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千早「週休二日制?」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 16:28:52.93 ID:Ulb9/ZMs0
~事務所~

P「ああ、社長の立案でな」

千早「そう、ですか」

P「今後土日はレッスンも一切ナシらしい」

千早「レッスンもですか」

P「もう受けちゃった仕事は仕方ないとして
 土日に食い込むような仕事は、今後受け付けないらしい」

千早「あの、お言葉ですけど、そんな余裕はないと思います」

P「…まあ、それに関しては俺も同意だ
 しかし社長命令なのだから仕方ない
 それに、こんな無茶な方針が長続きするとは思えないし
 しばらくは付き合ってくれ」

千早「…はい」




6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 16:33:13.03 ID:Ulb9/ZMs0
P「皆が帰ってからも一人残ってレッスンして、お前が誰より努力しているのは知ってる
 だから、こんな方針は認めたくないだろう」

千早「正直、不服ではあります」

P「…大丈夫だよ、焦らなくても千早なら世界一の歌手になれるさ」

千早「慢心は、敵ですよ」

P「そうだな、帰りに肉まんでも買って帰るか
 3月なのにまだまだ寒いからな」

千早「…はいっ!」

P「そうだ、駅をちょっと過ぎた所のミニストップにしよう
 あそこなら座って食べれるからな」

千早「食べながら歩くのは行儀が悪いですからね」

~ミニストップ~
千早「ふーっ、ふー」

P「猫http://blog90.fc2.com/control.php?mode=editor&process=load&eno=2417#舌だっけ?」

千早「猫舌…では、ないと思いますけど
   熱いのは苦手です」

P「うまいか?」

千早「はい、美味しいです」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 16:35:30.19 ID:Ulb9/ZMs0
千早「以前、私のオフの過ごし方をお話したのを覚えてますか?」

P「ああ、メールで教えてくれた奴の事か?」

千早「はい、オフの日は、凄く無為に一日が過ぎていきます…」

P「…どうせ他の皆もオフなんだから、どこかに遊びに行ったりしたらどうだ」

千早「それは、少しハードルが高いです」

P「そうか?」

千早「皆のようにお洒落な服も、ないですし」

P「千早はそういう格好の方が似合ってるんだし
 それでいいと思うけど」

千早「そ、そうでしょうか」

P「ああ、似合ってるよ」

千早「…えへへ」

P「千早も可愛く笑うようになったよな」

千早「わ、笑っちゃってましたか!?」

P「うん」

千早「…っ」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 16:38:12.30 ID:Ulb9/ZMs0
P「どうした?」

千早「い、いえ…お恥ずかしい所をお見せしてしまったなと…」

P「恥ずかしい?」

千早「も、勿論恥ずかしいですよ…気の緩んだ表情を見られるのは」

P「その方が可愛いぞ」

千早「…まったく、口がうまいんですから
   コーヒー、お代わり貰ってきますね」

P「あ、いいよ 俺が持ってくる」

千早「いえ、悪いですよ」

P「千早は収録疲れたろ?収録後くらいは肩の力抜け」

千早「ありがとうございます」

P「砂糖とミルクは?」

千早「…い、一個ずつお願いします」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 16:41:20.29 ID:Ulb9/ZMs0
P「はい、お待ちどうさま」

千早「ありがとうございます」

P「それで、休日の過ごし方だっけ」

千早「はい、プロデュー…んぐ」

P「どうした?」ニヤニヤ

千早「…」

P「砂糖一個くらいなら、入れなくてもバレないのかなと思ったんだけど
 やっぱ砂糖なしは千早には苦いか?」

千早「苦いです…」

P「ごめんごめん、ほら、こっちが砂糖入り
 しかし、よく気付くもんだな」

千早「…本当は、砂糖二個入れてましたから」

P「そうなの?じゃあもう一個持ってくるわ
 はいどうぞ」

千早「…からかわないんですね」

P「そりゃ、あんまりからかっても可哀想だからな」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 16:43:38.76 ID:Ulb9/ZMs0
P「休日、ねえ
 家族の人と一緒に過ごすのとか、どうだ?」

千早「…っ」

P「どうかしたか?」

千早「い、いえ…何でもないです」

P「何か、事情があるみたいだな
 悪かった」

千早「謝らないで結構です、両親は生きてますから」

P「そ、そうか(両親"は"?)」

千早「…」

P「…」

千早「すみません、せっかくご馳走してもらったのに
   こんな話…」

P「ご馳走ったって、コンビニの肉まんだしな
 俺でよければ話くらい聞くけど」

千早「…大丈夫です、もう帰りましょう」
P「ああ、家まで送るよ」
千早「いつもありがとうございます」


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 16:46:45.20 ID:Ulb9/ZMs0
千早「ありがとうございました」

P「ああ、明日と明後日、ゆっくり羽を伸ばすんだぞ」

千早「…あ、あの」

P「どうした?」

千早「プロデューサーは、明日暇ですか?」

P「ああ、千早と同じく、社長の所為でな」

千早「も、もしよろしければ…一緒に、どこかへ行きませんか」

P「うん、いいんじゃないか?」(どこかってアバウトだな…)

千早(どこかってアバウト過ぎでしょ…何か考えてから誘いなさいよ私の馬鹿)

P「ちなみに、プランは?」

千早「えっと…その…」

P「まあ、俺が考えておくよ
 帰ったらメールするから、適当に千早のやりたいように修正してくれ」
 それじゃ、寝坊するなよ」

千早「大丈夫です、プロデューサーじゃあるまいし」

P「はいはい」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 16:53:15.00 ID:Ulb9/ZMs0
千早「…おはようございます、プロデューサー」

P「…すまん」

千早「いえ、いいんです来てくれましたから」

P「本当にすまない!」

千早「…いい訳位なら聞いてあげますよ」

P「いや、朝はちゃんと起きれたんだ
 その後、朝風呂に入ったら、湯船で寝ちゃってさ…」

千早「もう、溺れて死んだりしないで下さいね」

P「はい、気をつけます」

千早「それじゃあ、行きましょうか」

P「…千早は本当に動物園なんかでよかったのか?」

千早「変、ですか?
   私が動物園だなんて」

P「いや、変とは言わないけど…ギャップがある」

千早「昨日、思い出したんです
   どうぶつ園にまだ1回しか来た事がなかったなって」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 16:59:59.69 ID:Ulb9/ZMs0
P「…そういえば、俺もあんまり行った覚えがないな
 (子供がいれば…って話は、千早にはNGか?)」

千早「あまり、動物を見る機会もなくなってますし
   だから、たまにはどうぶつ園でもいいかなって思ったんです」

P「ちなみに、頼んでたブツは持ってきてくれたか?」

千早「なんですかその怪しい言い方は…
   一応、持ってきましたけど、味は保証できませんよ」

P「まじかー!テンションあがってきたー!」

千早「静かに運転してください」

P「あ、はい」

千早「…ふふっ」

P「しかし、土曜は道混んでるな」

千早「時間も、もうお昼ですからね」

P「…す、すみません」

千早「まあ、なんでもいいですけど」

P「うぐ…」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 17:05:06.73 ID:Ulb9/ZMs0
P「着いたぞ!上野動物園!」

千早「かなり混んでますね」

P「まあ、上野動物園だし、土曜だからな…」

千早(家族連れも、沢山)

P「よし、ベンチ探そう」

千早「え、さっそくですか?」

P「お腹空いたし、早く千早の弁当が食べたい」

千早「期待して食べると損しますよ」

P「冷凍食品だったら怒る」

千早「言われたとおり、作りましたよ」

パカ

P「おお!なんだ普通に旨そうじゃないか!」

千早「その、頑張りましたから」

P「食べていい?」

千早「ちゃんと手拭いてください」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 17:10:09.04 ID:Ulb9/ZMs0
P「まあ、贅沢を言うなら大きな箱に詰まってるのを千早と奪い合いたかったんだけどな」

千早「人の弁当を奪うような事はしません
   そもそも、そういう入れ物、持ってませんからね
   弁当箱なら安く買えますし」

P「さてさて味は…もぐもぐ」

千早「…」

P「うん!旨いじゃないか!」

千早「ほ、本当ですか!?」

P「千早の事だから消し炭みたいなシャケ持ってくるかと思ったけど、焼き加減もちょうどいいぞ」

千早「そんなもの、他人に食べさせられませんからね」

P「…?」

千早「い、いえ…何でもありません」

P「ちょっと千早の弁当見せてみ」

千早「嫌です」

P「いや、今黒いのがチラリと見えたんだけど」

千早「気のせいです」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 17:15:42.99 ID:Ulb9/ZMs0
千早「…」

P「これは、酷いな」

千早「いえ、この失敗があったからこそ、プロデューサーの分の弁当を上手に作れたのです
   そう思えば、これは必要な代償でした」

P「でも、シャケ以外はまあ、それほどの失敗もなく出来たみたいだな(形は悪いが)」

千早「はい、味は、変わりませんから」

P「じゃあ、難関はシャケだけか」(ヒョイ

千早「あっ」

P「もぐもぐ」

千早「…」

P「うん、マズイ」

千早「当然です…黒こげなんですから」

P「ほら、俺のシャケあげる」

千早「じゃあ、はんぶんこしましょう」

P「そうするか」


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 17:20:58.72 ID:Ulb9/ZMs0
P「食った食った、超うまかったよ、一匹目のシャケ以外」

千早「くっ」

P「でも、二匹目はうまかった」

千早「そ、そうですか?」

P「うん、さあもう回ろうか
 もう昼過ぎだしな…俺の所為だけど」

千早「プロデューサー、気にしてるんですね」

P「そりゃ、千早に申し訳ないって気持ちもあるけど
 俺自身も今日は楽しみだったからな」

千早「…ふふ、なら、また今度どこかへ行きましょう」

P「次は水族館かな」

千早「ええ、是非」

P「あれ、パンダは今日お休みか、名物なのにな」

千早「プロデューサー、あっちを見ましょう」

P「お?なんだどれだ?」

千早「日本の鳥、です」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 17:28:29.49 ID:Ulb9/ZMs0
P「なんで動物ってこんなに一杯種類あるんだろうな」

千早「え?」

P「鳥は鳥でいいじゃん」

千早「…ぷっ」

P「あれ?俺何か変な事言った?」

千早「いえ、なんだか面白い発想だなと」

P「千早は思わないの?」

千早「だって、地球上がどこも同じ環境な訳ではないですから」

P「そっか、全部同じだと、餌なくなっちゃうしな」

千早(そこ?)

P「見て千早、あいつバッタ食べてるぜ」

千早「そういう報告いらないです」

P「え?凄いじゃん、鳥が何か食ってるの初めて見たわ」

千早(ふふ、プロデューサーこんなにはしゃいでるの初めて見た)


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 17:33:53.35 ID:Ulb9/ZMs0
P「ここには何がいるの?」

千早「アカウソという鳥だそうです」

P「アカウソ…真っ赤な嘘から由来してるのか」

千早「多分、違うと思いますけど」

係員「鳴き声が口笛に似ているから、口笛は古語でウソって言うからですよ」

P「あ、そうなんですか?」

千早「鳴きませんね」

P「まあ、見た目は可愛いな」

千早「綺麗な色です」

P「こいつもバッタ食うのかな」

千早「プロデューサー、そればっかりですね」

http://www.yachoo.org/book/view/akauso


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 17:42:41.61 ID:Ulb9/ZMs0
P「お、スズメもいるじゃん」

千早「とても可愛らしいですよね」

P「なんか、こういう所で知ってる奴に出会うと親近感沸くな」

千早「そうですか?」

P「もう挨拶したいくらい」

千早「やめてください」

P「冗談だよ、ほら、奥行こう奥
 ゾウさんいるぞ」

千早「子ども扱いしないで下さい…」

P「お酒飲めるようになったらな」

千早「プロデューサー、よく飲まれるんですか?」

P「ん?まあたまに社長や音無さんと飲みに行くくらいだけど」

千早「肝臓に悪いですから、気を付けて下さいね」

P「心配してくれてるの?」

千早「当然です、プロデューサーが倒れたら誰が私をプロデュースするんですか」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 17:49:06.02 ID:Ulb9/ZMs0
P「また強がって、俺が倒れたら寂しいんだろ?」

千早「強がってなんか、ないです」
パオォーン!!

千早「ビクッ」

P(凄いタイミングの良さ…)

千早「な、なんですか」

P「い、いや…顔赤いぞ」

千早「びっくりしただけです」

P「はいはい
 後ろのお猿さんも見ましょうね」

千早「子供扱いしないでください!」

P「よしよし」(なでなで

千早「くっ…」

P「千早って身長的に撫でやすいな」
キィー!

P「ほら、猿にも馬鹿にされてる」

千早「もう!もっと奥見ましょう」


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 17:55:40.99 ID:Ulb9/ZMs0
P「とりあえず、東園は見終わったな」

千早「結構早く見終わりましたね」

P(そりゃ、千早がズンズン進んでいくからな…)

P「…どうした?」

千早「い、いえ なんでもないです」

P「こども動物園…入りたいのか?」

千早「ちょっと、中が気になっただけです」

P(入りたいんじゃん)

P「よし!行くか!」

千早「はいっ!」

~~

従業員「すみません、エサやりの時間は午後1時で終了なんです」

P「そうですか…あの、奥のウサギとモルモットの奴は…?」

従業員「申し訳ありません、ウサギとモルモットのふれあいは2時半までですので…」

千早「…」シュン
P(超落ち込んでる!)


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 18:02:04.13 ID:Ulb9/ZMs0
P「まあ、今回はしょうがないよ
 また今度来ればいいじゃないか」

千早「そう、ですね」

P「な?ウサギなんてネズミと変わんないから気にするなよ」

千早「全然違います!」

P「そ、そうか…ぽんぽん増える辺りも似てると思うんだけどな
 まあ、来月にでもまた来よう、それでいいだろ?」

千早「はい…すみません、なんだか困らせてしまって」

P「気にするな、どんなに大人びてても千早は子供で
 どんなに馬鹿でも俺は一応大人だ」

千早「来月、また連れてきて下さいね」

P「ああ、さあもう行こう
 まだ西園をほとんど見れてないぞ」

千早「はい、行きましょう」


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 18:08:58.68 ID:Ulb9/ZMs0
P「そろそろ、帰るか」

千早「はい、日も落ちてきましたね」

男の子「やだー!まだいるー!」

母親「こら、わがまま言ってるなら置いて帰るからね!」

男の子「やだやだー!」

千早「…」

P「どうかしたか?」

千早「あ、すみません、ぼーっとしてしまいました」

P「…千早の家族のこと、話してくれないか
 千早が嫌ならいいんだけど」

千早「…聞いてて、楽しい話ではないですよ」

P「話して千早がつらいなら、やめておこうかな」

千早「…プロデューサーは、意地の悪い人ですね
   どこか、お店に入りませんか」

P「ああ、そうするか」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 18:20:45.60 ID:Ulb9/ZMs0
喫茶店

千早「まず、最初に謝らせてください
   今日、いろいろとわがままを言ってしまって、すみませんでした
   子供の頃から、母親に甘えたりしなかったので、人に甘えるのが下手で…」

P「いや、気にしてないよ
 甘え下手な千早も可愛かったからね」

千早「恥ずかしい事を真顔で言わないでください…」

P「悪いね、こういう人間なんだ」

千早「…私も、父親も、母親も三人とも仲が良くなかったんです
   昔は、良かったんですけど…弟が交通事故で亡くなってから、どんどん仲が悪くなって」

P「弟さんは、いつ?」

千早「弟が、小学生に上がったばかりの頃です
   弟と約束したんです、世界一の歌手になるって
   それまでは、なんとなく生きていたんですけど
   弟との約束を守らなくちゃって、やっと生きる意味が見つかったんです」

千早「以前 歌以外、失って困るものはありませんって言いましたよね
   歌以外、失う物なんて持ってなかったのかもしれません」


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 18:29:39.65 ID:Ulb9/ZMs0
P「…今もか?」

千早「…今、事務所の皆に支えられて、生きている気がします」

P「…でも、休日に皆と出かけたりはしないんだな」

千早「…怖いんです」

P「怖い?」

千早「皆と話していると、弟の事を忘れてしまうんじゃないかって」

P「…」

千早「真美や亜美に"お姉ちゃん"って呼ばれて、はっと気付くんです
   "ああ、私は今弟を忘れていた"そう思うと…」

P「いいんじゃないか?」

千早「そんな事が、良い訳…!」

P「それだけ、千早が楽しんでるって事だろ?
 弟さんと千早がどんな仲だったのかは、知らないけど
 仲が良かったなら、千早は笑顔で居てくれた方が嬉しいんじゃないかな」

千早「…そう、でしょうか」

P「そう思うよ、俺は」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 18:37:13.71 ID:Ulb9/ZMs0
P「でも、両親と千早はまだ仲がギクシャクしてるのか」

千早「…はい」

P「いつからだ?」

千早「さっき、言いましたけど
   弟が亡くなってから…」

P「本当にそうか?」

千早「…すみません、言いたい事がよくわかりません」

P「いや、単なる憶測だけどさ
 千早の弟さんが亡くなってから、うんとりあえず一ヶ月くらいの両親思い出してみなよ」

千早「…」

P「思い出せた?」

千早「…いえ、思い出せません」

P「だろうね」

千早「もう、何年も前の事ですから」

P「いや、そこじゃなくて」

千早「…さっきから、何が言いたいんですか?」


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 18:48:07.34 ID:Ulb9/ZMs0
P「千早は弟さんが亡くなってから、弟さんと歌にしか目をやってないんじゃないの?」

千早「…え?」

P「だから、思い出せないんじゃないかな、ご両親の事なんて見てなかったでしょ」



千早「…そうかも、しれません」

P「お母さんとお父さんは、確かに喧嘩しちゃったみたいだけど
 二人とも、千早のことはずっと待っててくれたんじゃないのかな」

千早「…っ」
 (それって、つまり、私が…一人で嫌ってたって事…?)

P「ご両親から、最近電話があった?」

千早「…ありました」

P「だよね、俺も電話で席を外すのを何回か見てるし、その内何回がご両親からかは知らないけど
 …でも、全部すぐ戻ってきた
 事務所で、暇してる時でさえ
 ご両親と、何を話した?」

千早「…何も…話しませんでした…」

P「ご両親は、今でも千早を待ってるって事じゃないのか?
 千早が、話をしたがらないだけで」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 18:58:52.97 ID:Ulb9/ZMs0
千早「…その通りですね、私が…」

P「さっきも言ったけど、どんなに背伸びしたって、高校生っていうのはまだ子供だ
 子供は間違えるのが仕事だよ」

千早「…」

P「って、こんなのは励ましにならないか」

千早「いえ、びしっと言ってくれて嬉しいです」

P「ああ、千早は強い子だ」

千早「…あの、手を握ってもいいですか」

P「…はい」

千早「手、意外と大きいんですね」

P「ああ、この手でビンタされたら痛いぞ」

千早「ふふ、そうされないように、しっかりしないといけませんね」

P「明日、弟さんのお墓参りに行ったらどうだ?」

千早「…母親と、ですか?」

P「父親でも、両方でも、一人でも…弟さんの前で、喧嘩するなよ?」

千早「…はい!」


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 19:02:32.83 ID:Ulb9/ZMs0
~千早のマンション前~

千早「今日は、本当にありがとうございました」

P「お礼をするくらいなら、さっさと母親にガツンと一発謝って来い!」

千早「ガツンと謝るのですか?」

P「そう!首の骨が折れんばかりの勢いで!こう!」
グキ!

P「いでででで!」

千早「だ、大丈夫ですか!?」

P「体のためを思ってガツンは中止だ、ビシッと謝って来い」

千早「はい、そうします」

P「それじゃあ、お休み」

千早「はい、おやすみなさい」


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 19:12:34.11 ID:Ulb9/ZMs0
千種『…はい、如月です』

千早「…お母さん」

千種『千早…今日のお仕事、終わったの?』

千早「…今日は、お休みよ」

千種『いつも仕事だったみたいだから、ちゃんと体を休めているか心配だったけど
   それなら、良かったわ』

千早「お母さん…」

千種『今日はゆっくり羽を伸ばせた?』

千早「…うん…うん…ぐす」

千種『どうかしたの?』

千早「なんでも、ないよ…お母さん?明日、一緒に優のお墓参りに行きたいんだけど
   ぐす…お母さん、明日は大丈夫?」

千種『ええ、そろそろお花も替えないといけない時期だったし
   沢山、お花を供えてあげないとね』

千早「も、もう寝るね
   ありがとう、お母さん」


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 19:17:56.41 ID:Ulb9/ZMs0
千種「おはよう、千早」

千早「おかあ…さん」

千種「お供えのお花、私が持ってくるって言ったのに」

千早「うん、だからちょっとだけ
   …代わりにラムネのお菓子持ってきたんだ」

千種「あら、懐かしい
   家にもまだ残ってるのよ、そのお菓子の入ったマイク」

千早「あの頃より、もっともっと上手になれたから
   優には新しいのを買ってあげたくて」

千種「きっと、あの子も喜ぶわ」

千早「それじゃあ、行こう」


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 19:26:00.87 ID:Ulb9/ZMs0
~お墓の前~

千種「優、お母さんは今、お姉ちゃんと一緒だよ
   お花も、替えたからね
   お姉ちゃん、マイク買って来てくれたんだって
   優も、そのマイクでお姉ちゃんと一緒に歌ってあげてね」
スッ

千早「おはよう、優
   お母さんに聞いた?マイク買ってきたよ
   優の好きなレモン味のラムネ
   そう、今日はお母さんと一緒に来たんだよ
   それと、優にも、言っておかないとね
   …ごめんね、ごめんね…ぐす…お姉ちゃん、馬鹿だから…
   優の気持ちにもお母さんの気持ちにも、気付いてあげられなかった…ぐす
   泣くつもり…なかったのに…ちゃんと、お姉ちゃんの事見ててね」
スッ

千種「それじゃあ、これからどこかお昼でも…」

千早「お母さん」

千種「どうしたの?」

千早「今まで、ごめんなさい」

千種「あ、頭上げて、千早…優の前で…」

千早「優の前だから、しっかり謝っておきたいの
   本当に、ごめんなさい」


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 19:33:11.51 ID:Ulb9/ZMs0
千種「謝られたら、お母さん何て応えたらいいか…
   でもね、千早
   お母さんは、いつでも、千早の味方よ
   だから、頭を上げて頂戴?」

千早「今まで、お母さんの気持ちを蔑ろにしてきて、ごめんなさい!」

千種「…」千早を抱きしめる

千種「ありがとう、千早」

千早「うっ…」

千種「泣いてるの?高校生にもなって…」

千早「お母さんも、泣いてるじゃない
   …優、仲直り、ちゃんとできたよ」

千種「さ、家でご飯食べましょう
   どうせ卵も割れないんでしょう?」

千早「そ、それくらい出来るよ…」

おわり


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 19:34:01.41 ID:Ulb9/ZMs0
ちーちゃんが18話で電話ぶちってるの見てつい書いちゃった
拙い文章にお付き合いいただきありがとうございました。


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 19:37:39.98 ID:BnrwcjI10
これは乙


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 19:38:27.52 ID:wvicxn6I0
良かった…泣いた


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 19:43:01.37 ID:U/qoffB30
短かったがよいSSだ
ちーたん可愛いな


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 19:43:26.26 ID:t7GJFqqM0
ちーちゃんマジでかわいい
本当にかわいいそしてかっこいい



70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/16(金) 19:50:28.35 ID:U3ltuj+yO
読み終わった瞬間に目頭が熱くなった


THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 05 如月千早
THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -FIRST SEASON- 05 如月千早


THE IDOLM@STER 如月千早クッションカバー
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  1. 名無しさん 2013/03/06(水) 03:26:55

    いいね……
    読んだあとに心に残るものがあるSSだね


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