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にこ「あいつとの世界」

1 : ほのにこ 地の文&キャラ崩壊注意(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:23:30.05 ID:M9b8eCmt.net
高校卒業後、私矢澤にこはアイドルの世界への扉を叩いた

そこで思い知ったのはこの世界はは私が思い描いていたような夢と希望に満ちた光輝いたものじゃないということ

それぞれの欲望や思惑が混ざり合った本当に薄汚れた世界だったの

夢や希望を与えるはずの人間がいる世界が一番夢や希望から遠い世界だったなんて笑えてくるわね

……私がここまで折れずにやってこれたのはきっとあいつの笑顔のおかげなんだろうな




3 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:24:55.77 ID:M9b8eCmt.net
ガチャッ

にこ「ただいまー」

穂乃果「にこちゃん、おかえりーっ!」ダキッ

にこ「……出迎えるなりいきなり抱きつくのはやめなさいよっ!///」

穂乃果「えー なんでさ」ブー

にこ「暑苦しいのよっ それに帰ってきたばっかりだし汗とかが気になるのよっ!」

穂乃果「私は気にならないのになぁ」

にこ「あんたは気にならなくても私は気になるのよっ!」

穂乃果「でもにこちゃんはいつもいい匂いだよ?」

にこ「なっ!?///」

そう、私は元μ'sのリーダー高坂穂乃果と同棲してるの


4 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:25:34.42 ID:M9b8eCmt.net
私はμ'sのラストライブ後に穂乃果から告白されたの

『にこちゃんの輝いている姿を一番側で見ていたい』ってあいつは言ってくれたわ

あいつは他にも沢山のアイドルがいるのに私のことを理想のアイドルだって言ってくれたの

私も穂乃果のことはμ'sに入れてもらった時からずっと気になってたしOKを出したわ

あの日から数年経って私はそこそこブレイクしているアイドルになった

あいつもあいつで穂むらを継ぎながらも私が仕事のある日には家事もこなしてくれるようになったの

あの家事スキルがなかった穂乃果が今や私と同じぐらいのスキルを持ってるなんて海未あたりは信じてくれないんじゃないかしら

でもあいつの本質はあの頃と全く変わらないから安心するのよね


5 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:26:21.43 ID:M9b8eCmt.net
穂乃果「にこちゃん、今日の仕事はどうだったの?」

にこ「まずまずよ」

にこ「テレビの収録だったし近いうちに放送されるんじゃないかしら?」

穂乃果「本当!? にこちゃんの出てる番組は元気がもらえるから好きなんだよね~」

にこ「……それはよかったわ///」

穂乃果「それにね、穂乃果の大好きなにこちゃんがみんなに見てもらえるのが誇らしく思えるんだ」

穂乃果「にこちゃんがずっと頑張ってたのを知ってるからさ」

穂乃果「やっとみんながにこちゃんの魅力に気付いてくれたんだって思っちゃうんだ」エヘヘ

にこ「恥ずかしいこと言ってんじゃないわよっ!///」

穂乃果「だって本当のことなんだもんっ!」

穂乃果「にこちゃん大好きだよ!」モギュッ

にこ「あーもうっ! 暑いんだから離れなさいよっ!///」


6 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:26:52.30 ID:M9b8eCmt.net
そんなあいつとの生活をしている中で最近不安に思うの

あいつが私に対してありったけの愛情をくれるのに対して私はあいつに愛情を返してあげられてるのかなって

そんなことをついついあの2人と飲んでいるときにポロっと言っちゃったのよね……


7 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:27:23.02 ID:M9b8eCmt.net
にこ「素直になるにはどうすればいいのかしらね……」

絵里「……にこ? 急にどうしたのよ?」

希「何かあったん?」

にこ「穂乃果に嬉しいこと言われても照れちゃって軽く流したり憎まれ口を叩いちゃうのよ……」

にこ「素直にありがとうって言えるようになりたいんだけど難しいのよね……」

絵里「気持ちを伝えなさすぎて穂乃果に愛想を尽かされないか心配ってこと?」

希「穂乃果ちゃんが愛想をつかすなんてないと思うけどなぁ」

にこ「そうは言ってないわ ただ素直になれない私のせいであいつを不安にさせてないか心配なのよ」


8 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:28:07.49 ID:M9b8eCmt.net
絵里「……ならにこはもっと穂乃果に心をさらけ出さないとならないんじゃないの?」

にこ「……何を言いたいのよ?」

絵里「にこは穂乃果に対してどこか遠慮しているところがあるんじゃないかってことよ」

希「……にこっちに言うかどうか悩んだんやけどね」

希「実はうちら穂乃果ちゃんから相談を受け取るんよ」


10 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:28:43.94 ID:M9b8eCmt.net
にこ「えっ!? どういうことよ?」

えり「にこが仕事のことをあんまり話してくれないってね」

希「穂乃果ちゃんはにこっちのことをすごく心配しとったよ……」

にこ「……でも穂乃果にそんな素振りは全然なかったわよ?」

絵里「それは穂乃果がにこに気付かれないようにするためでしょうね」

希「多分にこっちに心配をかけさせたくなかったからやと思うよ」

希「なんでにこっちは穂乃果ちゃんに仕事の話をしようとしないん?」

絵里「穂乃果はアイドルとしてのあなたのことも大好きなんだから話してあげたっていいのに……」


12 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:29:23.56 ID:M9b8eCmt.net
にこ「……だからよ」

希「にこっち……?」

にこ「……2人は私が今いるところってどんな風に見えてる?」

絵里「煌びやかなイメージはあるわね」

希「にこっちが憧れてた夢を見せるようなところなんやろ?」

にこ「……本当はあんた達にもあんまり言いたくないんだけどね」

にこ「入ってみてわかったのはこの世界は煌びやかでもなんでもなく薄汚い世界だったのよ……」

にこ「それこそμ'sの頃のようなみんなで自分たちを高めながら切磋琢磨するなんてことはなかったわ」

にこ「あったのは同業者同士の蹴落とし合いだったのよ」

にこ「自分さえ生き残ればいいって奴らばっかりだったのよ……」

にこ「それに売れ始めてから出会った人たちも金やら自分の欲望のために生きてるような人が多かったしね……」

にこ「そんな世界の話を穂乃果にはしたくなかったのよ……」


13 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:30:00.42 ID:M9b8eCmt.net
希「……でもにこっちはそうじゃなかったんやろ?」

にこ「そうじゃなかったとしてもね、あいつには夢を見させてやりたいの……」

にこ「私のいる世界が夢や希望に溢れてるって思っていて欲しいのよ……」

希「真姫ちゃんにサンタのことをバラそうとした時とは大違いやね?」

にこ「……あの時は悪かったって思ってるわよ」

希「誤って欲しかったわけじゃないんやけどなぁ」

希「にこっちがそんなんだとなんか調子狂うなぁ……」

絵里「っていうか希、空気が重くなったからって話を脱線させないの!」

希「いたたまれなくなったから仕方ないやん……」

にこ「……続けるわよ?」


14 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:30:26.23 ID:M9b8eCmt.net
にこ「それにね、まだ私が下積みだった頃に同期のヤツらから嫌がらせを受けたことがあったの」

にこ「そのことを穂乃果につい言っちゃったのよね……」

にこ「そしたらあいつは何って言ったと思う?」

にこ「辛い思いをしてるにこちゃんに何もしてあげられなくてごめんねって泣きながら謝ってきたのよ……」

にこ「その時私はね、私のために泣いてくれるまで穂乃果から愛されてるんだって思ったの」

にこ「それを知れて嬉しかったのは嬉しかったんだけど……」

にこ「私はね、あいつにはいつでも笑っていて欲しいの」

にこ「だから私なんかのことであいつの笑顔を曇らせたくないのよ……」


15 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:30:59.35 ID:M9b8eCmt.net
絵里「……にこの言い分はわかったわ」

絵里「でもね、穂乃果の方からしたら隠される方が辛いと思うわよ?」

にこ「……あいつに気付かれなきゃいい話でしょ」

希「おそらく穂乃果ちゃんはにこっちが隠してることに気付いてると思うよ?」

希「だからうちらに相談してきたんやろうしな」

にこ「……やっぱりそうなるわよね」

絵里「……悪いことは言わないわ にこは穂乃果と話し合うべきよ」

絵里「今までは上手くいってたかもしれないけどこのままじゃあなた達は取り返しのつかないことになるわよ?」

希「すぐにでも話し合ったほうがいいかもなぁ」

にこ「……わかったわよ 帰ったら2人で話し合ってみるわ」


16 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:31:29.67 ID:M9b8eCmt.net
絵里「それなら善は急げってことでにこ、もう帰りなさい」

希「にこっちの決心が鈍らないうちにな」

にこ「……2人とも、恩にきるわね」

絵里「いいのよ あなた達2人が上手くいくように祈ってるわ」

希「後で報告頼むなぁ」

にこ「それじゃまた今度ね」

にこ「……絵里、希、本当に今日はありがとう」

にこ「ちゃんと2人で向き合ってくるわね」


17 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:32:21.97 ID:M9b8eCmt.net
絵里「にこをけしかけちゃったけど大丈夫かしら……?」

希「あの2人なら大丈夫やろ なんだかんだで互いのことを思い合ってる2人なんやし」

絵里「……そうね あの2人ならなんとかなるわよね」クスッ


18 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:32:58.11 ID:M9b8eCmt.net
ガチャッ

にこ「ただいま」

穂乃果「にこちゃん、おかえりっ! 帰ってくるの早かったね?」

にこ「ちょっと色々あったのよ」

穂乃果「……そうだったんだね」

にこ「……それでね、穂乃果と話したいことあるんだけどいいかしら?」

穂乃果「……うん、わかったよ」


19 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:33:34.42 ID:M9b8eCmt.net
そして今まで私が穂乃果に隠してたことと理由を話したの

にこ「穂乃果、本当にごめんなさい……」

穂乃果「……よかった」ポロポロ

にこ「ちょっと、どうしたのよ!?」オロオロ

穂乃果「穂乃果ね、ずっと不安だったんだよ……?」

穂乃果「私じゃにこちゃんの力になれないんじゃないかって……」

穂乃果「私はにこちゃんからたくさんのものをもらってるのに私は何1つ返せてないんじゃないかって……」

穂乃果「だからにこちゃんに愛想を尽かされるかもしれないって思うときだってあったし……」

穂乃果「だからね、にこちゃんが私のことを思ってたからってことを知れて安心したんだ……」

穂乃果「にこちゃんは私のために仕事のことを言わないでいてくれてたんだしね」


20 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:34:04.34 ID:M9b8eCmt.net
穂乃果「……でもね、やっぱり穂乃果はにこちゃんの力になりたいんだ」

穂乃果「にこちゃんは私のことを巻き込みたくないみたいだけどさ……」

穂乃果「にこちゃんが苦しんでる時に私だけ蚊帳の外なんて嫌だよ……」

穂乃果「できることはあんまりないかもだけど、にこちゃんと一緒に悩むことならできるからさ」

穂乃果「だから1人で抱え込まないでよ……」

にこ「穂乃果……」


21 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:34:31.20 ID:M9b8eCmt.net
穂乃果「それにね、にこちゃんは私に夢を見させていたかったって言ってるけどさ……」

穂乃果「私だってにこちゃんのいる場所が綺麗事だけじゃないってことぐらいは知ってるんだよ?」

穂乃果「そんな中でも自分を曲げずに頑張ってるにこちゃんが好きなんだし」

穂乃果「……だからさ、にこちゃんが辛い時には支えになってあげたいんだ」

穂乃果「私だけにこちゃんに与えられてばっかりじゃ不公平だし……」


22 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:35:00.33 ID:M9b8eCmt.net
にこ「……私だってあんたからたくさんのものをもらってるわよ」

にこ「毎日仕事が終わって疲れててもあんたが私を褒めたり励ましてくれるだけで元気が出てくるのよ」

にこ「それにね、いつも私以上に私のことを考えてくれてるでしょ?」

穂乃果「……でもっ!」

にこ「あんたにとってはそれだけのことに思えるかもしれないけどね、私にとっては本当に嬉しいことなのよ」

にこ「だからね穂乃果、本当にありがとう」

穂乃果「にこちゃん……」


23 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:35:33.97 ID:M9b8eCmt.net
にこ「……それとね、今度からはちゃんとあんたに全部話すわ」

にこ「本当に今まで心配をかけさせちゃってゴメンね……」

穂乃果「……ううん、にこちゃんの思いが聞けてよかったよ」

穂乃果「それにね、にこちゃんも私のことを好きでいてくれたことを再確認できて嬉しかったしね///」

にこ「ええ、私は銀河の中の誰よりもあんたのことが好きなんだしね」

穂乃果「に、にこちゃん、急にどうしたの?///」

にこ「あんたの前ではもうつまんない意地なんて張らないって決めたのよ」

にこ「これからは穂乃果がいつも私にしてくれてるみたいに、私もあんたに全力で思いをぶつけるわ!」

にこ「だからね、覚悟してなさいよ?」

にこ「私はあんたを一生離すつもりなんてないんだから!」

穂乃果「……ズルいよ、にこちゃん///」


24 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:36:14.39 ID:M9b8eCmt.net
私はこれからも薄汚れて見える世界で生きていくのだろう

でも私は決して折れることなどないと言い切れる

なぜならどんなに世界が汚れて見えたってあいつと過ごす世界ならきっと素晴らしいものに変わっていくのだから


25 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2016/05/05(木) 23:36:45.81 ID:M9b8eCmt.net
終わり


元スレ:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1462458210/


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