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少年「赤ちゃんってどうやってできるの?」コウノトリ「え!?」
- 1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:05:25.241 ID:QWp9v1ZW0.net
- 少年「ねえねえ、コウノトリさん」
コウノトリ「なんだ、ボウズ」
少年「赤ちゃんってどうやってできるの?」
コウノトリ「え!?」
- 3 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:08:21.340 ID:QWp9v1ZW0.net
- コウノトリ「うーん、そりゃあれだ。男と女がセッ……」
少年「せ?」
コウノトリ(いや、早い! いくらなんでも早すぎる!)
コウノトリ(相手はまだ、サンタさんのためにソックスを用意してるぐらいの子供だぞ!)
コウノトリ「……赤ちゃんは、オレが運んでくるんだよ」
コウノトリ「んでもって、母親の腹の中に詰め込むんだ」
コウノトリ「ブタの腸にひき肉を詰め込んで、ソーセージを作るようにな……」
少年「そうだったんだ!」 - 5 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:11:15.134 ID:QWp9v1ZW0.net
- 少年「赤ちゃんが産まれるのは、コウノトリさんのおかげだったんだ!」
少年「すごいや!」
コウノトリ「へへへ……だろ?」
少年「じゃあ、今連れてきてくれない?」
コウノトリ「え、今!?」
少年「今!」 - 6 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:14:30.119 ID:QWp9v1ZW0.net
- 少年「もしかして……無理なの?」
コウノトリ(ここで無理だと答えて、とっとと諦めさせるのはEASYだ……)
コウノトリ(だけど、オレには……ッ!)
コウノトリ(ウソを教えちまった責任がある……ッ!)
コウノトリ(ウソを現実にする義務がある……ッ!)
コウノトリ「分かった……いいぜ。連れてきてやる」
コウノトリ「ちょっと待ってろ!」バサバサッ
少年「うん!」 - 7 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:17:08.180 ID:QWp9v1ZW0.net
- 産婦人科――
女「お~、よしよし、可愛いわねえ。その若さに嫉妬しちゃうわぁ」
赤ちゃん「ばぶぅ、ばぶぅ……」
コウノトリ「いた!」バサッ - 8 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:20:54.048 ID:QWp9v1ZW0.net
- コウノトリ「すんません、奥さん!」
女「なにかしら?」
コウノトリ「実は赤ちゃんをレンタルさせていただきたいのですが、よろしいですか?」
女「……!」
女はこの時のことを、後にこう振り返っている。
「普通なら、そりゃもちろん断るに決まってるわよ。非常識すぎる頼みだもの」
「だけど、なんでか分からないけど、あの時は断るという選択肢はなかったわ」
「なぜなら……あのコウノトリの目は真剣そのものだったから……」 - 9 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:23:18.747 ID:QWp9v1ZW0.net
- 女「ライオンは我が子をグランドキャニオンに突き落とすという……」
女「ならば生まれてまもない我が子を、コウノトリにレンタルする親がいてもおかしくないわ」
女「持っていきなさいな!」
コウノトリ「ありがとう!」バサバサッ - 10 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:26:37.910 ID:QWp9v1ZW0.net
- コウノトリ「連れてきたぜ!」
赤ちゃん「だぁ~、だぁ~」バブバブ
少年「わぁっ、かっわいい!」
少年「コウノトリさん……ありがとう!」
コウノトリ「へへへ……インディアンとコウノトリは嘘をつかないんだぜ」
少年「じゃあ次の質問ね」
コウノトリ「え」 - 11 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:29:26.066 ID:QWp9v1ZW0.net
- 少年「サンタさんってホントにいるの?」
コウノトリ(くわっ! まぁ~た答えづらい質問を……)
コウノトリ「どうしてそんなこと聞くんだ? ボウズ」
少年「だってさ、一晩で世界中の子供にプレゼント配るなんて、どう考えても無理があるよ」
少年「トナカイが飛ぶってのもおかしいし」
少年「コウノトリさんなら“真実”を知ってるかもしれないと思って」
コウノトリ「う、う~ん……」 - 12 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:32:36.080 ID:QWp9v1ZW0.net
- コウノトリ(サンタさんはお前の両親なんだよ、って教えてやるべきか!?)
コウノトリ(――いや! まだ早い!)
コウノトリ(子供には10歳まではサンタを信じる権利があるんだ! それをブチ壊しちゃならねえ!)
コウノトリ「……いるよ。サンタさんは本当にいる」
少年「いるの!?」
コウノトリ「つうかオレがサンタ」
少年「マジですか!?」 - 14 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:35:35.456 ID:QWp9v1ZW0.net
- 少年「あのさ……コウノトリさん」
コウノトリ「なんだ?」
少年「お願い! プレゼントちょうだい!」
コウノトリ「え!?」
少年「……ダメ?」
コウノトリ「いいぜ……プレゼントしてやる。なにが欲しいんだ?」
少年「ドローン」
コウノトリ「!?」 - 15 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:38:53.411 ID:QWp9v1ZW0.net
- コウノトリ「ドローンって……あの!?」
少年「あの」
コウノトリ「一時期世間を騒がせた?」
少年「そう」
コウノトリ(こ、こいつ……ッ! 二代目ドローン少年にでもなるつもりか!?)
コウノトリ「わ、分かった……ちょっと待ってろ!」バサバサッ - 16 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:42:41.229 ID:QWp9v1ZW0.net
- ドローン専門店――
店員「いらっしゃいませ」
盗撮ドローン ¥1,000,000
爆撃ドローン ¥3,500,000
四次元ドローン ¥5,000,000
コウノトリ(うへぇ~、ドローンってこんな高いのかよ)
コウノトリ(こりゃちょっと手が出せんわ……手作りするしかねえな) - 17 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:45:14.727 ID:QWp9v1ZW0.net
- コウノトリ「えぇっと……枝を短く折って……」パキッ
コウノトリ「もう一本の枝をTの字になるようにくっつけて、と」ペタッ
コウノトリ「完成!」
T - 18 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:48:56.035 ID:QWp9v1ZW0.net
- コウノトリ「ほれ、タケトンボだ」
少年「うわぁ、ありがとう!」ブルンッ ボトッ
少年「すごい勢いで地面に落ちるから楽しいや!」ブルンッ ボトッ
少年「だけどドローンはどうなったの?」ブルンッ ボトッ
コウノトリ「今はクリスマスじゃないから、多少グレードが落ちちまうんだ」 - 19 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:51:45.366 ID:QWp9v1ZW0.net
- 少年「じゃあ次ね」
コウノトリ「どんとこいや」
少年「どうして人を殺したらいけないの?」
コウノトリ「はうっ!?」
コウノトリ(赤ちゃん、サンタときて、いきなり重いじゃねーか……)
コウノトリ(こいつぁ……マイク・タイソン級の難問だぜ。一歩間違えりゃ、耳を失う!)
コウノトリ(――だけど、ここは人生の先輩としてビシッと答えねばならん!) - 20 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:54:47.701 ID:QWp9v1ZW0.net
- コウノトリ「どうして人を殺しちゃいけないか? そりゃあ、オレが決めたんだ」
少年「えっ、どういうこと」
コウノトリ「人が人を殺そうとする……するとどうなると思う?」
少年「どうなるんですか?」
コウノトリ「人って結構速いし、頭いいし、抵抗するし、案外難しいんだよ」
コウノトリ「だから……もっと楽な奴を狙うようになる」
少年「いったい誰を!?」
コウノトリ「コウノトリだ」ニヤッ - 21 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 19:57:43.884 ID:QWp9v1ZW0.net
- コウノトリ「そうなると、ただでさえ数が少ないコウノトリは絶滅しちまう」
コウノトリ「だからオレは“人は人を殺しちゃいけません”って決めたの」
コウノトリ「間接的にオレ自身を守るためにな!」
少年「コウノトリさんってすごいや!」
コウノトリ「だろ?」
少年「じゃあ次の質問ね」
コウノトリ「いいだろう」
コウノトリ(フッ、今のオレならどんな質問にだって答えられる!) - 22 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 20:00:15.139 ID:QWp9v1ZW0.net
- 少年「宇宙ってどうやってできたの?」
コウノトリ「そりゃあ……ビッグバンだろ」
コウノトリ「大爆発が起きて、宇宙が誕生したんだ」
少年「その大爆発を起こしたのは、いったい誰なの?」
コウノトリ「そりゃもちろん、オレよ」ニヤッ
少年「えええええ!?」 - 23 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 20:02:44.583 ID:QWp9v1ZW0.net
- 少年「ねえねえ、ビッグバンってどうだった? どうだった?」
コウノトリ「そりゃ、まああれだ……ポップコーンみてえなもんだ。ポポポポーンって」
少年「熱くなかったの!?」
コウノトリ「多少は熱かったがな、まあオレほどになると……微熱みてえなもんさ」
少年「コウノトリさん、すげえ! すげえよ!」 - 24 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 20:06:11.541 ID:QWp9v1ZW0.net
- 少年「北極と南極ってあるじゃない?」
コウノトリ「ああ、NとSだな」
少年「地球って基本的に南の方が暑いのに、どうして南極の方が寒いの?」
コウノトリ「ああ、それもオレの仕業だ」
少年「コウノトリさんがやったの!?」
コウノトリ「北はどこも寒くて、南はどこも暑い。これじゃフェアじゃねえだろ?」
コウノトリ「だからオレが……ちょちょいとな。乱数調整みたいなもんよ」ニヤッ
少年「コウノトリさんのフェアプレー精神すげええええ!」 - 26 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 20:09:21.102 ID:QWp9v1ZW0.net
- 少年「どうして数学を勉強しなきゃいけないの?」
コウノトリ「コウノトリの数を数えるのに役に立つ」
少年「ピサの斜塔って、どうして傾いてるの?」
コウノトリ「オレのイタズラさ」
少年「フリーメーソンってなんなの?」
コウノトリ「オレのファンクラブだ」 - 27 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 20:12:26.593 ID:QWp9v1ZW0.net
- 少年「すごいよ! コウノトリさん、すごすぎるよ!」
コウノトリ「だろ?」
コウノトリ(フッ、遠い将来、全部ウソだったと気づく時が来るだろうが……)
コウノトリ(こうやって夢を見させる時期も必要だろう……)
少年「じゃあこれ、自由研究で発表するね!」
コウノトリ「え……!?」 - 28 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 20:15:54.942 ID:QWp9v1ZW0.net
- コウノトリ「自由研究……? なんだよそれ!?」
少年「ゴールデンウィークの宿題さ!」
少年「今の話を『コウノトリ万能説』として、大々的に発表するんだ!」
少年「もしかしたらノーベル賞取れるかも! むふふふっ! うしゃしゃしゃっ!」
コウノトリ(まさか……暴走!?) - 30 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 20:18:33.254 ID:QWp9v1ZW0.net
- コウノトリ「ダメだっ! こんなもん発表したら!」
コウノトリ(オボ=ゴーチルートに突入しちまう! まだ若いのに! 子供なのに!)
少年「なんで?」
コウノトリ「なんでっていわれても……そ、そうだ!」
コウノトリ「自由研究は『コウノトリ・グラビア写真集』でいいじゃん!」クネクネッ
少年「ダメだい! 平凡すぎる!」
コウノトリ「そんなことねえよ!? コウノトリって特別天然記念物だし!」
少年「……どうしてそんな必死に止めるのさ」
コウノトリ「だ、だって……だってっ……!」 - 31 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 20:21:10.350 ID:QWp9v1ZW0.net
- コウノトリ「全部ウソなんです! ウソだったんです!」
少年「えっ……」 - 32 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 20:24:10.838 ID:QWp9v1ZW0.net
- 少年「ウソだったの……?」
コウノトリ「はい、REDなウソでした」
少年「なんでウソついたんだよ!」
コウノトリ「うぐっ!」
少年「正直に答えたり分からないっていったら、ボクが君に幻滅すると思った!?」
少年「そんなことでボクが君を嫌いになると思った!?」
少年「ボクは……信頼されてなかったんだ! 信じてもらえてなかったんだ!」
コウノトリ「す、すまねえ……」 - 33 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 20:27:05.210 ID:QWp9v1ZW0.net
- 少年「ボクを信じてないから、君はウソをついたんだ!」
少年「君は最低の鳥だよ!」
コウノトリ「ううう……(返す言葉もねえ……)」
赤ちゃん「待てや」 - 35 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 20:30:19.710 ID:QWp9v1ZW0.net
- コウノトリ「なんだ、今のバリトンボイスは……!?」
少年「あ、赤ちゃん!?」
赤ちゃん「坊」
少年「ボウ? え、ボク!? ボクのこと……!?」
赤ちゃん「なんで理解してやらへんのや」
少年「理解? なにを?」
赤ちゃん「コウノトリがどんな気持ちでウソをついたかってことや」 - 37 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 20:33:11.504 ID:QWp9v1ZW0.net
- 少年「理解もなにも、ウソは悪いことじゃんか! 理解する必要なんかないよ!」
赤ちゃん「ウソが悪いこととは限らへん」
赤ちゃん「相手の気持ちを尊重したからこそ、つくウソもあるんや。方便っちゅうやつや」
赤ちゃん「少なくとも、コウノトリはお前の期待に応えてやろうと必死やった」
赤ちゃん「だからこそ、あれこれと答えをでっちあげたんや」
赤ちゃん「そこに悪意なんて微塵もあらへん」
赤ちゃん「男の子なら、その気持ちをきちんと汲み取ってやれや」
少年「う、うん……。ごめんなさい……」 - 39 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 20:36:16.609 ID:QWp9v1ZW0.net
- 赤ちゃん「せやけど、コウノトリもコウノトリや」
コウノトリ「はいっ!」
赤ちゃん「坊のいうとおり、分からんことを知ったかぶりしたらあかん」
赤ちゃん「坊が傷つくのも分かるで」
コウノトリ「おっしゃる通り……です」
赤ちゃん「ぶっちゃけ、お前も楽しんどったろ? 自分のコウノトリ万能説」
コウノトリ「てへへ……」ペロッ
赤ちゃん「どっちもどっちやな。ま、仲良うせえや」
少年「ごめんね……君に気持ちも知らずにひどいこといって」
コウノトリ「いやオレの方こそ悪かった……」 - 40 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 20:39:01.031 ID:QWp9v1ZW0.net
- 赤ちゃん「じゃ、ワシはこれで消えるわ。母ちゃんが心配しとるかもしれんしな」
少年「あ、あのっ!」
コウノトリ「ぜひお名前を!」
赤ちゃん「河野や」 - 41 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/05/06(金) 20:42:08.552 ID:QWp9v1ZW0.net
- 赤ちゃん「河野兎梨……。生まれたての――ピチピチギャルやで」ニカッ
赤ちゃん「じゃな」ザッザッ
少年&コウノトリ(ありがとう……コウノトリさん)
おわり

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