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にこ「コトリのアトリエ?」絵里「音ノ木坂の錬金術士」

1 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 19:12:20.77 ID:odqLci5D.net
【四月】

理事長「廃校」

穂乃果「」バタッ

海未「ことり!手伝ってください!」

【保健室】

ことり「ふふふふん♪ふふん♪ふふふふふん♪」

海未「ことり…何してるんです?」

ことり「調合」

海未「調合…? そういえば何かいい香りがしますね」

ことり「リラックスできるアロマなの。これで穂乃果ちゃんもスッキリ目覚めるはずだよ♪」

海未「まだ何か調合しているようですが…?」

ことり「穂乃果ちゃん、倒れたときに体を床にぶつけてるでしょ?…こっちは打ち身に効く薬草なの♪」

海未「至れり尽くせりですね…」

ことり「東京でも、結構いろんな植物が手に入るんだよ」

海未「全部自分で採取してきたのですか?」

ことり「うん。お母さんに協力してもらったのもあるけど…」

海未「ことりに任せておけば安心ですね」

ことり「ふふふ♪」

【二年教室】

穂乃果「ことりちゃんと海未ちゃんはいいよ!そこそこ勉強できるし…」シクシク

ことり「はい、穂乃果ちゃん。チョコレート」

穂乃果「えっ。ありがと…なんでチョコ?」パク

ことり「カカオポリフェノールに含まれるテオブロミンは、思考力、記憶力、集中力を高める効果があるんだって」

穂乃果「へー」モグモグ

ことり「あんこ入りだけど」

穂乃果「なんで入れたの!?」

ことり「小豆に含まれるビタミンB1は糖の代謝を助ける効果があるの。脳に必要な糖質と一緒に摂るといいんだよ」

穂乃果「そういえば、前にお母さんから聞いたような…」

海未「和菓子は理想的な糖の摂り方なんですね」

ことり「はい、お茶」




2 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 19:14:21.75 ID:odqLci5D.net
穂乃果「ありがと…これにも何か効能があるの?」ゴク

ことり「濃いめに淹れた緑茶は脳を活性化させて、記憶力がアップするんだって」

穂乃果「へー。ことりちゃんってすごいなぁ…お菓子作りが得意なだけじゃなく、何でも調合できちゃうし…」

ことり「そんなことないよ。ケガや病気を治したりするのは、ちゃんとしたお薬やお医者さんにはかなわないし」

穂乃果「でも、いつでもどこでもお医者さんがそばにいたり、いろんな薬を常に持ち歩いてるわけじゃないでしょ」

ことり「そうだね。免許がなくても扱える物だけで、穂乃果ちゃんを助けてあげることはできる♪」

海未「頼もしいです」

ことり「えへへ。…じゃあ、脳が活性化したところで…しっかり勉強してね。穂乃果ちゃん♪」

穂乃果「うぐっ…やっぱり勉強しなきゃダメ?」

ことり「だめ♪」

穂乃果「うぅ…」トホホ

海未「…でも、今すぐ廃校になるわけではありませんよね?」ヒソヒソ

ことり「そうだけど、穂乃果ちゃんに勉強させたほうがいいでしょ?」ヒソヒソ

海未「確かに…高2にもなって算数もままならないのはちょっと…」

【中庭】

絵里「あなたたちが気にすることじゃないわ」

スタスタ

穂乃果「気にするなって言われても…」

海未「知ってしまった以上は、差し迫る廃校の二文字が重くのしかかりますね…」

穂乃果「そうだよね。ことりちゃんも…あれ、ことりちゃんは?」

【廊下】

ことり「生徒会長さん」

絵里「南さん…まだ何か?」

ことり「連絡先、交換しておきませんか?…必要になることもあるかもしれないし」

絵里「そうね…ありがとう」

ことり「何か困ったときは、いつでも連絡してくださいね♪」

絵里「…別に、廃校問題に関して積極的にあなたの力を借りようとは考えていないけど」

ことり「それ以外でも何でもいいですよ。些細なことでも…眠れないときとか、勉強に集中できないとか」

絵里「…心理カウンセリングか何か?」

ことり「そこまでじゃないですけど…ちょっとしたアロマとか、いろんな物で、きっと生徒会長さんのお役に立ちます♪」


6 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 19:18:50.60 ID:odqLci5D.net
絵里「ふーん…まあ、怪しい占いよりは信用できるかしら」

ことり「占い?」

【アルパカ小屋】

希「」クシュン

希(…動物アレルギー?)

アルパカ「メ゙ェ?」

希「い、いや…そんなことないよね。ハハハ…」

【図書館】

ことり(これと、これは必要だよね…こっちも使えそうかなぁ?)

穂乃果「ことりちゃーん!次行くよー?」

ことり「はーい」

海未「穂乃果。図書館では静かに」

穂乃果「わかってるよー」プクー

【二年教室】

ことり「ロボット部、書類審査で失格」

穂乃果「ダメだぁー」ガクッ

ことり(…でも、楽しそうだよね。何かを作るのって…ちょっとうらやましいな)

【南家】

ことり「ふふふんふんふんふんふふんふんふふん♪」カチャカチャ

ことり「ふー。なかなか進まないなぁ…思ってたより難しいかも」

理事長「ことり。そろそろ晩ごはん…何してるの?」

ことり「お母さんは、どんなロボットがあったらいいと思う?」

理事長「ロボット?」

ことり「これ美味しいね。合わせだしの比率がよかったのかな?」

理事長「…ことりは服飾の勉強がしたいのかと思ってたけど…」

ことり「服とか作るのも、もちろん楽しいし好きだよ。…でも、それだけじゃなくて…私、もっといろんな物を作りたいんだ」

理事長「アロマや薬草や、料理とか?」

ことり「うん。まだまだほかにも、いろいろな物を作って…暮らしを便利にしたり、誰かを助けてあげられたら素敵でしょ?」

理事長(…まだ、何か一つに絞れというのは酷かしら…)

ことり「ごちそうさま♪」


11 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 19:24:06.91 ID:odqLci5D.net
【翌日】

穂乃果「アイドルだよ!スクールアイドル♪」

ことり「じゃあ私が衣装とか作ってもいい?」ワクワク

海未「ちょ、ちょっと待ってください。そんな簡単に…それで生徒が集まると思いますか!?」

ことり「はい」コト

ほのうみ「えっ」

ウィーン…

「ムリダナ(・×・)」

穂乃果「…なにこれ?」

ことり「私が作ったロボットだよ。シゴトナイネン1号♪」

海未「はあ。ロボット…どんな機能があるのですか?」

ことり「いいか悪いか判定してくれるの」

穂乃果「…それだけ?」

ことり「うん。初めて作った試作機だから、特別な機能は何もないよ♪」ニコニコ

穂乃果「そ、そうなんだ…」

ことり「私は、別にアイドルじゃなくてもいいよ。何か作れるんだったら何でも♪」

海未「とにかく、アイドルは無しです!」

1号「ムリダナ(・×・)」

【音楽室】

パチパチパチ

真姫「ヴェぇ!?」

真姫(…誰もいないのに、拍手…?)

ウィーン

パチパチ(・8・)パチパチ

真姫「…なにこれ?」

穂乃果「ことりちゃんが作ったロボットなの。シゴトナイネン1号♪」

真姫「イミワカンナイ…拍手するだけのロボットなんですか?」

穂乃果「なんかカラオケの採点機能をもっと単純にしたものを組み込んだんだって。…たとえば、100点満点で赤点の演奏だと…」

真姫「ちょっ、勝手にピアノを…」


14 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 19:28:50.40 ID:odqLci5D.net
穂乃果「ねこふんじゃったー♪」バンバン

「ムリダナ(・×・)」

穂乃果「ね?」

真姫「ね?じゃないわよ。いったい何しに来たんですか?」

【放課後】

ことり「ちょっとしみるけど、我慢してね♪」

穂乃果「いてて…ありがと。ことりちゃん」

海未「じゃあ、アイドル部設立の申請に行きましょうか」

【生徒会室】

絵里「思いつきで行動したところで、状況は変えられないわ」

1号「ムリダナ(・×・)」

希「」プルプル

ことり「でも、何か思いついたことがあるなら試してみたほうがいいですよ。何もしないよりは」

絵里「…私が何もしていないと言いたいの?」

ことり「いえ。…まだ時間はありますから」

絵里「…」

ことり「行こ。穂乃果ちゃん、海未ちゃん」

穂乃果「うん」
海未「はい」

【正門】

穂乃果「ぼくらの 道があるー♪」

海未「…あれ? ことりは?」

【校舎正面出入口】

絵里「…今度は何?」

ことり「生徒会長さん。疲れてませんか?」

絵里「別に。…私は何もしていないから」

ことり「疲れの原因はいろいろですよ。椅子に長時間座ってるだけでも疲れたりするし」

絵里「私に何をするつもり?」

ことり「ちょっと試したい物があるんです♪…これなんですけど」


16 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 19:39:36.17 ID:odqLci5D.net
ことり「ふふんふんふんふんふんふふふふん♪」キュキュッ

絵里「…なぜあなたまでついて来るの?」

ことり「感想を聞くだけじゃなく、見て判断したいこともあるので」

絵里(…妙なことになったわね)

【絢瀬家】

亜里沙「おかえりなさい、お姉ちゃん♪」

絵里「ただいま」

ことり「お邪魔します♪」

亜里沙「こんにちは…えっと、お姉ちゃんのカノジョ」
ことえり「違います」

バサ

ことり「大好きだっバンザーイ♪」ヌギヌギ

絵里「…いや、一緒に入る必要はないわよね?」

ことり「でも、そのほうがいろいろわかりやすいし…」

トプン ザバー

ことり「ふー♪」

絵里「どうして私があなたと二人でお風呂に入らないといけないの?」

ことり「えへへ。…それより、どうですか?」

絵里「香りはいいわね。色はちょっと不気味だけど…」

ことり「温まりそうでしょ?」

絵里「そうね」チャプ

ことり「ゆっくり浸かれば疲れもとれますよ♪…あ、ダジャレとかじゃなくって」

絵里「…わかってるわよ」ハァ

パタン

絵里「…」ジーッ

ことり「な、なんですか?///」

絵里「トサカがないだけで、誰だかわからなくなるわね」

ことり「えぇ!?…そんなぁ」シュン

絵里「ふふっ…冗談よ。拭いてあげるから、じっとしてて」

ことり「はい。…えへへ♪」


17 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 19:41:31.14 ID:odqLci5D.net
絵里(まだ体がポカポカしてる…)

ことり「胡椒をちょっと減らして、かわりに山椒の粉を入れて…」

亜里沙「Хорошо♪」

絵里「いつもより美味しい…」

ことり「辛いだけじゃなく、体の内側から温まる感じがしませんか?」

亜里沙「はい♪」

絵里「スパイスの調合までするのね」

ことり「だし、調味料、飲み物にいたるまで、料理は調合です!」ドヤァ

絵里「なんだか…錬金術士みたいね」

ことり「れんきんじゅつ?」

絵里「あ…い、いえ」

亜里沙「お姉ちゃんの好きなゲームの話です」クス

ことり(生徒会長さんもゲームとかするんだ…)

絵里「こんな物で汚れが落ちるのね…」

ことり「これなら川とかに流せるくらい安全だし、キレイになります♪」

絵里「あとは水で洗い流すだけでいいの?」

ことり「はい♪」

亜里沙「ふー。お風呂あいたよ。お姉ちゃん」

ことり「じゃあ、もう一回入りましょう!」

絵里「本気!?」

ことり「何度も入れるのが温泉の醍醐味のひとつ…それができなければ、ただの入浴剤です。温泉の素とは言えません」キリッ

絵里「でも亜里沙が入る前にお湯を足したから薄まってるし、何度も入ってるうちに冷めてしまうわよ?」

ことり「それくらいなら誤差の範囲です。大丈夫…自信はあります」ニヤリ

トプン ザバー

ことえり「ふー」

絵里「…追い焚きしてないのに、全然冷めてない?」

ことり「保温効果の高さが証明されましたね♪」

絵里「それはわかったけど…二人で入る必要はないわよね?」

ことり「どれくらい温まったか、チェックしないと…えいっ」ペタ

絵里「ひゃ…ちょっ、何してるの!?///」


18 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 19:44:32.09 ID:odqLci5D.net
ことり「あったかーい♪」ギュー

絵里「…///」ポカポカ

ことり「すっかり遅くなっちゃった…」

絵里「もう泊まっていったら?」

ことり「でも、ご迷惑じゃ…?」

絵里「そんなことないわよ。…ね?」

亜里沙「うん♪」

ことり「じゃあ、お言葉に甘えて…エヘヘ」

『…絢瀬さんの家に?』

ことり「うん。明日の朝、一旦帰って…え、持ってきてくれるの?…でも」

ことり「うん。わかったよ。おやすみなさい」

絵里「理事長は何て?」

ことり「私の教科書とか持ってきてくれるって…でも荷物増えちゃうからって言ったら、帰りも持ってってくれるって」

絵里「…理事長も娘には甘いのね」クス

ことり「んー。私も何か考えなくちゃ…」

絵里「何を考えるの?」

ことり「多すぎる荷物を邪魔にならないように運ぶ方法です」

カキカキ

絵里(…何かの設計図を書いてるわね)

ことり「これだと幅が…でも積み下ろしの手間を…」ブツブツ

絵里「もう遅いし、明日にしたら?」

ことり「あ…ごめんなさい。…そうですね」

絵里「私のベッドでいい?」

ことり「え!?…生徒会長さんと一緒に?」

絵里「じゃなくて…ベッドを南さんに貸して、私は亜里沙と一緒に寝ようかと思ったんだけど…」

ことり「あ、アハハ…そうですよね」

絵里「…まあ、亜里沙とはいつでも一緒に寝られるし…じゃあ南さん、今夜は私と一緒でいい?」

ことり「えっ。…はい///」


19 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 19:48:04.79 ID:odqLci5D.net
チャプ…

絵里「…で、なんでまたお風呂に入ってるの?(しかも二人で…)」

ことり「冷めちゃう前に、もう一回くらい入らないと勿体ない気がして…エヘヘ」

絵里「…まったく」クス

ゴシゴシ

ことり「…」ウトウト

絵里「南さん?…風邪ひいちゃうわよ」

ことり「あ…はい」ファー

絵里「私のパジャマで悪いけど…」

ことり「ちょっと大きめ…でも可愛いですね♪」

絵里「これね、亜里沙が私に似合うっていうから…」

ことり「亜里沙ちゃんが選んでくれたんだ…私が着ちゃっていいんですか?」

絵里「いいのよ。あなたのほうが似合うし」

ことり「そんなことないですよ。生徒会長さん可愛いし♪」

絵里「…やめてよ///」

ことり「…あの」

絵里「なあに?」

ことり「絵里さん…って、呼んでもいいですか?」

絵里「ええ。いいけど…いつの間に覚えたの?私の名前」

ことり「生徒会長の名前くらい知ってますよ…(穂乃果ちゃんじゃないんだから)」

『…誰?』
『生徒会長ですよ』

絵里「じゃあ…私も名前で呼んでいいかしら?」

ことり「いいですよ」

絵里「ことり…ちゃん?」

ことり「はい♪…絵里さんも覚えててくれたんですね。私の名前」

絵里「それは…ほら、理事長の娘だから」

ことり「それだけ…ですか?」

絵里「そ、そうよ」

ことり「じゃあ、そういうことにしておきます…」

絵里「本当にそれだけよ?」


20 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 19:52:18.00 ID:odqLci5D.net
ことり「…」ギュ

絵里「な、なに?」

ことり「こういうときは、嘘でもそれだけじゃないって言ってください」プクー

絵里「どうして嘘つく必要があるのよ?」

ことり「もう寝ます」プイッ

絵里(…私にぴったりくっついたまま、顔を背けられても…)クス

絵里「おやすみなさい。ことりちゃん」ナデナデ

ことり「…おやすみなさい。絵里さん///」

ことえり「…」Zzz

チュン(・8・)チュン

パチパチパチ

絵里「ん…何の音…?」

ことり「…」スヤスヤ

絵里「なにこれ…目覚まし時計?」

パチパチ(・8・)パチパチ

絵里「ことりちゃん。目覚まし鳴ってるわよ」プニッ

ことり「んっ…はぁい…」ファー

ガチャ

ことり「おはよう…絵里さん」ギュ

絵里「おはよう。…その目覚まし、ことりちゃんが作ったの?」

ことり「はい。シゴトナイネン1号にタイマー機能をつけただけですけど…」

絵里「仕事ないねん?」

ことり「私が作ったロボットです。その試作1号機なの」

絵里「ロボットまで作れるんだ…すごいわね」

ことり「えへへ…もっとほめてー♪」

絵里(…寝ぼけてるのかしら?)ナデナデ

絵里「あ、あの…ことりちゃん?」

ことり「はい?」

絵里「私のこと…お姉ちゃんって呼んでみてくれない?」

ことり「え!?」


21 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 19:55:09.95 ID:odqLci5D.net
絵里「あ…い、イヤなら別にいいのよ。気にしないで」

ことり「そんなことないですけど…じゃあ、お姉ちゃん?」

絵里「なあに、ことりちゃん♪」

絵里(…これだわ!)ジーン

ことり「お風呂入りましょう♪」

絵里「え」

チャプ…

絵里「まだ温かい…嘘でしょ!?」

ことり「あ、シゴトナイネン1号の改造してる間に追い焚きしたんです」ファー

絵里「なんだ…って、まさか夜中に起きたの?」

ことり「ちょっとだけ…もう明け方って感じだったけど」

絵里「無理しちゃダメよ。今日も学校なのに…」

ことり「ごめんなさい。お姉ちゃん…でも、心配してくれるんですね?」

絵里「当たり前でしょう」ナデナデ

ことり「えへへ♪」ギュー

絵里「敬語もいらないわよ。お姉ちゃんって呼んでくれるなら」

ことり「え、でも…いいの?」

絵里「学校以外ではね」

ことり「じゃあ、学校では絵里さんね」

絵里「ええ。私は学校では…」

ことり「ことりでいいよ」

絵里「そう?」

ことり「うん。名前で呼んでくれたほうが嬉しいな♪」

絵里「じゃあそうするわ」

ワシャワシャ

絵里「髪、意外と柔らかいのね…あのトサカ、どうやって作ってるの?」

ことり「企業秘密です♪」

絵里「どこの企業よ…」


24 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 20:00:43.85 ID:odqLci5D.net
ことり「えへへ。…でも、お姉ちゃんに髪洗ってもらえるなんて」

絵里「家では亜里沙と二人きりだから、なんだか…」

ことり「?」

絵里(…妹が増えたみたいで嬉しくて///)

ゴシゴシ

ことり「…」ウトウト

絵里「ことりちゃん。髪乾かすから」プニッ

ことり「はーい…」ファー

フォーン…

ことり「あっ…お姉ちゃん。見ちゃだめ」

絵里「え?どうして?…着替えは見てても何も言わなかったじゃない」

ことり「四回もお風呂一緒に入ったんだから、着替えは恥ずかしくないもん。でもトサカ作るときは見ちゃダメ」

絵里(どうしてトサカだけ秘密なのかしら…謎だわ)

ことり「ん、よし。できた♪」シャキッ

絵里(さっきまで眠そうだったのに、トサカができたら急に引き締まったみたい)

ことり「行こ。お姉ちゃん♪」ギュ

【音ノ木坂・生徒会室】

穂乃果「ライブです!」

絵里「まだ諦めてなかったの?」

ことり「だって、衣装とか作るの楽しそうだし…」

絵里「ステージ衣装まで自分で作るつもりなの?」

ことり「もうデザインはできてるんですよ。絵里さんにも見てほしいな♪」

絵里「…まあ、あなたが作る物なら見てみたい気持ちはあるけど…ライブなんてできるの?」

「ムリダナ(・×・)」

ことり「まだできるかどうかはわからないけど…」

穂乃果「えー!やるよー」

海未(…なんだか、ことりと生徒会長が仲良くなってるような…?)

ことり「ライブやるとしたら、絵里さんも来てくれますか?」

絵里「それは…ちゃんとできるなら、もちろん行くわよ。…でも」

ことり「でも?」


26 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 20:03:35.99 ID:odqLci5D.net
絵里「衣装とか作りたいんだったら、別にあなたまでアイドルになる必要はないんじゃない?」

ことり「あ…言われてみれば、そうですね…どうしようかな?」

穂乃果「えぇ!?…ことりちゃん、一緒にやってくれないの…?」ウルウル

ことり「んー。衣装が二人分だけで済むんだったら、ほかにも作りたい物作れそうだし…練習とかで時間つかっちゃうと、そのぶん何か作る時間がなくなるし…」

海未「私も弓道部がありますし、それくらいならいいのでは?」

ことり「そっか。…そうだね」

希「…っていうか、三人は講堂の使用許可をとりに来たんやないの?」

ことほのうみ「あ」

絵里「新入生歓迎会は遊びではないのよ」

ことり「絵里さん。これ、よかったら食べてください♪」

絵里「それは…チョコレート?」

ことり「はい♪」

絵里「…いいわ。許可します」

のぞほのうみ「えぇ…」

パタン

絵里「…なぜあの子たちの味方をするの?」

希「へ?…いや、ウチは別に…エリちのほうが南さんに甘々やんな?」

絵里「ことりちゃんは特別だからいいの」

希「“ことりちゃん”って…いつの間にそんな仲良くなったん?」

絵里「…私は、ただ彼女の能力を高く評価しているだけよ。ことりちゃんなら、廃校も阻止できる…そんな気がするの」

希「はあ」

絵里「ちょっとそれ貸して」

希「え?」

絵里「カードが私にそう告げるのよ。ハラショー!」

【二年教室】

ことり「ふん♪ふん♪ふふふふん♪」カキカキ

ことり「…よし。あとはこれをコピーして、いろんなところに貼ったり配ったりしよう♪」

ことり「ふん♪ふふふふふん♪ふふふふふん♪ふふふふふふふふん♪」


28 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 20:07:53.84 ID:odqLci5D.net
穂乃果「穂乃果海未ことり!」

ことり「…」サクサク

海未「漫才師みたいですね…」

ことり「…」カキカキ

穂乃果「陸・海・空!」

ことり「できた♪」ペタ

海未「…何してるんです?」

ことり「私たちで考えてもまともなグループ名なんて思いつかないから、これで募集しようかなって」

ほのうみ「えぇ…」

カチャカチャ

ことり「これと、あれも追加したいなぁ…」

【外】

穂乃果「ここだと邪魔になりそうだね…」

【体育館】

穂乃果「…あれ、ことりちゃんは?」

海未「またですか…相変わらずマイペースですね」

【空き教室前・廊下】

穂乃果「鍵かかってて入れないけど…」

ことり「はい」

ウィーン

1号「ムリダナ(・×・)」

海未「何をするつもりですか?」

ことり「えへへ。新しい機能を追加したんだー♪」

カチャカチャ カチッ

ことり「開いたよ」ガラッ

穂乃果「そ、そんなことしていいの!?」

ことり「えへ♪」

海未「…いや、無許可で使うのはさすがにまずいと思いますけど…」


29 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 20:14:32.11 ID:odqLci5D.net
【三年教室】

希(…あれ、南さんが来てる)

絵里「構わないけど…私たちは手伝えるかどうかわからないわよ?」

ことり「名前だけ貸していただければ…いや、もちろん空き教室が必要なんですけど」

絵里「…わかったわ。二年の三人に訊いてみる?」

ことり「はい。ありがとう絵里さん♪」

【高坂家】

穂乃果「ことりちゃん。おだんご…」

ことり「…」カチャカチャ

穂乃果「…何してるの?」

ことり「まだ追加したい機能があるの。ちょっと待っててー」

穂乃果「う、うん…」

穂乃果(なんか、ことりちゃんだけ…アイドル部っていうよりロボット部?)

【翌朝・神田明神】

ビューン

穂乃果「は、速い!?」

海未「ことり…ちょっと靴を見せてください」

ことり「えっ。…な、なんで?」

穂乃果「もしかして…靴に仕掛けがあるの?」

ことり「えへへ。そうなの!これで面倒くさい階段もひとっ飛び♪名付けて──」
海未「没収」

ことり「あーん!」クスン

海未「当たり前です。体力や瞬発力を鍛えるための練習なのですから…楽をしたら意味がありませんよ」

「ムリダナ(・×・)」

ことり「」グッタリ

希「階段使わせてもらってるんやか…ら?」グイ

ことり「竹ぼうき…これは使えるかも…名付けて魔女の特急敏」ブツブツ

海未「懲りないですね…」


31 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 20:17:50.64 ID:odqLci5D.net
【音ノ木坂・生徒会室】

ことり(はぁ…何かを作るのは大好きだけど“体力づくり”は苦手だし…やっぱり私にはアイドルなんて向いてないのかも…)

絵里「…いや、なんでそこでため息ついてるのよ…私に用があって来たんじゃないの?」

ことり「あ、昨日の件どうなったのかなって…」

絵里「登録しておいたわよ。あの空き教室は、ことりちゃんが…というか私を含む生徒会メンバーも自由に使えることになったわ」

ことり「わあ、本当!?ありがとうお姉ちゃん♪」ギュー

絵里「ふふ、どういたしまして。それで、今日から空き教室で作業をするの?」

ことり「うん。いろいろ作るつもり。楽しみだなぁ♪」

【旧空き教室】

にこ「ん?…なにこれ…“コトリのアトリエ”?」

ガラッ

ことり「あ、ごめんなさい。まだ準備中なんですけど…何かお困りですか?」

にこ「いや、別に…何となく気になっただけ」

ことり「そうですか。何か困った時や、作ってほしい物、修理が必要な物とかあればいつでも来てくださいね♪」

にこ「うん…そのうち来るわ。邪魔したわね」

ことり「いえいえ♪…あ、連絡先教えておきますね」

にこ「へ?…ああ、ありがと。じゃあ私のも一応…」

にこ(…よくわかんないけど、便利屋みたいな部活?なのかしら)

【屋上】

真姫「興味ないです!」

カチャカチャ

ことり「…よし、できた♪」

穂乃果「へえ、今度はどんな機能を追加したの?」

海未「マイペース過ぎませんか…」

ガチャ ギィ…

絵里「ちょっと…いいかしら」

ことり「絵里さん♪…これ、昨日言ってた衣装のデザインです」

絵里「へえ…ことりちゃん、イラストも上手なのね?」

ことり「えへへ♪」

海未「ことり…」
穂乃果「ちゃん?」


32 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 20:22:19.21 ID:odqLci5D.net
絵里「スクールアイドルが今までなかったこの学校で、やってみたけどやっぱりダメでした…となったら、みんなどう思うかしら?」

ことり「どうですか?…私は、結構気に入ってて…穂乃果ちゃんも、いいねって言ってくれたんですけど」

絵里「いいと思うわ。とっても可愛い♪きっと、ことりちゃんに似合うわよ」ナデナデ

ことり「そ、そうかなぁ?…えへへ♪」

穂乃果「…いや、なんかことりちゃんにだけ極端に甘くない?」

絵里「私も、この学校が無くなってほしくない…本当にそう思っているから、簡単に考えてほしくないの」

海未「はあ」

ことり「…で、これがライブの告知用ポスター。こっちは配布用のフライヤーなの」

絵里「これも可愛いわね。全部ことりちゃんが一人で作ったの?」

ことり「はい♪ちょっと頑張りました」ドヤァ

絵里「さすがことりちゃんね。今度、生徒会からも何かお願いしていいかしら?」

ことり「はい。何でも作りますよ♪絵里さんのためなら三割増しで張り切っちゃいます♪」

絵里「三割?…ふふふ。ありがとう♪」

バタン

海未「…何しに来たんでしょうか。生徒会長は」

穂乃果「さあ…?」

【後日・高坂家】

雪穂「μ'sって書いてあるけどー?」

【音ノ木坂・屋上】

ことり「じゃーん♪」

海未「…何です?」

ことり「穂乃果ちゃん。CDをセットしてみて」

穂乃果「セットって…このロボットに?」

「ムリダナ(・×・)」

ウィーン

\アイセー♪/

穂乃果「おぉ!?曲が再生された…」

ことり「うん。音楽プレイヤーとしても使えるように改造したんだ♪」

海未「もう何でもありですね…」


33 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 20:28:33.33 ID:odqLci5D.net
\トブ♪/

ことり「私たちの曲…」ウルウル

穂乃果「時間差すぎだよ!」

【四月下旬】

にこ「…できる?」

ことり「もちろんです。任せてください♪」

にこ「よし。それじゃ頼んだわよ」

パタン

ことり「早速、材料の採取に行かなくちゃ。今日の練習はサボ…欠席っと♪」

【神田明神】

ことり「ここには無いのかなぁ…」

希「あれっ、南さん…何してるん?」

ことり「副会長さん。ちょっと探してる材料があるんですけど…」

希「なるほどなあ。それやったら、たぶん…」

【夜】

ことり「ふんふふんふんふふんふん♪ふふふふんふふんふんふふん♪ふん♪ふん♪」ヌリヌリ

ことり「ふんふんふん♪ふんふんふふん♪」ペタペタ

理事長「ことり。晩ごはん…あら、今度は美術?」

ことり「えへへ。なんか小学校の夏休みの工作みたいだよね♪」

【五月二日】

にこ「すごいわね…特に、この鱗…」

ことり「松ぼっくりで作ったんです♪」

にこ「なるほど。…よくできてるわ」

ことり「こんな感じで大丈夫でした?」

にこ「上出来よ。きっと妹たちも喜ぶわ…悪いわね、タダで全部やってもらっちゃって」

ことり「そんな…いいですよ。お金かかってるわけじゃないし、気にしないでください♪」

にこ「ありがと。…この恩は忘れないわよ」

ことり「あの…ひとつだけ、お願いしてもいいですか?」

にこ「大抵のことは聞くわよ。何?」


34 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 20:32:20.96 ID:odqLci5D.net
ことり「よかったら、にこ先輩も…私たちのライブ、見に来てくれませんか?」

にこ「ああ、六日だっけ?」

ことり「はい。新入生歓迎会の放課後、講堂で」

にこ「もちろん行くわ。…実はちょっと楽しみにしてたし」

ことり「ありがとうございます♪」

にこ「頑張んなさいよ。…思ってるほど甘くないわよ。アイドルは…」

ことり「そうですよね。…正直、私には向いてないんじゃないかって…やめようかなって何度も思ったし」

にこ「…アイドル、辞めたいの?」

ことり「アイドルがイヤっていうよりは、私…もっといろいろな物を作りたいんです。そのための時間が、全然足りなくて」

にこ「そっか。…あんたの作る物なら、きっと誰かを笑顔にできるわ。アイドルじゃなくたって…」

ことり「…そうだといいな」

にこ「約束するわ。あんたがどっちの道を選んだとしても、私は応援するからね」

ことり「にこ先輩…ありがとう♪」ギュ

にこ「ちょっ、ことり…くっつかないでよ。暑いわよ///」

【五月六日・音ノ木坂講堂】

ガヤガヤ

絵里「…矢澤さんもライブを見に来たの?」

にこ「まあね。…むしろ、あんたが来てるなんて意外だわ」

絵里「そう?」

にこ「楽しみね♪…あ。あんたは嫌いだっけ?…スクールアイドル」

絵里「ええ。…でも、ことりちゃんは特別」

にこ「そ」

のぞまき「…」

にこ「こら、希!」

希「にこっち…どうしたん?」

にこ「別にどうもしないわよ。あんたこそ、そんなところにいないで、さっさと入りなさいよ」グイ

希「ちょっ…いや、ウチは…」

絵里「あら、希も来たのね?…早く座りましょ。まだ最前列あるわよ」

真姫(…私も入ろうかしら)

花陽「…な、なんとか間に合ったみたい…」ハァハァ


37 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 20:36:31.31 ID:odqLci5D.net
\アイセー♪/

えりにこ「ヘイ!ヘイ!」

\ヘイスターダッ♪/

パチパチ(・8・)パチパチ

にこ「ことりー!」フリフリ

絵里「ハラショー!」

ことり(…やっぱり、やってよかったぁ…エヘヘ♪)

【後日】

ことり「学園祭で使うんですか?…それともパーティーか何かの出し物?」

にこ「い、いや別に大したことじゃないんだけど…」

ことり「ふーん…? わかりました。任せてください♪」

にこ「ありがと。よろしく頼むわ」

絵里「ことりちゃん。いる?」ガラッ

ことり「絵里さん。いらっしゃい♪」

にこ「…じゃあね」

ことり「はい。完成したら連絡しますね♪」

パタン

絵里「…矢澤さんの依頼?」

ことり「ダメだよ。お姉ちゃんでも内緒」

絵里「すっかり職人さんね。ふふふ」ナデナデ

ことり「えへへ♪」

絵里「ライブも終わったし、久しぶりに家に来ない?」

ことり「いいの?」

絵里「もちろんよ。私はことりちゃんのお姉ちゃんなんだから」

ことり「ありがと♪…行こうかな」

【絢瀬家】

ことり「…」チクチク

絵里「今日は何を作ってるの?」

ことり「んー、帽子。…お姉ちゃん、ミシンってある?」

絵里「あるわよ。自由に使っていいからね」


38 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 20:42:54.43 ID:odqLci5D.net
ズダダダ

ことり「これくらいで大丈夫かな…形崩れしないように…」

絵里「緑茶でいいのよね?」コト

ことり「ありがと♪」

絵里「変わった形の帽子ね?」

ことり「巻き貝のイメージなんだ♪」

絵里「巻き貝…タニシとかサザエとか?」

ことり「うん」

絵里(矢澤さんの依頼かしら…色も派手だし、変わった趣味ね)

ことり「できたぁ♪」

亜里沙「お姉ちゃん。お風呂あいたよ」ホカホカ

ことり「亜里沙ちゃん、被ってみてくれる?」

亜里沙「はい」

ことり「…うん、いい感じ♪」

絵里「あら、可愛いわね♪」

亜里沙「Хорошо♪…これはソフトクリーム?」

ことり「ううん。巻き貝」

絵里(帽子を被ったお風呂あがりの亜里沙から湯気が…)

ことり「お姉ちゃん。私たちもお風呂入ろ♪」

絵里「ことりちゃんの温泉の素入れたの?」

亜里沙「うん。温まるし気持ちいいよ♪」

トプン ザバー

ことり「お姉ちゃーん♪」ペタ

絵里「うふふ。なあに?ことりちゃん」

ことり「あのね、私のアトリエのほうは生徒会のみんなが入ってくれて、正規の部活動になったけど…アイドル部は三人だけだから」

絵里「…部員を増やしたいの?」

ことり「穂乃果ちゃんと海未ちゃんはそう言ってるし…私も、そのほうがいいかなって」

絵里「…」

ことり「お姉ちゃんは…やっぱり反対?」

絵里「ことりちゃんのことは、なるべく助けてあげたいけど…廃校を防ぐのはスクールアイドルである必要はないでしょう?」


39 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 20:46:05.39 ID:odqLci5D.net
ことり「私は、何か作れるならそれで…アトリエもできたし」

絵里「部活として純粋にスクールアイドルを楽しみたいなら無理に人数を増やさなくてもいいんじゃないかしら?」

ことり「うん…そうだよね」

絵里「一応、やってみるわ」

ことり「え?…お姉ちゃん、部員集めに協力してくれるの?」

絵里「…効果があるかどうかはわからないわよ?」

ことり「ありがとう!お姉ちゃん大好き♪」ギュー

絵里「…///」

カチャカチャ

絵里「あら、まだ何か作ってるの?」

ことり「うん。シゴトナイネン1号に追加したい機能があるの」

絵里「すごい多機能ロボットになってきたわね」

ことり「まだまだだよ」

【後日・高坂家】

ことり「誰が撮ってくれたのかしら?」

穂乃果「そこじゃ見づらくない?」

花陽「…」ジーッ

ことり(…この動画、もしかして…?)

『効果があるかどうかはわからないわよ?』

【六月・某ファーストフード店】

にこ(…ちょっと派手すぎたかしら)

花陽「五人なら…」

真姫「…この人たちダメかも」

ことり(小泉さんたちが入って六人になったから…もう正規の部活動として申請できるんだよね)

【翌日・音ノ木坂】

ことり「にこ先輩が…アイドル研究部の部長?」

『思ってるほど甘くないわよ。アイドルは…』

ことり(…そっか。それであんなこと…)

にこ「ことりの気持ちはわかってるつもりよ。…けど、あんたたちはどうなの?…本気でアイドルやっていこうって思ってる?」

穂乃果「もちろんです!」


40 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 20:50:28.72 ID:odqLci5D.net
真姫「…私は、別にどっちでも」カミノケクルクル

凛「凛もアイドルはそんなに向いてないにゃー」

花陽「えぇ!?」

穂乃果「ちょっとー!?」

ことり(…少し不安だけど、にこ先輩になら任せられる…)

ことり「お願いします…力を貸してあげて」

海未(…貸して“あげて”?)

にこ「…わかったわよ。ことりの頼みじゃ、しょうがないわねー」

【夕方】

凛「疲れたにゃ…」ゲンナリ

真姫「あれって何のための練習よ…イミワカンナイ」

ことり「にこ先輩。今日、よかったら…」

にこ「えっ」

【南家】

にこ「は、はぁ?…なんでお風呂?」

ことり「私が作った温泉の素、にこ先輩にも試してほしくて♪」

にこ「それはいいけど、二人で入る必要ないでしょ?」

ことり「今回のは夏仕様の新作なんです。いろいろ調べたいから」

にこ(断りづらいわね…ことり、何にでも一生懸命だし)

トプン ザバー

にこ(家族以外の人とお風呂なんて…///)

ことり「♪」ニコニコ

にこ(完全に負けてる…ぐぬぬぬ…年下のくせに…)

ことり「あの…にこ先輩」

にこ「そう…本当にそれでいいのね?」

ことり「はい。…無責任って言われても仕方ないけど…やっぱり、私は私のやりたいことで…どこまでやれるか、試してみたくて」

にこ「私も気持ちは変わらないわよ。一緒にステージに立てないのは残念だけど…応援するって約束したでしょ?」ギュ

ことり「にこ先輩…ありがとう」ギュー

にこ「…///」


41 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 20:54:13.29 ID:odqLci5D.net
穂乃果「えぇー!?…ことりちゃんが」

海未「…辞める?」

ことり「うん。…ごめんね。アトリエもできたし、もっと物作りの時間が欲しいから…」

にこ「こっちは心配ないわ。私がいるんだから!…頑張んなさいよ。ことり」

ことり「はい♪」

海未「ことり…」

ことり「穂乃果ちゃんと海未ちゃんと…スクールアイドルやれてよかった。すごく楽しかったよ♪」

凛「七人になったのに、また六人に戻っちゃったにゃ」

ことり「みんなのこと応援してるから…衣装も作れるし。何か困ったときは、何でも言ってね♪」

穂乃果「ことりちゃーん!」ギュー

【生徒会室】

希(…運命が、変わる…?)パラララ

絵里「どうしたの?…希」

希「いや、何でもないよ…明日の天気でも占おうかな」シュタタタ

希(…南さんがいなくても九人目が現れるんかな?…それとも)スッ

【旧空き教室・コトリのアトリエ】

ことり「時間もできたし…何を作ろうかな~?」

コンコン

ことり「はーい。どうぞ」

ガラッ

雪穂「こんにちは。ことりちゃん…」

ことり「いらっしゃい雪穂ちゃん♪」

雪穂「亜里沙から聞いて来たんだけど…」パタン

ことり「何か作ってほしいの?」

雪穂「…お姉ちゃんを」ボソ

ことり「穂乃果ちゃん?」

雪穂「お姉ちゃんを独り占めできる方法ってないかな!?」

ことり「え!?」



おわり


51 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/08(木) 22:52:27.62 ID:odqLci5D.net
全部書き溜めようとすると飽きてお蔵入りになるからとりあえず書いたとこまで投下した
スレ落ちても続くよ
需要あるか知らんけど


元スレ:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1473329540/


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