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律「オリジナル・ラブ」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 03:10:12.11 ID:4Kl/Lq0D0
身体が熱く火照っている。
お互いが寄り添う体温で、熱く。

季節は冬だというのに、汗ばんでいる。

聡「姉ちゃん?」

律「な、なんだ?」

私の心臓は高鳴っていた。
愛してやまない、「弟」に私という一人の「女」を捧げるのだから。

聡「本当に…いいのかよ…」

律「…聡が良いんだ…」

むしろ、聡じゃなきゃ嫌なんだ。

こんな姉を聡、許しくれる?

聡の指を優しく私の敏感なところへ導いた。




4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 03:14:44.09 ID:4Kl/Lq0D0
近親相姦…しちゃいけないことなのは分かっている。

でも、それって、本当に好きな相手でも、ダメなの、かな?

聡に優しくキスをする。
ぎこちなくだけど、聡がキスを返してくれる。

そのキスは、気づかない間に、熱く甘いキスに変わる。


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 03:18:13.71 ID:4Kl/Lq0D0
律「キスって…どんな味かな?」

私はそんなことを知る由も無い澪に、2人きりの時、聞いてみた。

案の定、澪は顔を真っ赤にすると、

澪「し、しし、知るわけないだろ!」

と言った。

律「だよなー。でもさ、良く甘酸っぱいって言うよなー。」

澪「な、なんでそんな話をし出すんだ?」

律「え?い、いや、別に…」

澪「ま、まさか、知らない間に彼氏が…?」

律「ち、ちがわい!!」


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 03:22:22.95 ID:4Kl/Lq0D0
キスは甘酸っぱい。
漫画かなんかで仕入れた知識。

それを初めて姉弟で、感じることって、私たちだけなのだろうか?

身近に居る。
私を理解している「弟」という存在。
そんな「異性」に興味を、「好き」という感情を持ってしまった。

私は特殊なんだろう。

でも、本当のキスは甘酸っぱいなんてことは考えてる暇もないぜ、澪。


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 03:30:50.15 ID:4Kl/Lq0D0
純「実は、昼ドラにはまっててさー。」

それが、私のことを動揺させる話題だとは、思いもしませんでした。
昼ドラに興味は無かったし、まさか、昼にやるドラマなのに、そんな内容だとは…。

梓「なんで、学校行ってる間のドラマなんかにハマるの?」

純「夏休みにやってるの見てたら、面白くてさー」

憂「昼ドラって、お昼にやってるドラマ?」

純「そうそう!その話の展開が、夜にやるドラマと違って、衝撃的なのよー!」

梓「へぇー…どんな?」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 03:34:17.00 ID:4Kl/Lq0D0
純「それがね、実は、姉妹で駆け落ちしちゃうって展開でねー?」

私はその言葉を聞いて、思わず手に持っていたお箸を落としてしまったのです。

梓「ど、どうしたの?憂」

梓ちゃんに、声をかけられ、はっと我に返り、笑顔をなんとか作りました。

憂「い、いや、話が衝撃的だなーと思って…」

梓「…に、しては…」

純「でしょ?!びっくりでしょ?!でも、姉妹なんだけど、血はつながってなくてさー」

純ちゃんは、私の異変を「普通」の衝撃ととらえてドラマの話を続けています。
梓ちゃんも、その純ちゃんの白熱ぶりに、私の動揺を忘れている様でした。


14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 03:38:42.02 ID:4Kl/Lq0D0
私はお姉ちゃんのことが大好きです。
「好き」というのは、「姉」だから、ではなく、「人」としてです。

私のこの思いは、一方的で。
でも、一緒に居られて、頼ってくれる。
それだけで私は、「姉妹」で良かったと思ったのです。

でも、つい昨日。

思い出すだけで、まだ顔が火照って熱くなる出来事が私達の身に起こったのです。

私はその時幸せでした。

誰よりも。幸せな顔をしていたと思うのです。


15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 03:41:47.98 ID:4Kl/Lq0D0
唯「今日もご飯がおいしいな~♪」

憂「うふふ。お姉ちゃん、ご飯粒が付いてるよ?」

唯「えー?取って~」

憂「もー。しょうがないなぁ」

唯「えへへ。ありがとぉ。」

いつもと変わらない2人きりの夕食。
いつもと変わらない可愛いお姉ちゃん。


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 03:47:09.21 ID:4Kl/Lq0D0
食事が終わると私達は、テレビを見始めました。
懐かしの音楽をランキングで発表している音楽番組。

なんの気なしに2人で見ていると、流れてきた曲に、お姉ちゃんがふと、発言したのです。

唯「本当にキスって甘いのかなぁ。」

憂「えっ?」

唯「ほら、今歌ってたでしょ~?あつくー甘い~口づけを交わそーって」

憂「そ、そうだね…でも、私にはー」

わからないよ。
だって、した事ないもの。
そう言おうとした時、お姉ちゃんの口から、思い掛けない提案が、飛び出しました。

唯「してみよっか、キス。」


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 03:54:19.70 ID:4Kl/Lq0D0
憂「…えっ⁈」

唯「しようよぉ、キス~」

私は冗談だと思いました。
冗談だと思ったからこそ、お姉ちゃんを戒めるつもりで言いました。

憂「キスは、本当に好きな人としなきゃ、甘くないんじゃないかなぁ?」

お姉ちゃんは、きょとんとして、言います。

唯「憂は、私のこと嫌いなの?」

私は頭を振って、

憂「そんなことないよ!大好きだよ?」

大好き。きっと、この言葉は、お姉ちゃんの中で「姉妹」として、に置き換えられるだろう。
好きって言うのは、こういう好きじゃないんだよ、お姉ちゃん。

そう言おうとした時、お姉ちゃんは、突然顔を近づけ、私の唇を奪いました。


18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 03:57:20.97 ID:4Kl/Lq0D0
ほんの数秒でしょうか。
時が止まった感覚。
唇を離れた後も、某然とした私にお姉ちゃんは、言いました。

唯「私も大好きだよ、憂。」

その大好きは、「本当」の大好きだと気付いたのは、私達が姉妹だったからかもしれません。

私は、お姉ちゃんに抱きつきました。
お姉ちゃんは、私を優しく抱きしめ、「もう一回」と、笑って私にキスをしました。

甘い味がしたのは、直前に食べたアイスのせいかどうかは、分かりません。

でも、私には、甘い甘いキスに感じられました。


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 04:04:26.03 ID:4Kl/Lq0D0
澪「おーっす…って、誰も居ないのか…」

律と唯が掃除当番で、私は先に音楽室に到着した。
ムギと一緒に行こうと、探そうとしたのに、何時の間にか居なくなっていた。

じゃあ、2人を待って部室に行こうと待っていたら、今度は2人が先生に呼び出された。

しょうがなく、私は1人で部室に向かって、1人今部室に居る。

私はカバンをベンチに置くと、そばに座って、チューニングをすべく、ベースを取り出した。

その時、そのベンチの後方から、寝息が聞こえるのに気がついた。

そこにはすやすやと眠る、ムギが居た。


21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 04:08:04.55 ID:4Kl/Lq0D0
澪「ムギ…」

私は、ムギを優しく起こそうと、側に寄り、屈んだ。
日の光に当てられたムギは、いつも以上に魅力的に見えた。

律「キスって…どんな味かな?」

あの時、律に言われた言葉を思い出す。

なんで今思い出すんだ?

私が側に寄ってもムギは気付いておらず、寝息を立てている。

私は無意識のうちにムギの唇を注視してあた。


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 04:11:27.72 ID:4Kl/Lq0D0
いやいや!!
だめだろ!

女の子同士で、それも寝ている子に、親友に、き、キス…。
考えただけで、顔が真っ赤になり、ほてっている。
まずい、顔の火照りを取らなきゃ!

私は慌てて立ち上がり、ムギから顔を背けた。
少し冷静になると、もう一度ムギに目をやる。

気持ち良さそうに寝ている。
皆が来るまで寝かせてあげよう。
それが良い。

私は私に言い聞かせると、ベンチに座り直した。


26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 04:16:05.13 ID:4Kl/Lq0D0
おしい!
なんか、惜しい気がする!

私はそうも思いながら、うっすら目を開けました。

澪ちゃんは、明らかに私にキスをしようとしていた…。でも、やめてしまった。
私の乙女センサーが、そう告げている!

澪ちゃんなら、大歓迎なのに!

私は少し残念な気もしましたが、目を覚ますふりをしました。

澪「む、ムギ!起きたのか?」

ムギ「ご、ごめんなさい!日向が気持ち良くて、つい居眠りしちゃったみたい」

澪「全然大丈夫だよ!むしろ、もっと寝ててもー」

ムギ「え?」

澪「い、いやーなんでもないよー」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 04:21:02.91 ID:4Kl/Lq0D0
一度断念したことを、また促すのは、難しい。
また寝たふりをしたら、2人きりの時間は無くなり、皆が揃ってしまう。

どうしたら、良いかしら…。
私は気付かないうちに、考え込んでしまったらしく、澪ちゃんに心配されました。

澪「ムギ?大丈夫か?」

その時、私の頭に「悪mーじゃなく、「天使」が、舞い降り、閃きをくれたのです。

紬「そ、そうなの、ちょっと体調が…」

澪「ほ、本当か?保健室に行く?」

神様さえも私に味方してくれたのかしら!
私は澪ちゃんの申し出にうなずくと、書置きを残して、2人で保健室に向かいました。


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 04:25:33.04 ID:4Kl/Lq0D0
本当に神様は居るのだと信じた瞬間は、ないと思いました。
保健室には、先生がおらず、「偶然」にも、2人きりの空間がまた作り出せたのです。

澪「先生、居ないみたいだな。」

紬「そこのベッドを借りて少し横になるわ。」

澪「そうだな。それが良いよ。」

私はベッドに横たわると、私は大丈夫よ、と澪ちゃんに声をかけ、眠ったフリをしました。

数十分経ったでしょうか。
澪ちゃんは、私の側を離れようとはせず、視線を顔に感じます。

キスをしようとしている。
私の乙女センサーが、敏感に反応してる!

もう少し、がんばって!澪ちゃん!


35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 04:29:40.44 ID:4Kl/Lq0D0
澪「む、ムギ?起きてる?」

当然ここで、返事はしません。
死人のごとく、眠るだけ。

澪ちゃんが、小さな声で「よしっ」と、言ったのが聞こえました。

キマシタワー。

私は、うずうずする気持ちを抑えつつ、澪ちゃんのキスを待ちます。

顔が近付いて来るのがわかります。

ま、まだだめよ、紬。
もう少し、もう少し…。

澪ちゃんは、やっぱりまだ躊躇いがあるようで、なかなか、一気に近付いてくれません。


37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 04:37:00.05 ID:4Kl/Lq0D0
よし!

私は我慢できずに目を開け、澪ちゃんの唇にまっしぐら。

澪「ーんっ⁈」

びっくりして、離れそうになった澪ちゃんを捉えるべく、私は首に手を巻きました。

見よう見まねのディープキス。
始めは抵抗していた澪ちゃんも、下を絡めてくれます。

漏れる吐息が、なんとも言えないエロティズムを奏でいます。

紬「ーっん、はぁ…」

澪「んくっ…ふぅ」

まるで、肉を貪る肉食動物のように2人で唇を求め合いました。
ようやく満足した私達は、唇を離し、息を整えます。

そして、真っ赤になってうつむいた澪ちゃんに私は、聞きました。

紬「澪ちゃん。どんな味がした?」


39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(チベット自治区):2011/03/18(金) 04:39:02.92 ID:o5r0upaD0
やはりムギはやってくれた


42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 04:44:10.65 ID:4Kl/Lq0D0
梓「じゅ、じゅん…だ、だめぇ…」

純「うそつき…もうこんなに…」

梓「いやっ…んっ…」

私達は、両親の居ないことがわかると、いつも互いを求めあっていました。

この関係は、もうちょっとで一年です。

こうなるきっかけは、オリジナル・ラブの「接吻」

2人きりでうちで遊んで居る時に、純が見つけたのが、このCDでした。

純「あずさ、私のも…」

こういう純は誰よりも可愛いです。
私は、純の秘部に優しく触れ、愛撫します。

梓「純もすごいね…」

純「あ、あずさ、の声が…んっ…」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(群馬県):2011/03/18(金) 04:45:53.50 ID:7zoQNnqt0
こいつらが一番進んでたかw


52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 04:54:44.53 ID:4Kl/Lq0D0
純「んっ…あ、あずさぁ…」

梓「純だけいっちゃだめだよっ?い、一緒に…」

純「わかって、る…」

梓「んぁっ…」

いつも通り、一緒に絶頂を迎えると、私達はキスをします。
温もりを確かめ合うように、互いの指を絡めながら。

その時のキスは、いつもいつも、熱く甘いキスです。

純「ねぇ、梓。キスの味ってさ。」

梓「ん~?」

純「甘いよね、なんでかな?」

梓「好きって気持ちが、甘いってことなんじゃないかな?」

純「うへ~。まさか、梓から、そんな言葉をいただくとは…」

余計なことを言うので、私はまたキスをしました。

熱く甘いキスを。

おわり


58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします(dion軍):2011/03/18(金) 04:57:09.93 ID:4Kl/Lq0D0
~エンディング~

オリジナル・ラブ 「接吻」

オリジナル・ラブって、今1人なんだねwwwwwww

おやすみなさい





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