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芳乃と蘭子の黄昏歩き
- 1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 14:27:22.10 ID:hDHDc4ydo
- 蘭子「……ボンソワール、マドモアゼル」
芳乃「蘭子、近頃さんほらを聞きましてー?」
蘭子「なんで分かったの芳乃ちゃん……!?」
芳乃「些事は気にせずー、たいとるこーるに参りましょー」
- 2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 14:28:18.09 ID:hDHDc4ydo
- 芳乃「芳乃とー」
蘭子「蘭子の!」
二人「黄昏歩きー」
芳乃「この番組はわたくし依田は芳乃とー、蘭子の二人で黄昏時に気ままに出歩くものでしてー」
蘭子「新たなるこの一幕を迎えられたこと、感謝するわ!(こうして新番組が始まって嬉しいです!)」
芳乃「ただいまの時刻は五時頃でしょうかー?」
蘭子「太陽はその翼をもがれ、地に堕ちる運命を辿ろう(日が少し傾き始めたくらいだねー)」
芳乃「今から二人で近辺を散策しー、日が落ちたらおしまいになりますー」
蘭子「なんていうか、ふわっとしてるね……」
芳乃「ゆるりとした番組のようでー、これ以降は任せるとのことですー」
蘭子「台本がすごい薄かったもん……」
芳乃「では早速参りましょー」
- 3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 14:29:44.52 ID:hDHDc4ydo
- スタート地点:駅前
蘭子「どの地へ赴くか当ては?(どこに行きたい、とかあるー?)」
芳乃「特に決めてはおりませぬー」
蘭子「……」
芳乃「……」
蘭子「芳乃ちゃんどうしよう、これじゃ終わっちゃうよ番組!?」
芳乃「ふむー、では今蘭子は欲しいものはありましてー?」
蘭子「欲しいもの?うーん、色々あるにはあるけれど」
芳乃「では蘭子が強く念じましてー、それがあるところにわたくしが導きましょー」
蘭子「そっか、芳乃ちゃん探し物得意だもんね!それじゃあむむむ……」
芳乃「ふむー……ではこちらに向かいましょー」
蘭子「我が魔力を感じ取ったか!いざ参らん!」
- 4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 14:30:36.07 ID:hDHDc4ydo
- 現在地:メインストリート
芳乃「この付近にあるかとー」
蘭子「数多立ち並ぶこの道に答えはありそうね!(いっぱいお店があるから何でも買えそうです!)」
芳乃「着きましてー」
蘭子「……ここ、この前わたしと一緒にきたケーキ屋さんだよね?」
芳乃「偶然もあるものでしてー」
蘭子「芳乃ちゃんもしかしてお腹空いてる?」
芳乃「……蘭子がこれを求めていたとー、わたくしは感じましてーそのようにー」
蘭子「芳乃ちゃん?」
芳乃「速やかに入りましょー」
蘭子「芳乃ちゃーん!!」
- 5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 14:31:34.78 ID:hDHDc4ydo
-
現在地:洋菓子店
蘭子「別に来たかったなら最初から言ってくれてよかったのに……」
芳乃「これも巡り合わせでしてー、そのようなことはなくー」
蘭子「まあせっかく来たんだし食べよっか、美味しいし」
芳乃「もんぶらんにしますー」
蘭子「芳乃ちゃんモンブラン好きだねー」
芳乃「至高でしてー」
蘭子「わたしはどうしようかなー」
芳乃「新商品や期間限定などいろいろありー」
蘭子「こういうのってつい迷っちゃうよねー」
芳乃「妥協せずに悩みぬくのがよいかとー」
蘭子「うーむ……よし!黒と白の饗宴を頼もうか!(ティラミスにします!)」
- 6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 14:32:21.86 ID:hDHDc4ydo
- 二人「いただきまーす」
芳乃「この仄かな甘みがー、なんともー」
蘭子「ちょっぴりほろ苦くておいしいです……」
芳乃「蘭子ー、一口どうぞー」
蘭子「ありがとー、あーんっ……おいしい!」
芳乃「洋菓子は今まで縁がありませんでしたがー、あいどるを始めてから食べる機会が増えましてー」
蘭子「事務所にいっぱい持ってくる娘がいるもんね」
芳乃「とても美味ですがー、やはりその分運動をしなければー」
蘭子「そこはほら、レッスン頑張れば大丈夫……!」
蘭子「芳乃ちゃんもティラミス美味しいよ?はいあーん」
芳乃「あーむっ……ほー、これはー」
蘭子「どう?」
芳乃「次来た際にはてぃらみすにしましてー」
蘭子「モンブランを早くも超えた……!?」
- 7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 14:33:06.38 ID:hDHDc4ydo
- 現在地:メインストリート
芳乃「至福の時でしたー」
蘭子「美味しかったねー」
芳乃「あと一時間ほどで日没とのことでしてー」
蘭子「ふむ……天も傾き、その身を紅に染め始めるころか」
芳乃「大分黄色がかっていますねー」
蘭子「あと1か所どこか行ったら終わりくらいかな?」
芳乃「そのようにー」
蘭子「ならば今度は我が求める地へ赴かん!」
芳乃「では蘭子の目指すところへー」
蘭子「記憶の断片を辿れば転移魔法などたやすき事よ(このあたりはちょっと覚えてるからたぶん大丈夫!)」
芳乃「少し悪寒は走りましたが悪しき方向にはいかないでしょー」
- 8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 14:34:03.88 ID:hDHDc4ydo
- 蘭子「ちょっと迷いかけたけどついてよかった……」
芳乃「先程のお店から一本道でしてー?」
蘭子「細かいことは言わないのー!」
芳乃「して、ここのお店はー」
蘭子「ふふ、わたしがたまに服買いに来るお店!」
芳乃「道理で黒くふりふりとしていましてー」
蘭子「芳乃ちゃんに似合う服選んであげる!」
芳乃「洋服も身に着けますがー、あまりこのような服はー」
蘭子「いこ!」
芳乃「蘭子ー、少し話をー、あーれー……」
- 9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 14:34:42.31 ID:hDHDc4ydo
- 現在地:ゴスロリショップ
芳乃「ほー、蘭子がよく身に着けているような服が所狭しとー」
蘭子「魔王の羽衣は神聖なるこの地で産み落とされるのよ!(こういうところでよく買うんだー)」
芳乃「ほー」
蘭子「そうだなー、芳乃ちゃんだし長い髪が映えるように……」
芳乃「蘭子ー、わたくしは着るとはまだ何もー」
蘭子「リボンもあった方がいいよね、大きめでかわいいの」
芳乃「蘭子ー、お話をー」
蘭子「あ!これとかどうかな芳乃ちゃん!」
芳乃「蘭子ー」
蘭子「さ、試着室あるからいこ!」
芳乃「蘭子ー……」
- 10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 14:35:22.06 ID:hDHDc4ydo
- 着替えシーンはカット
芳乃「できましてー」
蘭子「おおー!」
芳乃「ふりふりとかわいらしすぎるきらいもありますがー、悪くはないかとー」
蘭子「和と洋の融合……!光と闇が合わさり最強に!」
芳乃「蘭子ー、少し落ち着きをー」
蘭子「芳乃ちゃん!今度これでユニット組もうよ!わたしやりたい!」
芳乃「その判断はあの方が行う故にー」
蘭子「今度プロデューサーに話してみるね!ユニット名何がいいかなぁ……」
芳乃「しかしわたくしの歌う曲はー蘭子とは毛色がだいぶー」
蘭子「LEGNEにする?魂ノ導にする?」
芳乃「蘭子がー、蘭子が止まらないのでしてー……」
- 11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 14:36:35.07 ID:hDHDc4ydo
- 芳乃「終わりましてお店の外に出ますともう日が沈みますねー」
蘭子「黄昏時も終わり、天堕つる時が来たようね」
芳乃「思うにー、休日と変わらないことをしていましたがー、これでよかったのでしょうかー?」
蘭子「ケーキ食べて洋服見に行っただけだね……」
芳乃「ふむー、撮れ高よしとのことなので平気なようでしてー」
蘭子「いいんだ」
芳乃「ありのままのわたくしたちを見せられた、ということにしておきましょー」
蘭子「そうだね!ではまた次回!黄昏時に再び巡り合おうぞ!」
二人「闇に飲まれよ!」
その後Pの計らいによって二人のユニットが結成されたのはまた別の話
- 12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/03(日) 14:37:16.96 ID:hDHDc4ydo
- おしまい
見てくれた人はありがとう
よしのん誕生日おめでとう、これからももっともっと活躍できるよう頑張ろう
よしらん流行って

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