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まどか「明日は何の日でしょう」 マミ「煮干しの日」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 23:46:29.70 ID:0oCCvCed0
- さやか「えっ、なにそのマイナーな記念日!?」
マミ「はづきちゃんの誕生日」
杏子「おジャ魔女どれみ懐かしいな・・・」
マミ「聖バレンタインデーの虐殺のあった日」
さやか「そこまで言ったんなら言おうよ!」
ほむら「・・・バレンタインでしょ」
まどか「ピンポーン! ほむらちゃん正解!」
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 23:48:11.24 ID:0oCCvCed0
- 杏子「そういやそうだったな」
さやか「街中もバレンタインムード一色だしねぇ」
マミ「・・・」ブツブツ
マミ「バレンタインなんてなくなればいいのよ・・・」ブツブツ
さやか「・・・」
さやか(なにか相当嫌な思い出があったんですね・・・)
まどか「それで、みんなはだれに渡す予定なの?」 - 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 23:51:38.14 ID:0oCCvCed0
- さやか「私は恭介かなぁ・・・」
杏子「ほほ~う、健気なこったなぁ」ニヤニヤ
さやか「なっ・・・べっ、別に好きだからとかそういう理由じゃないよ!?」
さやか「ただ単に幼馴染のよしみっていうか・・・」
さやか「そ、そう! 義理チョコよ、義理チョコ!」
マミ「・・・」 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 23:55:31.28 ID:0oCCvCed0
- まどか「さやかちゃん饒舌すぎだよティヒヒ・・・ほむらちゃんは?」
ほむら「わ、私!?」
ほむら「私は・・・そ、その・・・」
まどか「うんうん!」キラキラ
ほむら「た、大切な人に・・・」
まどか「へー! 誰だか気になるよぉ!」 - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/13(月) 23:58:09.50 ID:0oCCvCed0
- まどか「でも羨ましいなぁ、その人!」
ほむら「えっ・・・?」
まどか「だってほむらちゃんの想いがこもったチョコが食べられるんだから!」
ほむら「・・・そ、そうかしら?」
まどか「そうだよぉ! ぜったいに喜ぶと思うな!」
ほむら「・・・///」カァァ
マミ「・・・」ギリギリ - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:02:13.74 ID:GNh1iiAG0
- まどか「杏子ちゃんは?」
杏子「んー、あたしは作るよりもっぱら食う方だからな・・・」
杏子「作るとしたら自分に、かな・・・なーんて」テヘヘ
まどか「そういうのもアリじゃないかn」
マミ「佐倉さん!」ガシッ
杏子「な、なんだよ・・・」
マミ「私たち、仲間ね!」
杏子「はぁ?」 - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:06:02.88 ID:GNh1iiAG0
- マミ「手作りチョコを誰かにあげるなんて・・・勝手にやってろぉ!って感じよねぇ」
マミ「ふん・・・バレンタインなんてクソくらえよ!」ゲシゲシ
マミ「一緒にこの忌まわしい一日を乗り越えましょう!」ガシッ
さやか「・・・」
杏子「べ、別にそんなこと思ってねえよ」
マミ「そっかぁ・・・佐倉さんもかぁ・・・うふふ」
杏子「聞いちゃいねぇ・・・」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:10:46.85 ID:GNh1iiAG0
- まどか「マミさんはチョコつくらないんですか?」
さやか(ま、まどか、それは禁句!)
マミ「・・・」
さやか(ご、ごくり・・・)
マミ「ええ、悪いかしら・・・?」ニコリ
まどか「そんなことないですよ! それもアリだと思います!」
マミ「・・・ずいぶん余裕たっぷりね、鹿目さん」
まどか「えっ、どういうことですか?」
マミ「・・・」
マミ「そういう鹿目さんは、誰に送るのかしら?」 - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:15:24.77 ID:GNh1iiAG0
- まどか「私ですか? 私は・・・」
まどか「お父さんにお母さん、それと達也でしょ・・・」
まどか「あと仁美ちゃんに、早乙女先生に、クラスの何人かの子たち・・・」
まどか「それからもちろん、ここにいるみんなにも!」
まどか「みーんな、私の好きな人たちだからね!」
マミ「・・・」
さやか「まどか・・・」
杏子「お、お前ってやつは・・・」ウルウル
ほむら(・・・私にもくれるのね! やったわ!)グッ - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:19:19.36 ID:GNh1iiAG0
- マミ「わ、私・・・私は・・・」
マミ「私はそんなものいらないわよ・・・!」ダッ
まどか「ま、マミさん!?」
さやか「あ、行っちゃった・・・」
杏子「・・・どうしたんだ? あいつ」
まどか「わかんない・・・でも何か思いつめてたような・・・」
ほむら(まどかの手作りチョコはどんな味がするのかしら・・・)ポワワン - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:22:40.73 ID:GNh1iiAG0
- マミ「・・・はぁ、はぁ」
マミ「・・・」
マミ「私、なんで逃げてきちゃったんだろう・・・」
マミ「・・・でも・・・仕方ないじゃない・・・」
マミ「あんな顔で、あんなこと言われたんじゃ・・・」
マミ「心のけがれた私には・・・眩しすぎる・・・っ!」
マミ「・・・私って、最低よね」ポロポロ - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:25:15.02 ID:GNh1iiAG0
- 「・・・なにを泣いているんだい?」
マミ「・・・!」ゴシゴシ
マミ「キュウべえ・・・あなたどうしてここに・・・?」
QB「まどかに君を探してほしいって、どうしても頼まれてね」
QB「仕方なくここらをウロウロしていたら、君の目立つ姿が目にとまったというわけさ」
マミ「目立つって・・・失礼ね」
QB「だって本当のことじゃないか。その黄色い髪とふくよかな体型は・・・」
マミ「・・・アンタ殺すわよ?」
QB「そんなこと言っても僕には脅しにならないよ」
マミ「・・・」 - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:29:03.06 ID:GNh1iiAG0
- マミ「・・・まぁ、いいわ。あなたと言い合いするだけ無駄だし」
QB「それが賢明な判断だね」
マミ「それで・・・知らせなくていいの? 鹿目さんたちに」
QB「君は僕に知らせてほしいのかい?」
マミ「・・・いえ、結構よ」
マミ「あの子たちとは今、顔合わせづらいし・・・」
QB「・・・」 - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:32:53.57 ID:GNh1iiAG0
- QB「マミ、ひとつ聞いていいかい?」
QB「君はどうしてバレンタインとかいう日をそんなにも嫌っているんだい?」
マミ「・・・!」
マミ「・・・どうしてあなたがそれを知ってるの?」
QB「まあ、僕も君たちの話の一部始終は聞かせてもらってるしね」
マミ「・・・そんなことばっかりしてると女の子に嫌われるわよ?」
QB「もうすでに嫌われていると思っていたけど、僕の思い違いだったかな?」 - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:37:46.30 ID:GNh1iiAG0
- マミ「・・・まぁ、単純な話よ」
マミ「バレンタインは普通、女の子が好きな男の子にチョコをプレゼントするっていう日だけれど」
マミ「最近は女の子同士でもチョコの交換とかやったりするの・・・」
マミ「あなたも知ってのとおり、私には同級生の友達なんてこれっぽっちもいないから―――」
マミ「チョコを渡す相手なんているはずもない・・・」
マミ「魔法少女の仕事で忙しかったから友達なんて作れなかった―――」
マミ「なんて今さら言い訳にはならないわ」
マミ「私自身が自分で作ろうとする努力を放棄していたの。そんなのは自分でも痛いほどわかってる」
QB「・・・」 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:41:29.90 ID:GNh1iiAG0
- マミ「ネットでバレンタインつぶれろだとか、リア充しねだとか書き込んで・・・」
マミ「自分と似たような境遇の人たちと連帯感を感じたりして・・・」
マミ「結局は、寂しかっただけなのよね・・・」
マミ「羨ましかっただけなのよね・・・」
マミ「あの子たちにも、自分と同じでいてほしかっただけなのよ・・・」
マミ「馬鹿みたいよね・・・笑っていいわよ」
マミ「・・・」グスッ
マミ「こんなんじゃ・・・せ、先輩失格よね」ポロポロ
QB「・・・」 - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:45:09.54 ID:GNh1iiAG0
- マミ「うっ・・・ううっ・・・」
QB「・・・」
QB「僕には君たち人間の気持ちなんてさっぱりだけど」
QB「自分の気持ちを正直に伝えられないっていうのは、実に効率の悪い話だね」
マミ「・・・ひっく」ゴシゴシ
マミ「・・・ふふっ、そうかもしれないわ」
マミ「でも、それが人間ってものなのよ・・・」
QB「そうかもしれないね」
QB「ね、まどか?」 - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:49:25.48 ID:GNh1iiAG0
- まどか「ひゃっ!」
マミ「えっ?」
QB「いつまでそこに隠れてるんだい? まどかに、さやかに、杏子に、ほむら」
さやか「・・・!」ビクン
さやか「あ、あんた、いつから気づいてたの・・・?」
QB「最初からずーっとだよ」
QB「そもそも僕にわからないわけないじゃないか」
QB「魔法少女のマスコットキャラを舐めないでほしいなぁ」
杏子「ったく、白々しいやつ・・・」
ほむら「まったくね。マスコットならもう少しかわいげがあってほしいわ・・・」 - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:52:44.51 ID:GNh1iiAG0
- QB「それで君たち四人は、マミの話をどこから聞いていたのかな・・・?」
マミ「・・・!」
マミ「ま、まさか・・・」
まどか「えーっと・・・」
さやか「・・・そのまさかです」ナハハ
マミ「・・・///」カァァ
マミ「き、キュウべえ!」
QB「だって、マミの話を邪魔したら悪いと思って」 - 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 00:56:07.21 ID:GNh1iiAG0
- マミ(うっわ、恥ずかしい・・・後輩の前であんなみっともない姿を・・・)
マミ「・・・」
まどか「マミさん」
マミ「・・・!」ビクン
マミ「なっ、なにかしら? 鹿目さん」
さやか「・・・」
さやか「マミさん、もうそんな無理しなくていいんじゃないですか・・・?」
マミ「・・・!」
マミ「むっ、無理なんてしてないわよ! どのへん? どのへんが無理してるっていうの!?」 - 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 01:00:27.88 ID:GNh1iiAG0
- さやか「全部ですよ・・・さっきの話も」
マミ「あ、あれは・・・」
杏子「嘘だっていうのかよ? あの言葉も・・・あの涙も」
マミ「・・・」
ほむら「・・・あなたは『自分が先輩だ』っていうことに強く捕われすぎていたのよ」
ほむら「後輩に自分の弱いところは見せられないって意気込んで、それをずっとため込んで・・・」
ほむら「私も立場は違うけど、あなたの気持ちはすごくわかる」
マミ「あ、暁美さん・・・」 - 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 01:04:34.10 ID:GNh1iiAG0
- さやか「私、マミさんのことは先輩としてずっと尊敬してます」
さやか「でも、先輩から学ぶことって、強さと同じくらい弱さも大切だと思うんです」
さやか「ニンゲン誰しも完璧じゃないですからね」テヘヘ
マミ「美樹さん・・・」
まどか「・・・うん、そしてなにより・・・」
まどか「マミさんと私たち―――もう立派な“友達”じゃないですか」
マミ「・・・!」
マミ「み、みんなぁ・・・!」ワッ
まどか「わわっ、ちょっと!」 - 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 01:11:05.90 ID:GNh1iiAG0
- マミ「そ、そうだったわよね・・・」
マミ「私、大事なことを見失ってたみたい・・・」
マミ「私にはいつの間にか・・・こんなにもステキな友達がいたのよね・・・」
まどか「・・・そうですよ、マミさん」
まどか「私たち、ずーっと友達です」
マミ「ありがとうね、みんな・・・ほんとうにありがとう・・・」
マミ「・・・うぅ・・・うわぁぁん!」 - 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 01:11:57.37 ID:GNh1iiAG0
- マミ「うぅ・・・ううぅ・・・!」ワンワン
まどか「よしよし、泣かないでマミさん・・・」
さやか「しょうがない先輩だなぁ・・・もう」ヨシヨシ
杏子「泣くなよマミ、あたしがとびっきりのチョコ食わせてやるからよ!」
ほむら「・・・私も、まどかの分のついでならあげないこともないわよ?」
さやか「でたよクーデレ」ボソッ
ほむら「なにか言った・・・?」
さやか「なーんにも」 - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 01:14:25.40 ID:GNh1iiAG0
- マミ「・・・くすっ・・・ふふっ」
まどか「あれ、マミさん笑った!」
さやか「やるじゃん転校生! さっきのはマミさんを笑かすためのボケか!」
ほむら「ボケじゃないっつってんでしょうがぁ!」
アハハ
杏子「んなことより、これからチョコつくるんだろ? 材料買いいこーぜ!」
まどか「そうだね! ほら、マミさんも行きましょ!」
マミ「え、ええ・・・」ゴシゴシ
マミ「・・・よーっし、みんな! だれが一番おいしいチョコを作れるか、競争よ!」
「「おーっ!」」
おわり - 46 : 忍法帖【Lv=5,xxxP】 2012/02/14(火) 01:14:58.02 ID:AMs3NMtp0
- 乙
- 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 01:15:23.74 ID:GNh1iiAG0
- 後日談
「僕にもチョコを・・・?」
「僕には栄養摂取なんて必要ないんだけどなぁ」
「え、気持ちの問題?」
「・・・わかったよ、仕方なくもらっておくよ」
「その代わり、あとで文句言っても返してあげないからね」 - 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 01:18:43.29 ID:GNh1iiAG0
- これでおしまいです。最後まで付き合ってくれた人、もしいたらお疲れ様でした。
本当はこの続きでマミまども書きたいなぁと思ったんですが、それはまた今度にします。
それじゃ年に一度のバレンタイン、みなさん悔いのないよう過ごしてください。 - 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/14(火) 01:23:31.55 ID:NOz/K1Wq0
- 乙乙乙

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