スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
唯「トンちゃん、今日も元気良さそうだね」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 14:56:59.04 ID:BmR9UyY1P
- 放課後 軽音部部室
唯「トンちゃん、今日も元気良さそうだね」
澪「見て分かる物なのか?」
唯「勿論。なんだか、笑ってるみたいじゃない」
紬「唯ちゃんらしい、優しい発想ね」
澪「亀が、笑う?」
律「こっっちは、生真面目さ全開だな」
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 14:59:14.19 ID:BmR9UyY1P
- 唯「トンちゃん♪トンちゃん♪」
律「本当、唯はトンちゃんが好きだな」
唯「だって可愛いし見てて飽きないし、なんと言っても軽音部の仲間だからね」
紬「もしトンちゃんが話せたら、どんな事を言うのかしら」
澪「亀が、話す?」
律「それはもう良いんだ」
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:01:14.13 ID:BmR9UyY1P
- カチャ
梓「済みません、遅れました」
唯「あずにゃん、トンちゃん見てあげて」
梓「・・・うん。今日も元気そうですね」
律「分かるのか」
梓「なんだか、笑ってるみたいじゃないですか」
紬「うふふ♪」
澪「亀って、やっぱり笑うのか?」
律「私もちょっと、背筋が寒くなってきたよ」
- 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:03:14.60 ID:BmR9UyY1P
- 梓「トンちゃん♪トンちゃん♪」
律「・・・梓も、トンちゃんが好きだな」
唯「だって可愛いし見てて飽きないし、なんと言っても軽音部の仲間ですからね」
紬「もしトンちゃんが話せたら、どんな事を言うのかしら」
澪「それは私も聞いてみたいな」
律「本気だろ、お前」
- 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:05:15.03 ID:BmR9UyY1P
- 律「とはいえ、唯と梓が同じ発想とはな」
梓「え」 びくっ
紬「トンちゃんが元気そうとか、笑ってるみたいとか。同じ事言ってたわよ」
梓「・・・この中野梓、一生の不覚っ」
唯「しどいよ、あずにゃん」
澪「でも良く観察していれば、トンちゃんの事がもう少し分かるのかな」
律「澪は普段怖がってばかりいるから、それも良いんじゃないのか」
唯「私、一日中トンちゃんを見てても飽きないよ」
律「それはそれでどうなんだ?」
梓(言えない。自分も見てられるなんて、絶対言えない)
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:07:14.91 ID:BmR9UyY1P
- 紬「今日のお菓子は、紅茶のパウンドケーキでーす」
澪「味も良いし、やっぱり風味が良いよな」
律「食べ応えだろ、食べ応え」 はむはむ
唯「私達は色々食べてるけど、トンちゃんは毎日同じご飯で飽きないのかな」
梓「一度聞いてみたいですね」
律「・・・お前を食べてやるっ、みたいな?」
唯「わっ、びっくりした」
梓「もう、またそういう事を」
澪「本当、律は子供だな。あはは」
律「さりげなく、部室を出て行こうとするな」 - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:09:18.30 ID:BmR9UyY1P
- 唯「もしトンちゃんが演奏するとしたら、どのパート担当なのかな」
紬「弦を押さえるのは難しそうだから、ドラムかキーボードね」
澪「律、ライバル登場だぞ」
律「私もまだ、トンちゃんに負けるレベルじゃないけどな」
唯「私達が帰った後、こっそり練習してるかも知れないよ。ドラムはずっと置いてあるし」
澪「自主練か」
律「・・・真夜中。誰もいないはずの音楽室から聞こえるドラムの音色。床はびっしょりと濡れ、ひたひたと這うような音がする」
紬「なんだか、素敵よねー」
梓(単なる怪談じゃないのかな、それ)
- 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:11:14.25 ID:BmR9UyY1P
- 澪「という訳で、トンちゃんに負けないよう練習するぞ」
律「ちぇっ、上手く繋ぎやがって。・・・最近同じ曲ばっか演奏しているし、そろそろ新曲なんてどうだ?」
唯「良いね、それ。みんなで、アイディア出してみようよ」
澪「普段は軽いノリが多いから、たまにはシックな曲も面白いんじゃないか」
唯「思い切って、演歌風とか民謡風も良いよね」
梓「唯先輩、民謡好きですね」
紬「いっそ、デスデビルの曲をコピーするのは?」
唯、律、澪「それは無いと思う」
紬「ですよねー♪」
梓(さりげなくひどいな、同感だけど)
- 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:13:14.93 ID:BmR9UyY1P
- 30分後
律「・・・駄目だ。何も思い付かん」
紬「取りあえずお茶にしましょうか」
唯「ありがとー。ジャンルを考えるだけでも大変なのに、本当に曲を作ろうと思ったらもっと大変なんだね」
律「やっと気付いたか、平沢さんよ」
澪「お前が言うな」 ぽふ
梓「産みの苦しみって事ですか」
唯「案ずるより産むが易しだよ」
澪「お前もだ」 ぽふ
- 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:15:15.14 ID:BmR9UyY1P
- 紬「お待たせしましたー」
澪「ありがとう。・・・そういえば、誕生日っていつなんだろう」
唯「11月27日だよ。プレゼントなんて、そんな事気にしなくて良いからね」 ちらっちらっ
律「誰が唯の誕生日を聞いたんだよ」 ぽふ
紬「となると、トンちゃんの誕生日って事?」
澪「ああ。それって、いつだと思う?」
梓「そう言われると、ちょっと考えちゃいますね。・・・ペットショップから連れてきた日とか」
澪「でもそれは、引っ越して来た日だろ」
梓「あ、そうか」
紬「・・・謎は解けたわ」
律「みんな悪いけど、琴吹探偵のボケに付き合ってくれよ」
- 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:17:16.20 ID:BmR9UyY1P
- 紬「手がかりは全て揃っているわ。ヒレ、伸びる首。そして背中の甲羅」
律「で、その心は」
紬「言うまでも無いわね。つまりは、亀年って事なのよっ」
唯「おおっ、さすがムギちゃん」
律「・・・一応突っ込むけど、亀年なんて人類の歴史上一度も無いからな」
- 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:19:14.31 ID:BmR9UyY1P
- 紬「うーん。意外な所を突いたと思ったんだけど」
澪「そもそも知りたいのは、誕生日だ」
唯「あ、そかそか。となると、卵が産まれた日?」
梓「もしくは、卵から孵化したした日じゃないんですか?」
澪「そうなると誕生日が2回?」
紬「スッポンモドキは誕生日を二度迎える。・・・これは新たなミステリーの予感ね」
律「まずは、その発想がミステリーだな」
- 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:21:14.94 ID:BmR9UyY1P
- 紬「誕生日もだけれど、トンちゃんは何をプレゼントしたら喜んでくれるのかしら」
唯「桜餅なんて、たまには良いよね」
澪「トンちゃんの話をしてるんだ。・・・例えば、別なスッポンモドキを連れてくるとか?」
梓「でも、ケンカしませんか?動物の相性って難しそうですし」
紬「そうよね。水槽内だと逃げ場もないし」
律「気の合わない奴と同居か。確かにそれは憂鬱だ」
唯、澪、紬、梓「全く、全く」
律「一斉にこっちを見るのは止めてもらえますか」
- 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:23:14.99 ID:BmR9UyY1P
- 梓「それに子供が生まれたら大変ですよ」
律「水槽の中が、スッポンモドキでぎっちぎちか」
澪「・・・それは想像もしたくない」
唯「狭いながらも楽しい我が家って言うし、結構上手くやっていくかもよ」
律「そうか?」
唯「だって私だったら、ロッカーにみんなと入ってても楽しいもん」
梓「私は絶対入りませんけどね。唯先輩とは」
唯「もう、あずにゃんのいけず」
紬「だったら梓ちゃんは、私と二人で入りましょうね♪」
律「さりげなく、連れて行こうとするんじゃない」 ぽふ
- 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:25:17.42 ID:BmR9UyY1P
- 律「そもそもトンちゃんって、オスなのか?それともメスなのか?」
澪「それによって、贈るプレゼントも変わってくるな」
唯「桜が丘高校軽音部の部員なんだから、女の子じゃないの?」
律「・・・こう言っちゃ何だけど、女の子って顔か?」
梓「男の子でも女の子でも、スッポンモドキはこういう顔だと思いますよ」
紬「もしかして、案外美形かも知れないわね」
澪「だったら、プレゼントは鏡でも良いんじゃないのか」
唯「亀に鏡って、なんだかことわざにありそうだね」
律「誰1人理解出来んって意味だろうな」
- 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:27:14.40 ID:BmR9UyY1P
- 唯「私はチョコババロアなんて嬉しいな」
律「だから、お前の好みは聞いてないんだよ」
唯「もう、りっちゃんのいけず。いいもん、今度憂に作ってもらうから」
澪「・・・一つ聞きたいんだけど。唯の誕生日には、憂ちゃんがケーキを作ってくれるよな」
唯「この前は、ブルーベリータルトを作ってくれたよ」
紬「えーと。憂ちゃんの誕生日の時は?」
唯「レアチーズケーキを作ってくれたよ」
梓「・・・唯先輩は、つくづく幸せですね」
唯「えへへ。あずにゃんもそう思う?」
梓(皮肉って分かってないんだから。まあ、そういう所も唯先輩らしいけど)
- 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:29:14.81 ID:BmR9UyY1P
- 夜 平沢家リビング
唯「トンちゃんの誕生日って、結局いつなんだろうね」
憂「動物の誕生日は難しいと思うよ。動物園で生まれる動物も、気付いたら生まれてた時もあるし」
唯「そうなると、いつお祝いしてあげればいいのかな」
憂「何月とか何日とかこだわらずに、いつでも良いんじゃないのかな」
唯「どういう事?」
憂「お祝いしたいって気持があれば、その時がトンちゃんの誕生日だと私は思うよ」
唯「はー。憂は良い事言うね」
憂「トンちゃんのために一所懸命考えてるお姉ちゃんも立派だよ」
唯「えへへ♪」
憂「ふふ♪」
- 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:31:14.27 ID:BmR9UyY1P
- 唯「だったら、プレゼントは何にしようかな」
憂「プレゼント?」
唯「私は、チョコババロアなんて喜ぶと思うけど」 ちらっちらっ
憂「それは、お姉ちゃんが食べたい物でしょ」
唯「えへへ。分かっちゃった?」
憂「丁度材料があるし、今から作ってみるね」
唯「私も及ばずながら手伝うよ」
憂「ありがとう、お姉ちゃん♪」
唯「憂ー♪」
- 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:33:14.35 ID:BmR9UyY1P
- 翌朝 3年生教室
唯「という訳で昨日は、チョコババロアを食べました」
和「全く。相変わらず仲が良いわね、あなた達は」
唯「姉妹だからね」
和「さらっと言ってくれちゃって」
唯「えへへ」
律「うーすっ。ん、どうした?」
和「唯と憂が仲良いって話」
唯「りっちゃんも、聡君と仲良いよね」
律「まあ、普通だろ。それに姉弟だしな」
和「さらっと恰好良いわね」
唯「りっちゃん♪りっちゃん♪」
律「も、もう良いって」
澪(和、もっと言え)
- 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:35:14.20 ID:BmR9UyY1P
- 紬「やっぱり兄弟って、仲が良い物なのかしら」
律「唯と憂ちゃんは特別って気もするけれど」
唯「そかな。私は憂が大好きなだけで、それは普通だと思ってるよ」
澪「たまにすごいよな、唯って」
唯「本当にすごい?」
和「たまにって言ったでしょ」
唯「もう、和ちゃんのいけず」
律、澪、紬「あはは」
- 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:37:16.79 ID:BmR9UyY1P
- 2年生教室
純「トンちゃんの誕生日?トンちゃんって、あの亀でしょ」
憂「スッポンモドキだよ」
純「・・・いや、その辺はどうでも良いんだけどさ」
憂「純ちゃんの猫ちゃんは、いつが誕生日?」
純「特に決まってないけど、大抵私の誕生日と一緒にお祝いするかな」
梓「何よ、それ。純だってやってるんじゃない」
純「そ、それはその。・・・だって、可愛いもん」
梓「トンちゃんも可愛いよ」
純「亀、なんだよね」
憂「ま、まあ。その辺はあれだから」
梓(・・・亀を可愛がるのって、もしかして変なのかな)
- 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:39:15.01 ID:BmR9UyY1P
- 梓「純は、誕生日に何をプレゼントしてる?」
純「大抵はおもちゃかな。後は、ご馳走だね」
憂「お刺身とか?」
純「そうそう。でも栄養を摂りすぎても良くないから、滅多にあげないけど」
憂「動物は体が小さい分、デリケートだもんね」
梓「だったらトンちゃんも、ご馳走をたくさんあげるのは良くないんだ」
純「私の誕生日には、ご馳走を一杯プレゼントしてくれて良いからね」 ちらっちらっ
梓「唯先輩も、そんな事言ってたな」
純「・・・この鈴木純、一生の不覚っ」
梓(それ、私も言った台詞だし。憂、何故か喜んでるし)
- 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:41:19.59 ID:BmR9UyY1P
- 放課後、軽音部部室
紬「お茶、入りましたー」
唯「ありがと、ムギちゃん。・・・今日も美味しいね」
律「なんて言うのかな。この一杯のために生きてるって気がするよ」
澪「同感だ」
紬「そう言ってもらえると嬉しいわ♪」
唯「ムギちゃんの分は、私が淹れてあげようか?」
紬「え」 びくっ
律「なんて言うのかな。この一杯のために、生きるか死ぬかって気がするよな」
唯「もう、りっちゃんはー」
澪、紬「あはは」
- 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:43:35.48 ID:BmR9UyY1P
- 唯「・・・そう考えてみると、トンちゃんはいつも水ばっかり飲んでるんだよね」
律「確かに、それはその通りだな」
紬「お茶を飲ませてあげたいけれど、多分体には良くないだろうし」
澪「ちょっと可哀想だな」
紬「だからトンちゃんの分も、みんなで飲んであげて」
唯「合点承知。りっちゃんがジョッキでぐい飲みするよ」
律「みんなでって言っただろ」
紬「まあまあ。まずは一献どうぞ」
律「おーっとっと。こぼれるこぼれる」
澪「唯も、ほら」
唯「っとっと。ご返杯、ご返杯」
澪「ムギも座って座って。今日はどんどん行こう」
紬「そんなに飲ませて、一体私をどうする気?」
澪「ば、馬鹿。そんなんじゃないから」
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:45:49.82 ID:BmR9UyY1P
- カチャ
梓「済みません、遅れました」
律「なーかーのー」
梓「は?」
澪「座れ」
梓「は、はい」
澪「飲め」 こぽこぽ
梓「い、頂きます」
澪「いける口だな」
梓「はぁ」
澪「お茶は飲んでも飲まれるな」
梓「・・・で、その心は」
澪「何言ってるんだ、梓」
梓(いや。それは私の台詞なんだけど)
- 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:47:45.72 ID:BmR9UyY1P
- 唯「あずにゃん。寂しかったよー」 きゅっ
梓「何ですか、急に」
律「なーかーのー」
梓「・・・律先輩も」
紬「ごめんなさいね。みんな、どうかしてるみたい」
梓「何かあったんですか」
紬「・・・今日は、トンちゃんの分も飲んであげて」 こぽこぽ
梓(まさかっ・・・。って、トンちゃん普通にいるし)
紬「トンちゃん、今頃どこで何をしてるのかしら」
梓(裏返って泳いでますよ)
- 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:49:44.34 ID:BmR9UyY1P
- 10分後
梓「・・・で、お茶に酔ったと」
律「いやー。面目ない」
紬「昔の人は、玉露でも酔ったらしいわね」
澪「私達の場合は、雰囲気に酔ったって気もするが」
唯「あずにゃーん」 きゅっ
梓「唯先輩は、結局抱きついてくるんですね」
唯「つまりはそれが、私の本質。いついかなる時もぶれない、私の軸なんだよ」
律「結構嫌な話だな」
- 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:51:51.34 ID:BmR9UyY1P
- 梓「さっき純達と話してたんですけど、純は猫の誕生日にご馳走をあげるそうです」
律「ご馳走か。亀って、普通何食べるんだ?」
澪「草食系だから、藻とか?」
紬「スッポンモドキは雑食じゃないかしら」
唯「どういう事?」
紬「・・・つまり、色々食べるんだと思うわよ」
梓「そう言えばペットショップだと、色々な物が売ってますよね」
澪「色々って、何?赤とか青とかパステルグリーンとか、そういうメルヘンな事だよな。そうだよなっ」
梓「え、ええ。まあ。そういう事だと思いますよ」
律「その辺は私も、あまり突っ込みたくないな・・・」
- 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:53:52.29 ID:BmR9UyY1P
- 澪「・・・ご馳走以外で、トンちゃんが喜ぶ物を考えよう」
唯「えーと、あれ。登れるような岩なんてどうかな。ずっと泳いでばかりだと、疲れちゃうよね」
律「そう言われてみればそうか」
梓「いえ。スッポンモドキはずっと水の中で暮らしてるので、そういう場所は必要無いそうです」
澪「それに環境を変えるのも、あまり良くないよな
唯「住み慣れた家が一番って事?」
紬「狭いながらも楽しい我が家って、唯ちゃんも言ってたじゃない。私もそう思うわ♪」
唯、紬「ねー♪」
律、澪、梓(いやいやいや)
- 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:55:54.81 ID:BmR9UyY1P
- 律「それなら、物以外ってのはどうだ」
唯「例えば、どんなの?」
律「水槽を掃除するとか」
梓「この間したばかりですよ」
律「じゃあ澪が、お背中流しまーす♪とか」
澪「やらないんだ。大体、環境を変えるのは良くないって言ったばかりだろ」
律「トンちゃんが駄目なら、私の背中を流してくれよ」
澪「どうして私が」
紬「だったら、私が代わりに流しましょうか♪」 にぎにぎ
梓(どう考えても、揉む手付きなんだけど)
- 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:57:51.40 ID:BmR9UyY1P
- カチャ
さわ子「あー、疲れた。ムギちゃん、濃い緑茶をお願い」
紬「ただ今お持ちしまーす」
唯「さわちゃんは、トンちゃんのプレゼント何が良いと思う?」
さわ子「美容液とかバッグとか旅行券とか」
律「トンちゃんのって言っただろ」
さわ子「冗談よ、冗談。でも急にプレゼントって、どういう訳?」
梓「あの。トンちゃんの誕生日がいつかって話になって。だったらプレゼントをと思いまして」
さわ子「相変わらず夢見がちというか、なんというか」
澪「それで、何か良いアイディアはありますか?」
さわ子「肩たたき券なんて良いんじゃない?」
律「真っ先にボツになるアイディアだろ、それ」
- 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 15:59:53.66 ID:BmR9UyY1P
- さわ子「だから冗談だってば」
梓「さっき出たアイディアとしては、別なスッポンモドキを飼おうかとも思ったんですけど」
さわ子「止めた方が良いわよ」
澪「水槽の中が子供でぎっちぎちになって、部室中に卵が溢れるって事ですか?」
さわ子「・・・あのね。大抵ケンカしちゃうからよ。それにスッポンモドキの繁殖は難しくて、日本の水族館で唯一繁殖例があるだけなの」
紬「詳しいですね、さわ子先生」
さわ子「一応は私がスポンサーだし、なんと言っても教師だから。そのくらいは知っていて当然よ」
律「亀の甲より年の功とも言うしな。だははー」
さわ子「・・・浦島太郎の来ない亀より悲惨な目に遭わせるぞ、このデコッパチ」
- 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 16:01:52.73 ID:BmR9UyY1P
- 律「あー、ひどい目に遭った」
澪「自業自得だ。それにしても、いざ考えてみると難しいな」
紬「結局トンちゃんは、何が一番嬉しいのかしら」
梓「何でしょうね。唯先輩は、どう思いますか」
唯「・・・何もしないのが一番じゃないかな」
梓「はい?」
- 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 16:03:52.18 ID:BmR9UyY1P
- 澪「分かるか?」
律「全然分からん。唯の言う事は、いつも分からん」
紬「まあまあ。唯ちゃん、どういう事?」
唯「つまり普段通り過ごすって事だよ」
梓「それって」
唯「トンちゃんは、私達の仲間だよね」
澪「・・・ああ。大切な、大切な仲間だ」
律「私達にとって、みんなが普段通りに過ごしてると嬉しいみたいに」
紬「トンちゃんも、私達が普段通りに過ごしているのが一番嬉しい」
梓「だから何もしないのが一番って事ですか」
唯「・・・ち、違うかな」
律、澪、紬、梓「違わないっ♪」
- 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 16:05:52.10 ID:BmR9UyY1P
- 律「唯にしては上出来な答えだったな」
唯「もう、りっちゃんはー」
律「冗談だよ、冗談。それにしても、普段通りか」
澪「私達が、一番得意な事だな」
紬「私、お茶淹れるわね♪」
梓「はいですっ」
- 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 16:07:20.88 ID:BmR9UyY1P
- 唯「お茶、美味しい」
律「お菓子、うめー」
澪「今日も幸せだ」
梓「はいですっ」
紬「うふふ♪」
唯、律、澪、紬、梓「そうだよね、トンちゃん♪」
終わり
- 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 16:08:11.32 ID:BmR9UyY1P
- ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
テーマとしては「トンちゃん」ですね。
本物のスッポンモドキは厳ついイメージがあるので、初めてトンちゃんを見た時は別種と思ってました。
- 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 16:10:35.77 ID:mvXcM4e20
- おつつ
- 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 16:10:43.45 ID:sw76Lx2QO
- 乙
みんな仲良しで良かったよ - 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 16:19:03.72 ID:66Y1N8Sk0
- 乙
まったり和んだ - 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/25(土) 16:25:52.42 ID:7FGo1TGD0
- 乙
みんなかわいい

けいおん!!(第2期) 1

TVアニメ「けいおん! ! 」劇中歌集 放課後ティータイム II

「けいおん!」カテゴリの記事
コメントする
全ランキングを表示