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女 「ネガティブ女。略してネガ女」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:10:53.39 ID:v4YuZF1O0
ネガ女 「・・・なに?」

女 「いや、あだ名でもつけようかと思って。」

ネガ女 「・・・あだ名?」

女 「うん。あだ名。」

ネガ女 「・・・なぜ、私にあだ名をつける必要が?」

女 「いやあ、だってネガティブ女って長いし呼びづらいじゃん。」

ネガ女 「あなたに私の名前を呼ばれる機会は多くないと思うけど。」

女 「そんなことないと思うよ?」

ネガ女 「・・・それはどういう・・・」

女 「だって、私たちこれから」

女 「友達になるんだし。」




5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:12:11.91 ID:v4YuZF1O0
ネガ女 「」

女 「あ、私のことは女でいいから。」

ネガ女 「ちょ、ちょっとまって。・・・なんで私たちが友達になるの!」

ネガ女 「今まで接点らしい接点も無かったと思うけど・・・」

女 「んー友達になる理由を知りたいってこと?・・・まあ、それは今は」

女 ハッ)「と 友達になるのに理由が要るのかい」(キリッ

ネガ女 「・・・遅いわよ。」

ネガ女 「私は・・・あなたと友達になる気はないわ」

女 「へ?なんで。」

ネガ女 「その理由がないから。」


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:13:40.22 ID:v4YuZF1O0
女 「友達になるのに理由g」

ネガ女 「聞いたわ。それはもう聞いた。」

ネガ女 「とにかく、今はあなたとも、あなた以外とも友達になる予定はないの。」

ネガ女 「放っておいて。」

ネガ女 「・・・」

女 「でもいつも暇そうじゃん」

ネガ女 「暇じゃないわ」

女 「常に本読んでない?」

ネガ女 「本を読んでいるじゃない。」

女 「暇だから本を読んでんじゃないの?」

ネガ女 「・・・本を読んでいるから暇じゃないの。」


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:15:14.59 ID:v4YuZF1O0
女 「・・・」

ネガ女 「・・・」

女 「メルカトル図法!」

ネガ女 「!?」

女 「とにかく!」(カキカキ

ネガ女 「まって、今のn」

女 「私はネガ女を友達と認定いたしました!はい、これ認定書~」

ネガ女 「・・・意外ときれいな字を書くのね」

女 「その認定書を所持しているのが理由です!」

ネガ女 「・・・」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:17:10.35 ID:v4YuZF1O0
(キーンコーン

女 「うぉ、授業始まる。じゃ、またあとでねー。」

ネガ女 「ちょっと!」

ネガ女 「・・・なんなのよ」

放課後 校舎裏

ネガ女 「・・・」(ペラリ

女 「あ、こんなとこにいたー」

ネガ女 「またあなたなの」

女 「また私です」(ドヤァ

ネガ女 「・・・何か用?」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:19:01.24 ID:v4YuZF1O0
女 「ていうかここで何してるの?」

ネガ女 「見てわからないの?・・・読書よ。」

女 「また本かー。本好きなの?」

ネガ女 「好きだけど、あなたに関係ないでしょ。」

女 「どんな本が好きなの?」

ネガ女 「話を聞きなさい!」

女 「聞く聞く。で、どんな本が好きなの?」

ネガ女 「・・・」(ハァ・・・

ネガ女 「ミステリー・・・」

女 「へぇーミステリー好きなんだ。」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:22:48.14 ID:v4YuZF1O0
ネガ女 「・・・悪いかしら」

女 「いやーネガ女ってミステリアスだもんね。」

ネガ女 「・・・それって関係あるの?」

女 「ないと言い切れないのが恐いところだよ」

ネガ女 「・・・なんなのよ、それ。」

女 「ちなみにおすすめの作家さんは?」

ネガ女 「・・・東野圭吾とか宮部みゆきとか。前者は伏線の張り方がすばらしいわ。
     少しずつヒントを残してくれるけど、それを一本一本たどるだけの
     読者には決して謎は解けない。張り巡らされた複線が、“謎が解ける”
     その瞬間に向かって収束していく様は、鳥肌ものね。後者は、人物描写が
     とても細やかで、登場人物に共感しやすいというのが大きな点かしら。
     もちろん本筋のミステリー部分ははらはらさせられっぱなしなのだけど、
     女性らしい細やかな気遣いは、変な話、安心して読むことができるわ。
     でもやっぱり江戸川乱歩やコナンドイルの作品も、現代ミステリーの
     基盤が見え隠れしたり、それでいて今も色褪せていないからおもしろいわ。
     影響といえば、やっぱりコナンドイルとモーリス・ルブランね。
     ルパンシリーズで有名な彼の作品はフランス人らしい小粋なセンスと、
     シャーロックホームズの影響をもろに受けたと思われる、紳士的言動がとても魅力的d」

女 「な、なるほど!」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:24:18.41 ID:v4YuZF1O0
ネガ女 コホン)「・・・」

女 「ネ ネガ女は本が大好きなんだねー・・・」

ネガ女 (・・・またやってしまった。)

ネガ女 (本のことになると歯止めが利かない。)

ネガ女 (だから嫌だったのに・・・誰かと話すのなんて・・・)

ネガ女 (友達なんて)

ネガ女 (私には本さえあればそれで・・・)

女 「あ、やばっ。ごめん!もっと聞きたかったけど、私帰らなきゃ!」

ネガ女 「・・・そう」

女 「うん。じゃ、また明日!」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:26:08.53 ID:v4YuZF1O0
ネガ女 「・・・」

ネガ女 (・・・変なこだと思われたかな)

ネガ女 (思われたよね・・・今までだって・・・)

ネガ女 (・・・)

ネガ女 (・・・まあいいか)

翌朝

ネガ女 「・・・」

女 「すかー・・・」

ネガ女 (朝学校に来てみたら、私の席で女さんが寝ていた。)

女 (スヤスヤ

ネガ女 「この子本当になんなの・・・」(ハァ・・・


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:28:46.38 ID:v4YuZF1O0
ネガ女 「女さん。起きて。」

ネガ女 「女さん。」(ユサユサ

女 「・・・うー・・・あと50分・・・」(スヤスヤ

ネガ女 「長いわよ!せめて10分の1に・・・じゃなくてっ」

ネガ女 「女さん!」(ユサユサ

ネガ女 「・・・」

ネガ女 (どうしよう。起きてくれない。こんなの初めての経験だわ・・・)

友女 「こら!」(パコーンッ

女 「うえぇっ!?」(ビクッ

友女 「女起きろ!ネガ女が困ってんだろうが!」

ネガ女 「いや、ネガ女って・・・」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:32:46.20 ID:v4YuZF1O0
女 「うー今何時…?」(ゴシゴシ

友女 「まだ始業10分前だけど。とにかくそっから早くどけ」(ゲシッ

女 「いだっ!分かったから蹴るのやめてぇー」

ネガ女 「と 友女さん。ありがとう。」

女 「あ、ネガ女!おはようー。」

友女 「別にいいよ。この馬鹿が悪いんだ」(パコーン

女 「いたあ。私何かしたっけ…」

友女 「お前がネガ女の席で寝てて、ネガ女が困ってたんだよ!」

ネガ女 「え えと」

女 「えーっごめんネガ女!来るの待ってたらいつの間にか寝ちゃった。」(アセアセ

ネガ女 「いいのよ。…席に戻ってくれさえすれば。」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:34:55.79 ID:v4YuZF1O0
女 「うーん。話したいことあったけど、また後にしよう。」

友女 「女に困らされたら、遠慮なく私に言えよ。ネガ女!」

ネガ女 「ええと…うん。そうさせてもらうわ…」

ネガ女 (朝っぱらから何だったの一体…)

ネガ女 (ていうか、私の呼称がネガ女で固定されてきてる)

ネガ女 「嫌な予感がする…」

昼休み 保健室

ネガ女 「…」

女 「いただきまーす」

友女 「腹減ったー。いただきまっす!」

ネガ女 (無理やり昼食に誘われた挙句、なぜか保健室に連行された。)


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:37:46.65 ID:v4YuZF1O0
ネガ女 「何なの…」

友女 「ネガ女!さっさと飯食えよ!時間無くなるぞ?」(モクモク

ネガ女 (声大きすぎよ…)

ネガ女 「口にものを入れたまましゃべらないで。仕方ないとしても、口を押さえなさい。」

友女 「ご ごめん」(アセアセ

女 「やーい。おこられてやんのー」(クスクス

友女 「う うるせえ!」(カアァァ

ネガ女 「それで時間が無くなる、というのは?」

友女 「遊ぶ時間に決まってんじゃねーか。」(キョトン

女 「遊ぶっていってもトランプとかおしゃべりだけどねー」


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:41:29.68 ID:v4YuZF1O0
友女 「私としては、たまには体動かしたいけどな!」

女 「まあ、要相談ってことで。ネガ女は何かしたいことある?」

ネガ女 (…遊ぶ…)

ネガ女 「…読書よ。」

友女 「どくしょ?ああ、読書か!ネガ女は読書好きか?」

女 「そだよ。ミステリーが好きなんだって!」

ネガ女 「えと、あの」

友女 「ミステリーかぁ。私は漫画が好きだぞ。」

女 「私もー。でも、本を読むのも面白かった!」

ネガ女 「え…」


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:44:39.38 ID:v4YuZF1O0
女 「昨日、ネガ女の話聞いてたら私も読みたくなっちゃって。」

女 「家に帰ってからお父さんに借りたんだー。東野圭吾の手紙って本」

ネガ女 「! あぁ…」

女 「すっごく面白かった!読めば読むほど引き込まれて・・・」

女 「結局徹夜して全部読んじゃった。最後はボロボロ泣いちゃったよ。」(エヘヘ

ネガ女 「そ そう…」

女 「あんな本を隠し持ってるなんて…ウチのお父さんは罪な男だよ。」

友女 「それそんなに面白いのか…。どんな内容なんだ?」

女 「えへへ。内緒!友女も読んでみたら?」

友女 「えー…。字ばっかりの本はなぁ…」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:47:30.37 ID:v4YuZF1O0
女 「大丈夫大丈夫!そんなのすぐ気にならなくなるよ。私がそうだったもん。」

ネガ女 「…そうね。自分の想像で場面を思い描くしかないということは、
     逆に考えれば自分でいかようにも想像を膨らますことのできる余地があるということ。
     小説を読む上での醍醐味のひとつだと、私は思うわ。」

友女 「そっかー…お前が全部読めるんだもんな…よし!女、それ貸してくれ!」

女 「いいよー。実はですね、ネガ女に聞きたいこともあって
   持ってきているのです」(ゴソゴソ

友女 「たまには女もやるじゃん!」

女 「たまには余計だよ!」

ネガ女 (…)


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:48:55.05 ID:v4YuZF1O0
(ガラリ

先生 「おー、お前らもう来てたのか。」

友女 「センセー遅いぞ。」

女 「いつも通りお邪魔してマース」

先生 「おかず分けてくれるなら文句はない。ん、今日は新顔がいるな。」

ネガ女 「お邪魔しています・・・」

先生 「ここで見るのは健康診断以来だな。えーっと確か」

女 「ネガ女だよ。私たちそう呼んでるんだー。」

先生 「・・・本名じゃないよな?」

ネガ女 「本名はネガティブ女といいます。」

先生 「そうか。改めてよろしくな。ネガ女。」

ネガ女 「!?」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:51:09.75 ID:v4YuZF1O0
友女 「で、さっきの話の続きなんだけどさー」

ネガ女 (ネガ女が定着していく…)

先生 「おっ。手紙じゃないか。これ面白いよな。誰の本だ?」

女 「私です」(ドヤァ

先生 「…女が読書とは…明日は雨か雪か…」

女 「ちょっと!先生ひどい!」

友女 「私は雪がいいなー。みんなで雪合戦しようぜ。」

ネガ女 「私は雨がいい…読書が捗るから。」

先生 「私は普通に晴れがいいけどな。」

女 「私は、って!こら!!」

先生 「女が自発的に本を読むってのはないだろう。誰のすすめだ?」


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:54:21.06 ID:v4YuZF1O0
女 「ひどくない!?…ネガ女だよ。」

ネガ女 「いえ、私は…」

友女 「女が昨日ネガ女の話聞いて本を読みたくなって、
親父さんに借りたんだって。」

先生 「へぇー。ネガ女は本詳しいのか?」

ネガ女 「そんなに詳しくは。…ただ好きなだけです。」

女 「えー?すっごい詳しそうだったじゃん。」

ネガ女 「えと…」(アセアセ

先生 「まあまあ諸君。あとはこいつをしながら、
ネガ女の話を傾聴しようじゃないか。」(バーン

友女 「おっ。今日は花札か!一回勝つごとにおかず一品な!」

先生 「その勝負、乗った!!」

女 「それでネガ女に聞きたいんだけどさぁ…」

ネガ女 「…」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 22:56:39.48 ID:v4YuZF1O0
━・・・

放課後 校舎裏

ネガ女 (結局、今日のお昼休みはまったく本を読めなかった。)

ネガ女 (でも、たくさん本について話した。それ以外にもいろいろ…)

ネガ女 (友女さんは女さんに本を借りていったし、先生は本をよく読む人だと分かった。というか、保健室の先生といえど、花札を持ってきてもいいものかしら。
     自由すぎよ …。まあ、楽しかったけど…)

ネガ女 (そして女さんは…私の話に興味を持ってくれて)

ネガ女 (本を読んでくれて)

ネガ女 (私といろいろ話をしてくれた。
     私とは解釈が違う部分なんかもあって面白かった。)


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:00:18.90 ID:v4YuZF1O0
ネガ女 (ペラリ

ネガ女 (なんだか、落ち着かない。集中できない…)

ネガ女 (今日はもう帰ろう…)

女 「あーやっぱりここだ!」

ネガ女 「…女さん。」

友女 「ネガ女―。一緒に帰ろうぜー」

ネガ女 「友女さん…」

女 「私たち今から帰るけど、よかったら一緒に帰らない?」

友女 「小説の読み方教えてくれよー」

ネガ女 (…)


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:02:22.08 ID:v4YuZF1O0
ネガ女 「…小説に読み方なんてないわ。」

ネガ女 「ただ頭を空っぽにして、落ち着ける場所で読みさえすれば…」

ネガ女 「あとは文章が私たちを引っ張ってくれる。」

友女 「…そういうもんか?」

ネガ女 「そういうものよ。」

ネガ女 (…たまには…)

女 「…いっしょに帰ろ?」

ネガ女 「…わかったわ。帰りましょう。」

友女 「私はネガ女と一緒に帰るの初めてだ。」

女 「私も初めてだよ。あ、昨日はいきなり帰っちゃってごめんね。」

ネガ女 「…いいえ。気にしてないわ。」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:05:48.04 ID:v4YuZF1O0

女 「ウチ両親共働きで妹まだ小さいから、私が面倒見てて。」

女 「昨日は…今日もこれからなんだけど、幼稚園に
   むかえに行かなくちゃいけなくて。」

ネガ女 「そうなの。…大変ね…。」

友女 「女のそういうとこはすごいよなぁ。
    まあ、妹ちゃんかわいいから気持ちは分かるけど。」

女 「そういうとこはってどういう意味?」

友女 「そういう意味だよ。察しろ。」

女 「な…っ」

女 「こ この…あんぽんたん!」

ネガ女 「じゃあ、行きましょうか。」

女 「か 華麗にスルー!?」

友女 「おーう。行くぞ女―。」

女 「くぅ…っ」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:07:52.62 ID:v4YuZF1O0
━・・・

友女 「じゃーなー!」

女 「ばいばーい。」

ネガ女 「さようなら。」

ネガ女 「…彼女の家はあっち方面なのね。」

女 「ううん。違うよ?あいつ今からバイトだから。向かってるのはバイト先。」

ネガ女 「え…でもアルバイトは校則で禁止されてるんじゃ…」

女 「むふふ。だから、みんなには内緒だよ?」

ネガ女 「…わかったわ。」

(トコトコ


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:10:43.68 ID:v4YuZF1O0
(トコトコ

ネガ女 「…女さんは」

女 「女でいーよー」

ネガ女 「…女は、大変じゃない?」

女 「?大変って…妹の面倒見てること?」

ネガ女 「ええ…自分の時間あるのかなと思って…」

ネガ女 「ううん。余計なことだった。私がどうこう言うべきではなかったわね。
     忘れてちょうだい。」

女 「うーん。確かに大変だなって思うときもあるけど、でも楽しいから。」

ネガ女 「…楽しい…」

女 「うんっ。一緒に遊んでるとね、楽しーよー。
   それに、我が妹ながらすっごくかわいいしね!」



36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:12:29.39 ID:v4YuZF1O0
ネガ女 「友女さんも言ってたわね。…そんなにかわいいなら会ってみたいわ。」

女 「…ネガ女の家ってこのまま道なり?」

ネガ女 「ええ。突き当たりの大通りに出るまでは。あ、そういえば途中に幼稚園が…」

女 「うん!私の妹そこに行ってるんだー。だから今日会えるよ!」

ネガ女 「そう。それは楽しみね。」(ニコリ

女 (あ…)

ネガ女 「…女?」

女 「ふふふ。いーもの見せてもらったっ。じゃ、行こうか!」

ネガ女 「?」


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:14:32.27 ID:v4YuZF1O0
━・・・

幼稚園

妹 「おねーちゃーん!」(トタトタ

女 「妹よー!!」(ダキィ

ネガ女 「…何してるの。」

女 「…感動の再会ごっこ?」

ネガ女 「恥ずかしいからやめなさいっ」

女 「えー?恥ずかしくないもんねー?」

妹 「ねー?」

ネガ女 「…」

保育士 「あはは。今日も妹ちゃんはお姉ちゃんと仲がいいねぇ。」

妹 「うんっ!」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:16:32.04 ID:v4YuZF1O0
女 「よーし。妹!帰るときは何するんだっけ?」

妹 「ごあいさつ!せんせーさよーなら!」

保育士 「はい、さようなら。」

女 「ありがとうございましたー。失礼しますっ。」

保育士 「はーい。また明日ね。」

女 「じゃあ帰ろう。ネガ女、付き合ってくれてありがとう。」

ネガ女 「いえ、私は別に…」

妹 「おねーちゃんだあれ?おねーちゃんのおともだち?」

ネガ女 (…友達…)

女 「そうだよー。ネガ女おねえちゃんだよ。」

妹 「ネガ女おねーちゃん!こんにちは!」(ペコリ


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:17:46.40 ID:v4YuZF1O0
ネガ女 (か かわいい…)

ネガ女 「はい、こんにちは。」(ニッコリ

女 「かわいいでしょー?」

ネガ女 「そ そうね!」

妹 「きょうはね、おりがみをおしえてもらったの!」

女 「そっかー。帰ったら私にも教えて?」

ネガ女 (わ 私にも教えてほしい!)

妹 「うん!」


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:21:48.23 ID:v4YuZF1O0
━・・・

翌日 朝

ネガ女 「…」

友女 「すー…すー…」

ネガ女 (今日は友女さんが寝てる…まさかのてんどん…。)

ネガ女 (私の机はそんなに寝心地がいいのかしら…)

ネガ女 「えーと。友女さん?」(トントン

友女 「…うー…あと500分…」

ネガ女 「500分!?多いわ!多すぎよ!!1時間が60分だから…8時間20分睡眠!?
     人の一日の平均睡眠時間こえてもなお寝るつもり!?」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:25:53.11 ID:v4YuZF1O0
女 「おはよー…って、あちゃー友女もかぁ」

ネガ女 「あ…女、お おはよう。」

女 「うん。…この様子だと、友女も徹夜したね。」

友女 「むにゃむにゃ…」

女 「こらーっ!友女起きろー!!」(グラグラ

友女 「うわああぁぁ!!な なんだー!?」

女 「…目さめた?」

友女 「ここは…ああ、女。ネガ女もおはよう…」

ネガ女 「おはよう…」

女 「うん、起きたね。じゃあとっとと自分の席に戻りな。」

友女 「…!あぁっ、ごめん!すぐどくから!」(アセアセ

ネガ女 「そんなに慌てなくて大丈夫よ。」


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:29:04.23 ID:v4YuZF1O0
友女 「ごめんな?私も昨日家に帰ってからあの本を読み出したんだけど…」

女 「面白くて徹夜で読みきっちゃったんでしょ」(ニヤニヤ

友女 「おおー、よくわかるな!その通りだ。あれ、すごい本だな!」

友女 「それで、ネガ女にいろいろ聞きたくてここで待ってたんだけど、」

女 「眠さに耐え切れず寝ちゃった、と。」

友女 「…うん。」(ションボリ

ネガ女 (…)

ネガ女 「…その、私も無いわけではないから強くは言えないけど、
     徹夜で本を読むのはよくないわ。生活リズムが狂うし、
     集中が途切れがちになって内容が頭に入りにくくなるから…。
     せっかくの面白い本だもの。より集中できる環境を整えるべきだと私は思う。
 
     そしてなにより、体を壊してしまう原因になる。…気をつけて。」


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:32:53.03 ID:v4YuZF1O0
友女 「…うん。ありがと。」

キーンコーン

女 「じゃあ、話の続きはまた昼休みにしよ?」(ニコニコ

友女 「おう!話したいことが山ほどあるぞ!」

ネガ女 「…」

━・・・

保健室

友女 「いやな?だからやりきれないだろ。あのラストの前まで。」

ネガ女 「そうね。ラストシーンでも報われるとは言いがたいけど…」

女 「うーん…。でもなんていうんだろ。とってもきれいだった…」

友女 「そう!そうなんだよ!なんかどうにもならない現実を突きつけられて、
    でもそれに抗って抗って…読んでるとなんかわからんけど、
    涙が出てくるんだ…」(ジワァ


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:36:49.01 ID:v4YuZF1O0
ネガ女 「…ハンカチどうぞ。」

友女 「く くそ…サンキューな。」(グス

女 「私もそうだったよ。学校の道徳の教科書には絶対に載らないんだろうけど…
   すごく考えさせられた。…そういえばあれってミステリーなのかなぁ。」

ネガ女 「作家自身はミステリー小説を主に書いているけど、手紙に関しては…
     犯罪小説とでも言えばいいのかしら。とにかく、おそらくミステリーではないわね。
     でも、その文章の中に作者らしさが表れていて…読後感がどうかは人それぞれだけど、
     私は好きよ。」

ネガ女 「読み終えたときにいろいろな考えが頭に浮かんでは消えるというのは、
     その作品がそれだけのものを私に残してくれた証だと思うし、
     つまり作品に没頭していたということだから…
     それは幸せなことだもの。」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:39:55.28 ID:v4YuZF1O0
友女 「そうかもな…。読んでいて、許せなかったりどうしようもない展開に
    イライラもさせられた。読後も、もやもやしたものが心に残って…
    でも、最後まで読み終えてよかったと思えたもんな。」

女 「うん。私の思い描いてた“おもしろい”とはまた別の面白さを教えてもらった気がする。
   あの主人公には、幸せになってもらいたいなあ…」

ネガ女 「…そうね。私もそう思う。」

先生 「あのさぁ…そろそろ飯食べないか?」

女 「! うわっ、もうあんまり時間ないよ!?」

友女 「話すのに夢中ですっかり忘れてた!急いで食おう!」

ネガ女 「授業中にお腹が鳴るのだけは、何とかして避けたいわ。」(カパ


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:43:19.95 ID:v4YuZF1O0
先生 「お、ネガ女の弁当は昨日に続いて美味そうだな。」(ジュルリ

ネガ女 「…少しお分けしましょうか?」

先生 「おお、悪いな!」

友女 「センセー!ネガ女の弁当ばっか食べんじゃねーぞ。」

女 「そうだよー。ここに来る条件がお弁当のおかずを提供するってことだけど、
   ネガ女のばっかり食べたらなくなっちゃう!」

先生 「心配するな。きちんとお前らからももらうから。
    それに私の弁当からも好きなようにもっていっていいぞ!」

友女 「…センセーの弁当日の丸弁当じゃん。ほぼ毎日。おかずないじゃん。」

先生 「こ 米もおかずだよ!おまえはごはんはおかずっていう名曲を知らんのか!?」

友女ネガ女女 「?」

先生 「っく…っ!」


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:46:47.13 ID:v4YuZF1O0
先生 (けい○んは市民権を得ている。こいつらがたまたま知らないだけっ!)
    け○おんは市民権を得ている。こいつらがたまたま知らないだけっ!
    けいお○は市民権を得ている。こいつらがたまt)

女 「まあ、何でもいいけどささっと食べちゃお?」

先生 「ごはんはおかず…っ」

友女 モグモグ)「ああ。あ、そだ。ネガ女、なんかお勧めの本あったら教えてくれよ。」

ネガ女 「…おすすめ?」

友女 「うん。なんか私、読書に目覚めたっぽい」(タハハ

女 「あーっ、ずるい!私にも教えて!今度は本格ミステリーが読みたいなっ」

ネガ女 「…うん。わかったわ。家に帰ったら少し選んでみる。明日もって来るわ。」

友女 「おっ、サンキュウ!私はもうちょっと読後感を楽しみたいから、
    先に女に貸してやってくれ。その後に読ませてもらうよ。」

女 「うわーやった!楽しみにしてるね?」

ネガ女 「…うんっ。」

先生 「カレーのちライス…っ」


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:51:52.68 ID:v4YuZF1O0
━・・・

ネガ女宅

ネガ女 「彼女たちは普段あまり本を読まないようだから…
     読みやすくて、あまり長くないものがいいわね。」(ゴソゴソ

ネガ女 「でも、手紙を面白いといっていたし…」(ゴソゴソ

ネガ女 「おそらく、ちょっとくらい難解でも問題はなさそう。とすると…」

ネガ女 「ミステリーとして感動できる…伏線の張り方が秀逸だったり、
     どんでん返しに次ぐどんでん返しにはらはらさせられたり、
     そういったものの方が…」

ネガ女 「うーん…どうしよう。人に本を貸すなんて初めてだから…」

ネガ女 「…わからない…」

兄 コンコン)「ネガ女、ご飯ができたよ。」

ネガ女 「あ、お兄ちゃん!あのね?」

兄 「ん?どうした?」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/12(月) 23:56:10.48 ID:v4YuZF1O0
ネガ女 「私、人にミステリー小説のおすすめを聞かれて、流れで貸すことになったんだけど、
     誰かに本を貸すなんて初めてで分からなくって…」

兄 「…その人って、友達?」

ネガ女 「えと…うん。そう…」

兄 (友達ができたか…)

兄 (よかった…)

兄 「その友達は、ミステリーに詳しいのか?」

ネガ女 「ううん。本自体あんまり読まないみたい。
     …私が好きって言ったら教えてっていってくれて…」

兄 「…そうか。うーん。ネガ女だったら、どういう本を貸してもらいたい?」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:07:58.44 ID:Wx1SJOLy0
兄 「うん。相手の気持ちになって自分だったらって考えてみるんだ。」

ネガ女 「…」

兄 「そうすれば、ネガ女の貸したい本がみつかるよ。」

ネガ女 「…うんっ。」

兄 「うん。」(ナデナデ

兄 「…おっと、高校生の頭を撫でるもんじゃないな。悪い癖だ。」

ネガ女 (そんなことないのに…)

兄 「じゃあ、ご飯はできてるから、早く食べに来いよ。」

ネガ女 「うん!ありがとう、お兄ちゃん。」

(バタン

ネガ女 (…)

ネガ女 「私だったら…?」


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:12:03.66 ID:Wx1SJOLy0
━・・・

翌朝 学校

友女 「あ、私これ知ってるぞ!ワトソン君だろ?」

女 「私もー。でも読んだことはないや。ワトソン君。」

ネガ女 「…ワトソン君ではないわ。シャーロクホームズ、よ。
     今からおよそ100年前にイギリスで執筆されたミステリー小説。
     著者はアーサー・コナンドイル。その後のミステリーに多大な影響を与えた、
     ミステリー界の金字塔よ。」

友女 「これって面白いのか?」

ネガ女 「ええ。面白いわ。最初に読んだのはもうずいぶん前だけど、
     今でも時々読み返すほどには。私が最初に読んだミステリーで…
     この作品を読んでから、ミステリー小説が大好きになったの。」


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:16:19.10 ID:Wx1SJOLy0
女 「…そっか。じゃ、期待して読むよ!」

ネガ女 「ええ。私ではなく、小説を信じてあげて。
     この小説はきっとあなたを裏切らないわ。
     …あなたの推理が裏切られることはあるかもしれないけど。」(クスリ

女 「うむむ!絶対にシャーロックホームズより先に謎を解いてみせる!」

友女 「がんばれー」(棒

女 「…でも何でこれにしようと思ったの?」

ネガ女 「…えと、ね。さっき言ったように、
     これは私が一番最初に読んだ推理小説で・・・」

ネガ女 「・・・私が一番好きな小説なの。だから、あなたたちにも読んでほしくって…」

女 「…そっか。」


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:18:10.25 ID:Wx1SJOLy0
ネガ女 「ご、ごめんなさい!今のは忘れてちょうだい。
     作品を読む上で私的な感情をはさむべきではないわ。
     私が好きだからといって、面白くなかったら
     そこで読むのをやめればいいし…」

友女 「んなの気にしねーよ。それに最後まで読むに決まってんじゃん。
    だって、そうしないと面白いか面白くないかわかんないだろ。」

女 「あはは、そだね。」

ネガ女 「・・・ごめんなさい。」

友女 「だーもう、謝んな!友達だろが!!気遣い無用だよっ。」

ネガ女 「ご ごめんなさい。友女さんっ」

友女 「また謝ってるし。それにさんもいらん。友女でいいんだよ。」

ネガ女 「う うん。わかったわ・・・友女。」


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:20:32.52 ID:Wx1SJOLy0
友女 「わかりゃいーんだよ。わかりゃな…。」

女 「…自分が言い出したくせに、何照れてんの。」

友女 「! て 照れてねーよ!?」

女 「それよりさー、ウチの妹がネガ女のこと気に入っちゃったみたいで。
   あそぼーって言ってんだけど、今週末って暇?」

友女 「おい、聞けって!照れてないんだからな?」

ネガ女 「ええ、暇だけど…」

友女 「ネガ女、コラ!聞け!!」

女 「はいはい、照れてない照れてない。
   じゃあ、ウチで遊ぼうよ。友女も週末空けといてね。」

友女 「くそっ…まあ、かわいい妹に免じて許してやるよ。」(フフン


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:23:48.94 ID:Wx1SJOLy0
女 「そいつはどーも。」

ネガ女 「…わかったわ。誘ってくれてありがとう。」

女 「ううん。気にしないで。そのかわり、今度ネガ女が遊びに誘ってよ。」

友女 「おーう。どこでも行くぜー」

ネガ女 「…そうね。考えておく。」

友女 「よーし。とりあえずは今週末だな!
    妹ちゃんに会うの久しぶりだから楽しみだぜー。」

女 「妹は友女に会いたいとは一言も言ってなかったけどね。」

友女 「な…も もしかして私、妹ちゃんに忘れられてる?」

女 「その可能性は…ある。」

友女 「そ そんな…」(ショボーン


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:26:43.21 ID:Wx1SJOLy0
ネガ女 「友女、そうと決まったわけではないわ!」

友女 「う うん!そうだよなっ。それにもしそうだとしても、
次に会うときに記憶に刷り込めばいいんだ。
まずはぎゅーってしてだな…」

女 「トラウマにならないといいけど…」

ネガ女 「ふふ、楽しみだわ。」

女 「だねっ。」

ネガ女 (…一人でいる時間が減って、あまり学校で本を読まなくなった。)

ネガ女 (それは少し悲しいし、名残惜しくもある。)

でも…

(キーンコーン


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:28:30.26 ID:Wx1SJOLy0
友女 「あ、じゃあ席戻るか。」

女 「…授業中読んじゃだめ?」

ネガ女 「だめよ。ちゃんと授業を受けなさい。」

女 「ちぇー」

友女 「あはは、寝てりゃあいいのに。」

ネガ女 「起きてなさい!」

ネガ女 ハア)「まったく。」

ネガ女 (でも…)

ネガ女 (こういうのも)

ネガ女 「…わるくない…かも」


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:30:43.57 ID:Wx1SJOLy0
━・・・

週末

週末 女宅 庭

妹 「おねーちゃーん!こっちだよーっ。」

女 「むぁぁぁてぇぇぇ!!!」

友女 「だっはっはー!捕まえてみろーっ」

ネガ女 「はぁはぁ・・・高校生になって鬼ごっこをすることになるとは・・・」(ゼーゼー

女 「ネガ女ぁぁっ捕まえたあぁぁぁ!!!!!」

ネガ女 「っ!?不覚・・・っ!」(ハァハァ

友女 「っネガ女・・・ネガ女あああぁぁぁ!!!」

妹 「ネガ女おねえちゃんのかたきはかならずとる!」

女 「ふふふふっ。覚悟しなさい。たっぷり可愛がってあげるわ。」(オホホホホ


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:33:01.75 ID:Wx1SJOLy0
ネガ女 「…好きにしなs…っがはっごほ」

女 「うわっ。大丈夫?」

ネガ女 「だ 大丈夫よ。気管に何か…」(ゴホゴホ

友女 「くっ…ネガ女が女の毒牙にっ!」

妹 「ネガ女おねーちゃんをいじめないで!」

女 「…なんか私が悪いみたいになってない?」

ネガ女 (ゴホゴホ

女 「あー…水持ってきたほうがいいかな。あんたたち一時休戦よ!ちょっと待ってて!」

ネガ女 「あ ありがと」

女 「じゃ、すぐ持ってくるから。」

ネガ女 (ゼーゼーゴホゴホ


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:35:52.30 ID:Wx1SJOLy0
━・・・

女 「落ち着いた?」

ネガ女 「うん、ありがとう。」

女 「いーえー。」

(サワサワ

ネガ女 「…風が気持ちいいわね。」

女 「そだねー。でももうすぐ死ぬほど暑くなるよ。」

ネガ女 「夏は苦手…。本が湿気で反り返ったりするんだもの。」

女 「あはは。ネガ女は本当に本が好きだねぇ。」

ネガ女 「そうね。もう体に染み付いてしまっているから…」

女 「…私もネガ女と友達になって、本の面白さを知ったよ。」

女 「ありがと」(ニコリ


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:37:59.86 ID:Wx1SJOLy0
女 「? なに?」

ネガ女 「女は・・・なぜ最初に話しかけてくれたとき、
     …私のことを友達と言ってくれたの?」

女 「あーあれかー…あれはねぇ…」

ネガ女 「…」

女 「…ノリ?」

ネガ女 「…え」

女 「いやさ、ネガ女って誰ともあんまり話してなかったじゃん。」

ネガ女 「…そうね。」

女 「でも、みんな気になってたのよ。ネガ女可愛いし。」

ネガ女 「私は可愛くなんてないわ。」

女 「えー…可愛いけどなあ。…で。でね?」


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:41:40.16 ID:Wx1SJOLy0
女 「話しかけたくてもいつも本読んでるし、なんか話しかけるなオーラ出てるしで
   誰も話しかけれなかったの。」

ネガ女 「否定は、しないわ。」

女 「で、勇気ある私が話しかけてみたわけ。
   最初はただ話しかけるつもりだったんだけど、
   あんまりぶっきらぼうだからさぁ。一週回って、友達になっちゃえって。」

ネガ女 「…あの時はごめんなさい。」

女 「別にいいよ。今は友達でしょ?」

ネガ女 「そうね…。」

女 「うーん。さて、再開しますかー!」

ネガ女 「あ あのね。」

女 「ん?」


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:43:18.08 ID:Wx1SJOLy0
ネガ女 「私のおに…」(コホン

女 「おに?私の中の修羅が目覚める…!とかそういう展開?」

ネガ女 「どういう展開よ!?私の兄がね?」

女 「ああ、お兄ちゃんか。」

ネガ女 「…私の兄が私の友達に会ってみたいって。それで、もしよかったらだけど…」

女 「もしかして遊びのお誘い?」

ネガ女 「え ええ。…来週末にでもウチにどうかなと思って…」

女 「おーい。友女ーっ。」

ネガ女 (ビク

友女 タタタ)「なんじゃー?」


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:46:15.40 ID:Wx1SJOLy0
女 「ネガ女が来週末も遊ぼうって!ネガ女の家で!」

友女 「うおっ。行く行く!ネガ女の家には、やっぱ本が沢山あるんだろ?」

ネガ女 「そうね…普通の家庭よりは多いかもしれないわね。」

友女 「おーじゃあそれも楽しみだな。またおすすめを教えてくれ!」

ネガ女 「…任せておいて。」(ニコッ

妹 「わたしもあそびにいっていい?」

女 「妹もかー…」

ネガ女 「ふふ。大歓迎よ。一緒に遊びましょう?」

妹 「わーいっ。」

友女 「じゃ、そろそろ始めようぜー。」


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:52:32.02 ID:Wx1SJOLy0
女 「よーし。光の速さで捕まえるよ!」

ネガ女 「…光の速さだと、触れた瞬間にはじけ飛ぶわね…跡形もなく。」

妹 「へたするとちきゅうがほろびるかも…」

ネガ女 「!?」

友女 「そ それまじか…?」

女 「…ふふふ。私の触るもの、みな弾けるっ!!!」(ゴゴゴゴゴゴ

妹 「きゃあぁぁ!」

友女 「ギャー逃げろぉぉぉ!!」(アハハ

女 「ん待てぇぇぇぇぇ!!!」

ネガ女 「あはははっ」





71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:52:58.37 ID:Wx1SJOLy0

自分も大切だけれど、自分は人でできている。

それをいつも胸に。


ネガ女 (ニコリ


おわり


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:56:55.48 ID:WP/bHums0


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 00:58:33.16 ID:6/BXMzsK0
イイハナシダナー

1乙


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 01:01:37.10 ID:Nq5notA70
おつ!


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 01:03:25.73 ID:cb0fCKLP0
乙乙





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