善子｢そのまま動くんじゃないわよ。そう、いい子ね…｣花丸｢？うん｣

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1 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/08/12(金) 18:45:14.24 ID:B6+F8N37.net: 善子｢……いや、あの｣

花丸｢？｣

善子｢動いてくれないと、その……唇当たるんだけど…｣

花丸｢あっ、そうなんだ！確かに顔は近づいてきてるなー、とは思ったけど｣

善子｢ふ……ふんっ！いろいろとどん臭いのよズラ丸は！｣

花丸｢あはは、わかってる……でも善子ちゃん｣

善子｢善子いうな……で、なに？｣

花丸｢なんでこんなことしたの？｣

善子｢！｣

2 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/08/12(金) 18:50:48.17 ID:B6+F8N37.net: 善子｢え、いやそれは…｣

花丸｢動くなっー、って言ったり、動いくれないとーって言ったり…よくわからないずら｣

花丸｢それに顔近づけるのももっと分からない｣

善子｢いや、それは、……｣
3 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/08/12(金) 18:54:07.53 ID:B6+F8N37.net: 善子｢……ほら、契約したし……昔……だから……えー……｣

花丸｢……善子ちゃん？｣

善子｢…キスとか、しようとか、なんとか……っ！｣

善子｢いやっ、別に違うのよ！？そんなインランな理由とかじゃなくって、そう！｣

善子｢契約の印！あくまで過程！それ自体にこれといった何かしらのあれやこれやは……っ！｣

善子(ああもう何言ってんのかな私は……！)

花丸｢なぁ～んだ！そうだったんだ！｣

善子｢え？｣
5 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/08/12(金) 18:56:47.65 ID:B6+F8N37.net: 花丸｢つまり善子ちゃんはキスしようとしたんだ！｣

善子｢っ、ちょっ、そんな大声で……っ！？｣

花丸｢いいよ？｣

善子｢へ？｣

花丸｢キスしても｣

善子｢はぁ！？｣

花丸｢だっておもったんだけど、そんなに悪い事でもないかなって｣

善子｢な、な、な、……！｣
7 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/08/12(金) 19:00:51.44 ID:B6+F8N37.net: 善子(こっ……そんな風に思ってるならこんな苦労は……！)

善子(……いや待ちなさい。そうよ、花丸は『そう』としか思ってないのよね)

善子(このままこっちもあくまで契約として～っていう体で行けば…)

善子(すべて丸く収まる……？)

花丸｢まあ～、ほら！今なんか誰もいないし、大丈夫じゃない？｣

善子｢……！ふっ、そうね…あまり人目に触れるようなものでもないものね…｣

善子(そう、これは契約)

善子(何も恥ずかしいことじゃないわ)

善子(私はヨハネ、堕天使ヨハネ！)

善子｢……では、目を閉じなさい、花丸｣

花丸｢んっ｣ｷﾞｭｯ
8 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/08/12(金) 19:04:00.07 ID:B6+F8N37.net: 善子｢そう、そうよ。そのまま全て受け入れて…｣

花丸｢……｣

善子(……あ、あ、…目の前……花丸……)

ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…

花丸(…？善子ちゃん？)

善子(ふ、触れる、あたる、花丸の唇に……っ！？)

ﾌﾜｯ…

善子｢うわっ、はっ！？｣ﾋﾞｸｯ

花丸｢善子ちゃん？どうしたの？｣

善子(吐息がぁ……！)
9 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/08/12(金) 19:07:32.48 ID:B6+F8N37.net: 善子(くっ、油断した…！落ち着くのよ津島善子……！)

花丸｢善子ちゃーん、するなら早くするずら～｣

善子｢え、ええ…｣

善子(ぐぅ～！！私の気も知らないでこのズラ丸は……！)

善子｢わ。わかったわ。…もう大丈夫よ、今のは少し取り乱しただけ｣

善子(今度こそ……)
10 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/08/12(金) 19:12:18.58 ID:B6+F8N37.net: 花丸｢ん～｣ﾊﾟﾁｯ

善子(全部あんたが悪いんだからね、花丸が……！)

善子(こうなったらとことん…やってやるんだから！)

善子｢……｣ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

花丸｢……｣ﾝｰ

善子(うっ、また吐息が…！でも…)

善子(行くしかないのよっー！！)

善子｢ん、んん……！｣ﾁｭｯ

花丸｢！｣

善子｢…っ！は、はい、こっ、これで契約は…｣

善子(やっ、やった、やったわ！ふ、触れただけだけど、花丸に……！)

花丸｢ん～……善子ちゃん｣

善子｢なに！？｣

花丸｢なんか地味だね｣

善子｢え｣
11 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/08/12(金) 19:15:01.62 ID:B6+F8N37.net: 花丸｢都会の子はもっと、こう、情熱的な感じらしいずら！漫画とかにもかいてた！｣

善子｢は、花丸…？な、なにを…｣

花丸｢こんな感じって、聞いたよ…｣ｽｯ

善子(えっ、なんで頭に手を回してｰｰｰ)

花丸｢んっ…｣ﾑﾁｭｯ

善子｢っ！？！？～～っっっんん！？｣
12 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/08/12(金) 19:17:07.83 ID:B6+F8N37.net: 善子(は、な、ま、る～～～！？！？)

花丸｢ん～…んっ…｣ﾁｭｯ､ﾁｭﾙｯ

善子｢あ、は……ぁ…！｣

善子(ぬ、抜けられない……)

ﾇﾘｭｯ……

善子(！？！？！？)

花丸(こんなふう、なのかな…？)ﾁｭﾙｯ

善子(し、舌っ……ぅ！？)
13 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/08/12(金) 19:20:09.69 ID:B6+F8N37.net: 善子(こ、レ……ぁは……ぁ)ﾋﾞｸﾋﾞｸｯ

花丸｢っ、ぷはっー！｣

善子｢……はぁ……はぁ……｣

ﾆﾁｬｯ…

花丸｢ふわっ、ヨダレが…｣ﾌｷﾌｷ

花丸｢でもキスってなんか気持ちいいずら！こんなの知らなかったずら！｣

善子｢……｣

花丸｢あれ、善子ちゃん？｣

善子(こ、この世間知らず、め……)ｶﾞｸｯ

花丸｢！？よ、善子ちゃーん！？｣

ーーー

善子｢う、ううー……？｣

花丸｢あ、起きた｣
15 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/08/12(金) 19:22:28.42 ID:B6+F8N37.net: 善子｢あっ、花丸……｣

花丸｢びっくりしたよ～、急に、こう、がくっ！といったものだから｣

善子｢あ、ああ……ごめん……｣

花丸｢ううん、いいんだよ｣

花丸｢あ、ねえねえ善子ちゃん！｣

善子｢な、なに……｣
19 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/08/12(金) 19:59:27.28 ID:B6+F8N37.net: 花丸｢今後もおらとキスしようよ！｣

善子｢！？｣

花丸｢気持ちよかったし、善子ちゃんも契約できるから一石二鳥ずらー！｣

善子｢い、いやっ、もう契約は終わったから別に……っ｣

花丸｢えっー、まあそう言わずに｣

善子｢言うわよっー！？｣ﾀﾞｯ

花丸｢あっ、待ってー！｣
20 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/08/12(金) 20:06:30.16 ID:B6+F8N37.net: 花丸｢善子ちゃんがしてくれないなら他の子にする！｣

善子｢まちなさい！！｣

善子｢わかった、わかったわよ！するから！今後も！！｣

花丸｢やったずらー！｣

善子(はぁ……まあ…でも)

善子(これはこれで…得、よね…？)
21 ：名無しで叶える物語(あら)＠＼(^o^)／ 2016/08/12(金) 20:07:14.50 ID:B6+F8N37.net: 花丸｢じゃあもう一回｣

善子｢まっ、待って。今日はもう勘弁して……んっ……！｣

花丸｢ん～♪｣

おわり