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【ガルパン】西住みほと短いSS

1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 22:14:22.37 ID:3QSqRCuX0
ガルパンの短いSSをいくつか投下します


①西住みほとボコ鑑賞会

ある日


みほ「ふんふん♪」


沙織「あれ、みぽりんどうしたの?なんか機嫌よさそうだけど」


みほ「うん、実は今週末に、愛里寿さんとボコのDVDの鑑賞会をやるの!それが今から楽しみで!」


沙織「へー、そうなんだあ」


みほ「あ、そうだ、よかったら、沙織さんも一緒にどう?」


沙織「え?わたし?うーん、ボコ好きの二人についていけるかわかんないけど…、気がむいたら顔を出すね」




2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 22:16:56.99 ID:3QSqRCuX0
週末の夕方…


沙織「あー、宿題してたら、みぽりんの家行くの遅くなっちゃった…

みぽりん達、朝から鑑賞会する、って言ってたけど…流石にもう鑑賞会おわっちゃったよね」


ぴんぽーん


みほ「あ、沙織さん!来てくれたのね!」


沙織「みぽりんごめんね、おそくなっちゃて…せっかくの鑑賞会、間に合わなかったけど、せめて顔だけでもだそうとおもって」


みほ「ん?何言ってるの沙織さん」


沙織「え?」


3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 22:20:18.99 ID:3QSqRCuX0

みほ「鑑賞会は、まだ序盤もいいとこだよ?」


沙織「え!?だ、だって、2人は今日の朝から鑑賞会してたんでしょ!?まだ序盤って…、いったい…」



みほ「うん!だって、全13シーズンあるボコの冒険のうち、まだ2シーズン目くらいだから!!
ぶっちゃけると、全部みるのにあと数日はかかるからね!!まだまだこれからだよ!」


沙織「!!?」


みほ「ほら、今、愛里寿さんが、一生懸命ボコを応援してるところだから!沙織さん、あがってあがって!!」


4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 22:26:06.24 ID:3QSqRCuX0
ボコ『やい、テメエら、今日という今日は許さねえぞ!今日こそオイラがぼっこぼこにしてやるからな!』


キツネ『ああん!?なんだてめえは』


ネズミ『おもしれえ、やっちまおうぜ!』


愛里寿「ぼこぉおおおお!がんばれええええええーーーーーーー!!!ぼごおおおおおお!!負けるな嗚呼あああ!!!」


…………


沙織「え……、あ、あの、みぽりん…これは…」


みほ「ふふ、愛里寿さんったら、あんなに声を張り上げちゃって…ホント、ボコ愛にあふれてるよねっ!あ、ごめん、わたしったらぼー、としてて!
今から、お茶入れるねっ」


沙織「………………」


愛里寿「ボコおおおおおおお!!!!!がんばああああああーーーーーー!!!」


5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 22:29:48.43 ID:3QSqRCuX0
愛里寿「ぼこぉおおおお!がんばれええええええ!!!ぼこおおおおおお!!っごほっ!ごほっ!!げほっ!!」


みほ「あ、大丈夫、愛里寿さん?…もしかして喉痛めちゃった?…ほら、のど飴あるよ?」


愛里寿「うん、ありがとう、みほさん…」


みほ「けど、こんな序盤からそんな飛ばしてて大丈夫?まだまだ、鑑賞会はこれからだよ?」


愛里寿「確かにそうだけど…、わたし、ボコの応援で手を抜きたくないから…!!今日の鑑賞会…わたし心待ちにしてたんだから…全力でがんばる」


みほ「愛里寿さん……、そこまで今回の鑑賞会を……わかった!それじゃあ私も、負けないように、『死ぬ気』で頑張るね!」


みほ「ぼこおおおおおお!!!がんばらええええええええ!!!ぼこおおおおお!!」



愛里寿「ぼごおおおおおお!!がんばらえええええええ!!!!ごほっ!!!げほお!!うぇほ、かほっげほっ」



沙織「………………………………」



6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 22:33:31.50 ID:3QSqRCuX0
沙織「あ、あーー!そうだ!わたし、そういえば、宿題おわってなかったんだったー。ごめんね、2人とも、来た早々で悪いけど、私、もう帰らないと…」


みほ・愛里寿「……え?」


沙織「ほ、ほんとごめんねっ、それじゃあごめんけど、私はこれで…」


みほ「……そうなんだ沙織さん…そっか宿題があるんだ…それじゃあ仕方ないね…けど沙織さん」


みほ「ボコ鑑賞という宿題もまだ終わってないよね?」


沙織「なんか変なこと言いだしたぁぁ!!??」


7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 22:37:44.73 ID:3QSqRCuX0
沙織「いやいやいやいやいやいや宿題は宿題でもやっぱ学校の宿題のほうを先にしないと……、だ、だから、ごめんね…今日はこれで」


みほ「ううん沙織さん…大事だよ?ボコを応援するほうが?大事だよ?…ね?」ぎりい


沙織「ってちょ、ええええ!!ちょ、みぽりん腕離して、いたたた!めっちゃ力強!!
いやいやいやいやいや、ホント帰して!家に帰らないと!宿題があ!」


愛里寿「学校の宿題なんかより大事なことって…いっぱいあるから…」


沙織「いやなんかもう正論っぽいけど、少なくともこの空間にはないから帰して!!おうち帰してええ!!」


8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 22:43:22.97 ID:3QSqRCuX0
みほ「大丈夫、沙織さん!おうちの方には、すでに電話で連絡しておいたから…宿題はボコをみてから…ね?がんばろ?……(だいたい)あと4日間くらい」


愛里寿「大丈夫、栄養ドリンクもいっぱいあるからっ、4日くらい寝ないくらいぜんぜん大丈夫


沙織「やだもおおおおおおおおおおーーーー!!いいから2人でやってよおおおおおお----!!」


水曜日くらいに解放されました。


おしまい


11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 22:59:19.40 ID:3bKNRRv00
②西住みほとチョコレート


戦車のある倉庫にて


沙織「家からチョコ、持ってきたよ!練習前にみんなで食べない?」


みほ「うわあ、おいしそう!」


優花里「けど、なんだか高級そうなチョコですね、ホントにいただいちゃっていいんですか?」


沙織「お父さんが仕事の人からもらったみたいだけど、甘いの好きじゃないからあげるって!」


麻子「そういうことなら遠慮なくいただくか…っっ、ごほっ!ごほっ!」


沙織「え、どーしたの、麻子?」


12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 23:02:59.22 ID:3bKNRRv00
麻子「な、なんか苦いぞ、このチョコ…それに辛い?」


沙織「え?…うわホントだ辛っ!何この味!?もしかしてお酒はいってる!?」


優花里「あー、どうやら、よくある洋酒入りのチョコのようですね」


華「これってワタクシたちが食べても大丈夫なのでしょうか…しかして未成年は食べてはだめなのでは…」


麻子「一応お菓子だから大丈夫だとはおもうが…いずれにしても、こんな苦いの食べられないぞ…こんなのはチョコじゃない…」


沙織「うん、そうだね…ごめんね皆、よく確認しないでもってきちゃって…、これはやっぱりお父さんに返そう…


って、あれ?なんで、こんなに減ってるの?」


13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 23:03:40.51 ID:3bKNRRv00
華「あらあら?そういえば…いつの間にか半分以上チョコがなくなってますね」


麻子「私は、一つしか食べてないぞ」


沙織「わたしだって、一つだけだよ…一体誰が……ってえええ!み、みぽりん!??」


みほ「」ぱくぱく…


14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 23:05:08.80 ID:3bKNRRv00
優花里「に、西住殿!?も、もうあのチョコを5個もたべてしまっている!だ、大丈夫ですか!?」


みほ「え?何が?」


沙織「か、体はなんともないの、みぽりんっ!?」


みほ「え?なんで?別になんともないよ?」


麻子「あの苦辛いチョコをパクパクと…やるな、西住さん」


華「西住さん…もしかして、お酒が強かったりするのでしょうか……」


15 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 23:06:59.52 ID:3bKNRRv00
優花里「ほ、ホントに大丈夫でありますか、西住殿!?」


沙織「そうだよ、大丈夫、みぽりん!」


みほ「うん、全然平気だよ、…うふふ、ふふ…

…それにしても、すごくおいしいね…チョコ、ホントこのチョコおいしい…ふふふ…

こんなおいしいチョコ、持ってきてくれて、沙織さん…ほんと、ありがとう、ありがとう

ね…沙織さん…ふふふ…ふふふ」


ふらふら…


一同「…………(アカン)」


16 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 23:10:57.24 ID:3bKNRRv00
みほ「ふふ…うふふ…」


麻子「西住さん、顔が赤いぞ…、それに、明らかに足元ふらついてるし…妙な言動と言い…」


華「もしかして、酔っぱらっちゃてるんじゃあ…」


沙織「え、ええええーー、やだもー、あんなに一気にだべるからだよぉ…」


みほ「沙織さん、チョコありがとうね、うふふ…よしよし」

なでなで

沙織「ちょ、な、なんで頭撫でるのよ、あ、あーもー、みぽりん、は、恥ずかしいからやめてってば!」



優花里「な、た、武部殿!西住殿に頭なでなでしてもらうなんて!ズ、ズルぅ!!

ちょ、超うらやましいでありますよ、に、西住殿!!私にもナデナデを、ナデナデしてください!!」


沙織「ゆかりん!?ちょ、何!?何言っちゃってんの!?」


17 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 23:15:29.77 ID:3bKNRRv00
みほ「んもう、仕方ないなあ…ほら、優花里さんも…いつも装填ありがとうね…ほら、わしゃわしゃ」


優花里「う、うわあああい!わしゃわしゃですね!私はナデナデじゃあなくて、髪の毛わしゃわしゃなんですね、西住殿ぉ!」


みほ「あ、そうだ、華さんにも!いつも、砲撃ありがとう、ほら、よしよし」ナデナデ


華「あらあら、西住さん、ありがとうございます」


みほ「麻子さんも、いつも戦車の操縦、ありがとうね」ナデナデ


麻子「あ、ああ…」


18 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 23:25:55.75 ID:3bKNRRv00
みほ「ほんと…、ほんとに…」


みほ「ありがとう…ありがとうね…みんな…う…うう…」


優花里「に、西住殿!?」


麻子「なんか急に泣き出したぞ」


華「これが噂に聞く泣き上戸ってやつでしょうか…」


みほ「ほんと、ほんと…みんな、戦車の操縦とか通信とか、なんか、すごいがんばってて…なんかすごい、アレしてて…

…ほんと、ありがとうね…ほんと、ありがとうね…」



優花里「に、西住殿ぉ…」じわ…


沙織「いや、ゆかりん…、たぶん、そんな涙ぐむ場面じゃないとおもう…

みぽりん、ホント、大丈夫?さっきから、行動とか言動がおかしいよ?完全に酔っぱらってるよぉ…お水もってこようか?」


みほ「沙織さん…!ほんと、ありがとう…!… 

…ホント、チョコ、ありがとうね…」ぱくぱく


沙織「いやもう食うなよ!!!」


19 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 23:33:51.17 ID:3bKNRRv00
ぞろぞろ…

澤「こんにちはー、ってあれ?」


磯部「西住隊長?なんかいつもと様子が…」


ねこにゃー「顔が真っ赤だにゃー」


西住「あー、みんな!!みんなも、ナデナデしてあげるね!ほらほら!」


エルヴィン「な、なんだなんだっ」


……

麻子「今度は、またテンションあげて、他の人に絡みだしたぞ」


沙織「ど、どうしよう…こんなみぽりん初めてで…、どう対処したらいいのかわかんないよぉ」


優花里「し、しかし、こ、こんな上機嫌な西住殿を観るのは初めてですう!超激レアですよ!」


麻子「西住さん、酔うとキャラが変わるんだな」


華「なんだか、若干、うざいですねえ」


沙織「いや、さらっとそんな本音ぶちまけないでいいから!…けど、どうしよう…これから練習なのにどうやって収拾つけたら…」


21 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 23:37:16.75 ID:3bKNRRv00


杏「あー、ごめんごめん西住ちゃん、遅れちゃってー、ってあれ?まだ練習はじまってないの?」


沙織「か、会長!」


優花里「あ、あの、実は、これには深いわけが…」


みほ「かいちょおおおぉぉぉーーーー!!!」がばあっ!


沙織「!?」


杏「ちょ、え、えええ!?に、西住ちゃん!!?」



22 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 23:42:19.68 ID:3bKNRRv00
桃「こ、こら、西住、お前、急に何やってんだ!!か、会長から離れろ!」


柚子「西住さん?ど、どーしたの?一体」


みほ「かいちょおおーー、かいちょおおーーー、ううう…うう…」


麻子「今度は、また泣き上戸になって…会長に抱きついて泣き始めたぞ」


沙織「や、やばぁ!!早くなんとかしないと…!み、みぽりん!いい加減、正気にもどって!」


23 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 23:53:17.42 ID:3bKNRRv00
杏「…えーとお、西住ちゃん?ど、どったの、急に…その、重いんだけど」


みほ「か、会長ぉぉ!!わ、私、大洗で戦車道やっててよかった…よかったですう!」


杏「は?」


みほ「会長のおかげなんでふ!私を無理やりにでも…戦車道にいれてくれて!!

大洗に転向してきて、もう戦車道はつらいから、やめようと思ってたんでふけどぉ…あの時、私が戦車道をやめないきっかけをつくってくれてええ

ホント、ありがとうございます、会長ぉおおお!ううう…」



杏「……………、え、あ、ああ、その話ね!?なんかもう…唐突すぎて、急にどーしたんかわけわかんないけど…、

私たちは西住ちゃんには助られてばっかりだし、むしろこっちが、ありがとう、だよ、西住ちゃん!?」



みほ「ほ、ほんとですか、会長…!」


杏「あ、うん」


みほ「そ、それじゃあ……撫でて」


杏「ふぁ?」


24 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/01(木) 23:59:31.38 ID:3bKNRRv00
みほ「……だからぁ、頭を、ナデナデしてくださいよお…会ちょお!」


桃「こ、こら、西住!お前、会長に何いって…!」


杏「頭、あー、頭をナデナデすれば、いいのね、あー、わかったわかった!ほーら、西住ちゃん、

よーしよしよしよしよしよしよしよし、よーーしよしよしよしよし!!!」


わしわしわしわし!!


みほ「うわああい!!……えへへへへへへ……」


杏「西住ちゃん…これでいい?…西住ちゃん?」


柚子「寝てる…みたいですね」


………………



沙織「ようやくおさまったみたいだけど…、一体、どうしたらいいのよ…これ」


麻子「西住さんがこうなってしまったら、もう練習どころじゃないぞ」


華「と、とりあえず、西住さんを保健室に連れていきましょうか…」


…………


25 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 00:05:41.37 ID:hYfUAVpD0
保健室

ようやく目を覚ましたみほ



沙織「覚えてない?」


みほ「……、う、うん…あのチョコを食べてからの記憶が全然…」


沙織「へ、へー、そうなんだあ…へーそー…」


華「あ、あの……西住さん、何か困ってることがあったら、いつでも言ってくださいね、相談に乗りますから」


麻子「ま、まあ、隊長するのも何かと大変だろうしな」


澤「私たちも、いつでも相談にのりますから!」


カエサル「いつでも頼ってくれてかまわないぞ!」


ねこにゃー「みんな、仲間だにゃー」


みほ「え、な、何々…みんな、どーしたの?急に……」



…………


26 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 00:10:23.49 ID:hYfUAVpD0
………

保健室前の廊下

杏「あ、あー、お酒入りのチョコをね…だから西住ちゃん、様子がおかしかったわけか」


沙織「すみません会長、私の持ってきたチョコの所為で…」


杏「いーって、いーって、ま、普段と違う西住ちゃん見れて楽しかったし、別に気にしなくていいよ」


柚子「けど、西住さんがあの調子じゃあ、今日の練習は中止だね」


杏「だね、ま、今日は私もこれで失礼するよー、それじゃね」


27 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 00:22:21.27 ID:hYfUAVpD0
桃「まったく、人騒がせな…、いいか、今後西住に、そのチョコを食べさすなよ!」


沙織「はい…すみませんでした」


華「…しかし、さすがは会長ですね。あれだけ普段と違う西住さんに相手に、全く動じないで、軽くいなすだなんて…」


桃「当たり前だ!会長は、廃校を言い渡された時でも冷静な判断で、我々を導いてくれたんだ!そんなことくらいで動じるはずがないだろ!」


沙織「まあ、とりあえず落ち着いたことだし…、みぽりんがもうすこし体調よくなったら、今日はもう帰ろっか」


麻子「そうだな」


28 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 00:24:23.22 ID:hYfUAVpD0
沙織「それにしても、みぽりん、本当に酔ってた時のこと覚えてないのかなあ…」


華「さあ…、よくお酒を飲むと記憶をなくすと聞いたことがありますし…、本人が言ってるのだから、本当なのでは…」


沙織「えー、そうなんだあ…けど、信じられないよねえ…さっきまでの自分の行動を思い出せないなんでさ…

あんなにみんなを撫でたり、会長に抱きついたりしたりしてたのに…」


がっしゃああああん!!


沙織「え、ちょ、な、何々、どーしたの、ゆかりん!?きゅ、急に壁なぐって、どうしたの!??


…え?…ていうか、泣いて…る?」


優花里「みほ杏なんて…みほ杏なんて…私は認めないですよ、武部殿!!みほ杏なんて少数派でしょうがああ!!みほ杏なんて!!ええ!?」


沙織「いや、もう急になんなん、酔ってんのぉぉぉ!!??」



29 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 00:26:55.69 ID:hYfUAVpD0
……

そのころ、ひとり下校中の杏…


杏「…………」


杏「っ~~~~~!!!」


杏「(……っっっあっぶねーーー!めっちゃくちゃドキドキしたああああ!!やっべーーー!なんなん、西住ちゃん急に!?

あんな強く抱きしめてくるんだもん、何あれ!?ほんとやばかった!!何されるのかとおもっちゃったよ!!

あー、やべーやべー…)」ドキドキ…



おしまい


31 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 00:56:40.90 ID:hYfUAVpD0

③西住みほとクイズ逸見エリカの500のこと



ナレーション「逸見エリカをもっと知りたい…」


ナレーション「クイズ逸見エリカの500のこと」


解答者席(5名)


沙織「逸見さんって…あれ?誰だっけ?」


華「確か…黒森峰の副隊長さんじゃなかったでしたっけ?」


麻子「サンダース戦の前、戦車喫茶で絡んできた奴だな」


沙織「あー、あの意地悪そうな人かあ…」


みほ「そんな、沙織さん…大学選抜戦のときは助けてくれたし…ホントはいい人だから…」


優花里「けど…普段、あまり接点のない人のクイズを出されても答える、というのは、難しいのでは…」


沙織「そうだよ…私、この人のことちっとも知らないもん…みんなも大体同じ感じでしょ?」


一同「うーん…」


32 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 00:59:17.58 ID:hYfUAVpD0
ナレーション「第1問」


ナレーション「……エリカの好きな食べ物は?」


沙織「えー、やだもー、なによそれええ…そんなよく知らない人の好きな食べ物なんて…」


……


別室にいる逸見エリカ

エリカ「何なのよ…急にこんなところに呼びつけておいて…、大体私のクイズって一体なんなのよ、
そして、それにどーして大洗の連中が答えることになってるわけ!?」


インタビュアー「逸見さんの好きな食べ物を教えてください」


エリカ「え?い、いや…、そりゃ」


エリカ「は、ハンバーグ、だけど…」


33 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 01:07:13.16 ID:hYfUAVpD0
答え:ハンバーグ



解答…オープン


みほ:ハンバーグ

優花里:催眠ハンバーグ

沙織:ハンバーグ

麻子:ハンバーグ

華:ハンバーグ

ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽん!!!!!


エリカ「いやなんでよぉぉぉ!!」


34 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 01:10:34.35 ID:hYfUAVpD0
エリカ「え!?なんなのよ、あいつら!私のこと何も知らない感じだったのに!?なんで全員知ってるわけ!?私の好きな食べ物とか!!」


………

みほ「うん、まあ…これはさすがに…ね?」

麻子「さすがに常識だしな」

沙織「まあ、流石に間違えないよね」

華「さすがに一問目は誰でもわかる問題でしたね」


…………



エリカ「いやなんでよお!なんで私の好きな食べ物が!ハンバーグが常識みたいになってんの!?ホント、なんなのこいつら!?」


エリカ「ちょ、あ、あれ!?よくみたら、2番のやつ!よく見たら、解答がハンバーグじゃない!
催眠ハンバーグ、とか意味不明な答えになってるわよ!なんでアイツも正解になってんの!?取り消して!早く、正解取り消してよ!!」


ナレーション「それでは、第2問」


エリカ「人の話聞きなさいよぉ!!」


35 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 01:15:38.53 ID:hYfUAVpD0
第2問:エリカの好きな教科は?


エリカ「まあ、物理かしらね…、…けど、そんなこと、あいつ等に聞いたって、分かるわけないじゃない…」


解答…オープン

みほ:物理

優花里:上知と下愚とは移らず

沙織:物理

麻子:物理

華:物理


ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽん!!!!!


エリカ「いやだから、なんでよぉぉ!!」


36 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 01:24:25.77 ID:hYfUAVpD0
エリカ「ほんと何なのこいつら!なんでそんなこと知ってんのよ…!き、気持ち悪いんだけど、

って、え?
え、ていうか、2番の奴、なんか私の座右の銘を答えに書いて間違ってるんだけどっ!!むしろなんでそんなの知ってんの!?」


……

優花里「あちゃー、間違ってしまいましたぁ、問題の意味を取り違えてました」

華「あらあら、優花里さん…これは確か、逸見さんの座右の銘じゃあ…」

沙織「そうだよ、ゆかりん、それ、エリカちんの座右の銘だよ」

麻子「はやとちりしたな」 

みほ「問題をよく聞かないと…」



エリカ「私の座右の銘も常識かなんかなのぉ!?」


エリカ「え、ちょっとまって、しかも、なんか一番私のこと知らない知らないってほざいてた3番の
女が私をあだ名で呼びはじめてんだけどっ、なんなのこいつらホントキモチわるい!どーなってんのよこいつらっ!!」


ナレーション「それでは、第3問」


エリカ「まだやんの!?」


37 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 01:29:10.08 ID:hYfUAVpD0
第3問:エリカの昨日の夕ご飯は?


エリカ「あーもう、なんなのよその質問は!そんなのハンバー…、あ、いや…」


エリカ「(いや…ここは、正直に答えずに…)」


エリカ「う、うどんよ…昨日の夕ご飯は、そう……うどん、だったわ」


38 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 01:33:23.61 ID:hYfUAVpD0
答え:ハンバーグ



解答…オープン


みほ:ハンバーグ

優花里:催眠ハンバーグ

沙織:ハンバーグ

麻子:ハンバーグ

華:ハンバーグ


ぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽんぴんぽん!!!!!




エリカ「もう帰っていい!!?」



残り496問…


おしまい


39 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 01:36:49.60 ID:hYfUAVpD0
最後 おまけ


④ ②の話の後日談



ある日 学校の廊下


杏「あれえ、西住ちゃん、おっはよ…ってうわ!」


みほ「会長~!」がばあ!


杏「ちょ、に、西住ちゃん!?また!?」


みほ「へへえ…また、こないだみたく撫でてくださいよお」


杏「ひょっとして、またあのチョコ食べたの?

あ、あーもう、しょーがないなあ、今日は特別だよお!?よーしよしよしよしよしよしよしよし!」


みほ「うわー、えへへへへ」


………


40 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 01:38:33.62 ID:hYfUAVpD0
………そのあと


杏「ちょっとちょっと!この間のチョコ!まーた西住ちゃんに食べさせたでしょ!?
もう西住ちゃんには、あのお菓子あげちゃダメだって、あれだけ…」


沙織「え?…いや…」


優花里「あれ以来、西住殿には、食べさせてないですけど…」


杏「え……え?」






おしまい


41 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 01:39:43.40 ID:hYfUAVpD0
以上です。感想お待ちしてます。
需要があったら、また何か投下しようと思います


43 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/02(金) 07:39:05.50 ID:6RJt+eZBO
乙です。

良かったわ~


46 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/03(土) 14:21:13.27 ID:7y4StIQG0
みほ杏いいぞ~


48 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/03(土) 22:34:36.79 ID:Xi0fVDkN0
多少、見てくれてる人がいることに感謝し、もう1つ投下。



⑤カチューシャとノンナとクラーラ来日



プラウダ高校 


クラーラ『(私の名前はクラーラ…ロシアの高校から、わけあって、このプラウダ高校に今日付けで転校してきた…)』


クラーラ『(私がプラウダ高校に転校してきた理由…


それは、数年後に開催が噂される戦車道の世界大会にむけて、
今のうちからライバルとなりうる日本の強豪選手の情報を集めるため…そう…いわば、祖国のため、スパイ活動のするため…)


クラーラ『(しかし、そのことを、当然、プラウダ高校の生徒に知られるわけにはいかないわ)』


クラーラ『(特に、今から、挨拶しにいくプラウダ高校の戦車道隊長には、くれぐれも私の真の目的を悟られないよう、平常心で挑まなくては……)』


49 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/03(土) 22:40:09.73 ID:Xi0fVDkN0

クラーラ『(しかし、日本の強豪高校…プラウダ高校を率いる隊長、『カチューシャ』とは一体、どんな人物なのかしら…)』


こんこん…



カチューシャの声「来たのね、はいってきなさい」


扉をあけるクラーラ


クラーラ『!??…(なんですって…!)』


50 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/03(土) 22:49:39.03 ID:Xi0fVDkN0
カチューシャ「…あなたがロシアから転校してきたクラーラね。私は、このプラウダ高校で戦車道の隊長をやっているカチューシャよ。

こっちは副隊長のノンナ」


ノンナ「はじめましてクラーラ」


クラーラ『(………な、な……)』


カチューシャ「あなた、あっちで戦車道をやってて、このプラウダ高校でも戦車道を受講するみたいだけど、はっきり言っておくわ。

私はあなたをそう簡単に同志としてみとめるつもりはないの」


クラーラ『(なんてこと…なの…こ、これが、カチューシャ??)』


51 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/03(土) 22:51:22.94 ID:Xi0fVDkN0
カチューシャ「この時期に海外から転校してくるだなんて、どうも怪しいわ…
何かよからぬ目的があって、この高校に転校してきた可能性も否定できない…」


クラーラ『(…こ、これが、こ、……この小さな子供のような子が…ほんとに、カチューシャ、なの!?)』


カチューシャ「いーい?とにかく、今後あなたを同志として、受け入れるかどうかは、
このカチューシャがあなたの普段の行いをみて、判断するからそのつもりでいなさい!

場合によっては、あなたをロシアに突き返してやるんだから!」


クラーラ『(やだ…何この可愛い生き物……抱きしめたいわ)』きゅうん…


52 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/03(土) 22:59:25.05 ID:Xi0fVDkN0
カチューシャ「ちょっと、聞いてるの!?何とか言いなさいよクラーラ!」


クラーラ『はっ!』


クラーラ『(し、しまった…!あまりの可愛さについ…、し、しかし、ふいをつかれるのも無理はないわ…
こんな可愛らしい子を行きなりみたら、ついつい、子宮に響いちゃうのも無理ないわよね。いや、けど、ほんと可愛い…はあ…)』

クラーラ『(はっ!いやいやいやいや、いけない!怪しまれる!平常心で挑むって決めたじゃない…

ほら、平常心、平常心で…落ち着いて

自己紹介…そつなく自己紹介しないと…!せーの)』


クラーラ『私の妹になってください(ロシア語)』


カチューシャ「?」

ノンナ「」


53 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/03(土) 23:02:27.81 ID:Xi0fVDkN0
クラーラ『(し……)』


クラーラ「(し、しまったあああああああ…つ、つい本音がでてしまって、変なことを口走ってしまった…!)」


カチューシャ「え?な、なになに?もしかしてロシア語?

…何よ、ひょっとして、日本語しゃべれないわけ!?ねえ、ちょっとノンナ!!クラーラは今、なんて言ったの?」


ノンナ「ええ、クラーラは今すぐロシアに突き返しましょうカチューシャ」にっこり


カチューシャ「え!?い、いや、なんて言ったか聞いただけなんだけどっ!?」


54 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/03(土) 23:15:25.57 ID:Xi0fVDkN0
ノンナ『初対面のカチューシャに何を言い出すんですか、クラーラ。あなた一体…!』


クラーラ『!?(この女…ロシア語が…、しかし、どうやらカチューシャはロシア語が分からない様子…!
よかった、とりあえず、この女さえ、何とかごまかせば…!』



クラーラ『……あ、ああ、い、いえ…ロシアから日本への長旅で、ちょっと疲れて…、祖国の妹のことを思いだして…変なことを口走っただけです、
ごめんなさい、驚かせてしまって…』


ノンナ『うそおっしゃい!祖国の実の妹を思い出して、そんないやらしい顔をするわけないでしょう!

あなたまさか…カチューシャを狙ってこの高校に…!』




クラーラ『な…違う!私は別に…!』


カチューシャ「え…ちょ、ノンナまでロシア語で!何よあなたたち!何話してるの!?」



ノンナ「私の目はごまかせませんよ!ほら、口元からちょっとだけ、ヨダレがたれかかっているじゃあないですか!」



クラーラ『は!?こ、これは…ちが…』



ノンナ『そのヨダレは、どういうことですか!?ほらほら、口元からたれかかってますよ!エッチなお汁がたれかかってますよ!!』



クラーラ『いやその言い方をするあなたのほうがエッチだわ!ヨダレのことをそんな言い回ししないでしょう!完全に言いがかりね!』



カチューシャ「いやもう日本語で話しなさいよぉ!!」



55 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/03(土) 23:21:18.38 ID:Xi0fVDkN0
クラーラ『(はっ!いけない…!わたしったら、平常心で挑むと誓ったはずなのに…いけないわ…

こんな取り乱した姿をこれ以上みせたら、完全に怪しまれる…ここは、いったん、引かなければ…、平常心、平常心で…)』


クラーラ『あ、いえ…、すみません、急に取り乱してしまって…

けど、私が日本へ来たのは、…語学の勉強もかねて、日本と交流を深めるため、転校してきただけですから…どうか心配なさらないでください 

すみません…あの、隊長がすぐれないので…本日はこれで失礼します』


ノンナ『………』


部屋をあとにするクラーラ


カチューシャ「え、ちょ、ちょっと待ちなさいよ、の、ノンナ、クラーラは今なんて言ってたの!?」




56 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/03(土) 23:29:25.31 ID:Xi0fVDkN0
………

カチューシャ「転校してきた理由は、語学勉強もかねて、日本交流を深めるため、って、言ってたですって!?

はん!とても信じられないわね!ねえ、ノンナ」


ノンナ「ええ…」


カチューシャ「いーい、ノンナ!クラーラは要注意よ!戦車道の練習だけではなく、普段の学校での生活態度も含めて徹底監視するわよ!
何か気づいたことがあったら、たとえ小さなことでも、すぐ報告しなさい!」


ノンナ「ええ…!言われなくてもわかってます。クラーラは危険人物です、カチューシャ…!そして、気づいたことと言えば、既に重要なことが一つだけ…」


カチューシャ「!?な、何、一体何に気が付いたの、ノンナ」


57 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/03(土) 23:32:40.57 ID:Xi0fVDkN0


ノンナ「……はい……

クラーラは、今、この部屋に入って退出するまでの短時間で…さりげなく何度も自分の金髪の髪の毛を手でいじるしぐさをしていました…
加えて、口元からたれかかっていたよだれ…ロシア人特有のあの体つき…」


カチューシャ「……え、ええ、けど、それが一体なにが…」

おか
ノンナ「…どれも、欲求不満のメスの特徴がそろってます…気を付けてくださいカチューシャ…

クラーラは……かなりエッチです…!」


カチューシャ「なんか他に気がづいたことないのぉっ!!??」


58 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/03(土) 23:45:53.10 ID:Xi0fVDkN0
一方、カチューシャの部屋を出たクラーラは…


クラーラ『はあ…』


クラーラ「(しまった…スパイ一日目にして行き成り怪しまれる言動を…いやいや…

けど、あれは、仕方ないわ…まさかプラウダ高校の隊長が、あんな妖精のように可愛らしい子だったなんて思わないもの…)」



クラーラ『(しかし、残念だわ。祖国での調べでは強豪とされていたプラウダ高校も、大したことはないことがはっきりしてしまった…)』


クラーラ『(そう…いくら優秀な戦車や人材がいようとも…指導者たる隊長が、あんなちびっこ隊長とあっては、程度がしれる、というものだわ…
はっきり言って、指揮官を軽んじてるようでは、私の祖国の戦車道には太刀打ちできない…)』


クラーラ『(残念だけど、カチューシャ。可愛いことと、戦車道の実力は、一緒ではないのよ…

スパイ活動のためきたプラウダだったけれど、残念ながら祖国に有益な情報は何も得られないかもしれないわね…)』


…………


59 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/03(土) 23:50:55.24 ID:Xi0fVDkN0



クラーラがプラウダに来て数週間後のある日


戦車道の練習



ニーナ「……すっげえな、クラーラさん、あんな遠くにある標的を一発で当てたべ」


アリーナ「んだな。車長だけでなく、砲撃手としての実力もあるなんて、ひょっとして、ノンナ副隊長とタメはるんでねえか?」


カチューシャ「……ふーん、なかなかやるじゃないクラーラ」


ノンナ「………」




クラーラ『(あれから、数週間…特に私のことを怪しんでいる様子もないわね…とりあえずよかったわ)』


60 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/03(土) 23:59:40.55 ID:Xi0fVDkN0
カチューシャ「……よし」


カチューシャ「いーい、いまから隊を二つに分けて練習試合をするわよ!」


ニーナ「(練習試合…?そんなの予定にあったか?)」


アリーナ「(カチューシャ隊長、まーた思い付きで突拍子もないこといってるべさ)」


カチューシャ「1つは私が指揮するから、もう1つの隊はニーナ、あなたが指揮しなさい」


ニーナ「は、はい!?」


カチューシャ「それからクラーラ!あなたはニーナのほうのチームにはいりなさい!」


クラーラ『……!』


クラーラ『部隊を2分した単なる練習とはいえ、こっちに来て、初めての試合…そして相手は、現プラウダ隊長…
けどいいわ…思い知らせてあげる…私の祖国の戦車道を、プラウダの連中に…カチューシャに…思い知らせてあげるわ…!)』


…………


61 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 00:05:57.46 ID:iCHla8E30
しかし…



練習後…

カチューシャ「それじゃあ、今日の練習は終わりよ!各自、寮に戻っていいわよ!」


ぞろぞろ…

ニーナ「相手がノンナさんとカチューシャ様がいる隊に、私が指揮して勝てるわけねーべさ…」


アリーナ「まあ、あくまでいつもの練習だし、そんなに落ち込むことねーべ」



クラーラ『……………』




クラーラ『(………完敗…だった)』


クラーラ『(なんてこと…副隊長のノンナ……、行進間射撃で、あの距離から私の乗る車両を狙撃するなんて…なんて射撃センス…
あんな砲撃手がいるなんて…信じられないわ…)』


クラーラ『いや…違う…ノンナはあくまで優秀は兵隊…

あのチームの連携の手際のよさ…、こちらの作戦を完全に読み切った包囲網……敗因は、完全に指揮官の差…だわ

ま、まさか、あんな小人のように小さな隊長が、カチューシャが、本当に、あれを指揮していた、というの…信じられないわ…)』


62 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 00:11:32.14 ID:iCHla8E30
クラーラ『(認めざるをえない…)』


クラーラ「(本物だわ…カチューシャ、の隊長としての実力は…!正直、素晴らしすぎる…)』


クラーラ『(そうとわかれば…標的は、カチューシャ…)』



クラーラ『カチューシャは、必ず日本の戦車道のトップクラスの選手として選抜される。そうなれば、数年後の世界大会で、
祖国の好敵手として立ちはだかるに違いない…

そうなれば…、私がここですべきことは、祖国のスパイとして、カチューシャについて、今のうちから本国に情報を横流しすること…!!)』


クラーラ『(……………………、けど、わたしは…)』



カチューシャ「…そんなところにいたのね、クラーラ」


クラーラ『!?』


63 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 00:19:55.37 ID:iCHla8E30
クラーラ『あ、か、カチューシャ…』


カチューシャ「どーだったかしら、クラーラ。偉大なるこのカチューシャの戦術は!ロシアから来た留学生だろうが容赦しないわよ私は!」

 

カチューシャ「それと一応いっとくけど、私の本領は、雪原での戦場だから。
冬将軍を味方につけた私の戦いは、今日の比じゃあいわ、無敵なの。あなたの祖国にだって負けないんだから、ね、ノンナ」


ノンナ「はい」


クラーラ『………』


クラーラ『(…なぜかしら…いつからか、カチューシャをみると………、胸が………)』


64 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 00:26:47.81 ID:iCHla8E30
カチューシャ「……ま…けど、クラーラ。あなたもなかなかやるじゃない」


クラーラ「……え?」


カチューシャ「この数日あなたのことをみてきたけれど、今日の練習試合の動きをみて、決めたわ。

クラーラ、あなたをこのプラウダ高校の戦車道の同志として、正式にみとめてあげるわ」


クラーラ「!?」


カチューシャ「ごほん。……まあ、よく考えたら、あなたがなんの目的でこの高校に来てようが、そんな小さなことは関係ないわ。
せっかく実力あるものをみすみす見逃すような真似はしない。それに、偉大なる指導者たる私は、そんな小さなことにこだわりはしないんだから」


クラーラ『(ひょっとして…今日の練習試合は私の力をみるために…)』


カチューシャ「んっ、ほら」


照れくさそうに手を差し出すカチューシャ


65 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 00:32:16.82 ID:iCHla8E30
クラーラ「……え、あ、……」


カチューシャ「ど、どーしたのよ、これは…世界共通でしょ?」


クラーラ「か、か、…」


クラーラ「カチューシャ……いえ…カチューシャ、様」


カチューシャ「え、あれ?いま、日本語を…」



ガシィ!!



差し出したカチューシャの手を、両手で強くつかむクラーラ





クラーラ『結婚してください(ロシア語)』





ノンナ「」


66 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 00:38:27.05 ID:iCHla8E30
カチューシャ「……ん?」


クラーラ『(し、しまった…わたしったら、また、ついつい本音が…あああ、けど、カチューシャ様…カチューシャ様…
私もう……カチューシャ様のことしか…考えられなくなってしまっているわ…!!ああああ…!)』



カチューシャ「…あれ、今、クラーラが私の手をつかんだとき、日本語をしゃべったように聞こえたけど気の所為だったかしら

…まあいいわ。

…で、ノンナ、クラーラは今なんて言ったの?」



ノンナ「ええ、安心してください、クラーラは、今すぐ始末しますから」にっこりっ



カチューシャ「ええええええええ、なんでええええーーーー!?なんて言ったか聞いただけなんだけどおおお!??」



67 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 00:51:04.98 ID:iCHla8E30
ノンナ『とうとう本性を現しましたね、この女狐…!カチューシャにいやらしい手つきで触ったうえ、結婚を申し込むなんて…万死に値しますよ』


クラーラ『あら、私の発言はともかく、手をつかんだことなら…カチューシャ様は今、自らの意志で手を差し伸べてくださったんですよ、ノンナ…

…あなたにとやかく言われる筋合いはないわ…』くす…


ノンナ『な……貴様…この……、泥棒ネコめ……!』ぶるぶる…


カチューシャ「え、ちょ、何々、あなたたち一体なんなのよ急に!?ノンナ、クラーラは一体、なんて言ったの!?
頼むから、一回でいいから翻訳してよ!!」


ノンナ「いけませんカチューシャ、クラーラの話す言葉など気にかけては!耳に卵子がかかりますよ!」


カチューシャ「意味わからないんだけどおおおおお!?
いやあんたはせっかく日本語でしゃべれるんだから、私にわかるように話なさいよぉ!!!」


……ぎゃーぎゃー





アリーナ「なんか、カチューシャ様とノンナさんとクラーラさんが、なんか大声でギャーギャー騒いで、寮に帰る気配ねーみてーだけど」


ニーナ「んだな。けんど、よくわかんねーし、ほっといていいんでねえか…

それはそうと…、どーも、あのクラーラさんって人、ノンナ副隊長と同じにおいがすんだけどなあ…」



68 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 00:54:59.09 ID:iCHla8E30
…………


その夜…
プラウダ高校寮


クラーラ『こんなところに呼び出して、何のようでしょうか』


ノンナ『率直にいいますが、クラーラ。カチューシャは、あなたを認めたようですが、私はあなたを信用していません…
あなたの真の目的は、大方想像がつきます…あなたは…その』


クラーラ「ええ…わたしがプラウダ高校に来たのは、祖国のため…そう、祖国に情報を流すためのスパイとして、ここに…プラウダ高校に来ました…」


ノンナ「やはり…あなたは…それに、やはり、日本語も取得済み、でしたか」


69 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 00:59:46.21 ID:iCHla8E30
クラーラ「けど…それはもう、やめたわ」


ノンナ「なんですって?」



クラーラ「いえ、正確にいえば今日、決心したの。そう…今日、カチューシャ様に手を差し伸べていただいた瞬間に…

プラウダ高校にいる間は、祖国のためじゃあなく…カチューシャ様のため、プラウダ高校のために純粋に死力をつくす…そう誓ったの。


だから、もうスパイ活動なんて真似はしないわ」



ノンナ「…な……!?そんな話を信じられるとでも…」


70 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 01:05:26.42 ID:iCHla8E30
クラーラ「もちろん、すぐに信じろ、とは言わないわ…けど、…私は、本気なの…

…私は、今日から、あなたたちと同じ、プラウダ高校の一員として、カチューシャ様の……プラウダの栄光のため闘う…そして…そして…」


ノンナ「クラーラ…」





クラーラ「……最終的には、……カチューシャさまとイチャラブ××××する…」



…………………


71 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 01:08:42.21 ID:iCHla8E30
カチューシャの部屋

カチューシャ「さーて、クラーラという新しい同志も加わって…今年も全国大会は絶対優勝するわよ…ん、じゃあそろそろ寝…」


どがああああああああああああああん!!!!


カチューシャ「な、なに!?何の音!?」


ニーナ「か、カチューシャさまああ!!た、大変だべええ!!の、ノンナさんとクラーラさんが廊下で取っ組み合いのガチけんかを…!!」


アリーナ「なんか、軍人さながらの俊敏な動きで、寮中が滅茶苦茶に…!!!」


カチューシャ「あーもおおおおおおおおおーーー、なんなのよおおおおおおおーーーーーーー!!!二人ともシベリア送りぃぃーーーーーー!!!」



ノンナとクラーラ…2人が距離を縮めるのはもう少し先の話


おしまい



72 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 01:09:36.96 ID:iCHla8E30
ちょっと長めにしました
見てくれたかたは、感想お待ちしてます


73 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/09/04(日) 01:12:12.60 ID:tgJlGmi3o
乙!


元スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1472735661/


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