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海未「日舞は素晴らしいです」

1 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:30:24.00 ID:xLJys4+o.net
穂乃果「廃校…かぁ」

ことり「どうしたらいいんだろう…」

海未「……」

穂乃果「ことりちゃんは何か思いついた?」

ことり「ううん、私は何も…」

穂乃果「私も…海未ちゃんは?」

海未「……」

ことり「海未ちゃん?」

 
海未「…日舞」


海未「日舞はどうでしょうか…?」




4 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:34:56.53 ID:xLJys4+o.net
~~~

前日 

海未母「お稽古を始めます」

海未「……」

海未母「海未さん?」


海未(廃校…私はどうしたら…)

海未(…今はお稽古より、廃校を止める方法を考えた方が…)


海未「…お母様、今日は…」

海未母「……」


海未「…いえ、何でもありません」

海未(いくら廃校とはいえ、お稽古より優先するわけにはいきません…)


海未母「……」

海未母「今日はやめにしましょうか」


7 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:37:36.42 ID:xLJys4+o.net
海未「いえ、本当に何でもないんです…」

海未母「…嘘をついたってわかります。休みたい、と顔に書いてありますよ?」

海未「なっ…//」


海未母「…海未さん」

海未母「日舞が…嫌になりましたか」

海未「…いえ、そんなことはありません」

海未「ただ…」


海未「音ノ木坂が廃校になるかもしれません」


海未母「……」


8 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:40:20.42 ID:xLJys4+o.net
海未「私は…学校がなくなるなんて嫌です。廃校を止めたいんです」

海未「穂乃果とことりと一緒に、学校のために何かしたいんです」

海未母「そうですか…」

海未「もう…時間がありません」


海未「…お母様」

海未「少しの間だけ…お稽古をお休みさせていただけないでしょうか」


海未母「……」


海未「駄目…ですか?」


海未母「…ふふっ」


海未「お母様?」


9 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:42:21.99 ID:xLJys4+o.net
海未母「なんだか懐かしいですね…」

海未「え?」

海未母「覚えてませんか?海未さんが小さかった頃、お稽古を休みたいと言ったこと」


海未母「穂乃果ちゃんとことりちゃんと遊園地に行きたいと言ってね」


海未「そんなことも…ありましたね」

海未母「…海未さん、私にもわかります。海未さんにはお稽古よりも大切なことがあるんですね」

海未「…はい」

海未母「ですが…お稽古を止めるわけにはいきません」

海未「…わかっています」


10 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:44:45.85 ID:xLJys4+o.net
海未母「では、始めます」

海未「…よろしくお願いします」

海未母「よく見ておいてください」


海未母「きっと…海未さんのためになりますから」


海未「…?」


海未母「行きますよ」


ヒラヒラ キラキラ


海未「…!?」


海未「これは…」


13 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:55:20.62 ID:xLJys4+o.net
~~~~~~~

穂乃果、ことり「日舞…?」

海未「はい、日舞です」

ことり「でも海未ちゃん…」

穂乃果「日舞でって…どういうこと?」

海未「昨日お母様から『音ノ木坂に入学したくなる舞』を教えていただきました」

穂乃果、ことり「えっ?」

海未「つまり…」


海未「催眠術です」


穂乃果、ことり「!?!?」


14 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:55:59.04 ID:xLJys4+o.net
穂乃果「さ、催眠って…」

海未「まあ見ていてください」


ヒラヒラ キラキラ


穂乃果(あれ?頭がボーっとして…)

ことり(体が勝手に動…)


穂乃果、ことり「あっ、急に音ノ木坂に入学したくなってきた!」

海未「やりました!成功です!」


穂乃果、ことり「行ってきまーす」

海未「行ってらっしゃーい」


 


15 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:56:38.42 ID:xLJys4+o.net
穂乃果「ただいまー」

海未「おかえりなさい」

ことり「ことりはもう音ノ木坂の生徒だよ」

海未「知ってますよ」

穂乃果「よしっ!中学生に『音ノ木坂に入学したくなる舞』を見せに行こう!」

海未「はい!」


16 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:57:23.67 ID:xLJys4+o.net
中学校

穂乃果「懐かしいなー」

ことり「そうだねー」

雪穂「お、お姉ちゃん!?どうしてここに!?」

穂乃果「学校のためだよー。海未ちゃんお願い!」

海未「はい!」

雪穂「海未ちゃん…!?」


ヒラヒラ キラキラ


雪穂(な、なにこれ…)


雪穂「あっ、急に音ノ木坂に入学したくなってきた!」


雪穂「行ってきまーす!」

穂乃果「行ってらっしゃーい」

 

「待ちなさい!」


17 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 20:59:18.93 ID:xLJys4+o.net
先生「あなたたちそこで何をしてるんですか!」

海未「正しいことをしています。何か問題でも?」

先生「ふ、ふざけないで…」


ヒラヒラ キラキラ


先生「あっ、急に音ノ木坂に入学したくなってきた」


先生「行ってきまーす」

ことり「行ってらっしゃーい」


穂乃果「どんどん行こう!」


19 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:01:45.46 ID:xLJys4+o.net
海未「舞います!」

ヒラヒラ キラキラ

中学生「あっ、急に音ノ木坂に入学したくなってきた!」

中学生「行ってきまーす!」

ことり「行ってらっしゃーい」


―北海道-

北海道の中学生「「あっ、急に音ノ木坂に入学したくなってきた!」」

穂乃果「行ってらっしゃーい」


―アフリカ―

アフリカ人「「アッ、キュウニオトノキザカニニュウガクシタクナッテキタ」」

海未「行ってらっしゃーい」


―動物園―

シマウマ「あっ、急に音ノ木坂に入学したくなってきた」

穂乃果、ことり、海未「行ってらっしゃーい」

…………
……


23 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:04:55.86 ID:xLJys4+o.net
翌日 音ノ木坂

海未「昨日あれだけ舞ったんです。きっと学校は新入生で溢れて…」


 
シーン


海未「あれ……?」

穂乃果「大変だよ海未ちゃん!誰も音ノ木坂に入学してない!」

海未「本当ですか!?」

ことり「どういうことなんだろう…?」


25 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:07:21.14 ID:xLJys4+o.net
シマウマ「…」テクテク


穂乃果「あっ、あれは昨日のシマウマさん!」

ことり「ちょっと話を聞いてみるね!」


ことり「シマウマさーん♪」

 

ことり「どうして四足歩行なんですかぁ?」


シマウマ「……」


ことり「…シマウマさん?」


26 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:10:17.23 ID:xLJys4+o.net
シマウマ「UTX!UTX!」ドンッ

ことり「きゃっ」

シマウマ「UTXーーーー!!」バンッ

タタタッ


ことり「行っちゃった…」


ことり「シマウマさん…操られてるみたいだった」

穂乃果「まともな言葉が話せなくなってたもんね…」

海未「悲しいことです…」


29 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:12:20.19 ID:xLJys4+o.net
海未「しかしこれではっきりしましたね」


海未「敵はUTXにあり!」


ことり「UTXの誰かがシマウマさんに催眠をかけなおしたんだね!」

穂乃果「ファイトだよ!」

海未「いざ出陣!」

ことり「えい!えい!おー!!」


31 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:15:26.36 ID:xLJys4+o.net
UTX

中学生「「UTX!UTX!」」

穂乃果「あれは…昨日の子たち」

海未「それだけじゃありません」


アフリカ人「UTX!UTX!」

フランス人「UTX!UTX!」

モンゴル人「UTX!UTX!」

クオーター「私のおばあさまはロシア人なのよ。私のおばあさまはロシア人なのよ。わた、わたし、わた」


海未「これほどの数の人を集めるなんて…」


「ふふっ、驚いた?」


33 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:18:04.79 ID:xLJys4+o.net
海未「あ、あなたは…」

ツバサ「私は綺羅ツバ…」

海未「先手必勝!」


ヒラヒラ キラキラ


ツバサ「くっ!?お、おと…のきざか…に」

ツバサ「にゅう…がく…」

海未(口ほどにもありませんでしたね……)

ダンシン

海未(この音は…!)


ツバサ「入学しない!」


海未「なっ!?」


34 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:20:16.58 ID:xLJys4+o.net
あんじゅ「もぅ、危なっかしいんだから」

英玲奈「油断したな」

ツバサ「助かったわ…」


海未「仲間がいましたか…」

ことり「でもこれで…」スッ

穂乃果「3対3…だね」スッ


ダンシン


海未(あの歌と踊りで私の日舞効果を打ち消したみたいですね…)


35 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:22:23.96 ID:xLJys4+o.net
ツバサ「どちらが上か…決めましょうか」

海未(勝負は一瞬…)

海未「……」

ツバサ「……」

海未「行きます!」ヒラヒラ

ツバサ「その程度の力で…私たち3人を相手にできるかしら」ダンシン

海未「くっ…」


海未「ぐうぁぁぁ!」


36 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:24:48.78 ID:xLJys4+o.net
穂乃果「海未ちゃんが押されてる!?どうして!?」

ことり「しょうがないよ、3対1だもん…」

穂乃果「そっか…勝つためには海未ちゃんが3倍日舞パワーを出さないとダメってことだね」

ことり「ことりたちには…海未ちゃんを見守ることしかできないのかな」


穂乃果「しりとりでもして待ってようか。じゃあ、穂乃果の”ほ”から!」

ことり「保健委員」

穂乃果「……」


37 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:27:12.42 ID:xLJys4+o.net
海未「くっ…」

海未「はぁぁぁぁ!」ゴォォォ

穂乃果「あっ、3倍パワーが出せそうな雰囲気が出てる!」

ツバサ「こ、この力は…」

ことり「うみちゃぁぁんん!!!」

海未「はぁぁぁ!!!」



海未「せい」ドスッ

あんじゅ「ぐぇっ」


あんじゅ「」バタッ


穂乃果「海未ちゃんの手刀が決まったぁあああ!!」


ツバサ「えっ」


38 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:27:56.84 ID:xLJys4+o.net
海未「てい」ドスッ

英玲奈「ぐぉっ」


英玲奈「」バタッ


ことり「これで互角だぁぁ!!」


ツバサ「そんな……」


海未「心が乱れています!この隙に…!」


39 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:31:43.73 ID:xLJys4+o.net
海未「これで終わりです!」

ことり「終わったら…少しのんびりしたいですね」


ヒラヒラ


海未「この舞には…先祖代々伝わる園田の血が受け継がれています」

海未「今は私が、園田の名を背負っているんです」

海未「ですから…私は絶対に負けません!ご先祖様のためにも、お母様のためにも!」

海未「そして…」


穂乃果、ことり「海未ちゃん!がんばれー!!」


海未「私を応援してくれる二人のためにも!!」


ヒラヒラ キラキラ


ツバサ「あっ、急に音ノ木坂に入学したくなってきた」

ツバサ「行ってきまーす」

海未「行ってらっしゃーい」

 

―――


40 : 名無しで叶える物語(家)@\(^o^)/ 2016/09/30(金) 21:32:32.06 ID:xLJys4+o.net
ピッ

ことり「廃校なくなったって」

穂乃果「やったー」

 


園田家

海未母「では、お稽古を始めましょうか」

海未「はい!」

海未母「ふふっ、今日はずいぶんと元気がいいですね」

海未「はい!」


海未母「…海未さん」

海未母「日舞は…好きですか?」


海未「…もちろんです」


海未「日舞は素晴らしいです!」

 

おわり


元スレ:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1475235024/


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