Powered By 画RSS


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ルビィ「梨子さんの性癖」花丸「……ずらっ」

1 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/08/18(木) 20:29:56.47 ID:AvxUy57y.net
ルビィ「と、突然何を言い出すの花丸ちゃん…」

花丸「マル…Aqoursの6人で東京へ行ったときに見てしまったずら」

花丸「梨子さんの性癖の片鱗を…!」

花丸「マルとルビィちゃんが2人でどっか行って大きなビルの下で待ち合わせしたよね?」

ルビィ「あの時は悪いことしちゃったなぁ…」

花丸「そうだけど…今はそこじゃないずら」




3 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/08/18(木) 20:32:28.14 ID:AvxUy57y.net
花丸「ルビィちゃんのけーたいでんわを使って何とか合流できたけど…」

ルビィ「けど?」

花丸「その後、梨子さんは隣にあった看板を見てたの」

花丸「そして一言…」

ー ー ー ー ー


梨子「壁…クイ…」ゴクッ


ー ー ー ー ー

花丸「…って言ってたずら」

ルビィ「壁クイ…?」

花丸「マルもなんのことかわからないけど…これだけはわかったずら」

花丸「梨子ちゃんの恋愛対象は壁なんだな…って」

ルビィ「え、どうしてそんな結論に至ったのかな?」


5 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/08/18(木) 20:34:46.02 ID:AvxUy57y.net
花丸「梨子さんの見ていた看板をマルも見てみたんだけど」

花丸「あれは…異常ずら」

ルビィ「な、なにを見たの?」

花丸「綺麗な女の子が壁に手を添えて微笑んでいたずら…すっごい決め顔の…綺麗な…女の子が」

ルビィ「え…なにそれ怖いよ」ゾワッ

花丸「しかもレンガ製の壁に向かって…」ブルブル

ルビィ「れ、レンガ製…」ガタガタ

ルビィ「そ…それを見て梨子さんは顔を赤くしてたの…?」

花丸「…多分」

ルビィ「ひぇぇ…」ガタブルガタブル

花丸「梨子ちゃんは…人間…いや、生物ですらない無機物に欲情するような危ない人だったずら」


8 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/08/18(木) 20:37:13.44 ID:AvxUy57y.net
ルビィ「でも…本当にそうなのかな?」

ルビィ「ルビィたちの勘違いとかじゃ…」

花丸「いちおう看板に書いてたことをメモっておいたずら」

ルビィ「なんという執念…」

花丸「えーと…『乙女のキュンキュン』『壁クイ』『すぐそこ』『女性向同人誌専門店オトメアン』、と書いていたずら」

ルビィ「乙女のキュンキュン…」

ルビィ「…壁に?」

花丸「…いや、もしかすると」

花丸「これはキュンキュンするんじゃ……?」

ルビィ「花丸ちゃん!?」


9 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/08/18(木) 20:39:05.55 ID:AvxUy57y.net
花丸「考えてみると…マル達は『壁クイ』をやったことがないずら」

花丸「誰かが言ってたずら…『最初にキノコを食べたものを尊敬する』…と」

花丸「マル達は見た目だけに捕らわれていたのかもしれない…」

花丸「実際にやってみると…何かわかるかも知れないずら!」

ルビィ「…」ごくっ

花丸「…」

花丸「…」スッ

花丸「…」

花丸「…」

ルビィ「ど、どう…?」

花丸「…」。。。

花丸「なんだか…、哀しくなってくる、ね…」

ルビィ「…」


10 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/08/18(木) 20:41:41.35 ID:AvxUy57y.net
ルビィ「ところで…その壁に添えていない方の腕はいったいなんなの?」

花丸「これ…?」

花丸「うーん…見様見真似だからマルにもわからないずら」

ルビィ「うぅ~ん……」

ルビィ「…!!」

ルビィ「そっか…!」

ルビィ「わかった…わかったよ!花丸ちゃん!」

ルビィ「そっか…そういうことだったんだ…最初からなにもかも間違ってたんだよ!」

花丸「ど、どういうこと…?」

ルビィ「壁クイっていうのは…『壁を食べることなんだよ』!」

花丸「『壁食い』…ってこと?」

ルビィ「うん!」

花丸「いやでもそれは人知を超えているというか…」


11 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/08/18(木) 20:43:32.83 ID:AvxUy57y.net
ルビィ「花丸ちゃん、その看板に移ってた壁って本当にレンガ製だったの?」

花丸「え?」

花丸「い、いや…もしかしたら違うかもだけどレンガだったような気が…」

ルビィ「もしもそれが…レンガじゃなくてお菓子で出来た壁だったら…!」

花丸「…」。。。

花丸「…はっ!」ピコーン

ルビィ「お菓子の家ってあるよね!あれって凄く可愛くてロマンチックだよね!」

花丸「た…確かにそれならば乙女がキュンキュンするのも分かる気がするずら…」

花丸「じゃ…じゃあこの手は…」

ルビィ「壁を叩いて食べやすいサイズにするんだよ!」

花丸「なるほどぉ!!」


12 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/08/18(木) 20:44:54.66 ID:AvxUy57y.net
花丸「でも…ならこの『女性向同人誌専門店』ってのはなんなんだろう…?」

ルビィ「お菓子の壁だから…まぁ、女の子の方が好きそうな気がするから」

ルビィ「…『同人誌』ってなんなのかな?」

花丸「『誌』って書いてるぐらいだから本だと思うずら」

ルビィ「…ならこの『同人』っていうのは」

花丸「作者が『同じ人』ってことかな?」

ルビィ「『作者が同じ人の本専門のお店』ってこと?」

花丸「マイナーずら」


14 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/08/18(木) 20:47:34.40 ID:AvxUy57y.net
花丸「あれ?…でもあの時梨子さん…」

ー ー ー ー ー


千歌「あ!やっと帰ってきた!」

梨子「ご…ごめんなさい」

千歌「もぉー遅いよーどしたのおっきい方?」

梨子「ち、違っ!…、あー、いや…そ、そうなの!ごめんね待たせちゃって」

千歌「…あれ?なにその袋」

梨子「え"…いや、これはその…」

曜「ごめんごめーん!」

善子「間に合ったようね」

千歌「あ、2人とも遅………って、なにその格好」

曜「え?神社行くんでしょ?」

千歌「いやそうだけどそれは違うでしょ…」

梨子「…」オソルオソル

梨子「フフ……♪」ウットリ

花丸「…」ジー


15 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/08/18(木) 20:49:27.06 ID:AvxUy57y.net
花丸「あの時の梨子ちゃんは完全に女の顔だったというか…」

花丸「妙に色気のある…こう、お菓子とは違うような」

ルビィ「じゃあ…壁の写真集?」

ルビィ「壁ばっかり撮る人がいるんじゃないかな?」

花丸「あー…それで『同人誌』…」 

ルビィ「でもそれだと壁クイの『クイ』の説明が…」

花丸「あ、もしかするとあれじゃないかな?」

花丸「ほら、イケメンが好きな人のことを『メンクイ』っていうずら」

ルビィ「あ!壁が好きだから『壁クイ』なんだ!」

花丸「そうに違いないずら」


16 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/08/18(木) 20:51:48.11 ID:AvxUy57y.net
花丸「でもなんで梨子ちゃんは壁なんかに…」

ルビィ「…」

ルビィ「…梨子ちゃんにとって…それが普通なのかも」

花丸「えっ」

ルビィ「テレビで見たことがあるの…『人以外と結婚したSP』で」

花丸「凄い特集ずら」

ルビィ「オーストラリアで橋と結婚した人…サンフランシスコではエッフェル塔…韓国では抱き枕のキャラクターと結婚した人」

花丸「…なるほど」


17 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/08/18(木) 20:53:26.51 ID:AvxUy57y.net
花丸「東京は便利だけど…静けさがないずら」

花丸「ここなんかよりも人間関係も複雑そうだし」

花丸「辛いとき…哀しい時…どうしようもない怒りをぶつけたい時」

花丸「そんな時にいつも側にいたのは壁だった…」

花丸「泣き疲れて寝てしまった時…壁はなにも言わずただじっと支えてくれた」

花丸「どんな悪天候だろうと壁は眉1つ動かさず平気な顔して、ただじっと家族を守ってくれた」

花丸「風邪で学校を休んだ時に感じる孤独感も…壁が見守ってくれてるおかげで和らいだ気がした」


20 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/08/18(木) 20:57:09.57 ID:AvxUy57y.net
花丸「人間は傷つけ、汚し、感謝の言葉もあげやしない」

花丸「それでも壁さんは…ただじっと…ただじっと側にいてくれた」

花丸「梨子ちゃんは…そんな壁さんの漢気に恋心を抱いてしまったのかもしれないずら」

ルビィ「ルビィ達にはわからないけど、ユメの形がひとつじゃないように…愛にも色んな形があるのかもしれないね」

花丸「マル…明日 梨子ちゃんに謝るよ…」

花丸「純粋な愛を…マルは貶してしまったずら」

ルビィ「マルちゃん…」


22 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/08/18(木) 21:00:00.83 ID:AvxUy57y.net
ーーー次の日ーーー

花丸「梨子ちゃん!」

梨子「…花丸ちゃん?」

梨子「どうしたの?」

花丸「謝りたいことがあるんです」

梨子「謝りたいこと…私に?」

花丸「マル…梨子ちゃんの気持ちを考えないで壁さんを愛する異常性癖者って思ってたずら」

梨子「え」

花丸「梨子ちゃんは真剣なのに…マルは…、マルは…っ!」 

梨子「ちょ、ちょっと待って!?」

梨子「壁を愛する?…何を言ってるの!?」

花丸「だって梨子ちゃんって壁クイなんですよね?」

梨子「私が壁クイ…?」

梨子「壁クイっていうのはね…」ドン!


27 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/08/18(木) 21:03:20.90 ID:AvxUy57y.net
~ ~ ~ ~ ~ ~


ルビィ「あ、マルちゃん!」

花丸「…」

ルビィ「どうだった?マルちゃん」

花丸「…ルビィ…ちゃん」

ルビィ「ど、どうしたの?」

花丸「……い…うずら…」ボソッ

ルビィ「え?」

花丸「壁クイって…、最っ高ずら…///」ポー

ルビィ「えぇっ!!??」


~~fin~~


元スレ:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1471519796/


このエントリーをはてなブックマークに追加

 「ラブライブ!サンシャイン!!」カテゴリの記事


Powered By 画RSS

コメントする



全ランキングを表示

Template Designed by DW99

アクセスランキング ブログパーツ ブログパーツ