完敗だよ」
凛「まさか絵里ちゃんのかよちん愛がこれほどだったなんて……!」
真姫「……わ、私にはとてもじゃないけどそんな真似できないわ///」
真姫「やっぱり3年生って大人ね……///」
にこ「ちょっと一緒にしないで 私だって流石にドン引きよ」
絵里「ふふっ、貴方たちにはタイツはまだ早かったようね」
絵里「まぁ、私だって部室でそんなことはしないわ」
絵里「ここはとりあえず……」ガバッ
凛「迷いなく頭から行ったにゃ!」
絵里「ああっ、花陽に包まれてるわ!幸せっ」ハァハァ
絵里「恋は盲目とは良く言ったものね もう何も見えないわ」
にこ「そりゃあ、それだけ深く被れば何も見えないわよ」
花陽 「」ガチャッ - 8 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:17:11.41 ID:E7WZEaYh.net
- 花陽「あ、みんな、まだ残ってたんだぁ 良か……った……??」
凛「あっ」
真姫「うっ」
にこ「げっ」
絵里「」
花陽「うぇぇ?……え、絵里ちゃん?それ花陽のタイツだよ、ね……??」
絵里「…………私は絵里じゃないわ 愛の戦士タイツ仮面よ」
凛「り、凛はかよちんの家に届けようとしたんだよ?それなのに、絵里ちゃんが無理矢理……」
絵里「ちょっと、凛!何ひとり助かろうとしてるのよ!」
真姫「人のこと言えないじゃない なにがタイツ仮面よ」
絵里「と、とにかく私は通りがかりの風紀委員、無関係よ」
絵里「ほら、タイツで顔もわからないでしょ?」
にこ「……見苦しいわね」
凛「う~ん、制服で生足のかよちんも可愛いにゃ~」
絵里「生足ですってぇ!!」タイツヌギッ
花陽「絵里ちゃん……(怒)」 - 10 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:18:49.06 ID:E7WZEaYh.net
- 花陽「むー」プンプン
花陽「花陽は怒ってますよ!みんなヒドイです!」
花陽「何で誰も止めてくれなかったのぉ!?」
花陽「にこちゃんまで一緒になって……!」
にこ「ちょっと……!言っておくけどにこはタイツ争奪戦には参加してないわよ!ジャッジしてただけで」
花陽「同罪です!!」
絵里「花陽、落ち着いて……」
花陽「変態仮面は黙ってて!!」
絵里(ガーン)
絵里(ヘンタイ……)
絵里(興奮するわね……)ハァハァ - 11 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:20:43.64 ID:E7WZEaYh.net
- 花陽「もしかして、前に無くなったタイツもみんなが持ってるの!!?」
真姫「えっ?前にもこんなことがあったの?私は知らないわよ」
絵里「私も知らないわ」
にこ「初耳ね」
凛「えっ!?り、り、り、凛も、しししし知らないにゃ!」
花陽「」
花陽「凛ちゃんのバカ!!」 - 12 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:22:13.02 ID:E7WZEaYh.net
- 希「……」コンコンッ
希「まぁまぁ、花陽ちゃん」
花陽「希ちゃん……!」
希「みんな花陽ちゃんのことが大好きすぎて気持ちが抑えられなかっただけなんよ、許してあげたら?」
花陽「うぅっ…… そう言われると……」
希「ほら、みんなももう一度花陽ちゃんに謝って?」
絵里「ごめんなさい」
にこ「すみませんでした」
真姫「悪かったわ」
凛「ごめんね、かよちん」
花陽「うぅ、今回だけだよ?」
花陽「次やったら、もうおにぎり分けてあげないんだから!」
にこ(……罰が可愛い) - 13 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:23:41.74 ID:E7WZEaYh.net
- 希「それにしても花陽ちゃんは罪な女やね」
希「こんなにたくさんの子の気持ちを誘惑しちゃうなんて」
花陽「えぇっ!?私はそんなつもりじゃ……」
希「そうなん?それじゃあ、ウチのことは遊びやったの?」ウルウル
希「ウチ悲しい……」
花陽「希ちゃん!何のことを言ってるの!?」アワワ
絵里「え…… 貴方たちそういう関係だったの?」
花陽「何にも無いよぉ 希ちゃん変なこと言わないで!」
希「ほら、この間2人でご飯食べてるときにウチが好きって言ったら……」
希「そしたら、花陽ちゃんも大好きだよって言ってたやん?」 - 14 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:24:59.71 ID:E7WZEaYh.net
- 絵里「そ、そうなの?」
花陽「えっ!?あっ、あれはご飯が大好きっていう話だと思って……」
希「そんな……ヒドイ……!ぐすんぐすん」
絵里「希…… 貴方、それ分かっててやったでしょう」
希「うん」
花陽「希ちゃぁん!冗談は止めてよぉ」
希「でもでも、ウチが花陽ちゃんのこと好きなのはホントだよ?」
花陽「へ……??///」 - 16 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:27:11.58 ID:E7WZEaYh.net
- 花陽「希ちゃん……!何を言って」アワアワ
絵里「私も花陽のことが好きよ」
花陽「え、絵里ちゃん!!?」
絵里「花陽と一緒にいると気持ちがとても穏やかになるの 花陽の優しさを分けてもらえるの」
絵里「気がついたら、ずっと傍にいて欲しいって思うようになってた……」
絵里「さっきは花陽のタイツを目の前にして思わず取り乱しちゃったけど……」
絵里「私は、……誠実に花陽のことを想ってるわ」
花陽「…………」
花陽「……ヘンタイ」ボソッ
絵里(あぁ……)ゾクゾク
花陽「何でニヤニヤしてるの!?絵里ちゃん不潔!」
絵里「ち、違うわ…… 誤解よ」アセアセ
花陽「信じられません!!」
絵里(ああ…… せっかく今まで格好いい先輩を演じてきたのに……)
絵里(もう嫌われちゃったかしら……)グスン
真姫「……ちょっと待ちなさいよ」 - 20 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:30:10.46 ID:E7WZEaYh.net
- 真姫「私を無視して勝手に話を進めないで!」
真姫「私だって花陽のことが……」
真姫「……!」
真姫「花陽のことが…………///」
花陽「真姫ちゃんまで……」
真姫「ぅ…………///」
真姫「みんな勝手なこと言うから、花陽が困ってるじゃない」
真姫「大事なのは花陽の気持ちでしょう!?」
真姫「花陽には私が必要なのよ!!」
真姫「花陽は引っ込み思案で、おっちょこちょいで、すぐに暴走するし、ドジでマヌケだから、私みたいにちゃんとした人間がついてないとダメなの!!」
花陽「そ、そこまで言わなくても……」シュン - 22 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:31:32.19 ID:E7WZEaYh.net
- 真姫「とにかく!花陽は私といるべきなのよ!」
絵里「ちょっと待ってよ…… 真姫の言う通り、大事なのは花陽の気持ちでしょう?」
絵里(私はもう絶望的だけど……)シクシク
希「そうやね じゃあ、ここは花陽ちゃんに……」
凛「ちょ、ちょっと」
凛「みんな何言ってるの……?」
凛「かよちんは凛の……!!」
凛「…………」
凛「凛の…………」
凛「凛の幼馴染で…………」
凛(そうだ…… 凛とかよちんはただの幼馴染で)
凛「そっか…… そうだよね……」
凛(ずっと一緒だったから、ずっとかよちんを独り占めできる気ようながしてたんだ……)
凛「かよちんはこんなに可愛いんだから、みんながかよちんを好きになるのは当たり前だよね」
凛「誰よりも凛がかよちんのことを知ってるって、錯覚してた……」 - 28 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:33:56.18 ID:E7WZEaYh.net
- 凛「何でも知ってるって思ってた……」
凛「かよちんの好きなもの……」
凛「かよちんの悩み……」
凛「かよちんの匂い……」
凛「かよちんの肌の温もり……」
凛「かよちんの持ってる下着の数……」
凛「かよちんの恥ずかしい寝言の数々………!」
凛「例えばー、『私のおっぱいは世界一ぃ!』」
花陽「凛ちゃん!!///」パチンッ
凛「」
凛「痛いにゃ……」グスン
花陽「……ごめん///」
絵里「全く…… 何言い出すのよ……」
希「まぁ、凛ちゃんが花陽ちゃんのことに1番詳しいのは間違いないかな?」
真姫「どうでもいいことしか知らなそうだったけど」
凛「それで、かよちんは誰が好きなの?」 - 30 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:36:35.11 ID:E7WZEaYh.net
- 花陽「……へ?」
凛「かよちんの好きな人を教えて?///」
花陽「えっ、と…… み、みんな大好きだよ……?///」
真姫「花陽、真面目に答えて」
絵里「花陽……」
希「花陽ちゃん」
凛「かよちん」
にこ(……えーっと、何これ、急展開すぎてついていけないんだけど)
凛「凛たちはみんなかよちんのことが大好き!かよちんは誰が1番好き?」
花陽「うぇぇ……」
花陽(何これ!1人選ばなきゃいけないの?そんなの無理…… 無理ですぅ!)
花陽「……あの、…………その……、あぅ……」オロオロ
花陽(…………)チラッ
にこ(げっ!何でこっちを見るのよ!流石にこの状況じゃ助けられないわよ)
花陽「うぅ~……」 - 32 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:38:26.10 ID:E7WZEaYh.net
- 凛「……かよちん」
花陽「えっ……、と…………」
にこ「……花陽」
花陽「っ!!」
花陽「無理無理っ!私には選べません!誰か助けてー!!」ダッ
希「あっ、逃げた!」
絵里「ちょっと待ちなさーい!」
真姫「逃がさないわよ!」
凛「よーし、みんなで追いかけるにゃー!!」
ーーー
にこ「…………」
にこ「はぁ、疲れた……」
にこ「嵐のようだったわ」
にこ「みんな片付けもしないで出ていっちゃって」
にこ「あー、もう!あちこち散らかしっぱなしじゃない」
にこ「仕方ないわねー……」 - 33 : 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/04/24(日) 19:41:04.46 ID:E7WZEaYh.net
- にこ(…………)サッサッ
にこ(…………それにしても)
にこ(花陽って意外とモテるのね 知らなかったわ)
にこ(今まで何気なく2人きりでライブに行ったりご飯食べたりしてたけど)
にこ(あまりそういうことを意識したことはなかったわね)
にこ(…………)トントンッ
にこ(そういえば今度花陽の家に泊まってDVD観賞会することになってるんだっけ)
にこ(変に意識しちゃいそう……)
にこ(確かに花陽は美人で可愛いし、趣味も合うから話やすいし、何だか守ってあげたくなるけど……)
にこ(でも、ただの可愛い後輩っていうか、妹みたいな感じで……)
にこ(……うん、それだけよ)
にこ(…………)
にこ「……あ」
にこ「花陽のタイツが落ちてる」
おわり

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