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真姫「剛腕デッショー?」穂乃果「西木野さん♪」
- 1 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/08/25(木) 19:07:00.94 ID:XWAbeci/.net
- 【四月・音楽室】
穂乃果「おぉー!すごい!私よりできる…」
真姫「当たり前よ。私は、こう見えても…」
穂乃果「こう見えても?」
真姫「…たとえば、そこに空き缶があるでしょ」
穂乃果「コーヒーのスチール缶?…無糖ブラック…こんなの飲むんだ?西木野さん、オトナだね!」
真姫「いや、そういう話じゃなくて…ちょっと貸して」ヒョイ
穂乃果「でも音楽室でコーヒーなんて飲んでいいのー?」
真姫「これは教材ですよ。音楽の授業で使うんです。…ほら、ちゃんと洗って乾かしてあるでしょ」
穂乃果「ホントだ…よく見ると賞味期限もとっくに切れてるし…でも、こんな空き缶が何の教材になるの?」
真姫「空き缶って音が出るでしょ。パーカッションとかあるし…そういう意図で使うみたいです」
穂乃果「へー」
真姫「これを…」グシャ
穂乃果「え!?(片手で缶をつぶしちゃった…)」
真姫「私、運動はあまり得意じゃないんですけど…なぜか腕力だけ強くて。握力も、このとおり」ベコッ
穂乃果(つぶした缶を紙みたいに折り畳んだ…)
穂乃果「えーと…柔らかいスチール缶、とか?」
真姫「違いますよ。…じゃあ、やってみます?」
穂乃果「えっ」
真姫「私が折ったところ、元に戻せる?」
穂乃果「よ、よーし。それくらいなら私だって…」グググ
穂乃果「だ、ダメだぁ…全然開かないよ」
真姫「貸して」ヒョイ
真姫「…はい」パキ
穂乃果「缶が割れちゃった…教材を壊しちゃっていいの?」
真姫「問題ないですよ。…教材なんて嘘だし」
穂乃果「えぇ!?…だまされた…でも、飲み終わった空き缶をわざわざ洗って持ち歩いてるなんて…」クス
真姫「…なによ」
穂乃果「西木野さん、力の強さを自慢したいのかなって」
真姫「別に自慢ってわけじゃ…ただ、自分の力が何かの役に立てばと思って。…私の音楽は、もう終わったようなものだし…」
- 2 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/08/25(木) 19:10:07.36 ID:XWAbeci/.net
- 穂乃果「あるんじゃないかな?…腕力を活かす方法」
真姫「…これで廃校を何とかしろとか言うつもり?」
【夕方・神田明神】
『私、西木野さんの歌声大好きなんだ♪』
真姫(高坂先輩たちは…ん?)
「…」ソローリ
グイ ギュー
「いだだだ!?…ギブ、ギブ!」
真姫「…何してるんですか。…あなた、何者?」
希「いてて…ウチは通りすがりの巫女さんや。怪しい者やないよ」
真姫「…変なところ触ろうとしてませんでした?」
希「そ、そんなことするわけないやん?…ほら、女の子同士やし」
真姫「…」ジトー
希「そ、それより。恥ずかしいんなら、こっそりという手もあると思うんや」
真姫「何の話?」
【五月】
凛「力比べ、やってるんだって!一緒に見に行こっ♪」
花陽「ちから…くらべ?」
ミカ「がんばれー!」
真姫「もっと全力出していいですよ」
ヒデコ「こ、これが精一杯…」グググ
真姫「…はい」グイ
ヒデコ「わぁ!?…ま、負けた…」
フミコ「ホントに強いね。西木野さん…」
真姫「まあ、女の子ばっかりだし…腕相撲なら負ける要素がないですから」
『まずは、その腕力をアピールして…どれくらい人が集まるか試してみたらどうかな?』
『でも、どうやって…』
『ほら、もうすぐ新入生歓迎会があるでしょ。そのとき、全校生徒に勝負を挑んでみるとか』
真姫「これで八連勝よ。私に勝った人には800円相当の食事をおごるわ。…さあ、誰かいないの?」 - 4 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/08/25(木) 19:13:28.22 ID:XWAbeci/.net
- 凛「よーし!次は凛が相手になるよ!」
花陽「えぇ!?…だ、大丈夫…?」
凛「凛がこういうの得意だって知ってるでしょー?腕相撲は力だけじゃなくて、コツがあるんだよねー」
真姫「そのコツを活かすには、ある程度腕力も必要だと思うんだけど?」
凛「それくらいなら凛にだってあるよ!」
真姫「そう…じゃあ見せてもらおうじゃない」
凛(体育が苦手な西木野さんに、凛が負けるわけないにゃ)
穂乃果「二人とも、準備はいい?」
りんまき「はい!」
ことり「じゃあ、いくよー。μ's」
真姫「ミュージック…」
ことほのうみヒフミ「スタート!」
凛(一瞬で終わらせるにゃ!)グイ
凛「あ、あれっ!?(…動かない)」
真姫「…それで本気?」
凛「まだまだ、これからだよ!」グググ
花陽「り、凛ちゃん…頑張って」
凛「ありがとー!凛は負けないよ!」
花陽「西木野さんも…頑張って」
真姫「はい」グイッ
凛「にゃぁー!?><」
花陽「ああっ!?…凛ちゃんが負けちゃった…」
凛「どうしてかよちんが西木野さんを応援するのっ!?」
花陽「だ、だって…西木野さんも、クラスメイトだし…」
真姫「九連勝。…ほかに誰かいないの?」
ことり「はいっ。皆さん、ちゅうもーく♪」
穂乃果「いよいよ、ここで真打ち登場だよっ!」
海未「え?…私!?」 - 5 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/08/25(木) 19:16:22.32 ID:XWAbeci/.net
- ヒデコ「音ノ木坂最強…いや、千代田区最強女子の呼び声高い、この人が黙っていないっ!」
ミカ「この世の終焉まで続くのかと思わせる永き戦いに終止符を打つべく舞い降りた女神!」
フミコ「猛々しくも麗しき、その名は──」
ことほのヒフミ「園田海未さんです!」
海未「な、何なんですか。皆で…私は、そんな勝負なんて…」
真姫「自信がなければ、無理しなくてもいいですよ。先輩」
海未「…あなたは、私に勝つ自信があると?」
真姫「ええ。もちろん」
海未「そうですか。そこまで言われては…仕方ありませんね」
穂乃果「おおっ!?海未ちゃんが静かに燃えている…!」
ことり「うふふ。頑張って、海未ちゃん♪」
海未「では行きますよ。μ's」
まきりんぱな「ミュージック…」
ことほのりんぱなヒフミ「スタート!」
海未(…西木野さんは今まで自分より力の劣る相手としか戦っていない)
海未(だから基本的に相手の力量をはかった後、反撃に転じて仕留めるスタイル…ならば)
海未「先手必勝──」
グイ パタ
海未「…あ」
真姫「組めば強そうなのはわかりますよ。…待ってたら不利になるし、たまにはね」
穂乃果「う、海未ちゃんが…」
海未「…負けました」ガクッ
ことり「初めて見たかも…」
ヒデコ「なんという番狂わせ!これはいよいよ世代交代かっ!?」
ミカ「無敵を誇った園田さんを破り、この瞬間に新女王の誕生だーっ!」
フミコ「紅き炎の冠を戴く、新しき女神の名は──」
ことほのヒフミ「西木野真姫さん!」
真姫「ヴェぇ…大袈裟なのよ。これで十連勝」
花陽「あ、あのぉ…」
穂乃果「どうしたの?花陽ちゃん」 - 6 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/08/25(木) 19:19:00.10 ID:XWAbeci/.net
- 凛「ま、まさか…かよちんも西木野さんに挑戦するの!?」
花陽「えぇ!?…ち、違うよぉ…そうじゃなくて…先輩」
海未「私たちですか?…何でしょう?」
花陽「ライブは…?」
ことほのうみヒフミ「あ」
絵里「…どうするつもり?」
穂乃果「や、やります!今から!」
ことり「よかったら皆さんも、ライブ見ていってくださーい!」
ドタバタ
モブ一年「ライブだって!」
モブ二年「見ていこっか?」
ガヤガヤ
絵里「まったく…新入生歓迎会は遊びではないのよ」
希「エリちも挑戦してみたら?」
絵里「?…何の話?」
希「腕相撲で西木野さんに勝てば、千円相当の食事をおごってくれるんやって」
絵里「そんな賭け事みたいなこと…私が許可すると思う?」
真姫「問題ないですよ。負けた人には何も要求しないし、私は全勝するので費用は一円もかかりません」
絵里「必ず勝てるとは限らないでしょう?」
真姫「いいえ。勝ちますけど。…何なら、やってみます?」
希「ほな、いくよー。μ's」
りんまき「ミュージック…」
のぞりん「スタート!」
絵里(力ずくでわからせるしか…ないわね!)グイ
真姫「!(…強い)」
えりまき「…」グググ
希「ふむふむ…」パラララ
凛「何してるんですかー?」
希「どっちが勝つか、占ってみようかなって」シュタタタ - 12 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/08/25(木) 19:25:49.25 ID:XWAbeci/.net
- 凛「そうなんですか。でも…」
希「んー?」スッ
凛「…もう終わってますけど」
真姫「…な、なんとか…勝ったわ!」ハァハァ
絵里「くっ…こんなはずでは…」ガクッ
希「あらら…残念。エリちのおごりで帰りにたこやきでも食べようと思ったのに」
凛「それよりラーメン♪」
真姫「これで十一連勝。…どうぞ。私に勝てば、たこやきでもラーメンでもおごるわよ」
のぞりん「無理」
絵里「希!あなた、いつもスプートニクのパワーがどうとか言ってるじゃない」
希「スプートニクやなくてスピリチュアルや」
凛「その素寒貧のパワーで西木野さんをやっつけちゃってくださいよ!」
希「素寒貧やなくてスピリチュアル…まあいいけど」
真姫「そういえば、さっき何か占ってたみたいだけど…」
絵里「そのカードは?」
希「大アルカナの0番、愚者のカード。逆位置やね」
真姫「先輩も勝負、するんですか?」
希「じゃあ…やってみようかな」
凛「カードの意味はー?><」
希(…“無謀”)
絵里「頑張って。希!」
希(音ノ木坂は古い学校だから…いろんなスピリチュアルなパワーが集まってくる)
希(地脈のエネルギーを感じる…来いっ、無限大のパワー!)
真姫「…はい」パタ
のぞえり「あ」
凛「負けちゃったにゃ><」
真姫「これで十二連勝」
絵里「希~…」 - 13 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/08/25(木) 19:29:34.04 ID:XWAbeci/.net
- 希「いやぁ、音ノ木坂にはホンマにスピリチュアルなパワーが集まってくるんよ。ただ、そのパワーがウチの物にならないだけで…」
凛「まあ、ここにいる全員音ノ木坂の生徒だからにゃ…」
絵里「希がパワーを得られるとしたら、西木野さんも得られるわよね…」
真姫「はあ。…よくわかりませんけど」カミノケクルクル
にこ「ちょっと!…あんたたち何やってんの。もうライブ始まるわよ」
凛「あれっ、かよちんがいないよー?><」
真姫「きっと講堂の中でしょ」
希「じゃあ、ウチらも行こっか」
絵里「私は別に…」
にこ「いいから早く来なさいよ」
\アイセー♪/
穂乃果(…西木野さんが集めてくれた人たちが、ついでに私たちのライブも見てくれて…思ったより盛り上がったよ♪)
【後日】
海未「まだまだメンバーは募集中ですよ♪」
花陽「凛ちゃん。一緒にやってくれるよね…?」
凛「えっ。…でも、凛より西木野さんのほうが…」
真姫「私はやらない」
ことほのうみりんぱな「えっ」
真姫「…先輩たちの誰かが私に勝ったら、考えてもいいですけど」
穂乃果「そんなぁ!?」
ことり「海未ちゃんでも難しいよ…」
海未「まあ、西木野さんはその力を活かして独自に生徒を集められそうですし…」
穂乃果「そっか。…作曲は、またしてくれる?」
真姫「…別にいいけど」カミノケクルクル - 14 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/08/25(木) 19:31:56.96 ID:XWAbeci/.net
- 【六月・屋上】
ことり「出待ち!?」
穂乃果「うそ!?…私、全然ない…スクールアイドルなのに」シクシク
花陽(真姫ちゃんは海未先輩や生徒会長に勝って以来、μ's以上に人気が出て有名になったみたい)
凛「あー!赤くなったにゃ♪」
真姫「…」チョップ
凛「ひでぶっ!?」
ドサ
花陽「凛ちゃん!?」
凛「」クタッ
花陽「凛ちゃぁん!…真姫ちゃん…ひどいよぉ…」グス
真姫「…いや、当たってないわよ。起きなさい凛!」
凛「えへへ。バレた?」
花陽「凛ちゃん!…よかったぁ」ホッ
凛「だって避けないと、当たったらホントに死んじゃうにゃ」
真姫「死なないわよ。そんなことで…ちゃんと手加減するし。だいたい私が強いのは腕力だけで、耐久力は凛のほうが上でしょ!」
花陽「そ、そうなの?」
真姫「中身が足りない分、頑丈にできてるのよ」
凛「どーいう意味!?」
【放課後】
凛「あー!白いごはんにゃー!」
真姫「引っかかると思ってる?」チョップ
凛「はっ!」ヒラリ
ガタガタッ
凛「いったぁーい!><」
真姫「何やってるのよ…」
花陽「炊きたてなのか!?」
真姫「あなたもよ。…まったく」ハァ - 16 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/08/25(木) 19:40:28.23 ID:XWAbeci/.net
- 【後日・屋上】
希「みんな一緒にお仕置きやから──」ガシッ
真姫「…何してるんですか?」グイ
希「いだだだ!?…ギブ、ギブ!」
ほのにこりん(…助かった)ホッ
希「いてて…ウチは、ただ三人にお仕置きをやな…」
真姫「女の子の胸を何だと思ってるの。セクハラがシャレで済む時代じゃないわよ」
希「でもほら、にこっちの勉強もあるし…多少のペナルティがないと」
絵里「それは私が引き受けるわ」
のぞほのにこりん「えっ」
希「エリち…みんなのかわりにわしわしさせてくれるん?」
絵里「そんなわけないでしょう。私が引き受けるのは矢澤さんの勉強」
にこ「ぅえ!?」
絵里「言っておくけど…私は希より厳しいわよ?」
穂乃果「生徒会長さんが、私たちに協力してくれるんですか…?」
絵里「いいえ。スクールアイドルを認めるつもりはないわ。…でも、西木野さんの力は本物だから。私は西木野さんに協力することにしたの」
希「じゃあ、ウチお役御免!?」
真姫「生徒会の仕事があるんじゃないですか?…かりにも副会長なんだし」
希「うぅ…魅惑のわしわしタイムが…」シクシク
にこ「何の目的で協力してたのよ…」
【さらに後日】
理事長「廃校」
穂乃果「どうしよう!?」
真姫「私の力で何とかならないかしら…」
絵里「腕相撲くらいでは難しいかもね…もっと派手なパフォーマンスが必要よ」
真姫「何かいい考えがあるんですか?」
絵里「まだハッキリとは…生徒会のメンバーにも相談してみましょう」
真姫(μ'sの皆はオープンキャンパスの日にライブをやるみたい。頼まれた新曲を作りながら、こっちの企画も考えないと…) - 17 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/08/25(木) 19:44:30.90 ID:XWAbeci/.net
- 【生徒会室】
モブ二年A「握力アピールの定番といえば、やっぱりリンゴですかね?」
モブ二年B「でもリンゴくらいじゃインパクトが足りなくない?」
モブ二年C「つぶしたリンゴはジュースにして美味しくいただきましょう♪」
絵里「…ほかには?」
【二週間後・オープンキャンパス】
雪穂「μ'sのライブまで、まだちょっと時間あるけど…」
亜里沙「雪穂。これ行ってみない?」
雪穂「ニシキノッカー。くるみ割り任侠?」
モブA「医者の娘が、くるみの殻を素手で割れるのかい?」
モブB「十六の小娘にそんな芸当ができるわけないだろ?」
真姫「じゃかあしい!おうおうおう!このクルミの殻の模様、見忘れたとは言わせねえぜ!」バーン
キャー! マキチャン
真姫「ふんっ!」パカッ
フミコ「はいっ。きれいに割れましたー♪」
ワー パチパチパチ
雪穂「この企画って生徒会が考えたの…?」
亜里沙「私もお姉ちゃんと一緒に考えたよ♪」
真姫(割ったくるみやリンゴでジュースやお菓子を作って提供。まずまず好評だった)
真姫(…ちなみに、企画を考えた生徒会長と副会長は…ちゃっかりμ'sのメンバーに加わった)
のぞえり「ダイスキ♪」
【後日】
穂乃果「真姫ちゃん、おねがぁい♪」スリスリ
真姫「ヴェぇ…私はμ'sのメンバーじゃないんだから、巻き込まないでくださいよ…」
凛「でも、真姫ちゃんも練習には参加してるよねー?」
真姫「腕力を活かすには体幹も鍛えたほうがいいし、ダンスや歌以外は私にも必要なトレーニングだからよ」
花陽「でも、歌も一緒に練習してるし…」
真姫「それはあなたたちの歌唱指導!私が作った曲なんだから、ちゃんと歌ってもらいたいし」
ことり「それって、もう実質メンバーと変わらないんじゃ…」
真姫「全然違います。アイドルの衣装を着てステージに立つわけじゃないんだから」 - 19 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/08/25(木) 19:48:35.20 ID:XWAbeci/.net
- 絵里「どうしてもμ'sには入りたくないの?」
真姫「…前にも言いましたけど、私に勝ったら考えてもいいですよ」
海未「わかりました。では私と勝負してください」
穂乃果「海未ちゃん!」
希「確か一度負けたはずだけど…」
海未「ええ。ですから今回は左で」
真姫「左は…利き手じゃないんだけど」
海未「自信がなければ、断っても構いませんが」クス
真姫「…やるわ」
ことり「…でも、海未ちゃんも確か右利きだよね?」
穂乃果「うーん。勝てるのかなぁ…」
海未「では、いきますよ。μ's」
真姫「ミュージック…」
のぞえりにこことほのりんぱな「スタート!」
【夏合宿】
真姫「まったく…なんで私がこんなこと…希!」
希「」
真姫「…つい、全員KOしちゃったじゃない。枕投げなんて始めるから…」
真姫(もう誰も起きてないし…私も寝よう)シュン
『…私も、まだまだね。左でやっただけで負けるなんて…』
『もっと強くなるためにも、μ'sに入りませんか?』ニコ
『うちの別荘が目当てなんじゃないの?』
『それだけじゃないよ!真姫ちゃん、可愛いし♪』
『…フン///』
真姫(…私がアイドルか。気は進まないけど…)
りんぱな「…」スヤスヤ
真姫(みんなと一緒に過ごす時間が増えるのは…悪くないかも) - 20 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/08/25(木) 19:52:36.27 ID:XWAbeci/.net
- 【文化祭】
\ゼンシンゼンレイ!/
穂乃果(…あ、あれ?…体が…)フラフラ
ガシッ
真姫「おっと…大丈夫? 穂乃果」
穂乃果「真姫…ちゃん…?」
真姫「すごい熱…みんな!私は穂乃果を保健室へ連れて行くわ!」
にこ「ライブはどーすんのよ!?」
穂乃果「そ、そうだよ…ライブ…」
真姫「七人で続けて!」ダッ
ことり「穂乃果ちゃん…!」
海未「真姫に任せましょう。…医者の娘ですし、力も強いですから…」
穂乃果「だめ、だよ…ライブ…私、みんなと…」
真姫「黙ってて」チュ
穂乃果「わ(…体が、熱い…///)」
穂乃果「…」スー
真姫(…こんな形で役に立つことになるなんて…)
穂乃果「っ…次の、曲は…!?」ガバッ
穂乃果「…あ」クラクラ
真姫「まだ寝てなさい。…文化祭は終わったわよ。とっくに」
穂乃果「そんな。…ライブ…」
真姫「七人で最後までやってくれたみたい」
穂乃果「七人…」
真姫「そうよ。予定より減ったけど、まずまずの結果。皆に感謝しなさいよ」
穂乃果「私、一曲しか…練習したのに。みんなと、ずっと…」グス
真姫「その一曲目を全力でやったじゃない。倒れるくらい、出しきったでしょ…病人のくせに」
穂乃果「でも…私のせいで、真姫ちゃん…」ポロポロ
真姫「いいのよ。私はもともとアイドルやるつもりじゃなかったんだから…それにラブライブもあるし、まだ活躍の機会はあるわよ」
穂乃果「真姫ちゃん…うぅ…」ギュー - 21 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/08/25(木) 19:53:50.36 ID:XWAbeci/.net
- 真姫「とにかく、今はしっかり休んで治して。変に無理したらラブライブに出られなくなるわよ」
穂乃果「うん…」
真姫「おやすみ。穂乃果」ナデナデ
【後日】
真姫(文化祭のアクシデント、穂乃果の復帰が遅れたことなどが響いて…μ'sはわずかに順位を落とし、結局ラブライブ出場を逃した)
真姫(幸い、当初の目標だった廃校阻止は達成。でも、また別の問題が…)
ことり「きゃあ!?…ま、真姫ちゃん…何するのぉ!?」
真姫「ちょっと頭を冷やしてもらおうと思って…」
ことり「も、もう!こんなことしてる場合じゃ…私、今から空港に…」
真姫「せっかくのお祝いに水をさしてくれて…あなたには空より水がお似合いよ」
ことり「え!?…ちょっ…嘘!?」
ドボン
穂乃果「ことりちゃん。髪、乾いた?」
ことり「うん…」ムスッ
真姫「悪かったって…さすがにやりすぎたわ」
海未「でも…残ってくれてよかったです」
ことり「行けなくなったの!」プンプン
穂乃果「行かないで。…ずっと一緒にいたいよ」ギュー
ことり「穂乃果ちゃん…うん。私も///」
花陽「そ、そろそろ時間です」
絵里「みんな、準備はいい?」
凛「いっくにゃー!」
\アイセー♪/
【後日】
ことり「風邪ひいた…」グス
真姫「ごめん。…私が看病するわ」
おわり

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