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【SS】起きたら箱に閉じ込められてた真姫ちゃん。
- 1 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:28:11.92 ID:Xdn+R3uC.net
- …
……。
真姫「んっ…うぅ…」
……
真姫「ん…」クイッ
ゴツン!
真姫「い、痛っ…!」ビクッ
真姫「な、なんな…」ゴツン!
真姫「痛っ!!」
……
真姫「…。ここ…どこ?」
真姫「…狭いし…。」グイグイ
…
真姫「足元に何かある…」
真姫「……」
真姫「えいっ…」
カタカタカタン…
- 2 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:33:11.80 ID:Xdn+R3uC.net
- 真姫「これ……」
真姫「……」カチャカチャ
真姫「…っ…」グイッ
真姫「えいっ…!」カチッ
ボワッ!
真姫「ら…ライターね…っ…」
真姫「なんで…こんなにっ…固いのよぉ…!」 - 3 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:38:31.37 ID:Xdn+R3uC.net
- 真姫「周りは…木材?…。でできた壁…かしら。」
真姫「……」
真姫「……」コンコン
真姫「……」
真姫「そういえば、なんで私こんなところで寝てたの…?」
真姫「……」
真姫「確か、昨日は…
μ'sのみんなと海に行ったわ。
- - - - - - - - - - - - - - - 5 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:47:58.72 ID:Xdn+R3uC.net
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
…
希「真姫ちゃん、ジュース飲む?」
真姫「あ、ありがと」
希「すいません」
「ご注文ですか?」
希「ええとウチは、オレンジジュースで…真姫ちゃんは?」
真姫「ピーチ。」
「かしこまりました」
…
希「……」ジィー
真姫「?」
希「…」ニヤニヤ
真姫「な、なんなの?」 - 6 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:52:40.30 ID:Xdn+R3uC.net
- …
「お待たせしました…」コトッ
希「…♪」ニコッ
「…」コトッ
「ごゆっくりどうぞ。」
真姫「……」
…
真姫「…」チュー
希「……」ニヘニヘ
真姫「……。はぁ。」
希「ピーチジュース。」
真姫「……」チュー
希「にこちゃんピンク」
真姫「んっ、////」ブフッ!!! - 7 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 19:58:46.50 ID:Xdn+R3uC.net
- 希「…。はい、ティッシュ」ニヤニヤ
真姫「……////」イライラ
希「そんな怒らんといて、真姫ちゃん♪こんな日なんだから」
真姫「あ…あんたが…
希「楽しかった?」
真姫「?…何?」
希「海。」
真姫「あぁ…。私、ずっとパラソルの下にいたから」
希「…」
真姫「私はあれで楽しいのよ?」
希「真姫ちゃん、泳げないもんね」
真姫「そう…って、泳ごうとすれば泳げるわよ!」 - 8 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:05:23.14 ID:Xdn+R3uC.net
- 希「…にこっちと遊べた?」
真姫「……」
希「…もう。にこっちと遊べる時間なんてあまりないんよ?」
真姫「わ、わかってる…わかってるけど…」
希「ウチらだって、大学に入ってから中々会えないんよ」
真姫「わかってる…ってば…」
希「……まぁ」
希「好きってそういうことやんね♪」ナデナデ
真姫「……///」イライラ - 10 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:10:26.63 ID:Xdn+R3uC.net
- 希「でも、そろそろ伝えなぁ…」
真姫「…」
希「だって、にこっち、可愛いやろ?他の子だって」
真姫「……」
希「あ…もしかして…」
真姫「?」
希「真姫ちゃん、自分が可愛くないと思ってるん?」
真姫「……」
希「え…」
真姫「…何よ」
希「真姫ちゃんに限ってそんなことないと思ってた」 - 11 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:14:10.97 ID:Xdn+R3uC.net
- 真姫「意味…わかんない。」
バタバタバタッ!
真姫「?」
凛「真姫ちゃん!希ちゃん!花火やるよ!」
真姫「後から行くわ」
希「うん、今すぐ行くから待っといて♪」
凛「うん!」
バタバタバタッ! - 12 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:31:39.89 ID:Xdn+R3uC.net
- 希「ほら、行かな」
真姫「……」
希「…今日しかないよ」
真姫「…次の休みって」
希「真姫ちゃん」
真姫「……」
希「……」
真姫「」ギュッ
希「…」
- - - - - - - - - - - - - - 13 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:42:20.12 ID:Xdn+R3uC.net
- - - - - - - - - - - - - -
真姫「……あの後、どうしたんだっけ…」
真姫「…んっ…」
真姫「暑い…」
真姫「水着のままだからまだ大丈夫だけど…」
真姫「うぅ…ベタベタする…」
真姫「……」
真姫「はぁ……」
真姫「早くしないと、酸素が…」
真姫「ねぇ…誰のイタズラなの?」
真姫「……」
真姫「希?凛?…にこちゃん?」
真姫「許さないわよ?」 - 14 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 20:54:58.88 ID:Xdn+R3uC.net
- 真姫「ねえ…っ…出してよ…」
真姫「凛~!?」バタバタ!
…
真姫「……」
真姫「はぁっ…はぁっ…」
真姫「…あまり動くと息が…」
真姫「……」
ゴゴゴゴ....
真姫「」ビクッ - 16 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 21:08:50.56 ID:Xdn+R3uC.net
- 真姫「す、砂…?」
真姫「……」
真姫「壁の外は砂なのかしら…」
真姫「ってことは…埋まってるの…?」
真姫「……」
ピピピピピピ!
真姫「…?」
真姫「携帯…?」
真姫「足元ね…」グイグイ - 21 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 21:14:42.61 ID:Xdn+R3uC.net
- …
ピピピピピ...
真姫「も、もしもし!?」
にこ「もしもし、真姫?」
真姫「にこちゃん!?…誰がこんなことしたの!?」
にこ「はー?あんたが言いたい事あるって希から聞いたから電話したんだけど」
真姫「ぁ…」
にこ「?」
真姫「と、とにかく今は…閉じ込められてるの」
にこ「閉じ込められてる?」
真姫「何か…私と同じくらいの大きさの木箱の中…」
にこ「はぁ…」
真姫「ほ、本当なの!…砂が入ってきてるから…」
にこ「じゃああんたは地中にいるってワケ?」
真姫「私にもわかんないの!!」 - 29 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 21:24:31.16 ID:Xdn+R3uC.net
- 真姫「はぁっ…ねぇ…」
にこ「あーあー…ちょっと電波が通じ辛くて」
真姫「…助けてよ」
にこ「大体どこにいるかわかる?」
真姫「わかんない…」
ドンドンドン!
真姫「ひっ!…」
にこ「……」
にこ「凛たちのいたずらじゃないの?」 - 40 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 21:33:26.33 ID:Xdn+R3uC.net
- 真姫「たぶん違う…私…昨日…」
にこ「…?」
真姫「海で遊んでた…じゃない」
にこ「うん」
真姫「そのあと希とお店でジュースを飲んで…」
にこ「うん?」
真姫「凛が花火するって呼びに来て、そこから記憶がないの」
にこ「昨日希と一緒に帰ったと思ったけど?」
真姫「え?…」 - 52 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 21:42:38.37 ID:Xdn+R3uC.net
- にこ「花火してても来なかったから」
真姫「…。あ、希は…?」
にこ「希?」
真姫「希ならわかるかも…!」
ゴゴゴゴ...
真姫「ひっ…」
にこ「?」
真姫「す、砂が入ってきて…」
にこ「…」
真姫「にこちゃん…!」
にこ「わかった、落ち着いて。今どのぐらい砂が入ってきてるの?」 - 53 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 21:46:30.91 ID:Xdn+R3uC.net
- 真姫「足元だけ…けど、勢いが」
にこ「息はできる?」
真姫「ぁ…さっきより凄く空気が入ってきてるから」
にこ「うん、わかった」
真姫「早く…助けに来て…!」
にこ「とりあえず今、全員に連絡するから」
真姫「うん…早く…」
ピピッ - 54 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 21:51:20.82 ID:Xdn+R3uC.net
- 真姫「……」ピッ
真姫「あれ…時間と日付が」
真姫「11時10分...あれから1時間も経ってない。」
ピッピッピッ
真姫「け、圏外?」
- - - - - - - - - - 55 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 22:05:15.88 ID:Xdn+R3uC.net
- 希「気にしてるようやったよ、真姫ちゃん。」
にこ「真姫が?」
希「アイドルとしてのにこちゃんと、真姫ちゃんが釣り合わないんじゃないかって」
にこ「……」
希「でも、良かった」
にこ「え?」
希「良かった、やろ?」
にこ「…まぁ」
希「ウチは良かったよ」
にこ「?」
希「そういうとこ、にこっちは年上さんなんやなぁって」
… - 56 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 22:13:14.77 ID:Xdn+R3uC.net
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
ニュルッ
真姫「っひっ!!!////」ビクッ
真姫「な、何っ!?」
真姫「ら、ライター…」カチッ
真姫「ひゃっ///なっ…///」ピクピクッ
真姫「力が…///」
真姫「うぐぐっぐ…っ!!」カチッ
ボフッ!
ニュル・・・ニュル…
真姫「こ、これは…」
真姫「う、鰻…?」 - 57 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 22:16:28.48 ID:Xdn+R3uC.net
- ニュル…ニュル…
真姫「んはぁっ…///ちょっと…何でこんな時に箱の中に…」
真姫「意味わかんないっ!」
真姫「離れてってばっ…えいっ!!」ゲシッ
真姫「はぁ…はぁ…」
真姫「……。」
ニュルニュル…
真姫「?逃げた…。」
真姫「…足元には穴があるのね」 - 59 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 22:21:26.22 ID:Xdn+R3uC.net
- ……
真姫「よく見たら上にもあるわね。」
真姫「んぐぐ…」
真姫「…」
真姫「ここから綺麗な空気が入ってきてる…?」
真姫「あとは…砂…」
… - 60 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 22:25:51.61 ID:Xdn+R3uC.net
- - - - - - - - - - - - - - -
…
「そんな、無茶な。」
にこ「プロデューサー…お願いします…!」
「いくらアイドルとして売れているからって、その年で恋人ができてしまうとね」
にこ「そこをなんとか、お願いします…」
「…相手は誰なんだ」
にこ「高校の時に一緒に活動していたメンバーです。」
「…?」
にこ「…」
「なるほど、そういうことか。」
「わかった。じゃあ、特番を用意する」
にこ「ありがとうございます!…あっちも元アイドルなんで、なんでもします!」
- - - - - - - - - - - - - - 61 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 22:29:08.05 ID:Xdn+R3uC.net
- …
ピピピピピピ!
真姫「…もしもし…」
にこ「真姫、大丈夫?」
真姫「……」
にこ「息、できないの!?」
真姫「息はできるわ。酸素はなぜか奇跡的に上から流れてくるもの」
にこ「…あと、どのぐらい動ける?」
真姫「…胸から上、かしら。」
にこ「頑張って、絶対に見つけ出すから!!」
真姫「にこちゃん。」 - 62 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 22:36:09.16 ID:Xdn+R3uC.net
- 真姫「私、高校の時から…にこちゃんのこと尊敬してる」
にこ「何言ってんの?」
真姫「砂に押されて、なんだかあったかくて。」
にこ「真姫…?」
真姫「まるで、今閉じ込められているところの目の前ににこちゃんがいるみたい」
にこ「…」
真姫「私、もう助からないわ。」
にこ「そんなことない!」
真姫「携帯ももうすぐ電池きれちゃうから、最後に」
にこ「ちょっと!!!」
真姫「にこちゃん…。今まで本当にありがとう。だいす…」
にこ「ちょっとってばぁ!!!!」ガバッ!! - 63 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 22:39:21.68 ID:Xdn+R3uC.net
- …
真姫「え…?」
サー…サー…
真姫「カメラ…。」
にこ「真姫。」
真姫「どういうこと?」
にこ「元メンバーにドッキリという番組よ」
希「…」ニヘニヘ
真姫「……」
にこ「ご、ごめん…。こういうのないと…私たちって好きって言いあえないじゃない」
真姫「え?…」 - 64 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 22:42:48.22 ID:Xdn+R3uC.net
- にこ「」チュッ
真姫「///」
にこ「好きよ、真姫」
真姫「ちょ…///て、テレビもあるでしょ!?」
にこ「いいわよ。私は誇れるわ、真姫のこと」ギュッ
真姫「うぅ…ちょ、体ベタベタしてるからっ…」
にこ「知らなーい」
真姫「も、もう///」
にこ「真姫ちゃん、にこのこと、気にしてくれてありがとう」 - 68 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 22:46:23.54 ID:Xdn+R3uC.net
- ……
真姫「よくプロデューサーとかマネージャー、許してくれたわね」
にこ「変な週刊誌にとられるより、オープンにしてた方が良いでしょ」
真姫「だからって…」
にこ「視聴率のこと気にしてる?」
真姫「見られない方がいいわよー!」
にこ「大丈夫♪美少女がいやらしい声で鰻と絡む映像」
真姫「え?」
にこ「視聴率30パーセントを超えたんだって!」
真姫「…箱の中にいた時って、全部…」
にこ「もちろん」 - 69 : ◆HS.Cb9ySRfxx (もんじゃ)@\(^o^)/ 2016/08/02(火) 22:47:45.92 ID:Xdn+R3uC.net
- 終わり

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