スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
千早「春香は"月光"と"月の光"どっちが好き?」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 10:02:33.07 ID:4Xzh3Fjp0
- 春香「え?メタルギアの話?」
千早「…」
春香「あはは、じょ、冗談だよ
…で、何の話?」
千早「曲、ベートーヴェンとドビュッシーの」
春香「へ、へえ…(ドビュッシーなんて初めて聞いた)」
千早「知らないの?」
春香「え!?い、いやだな!勿論知ってるに決まってるじゃん!
私こう見えてもアイドルだよ?歌いまくりだよ?」
千早「無理しないで」
春香「ご、ごめん千早ちゃん、知らない…」
千早「なら、いいわ」
春香「ごめんね!今日CD借りて聞いてみるから!」
千早「別に、強制はしないわ」
春香「ううん、せっかく千早ちゃんが聞いてくれたんだもん
それに、良い曲なんでしょ?」
千早「ええ」
- 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 10:07:18.10 ID:4Xzh3Fjp0
- ガサゴソ
千早「CDなら、持ち歩いているから貸してあげるわ」
春香「そっか、千早ちゃんはMP3プレイヤーじゃなくてCDプレイヤーだもんね」
千早「前時代的かもしれないけど、はい
出来れば、夜に聞いて欲しいの」
春香「夜?」
千早「ええ、1人で、静かな時」
春香「うん、わかったよ
千早ちゃんは…」
P「おーい!千早!タクシー待ってるぞ!」
千早「は、はい!
それじゃあ、今度感想聞かせてね」
春香「う、うん いってらっしゃい!」
春香(聞きそびれちゃった) - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 10:13:22.93 ID:4Xzh3Fjp0
- ~夜~
♪~♪
春香(素敵な曲…クラシックって、あんまり聞く機会ないけど
落ち着いて、凄く素敵…)
天海母「ごはん食べちゃいなさーい!!」
春香「はーい!」
(もう!なんでこういう日に限って早めに出来るんだろ!)
~~
春香「もぐもぐ」
TV「モダンな家が--(BGM)」
春香「…これ、何て曲?」
天海父「ジムノペディ第1番
…だった気がするけど、確証はない」
春香「ふーん」
天海父「どうして?」
春香「なんとなくっ」
(なんだか、これも良い曲
クラシック、好きになっちゃうかも) - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 10:18:37.73 ID:4Xzh3Fjp0
- ~食後~
春香(こっちが月光かー、こっちも綺麗だな)
春香(…私は、こっちの方が好きだな
すごっく、綺麗だし、曲の中に引きずりこまれちゃいそう)
春香(千早ちゃんはどっちが好きなんだろう)
ガサゴソ
春香(あれ、これ、ジムペディ第1番…エリック・サティ?
聞いたことない名前だけど、さっきのお父さんが言ってた曲だよね)
~~♪
春香(お父さん、正解
これも、優しくて良い曲だなぁ)
春香(伊織とかなら、クラシックよく聞くかな
イメージ的にだけど…)
春香(わ!?もうこんな時間!宿題やっちゃわないと!) - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 10:25:16.01 ID:4Xzh3Fjp0
- ~事務所に向かう最中~
春香(結局、全部ウォー○マンに入れちゃった…帰りに何かクラシックのCD買っちゃおうかな)
ガチャ
春香「おはようございます!」
貴音「おはようございます、春香」
春香「あれ?他の皆は?」
貴音「皆、出払っております
人手が足りないようで、小鳥嬢も先ほどどこかへ」
春香(貴音さん=月=月光とか月の光!)
ピコーン!
春香「ねえ、貴音さんはクラシックとか聞く?」
貴音「は、はぁ、音楽はじゃんる問わず聞きますが
それが何か?」
春香「月光と、月の光って知ってる?
ベートーヴェンと…ド…ド…どなんとかさんの曲!」
貴音「存じております、ドビュッシーですね
どちらも有名な曲です故」 - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 10:32:01.51 ID:4Xzh3Fjp0
- 春香「そうそう、外国の人ってどうしてあんなに名前覚えづらいんだろうね」
貴音「それは、向こうの土地には何か由来となっている何かがあるのではないかと」
春香「そっか…日本じゃ聞かないから、わかんないよね」
貴音「それで、その曲がどうかしましたか?」
春香「あ、そうそう
貴音さんはどっちが好きかなって」
貴音「…そうですね、簡潔に述べますと
どちらもまこと素晴らしい曲です
故に、私には選べません」
春香「じゃ、じゃ強いて言うなら?」
貴音「選べません」
春香「じゃあ銃持った人が来て、どっちか選ばないと撃つ!って言ってきたら?」
貴音「その方を殴り倒します」
春香「な、なんてアグレッシブな答え…」
貴音「それが、私の答えです」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 10:33:54.60 ID:GVwc0h0E0
- お姫ちんはかわいいなあ
- 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 10:37:24.92 ID:d7vZ8gc80
- お姫ちんかっこいいなおい
- 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 10:38:41.31 ID:4Xzh3Fjp0
- スケジュールの確認
春香(千早ちゃんは夕方にレッスン…しばらくは来ないみたい
仕方がないけど、仕事いかないと)
春香「それじゃあ、行ってきますね」
貴音「お気をつけて」
~~
司会「はい、以上で一旦Vの方終わりですけど
いや~可愛かったですね?天海さん」
春香「はい!リスの映像あったじゃないですか、あれとかすっごく可愛かったですっ」
Vのテロップ
司会「あー、これこれ、可愛かったね
天海さんは小さい動物が好きなのかな?」
春香「いえ、動物は皆好きですよ!
でも、このリスの動作は反則級ですよね!」
(中略)
司会「えー、続いては夜行性動物のコーナー参りましょう
それじゃ、天海さん」
春香「え!?わ、私ですか!?そ、その…VTR!きゅんかわ!」 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 10:45:45.78 ID:4Xzh3Fjp0
- P(やっと現場着いた…)
ディレクター「Pちゃん、やっとついたね」
P「は、はい…進行の方は…」
D「問題ないよん、お宅の春香ちゃん、良い感じじゃない!」
P「ありがとうございます、この時間帯に出られて緊張してるみたいですが…」
D「ま、そこも味の一つってことで」
P「はい!今後もよろしくお願いします!」
D「はいはい、よろしくちゃん」
~~
春香「…」(Vの画面をじっと見つめてる)
P(おい、もう画面変わるぞ…カンペ気付いてるか…?)
スタッフ「画面返します、3!2!1!」
春香「…」(Vの画面(ry)
P(馬鹿!!何してんだ!)
スタッフ(3カメ変えて!!早く!!) - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 10:51:39.76 ID:4Xzh3Fjp0
- ~車内~
P「…」
春香「あ、あの…怒ってます…よね
ごめんなさい…」
P「別に怒ってはいないけど…よくまああの局面で現場ひっくり返してくれたなぁ」
春香「うぅ…すいません」
P「お前な、生放送だったらあの間抜けな表情全国に流れてたんだぞ」
春香「聞いただけで恥ずかしいです…」
P「疲れてるんじゃないか?
来週からレッスン減らすか」
春香「そんな事ないです…ちょっと、VTRの月が、綺麗だったから…」
P「月?」
春香「ちょっと、見惚れちゃってました…」
P「あのなぁ…月なんていつでも見れるんだから
何も動物を撮ったVTRの月まじまじと見つめなくてもいいだろ」
春香「お、仰る通りです…」 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 10:55:56.46 ID:4Xzh3Fjp0
- 春香「…」
P「ま、あんまり気にするのも春香らしくないぞ
今日はしっかり休め」
春香「は、はい」
~事務所~
春香「ただいまー」
小鳥「おかえりなさい、春香ちゃん
プロデューサーさんは?」
春香「私を下ろしたら次の現場いっちゃいました」
小鳥「最近、忙しいものね」
ガラ
春香(今日は、月見えないなぁ)
小鳥「どうしたの?」
春香「今日は、空が綺麗ですね」
小鳥「珍しいわね、貴音ちゃんのマネっこかしら?」
春香「ふふ、柄にもないですよね
収録もそれでコケちゃうし…」 - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 11:01:43.00 ID:4Xzh3Fjp0
- 春香「気付いたんです
最近、空見る機会が、あんまりないなって」
小鳥「空を見るより、書類に目を通してるほうが日本人の性にあってるのかもね」
春香「小鳥さんは、クラシックとか聞きますか?」
小鳥「ええ、ジャズとクラシックは大好物よ」
春香「月の光と、月光ってあるじゃないですか」
小鳥「…ええ、それが?」
春香「どっちが好きですか?」
小鳥「よく、比べられる曲だものね」
春香「そうなんですか?」
小鳥「ええ、どちらも素敵な曲なのも比較される所以かもしれないわね」
春香「千早ちゃんにCD借りて、聞いてみてから
なんだか凄くハマっちゃって」
小鳥「いいんじゃない?好きな物は多いに越した事はないわ」
春香「それで、小鳥さんはどっちが好きですか?」
小鳥「う~ん、そうねぇ」 - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 11:05:54.33 ID:4Xzh3Fjp0
- 小鳥「私には、とても選べないわ」
春香「貴音さんと、同じ意見ですね」
小鳥「どちらも、違った良さがあるし
だからと言ってどちらが劣っている訳でもないもの」
春香「…そうですね」
小鳥「それに、私は二つとも大好きだから、主観で優劣つけたくないわ
千早ちゃんは、どっちが好きだって?」
春香「まだ、聞けてないんです
それじゃあ、もう帰りますね
お母さんが夕食の準備してくれたみたいですし」
小鳥「いいなぁ、それじゃあね」
春香「はい、お疲れ様でした」 - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 11:10:57.32 ID:4Xzh3Fjp0
- 春香「ねえ、お母さんは月の光と、月光って知ってる?」
天海母「ええ、勿論
最近クラシックにハマってるの?」
春香「え?な、なんで?」
天海母「昨日もテレビの曲お父さんに聞いてたじゃない」
春香「うん、お友達にCD借りてからハマっちゃって」
天海母「いいじゃない、お母さんその子大好き
今度連れてきなさいよ」
春香「もう、クラシックだけで判断しないでよ」
天海母「それで?その二曲がどうしたの?」
春香「どっちが好き?」
天海母「その子には聞いた?」
春香「まだだよ」
天海母「そう、残念ねぇ」
春香「もう、はぐらかさないで教えてよー」
天海母「はいはい」 - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 11:13:41.04 ID:4Xzh3Fjp0
- 天海母「私は、月の光かな」
春香「そうなんだ、どうして?」
天海母「なんとなく、ね
笑顔の似合いそうな曲だから」
春香(笑顔…か)
天海母「今夜は寒いから、空が綺麗よ」
春香「うん、だから今夜はベランダで聞いてみようかなって」
天海母「風邪は引かないでよ」
春香「はいはい」 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 11:15:22.23 ID:4Xzh3Fjp0
- 春香(確かに、月の光の方が、なんだかキラキラしてるかも。
月だけじゃなくて、星も光ってるイメージ
きっと、虫も一杯鳴いてて、川の水音もして)
春香(でも、それでも私はやっぱり、月光の方が好きだなぁ)
春香「うぅ…寒いっ!」
バタン
春香「寒かったぁ、お布団入ってもう寝よう」 - 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 11:22:10.28 ID:4Xzh3Fjp0
- ~翌日~
春香「あ、千早ちゃん!これ、CD返すね 遅くなってごめん
…千早ちゃんは、どっちが好きなのか、まだ聞けてなかったね」
千早「…月の光、ね」
春香「私は月光の方が好きなんだけど、月光の方が好きって人、なかなかいなくて
ちょっと、悲しくなっちゃった」
千早「春香は、優しいものね」
春香「そっか、千早ちゃんも月の光の方が好きなんだ」
千早「ええ、なんだか、春香みたいで」
春香「え、えぇ!?私みたいって…そんなおっちょこちょいな曲だっけ?」
千早「ふふ、沢山友達がいて、キラキラしていて、笑顔の素敵な春香にピッタリだと思うわ」
春香「じゃ、じゃあ月光だって千早ちゃんに似てると思う!」
千早「あまり、好きと言ってくれる人がいないものね」
春香「わ、ち…違うよ!?
凄く綺麗で、どこまでも届きそうな深い音色とか
…表に出さない、優しさとか」
千早「好きと言ってくれて、ありがとう、春香」 おわり - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 11:23:20.86 ID:r0LAJCUR0
- 名作でした
- 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 11:34:55.39 ID:48b1+y/GO
- いいじゃなーい
- 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 11:36:39.01 ID:Hivj6oKU0
- 乙

アイドルマスター ビジュアルコレクション 上

ベスト・クラシック100 プレミアム

「アイマス」カテゴリの記事
コメントする
全ランキングを表示