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勇者「異世界の大冒険」
- 1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/08(月) 20:14:25.46 ID:xo6Bxmopo
- ここは我々の住む世界とは異なる世界――
空中に浮かんだ二つの大地。
一方には勇者、もう一方には魔王と姫が立っている。
勇者「姫ぇっ!」
姫「勇者様……!」
魔王「フハハハハハハハハ……!」
- 2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/08(月) 20:15:46.79 ID:xo6Bxmopo
- 魔王「勇者よ、姫を取り戻したくば、ワシを倒したくば、こちらまで来るのだな!」
魔王「もっとも空を飛ぶ術を持たぬキサマに、ここまで来れるとは思えんが……」
勇者「くっ……!」 - 3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/08(月) 20:17:11.16 ID:xo6Bxmopo
- 魔王「さあ姫よ、薄情な勇者はこちらまで来るつもりはないようだ」
魔王「勇者の見ている前で、たっぷりと情事を楽しもうではないか!」ガシッ
姫「いやっ、はなしてっ!」
姫「勇者様っ! 勇者様ぁっ!」
勇者「姫ぇぇぇっ!」 - 4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/08(月) 20:19:04.53 ID:xo6Bxmopo
- 勇者(このままでは姫が魔王の手に……! どうすればいい……!?)
勇者(どうすれば俺は魔王のいる大地まで飛ぶことができる!?)
勇者(魔王のいうとおり、俺は空を飛ぶ手段を持たないし、装備はこの剣だけ……!)
勇者「!」ハッ - 5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/08(月) 20:22:46.95 ID:xo6Bxmopo
- 勇者(俺のいるこの大地……)
勇者(下に向かって絶壁といってもいい急な坂道が伸びているが、坂道の終点でわずかに上向いている!)
勇者(この地形を利用すれば……向こうにたどり着くことができるかもしれない!)
勇者(もし失敗すれば、永遠の奈落に落ちることになるが……やるしかないッ!) - 6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/08(月) 20:24:06.40 ID:xo6Bxmopo
- 勇者(こうして剣の上に乗って……)スッ
魔王「んん……? あやつ、なにをする気だ?」
姫「勇者様……?」 - 7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/08(月) 20:25:25.37 ID:xo6Bxmopo
- 勇者「この坂道を一気に滑り降りる!」シャァァァァァ
姫「勇者様!? 何をしているの!?」
魔王「フハハハハ! 姫を助けられない自分に絶望し、投身自殺をするつもりか!」 - 8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/08(月) 20:27:31.76 ID:xo6Bxmopo
- 勇者「そして――」シャァァァァァ
勇者「この坂道の終点の上向いている地点から、ジャンプ!!!」バッ
魔王「何ィィィィィィィィィィ!!?」
姫「勇者様が……飛んだ!?」 - 9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/08(月) 20:30:44.39 ID:xo6Bxmopo
- 勇者「姫を返してもらうぞ、魔王ッ!」ギュオオオオッ
魔王「うおおっ!? ――く、来るなぁっ!」
ドスッ……!
魔王「ぐは……! まさか、こんな方法で……こちらまで飛んでくるとは……!」
魔王「バ、バカな……」グラッ…
魔王「ワシの体が……落ち……」
魔王「グオオオォォォ……!」ヒュゥゥゥゥ… - 10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/08(月) 20:32:47.80 ID:xo6Bxmopo
- 勇者「ふうっ……大丈夫かい、姫?」
姫「はいっ! どんなに離れていても、勇者様は必ず助けに来て下さると信じておりました!」
こうして魔王は滅び去り、勇者の異世界での大冒険は幕を閉じた。
― い世界の大冒険 完 ―

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