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杏花「号外だよー!」 京悟「ひーちゃん特集だァ!?」
- 1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/15(月) 05:01:10.45 ID:06IRe5Awo
- 杏花「号外だよー!号外だよー!」
京悟「ん?おいひーちゃん、久しぶりにお杏の新しい瓦版が出たみたいだぜ。一丁買っとくか?」
龍斗〈悩〉
京悟「どうしたそんな顔して?お杏と喧嘩でもしてんのか?」
龍斗〈悩〉
京悟「違うって?なんだかはっきりしねーなァ」
杏花「今回のは特別号!あのひーちゃんこと緋勇龍斗に好きな食べ物から好きなタイプまで聴きだした究極の一品!買わなきゃ損よー!」
京悟「なにィ!?おいひーちゃん、本当なのか!?」
龍斗〈友〉
京悟「いったいどうしてまた…まさかお杏に脅されてんのか?…ってその顔見りゃわかるよ」
京悟「まァ自分の載ってる瓦版なんかいらねーよなァ」
龍斗〈喜〉
京悟「…って、もう買ってんのかよ!しかもそれが報酬って…相変わらず変わってんなァひーちゃん」
龍斗〈喜〉
京悟「いや褒めてねーよ…」
京悟「まァいいか。俺もちょっと気になるし、見せてくれよ」
龍斗〈愛〉
京悟「…おい、なんだその顔、そういう意味で言ったんじゃねーよ!ったく調子狂うぜ…」
京悟「なになに?ひーちゃんの生態その壱、ひーちゃんは甘いもの好き?」
- 2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/15(月) 05:42:30.78 ID:n6XuqXayO
- 懐かしすぎる
- 3 : >>2涼里可愛いですよね 2016/08/15(月) 05:52:16.35 ID:06IRe5Awo
-
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
杏花「さーひーちゃん、約束通り今日は一日あたしの密着取材を受けてもらうわよ!」
龍斗〈喜〉
杏花「もーそんなに喜んじゃってェー!あたしったら罪な女ね」
花音「いらっしゃーい。あ、だんな様でねーか、ゆっくりしてってけれ」
杏花「で、ひーちゃん何食べるの?」
龍斗〈いつもの〉
杏花「いつものって…まぁいいわあたしも同じので」
花音「いつものだべな。二人ともちょっと待っててくんろー」
花音「おまちどーさん。いつものお団子だっぺよー」
杏花「へェー、ひーちゃんいつもお団子頼んでるんだ。なんか似合ってるわね、アハハッ」
龍斗〈喜〉
杏花「嬉しそうな顔しちゃってェ。ひーちゃんは甘党…っと。あたしもいただきまーす」
杏花「…ん!これホントに美味しいわねェ!今度甘味処の特集くもうかしら」モグモグ
龍斗〈友〉
杏花「ひーちゃんもいいと思う?なら決まりね!次の取材も手伝いお願いするわ」
龍斗〈喜〉
杏花「もォ、ひーちゃんたら、あたしにぞっこんなんだから」
龍斗〈悩〉
杏花「もう照れちゃってェ!ひーちゃんは初心と…」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
京悟「あァ、これお花ちゃんの所か。そういやよく団子食ってたな。…俺も腹減ってきたし、蕎麦食いに行くついでに団子でも食うか?」
龍斗〈喜〉
京悟「へへッ話が早くて助かるぜ。んじゃ行くか」
鬼面「…」 - 4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/15(月) 10:57:46.02 ID:06IRe5Awo
- 【鬼哭村】
九角「なに?ひーちゃん特集だと?」
鬼道衆「はっ、どうやら瓦版屋が緋勇殿に直接聞き集めた情報だそうで、売れ行きも好調とのこと」
澳継「なんだァ?龍閃組の奴らが買い占めてんのか?でなきゃたんたんの記事なんか誰も読まねーだろ」
鬼道衆「それもありますが、割と城下町の者にも人気だそうでございます」
桔梗「アッハッハ、たーさんたらやるじゃないか。あっそういえば、ほのかの手伝いとかで一緒に働いてたっけねぇ。ま、坊やにはわからない魅力があんだろうさ」
澳継「俺を子ども扱いするな!ちくしょうたんたんめ!媚ばっか売りやがって」
桔梗「おやおや、焼きもちかい?可愛いとこあんじゃないか」
澳継「んな!誰がたんたんなんかに!」
九桐「こらこら二人とも、若の前でみっともないぞ」
興継「うるせーハゲ!偶にしか帰ってこないくせに偉そうにすんじゃねー!」
九桐「誰がハゲだ!これは剃ってるんだ!」
嵐王「そろそろ黙らんか。若が話せんだろう」
澳継「うぐっ…」
九桐「むぅ…」
九角「ふむ、そうか…たしかに龍は掴めぬところが多いからな。俺達も長い付き合いだが、未だにあいつの考えは読めん時がある…」
九角「龍のことを知る良い機会かもしれん。桔梗と澳継で買ってきてくれ。嵐王は複製を頼む」
嵐王「御意」
澳継「な、なんで俺が!」
桔梗「今日は買出しの日だからついでだよ。ほら帰りに団子買ってやるからさっさと支度しな」
澳継「団子…!絶対だからな!」
桔梗「はいはい」 - 5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/15(月) 15:29:17.76 ID:06IRe5Awo
- 【骨董屋】
奈涸「只今帰った」
涼里「…あ、兄上、おかえりなさい」
奈涸「今日帰りに面白いものを見つけてな。これを見てみろ」
涼里「…龍斗さん特集?」
涼里「――なぜこのようなものを私に?」
奈涸「俺としても龍君がこの大事な店を継いでくれるなら嬉しい限りだからな」
奈涸「敵は多いが…がんばれよ涼里」
涼里「…………――――」スッ
奈涸「ほほほ、ではわしは店番でもしようかの。お前さんは飯でも食いに行くといい。蕎麦なんかええんんじゃないかのォ?」
涼里「―――――………あの、……行ってきます……」
奈涸「頑張んなさい」 - 6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/15(月) 15:30:58.77 ID:06IRe5Awo
- 【道場】
美冬「な、なにィ!なんだこれは」
門下生1「そ、それが今街で話題になっておりまして」
門下生2「瓦版屋の周りに人だかりができております!」
門下生3「先生のことですから恥ずかしがって買えないだろうと我々が一つ買っておきました!」
美冬「なッ、ば、馬鹿者!余計な気を利かすんじゃない!」
美冬「ま、まァせっかくだ。少しは目を通しておくとしよう」パシ
門下生2「いやぁしかし緋勇殿も罪なお方だ」
門下生3「龍泉組の方々がこぞって買っていらっしゃいましたからな!」
門下生1「手に入れるのに苦労しました!」
美冬「ふ、ふむ、そうか龍泉組の皆が…」
門下生3「あッ!そういえば緋勇殿が誰かと二人で茶屋に入っていくのを見たとか」
美冬「なにィ!誰とだ!まさか龍閃組の女か!」
門下生1「そ、そこまではなんとも…」
門下生2「ただいつも通っている茶屋だったと」
美冬「いつも通っている茶屋…?花音のところか!ま、まさか三人で…な、なななんと破廉恥な!」ワナワナ
門下生3「いやまだ女性と決まったわけでは」
美冬「こうしては居れん!」ダッ
門下生「あ!ちょ!まだ稽古が!」 - 8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/17(水) 02:28:01.39 ID:ias5ptPao
- 【民家】
雹「ほう、龍様の」
比良坂「特集ですか?」
ほのか「はい、お手伝いをしていたら頂きまして」
ほのか「これがあればいつもお手伝いを付き合ってくださる御主人様に何かお礼ができるかも」
雹「中々興味深いの、わらわも龍様には世話になっておる。まァ彼奴が勝手に来るだけだが」
比良坂「恩返しでなくとも、ちょっと気になりますね」
比良坂「龍斗は神出鬼没ですから」
ほのか「今嵐王さんが村の皆さんのために複製を作っているそうですから」
ほのか「私たちは少しお先に読ませていただきましょう」
比良坂「なんだかちょっとわくわくします」
雹「ほほほガンリュウも血が騒いでおるわ」
ほのか「ちなみに、これには御主人様の女性の好みも書かれているそうです」
雹「なんと!彼奴も色事に興味があるのかえ?」
比良坂「ふふ、雹さんったら、龍斗だって男の子ですよ?」
雹「むぅ、しかし彼奴は龍閃組と鬼道衆の女子に囲まれながら少しも手を出そうとせん」
ほのか「御主人様はお優しい方ですから」
比良坂「あらでもこの前美里さんと二人でお茶を飲んでいましたよ」
雹「なんじゃと?聞き捨てならんな」
比良坂「ふふ、やっぱり雹さんも興味がおありなんですね?」
雹「ぬぅ、ぬしは時折意地が悪い」 - 9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/17(水) 03:06:10.23 ID:ias5ptPao
- 【長屋】
老人「いつもすまないねェ」
美里「いいえ、辛くなったらすぐに呼んで下さいね?」
老人「ありがたや…ありがたや…」
小鈴「オーイ!藍ィーーー!」
美里「ど、どうしたの?小鈴ちゃん。そんなに慌てて」
小鈴「こ、これ見てよ!これェ!」
美里「お杏さんの瓦版?…ひーちゃん特集って、龍斗の?」
小鈴「これが街で話題になってるんだよォ!」
美里「そ、そうなの。龍斗ったら人気者ね。ふふ」
小鈴「そんなこと言ってる場合じゃないよ!ひーちゃんが盗られちゃう!」
美里「と、盗られちゃうって龍斗は誰のものでも…」
小鈴「…比良坂さん」
美里「」ピク
小鈴「臥龍館、礼拝堂、神社、骨董品店、茶屋、果ては鬼哭村!」
美里「」
小鈴「今も龍閃組にいてくれてることが不思議なくらいの内定率なんだよ!?」
美里「りゅ、龍閃組は仕事じゃ…それに龍斗ならいつだって会ってくれるわよ?」
小鈴「甘い!ぜんざいより甘いよ藍ィ!」
小鈴「確かにひーちゃんは優しい…しかしひーちゃんが永久就職した場合…」
美里「…場合?」
小鈴「ボクなら手放さない…!お買い物さえ一人では行かせない!」
美里「で、でも龍斗だってたまには一人で…」
小鈴「ひーちゃんが一人でいるところ見たことある…?」
美里「…!」
小鈴「例え他のみんなが忙しくても暇人の京悟が一緒に居る…」
小鈴「つまり!ひーちゃんは束縛されてることにさえ気づきはしない…!」
美里「」
小鈴「闘うんだ藍。闘わなければ生き残れない!」
美里「闘うって、どうやって…?」
小鈴「敵を知り、己を知れば百選危うからずだよ。さっそく読んでみようよ!」
美里「ま、前振りが長すぎない?」 - 10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/17(水) 03:20:25.04 ID:ias5ptPao
- 【街道】
們天丸「今日もええ天気やなーこんな日は吉原にでも繰り出そうかのォ!」
街娘達「あ、もんちゃーん!」ザッザッザ
們天丸「ん?どないしてんそんな慌てて?」
街娘1「これ見てこれ!」
們天丸「んー?なになに?…ひーちゃん特集やとォ!」
街娘2「今巷で大人気なのよォ!」
們天丸「わいを差し置いて大人気とは龍々も隅に置けんなァ!今日は一緒に吉原へ連れて行こうかのォ!」
們天丸「ん?」
梅月「む?」ワイワイ
們天丸「乳のデカさならわいの女の子のが上やな」
梅月「こちらの方が教養は高そうだ」
「「ふっふっふっ」」
真那「何やっとんねんあの二人」
泰山「仲が良いのは良いこどだ~」
真那「それにしてもたッち特集かァ」
泰山「兄弟がみんなに好かれでておでも嬉じいな~」
真那「せやなァー」
真那「でもびっくりやわ。案外たッちも梅月せんせやもんちゃんみたいなことしとるんかな?」
泰山「兄弟は山でも大人気なんだ~、まぢの人に好がれでもおがしくねえど~」
真那「にゃはッ、やっぱりたッちにはあの二人みたいなんわ似合わんわなッ!」 - 11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/17(水) 03:50:24.19 ID:ias5ptPao
- 【礼拝堂】
クリス「Hello!神父御神槌!ところでこれを見てくれ!」
御神槌「どうしました?―――瓦版ですか、どこか読めない字がありましたか?」
クリス「違うんだ、よく見てくれ!これはブラザーについての特集号らしいんだよ!」
御神槌「なんと、龍斗氏は特集が組まれるほどの有名人だったんですか」
クリス「HAHAHA!ブラザーはあっちでもこっちでも大人気みたいだよ!」
クリス「これなら教会の皆で計画していたクリスマスプレゼント選びに役立つんじゃないかと思ってね!」
御神槌「それは良い考えですね。龍斗氏なら心がこもっているものならなんでも喜んでくれそうですが」
御神槌「どうせなら好みのものを用意したいですし。…もちろん予算内でですが」
クリス「むしろ高価なものを渡したら困ってしまうだろうしね」
クリス「よし、じゃあ子どもたちを呼んで作戦会議と行こうじゃないか!」
御神槌「ふふ、楽しそうですね、クリス」
クリス「もちろんだよ!サプライズパーティは仕掛ける方が一番盛り上がらなくっちゃ!」
御神槌「これは私も負けていられませんね」 - 12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/17(水) 05:47:43.72 ID:ias5ptPao
- 【屋敷】
火邑「オーイ!嵐王居るかァ!義手の改造について相談したことがあんだけどよォ!」
嵐王「相変わらず煩いやつだ」
火邑「お!居んじゃねェか!ッて何やってんだァ?」
嵐王「若の命で瓦版の複製を作っておる。話なら後にしろ」
火邑「瓦版だァ!?御屋形様ァ一体何考えて…ッてひーちゃん特集だァ!?」
嵐王「貴様はもう少し静かにできんのか」
火邑「こ、こんなの誰でも驚くだろうが!?たーたんの奴一体何やらかしたんでい!?」
嵐王「何もやらかしておらん。貴様と一緒にするな。爆発騒ぎばかり起こしおって」
火邑「新しい砲ができたらぶっ放したくなるのは仕方ねェだろォ!?」
火邑「それにしてもやらかしても居ないのに特集組まれてんのか、たーたんの野郎もやるじゃァねェか!」
嵐王「貴様と違って龍斗は役に立つからな。儂の弟子に取りたいくらいだ」
火邑「な、なんかさっきから辛辣だな。しかし嵐王にそこまで言わせるのか…俺様の義手の改造も手伝わせてみるかな!」
嵐王「もし爆発に龍斗を巻き込んでみろ。貴様を一瞬で八つ裂きにしてやろう。無論若も絶対に許さんだろう」
嵐王「鬼道衆を敵に回す覚悟があるならやってみるが良い」
火邑「ちょ、ちょっとした思い付きじゃねェか!そこまで言うこたないだろォ!?」
嵐王「ここまでの釘を刺しておかねば貴様はやりかねんだろう」
火邑「ぐ、そ、そうだけどよォ…」
嵐王「一冊ならもって言って構わん。おとなしく読んで待っていろ」
火邑「しょうがねェ!また来るぜ!」 - 13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/17(水) 05:49:08.23 ID:ias5ptPao
- 【河原】
武流「…よし!試作完成だ」
十郎太「お!ハロー!武流!」
武流「あ、十郎太くん。こんにちは」
十郎太「今日も花火の試作か!せいが出るねェ!」
武流「うん、今ちょうど完成した所だよ」
十郎太「おォ!そいつはお披露目が楽しみだな!」
十郎太「おッと!そういや今巷でこいつが話題になってんだが知ってるか?」
武流「ん?瓦版?ッてひーちゃん特集!?」
十郎太「おうよ!リーダーは大宙党より有名らしい!」
十郎太「そんなリーダーが普段何してるか…気になるよなァ!?」
武流「しょ、正直気になる…」
十郎太「花音は今仕事中だろうからな後でもっていくとして」
十郎太「つ―ことで一緒に読んでみようぜ!今買いに行ってももう売り切れてるだろうしな!」
武流「わざわざありがとう。十郎太くん」
十郎太「おれたちゃ全員揃って大宙党だろ!言いっこ無しだぜ!」 - 17 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/17(水) 07:38:00.94 ID:ias5ptPao
- 【那智滝】
弥勒「…ふむ」
壬生「む、先客がいたか」
弥勒「壬生か」
壬生「……」
弥勒「……」
壬生「…町でこんなものを見つけてな。思わず買ってしまった」
弥勒「…瓦版?……ふ、ひーちゃん特集か…」
壬生「ああ。俺も人がいる所で読むには少し気恥ずかしくてな…」
壬生「ここなら誰も居ないだろうと踏んだんだが…」
弥勒「……俺も読ませてもらっていいか?」
弥勒「今少し行き詰まっていてな…滝を見るよりもいい気分転換になりそうだ」
壬生「無論だ。…その代わり他言無用で頼む」
弥勒「安心しろ。気安く話す相手などおらんからな。…彼以外に」
壬生「ふ、案外似た者同士なのかもしれないな。俺達も」 - 18 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/17(水) 07:39:44.09 ID:ias5ptPao
- 【織部神社】
醍醐「むぅ…」
劉「むむ…」
葛乃「…何してんだい、あんたたち?人の神社で」
醍醐「む、葛乃殿か」
劉「織部聞いてくれ。醍醐が中々読もうとしないんだ」
葛乃「何をだよ…ん、瓦版?」
葛乃「なになに?ひーちゃん特集!?アッハッハ、たー坊ったら大人気だねェ!」
劉「早く読もうって言ってるんだけどあーだこーだ言って読まないんだ」
醍醐「あーだこーだとは何だ。俺はだな、これだけ長い間一緒に過ごしてきた仲間のことを」
劉「またか!じゃあもう俺だけで読むから渡してくれよ!」
醍醐「そしたら尚更気になってしまうだろう!」
葛乃「はァー!ホント馬鹿だねェアンタ達」
劉「馬鹿とは何だ!この前皿割って爺ちゃんに叱られてたくせに!」
葛乃「んな!何でアンタがそんなこと!」
葛乃「あーもう!要するに醍醐の坊さんは長い間過ごしてきたのに理解してやれなかったことがあるかもしれないって」
葛乃「それをウジウジ悩んでんだろ!?」
醍醐「む、うじうじとは心外だ。大体俺は」
葛乃「うるせェ!男なら言い訳すんじゃないよ!」
葛乃「いいじゃないか知らないことがあったならそれでも。これから知っていきゃいいことだろ?」
葛乃「それに長いこと一緒に居たからって全部なんか理解できるわきゃないんだよ」
醍醐「…そうだな。俺が傲慢だったかもしれん」
劉「葛乃の言う通りだ。だから早く読もう!」
葛乃「こいつには全然響いてないようだね…」
葛乃「まァ良いや!ほんじゃ折角だからあたいも読ませてもらおうかね」 - 19 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/17(水) 17:39:32.60 ID:ias5ptPao
- 【茶屋】
カラカラッ
「いらっしゃーい」
「――――……お邪魔します」
涼里「―――…あ、龍斗さん…奇遇ですね」
龍斗<喜>
涼里「……あなたは―――ふふ、相変わらず不思議な人ですね」
涼里「全てを見透かされているような気がする…悪い気分ではないのですが」
龍斗<喜>
京悟「おいおい、お二人さん?俺が居ること忘れてねェよなァ?」
龍斗<友>
京悟「ホントかよ?」
ガラガラ!ピシャッ
「――――失礼するッ!」
美冬「蓬莱寺!?と龍閃組の!やはり女かッ!」ズカズカ
美冬「昼間から女子を侍らせるなどなんと破廉恥な!成敗してやる!」ダンッ
涼里「…あの、私は」
京悟「…おい、ひーちゃん」
龍斗<悩>
京悟「…」
龍斗<悲>
京悟「はァ…おい美冬!勘違いしてるようだが涼里は今さっき来たばっかだぞ!」
美冬「貴様の言うことなど信じられるかッ!」
涼里「私は本当に…」
美冬「まだ言うか!」
龍斗<悲>
美冬「ぐ、そんな目で見てもッ…!」
美冬「…こ、今回だけだからなッ!龍さんはまったく!」
京悟「俺怒鳴られ損じゃねェかこれ?」 - 20 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/17(水) 17:41:24.54 ID:ias5ptPao
- 【茶屋】
カラカラ
「邪魔するよ」
「親父ィ団子ー!」
澳継「あッ!なんでたんたんが先に食ってやがるんだッ!」
澳継「あーあッ甘いもん食う時にまでたんたんと一緒なんてついてねェ!」
龍斗<澳継を蹴る>
澳継「いってェ!何しやがるたんたん!」
桔梗「おやおや、いつもなら帰りながら食いたいとねだってくるのに」
桔梗「今日に限ってわざわざ店で食いたいと言ってきた坊やはどいつだったっけねェ?」
澳継「!きょ、今日は高いのが食いたい気分だったんだ!それと俺を坊や扱いすんな!」
龍斗<澳継にデコピン>
澳継「んがッ!またやりやがったな!表ェ出ろたんたん!」
桔梗「まったく…だからあんたはいつまで経っても坊やなんだよ」 - 21 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/17(水) 17:42:20.85 ID:ias5ptPao
- 【茶屋】
ガラガラッ
「邪魔するぞ」
「比良坂さん足元お気を付けください。ガンリュウさんは天井気を付けてくださいね。」
「お邪魔します」
雹「むぅ、些か天井が低くないかえ?」
京悟「おいおい!ガンリュウは無理じゃねェか!?」
ほのか「あ、御主人様!こんにちは」
龍斗<喜>
比良坂「龍斗?」
龍斗<手を差し出す>
比良坂「あ、ふふ、ありがとう」
花音「はえー今日はお客さん一杯だべなあ!おら忙しくて目ェ回りそうだ」
ほのか「あ、私お手伝いします」
花音「でんもお客さんに働いてもらうわけにはいがねっぺよ!」
雹「ならばガンリュウを働かせよう。厳密には客ではないからの」
花音「そこまでしてもらうなんて申し訳ねえだ…」
雹「ほほほ、お互い様じゃ。さてわらわはガンリュウがおらねば歩くこともできん」
龍斗<友>ヒョイ
雹「ほほほほ、愉快愉快、これは良い乗り心地じゃ」
美冬「な!」
涼里「―――!」
京悟「…お杏恨むぜ、そして親父…すまん」
店主「店壊すのは勘弁してくれよォ!?」 - 22 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/17(水) 22:15:49.48 ID:ias5ptPao
- 【茶屋前】
ワイワイガヤガヤ
小鈴「まずい!出遅れた!」
美里「どうしたの?」
小鈴「入ればわかるよ!」
ガラガラ
涼里「―――…あ…アーン」スッ
龍斗<喜>パク
龍斗<友>スッ
雹「うむ」パク
美冬「く、口を開けろォ!」プルプル
龍斗<喜>パク
龍斗<友>スッ
比良坂「あーん」パク
ほのか「御主人様どうぞ」スッ
龍斗<喜>パク
美里「」
小鈴「」
桔梗「ふー、茶が旨い」ズズッ
京悟「ひーちゃんばっかずるいぜ…」ズズッ
龍斗<友>
澳継「ふん」バクッ - 23 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/08/17(水) 22:53:18.53 ID:ias5ptPao
- 【茶屋】
小鈴「ひーちゃん!」
龍斗<悩>
小鈴「ボクにもちょうだい!」
龍斗<喜>
小鈴「」パク
小鈴「藍も!」モゴモゴ
美里「え?あ、えと」
龍斗<友>スッ
美里「あ…ふふ、ありがとう龍斗」パク
澳継「…あー!」
龍斗<喜>スッ
澳継「…ケッ!」モグ
桔梗「おやおや…くっく」
京悟「あァー茶が塩辛ェなァ!ちきしょー!親父ィ!団子ォ!」

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