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希「月夜の庭でうどん食い」
- 1 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/21(水) 23:44:36.92 ID:cGxiYsvg.net
- 【四月・中庭】
絵里「ちょっといい?」
ことり「は、はい」
穂乃果「…誰?」ヒソヒソ
海未「生徒会長ですよ」ヒソヒソ
希(中庭で三人でお昼か…仲良しなんやろなぁ)
絵里「あなたたちが気にすることじゃないわ」
スタスタ
希「なあ、エリち?」
絵里「なに?」
希「ウチらも中庭でお昼にしない?」
絵里「…悪いけど、今そんな気分じゃないの」
希「あ、そう…(つれないなぁ)」
【アイドル研究部・部室】
にこ「希か…何の用?」
希「お昼、一緒に食べない?」
にこ「別にいいけど…じゃ、早く入って」
希「待って。お外で食べない? 中庭とか屋上とか、正門の方とか…」
にこ「花見でもしようっての?」
希「それでもいいし、お外で食べたい気分なんよ」
にこ「ふーん…じゃあ、屋上」
希「屋上ね。ほな行こ」
【屋上】
にこ「つーか、なんで急に私のところに来たの。あの金髪はどうしたのよ?」
希「エリちはそんな気分やないって…」
にこ「フン…めんどくさい奴ね」
希「今はしょうがないよ…」ガサ
にこ「希…あんた、ダイエットでもしてんの?」
希「へ?…いや、違うけど」
- 2 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/21(水) 23:47:16.89 ID:cGxiYsvg.net
- にこ「まだ四月なのに、コンビニのうどん…?」
希「今日はおうどんさんの気分やったん」
にこ「普段はちゃんと料理してんの?」
希「たまに気が向いたときにするよ」
にこ「普段からしなさいよ…そんなんじゃ栄養が偏るわよ」
希「…栄養?」チラ
にこ「どこ見て言ってんのよ!」プンプン
希「まあ、ウチはこれ以上成長もしないやろうし…」
にこ「家庭科で習ったでしょ?…必須栄養素が不足すると肌が荒れたり何もいいことないわよ」
希「んー。でもお弁当は大変やし、正直お昼は一番手を抜きたい」
にこ「しょうがないわねー。じゃあ私が作ってあげるわよ」
希「いや、そこまでしなくても…ウチはおうどんさんが食べたかっただけやって」
にこ「うどんくらいできるわよ。麺さえ作りおきしとけば、あとは冷凍して…」
【校舎】
希「…でも、そんなにたくさん作るんやったら小麦粉が要るよね?」
にこ「特売の日に買うからいいわよ」
希「それやったら、麺買っちゃったほうが安上がりやんな」
にこ「…何、私が作るんじゃ不満だっての?」
希「ち、違うよ。手間かかるし、いろいろ大変やん?」
穂乃果「…あれ? 副会長さん…ですよね?」
希「あ…えっと、南さんの友達の…」
穂乃果「高坂穂乃果です♪」
希(…穂むらの子やから、ウチの中では勝手に“ほむらちゃん”って呼んでたわ)
穂乃果「お料理の相談ですか?」
にこ「あんたも得意なの?」
穂乃果「そこまでじゃないけど…和菓子なら作りますよ♪」
希(さすが、穂むらちゃん…)
穂乃果「小麦粉だったらたくさんありますけど…うちのでよかったら使います?」
にこ「お店のでしょ?勝手に使っていいの?」 - 3 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/21(水) 23:50:40.45 ID:cGxiYsvg.net
- 穂乃果「一家庭の一日分くらいだったら問題ないですよ。私、パン作ろうとして失敗して無駄づかいしたこともあるけど別に怒られなかったし…」
希(職人の子が自主的に経験を積むきっかけになるから…かなぁ。きっとお父さんも若い頃は失敗して失敗して今があるんやろな)
穂乃果「そのかわり、和菓子が食べたいときは是非“穂むら”をご贔屓に♪」
にこ(…さすが、神田の商人の娘ってところかしらね)
【高坂家】
穂乃果「お母さーん!雪穂、音ノ木坂受けないって言ってるよ!?」
希(…なんか揉めてる?)ヒヤアセ
にこ「…よし、できたわ」
希「もうできたん?」
にこ「フフン、これくらい当然よ。私を誰だと思ってんの?」
希「お嫁さんにしたい子ランキング、三年連続1位の矢澤にこさんやね」
にこ「お嫁さんねぇ…ま、そういうのは引退してから考えるわ」
希「ありがとね。わざわざウチのために…」
にこ「時々やらないとできなくなるからね。しばらく作ってなかったから丁度よかったわよ」
穂乃果「…」
にこ「穂乃果。少ないけどこれ、よかったら食べて」
穂乃果「あ、はい。ありがとう…」
希「なんかあったん?…元気ないみたいやけど」
穂乃果「音ノ木坂…なくならないですよね?」
にこ「…いや、廃校でしょ?」
希「ちょ、にこっち!」
穂乃果「…」フルフル
にこ「…ごめん」
希「えーと…まだ可能性はあるって、カードは言うてるよ?」
穂乃果「はあ(カードって何だろう…スクフェス?)」
【翌日】
理事長「何か良い方法があるんですか?」
絵里「…」
希(エリちは今日もアカンかな…) - 6 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/21(水) 23:54:42.60 ID:cGxiYsvg.net
- 『穂乃果。ありがと』
『こちらこそ。また来てください♪』
希(にこっちはせっかく他の子と関わるきっかけもできたんやし、毎日ウチと一緒やとチャンスを潰しかねない…)
希(どうしようかな。ウチと一緒にお昼食べてくれそうな子は…)
【中庭】
海未「…」
希(…あれ、あの子は昨日南さんたちと一緒にいた…)
希「こんにちは。今日は一人なん?」
海未「副会長…ええ。ちょっと穂乃果と…」
『そんなことで生徒が集まると思いますか?』
『はっきり言います。アイドルは無しです!』
希(…で、南さんがフォローに回ったんやね)
希「お昼、ご一緒してもいいかな?」
海未「はい。私でよければ…」
希(まさか、あの仲良しトリオの一人と一緒に食べられるとは…何があるかわからんもんやね)
海未「…うどん?」
希「今日のは、ただのおうどんさんやないよ。手打ちうどんや!」ドヤァ
海未「ご自分で作られるんですか?」
希「…いや、ウチが作ったんやないけど」
海未(お母様が作られたのでしょうか…しかしお弁当に手打ちうどんとは、自由な発想というか…)
希「園田さんも食べる?」
海未「いえ、私は自分のお弁当だけで充分ですし…」
希「そっか」ツルツル
海未「…勿体ないですよね」
希「ん、何が?」モグモグ
海未「この中庭も…なくなってしまうのでしょうか」
希「どうやろな…ここでお弁当食べられるんは、今いる一年生で最後になるかもね」
海未「ここには随分お世話になったものです…少なくとも、この一年は家の庭よりも長く過ごした場所かもしれません」
希「もしかして…お家の庭も、こんなに広かったりするん?」
海未「測ったことはありませんが、さすがに…ここのほうが広いと思います」
希(それなりの広さはあるってことやね。うらやましい…)ツルツル - 7 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/21(水) 23:57:53.28 ID:cGxiYsvg.net
- 希「…見に行ってもいい?」
海未「えっ。…副会長が、家の庭を見に来られるのですか?」
希「ご迷惑やなかったら」
海未「…まあ、私の方は特に問題はありませんが…然程面白い物ではありませんよ?」
希「大丈夫や。走り回ったりする歳でもないし」
海未「そうですね。…ふふふ」
【翌日・園田家】
希「これは…もう、庭というより“庭園”やね」
海未「そんな大層な物では…まあ、学校の中庭とはまた違った趣の落ち着く場所ではありますが」
希「そうやなぁ…ごろんと寝転がりたいような落ち着くやなくて、座って静かに眺める感じ?」
海未「そうですね。日本的な落ち着きといいますか…」
希「よっしゃ、今日は園田さんちの庭でおうどんさんや!」バーン
海未「えぇ…お食事でしたらご用意できますけど…」
希「あ…ここで食べたらアカンかな?」
海未「そんなことはありませんよ。散らかるような物でもないですし…」
希「園田さんも少し食べない?」
海未「自慢の手打ちうどんですか?」
希「そう。…作ったんはウチやないけどね」
海未「ふふ…では、お手並み拝見ということで」
ツルツル
希「どない?」
海未「美味しいです。これは…もしや、国産小麦粉?」
希「え、そうなん?(さすが神田の老舗…)」
『うちのでよかったら使います?』
海未「もしかして…ご実家はうどん屋さんで?」
希「い、いや違うよ」
海未「…その日は結局まともに月を見られなかったものですから、翌日また…」
希「おそば?」
海未「いえ。十六夜はうどんだったんですよ」クス
希「そっか。…お母さん同士も仲良しなんやね」 - 10 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/22(木) 00:06:31.00 ID:pEaWJk/+.net
- 海未「ええ。今でも母がよく穂むらに…もちろん私も行きますけど」
『お庭でお月さまを見ながら、これがホントの月見そばだよっ♪』
『きぃちゃん。濡れるから中に入ってください…今夜は月は見えませんよ』
『うぅ…せっかく気合入れて作ってきたのに…雨、なんで止まないの!』
『私に言われても…』
希「高坂さんのお母さんって…可愛いよね///」
『ありがとうございました♪』
海未「そうですね…穂乃果もお母様に似て…///」
【月曜】
穂乃果「ライブです!」
希(…結局、園田さんも高坂さんとスクールアイドルやることにしたみたいや。今日からは元通り三人でお昼やろなあ)
絵里「…なぜあの子たちの味方をするの?」
希「カードがウチにそう告げるんや!」
希「…ところでエリち、お昼」
絵里「あの子たちと食べればいいじゃない」プイッ
希(…あかん)
【三年教室】
絵里「矢澤さん」
にこ「はぁ?…お昼?」
絵里「無理にとは言わないけど…」
にこ「…いいわよ。別に」
希(これは予想外の展開…けど、ウチはどうしよう?)
【廊下】
希「お」
真姫「…何ですか?」
希(ちょっと尖った感じの一年生や…)
希「音楽室へ行くん?」
真姫「そのつもりですけど」
希「お昼は?」
真姫「別に…部活があるわけでもないし、食べなくても」
希「そか。…でも、必須栄養素が不足すると…いい音が出ないんやない?」
真姫「はあ」 - 11 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/22(木) 00:09:09.71 ID:pEaWJk/+.net
- 希(…結局行っちゃった。三度の食事より音楽が好きってタイプなんかな)
凛「あれー?…いなーい」
希(今度は別の一年生…短い髪に、整った美脚…体育会系ってとこかな)
希「キミ。誰か探してるん?…もしかして赤い髪の、ちょっとツリ目っぽい子?」
凛「違います。かよちん…メガネかけた子なんですけど」
【音楽室】
真姫「愛してるっ、ばんざーい♪」
花陽(…素敵♪)ドキドキ
【中庭】
希(星空凛ちゃん。いつも一緒にお昼食べてる子が、今日は一人でどっか行っちゃったんやって)
希「ウチは副会長さんや。生徒会長の次に偉いんよ」ドヤァ
凛「そうなんだ。…ふふふ(楽しい人みたいでよかったにゃ♪)」
希「そして、これが国産小麦粉100%の手打ちうどんや!」ドヤァ
凛「おぉー!国産…何ていう品種なんですかー?」
希「えっ。…何やったっけ…ゆいかおり…いや、ゆりかもめ?…じゃなくて…イワノビッチ?」
凛「イワノビッチって…テニスの?…本当に国産なんですかー?」
希「そのはずだけど…ごめん、後で高坂さんに聞いてくるわ」
凛「はあ」
希「星空さんも食べない?」
凛「ラーメンより美味しいですかー?」
希「…なんでラーメン?」
凛「凛、ラーメンが大好きだから♪」
希「そうなん…おうどんさんは好きやない?」
凛「そんなことないですよ。ラーメンのスープにも結構合うし、うどんのつゆでラーメン食べても美味しいし♪」
希(どっちかはラーメンなんや…徹底してるなぁ)
ツルツル
凛「おいしい♪」
希「うどん派になりそう?」
凛「この小麦粉で作ったラーメン、食べてみたいにゃ♪」
希「アハハ…そやね」 - 13 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/22(木) 00:12:22.99 ID:pEaWJk/+.net
- 凛「凛のお弁当も食べますか?」
希「いいの?…じゃあ、それ一個もらっていい?」
凛「どうぞ♪」
希「肉だんご…いや、ミートボール?」
凛「つくねです」
希「なるほど…いただきます」パク
凛「どうですかー?」
希「おいしいよ。…不思議な食感やね」パリポリ
凛「刻んだ漬物が入ってるんです」
希「へー」モグモグ
希(漬物が入ることで味と食感のアクセントだけやなく、適度に隙間ができて柔らかく感じる…)
希(星空さんのお母さんも、なかなかの料理上手やなあ…)
希「お母さんって、どんな感じ?」
凛「んー。凛はよく似てるって言われますけど…」
希「顔とか見た目がそっくりなの?」
凛「それだけじゃなくて…会ってみればわかりますよ。たぶん…」
希(…次の土曜か日曜にでも星空さん家にお邪魔しようかって話になった)
【翌朝・神田明神】
希「お参りくらいしてき」
穂乃果「うまくいきますように…」
希「高坂さん。…あの小麦粉って」
穂乃果「栃木県産ですよ。私がパン作りに使った強力粉が、ゆめかおり。この間のうどんは中力粉で、イワイノダイチっていう品種です」
希(祝いの大地?…磐井の台地?)
海未「あのうどん、穂むらで使ってる小麦粉だったんですか?」
穂乃果「っていうか、うちで作ったの。先輩が」
ことり(…あれ、なんか私だけ部外者?)クスン
穂乃果「おいしかったよね!ことりちゃんにも食べさせてあげたいなぁ♪」
ことり「穂乃果ちゃん…」ウルウル
海未「そ、そんなに食べたかったんですか?」 - 14 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/22(木) 00:16:35.35 ID:pEaWJk/+.net
- 【屋上】
真姫「興味ないです!」スタスタ
バタン
絵里「…」サッ
真姫「…?」
タタタ
希(エリち、どこ行くんかと思ったら…やっぱり高坂さんたちが気になるみたいやね)
真姫「…あ」
希「えーと…昨日も会ったよね」
真姫「今度は何ですか?」
希「お弁当、持って来てないんやったら…」
真姫「今日は持ってきましたけど」
希「あ、そうなん…」
真姫「…いい音が出ない、なんて言うから」
希(…昨日、ウチが言ったから?…にこっちの受け売りみたいなもんやったけど)
希「…ふふっ」
真姫「っ…用がないなら、もう行きます」プイッ
希「あ、待って。…お昼、よかったらウチと一緒に食べない?」
真姫「…名前も知らない人と?」
希「ウチは東條希」
真姫「…西木野真姫」
希「ニシキノさん。…お昼、時間あったらでいいんだけど」ニコ
【中庭】
真姫「…うどん?」
希「ただのうどんやないよ。国産小麦粉100%の手打ちうどんや!」ドヤァ
真姫「ふーん…」パク
希「西木野さんは、サンドイッチ?…美味しそうやね♪」
真姫「…本当にそう思ってます?」モグモグ
希「だって美味しそうやし…でも、なんで?」 - 15 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/22(木) 00:18:26.45 ID:pEaWJk/+.net
- 真姫「ドヤ顔で国産100%とか言ってたし、おいしい=国産って思ってるんじゃないですか?」
希「…そう言うからには、そのパンも普通の市販品やないってこと?」
真姫「ええ。職人が作った焼きたてのパンよ。小麦粉はイタリア産」
希「イタリア?…それってピザ用の粉やないの?」
真姫「食べてみればわかりますよ」
希「もらっていいの?…いただきます」パク
希「!…これは…フォカッチャ?」
真姫「そう。ピザ生地の原形とも言われる、南イタリアの伝統的なパン」
希「な、なるほどなあ…おいしい」モグモグ
真姫「強力粉、中力粉という分類の枠にとらわれないのがイタリアの小麦粉。パスタだけでも数え切れないほど種類があって、それぞれに最適の小麦粉があると言われてるんですよ」
希「小麦粉って奥が深いんやなあ…」
真姫「…まあ、うどんを作るならやっぱり日本の小麦粉が合ってると思いますけど」
希「そやね。…西木野さんも食べてみない?」
真姫「うどん?…もらっていいなら、食べますけど」
ツルツル
真姫「…これ、茹でてから時間経ってますよね?」
希「うん」
真姫「モチモチして弾力があって…あまりのびた感じはしませんね」
希「おいしい?」
真姫「…おいしいです」
希「よっしゃ!」グッ
真姫「うどんを打つ高校生も珍しいけど…お弁当に持ってくるなんて」クス
希「作ったのはウチやないけどね。…変かな?」
真姫「…別に」
希「けど、フォカッチャのサンドイッチも珍しいよ」
真姫「そうですか?」
希「うん。…ひょっとして家に本格的なピザ焼き窯とかある?」
真姫「ありますけど…」
希「ホンマ!?…何、お家はイタリアンレストラン?」
真姫「違いますよ。うちの親は医者だし…」 - 16 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/22(木) 00:20:32.28 ID:pEaWJk/+.net
- 希「医者?…あ、西木野さんって…もしかして」
真姫「そうだけど…どうでもいいでしょ。私の家のことなんて…」
希「でも、ピザ焼き窯は見てみたいなぁ」
真姫「“食べたい”じゃないんですか?」
希「“味見”も含めて“見て”みたいんよ」
真姫「イミワカンナイ…ふふっ」
希(西木野さん家にも近々お邪魔することに…星空さんとの約束もあるし、どうしようかな?)
穂乃果「わあ、このパンおいしー♪」
絵里「それはピロシキ」
希(エリちと、高坂さん!?)
穂乃果「ぴろしき…って、何だっけ」
絵里「ロシアの料理よ」
穂乃果「生徒会長さんが作ったんですか?」
絵里「ええ。まあ…」
穂乃果「お料理上手なんですね!」
絵里「…そうかしら?」
キーンコーンカーン…
希「エリち…中庭にいたよね?」
絵里「そうだけど…何?」
希「エリちが、高坂さんと仲良くお弁当…」
絵里「…少し、言いたいことがあって…彼女みたいなタイプは直立不動で頭ごなしに浴びせられた言葉より、食事でもしながらじっくり話したほうが理解してもらえるんじゃないかと思ったから」
希「なるほどやね。…それで、どうやった?」
絵里「…デート」
希「えっ」
絵里「今度の休日にデートすることになったわ。高坂さんと…」
希「えぇ!?…な、なんでそんなことに?」
絵里「私にもわからないわ…お互い身構えないで話そうと思ったら、いつの間にかそういう話になって…」
希(…にこっちを誘ってお弁当食べたり、エリちも積極的に人と関わるようになったみたいや) - 17 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/22(木) 00:28:24.82 ID:pEaWJk/+.net
- 【翌日・音楽室】
『…答えが変わることはないと思いますけど?』
『あの歌とピアノを聴いて感動したから、作曲お願いしたいなって思ったんだ♪』
真姫「悪いけど、ちょっと集中したいの。…あなたも音楽室を使うって言うなら、私は別の場所へ行くけど」
花陽「う、ううん…私、もう行くから…」
真姫「そ」
ピシャ
花陽(お昼どうしよう…凛ちゃん、いるかなぁ?)
【屋上】
にこ「あんた、希と知り合いなの?」
凛「知り合いっていうか…音ノ木坂に入ってからですよ。先輩は?」
にこ「私もそんな感じ。…まあ、あんたより二年早いからそのぶん知ってるといえば知ってるわね」
凛「へー。仲いいんですかー?」
にこ「どうかしらね…お互い毒にも薬にもならないって感じ?」
凛「もっと詳しく聞きたいです♪」
にこ「仕方ないわねー。ここだけの話よ。あいつ、一年の時は…」
花陽(これは…邪魔しちゃマズいかなぁ…)
【中庭】
花陽(ま、まだ入学して間もないんだし…凛ちゃん以外、友達いなくても普通だよね)クスン
希(メガネの一年生…もしかして?)
『かよちん…メガネかけた子なんですけど』
希「…かよちん」
花陽「え!?(凛ちゃん…じゃない。先輩…?)」
希「キミ、星空さんのお友達?」
花陽「は、はい…先輩は、凛ちゃんとはどういう…?」
希「んー、ウチは最近お友達になった…ってとこかな?」
花陽「そ、そうなんですか…」
希「一人やったら、お昼ウチと一緒に食べない?…えーと」
花陽「あ…私、こ、小泉…花陽、です…」
ヒデコ「あははは!ありえないって」
ミカ「えー?わかんないじゃん!」 - 19 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/22(木) 00:34:01.64 ID:pEaWJk/+.net
- 希「ゲタとか草履の?」
花陽「は、鼻緒じゃなくて…はなよ、です…」
希「そうなんや。ごめん、ごめん…小泉、はなよさんね」
花陽「すみません…声、小さくて…聞き取りづらいですよね…」
フミコ「穂乃果ちゃんにかぎってそんな…」
ミカ「いやいや、実はもう付き合ってるかもしれないよ!?」
希「ここって、いろんな人が集まってきて結構賑やかやし…気にしないで」
花陽「はい…ところで、それ…うどん?」
希「そう。国産小麦粉100%の手打ちうどんや!」ドヤァ
花陽「そうなんですか…」
希「そうそう。小麦粉もお米みたいに、いろんな品種があるんだよね。これは栃木の…」
花陽「お米、みたいに…?」ピク
希「えっ。…ど、どうしたん?」
花陽「…確かに、小麦粉を材料にした食品は多く、それぞれの用途に応じて適した小麦粉があることは知ってます。…でも!」
希「は、はい?」
花陽「国内で使われている小麦粉は、一般家庭レベルでは決して種類が多いとは言えません!それに対しお米は、たとえ用途が全く同じでも、コストパフォーマンスを考慮した価格帯から各家庭や個人の味の好みの違い、
地元愛や特定ブランドへの愛着、同名の品種でも栽培された地域による味の違いなどから選択肢は無限と言っていいほどあり、近年はインターネットの影響もあって有名ブランド以外のお米も日の目を見るようになってきました。
その上で米粉用はもちろん、カレーやリゾットなど料理の用途にあわせた専用米という物も作られるようになり、国産だけでもとても食べきれないほどの種類がある上、
海外から輸入されるお米も昔より遥かに食べやすい物が増えて、世界のあらゆる食品の中でもトップクラスと言っていいほどお米の品種は多いんですよ!」
希「そ、そうなん…お米ってすごいんやね…」
花陽「あ…ご、ごめんなさい…私、喋りすぎですよね…」
希(なんだか、お米のことになるとキャラが変わるみたいやなあ…)
希「…まあ、その大きなおむすびを見たら…黙っててもごはんが大好きなんやろなって伝わるけどね」クス
花陽「は、はい。私、ごはん大好きだから…エヘヘ」
希(おいしそうに食べる子やなあ…にこっちの手打ちうどんも美味しいけど、小泉さんを見てたらごはんに浮気しそうになるよ) - 20 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/22(木) 00:37:08.39 ID:pEaWJk/+.net
- 希「小泉さんは、お弁当自分で作ってるん?」
花陽「えっと…母と一緒に作ってます…おにぎりだけ自分で作ったり、その時々でいろいろ…」
希「お母さんと二人でお料理かぁ…なんかいいね。きっと素敵なお母さんなんやろなぁ♪」
花陽「そ、そうですか?」
希「小泉さんもお母さんに似て美人さんやって言われない?」
花陽「そ、そんなことないです…母は言われるかもしれないけど、私は…こんなだし…」
希「小泉さんも可愛いと思うけど…お母さんに似てないの?」
花陽「えっと…似てるって言われることもあります…けど」
希「やっぱり。…あれやな、高校生くらいの頃のお母さんの写真見たら、小泉さんにそっくりなんやない?」
花陽「そこまでは…ちょっとは似てると思いますけど…」
希「そうなん?…でもメガネ外したら同じ顔やったり?」
花陽「そんなことないですよ。ふふふ…じゃあ、実際に見てみますか?」
希(小泉さんの家にもお邪魔する約束しちゃった…あ、あれ?…もしかして、社交辞令やったりする?)
【生徒会室】
にこ「…何なの。こんなところに連れて来て…」
絵里「希が矢澤さんを呼んだの?」
希「うん。…二人に訊きたいことがあって…」
にこ「はぁ?…社交辞令?」
絵里「行く気はないのに、今度食事でもどうですか…っていう、あれのこと?」
希「そうそう。大人の場合は飲みに行くって言うほうが多いかな?…あと、家にお邪魔するとか…」
にこ「大人はどうか知らないけど…この間まで中学生だった子が、揃いも揃って社交辞令なんてありえないでしょ」
絵里「そうね。…少なくとも私は、来てほしくない相手を家に誘ったりしないわよ。亜里沙もいるし…」
にこ「私だって同じよ。来ませんかってことは、来てほしいんじゃない?」
希「そっか。そやね…ウチの考え過ぎかな」
にこ「当たり前よ。被害妄想かっての」
絵里「それにしても、希って一年生に人気があるのね」
希「いや、みんなウチから話しかけただけやし…放っておいたら全然そんなことないよ」
にこ「いい人ですね!面白い人ですね!ってやつでしょ?」
絵里「…別に、恋人になりたいんじゃなければ、それでいいんじゃないかしら?」
希「こっ…恋人!?」 - 21 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/22(木) 00:39:45.46 ID:pEaWJk/+.net
- 絵里「ええ。…誰を選ぶか悩んでいるんじゃないの?」
にこ「よりどりみどりとは、いいご身分だこと」
希「そ、そんなんじゃないよ。ウチは、ただ独りでお昼食べるよりは誰かと一緒がいいって思ったから…」
絵里「それで結局、誰の家へ遊びに行くの?」
にこ「食べ歩きじゃないんだから、まさか一日で全部回ろうとか考えてないわよね?」
希「ないけど…どうしようかな?」
にこ「あんたは穂乃果とデートだっけ?」
絵里「まあね。…あんまり人に言わないでよ?」
にこ「隠すようなことでもないでしょ。二年の子が噂してたのよね?」
希「う、うん。そうみたい」
絵里「まったく…女の子ってどうして噂好きなのかしら」ハァ
【土曜・星空家】
希(まずは星空さんやね。三人の中で最初の約束やし、明るくて取っつきやすい性格みたいやし…)
凛「いらっしゃい!じゃあ早速、ラーメン食べに行っちゃいますかー?」
希「えぇ!?…ラーメン屋さんに行くんやったら、別に休みの日やなくてもよかったんやない?」
凛「そうですかー?」
希「確か、星空さんがお母さんに似てるかどうか見てみたくて来たんだった気がするけど…」
凛「あ、そういえばそうだったにゃ。…エヘヘ」
凛ママ「りーん。あれまだある?少ないカップヌードル」
希「あ…お邪魔してます」ペコ
凛ママ「いらっしゃい。…高校生、だよね?」
凛「凛の先輩だよー」
希「はい。東條希です」
凛ママ「…(負けてる!?)」ガクッ
凛「スープヌードルならそこの棚にあるよ」
凛ママ「…いや、やっぱり鶏肉でも食べようかな…」
凛「今更無駄な抵k」チョップ
凛「いたっ><」
凛ママ「凛のためでもあるんだからね!」プンプン
希(そっくり…)クス - 23 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/22(木) 00:43:33.25 ID:pEaWJk/+.net
- 【星空家・庭】
希「これは?…野菜でも作ってるん?」
凛「違いますよ。これは猫ハウスにゃ」
希「ねこハウス?」
凛「うん。お庭に猫さんが来たら、凛が入るの」
希「猫じゃなくて星空さん用なの!?」
凛「凛は猫アレルギーだから、猫さんに直接触れないでしょ?」
希「猫アレルギーなんや…」
凛「でも近くで見たいから…お母さんが透明の猫ハウスを作ってくれたんだー♪」
希「それで、庭に猫を連れて来たりするん?」
凛「そうそう。凛はお魚がキライだから、こっそりお庭にポイッてしてたら、いつの間にか猫さんが来るようになって…」
希「えぇ…食べ物をお外に捨てたらアカンよ…」
凛ママ「本当よ。食べたくないなら私だって無理やり食べさせたりしないのに、凛ったら…」
凛「でも今はそんなことしてないもん。凛が小学生の頃の話だよ」
凛ママ「小学生でも普通はしません」
凛「えー?><」
希「あはは…今でもお魚は苦手なん?」
凛「骨っぽいのと生臭いのと、鱗とかもキライ!」
凛ママ「干物、煮魚、焼き魚はほとんどダメね。おにぎりの鮭くらいなら食べられるし、魚介ダシのラーメンとかはむしろ好きみたい」
希「あ、そういえばウチのおうどんさんも鰹ダシやったね」
凛ママ「うどん…持ってきたの?」
希「はい。ここで食べてもいいですか?」
凛ママ「うん…いいけど」
希(ねこハウス…猫は今いないけど、星空さんとお母さんも可愛いし。可愛い女の子と一緒やと食事も何倍も美味しくなるよね♪)ツルツル
【小泉家】
『食べ歩きじゃないんだから』
希(…って言ってたけど、小泉さん家は星空さん家のご近所でお母さん同士も仲良しみたいやし…せっかくやから案内してもらったん)
凛「かーよちん!」
花陽「凛ちゃん。…と、副会長さん…こ、こんにちは」ペコ
希「こんにちは。お邪魔します」 - 25 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/22(木) 00:52:19.12 ID:pEaWJk/+.net
- 凛ママ「からあげ。まだ熱々よ」
花陽ママ「あらあら。ありがとうねー♪」ナデナデ
凛ママ「…いや、凛はそっちよ?」
花陽ママ「うふふ。わかってるわよー」
希(ホンマ、仲良しやね…歳も同じくらいかな)
花陽「凛ちゃんのお母さん、やっぱり可愛い♪」
凛「どうせ凛は可愛くないですよーだ」
花陽「そ、そんなことないよ。二人そっくりだし…凛ちゃんも可愛いよ♪」
希(ぱっと見、星空さん母娘ほどやないけど、やっぱり笑顔とか似てるなぁ。小泉さん母娘も…)
希「これ、手打ちうどんなんですけど…よかったら」
花陽ママ「まあ。噂の国産小麦粉ねー? えーと…ジョコビッチ?」
凛ママ「鈴木大地でしょ?」
花陽「神野大地だったような…」
凛「岩田慎司だよー」
希「イワイノダイチです。栃木県産の…」
花陽ママ「ありがとうねー。じゃあ、早速おうどん茹でましょうかー♪」
希(…何て言うか、マイペースなお母さんやなあ…可愛いけど)
花陽「からあげ美味しいね♪」ハフハフ
希(からあげ一個でごはん一膳食べてる…)
花陽ママ「一生懸命捕まえてきた鶏さんですものねー?」
凛ママ「そうそう、あいつら素早くて大変…って違うわよ!私は猫じゃないんだからねー?><」
花陽「ふふふ」
凛「あははっ」
花陽ママ「はい、おうどんもできましたー♪」
希(ウチはさっき食べたけど…人んちの庭で、みんなで食べるおうどんさんもいいね♪)
希「ごちそうさま。お邪魔しました」ペコ
凛ママ「また来てねー♪」フリフリ
凛「凛たちは来週、学校で会えるけどにゃ」
花陽「うん。そうだね…」
花陽ママ「東條さん。おみやげ…あらら、もう帰っちゃったのねー?」
凛&ママ「イエニカエッチャッタノ!?」
花陽「ま、真似しないでよぉ…」 - 29 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/22(木) 00:55:22.00 ID:pEaWJk/+.net
- 【日曜・西木野邸】
希「…要塞?」
真姫「違いますよ。…とりあえず上がって」
希「あ、あの…もしあれやったら、ウチは庭だけでも…」
真姫「何びびってるんですか…別に遠慮しなくていいですから」
希(さすが、ピザ焼き窯があるご家庭…ウチの部屋の百倍くらい?)
真姫「パンも毎朝、焼きたてを食べられますよ。何なら泊まっていく?」
希「い、いや明日は月曜やし…そうだ、おうどんさん持ってきたよ」
真姫「うどん…今日も食べるんですか?」
希「冷凍してた分、今あるので最後やし…西木野さんも食べない?」
真姫「私はこの間食べたけど…ママにあげたら?」
真姫ママ「まあ。本当にお友達が来てくれたのね?」
真姫「本当は友達いないみたいに言わないでよ…」
希「東條希です」ペコ
真姫「…まあ、友達っていうか先輩なんだけど」
真姫ママ「うふふ。真姫ちゃんは年上のお姉さんが好みなのかしら?」
真姫「ヴェ、別にそんなんじゃ…ピザ焼き窯を見たいっていうから連れて来ただけ!」
希「これ、手打ちうどんなんですけど…よかったら」
真姫ママ「これが噂の国産小麦粉ね」
希(アピールしすぎたせいか、みんなお母さんにまで伝わってる…)
真姫ママ「ありがとうございます♪…これ、オーブンレンジで解凍できるかしら?」
真姫「いや、解凍しても生麺だから…そのまま茹でればいいじゃない」
希(西木野さんのお母さんは…あまり料理とかしないんかな?)
【庭】
希「えーと…どこからどこまでが庭なん?」
真姫「建物がなくて公道でもないところが庭よ」
希(規模が違いすぎて…何したら都会でこんな土地が手に入るんやろ?)
真姫「東屋みたいなのがあるから、そこで食べましょ」
希(あずまや…って、家の庭にある物やったっけ…いろいろな感覚がマヒしそう) - 32 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/22(木) 00:58:14.44 ID:pEaWJk/+.net
- 真姫「…何してるんですか?」
希「ここ…月が明るい夜とか、めっちゃキレイやない?」
真姫「ああ…そうかもね。やっぱり泊まります?」
希「いや、泊まらなくても月は見られるやん?」
真姫「夜一人で帰るつもり?…なら、うちの車で送ってもらえば?」
希(送迎車もすごいんやろな…まさか救急車やないよね?)
希「っと、そうだ…エリちに連絡しとこ」
真姫「生徒会長ですか?」
希「うん。今日は高坂さんとデートのはずやけど…今頃どうしてるかなって」
真姫「高坂先輩って生徒会長の彼女なんですか?」
希「まだ付き合ってるわけやなかったと思うよ。…まあ、それも時間の問題かな?」
真姫「デート中だったら、ほかの女の子から連絡なんてないほうがいいんじゃない?」
希「そやね…でも、うまくいってるか気になるなあ…」
真姫「生徒会長だし、しっかりリードしてるんじゃない?…美人だし欠点なんて無さそうに見えるけど」
希「いやいや、ああ見えてエリちは意外と…」
真姫「もしかして…妬いてる?」
希「へ?…いや、そんなことないよ。ウチは、あの二人のどちらともそういうんやないし…」
真姫「ふーん…じゃあ単なるお節介?」
希「…まあ、そんなとこ。二人がうまくいってくれたらウチも嬉しいし…あ、そうだ」
真姫「何ですか?」
希「今日は焼きうどんにしよう!」
真姫「は、はぁ?」
希「す、すごい鉄板…これ業務用やないの?」
真姫「よくわからないけど…使えればいいんじゃない?」
希「まるで縁日や学園祭の焼きそば屋さんやね…」
ジュー
希「月見うどん、だけどあえての焼きうどん…字余り」
真姫「月も満月じゃないですけど…」
希「これくらいの月やと何月って言うんやろね?」
真姫「上弦の月じゃないんですか?」 - 33 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/09/22(木) 01:00:12.44 ID:pEaWJk/+.net
- 希「でも半月の三日後で、満月の五日前やし…」
真姫「何でもいいじゃない。それなりに明るくて綺麗でしょ」
希「そやね。おうどんさんは美味しいし、月も西木野さんも綺麗やし♪」
真姫「…からかってます?」
希「そんなことないよ。ホンマ、お母さんに似て美人さんやから♪」
真姫「ママには手を出さないでよ?」
希「西木野さんには出していいの?」
真姫「…ほかの女の子とも仲いいんでしょ?」
希「まあね。音ノ木坂は可愛い女の子いっぱいやんな♪」
真姫「…ほどほどにしないと痛い目に遭いますよ」
希「アハハ…気をつけるよ」
希(あつあつの焼きうどんの上で踊るかつおぶしのように…ウチも、まだしばらくは落ち着かないかもね)
ヴヴヴ
『…なんか、彼女できたわ』
添付:穂乃果と
希(エリち…よかったなあ)
希(やっぱりウチも彼女欲しい…かも)
おわり

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