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ケン「ガイル……いったい誰を待っているんだ?」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:32:31.99 ID:XHk/OJPs0
- 公園──
ケン「ガイル、なんでこんなところでしゃがんでるんだ?」
ガイル「人を……待っている」
ケン「そうか……」
ケン「じゃあ、またな。義姉さんにもよろしく」
ガイル「ああ……」
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:33:45.11 ID:tOy/LT8DO
- スレタイにワロタ
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:37:06.10 ID:XHk/OJPs0
- 翌日──
ケン「まだいたのか!?」
ガイル「ああ……」
ケン「家族が心配してるんじゃないか!?」
ガイル「家族にはしばらく帰れない、と伝えてある……」
ケン「軍は?」
ガイル「休暇を取ってある……」
ケン「そうか……」
ケン「じゃあ、またな」
ガイル「ああ……」 - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:40:34.75 ID:XHk/OJPs0
- 一週間後──
ケン「まだやってたのか!?」
ガイル「ああ……」
ケン「ずいぶん頬がこけてるが、ちゃんと食べてるのか?」
ガイル「いや……なにも食べてない」
ケン「ちょっと待ってろ、なんか買ってきてやる」
ガイル「すまん……」 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:45:03.14 ID:XHk/OJPs0
- ケン「買ってきたぞ」
ガイル「ありがとう……」
ケン「ちょっと入手に苦労したけど、案外売ってるもんだな」
ケン「たくさん買ってきたぜ」
ケン「ほら、納豆だ」
ガイル「!?」
ガイル「逆だ……」
ケン「え?」
ガイル「俺は納豆が大嫌いなんだ……」
ケン「わ、悪い! 勘違いしてた!」
ケン「ほ、ほら、ハンカチ。これで涙を拭いてくれ」 - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:48:23.78 ID:XHk/OJPs0
- ガイル「拭いてくれ……」
ケン「え?」
ガイル「この体勢を崩したくない。拭いてくれ……」
ケン「ったく、しょうがねえなぁ……」フキフキ
ガイル「ありがとう……」
ケン「じゃあ、パンとコーヒーでも買ってくるぜ」 - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:48:52.48 ID:FMx4KzJw0
- ケンお義兄さん思いやな・・・
- 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:51:59.80 ID:XHk/OJPs0
- ケン「買ってきたぜ」
ケン「ここに置いとくから、食べてくれよ」
ガイル「食べさせてくれ……」
ケン「は?」
ガイル「この体勢を崩したくない。食べさせてくれ……」
ケン「おいおい、いい加減にしろよ」
ケン「お前は大事な友であり義兄だけど、そこまでしてやるつもりはないぜ」
ケン「病気や怪我じゃないんだから、メシくらい自分で食べろよ」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:55:54.06 ID:XHk/OJPs0
- ガイル「頼む……」
ケン「おい、そんな真剣な眼差しで見つめないでくれよ」
ガイル「頼む……」
ケン「だ、だから自分で──」
ガイル「頼む……」
ケン「いや、でもさ……」
ガイル「頼む……」
ケン「分かった、分かったよ!」 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:59:08.46 ID:XHk/OJPs0
- ケン「ほら、口を開けてくれ」
ガイル「あーん」
ケン「パンを入れるぞ」
ガイル「一口サイズにちぎってから入れてくれ」
ケン「わ、分かった。ほら」
ガイル「モグモグ」
ケン「どうだ?」
ガイル「美味い……!」
ケン「なにも泣くことはないだろ!」 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:03:38.44 ID:XHk/OJPs0
- ケン「次はコーヒーだな」
ケン「少しずつ入れるから、むせないように飲んでくれよ」
ガイル「熱い」
ケン「え?」
ガイル「熱いから、フーフーしてくれ」
ケン「しょうがねえなぁ……フーフー」
ケン「ほら、飲みな」
ガイル「美味い……!」
ケン「だから泣くなって! ハンカチで拭かなきゃいけなくなるだろーが!」 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:07:39.92 ID:XHk/OJPs0
- ケン「ったくもう……」フキフキ
ガイル「すまないな」
ケン「さっきから、周囲の視線がすごい気になるぜ。クスクス笑われてるし」
ガイル「気にするな」
ケン「いや、気にするよ。これでも俺、けっこう有名人なんだぜ?」
ガイル「だが、俺たちは──」
ガイル「ストリートファイターだ」
ガイル「今までも散々人前で飛んだり跳ねたりしてきただろう」
ケン(た、たしかに……!) - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:10:47.53 ID:XHk/OJPs0
- ケン「お前、待ち人が来るまでずっと体勢変えちゃダメなんだろ?」
ガイル「そうだ」
ケン「俺も毎日来てやりたいけど、これでも忙しくてなぁ……」
ケン「そうだ。義姉さんたちを呼んでやろうか?」
ガイル「ダメだ!」
ケン「な、なんでだよ」
ガイル「家族に“メシを食べさせて”なんて情けないこと頼めるか!」
ケン(もう十分情けないと思うけどな……)
ケン「分かった。家族に知らせるのはやめとこう」
ケン「だが、お前に餓死されても困るからな。応援を呼んでくるよ」 - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:14:53.35 ID:XHk/OJPs0
- 次の日──
リュウ「ガイル!?」
ガイル「リュウ、か……」
リュウ「ケンにいわれて半信半疑で来たんだが……ホントだったのか」
ガイル「ああ……人を待っている」
リュウ「そうか……」
リュウ「とりあえず、メシ食うか?」
ガイル「すまん」
リュウ「納豆だ」ネバー
ガイル「いらん!」 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:16:51.95 ID:XHk/OJPs0
- リュウ「じゃあ俺が食べる!」モグモグ
ガイル「………」
リュウ「ごちそうさま!」
ガイル「………」
リュウ「そろそろ帰るよ。また試合しよう」スタスタ
ガイル「ああ……」
ガイル(腹減った……) - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:21:38.42 ID:XHk/OJPs0
- 次の日──
ダルシム「ナマステ」
ガイル「ダルシム、か……」
ダルシム「しゃがんだまま動かないと聞いたが、ついに悟りを開いたのか?」
ガイル「いや……人を待っているだけだ」
ダルシム「そうか……」
ダルシム「ナンとカレーを持ってきた」
ガイル「すまん……」 - 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:24:53.72 ID:XHk/OJPs0
- ダルシム「では、ナンとカレーをヨガテレポートさせて直接お前の胃の中に送り込むぞ」
ガイル「えっ」
ダルシム「ヨガッ!」
ガイル「おうっ!?」
ダルシム「ヨガッ!」
ガイル「ぐおっ!?」
ダルシム「ヨ──」
ガイル「やめろっ! すごく胃に悪い……気がする」
ダルシム「ヨガの究極奥義、思い知ったか!」
ガイル「国に帰ってくれ……。お前には家族がいただろう」 - 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:29:35.23 ID:XHk/OJPs0
- 次の日──
ブランカ「ウオッ! ウオッ!」
ガイル「ブランカ、か……」
ブランカ「ジャングルからクイモノ、いっぱいもってきた!」
ガイル「ありがとう……」
ブランカ「デンキでテレビもみられるぞ!」バリバリ
ガイル「それはいい」 - 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:31:39.55 ID:XHk/OJPs0
- ガイル「なにを持ってきたんだ?」
ブランカ「トラのニクだ」ドサッ
ガイル「えっ、生……?」
ブランカ「虎さえ俺の前では猫になる。さしずめお前はネズミといったところか!」
ガイル「ミッ○ーマウス?」
ブランカ「そのナマエ、キケン! ミッ○ーの前では俺さえ猫になる」
ガイル「そうか……すまなかった」
ブランカ「じゃあ、ジャングルかえる! またな!」
ガイル「ついでに虎の死骸も持って帰ってくれ。動物愛護団体とかがうるさいんでな」 - 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:37:07.16 ID:XHk/OJPs0
- 次の日──
春麗「ガイル……!?」
ガイル「春麗、か……」
春麗「ケンにいわれて来たのだけど、まさか本当にしゃがんでるとはね」
ガイル「ちょっと人を待っていてな……」
春麗「まぁいいけど……とにかく食事を取りたいのよね?」
ガイル「ああ、すまんが、食べさせてくれ……」 - 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:41:26.04 ID:XHk/OJPs0
- 春麗「はい、あーんして」
ガイル「あーん」
春麗「中華料理が口に合うかしら」
ガイル「美味い……(久々にまともな食事ができた……)」
春麗「ちょっと泣かないでよ!」
ガイル「すまん……」
春麗「なんか色々大変だったみたいね……」
ガイル「まぁな」 - 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:44:20.41 ID:XHk/OJPs0
- 次の日──
本田「久しぶりでごわす!」
ガイル「エドモンド・本田、か……」
本田「ちゃんこを食わせてやるでごわす!」
ガイル「すまん……」
本田「どうじゃい!?」
ガイル「美味い……(よかった、正直一番不安だったが、マトモだった)」モグモグ
本田「ガッハッハッハッ!」 - 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:48:23.46 ID:XHk/OJPs0
- 本田「お互い満腹になったところで、そろそろ日本に帰るかのう!」
ガイル「すまんな、わざわざアメリカまで来てもらって」
本田「なに、困った時はお互い様じゃい!」ドスドス
ガイル「おい、空港はあっちだぞ?」
本田「大丈夫、スーパー頭突きで太平洋を渡るでごわす」
ガイル「やっぱりマトモじゃなかった」
本田「腕から衝撃波を出す男にいわれたくないでごわす」
ガイル(た、たしかに……!) - 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:51:14.99 ID:XHk/OJPs0
- 次の日──
ケンが車に乗ってやってきた。
ケン「誘ったら、みんな快くOKしてくれたぜ。どうだった?」
ガイル「感謝している」
ケン「みんな、お前が心配なんだよ。同じファイターとしてな」
ケン「なにか食べたいものや見たいものがあったら調達してくっから」
ケン「遠慮なくいってくれよ」
ガイル「……が見たい」
ケン「え?」 - 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:56:37.61 ID:XHk/OJPs0
- ガイル「ボーナスステージが見たい」
ケン「ボーナスステージ?」
ガイル「いい車じゃないか」
ケン「ま、まさか……」
ガイル「頼む……」
ケン「いくらガイル、いや義兄さんの頼みでもそれはちょっと……」
ガイル「頼む……」
ケン「うぅ……」 - 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:01:24.98 ID:XHk/OJPs0
- ケン「わ、分かったよ! やるよ! やればいいんだろ!」
ガイル「ありがとう」
ケンは泣く泣く自分の車を攻撃し始めた。
グワシャッ! ガシャンッ! ドゴォンッ!
ケン「昇竜拳ッ!」
ドガシャーンッ!
ガイル「うむ……さすがだ」
30秒と経たないうちに、ケンの車はスクラップになった。
どこからともなく「パーフェクト」という声がした。 - 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:04:20.59 ID:+PZLP15oO
- ガイルてめぇ
- 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:04:40.13 ID:XHk/OJPs0
- ケン(さよなら、俺の愛車……)
ガイル「いいものが見れた。ありがとう」
すると──
通行人「この辺、灰皿ないな……。いいや、ポイ捨てしちゃえ!」ポイッ
ガイル「むっ!」
ガイル「いかん!」
ガイル「捨てられたタバコが、ケンが壊した車から流れ出たガソリンに引火してしまう!」
ケン「なにっ!?」
ガイル「逃げろぉー!」
ケン「しかし、お前を置いて逃げるわけには……」
ガイル「俺はここから動かん! 逃げてくれっ!」
ケン「すまないっ!」 - 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:09:13.57 ID:XHk/OJPs0
- ズガァァァン!
大爆発が起こった。
ケンは通行人を助けつつ、避難したので無事だった。
一方のガイルは──
ガイル「ぷはっ……」
ケン「生きていたのか!」
ガイル「どうにかな……」
ガイル(まだお前のところに行く時期ではないということか……ナッシュ) - 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:10:27.13 ID:XHk/OJPs0
- ケン「しかし、大火傷じゃないか!」
ケン「すぐ病院に連れていくぜ!」
ガイル「いや、ダメだ」
ケン「なぜ!?」
ガイル「俺は待ち続けなければならないからだ」
ケン「分かったよ……」
ケン「じゃあ、せめて包帯とかは巻かせてくれ」
ガイル「すまん……」 - 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:14:19.63 ID:XHk/OJPs0
- その後もケン、リュウ、ダルシム、ブランカ、春麗、本田が
一日交代でガイルの世話をした。
そのうち、ガイルの怪我も完治した。
ガイルはもはや公園の名物となっていた。
子供「ママー、あのおじちゃんなんでしゃがんでるの!?」
ママ「シッ、見ちゃいけません!」
ガイル「………」 - 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:18:36.02 ID:XHk/OJPs0
- ガイルが公園にしゃがんでから、一年経った。
今日はケンがガイルの食事当番だった。
ケン「あったかいスープを持ってきたぞ」
ケン「フーフーしてから飲ませるからな」
ガイル「すまん……」
ケン「しかし、ずっと疑問に思っていたんだが……」
ケン「ガイル……いったい誰を待っているんだ?」
ガイル「それは……」 - 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:23:19.75 ID:XHk/OJPs0
- ガイル「!」ピクッ
ガイルの気配が変わった。
ガイル「来るっ!」
ケン「なんだと!?」
ガイル「あいつが……もうすぐ来る!」
ケン「いったい誰が来るっていうんだ!?」
ガイル「全てを巻き込み粉砕する、アイツが……」
ケン「ま、まさか……お前が待ってるのって……」
ガイル「そう、アイツの名は──」
ガイル「ザンギエフ!」 - 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:28:11.16 ID:XHk/OJPs0
- ザッ
公園に大男が現れた。
ザンギエフ「………」
子供「ママー、なんであの人赤いパンツ一丁なの?」
ママ「シッ、見ちゃいけません!」
ケン「お前が待っていたのは、ザンギエフだったのか……」
ザンギエフ「待たせたな」
ガイル「待ったぞ」 - 79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:32:16.19 ID:XHk/OJPs0
- ザンギエフ「いくぞっ! ハラショーッ!」ドドドッ
ケン「うわ、突っ込んできた!」
ケン「ガイル、あれを撃て!」
ケン「セガのハリネズミが流行した、みたいなやつを撃つんだ!」
ガイル「………」
ケン「なぜ撃たないっ!?」
ザンギエフ「とあーっ!」バッ
ケン「ザンギエフが跳んだ!?」 - 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:36:05.69 ID:XHk/OJPs0
- ケン「あ、あれはフライングボディアタック!」
ザンギエフ「うおおおおっ!」
ケン「ガイル、危ないっ!」
ガイル(見せてやろう……一年間タメ続けた、サマーソルトキックを!)
ビキッ!
しかし、一年間しゃがみっぱなしだったガイルの足は、筋肉が完全に固まっていた。
ガイル(い、いかん!)
ケン「ガイルーッ!」 - 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:39:27.76 ID:XHk/OJPs0
- ガイルの頭上にザンギエフの胸板が落ちてくる。
ザンギエフ(どうした、なぜサマソしない!?)
ガイル(あ、足が動かない……!)
ケン(ガイルのやつ、足が動かないのか!?)
ザンギエフとガイルの距離は、残り一メートルになっていた。
ガイル(足よ……)
ガイル(足よ、動けぇぇぇっ!)
ケン(も、もうダメか……!) - 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:40:10.36 ID:kWeKVkUA0
- 足www当然だわな
- 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:43:38.04 ID:XHk/OJPs0
- すると、ガイルの家族が駆けつけてきた。
ユリア「あなたっ! しっかりしてっ!」
クリス「パパっ! 頑張ってっ!」
ケン「えっ!?」
さらにストリートファイターたちもやってきた。
リュウ「負けたら納豆だ!」
春麗「負けたら跪かせるわよ!」
本田「負けたらフンドシ担ぎになってもらう!」
ブランカ「負けたら、さしずめお前はネズミといったところか!」
ダルシム「負けたらお前の腕を伸ばす」
ケン「お前ら、いつの間に!?」 - 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:47:46.92 ID:XHk/OJPs0
- ガイル(みんな、すまん……!)
ガイル(ゆくぞ、ザンギエフ!)
ザンギエフ(来いっ!)
ガイル「うおおおおおおおおおおっ!」
ド ガ ァ ッ !
一年間タメ続けたサメーソルトキックが、ザンギエフを迎撃した。
ザンギエフ「ハ、ハラショー……」
ドズゥン……
どこからともなく「YOU WIN」という声が聞こえていた。 - 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:51:00.90 ID:XHk/OJPs0
- ガイル「国へ帰るんだな、お前にも家族がいるだろう……」
ザンギエフ「ああ、帰るよ。楽しかった」
ガイル「また待つよ」
ザンギエフ「俺もまた待たせるよ」
ガシィッ!
握手するガイルとザンギエフ。
こうしてザンギエフは帰っていった。 - 93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:53:01.30 ID:XHk/OJPs0
- リュウ「じゃあ俺たちも帰るか」
春麗「そうね」
ストリートファイターも帰っていった。
ユリア「私たちも先に家に戻ってるわね」
家族も帰っていった。
ガイル「………」
ガイル「ケン、ありがとう。お前がいなければ、俺は餓死していただろう」
ケン「よせよ、照れ臭い。でもよかったな、待ってた甲斐があったじゃないか」
ケン「さすが、俺の兄貴だぜ」
ガイル「これからもよろしくな……弟よ」 - 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:54:06.89 ID:XHk/OJPs0
- しかし、物陰から二人を見つめる四人がいた。
????「ヘッヘッヘ……」
????「フッフッフ……」
????「クックック……」
??「ハッハッハ……」 - 99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:58:09.63 ID:XHk/OJPs0
- 密かに観戦していた四人は、感動のあまり号泣していた。
バイソン「俺、今日からマジメにボクシングするよ……」
バルログ「美しい戦いだった……。私の負けだ……!」
サガット「二人の戦いで感動したら、胸の傷と右目が治ってしまった」
ベガ「シャドルー……解散!」
こうして一年に及ぶ死闘の末、世界は平和を取り戻したのであった。
<おわり> - 101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:58:57.37 ID:qdZV51cE0
- 何で治ってんだよサガットwwwwww
- 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 00:04:26.50 ID:I4IfdxC6O
- 流石伝統工芸
- 108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 00:17:35.15 ID:tjPf5AXh0
- 乙

リボルテックSFO ザンギエフ

リボルテック SFO ガイル

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