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シャロ「怪盗ラパン参上!」リゼ「お前の活躍もここまでだ!」
- 1 : ◆.3K0J0LEf2 2016/07/15(金) 01:17:19.46 ID:nGQoPMEL0
- ~木組みの街の何処か~
シャロ「今日は早めにバイトが終わったわね…」
シャロ(今からラビットハウスに行けば、リゼ先輩に会えるかな…?)
シャロ「って、あそこにいるのってリゼ先輩?」
リゼ「…」ブツブツ
シャロ「リゼ先p」
リゼ「くそっ!あの野郎…!」ガシャーン
シャロ(なにごとー!?)
シャロ「リリリリゼ先輩、いいいい一体何があったんですかかかかかか!?」
リゼ「っ!誰だ!」ジャキ
シャロ「おおお落ち着いてください!私です!桐間紗路です!」ピェアアアア
・キャラ崩壊
・ご都合主義
・超展開
- 2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:19:27.52 ID:nGQoPMELo
- 数分後
リゼ「すまない、見苦しいところを見せてしまったな…」
シャロ「…リゼ先輩がそこまで取り乱すなんて、余程のことがあったんですよね?」
リゼ「まあな…」
シャロ「良かったら、聞かせてもらってもいいですか?」
リゼ「実は、ティーカップを盗まれたんだ」
シャロ「ティーカップ?」
リゼ「ああ。かなり貴重なティーカップで、欲しがる奴も多い。しかし盗まれるとは…」
シャロ「卑怯な手段で手に入れたティーカップに、価値なんてあるわけないのに!」
リゼ「御尤もだ。その台詞を、あの下衆に聞かせてやりたいよ」 - 3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:20:25.32 ID:nGQoPMELo
- シャロ「"あの"って言うくらいですし、犯人が誰かわかってるんですか?」
リゼ「一応な。正確には、そいつが誰かを使ったんだ。無駄に金を持ってる資産家だよ」
シャロ「じゃあ、警察に被害届を出せば良いんじゃないですか?」
リゼ「それが、向こうは証拠がないの一点張り。警察も動かない。本当にあの下衆野郎は…!」ゴゴゴゴゴゴ
シャロ「リゼ先輩!?」
リゼ「あのティーカップを買うために、私がどれだけ苦労したと思ってるんだ!それに…」
シャロ「先輩!」
リゼ「はっ!?悪い、またやってしまった…」
シャロ「リゼ先輩…」 - 4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:21:29.29 ID:nGQoPMELo
- ~夕方:桐間家・甘兎庵前~
シャロ「ただいま」
千夜「おかえりシャロちゃん」ウフフ
シャロ「…予告状作っておいて」
千夜「あら、今日の獲物は何かしら?」
シャロ「…下衆な資産家に盗まれた、ティーカップよ。今日中に盗み返してくるわ」
千夜「今日中?そんなに張り切ってるってことは、そのティーカップの持ち主って…」
シャロ「リゼ先輩よ、悪い!?」
千夜「そんな訳無いわ。急いで予告状を作るわね!」 - 5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:22:06.44 ID:nGQoPMELo
- ~夜:資産家の屋敷~
ガヤガヤ
警官1「この屋敷に、怪盗ラパンからの予告状が届いたんだよな?」
警官2「ああ!きっと、この厳重な警備をひょいひょいっとすり抜けて行くんだろな!」
警官3「馬鹿、警部の前でそんなこと言ったら殺されるぞ!」
1「そう言えば、今日の警部も凄く気合入ってたもんな」
2「確かに!ヤバイヤバイ、警部に聞かれてないよな!?」
3「聞かれてないぞ、良かったな。さて、そろそろ予告時刻だが…」
1「どこから現れるんだ?」
2「やっぱ、ハンググライダーとかで飛んで来るんじゃね!?」
スタッ - 6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:23:08.08 ID:nGQoPMELo
- 「昼は苛烈に特売を!」
警官達「!!」
「夜は華麗にお宝を!狙った獲物は逃さない…」
シャロ「怪盗ラパン、参上!」 - 7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:23:46.22 ID:nGQoPMELo
- 1「なっ、屋根の上だと!」
2「えっ、いつの間に!?」
3「そもそもどうやって登ったんだ!?」
シャロ「ふふ!」
シャロ(さて、さっさとお目当ての物を頂いて…)
「来たな、怪盗ラパン!!」
シャロ「…その声はまさか!?」
リゼ「お前の活躍もここまでだ!今日こそ私が、お前を止めてやる!!」
シャロ(なんでいるんですかー!?) - 8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:25:31.86 ID:nGQoPMELo
- シャロ(あれ、リゼ先輩ってティーカップを盗まれたのよね?なんで資産家側についてるの!?)
シャロ「…リゼ警部、今回ぐらいは私の味方をしてくれても、バチは当たらないと思うけど?」
リゼ「公私混同する気はない。私の任務は、お前を止めることだ!」
シャロ「うふふ!ご立派なことだけど、リゼ警部がその任務を達成できたことってあったかしら?」
リゼ「貴様ぁ!」
シャロ(リゼ先輩に舐めた口調で話す私、私に向かってアニメの警部さながらの顔芸を見せるリゼ先輩。普段じゃありえない状況ね…)
リゼ「今回の犯行は絶対に成功させはしない。覚悟しろ!」
シャロ「あぁ、今日もリゼ先輩の敵意に満ちた視線を感じる…!」 - 9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:26:11.53 ID:nGQoPMELo
- シャロ「では、今からティーカップを頂戴するわ!」
リゼ「ふん!当たり前だが、この屋敷の全ての出入り口は塞いであるし、窓も閉めてあるぞ!」
リゼ「かと言って、窓を割れば派手に音を立てて不利なはず。どこから入るつもりだ?」
シャロ「ふふ!じゃあ、開けてもらおうかしら!」ポチッ
リゼ「何!?」
プシュー
リゼ「なっ、屋敷中に煙だと!?」
シャロ「こっそり煙筒を送りつけておいたのよ! …あ、窓が開いたみたいね」
リゼ「ちぃ、屋敷内を警備している者、ラパンが来るぞ!厳戒態勢だ!」 - 10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:27:21.39 ID:nGQoPMELo
- シャロ(侵入成功!ティーカップはこの部屋にあるはず…)
資産家「よく来たね、怪盗ラパン。君を歓迎するよ」
シャロ「唐辛子スプレー」プシュー
シャロ(警備が甘すぎる…)
資産家「ぎゃああぁぁあああ!!」
シャロ(千夜の手作りスプレー… さすが千夜、とんでもないものを作るわね)
シャロ「えーっと、ティーカップは… あ、これね」
シャロ(うん? 外箱に文字が… まあいいか)
シャロ「そう言えば、この資産家には私の正体がわからない訳だし、指紋一つ残す気はないから証拠はない」
シャロ「だから元の持ち主のところへ返しても、その持ち主のカップが、私が盗み返したものと証明できない… はずよね?」
シャロ「これで一件落着ね。そろそろ帰ろうかしら」バッ - 11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:28:31.92 ID:nGQoPMELo
- リゼ「なっ、ラパンが戻ってきた!?」
シャロ「うふふ!リゼ警部、今回の警備の攻略はちょっと簡単すぎたわ!」
リゼ「まさか、あの短時間で!?」
シャロ「ええ!ティーカップは確かに頂いたわ!」
リゼ「そのティーカップは確かに…」
シャロ「リゼ警部、またお会いできることを楽しみにしてるわ!」ドロン
リゼ「しまった!全員、ラパンを探せぇ!」
警官達「イエッサー!」
シャロ(警官にもサーって言わせてるんですか!?) - 12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:29:36.96 ID:nGQoPMELo
- ~数時間後:天々座家~
リゼ「…」
シャロ「ふふ!こんばんわ、リゼ警部」
リゼ「やはり来たか、怪盗ラパン」
シャロ「あら、いつもの怖い顔はどうしたのかしら?」
リゼ「いいから要件だけ話せ!」ムゥ
シャロ「話すというか… これを返しにきたわ」スッ
リゼ「…ありがとう。しかし何でこんなことを。私は別にお前に頼んで…」
シャロ「うふふ!ひ・み・つ!」
シャロ(あんなリゼ先輩を放っておける訳ない…なんて言ったらどんな顔をするかな?) - 13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:30:27.65 ID:nGQoPMELo
- リゼ「…まあ、そんなことはどうでもいいな。ラパン、これはお前に返す」ポイッ
シャロ(貴重なティーカップがっ!)パシッ
シャロ「一体どういうつもり?」
リゼ「とりあえず、その箱に書かれている文字を読め」
シャロ「Present for you… リゼ警部が私にプレゼント?」
リゼ「ああ。もう12時は回っただろう?」
シャロ「たしかに回ってるけど…」
リゼ「誕生日おめでとう、シャロ」
シャロ「…えぇ!?」 - 14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:31:04.35 ID:nGQoPMELo
- リゼ「それ、シャロの誕生日プレゼントとして買ったんだよ。盗まれた時は腸が煮えくり返るくらいだった」
シャロ「あの、私、ラパン」
リゼ「そんなことは知らないな」
シャロ「えっと、その」
リゼ「使ってくれるか?」
シャロ「はい、もちろんです!ありがとうございます、リゼ先輩!」
リゼ「良かった… 苦労したかいがあったよ。結局、シャロに手間を掛けさせてしまったが…」 - 15 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:31:52.57 ID:nGQoPMELo
- シャロ「あんなの、ラパンからすれば手間でもなんでもないですよ」
リゼ「お陰で私の面子は丸潰れだな。まあ、今日はラパンの驚く顔が見られたから良いんだけど」
シャロ(さっきのはズルいですよー!)
シャロ「何時の日か必ず、リゼ先輩にもサプライズして、驚く顔を見せてもらいますからね!」
リゼ「はは、楽しみにしておくよ」
シャロ「…その時は」 - 16 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:33:04.75 ID:nGQoPMELo
- リゼ「その時は?」
シャロ「その時は、怪盗らしく、あなたのハートを頂きます!」
リゼ「…盗めるものなら盗んでみろ!」
シャロ「怪盗ラパン参上!」
リゼ「お前の活躍もここまでだ!」
終わり
リゼ「あ、うさぎでも用意すればラパン対策になるか?」
シャロ「やめてください!!」ピェアアアア - 17 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/15(金) 01:33:53.26 ID:nGQoPMELo
- ここまで読んでくれた人がいたらありがとう
という訳でシャロさんハッピーバースデー

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