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京子「それぞれに時は流れt」 結衣「期待できそうに言うな」
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:28:43.44 ID:URvyeeoC0
- 6:30
櫻子「おー向日葵、よく寝坊しなかったな」
向日葵「あなたに言われたくはありませんけど」
櫻子「ふん、いいから早く車乗れよ」
向日葵「……納得できませんわ」
櫻子「何がだよ」
向日葵「あなたが私より先に免許を取っていることがに決まってますわ」
櫻子「向日葵がドン臭くて路上でてこずってるからだろ!」
向日葵「……ふん」
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:33:34.70 ID:URvyeeoC0
- 向日葵「それにしても撫子さん、よくこの車貸してくれましたわね」
櫻子「すっげー嫌そうな顔してたけど3時間土下座して許可もらった」
向日葵「……もうちょっとまともな頼み方はなかったんですの?」
櫻子「うっせーな……お、サングラス発見! ねーちゃんめカッコつけやがって」
向日葵「撫子さんなら似合いそうな気がしますわ」
櫻子「なら私にはもっと似合うはず!」ジャキ
向日葵「……全くもって似合いませんわね」
櫻子「あーもううるせーな! 行くぞ!」ガコガコ
向日葵「ってよく見たらこの車オートマじゃな……だ、大丈夫なんですの!?」
櫻子「あーもー大丈夫に決まってるだろーが!」 - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:37:41.67 ID:URvyeeoC0
- 向日葵「ふぅ……」
櫻子「なんだよ」
向日葵「この春休みが終わったら、私たち大学ですわね……」
櫻子「その話ならもう30回くらい聞いた!」
向日葵「でも……びっくりしましたわ、櫻子が、県外……それもずっと遠くの大学を受けるなんて言い出したときは」
櫻子「お互い様だろ」
向日葵「……」
櫻子「そっちが先に言ったんだろ!? ちょっと遠くの、超難関大学受けるとか!」
向日葵「そ、それは、その」
櫻子「あーはいはい、もうやめ! そういう話無しで旅行を楽しもう、って言い出したのだって向日葵だろ」
向日葵「ええ……そう、ですわね」 - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:40:48.39 ID:URvyeeoC0
- 櫻子「……」
向日葵「……」
櫻子「何か喋れよ」
向日葵「……旅館には何時頃つく予定ですの?」
櫻子「すんなり行けば、昼過ぎ」
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵「何か喋りなさいな」
櫻子「……」
向日葵「……」 - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:45:24.06 ID:URvyeeoC0
- 10:00
綾乃「……」
千歳「あ、綾乃ちゃん……起きとったんやね」
綾乃「ええ」
千歳「ごめんな、こんなことになる、ってわかってたら……うち……」
綾乃「いいのよ、千歳は悪くないわ」
千鶴「……(居づらい)」
綾乃「意外と、悪くないわね」
千歳「綾乃ちゃん……」
綾乃「病室から見る、風景ってのも」 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:48:02.76 ID:vpEcReWWO
- え
- 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:50:06.12 ID:URvyeeoC0
- 千歳「うちがな、うちが悪いんや……うちが綾乃ちゃんをしっかり支えとったら」
千鶴「姉さん……」
綾乃「もういいの。それに、悪いのは……私。私だけよ」
千歳「綾乃ちゃん……うちは、もっと綾乃ちゃんに責めて貰いたいんや」
綾乃「千歳……」
千歳「うちの気が、収まらんから……」
千鶴「……(ダメだ……逃げ出したい)」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:51:33.15 ID:SR9qxfWo0
- oh...
- 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:58:00.92 ID:URvyeeoC0
- 11:00
あかり「まだお昼にはちょっと早かったかなぁ」
ちなつ「んー、まあ、いいかな。たまには」
あかり「えへへ、何頼もうかなぁ」
ちなつ「(こうしてると、無邪気でかわいいな……あかりちゃんは。中学の頃と変わってないみたい)」
ちなつ「(はぁ……いつの間にかこんな関係になっちゃったけど)」
あかり「やっぱりドリンクはミルクティでー……」
ちなつ「うっ……」ゾクッ
あかり「? どうかしたの?」
ちなつ「う、ううん」 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:58:44.68 ID:URvyeeoC0
- ちなつ「(こんなかわいいあかりちゃんの、夜、2人きりの時の豹変ぶり……)」
ちなつ「(それを知ってるのは多分、私だけ)」
ちなつ「(考えるだけでゾクゾクしちゃう……こんなどうしようもない形に落ち着くしかできなかったなんて)」
ちなつ「(結衣先輩に知られたら、軽蔑されちゃうんだろうな……)」
あかり「うん、あかりは注文決まったよぉ。ちなつちゃんは?」
ちなつ「あ、う、うん、まって、まだ……」 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:04:22.73 ID:URvyeeoC0
- 12:00
結衣「ふぅ……やっと部屋の掃除終わったよ」
結衣「今からお昼作ると遅くなるな。仕方ない、簡単に済ませるか」
結衣「……ふふっ」
結衣「早く、帰ってこないかな」
結衣「京子……」
結衣「っと、ダメダメ、1人でいるとやっぱ独り言増えるかも」
結衣「ふぅ……」
結衣「待ち遠しい……」 - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:09:09.36 ID:URvyeeoC0
- 13:30
向日葵「んー……っ、やっとつきましたわね」
櫻子「やっとつきましたわね、じゃねーだろ! ずっと座ってただけじゃんか!」
向日葵「し、仕方ないでしょう!?」
櫻子「はいはい、荷物持ってくからフロント行ってて」
向日葵「……櫻子の癖に仕切るなんて生意気ですわ」
櫻子「なんとでも言え」
向日葵「まったく……」
櫻子「なんだよ」
向日葵「なんでもありませんわ」 - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:13:04.29 ID:URvyeeoC0
- 櫻子「おー、結構いい部屋じゃん!」
向日葵「そう、ですわね」
櫻子「だーかーら暗いって言ってんだよ!」
向日葵「……私は櫻子とは違うんですの」
櫻子「付き合ってられないっつーの……売店とか大浴場とか見てくる」
向日葵「……」
櫻子「はぁっ……いいからお前も来い!」
向日葵「ちょっ、引っ張らないで!」
櫻子「何のための旅行だよ」
向日葵「それは、その……私は……」
櫻子「今日は疲れたから観光なし! 夕食までにそのテンション直せよ!」
向日葵「わかって、ますわ」 - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:18:29.77 ID:URvyeeoC0
- 15:00
千歳「な、なぁ綾乃ちゃん……よかったら、売店でプリンでも……」
綾乃「ありがとう。でも今は……いいわ」
千歳「そ、そうやな……ごめんな、綾乃ちゃん」
綾乃「ううん」
千歳「……」
綾乃「帰らなくて、いいの? 今日は千歳、用事があったんでしょう?」
千歳「そんなん、ええんよ」
千鶴「……」
千歳「ずっと綾乃ちゃんと一緒におるで」
綾乃「千歳……ありがとう」 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:20:55.79 ID:URvyeeoC0
- 千鶴「……(ダメだ、見てられない)」ダッ
綾乃「あ……っ、千鶴さん……」
千歳「ん、ええんよ、今は」
綾乃「う、うん」
千歳「……」
綾乃「もう……千歳も自分を責めるのはやめてよ」
千歳「ごめんな……」
千鶴「はぁ、はぁ……」
千鶴「どうして……どうしてこんなことに……」
千鶴「くっ……」 - 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:27:45.87 ID:URvyeeoC0
- 17:00
京子「ふぃー……やっと帰ってこれた」
京子「(最近は、電車の暖房ちょっと暑いなぁ……)」
京子「(やっと、やっと結衣に会える)」
結衣「あ! 京子!」
京子「結衣ー!」
結衣「ん……京子、私……寂しかった」ギュ
京子「私も、同じだよ、結衣」ギュッ
結衣「こんな思いするなら、あの時、京子を止めておけばよかった」
京子「……ごめん」
結衣「ううん、仕方ないよ」
京子「ね、結衣……早く」
結衣「そうだな……早く、部屋に……」
京子「うんっ!」 - 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:31:33.62 ID:URvyeeoC0
- あかり「あ、あれ……京子ちゃんと結衣ちゃん」
ちなつ「……」
あかり「ちなつちゃん、行かなくていいの?」
ちなつ「あのイチャイチャっぷりに割り込んでいきたくはないわ」
あかり「まあ、そうだよねぇ」
ちなつ「まったく。よく公衆の面前であそこまでべたべたと」
あかり「まあまあ、落ち着いてちなつちゃん」アセアセ
ちなつ「……なんかイライラする」
あかり「う、うん」ゾクッ
ちなつ「あかりちゃん、今夜は……いつもより……」
あかり「……わかったよぉ」ゾクゾク - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:37:18.53 ID:URvyeeoC0
- 18:00
綾乃「……帰らなくて、いいの?」
千歳「うん、ええんよ」
綾乃「あのね、千歳。私」
千歳「どうしたん……?」
綾乃「やっと、少し、諦めもついたわ」
千歳「あ、綾乃ちゃん……」 - 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:40:51.84 ID:URvyeeoC0
- 19:00
結衣「京子……!」
京子「わわっ!? ちょ、ちょっと結衣、いきなり押し倒さないでっ…///」
結衣「いいだろ?」
京子「い、いいけど……まだ深夜にもなってないし」
結衣「また明日の朝……行くんだろ?」
京子「そうだけど」
結衣「だから少しでも早く……ちゅっ……」
京子「んっ……結衣ぃ……」 - 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:43:47.92 ID:URvyeeoC0
- 京子「はぁ、はぁッ……結衣の体、あったかい」
結衣「ん。京子の体もあたたかいよ。ふふっ」
京子「あぅ、ちょっと結衣、顔怖いっ」
結衣「失礼な奴だな……」
京子「だ、だってぇ……」
結衣「じゃあ、終わりにするか?」
京子「えっ、あ、ダメ!」
結衣「冗談だよ。冗談……」
京子「もー、結衣ってば……」 - 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:46:04.93 ID:URvyeeoC0
- 20:00
そしてこの日の夜は、それぞれに更けていく…… - 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:49:16.78 ID:URvyeeoC0
- 20:30
綾乃「もう遅いわよ、千歳」
千歳「お願いや、綾乃ちゃん……ここに、一緒に居させて、な?」
綾乃「千歳は何も、悪くないって……!」
千歳「うぅ……うちが……うちがもっとしっかり綾乃ちゃんを支えとれば……」 - 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:56:59.22 ID:URvyeeoC0
- 千歳「綾乃ちゃんが『世界一のパティシエが作る数量限定超高級プリン(6,400円税別)』を床に落とすこともなかったんやああああぁ!」
綾乃「あああああぁその名前出さないでよおおぉ! また思い出すじゃない!!!」
千歳「冷蔵庫から出す時、綾乃ちゃんが緊張でガタガタ震えてるのに気付いとったらうちが……」
綾乃「ああああぁ」ガタガタ
千歳「しかもそのショックで倒れて救急車騒動になるなんてわかっとったらこんな……」
綾乃「いいのよ……あのプリンは床にプレゼントしたのよ……いつも私たちを支えてくれている……」
千歳「あ、綾乃ちゃん!? 現実逃避はあかんで!?」
綾乃「うふ、うふふふ、うふふ」
千歳「し、しっかりしてーな!」バチンバチン - 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:58:28.76 ID:OR99uOy60
- 綾乃・・・・・・・・
かわいそ過ぎる・・・・・・・・
- 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:01:27.88 ID:URvyeeoC0
- 綾乃「シクシク」
千歳「あ、綾乃ちゃん……うちがまた同じプリンを手に入れて」
綾乃「無理よ……私が執念で3徹してやっと買ったんだもの……」
千歳「3徹もしたん!?」
綾乃「千歳がやったらきっと倒れてしまうわ……」
千歳「え、ええんや、大好きな綾乃ちゃんのためやで、そのくらいしたるで!」
綾乃「ち、千歳……でも、それで千歳が体調崩したら」
千歳「綾乃ちゃん……プリンよりうちを大事にしてくれるん?」
綾乃「……」
千歳「……」
綾乃「……」
千歳「……」
綾乃「当然よ!」
千歳「そこでちょっと悩んでまう綾乃ちゃんが大好きやあああぁ!」
綾乃「千歳ええええぇ!」 - 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:02:54.26 ID:URvyeeoC0
- 千鶴「……」
千鶴「どうしてこうなった……」
千鶴「私はあのバカどもをこれ以上応援していいのか……」
千鶴「もうよだれも枯れ果てたわ!」
千鶴「……シクシク」 - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:10:29.81 ID:URvyeeoC0
- 22:00
あかり「えへへ、ちなつちゃんかわいいよぉ」
ちなつ「あ、あかりちゃん……」
あかり「ちなつちゃんの希望通り、たくさん遊んじゃうね!」メリメリッ
ちなつ「ひぎゃ……あ、あかり、ちゃ」
あかり「2人きりの時は『あかり様』だよねぇ?」ゴリッ
ちなつ「ひっ、あ、は、はいっごめんなさいあかり様あぁ!」
あかり「うん、あかりもちなつちゃんのこと大好きだよぉ」ブチッブチッ
ちなつ「うあ゛……!」
ちなつ「(ああ……今日は本当に壊されちゃうかも……)」
ちなつ「(さすがあのお姉さんと同じ血を引いてるわ……)」
ちなつ「(きっとお姉ちゃんもいつも、あかりちゃんのお姉さんにこんな風にかわいがってもらってるんだ)」
ちなつ「(私たちって幸せな姉妹……♪)」 - 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:15:55.61 ID:URvyeeoC0
- ほぼ同時刻、某ホテル
あかね「うふふ……かわいいわ、ともこ」
ともこ「あ、あかね……」
あかね「んっ……ちゅっ、ちゅ」
ともこ「あぅ、んっ」ピクンッ
あかね「うふふ、つらかったら言ってね?」
ともこ「うん、優しくしてくれるから、大丈夫……」
ともこ「(ああ……いつもすごく優しい……)」
ともこ「(さすがあのあかりちゃんのお姉さん)」
ともこ「(きっとちなつもいつも、こんな風に優しくしてもらってるのね)」
ともこ「(私たちって幸せな姉妹……♪)」 - 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:21:08.45 ID:URvyeeoC0
- 23:00
櫻子「向日葵ー、とりあえず周辺の観光案内のパンフもらってきt」
向日葵「……プハー」
櫻子「っておぉい! 何酒飲んでんだよ! 私ら未成年だぞ!?」
向日葵「うるせーですわ!」
櫻子「い、いーかげんにしろよ! いつまでも大学のことでウジウジすんな!」
向日葵「うぅっ、そんなこと……グビグビ」
櫻子「飲むな!」
向日葵「ど、どうして……」
櫻子「……」
向日葵「どうして私が落ちなければなりませんのおおおおぉ!?」
櫻子「自分の無駄にデカい胸に聞け!」 - 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:24:41.17 ID:URvyeeoC0
- 向日葵「わ、わかってますわ」
櫻子「嘘つけ」
向日葵「緊張で前日全く眠れずに……寝不足で受けたのがいけなかったんですの」
櫻子「あのな」
向日葵「体調管理が全く出来ていなかった私の責任d」
櫻子「それで試験中熟睡したとかお前バカだろ!?」
向日葵「あなたにバカ呼ばわりされたくありませんわあああぁ!」
櫻子「そもそも判定Dの絶望的状況でよくそこまで緊張できたな!」
向日葵「ウワアアアアァン」 - 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:33:02.51 ID:URvyeeoC0
- 向日葵「し、仕方なかったんですの」
櫻子「何がだよ」
向日葵「どうしてもあの大学を受けなければいけなかったんですの」
櫻子「……その理由とやらを言ってみろ」
向日葵「そ、それは」
櫻子「それは?」
向日葵「あなたに『絶対受かってやりますわ!』と見栄を張った以上引っ込みがつかなくなったんですわ!」
櫻子「……」
向日葵「何が悪いって言うんですのおおぉ!?」
櫻子「悪いわ! 特に頭が!」
向日葵「ウワアアアアァン」
櫻子「あーもう! 私だって落ちたんだから一人でグチグチ言うな!」
向日葵「知ってますわ! 滑り止めで受けた大学があなたと同じだってことも!」
向日葵「飲まずに居られませんわ!」ゴッゴッ
櫻子「だからもう飲むなって言ってんだろーが!!」 - 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:38:06.73 ID:URvyeeoC0
- ほぼ同時刻 大室家
花子「今頃なにやってんだろー」チュッチュッ
楓「きっといつも通りくだらないことで喧嘩してるの」チュッチュッ
撫子「あの2人のことだからね……」カチカチ
花子「ま、おみやげしっかり買ってきてくれればそれでいいし」チュッチュッ
楓「忘れる可能性もあるからしっかりメールしておくの」チュッチュッ
撫子「しかしまぁ……」カチカチ
撫子「ひま子はともかく、櫻子の奴はわざと落ちたのかもね」カチカチ - 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:43:23.95 ID:URvyeeoC0
- 撫子「大体、滑り止めとか言って受けたところの方がレベル高いし」カチカチ
撫子「ひま子が無茶してるってことしってたから、付き合ってやったのかもしれないね」カチカチ
撫子「バカな奴」カチカチ
楓「でもお似合いだと思うの」チュッチュッ
花子「だけど疲れるから巻き込まないでは欲しいし」チュッチュッ
撫子「……あのさ」カチカチ
撫子「あんたたち、人と話してる時くらいはちゅっちゅするのやめなさいよ」カチカチ
花子「……」
楓「……」
花子「お姉ちゃんも人と話してる時に彼女さんとラブラブメールするのやめて欲しいし」
楓「しかもいい歳してキャラに合わない絵文字顔文字満載もどうかと思うの」
撫子「……なぜ知ってる」 - 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:47:44.91 ID:URvyeeoC0
- 花子「だってほら、この間私のところに誤送信してきてるし」
楓「お姉ちゃんと櫻子お姉ちゃんのところに転送したらきっと面白いの」
撫子「……」
花子「……」
楓「……」
撫子「……」スタイリッシュドゲザ
楓「いい土下座見せて貰ったの」
花子「さすが彼女さんと土下座プレイしてるだけのことはあるし」
撫子「なぜ知ってる?」 - 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:56:47.49 ID:URvyeeoC0
- 翌8:30
京子「結衣……私もう行かないと」
結衣「京子、離れたくない」
京子「ごめんね、結衣」
結衣「……わかってる。わがまま言ってごめん」
京子「結衣、謝るのはこっちだよ。私が」
結衣「京子……」
京子「私が電車で一駅も離れた場所でバイトなんか始めたから!」
結衣「いいんだ、京子! その分、2人の時間を……」
京子「わかってるよ結衣……」ギュー
結衣「京子ー!」ギュー - 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:57:34.29 ID:URvyeeoC0
- ちなつ「……ってまたやってるし」
あかり「あはは、最近は名物みたいになってきてるよねぇ」
ちなつ「正直、近寄りたくないわ……他人のふり他人のふり」
あかり「もぉ、ちなつちゃんってば」
ちなつ「で、でも」
あかり「うん?」
ちなつ「私ももっと、普段は……あれは行き過ぎだけど、もっと仲良くイチャイチャしたいなって」
あかり「うん、あかりも同じこと思ってたんだよぉ」
ちなつ「ほ、ほんと?」
あかり「そのための準備もちゃんとしてあるんだぁ」
ちなつ「え、準備ってなにを」
あかり「はい、ちなつちゃん」カチャ - 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 03:01:04.53 ID:URvyeeoC0
- ちなつ「え、えーとこれは」
あかり「首輪だよぉ♪」
ちなつ「リードまでついてるんだけど……」
あかり「……」ニヤ
ちなつ「うっ……」ゾクゾク
ちなつ「(あぁ……ダメだ、もう私戻れない……)」
あかり「うふふ」 - 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 03:05:33.31 ID:URvyeeoC0
- 9:00
千鶴「……」
千鶴「はぁ」
千鶴「はっ」
千鶴「そういえば私だけ相手が居ない」
千鶴「姉さんと杉浦さんの仲間になr無理無理無理」
千鶴「……えーと」 - 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 03:06:57.05 ID:URvyeeoC0
- 16:00
千鶴「船見さん」
結衣「あれ、千鶴さん? 久しぶりだね」
千鶴「うん、久しぶり」
結衣「ごめん、これから京子を迎えにいってからのスウィートタイムで忙しいんだけど用事なら手短に」
千鶴「お願いがあって」
結衣「うん?」
千鶴「まりちゃんって子、紹介して欲しい」
結衣「え?」 - 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 03:10:46.16 ID:URvyeeoC0
- どうしようもなく終わる
(予定の筋通りだけど)どうしてこうなった? - 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 03:16:40.40 ID:URvyeeoC0
- くだらない形で幸せなカップルを書きたくてやった、反省はしている
奈々りせは現状でアレだからいじりようが見当たらなかったごめんよ - 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 03:20:52.65 ID:V5F0d3h/0
- おつー
- 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 03:26:08.98 ID:CSKj92IR0
- こういうの大好きだGJ
- 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 03:27:10.33 ID:vpEcReWWO
- よかったよ乙

TVアニメ「ゆるゆり」ライブイベント『七森中♪りさいたる』Blu-ray【初回特典版】

TVアニメゆるゆり公式ファンブック

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