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やすな「プーチンってなんかマヌケな名前だよね」ソーニャ「」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 07:59:08.92 ID:/os+o4t7O
-
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 08:20:45.10 ID:aS+tPpJZ0
- ソーニャ「バカお前それだけは言っちゃいけな」
やすな「大げさだなあ」
ソーニャ「それは本当の怖さを知らないから言えるんだよ!!」
やすな「でも、狙われてもソーニャちゃんなら守ってくれるでしょ?」
ソーニャ「お前私が何をしているのか知らないのか」
やすな「暗殺者でしょ?」
ソーニャ「この時代、他国に暗殺専門の工作員を送り込む国なんて1つしか無いに決まっているだろ」
やすな「じゃあソーニャちゃんはロシアの」
ソーニャ「っ!?危ない!伏せろ!!」ダッ
やすな「え?え?そんないきなり抱きつくなんてソーニャちゃん大胆」
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 08:26:47.90 ID:aS+tPpJZ0
- ガシャーン!!
やすな「窓ガラスが!!」
ソーニャ「ほらみろ」
やすな「何?穴が開いて」
ソーニャ「わからないか。狙撃されているんだよ」
やすな「ソーニャちゃんを狙ってきたの?」
ソーニャ「ああ。そして一緒にいるお前も口止めに殺されるだろう」
やすな「え」
ソーニャ「私はFSB所属でウラジミール・プーチンは上の上のそのまた上の上司だ」
やすな「そうだったんだ」
ソーニャ「彼の国では裏切り者は即座に粛清されることになっている。そして普通工作員には裏切りを防止するための監視役がついて回るんだよ。
さっきのやすなの発言で私が裏切ったと判断されたんだ」
やすな「そんな!?たったあれだけで?」 - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 08:32:55.83 ID:aS+tPpJZ0
- ソーニャ「そういう国なんだよ。ここはまずい。逃げるぞ」グイッ
やすな「わ、私も!?」
ソーニャ「命が惜しければさっさとついて来い!!」
・数十分後、とある廃ビルの一室
ソーニャ「ここならひとまず安心だな」
やすな「」ハァッハァッ
ソーニャ「ほら、水だ」ヒュッ
やすな「はぁ、あ、ありがと」ゴクゴク
ソーニャ「……」
やすな「ごめんね……私のうかつな発言のせいで」
ソーニャ「……ここまで簡単に切り捨てられるってことは、端から私のことが邪魔になっていたんだろう。
さっきのことがなくてもいずれ消されていたさ」 - 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 08:45:24.04 ID:aS+tPpJZ0
- やすな「……これからどうするの?」
ソーニャ「私も死にたくないからな。組織の捜索の手が伸びる前に脱出して、何処かの山中で死体の偽装工作でもするか、
はたまた海外に飛ぶか」
やすな「海外?私行ってみたい!」
ソーニャ「まあ組織のバックアップ無しに偽装パスポートを用意するのは難しいし、海外は最終手段だ」
やすな「そっか」ショボン
ソーニャ「……悪かったな、巻き込んで」
やすな「え?」
ソーニャ「こうなることがわかっていたから、邪険に扱っていたんだ。私がもっと心を鬼にしてお前を遠ざけていれば」
やすな「何言ってるのソーニャちゃん!怒るよ!!」
ソーニャ「っ!?」
やすな「わたしはソーニャちゃんが暗殺者なんて危険な仕事をして、いつか死んじゃうんじゃないかって思ってた。
だから早く辞めさせようと努力していたんだよ。結局説得しきれなかったんだから、これは私の責任でもあるの」 - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 08:54:05.00 ID:aS+tPpJZ0
- ソーニャ「……そんなことは」
やすな「あるの!巻き込んだなんて思わないで!私がソーニャちゃんと居たいからここにいるの!」
ソーニャ「どうしてそこまで……」
やすな「そんなの決まってるじゃん!友達だからだよ!!私がソーニャちゃんのこと大好きだからだよ!!」
ソーニャ「……お前ってやつは本当に……」
やすな「足手まといかもしれないけれど、よろしくね」
ソーニャ「……ああ、よろしく」ギュッ
やすな「へへー、じゃあこれからは二人っきりの逃避行だね」
ソーニャ「……変な言い方するな」
ソーニャ(こいつ、本当にわかっているんだろうか。命が危ないって。もう元の世界には戻れないって)チラッ
やすな「?」ニコ - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 09:06:19.99 ID:aS+tPpJZ0
- やすな「?」ニコ
ソーニャ(でも、たしかに過酷な任務で心が擦り切れているとき、私はやすなの明るさに救われた。
こいつが私と共にいることを望んでいるならば、守ってやることが最大の恩返しなんだろうな)
やすな「で、相棒として私は何をすればいいかな!相棒として!!」
ソーニャ「パン買ってこい」
やすな「おっけー……って外に出たら殺されちゃうよ!」
ソーニャ「ははは」
ソーニャ(こいつと一緒なら、逃避行も悪くないかもな)
やすな「もー!笑ってないで何とか言ってよ!」 - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 09:14:33.60 ID:aS+tPpJZ0
- その後、二人は街から姿を消した。
学校関係者からの聞き取りの結果、また、教室に残された弾痕のから失踪者の女生徒の一人が何者かに狙われているということが明らかになった。
しかし、一向に足取りはつかめず、事件は急に打ち切られてしまった。一説によると他国からの圧力がかかったという話だ。
失踪からから既に1週間。誘拐にしろ暗殺にしろ、二人はもう殺されているだろう、と世間ではそう噂されている。
――しかし
・2週間後、とある山中
やすな「ソーニャちゃんお腹すいたー」
ソーニャ「待ってろ。今獲物を仕留めてくるから」
やすな「マックが食べたいよー」
ソーニャ「天の気まぐれを待つんだな」
あぎり「気まぐれが到着しました」
やすな「あぎりさん!」
あぎり「追加の食料と生活物資を持って来ました」 - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 09:22:07.33 ID:aS+tPpJZ0
- ソーニャ「悪いな」
あぎり「いえいえ。このくらいで彼の国の情報が手に入るなら安いものです」
ソーニャ「情報を売り渡した私は本格的に裏切り者だ。暗殺者がよってたかってやってくるだろうな」
あぎり「一刻も早く保護してあげたいのですが……上の方には掛けあっているのですが、
工作員を保護して彼の国との関係性を悪化させるわけにはいかないという声もあり」
ソーニャ「いいよ、わかってる。私がまた裏切らない補償も無いしな」
あぎり「すみません。もうしばらく辛抱してください」
やすな「」パクパクモグモグムシャムシャ
ソーニャ「あ!私の分までくってんじゃねーよ!」
やすな「ソーニャちゃんはナマニクでも食べてればいいんだよ!」
ソーニャ「私だって食べたくて食べているんじゃねー!!」 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 09:31:34.80 ID:aS+tPpJZ0
- あぎり「生肉を食べていたんですか……」
ソーニャ「ああ」
あぎり「どうしてまた。あなたなら火をおこすくらい簡単でしょう」
やすな「それがね!聞いてよあぎりさん!ソーニャちゃんたらひどいんだよ!!火は起こせるけど煙で位置がバレる心配があるから
落ち着くまでは駄目だって」
ソーニャ「……万が一にでも危険に晒すわけにはいかないからな」
あぎり「寄生虫リスクのほうが高そうですが」
ソーニャ「ああ、それは」
やすな「しかもね、生肉食べるのに抵抗あるって言ったら食べやすくしてやるって言って、
ソーニャちゃんがぐちゃぐちゃに噛んだものを無理やり口移しで」
あぎり「あらあら」
ソーニャ「……緊急非難につきしょうがなかったんだ。唾液には殺菌成分があるし、食べ慣れていない人はよく噛まずに飲み込んでしまうから」
やすな「私初めてだったのに!」
ソーニャ「私だってそうだ」 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 09:43:46.90 ID:aS+tPpJZ0
- あぎり「その様子ならもうしばらくは大丈夫そうですね。それでは」シュンッ
やすな「あ、消えちゃった。あぎりさんって一体何者?」
ソーニャ「私も詳しくは知らない。ただ、日本がスパイ天国になっている現状を変えるべく、実験的に配備された
防諜組織の一員だということらしい」
やすな「へー。そんなエライ人なのに食料とか持ってきてくれるなんて優しいね!」
ソーニャ(色々裏取引があったんだが、それはこいつには言わなくていいか)
やすな「ふぁ~。食欲を満たしたら眠くなっちゃったよ」
ソーニャ「そうか。じゃあこっちにこい」
やすな「……いい加減、火を焚いても大丈夫なんじゃない?」
ソーニャ「駄目だ。どこからばれるか分からないからな。防寒装備がある程度あるとはいえ、野宿というのは恐ろしく体温を奪われる。
死なないためにも一緒に寝るのは必須だ」 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 09:47:25.13 ID:aS+tPpJZ0
- やすな「うう……あぎりさんも、もっとしっかりした暖房器具を持ってきてくれればいいのに」
ソーニャ「山中でどうやって使うんだよ。電気もガスも無いんだぞ。ほら、ここにはいれ」ポンポン
やすな「……しばらくお風呂にも入っていないから汗臭いだろうし」
ソーニャ「それを言ったら私もだ。水は貴重だからな」
やすな「お風呂入りたい」
ソーニャ「風呂に入っている間に襲われたらどうする」
ソーニャ(……何をしようと、やすなを守るんだ) - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 10:04:20.06 ID:aS+tPpJZ0
- ・数週間後
あぎり「反対派がようやく折れてくれました。もう安心ですよ」
ソーニャ「そうか。ありがとう」
あぎり「お二人には私達が拠点として使っている建物の一角を貸し出すことになります。多少自由は制限されるでしょうが
ここよりはマシでしょう」
やすな「やっと生肉生活から解放されるよ~」
ソーニャ「嫌だったか?ごめんな」
やすな「食べるものが少ないからしょうがないけれど、口移しは……」
ソーニャ「でもそうしないと寄生虫が」
やすな「深い意味はないってわかってるよ!でもその気になるじゃん」
ソーニャ「ん?なにが?」
やすな「何でもない!」
あぎり「それでは車を用意しています。こちらへ」 - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 10:13:25.13 ID:aS+tPpJZ0
- ・某県、某施設の一角
あぎり「こちらになります。自由に使ってください」
やすな「おお~!ホテルみたい!」
あぎり「お二人は少々臭うので、まずはあちらにありますお風呂に入るのがよろしいかと。今日は沸かして起きましたので直ぐに入れます。ではまた」
やすな「やっぱり臭う?湯船に浸かって1月分の垢を落とさないとね~。」ガラッ
ソーニャ「そうだな」スタスタ
やすな「え?」
ソーニャ「え?」 - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 10:25:49.01 ID:aS+tPpJZ0
- やすな「なんでついてくるの?」
ソーニャ「だって風呂だろ?一緒に入らなきゃ」
やすな「ななな何で!?」
ソーニャ「入浴中に襲われるかもしれない」
やすな「じゃあ部屋の前を見張っていればいいじゃん!」
ソーニャ「敵はどこから忍び寄ってくるかわからないからな」
やすな「うう……でも、その、やっぱり裸は恥ずかしいし」
ソーニャ「女同士で何を今更」
やすな「ソーニャちゃんがどんどん変になっていく」
ソーニャ「やすなに言われたくないな。さあ、入るぞ」 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 10:30:33.50 ID:aS+tPpJZ0
- ソーニャ「不衛生なところに居たから随分と汚れが溜まっているな」
やすな「まあそうだけど」
ソーニャ「よく落とさないと病気のもとになる」
やすな「自分で洗えるよ!」
ソーニャ「そうは言っても、やはり一人だと見落としがあるかもしれない。隅々まで綺麗にしてやろう」モゾモゾ
やすな「ひゃ!?そんなとこまで!?」
ソーニャ「ここには汚れが溜まりやすいんだ。不潔にしておくと万病の元だからな」グニグニ
やすな「は、早く終わらせて……」
ソーニャ「いーや。じっくりと丁寧に洗わなきゃな」 - 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 10:37:29.39 ID:aS+tPpJZ0
- やすな「うう……」
ソーニャ「湯あたりしたか?ほら、水分補給に水を飲むんだ」グイ
やすな「ん~!?」ジタバタ
ソーニャ「どうした。何故暴れる」
やすな「ぷはっ!なんで口移し!?」
ソーニャ「おっとすまない。つい癖で」
やすな「水まで口移しにすることは無かったでしょ!?」
ソーニャ「そうだったかな。でもこっちのほうが安全だし」
やすな「大丈夫だよ!もうここは安全だよ!」
ソーニャ「いや。何処に敵が潜んでいるか分からないからな。特に暗殺には毒を盛るのが常套手段だ。安心してくれ、やすなは私が守る」ニコ
やすな(ソーニャちゃんが壊れてる!?) - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 10:45:25.58 ID:aS+tPpJZ0
- ・その後、数日間のこと
ソーニャ「ふむ」ビローン
やすな「ソーニャちゃん!私のパンツに何をしているの!?」
ソーニャ「いや、盗聴器が無いか調べていたのだが」
やすな「仮に盗聴器がついていたとしても、パンツにはついていないよ!!」
ソーニャ「いや、何事にも絶対はない。毒が塗ってあるかもしれないからな」くんかくんか
やすな「やめて!」 - 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 10:49:48.98 ID:aS+tPpJZ0
- ソーニャ「」ヒョイパク
やすな「あ!私が最後の楽しみに取っておいたハンバーグが!」
ソーニャ「毒見は必要だ」
やすな「何もハンバーグを食べなくたって」
ソーニャ「そんなに楽しみにしていたのか。じゃあ返そう」ブチュー
やすな(やっぱりこうなるのねー!)ジタバタ - 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 10:57:24.01 ID:aS+tPpJZ0
- ・1月ほど後
ソーニャ「ちょっと外に出てくる」
やすな「え?外に出れるの?」
ソーニャ「ああ。でもやすなはあぶないから留守番をしていてくれ」
やすな「大丈夫なら私も外に出たいな」
ソーニャ「……すまない。直ぐに出られるようにしてやるから」ガチャ
やすな「……行っちゃった」
やすな「外出できるなんていいな~」
やすな「逃亡生活も2月も超えると流石に飽きてきちゃうよ」
やすな「……お父さんもお母さんも心配しているだろうな」
やすな「もしかしたらもうお葬式あげられちゃってたりして」
やすな「悲しみに暮れる両親の前に、颯爽と私が登場!悲しみの涙は一瞬で喜びの涙に!」
やすな「……はぁ」ごろごろ - 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 11:11:40.82 ID:aS+tPpJZ0
- やすな「ずっとソーニャちゃんと一緒にいたから1人になると落ち着かないや」ごろごろ
やすな「まさかソーニャちゃんは、私がこういう気持ちにならないために色々かまってくれたのかな」
やすな「……私は、ソーニャちゃんのために何かしてあげられているのかな」
・某日、某所、作戦会議室
あぎり「近年の産業スパイや日本人拉致による被害は甚大です。ですが、対策は遅々として進まず、日本はスパイ天国などと呼ばれ、 このままでは我が国の人民や技術といった富を吸いつくされてしまいます」
あぎり「そこで我々が組織されたのですが、しかし日本人的なしがらみ、組織の硬直化によって存分に活躍することができませんでした」
あぎり「我々が手をこまねいている間にも自体は急速に崩壊の方向へ進んでいます。もはや一刻の猶予もないのです。我々は「上の考える国益」に反してでも自体を解決しなければなりません」 - 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 11:25:11.61 ID:aS+tPpJZ0
- 「お題目はわかる」
「だが、身中の虫をあぶり出すのは容易ではないぞ」
「何か考えがあるのか」
あぎり「幸いなことに、この度優秀な工作員を引きぬくことに成功しました。そして彼女からもたらされた情報によって虫の居所も
かなりの数がつかめました」
「だが、彼女の情報を全面的に信用するのはいかがなものか」
「所詮裏切り者だろ?」
あぎり「私は以前の潜入捜査によって彼女のことをよく知っています。彼女は血も涙も良心の呵責すらない優秀さを持っていました。
組織に忠実な犬。それが私から見た彼女の印象です」
「その組織を裏切ってこちらに来たのだろう?」
あぎり「ええ。ですから、組織よりも大事なものができたんです。それがこちらの手の中にある以上、彼女は絶対に裏切りませんよ」 - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 11:29:07.78 ID:aS+tPpJZ0
- 「……では」
「決まりだな。もし何かあっても、外様ならいくらでも切り捨てられる」
あぎり「ありがとうございます。では、これより作戦を開始します。報復攻撃が考えられますので、身辺の整理をしてください」
「遺書かー。アレ書くのしんどいんだよなあ」
「遺書といっても守秘義務がある以上、肝心なことは何も書けないし」
「まあ、あれは組織が責任追及をされないようにする意味合いも含まれていますから」
あぎり(できることはしましたよ。あとはあなたしだいです。……個人的に、あなたのことは嫌いではありませんが……
これも組織に所属して生きる人間の業です) - 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 11:44:13.78 ID:aS+tPpJZ0
- ・やすなとソーニャの愛の巣、部屋の前
やすな「……部屋の前にこんな表札が」
やすな「愛の巣ってなんだよもう」ベリッ
やすな「部屋の外に出てみたはいいけれど、どこから外にでるのかわかんないや」キョロキョロ
あぎり「あら、やすなさん」
やすな「あ、あぎりさん」
あぎり「だめですよ、部屋の中に入っていないと。何かあったら私がソーニャさんに怒られてしまいます」
やすな「いやあ、退屈で退屈で。それよりこの変な表札は何ですか!」
あぎり「たまに巡回の人が回っているのですが、女の子の嬌声が響くと評判で」
やすな「ナニモヘンナコトハシテマセンヨ?」
あぎり「詳しいことを聞き出すほど野暮ではありません」
やすな「本当に何もないんですって!」
あぎり「さあ、部屋に入ってください」
やすな「私が危険だって言うなら、ソーニャちゃんは何で外に出れるんですか?」
あぎり「ソーニャちゃんには少し頼みごとをしているの」 - 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 11:47:10.49 ID:59l5qyL6O
- >>50
あぎりは「ソーニャ」と呼び捨てする - 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 11:57:05.57 ID:aS+tPpJZ0
- >>52 サーセン
・某所、レストラン
太めの某国工作員「しっかしこの国は本当にザルだよな」
痩身の某国工作員「金の卵を生むガチョウ、いや、猿だったか」
太めの某国工作員「はは。ちげえねえ」
ガラガラガラ
給仕の娘「おまたせしました。ご注文の品は以上でよろしいでしょうか」
太めの某国工作員「そうだな、お前さんをいただこうか」グニグニ
給仕の娘「お客様、困ります!」
痩身の某国工作員「何言ってっかわかんねーよ。お願いを聞いて欲しければ人間の言葉を話しな」
給仕の娘「失礼します!」ガラガラガラ
太めの某国工作員「へ。猿は猿だが、女は童顔ばかりでいいな」パクパク
痩身の某国工作員「げ、お前ロリコンだったのか。うちの娘には近寄らないでくれよ」ムシャムシャ - 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 12:04:24.37 ID:aS+tPpJZ0
- 太めの某国工作員「何が悲しくてお前の娘になんぞ手をださなきゃいけないんだ。
この国の女はこっちが日本人じゃないとわかれば簡単に股を開くっていうのに……ぐっ!」バタッ
痩身の某国工作員「おい!どうした……うっ、ガハッ!」バタッ
ソーニャ「毒にも気付かない。どうせ言葉がわからないだろうと平気でべらべら話す。お前らだって日本を笑えないな」
ソーニャ「さて、三下は簡単に処理できるが、穴蔵から出てこない熊はどうするかな……」
ソーニャ「行動予定を入手してヒットするしか無いか。組織のバックアップ無しにどこまで精度を高められるか」
ソーニャ「……本来なら曖昧なことで情報でミスるわけにいかないが、私には時間がない」
ソーニャ「待ってろやすな。今、お前を日の当たる世界に戻してやるからな」 - 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 12:16:43.57 ID:aS+tPpJZ0
- ・やすなとソーニャの愛の巣
ソーニャ「ただいま。何か変わったことは無かったか?」
やすな「お帰り。どうだった?」
ソーニャ「まあ、難易度は高いけど何とかするつもり……って私が何をしているのか知っているのか?」
やすな「あぎりさんにお仕事頼まれたんだよね?」
ソーニャ「……ああ、今までのツテを活かして人探しをな」
やすな「人探しかー。それなら平和的でいいね。ここにいればもう人殺しをしなくてすむんだし、結果的に今の状況になってよかったね」
ソーニャ「この仕事が終わったら、元の生活に戻れるから」
やすな「本当?」
ソーニャ「……」ギュッ
やすな「え?何?なんで抱きしめられているの!?」
ソーニャ「……もう少し、このままで」
やすな「……うん」
ソーニャ(騙してゴメン。でも結局、私は他に生きる方法が無いんだ) - 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 12:31:08.65 ID:aS+tPpJZ0
- ・数日後
ソーニャ「ただいま……」ボソッ
やすな「お帰り……随分と疲れているみたいだね」
ソーニャ「ああ。なかなか人が見つからなくてな……少しシャワーを浴びる」フラフラ
やすな「ソーニャちゃんの様子が変だ」
やすな「いや、元に戻ったというか」
やすな「最近は一緒に風呂に入るーとか言い出すのに」
やすな「別に一緒にお風呂に入りたいわけじゃないけど」
やすな「きっと疲れてるんだよね。休めば元通りになるよ」
ソーニャ「いつつ……しくったなあ……カウンタースナイプ食らうなんて私らしくもない」
ソーニャ「……だけど、後少し……手を出したら噛まれることを教えてやらなきゃ」 - 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 12:48:46.84 ID:aS+tPpJZ0
- ・翌日
あぎり「ソーニャから伝言よ。『すまないが、しばらく帰れない』だって」
やすな「そう、ですか」
あぎり「……ソーニャのことが心配?」
やすな「人探しだけで、毎日あんなにフラフラになるわけないじゃないですか。きっとソーニャちゃんは私に嘘をついているんだと思います」
あぎり「……そうね。私も」
やすな「嘘をつくのはいいんです。きっとソーニャちゃんのことだから、私が心配しないようにしているだけだと思うので」
あぎり「……」
やすな「だから、腹が立ちます」
あぎり「え?」
やすな「きっとソーニャちゃんは私を守るために何かをしているんだと思います。たしかに私はただの足手まといだけど、
今はただ、部屋の隅で震えていることしかできないかもしれないけれど、でも、私は望んでソーニャちゃんといる
と言ったんです。もう少し頼ってくれたっていいじゃないですか」
あぎり「あなたは守られているだけなのが嫌なのね」
やすな「はい。あぎりさん、頼みがあるんですが」 - 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 12:52:36.61 ID:Eaf9GdGd0
- ソーニャちゃんがロシア人って原作のどの辺に言及されてんの?
- 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 12:58:04.61 ID:aS+tPpJZ0
- >>69 創作
・数日後、夜、やすなとソーニャの愛の巣
ソーニャ「……」フラフラ
ソーニャ「……あれ?明かりが」
ソーニャ「っ!!」
バンッ
ソーニャ「やすなっ!!」
ソーニャ「いない……まさか……」ダッ
ソーニャ(くそっ……なんて間抜けなんだ……組織というものは要らなくなった人間をゴミのように捨てる。
体験したばかりなのにもう忘れたのか……!)
バンッ
ソーニャ「あぎり!どういうことだ!何故やすながいない!!」 - 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 13:26:22.08 ID:aS+tPpJZ0
- あぎり「地下にいますよ」
ソーニャ「地下?射撃場しかないじゃないか……まさか」
あぎり「ええ。訓練がしたいと言うもので」
ソーニャ「やすなに一体何をさせる気だ!」
あぎり「私に詰め寄ってもしょうがないでしょう。直接話してきたらどうですか」
ソーニャ「くっ」
・射撃場
教官「もっと腰を入れて、引き金は絞るように」
やすな「はい!」
ソーニャ「やすな!」
やすな「あ、ソーニャちゃん」
ソーニャ「一体何をやっているんだ」 - 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 13:45:35.01 ID:aS+tPpJZ0
- やすな「射撃の練習だよ。ここで鍛えればソーニャちゃんに一方的にやられることはないよ!」
ソーニャ「こんなことしなくても、私が守って」
やすな「ソーニャちゃん、わたしね」
ソーニャ「……何だ?」
やすな「ソーニャちゃんが殺し屋をやっているのは嫌だなって思ってたの。危ないし、もっと普通の生活ができるんじゃないかって。
そしたらもっと仲良くなれるんじゃないかって」
ソーニャ「……」
やすな「でも、結局辞めることができかったね」
ソーニャ「……あぎりのやつが言ったのか」
やすな「別に責めているわけじゃないの。私を守るためなんだよね」
ソーニャ「ああ、そうだ」
やすな「ソーニャちゃんは私を守るために殺し屋を辞めることができない。なら、私がそこまで行くよ。守られているだけじゃない、 ソーニャちゃんに手を伸ばせるところまで。そしたらきっと、もっと仲良くなれるよね」 - 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 13:52:17.63 ID:aS+tPpJZ0
- ソーニャ「私は反対だ。殺し屋なんてなるもんじゃない」
やすな「わたしもソーニャちゃんが殺し屋をやるのには反対だよ」
ソーニャ「お前を守るための力が必要だ」
やすな「私もソーニャちゃんを守りたいの」
ソーニャ「……だが」
やすな「どうしても反対だ、っていうなら」
ソーニャ「言うなら?」
やすな「私を殺して」
ソーニャ「ばっ!そんなことできるわけないだろ!!私が何のために」
やすな「守られているだけじゃなくて、私はソーニャちゃんと、えっと、対等、になりたいの。ただの足枷では居たくない」
ソーニャ「やすな……」 - 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 14:06:16.61 ID:aS+tPpJZ0
- ・数年後
シュタッ
ソーニャ「今日のターゲットは盗まれた機密書類の破棄だ」
やすな「まってよソーニャちゃーん」ニジニジ
ソーニャ「遅い」
やすな「こっちはまだ慣れていないんだって」
ソーニャ「もう殺し屋になると決めて何年だ。何時まで経っても半人前の気持ちでいてもらっちゃ困るぞ」
やすな「でへへー」
ソーニャ「……何だ急に」
やすな「なんだかんだ言って、あれから殺しの仕事やってないよね」
ソーニャ「偶然だ偶然。それに素人の部下を持って、難易度の高い仕事はゾッとしないからな」
やすな「そんなこと言っちゃって~。私のこと心配してくれているんでしょ~?」
ソーニャ「ふんっ。ボケっとしていると置いてくぞ」
やすな「まってよ~。なんかソーニャちゃん冷たくなってない?」
ソーニャ「せっかく命に変えても守ろうと誓ったのに、お前がわざわざ危険なところに首を突っ込んでくるからだ」 - 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 14:16:04.63 ID:aS+tPpJZ0
- やすな「まだ怒ってるの?ちょっとしつこいんじゃない?」
ソーニャ「怒っているんじゃない。呆れているんだ」
やすな「じゃまになったらいつでも殺してくれてもいいんだよ?」
ソーニャ「またそうやって軽々しく言う。いいだろう。帰ったら死なせてくださいと頼み込むほど鍛えてやる」ニタァ
やすな「こっちこそ、昔やられていたぶんをたっぷりお返ししてやる!」
ソーニャ「……ま、今は任務が先だ」
やすな「おっけー」ポチ
ビー!!ビー!!ビー!!
やすな「あ」
ソーニャ「はぁ……こりゃ何回死んでも命が足りないな」
「いたぞ!」
「侵入者は二人だ!」 - 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 14:33:18.42 ID:aS+tPpJZ0
- ヒュンッ ピカー ドーン!!
ソーニャ「帰ったら殺す!」
やすな「殺される前に死んじゃうよ~!!」
かくして、いつもつまらないトラップに引っかかるが、それでも任務は達成していくという、二人組のスパイの噂が裏社会に流れた。
一体何者なのか、凄腕なのか、運だけで生き残っているのか。
ある日ピタリと出現しなくなったことから、任務に失敗したか、あるいは消されたか。
ともあれ、いなくなった人間を語るものはいない。噂はすぐに風となり、その後、彼女たちの噂が流れることはなかった。
ソーニャ「もう一度、一から鍛え直してやる!」ビシバシ!
やすな「ああ!いっそ殺して!!」
完 - 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 14:35:11.97 ID:aS+tPpJZ0
- お目汚し失礼。
もううろ覚えの作品の二次創作はしない。 - 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 14:35:32.03 ID:LdxpjjTX0
- なんか急に投げやりになったな
- 93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 14:36:52.69 ID:kWoMzlTX0
- いや、ほのぼのENDでなかなか良かった
- 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 14:42:30.47 ID:42An467T0
- 乙! 満足。テカテカ
- 97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 14:58:59.54 ID:EoEuRsvM0
- おつ
- 99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 15:02:00.31 ID:5KLOtkVz0
- すばらしかった 乙!

キルミーベイベー マグカップ

プーチンと柔道の心

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はっきりと作中で述べられてはないけど
名前と見た目と職業とOPのイントロからしてロシア出身だよな、ソーニャは
- 名無しさん(笑)@nw2 2013/06/16(日) 01:01:35
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そもそもソーニャちゃんとあぎりさんは同じ組織なんですがねえ
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