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やすな「ソーニャちゃんって犬が苦手なんだっけ?」ソーニャ「別に」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 19:21:45.70 ID:jhNxBdEt0
- やすな「はぁー、かわいいなぁ」
ソーニャ「何よんでるんだ?」
やすな「ペットのカタログ!!」
ソーニャ「ふーん」
やすな「ソーニャちゃんはペット買うなら犬?ネコ?カラス?」
ソーニャ「どれもいらん。ペットなんて邪魔なだけだろ」
やすな「えーかわいいよぉ」
ソーニャ「どこがだ。特に犬なんて獰猛だし、言うこと聞かないし、すぐ噛むし」
やすな「ソーニャちゃんって犬が苦手なんだっけ?」
ソーニャ「別に」
やすな「ああ、犬、も、苦手なんだっけ?」
ソーニャ「殺すぞ?」
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 19:24:54.27 ID:jhNxBdEt0
- 放課後 通学路
やすな「犬はいいよー。やっぱり買うならヨークシャテリアだね」
やすな「ああ、でもシーズーもいいかも」
ソーニャ「発情期になればキャンキャンうるさいだろ」
やすな「いやいや。そんなの―――」
クーン……クーン……
やすな「お?」トコトコ
ソーニャ「どうした?」
やすな「ソーニャちゃん、みてみて!!捨て犬ー」テテテッ
犬「ワン!」
ソーニャ「おわぁ!!!こっちにもってくるなぁ!!」
やすな「子犬もダメなの?」 - 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 19:28:30.88 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「な、なにされるかわかんないだろう……」プルプル
やすな「えー?かわいいのにぃー」
犬「ワン!」
やすな「ほらほらー」
ソーニャ「やめろ!近づけるな!!早く元の場所に戻して来い!!」
やすな「でも、かわいそうだよ?」
ソーニャ「拾うならそれ相応の覚悟をもって拾え」
やすな「どういうこと?」
ソーニャ「捨てられた命を拾い上げるなら最後まで面倒を見ろってことだ」
やすな「ふーん……」
ソーニャ「……」
やすな「よし!!君の名前は、ソーニャ2号だ!!」
犬「ワン!」
ソーニャ「てめぇ!!」 - 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 19:32:55.31 ID:jhNxBdEt0
- やすな「これからよろしくねー、ソーニャ2号?」ナデナデ
犬「ワン!」
ソーニャ「おまえその名前で飼うのかよ!?」
やすな「え?飼わないよ?」
ソーニャ「はぁ!?」
やすな「お母さんがダメっていうと思う」
ソーニャ「じゃあ、諦めろ。元の場所に―――」
やすな「やだ!!かわいそう!!ソーニャちゃんの鬼畜!!」
ソーニャ「飼わないんだろ!?」
やすな「ソーニャちゃんが飼えばいいじゃない!!」
ソーニャ「やだよ!?」
やすな「ほらほらー、かわいいよー」
犬「ワン!」
ソーニャ「ひぃぃぃ!?!??」 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 19:37:56.20 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「そ、それ以上近づけてみろ!!絶対に許さん!!」ガクガク
やすな「そんな電柱の影から凄まれても……」
ソーニャ「……」ガクガク
やすな「じゃあ、この子どうしよう……」
ソーニャ「だから元の場所にだなぁ」
やすな「そうだ!!飼ってくれる人を探そう!!」
ソーニャ「は?」
やすな「ね?ソーニャちゃん?」
ソーニャ「勝手にしろ。私は付き合わないぞ」
やすな「えー!?なんでー!??」
ソーニャ「じゃあな」スタスタ
やすな「ソーニャちゃぁぁん!!」
やすな「……」
犬「ワン!」
やすな「いいもん。私一人でも探すもん!!」 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 19:40:13.96 ID:jhNxBdEt0
- ピンポーン
「はい?」
やすな「すいません!この子犬飼いませんか!?」
「け、結構です」
バタン
やすな「……次っ!!」
犬「ワン!」
「―――もう飼ってるから」
やすな「そうですか……」
「―――いらない」
やすな「そこをなんとか!!」
「ごめんね」バタン
やすな「あ……」
犬「ワン!」 - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 19:44:34.78 ID:jhNxBdEt0
- 夕方 公園
やすな「はぁ……なかなか、いないなぁ……」
犬「ワン」
やすな「こんなにソーニャ2号はかわいいのにね」ナデナデ
犬「ワン」
やすな「……」
やすな「そうだ!!困ったときのあぎりさん!!」
やすな「あーぎーりーさーん!!!!」
あぎり「はぁ~い」シュタ
やすな「あぎりさん!!」
あぎり「なにかおこまりのようですね~?」
やすな「この子、飼いませんか!?」
あぎり「え~?」
犬「ワン!!」
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 19:49:10.19 ID:jhNxBdEt0
- やすな「どうですか!?」
あぎり「かわい~ぃ~」ナデナデ
犬「ワン!!」
やすな「あぎりさん……もしかして……」
あぎり「かいませ~ん」
やすな「ガーン……」
犬「ワン」
あぎり「うち、ペット禁止なんで~」
やすな「そ、そんな……。じゃ、じゃあ!犬を欲しがってる人は知りませんか!?」
あぎり「まったく~」
やすな「そうですか……」
あぎり「いちたすいちは~?」
犬「ワン!!」
あぎり「かしこ~い」ナデナデ
やすな「うぅ……どうしよう……」 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 19:52:53.32 ID:jhNxBdEt0
- 夜
「だめだめ」
やすな「そんなこといわず……」
バタン
やすな「くそぅ……くそぅ……」
犬「クーン……」
やすな「あ、お腹すいたよね。なんか買いにいこっか!」
犬「ワン!!」
やすな「コンビニだー!!」
犬「ワン!!」
ソーニャ「やすな?」
やすな「あ、ソーニャちゃん!!」
ソーニャ「お前、こんな時間までなにやって―――げっ!?」
やすな「ソーニャちゃぁぁん!!」テテテッ
ソーニャ「犬を抱いたままこっちにくんなぁ!!!」 - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 19:58:00.22 ID:jhNxBdEt0
- 公園
犬「……」モグモグ
やすな「おいしい?」
犬「ワン!」
やすな「ふふ」
ソーニャ「飼い主、見つからないのか」
やすな「世知辛い世の中だよね、全く」
ソーニャ「もう諦めろ。元の場所に戻してこい。もしかしたら拾ってくれるやつが現れるかもしれない」
やすな「でも、先に保健所につれていかれちゃうかもしれないよ?」
ソーニャ「それはそうだけど」
やすな「ソーニャちゃん!!ソーニャ2号を……!!!」
ソーニャ「かわん!!お前が拾ったならお前が面倒を見ろ!!」
やすな「そんなこといわずにぃぃ」ギュゥゥ
ソーニャ「ふんっ!!」グキッ
やすな「あぃたぁ!!!」 - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 20:01:19.39 ID:jhNxBdEt0
- 犬「ワン!!」
やすな「お、もう食べたの?じゃあ、いこっか!!」ギュッ
犬「ワン!」
ソーニャ「おい。今から探す気か!?」
やすな「うん。まだ8時だし」
ソーニャ「もう8時だ。やめろ」
やすな「やだよ。きっといるもん!!ソーニャ2号を飼ってくれる人!!」
ソーニャ「おい……」
やすな「よっしゃー!!さがすよー!!」
犬「ワン!!」
ソーニャ「……」
ソーニャ「勝手にしろ……アホめ……」 - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 20:04:44.16 ID:jhNxBdEt0
- やすな「―――いない」
犬「クーン」
やすな「そんなぁ……こんなに可愛いソーニャ2号を飼ってくれる人がいないなんてぇ……」
犬「……」
やすな「くそぅ……もう10時だし……帰らないと……」
犬「クーン……」
やすな「……ごめんね。また、明日くるから」
犬「クーン……クーン……」
やすな「ごめん!ほんとうにごめんね!!」
犬「……」
やすな「あぁぁ……よ、よし!!ロスタイム突入!!まだ、探すよ!!安心して!!」
犬「ワン!!」
やすな「諦めたらそこで終わりだよ!ソーニャ2号!!」
犬「ワン!!」 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 20:08:52.05 ID:jhNxBdEt0
- やすな「……はぁ……だめ……もう日付が変わった……」
犬「……」
やすな「ソーニャ2号も寝ちゃったし……どうしよう……どうしよう……」
ソーニャ「おい」
やすな「わぁ!?!?」
犬「キャン!!」
ソーニャ「私だ」
やすな「ソーニャちゃん……?」
ソーニャ「今日は諦めろ」
やすな「でも……」
ソーニャ「……分かった。私の家で預かる」
やすな「え?」
ソーニャ「今日だけだ。いいな?」
やすな「ソーニャちゃん……!!」
ソーニャ「で、でも、犬はお前が私の家まで連れて来い。いいな?」 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 20:13:27.59 ID:jhNxBdEt0
- あぎり「あ~おかえり~」
やすな「あれれー?あぎりさん?」
あぎり「子犬を隔離する小屋はできてますよ~」
ソーニャ「悪いな」
やすな「すご~い!!こんなの作ったんですか!!?」
あぎり「はい~。ソーニャが部屋には入れないようにしたいっていうから~」
やすな「も、もしかして……最初から飼うつもりで……!!」
ソーニャ「違う!!……お前が本気なのを確認したからだ」
やすな「本気?」
ソーニャ「やすながすぐに投げ出すなら絶対に協力なんてしなかった」
やすな「ソーニャちゃん……」
ソーニャ「いいか!!今日だけ!!犬を預かるのは今日だけだ!!明日中に絶対に飼い主を見つけろ!!」
やすな「うんっ!!がんばるよ!!」
ソーニャ「ふん……」
あぎり「うふふ~」 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 20:16:37.25 ID:jhNxBdEt0
- 犬「ワン!!」
やすな「じゃあね、ソーニャ2号!!」
あぎり「では~目隠ししてくださ~い」
やすな「はーい」
ソーニャ「あぎり、やすなを頼む」
あぎり「わかりました~」
犬「ワン!!ワン!!」
ソーニャ「さてと、寝るか……」
犬「ハッハッハッハ……」トコトコ
ソーニャ「うわぁ!?おい!!こっちにくるな!!」
犬「クーン」
ソーニャ「いいか!!お前はその範囲から動くな!!」
犬「ワン!!」
ソーニャ「そうだ、それでいい……」
犬「……」 - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 20:19:25.64 ID:jhNxBdEt0
- 翌朝
ペロペロ……
ソーニャ「ん……?」
犬「ワン!」
ソーニャ「ひっ……!?!?」
犬「ハッハッハッハ」
ソーニャ「ぎゃぁあああああ??!?!」
犬「ワン」
ソーニャ「お、おおお。おまえ!!!何してんだ!!!このやろう!!!」
犬「クーン……」
ソーニャ「……」ガクガク
ソーニャ「これだから犬は嫌いだ……」
犬「クーン……クーン……」
ソーニャ「なんだよ。うるさいな……」 - 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 20:22:02.67 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「さてと、学校にいくか……」
犬「ワン!!」
ソーニャ「近づくな!!」
犬「クーン」
ソーニャ「早くやすなに飼い主を探してもらわないとな……」
ソーニャ「こっちの身がもたない」
ソーニャ「……」
犬「ワン!!」
ソーニャ「いってきます」
犬「ワン!!」
ソーニャ「ふん……」 - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 20:25:35.11 ID:jhNxBdEt0
- 学校
やすな「ソーニャちゃん!!おっはよ!!」
ソーニャ「やすな。飼い主の当ては?」
やすな「友達にも聞いてみたけど、だめだって」
ソーニャ「なにぃ?」
やすな「でもでも、ソーニャ2号は今ソーニャ1号の家に―――」
ソーニャ「……」グキッ
やすな「たっぁ!?」
ソーニャ「ちゃんと探せ。お前が見つけられないなら、私が責任をもって保健所に連れて行く」
やすな「そんなぁ~!!」
ソーニャ「1日だけっていっただろ」
やすな「うぅ……」
ソーニャ「ま、がんばれ」 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 20:30:08.40 ID:jhNxBdEt0
- 昼休み
ソーニャ「あれ?やすながいないな」
ソーニャ「ま、どうでもいいか」
ピンポンパンポーン
ソーニャ「ん?」
やすな『えーマイクテストマイクテスト』
ソーニャ「……」モグモグ
やすな『ソーニャ2号いりませんかぁー!!!』
ザワザワ……
「ソーニャ?」
「ソーニャ?あのソーニャ?」
ソーニャ「あいつぅ……!!!」
やすな『犬です!!ソーニャ2号は犬なんです!!』
「ソーニャって犬なのか」
ソーニャ「ころすっ!!!」 - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 20:39:04.22 ID:OR99uOy60
- やすなwww
- 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 20:46:00.73 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「言い方を考えろぉ!!!」グキィ
やすな「いたたたたたたた!!!!!ごめんなさい!!!!なんかごめんなさい!!!!」
ソーニャ「ホントにバカだな、お前」
やすな「ちぇー……良い方法だと思ったのにぃ」
ソーニャ「だから、放送の内容がおかしいんだ」
やすな「じゃあ、どうしたらのいいの?」
ソーニャ「普通に犬を飼ってくれる人でいいだろ」
やすな「よくわかんないなぁ。ソーニャちゃん、お願い」
ソーニャ「やだよ」
やすな「でも、原稿がないと難しいし」
ソーニャ「……」
やすな「や、やります」
ソーニャ「はやくしろ」
やすな「はいはい……」
- 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 20:51:00.63 ID:jhNxBdEt0
- やすな「―――もし、興味があれば折部やすなまでお願いします」
ソーニャ「できるじゃないか」
やすな「まぁね」ムフー
ソーニャ「……むかつくな」
やすな「これできっと大丈夫だよね、ソーニャちゃん!!」
ソーニャ「そうだな。早く飯にするぞ」
やすな「はーい。あ、そういえば。ソーニャ2号にお昼ご飯は用意してあげたの?」
ソーニャ「は?」
やすな「は?って……もしかして……ソーニャちゃん……」
ソーニャ「いや、無理だろ。昼に餌をやるなんて」
やすな「水は?!水は用意してあげてるよね!?」
ソーニャ「……」
やすな「……」
ソーニャ「……え?やばいのか?」
やすな「ソーニャちゃん!!!死んじゃうよ!!まだソーニャ2号は子犬なんだよ!?」 - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 20:57:22.77 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「いや、犬なんて飼ったことないし……」
やすな「だめだよ!!だめだめソーニャちゃんだよぉ!!」
ソーニャ「な、なんだとぉ!?」
やすな「今頃、餓死してるよ!!」
ソーニャ「1日で餓死するかよ」
やすな「あぁぁ……ソーニャ2号……ソーニャ2号……」
ソーニャ「馬鹿馬鹿しい」
やすな「ソーニャちゃん!!ソーニャ2号がどうなってもいいの?!」
ソーニャ「別に気にしない」
やすな「自分の子どもなのに?!」
ソーニャ「誰の子どもだ!?誰の!?私は犬なんて産まん!!」
やすな「ソーニャちゃぁぁん……お願いだから様子だけでも……」
ソーニャ「やだよ。めんどくさい」
やすな「うぅ……もうあえないんだね……ソーニャ2号ぉ……」ウルウル
ソーニャ「……」 - 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 21:04:01.63 ID:jhNxBdEt0
- 授業中
やすな「はぁ……だいじょうぶかなぁ……」ソワソワ
ソーニャ「……」
やすな「いまごろ……さびしくないてるのかなぁ……」
ソーニャ「……」
やすな「はぁ……ぁ……ソーニャ2号ぉ……」
ソーニャ「……」ピクッ
やすな「かわいそうな……ソーニャ2号……」チラッ
ソーニャ「……」
ソーニャ(いや、ありえない。1日で餓死なんて……)
ソーニャ(でも……脱水症状……とか……は……あるのか……?)
ソーニャ「ちっ……」イライラ
やすな「……」 - 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 21:16:40.96 ID:jhNxBdEt0
- やすみじかん
ソーニャ「……」ガタッ
やすな「どっかいくの?」
ソーニャ「トイレ」
やすな「そう……はぁ……」
ソーニャ「……」スタスタ
あぎり「あっれ~?どこにいくの~?」
ソーニャ「トイレ」
あぎり「トイレはむこうですよ~」
ソーニャ「え?あ、そうか。そうだったな」
あぎり「ん~?」
ソーニャ「なんでもない!!」
あぎり「まだなにもいってないけど~?」
ソーニャ「ちっ……」スタスタ - 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 21:28:15.79 ID:jhNxBdEt0
- やすな「……ん?」
やすな「ソーニャちゃん……?」
グラウンド
ソーニャ「くそ……なんで私が……くそ……」ダダダッ
ソーニャ「はぁ……はぁ……」ダダダッ
やすな「……」
あぎり「ソーニャ、どこにいくんでしょ~ね~」
やすな「トイレっていってました」
あぎり「随分遠くまでいくんですね~」
やすな「ですねー」 - 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 22:13:56.76 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「はぁ……はぁ……」
ガチャ
ソーニャ「おい!!」
ソーニャ「……あれ……?」
ソーニャ「おーい!!どこだー!!!」
ソーニャ「……」キョロキョロ
ソーニャ「あれ……」
ソーニャ「おーい!!でてこーい!!」
ソーニャ「エサだぞー」
ソーニャ「おーい……」
ソーニャ「……」
ソーニャ「どこだよ!!おい!!でてこい!!」
ソーニャ「……おい……どこに……」 - 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 22:18:59.76 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「……ここか!?」
ソーニャ「ちっ……」
ソーニャ「どこだよ!!このやろう!!」
ソーニャ「エサだぞ!!腹減ってんだろ!!!おい!!!」
ソーニャ「……こうなったら」ゴソゴゾ
ソーニャ「……」グッ
バァン!!!
ソーニャ「……」
シーン
ソーニャ「……まさか……死ん……」
ソーニャ「いやいや!!!そんなわけあるか!!1日もたってないぞ!!」
ソーニャ「一食抜いたぐらいでありえないだろ!!」
ソーニャ「おい!!どこだよ!!おーい!!!」
ソーニャ「こっちか……?」オロオロ
ソーニャ「やすなになにか言われる前に見つけないと……」オロオロ - 59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 22:23:55.00 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「―――だめだ……いない」
ソーニャ「……」
ソーニャ「……もしかして死期を悟って姿を消した、とか?」
ソーニャ「……」
ソーニャ「嘘だろ……」
ソーニャ「うそ……」
ソーニャ「……」スクッ
ソーニャ「どこだよ……」キョロキョロ
ソーニャ「でてこいよ……」
ソーニャ「おーい……」
ソーニャ「……」
ソーニャ「そんな……一食抜いただけで……?」 - 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 22:27:56.39 ID:jhNxBdEt0
- 学校
「みてみてー、犬がまよいこんでるー」
「かわいいー」
あぎり「あら~?」
犬「ワン!!ワン!!」
あぎり「あれは~ソーニャにごうじゃないですか~」
犬「ワン!!」
あぎり「お腹すいてます~?」
犬「ワン」
あぎり「競争用自動車の最上位級といえば~?F~?」
犬「ワン!!」
あぎり「かしこ~い。はい、ぎょにくそ~せ~じ~」
犬「ワン!!」
あぎり「うふふ」ナデナデ - 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 22:33:47.47 ID:jhNxBdEt0
- やすな「あぎりさん」
あぎり「はい?」
やすな「ソーニャちゃんの家にいきたんですけど」
あぎり「そうですか~?」
やすな「って、あぁぁ!!!ソーニャ2号!?」
あぎり「はい、学校に迷い込んでました~」
やすな「ど、どうしてまた……」
あぎり「きっとソーニャに会いにきたんじゃないですか~?」
やすな「そうなの~?」
犬「ワン!!」
あぎり「ゴルフで第一打目にカップインすることを、ホールイン~?」
犬「ワン!!」
やすな「すごい!!」
あぎり「この子はかなり賢い犬ですね~」ナデナデ
やすな「よーし!!このまま飼い主を探そう!!!」 - 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 22:40:09.34 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「……窓が開いてる」
ソーニャ「ここから出て行ったのか?」
ソーニャ「……」
ソーニャ「……」キョロキョロ
ソーニャ「って……なんで私があの犬の心配をしなきゃいけないんだ……」
ソーニャ「やめだやめやめ」
ソーニャ「私には関係ない。全部、やすなの所為だ」
ソーニャ「……私は関係ない」
ソーニャ「うん……」
ソーニャ「……」
ソーニャ「くっそ……!!」
ソーニャ「どこいったんだよー!!!」ダダダッ - 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 22:46:15.83 ID:jhNxBdEt0
- やすな「すいませーん」
「はい?」
やすな「子犬、いりませんか?」
あぎり「おねがいしま~す」
犬「ワン!!」
「まぁ、かわいいわね」
やすな「しかも賢いんです!!」
「へえ。どういうふうに?」
あぎり「州都がリジャイナであるカナダ中部の州は~?サスカチュ~」
犬「ワン!!」
やすな・あぎり「はいっ!!」
「……うん。すごいね」パチパチ
やすな「で、どうですか!?」
あぎり「どうでしょ~?」
「うーん……」 - 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 22:52:33.54 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「あ、ちょっと」
「はい?」
ソーニャ「子犬、見かけなかったか?」
「みてないね」
ソーニャ「ありがとう」
ソーニャ「……ちょっと」
「なんです?」
ソーニャ「犬を探してるんだ。子犬なんだけど」
「見てない」
ソーニャ「……」
ソーニャ「どこだよ……」
ソーニャ「くそぉ……!!」
ソーニャ「絶対に見つけてやる……!!!」
- 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 22:57:23.99 ID:iMHxkgkE0
- ソーニャちゃん…
- 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 22:57:59.21 ID:jhNxBdEt0
- やすな「あーよかった」
あぎり「ですね~」
ソーニャ「……」キョロキョロ
やすな「ソーニャちゃん!!」
ソーニャ「や、すな!?」
やすな「なになにー?なにしてるのー?最後の授業にも戻ってこなかったし」
ソーニャ「いや、仕事がはいったんだ……」
やすな「ふーん。あ、そうそう。ソーニャ2号は―――」
ソーニャ「今からエサを買いにいくところだ!!」
やすな「へ?」
あぎり「……」
ソーニャ「じゃ、じゃあな!!」ダダダッ
やすな「あ、ソーニャちゃん!!」
あぎり「うーん……」 - 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 23:08:30.68 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「やばい……やすなにバレたらなんて言われるか……」
ソーニャ「探そう……」
ソーニャ「早く見つけないと……」
ソーニャ「これだから犬は嫌いなんだ」
ソーニャ「でも、子犬だろ……行動範囲なんてたかがしれてるはずだ」
ソーニャ「そうだ!!公園!!」
ソーニャ「あそこならアイツの足でもいけるぐらいの距離だ」
ソーニャ「そこだ。そこにいるはずだ」
ソーニャ「急ごう。やすなが怪しむ前に……!!」
ソーニャ「……」ダダッ - 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 23:16:07.27 ID:jhNxBdEt0
- 公園
ソーニャ「どこだー」ガサガサ
ソーニャ「おーい、もういいかげんにしろー」ガサガサ
ソーニャ「……くそぉ……手間かけさせるなよ……」ガサガサ
ソーニャ「はぁ……」
ワンワン!!
ソーニャ「!?」
ソーニャ「そっちかぁ!!」ダダッ
「ん?」
いぬ「ワフ」
ソーニャ「あ……」
いぬ「クーン」
ソーニャ「こっちくるなぁ!!!」
ソーニャ「ああ!!もう!!」
ソーニャ「どこだよ!!」ガサガサ - 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 23:20:07.28 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「はぁ……くそ……見つからない……!!」
あぎり「わんわん」
ソーニャ「!?」
あぎり「わぉーん」
ソーニャ「なんだ、あぎりか……」
あぎり「おこまりのようですね~?」
ソーニャ「いや、困ってない」
あぎり「ほんとうですか~?」
ソーニャ「ああ」
あぎり「では、なにがみつからないの~?」
ソーニャ「そ、それは……えと……」
あぎり「ん~?」
ソーニャ「ナイフだ!!」
あぎり「あ~、それはたいへ~ん」
ソーニャ「そうだ!!私は大変なんだ!!だから、もういく!!」 - 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 23:33:49.90 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「……」ガサガサ
ソーニャ「ん……?もう日が暮れてきたな……」
ソーニャ「このまま見つけられなかったら……」
やすな『え~?ソーニャちゃんのくせに犬の一匹世話できないの~?』
やすな『ぷはははは!!!傑作~!!!!』
ソーニャ「……そんなことをいわせるわけにはいかない」
ソーニャ「そんなこと……」
やすな『え……いないの……?どうして……どうして……?』ウルウル
やすな『ソーニャ2号に……もう……あえ、ないの……?』ポロポロ
やすな『ソーニャちゃぁぁん……ひどいよぉぉ……』ポロポロ
ソーニャ「……!!」フルフル
ソーニャ「何考えてるんだ……私は……!!」
ソーニャ「はやく……見つけないと……」ガサガサ - 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 23:41:26.57 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「はぁ……はぁ……」
やすな「ソーニャちゃん!!ソーニャちゃーん!!」
ソーニャ「やすな……!?まずい!!隠れないと……!!」
やすな「あれー?ほんとにここにいたんですかー?」
あぎり「さっきまでは~」
やすな「もう……ソーニャ2号のことで話があるのにー」
あぎり「ですね~」
ソーニャ(流石に怪しまれてるな……)
ソーニャ(早くなんとかしないと……)
ソーニャ「……」ガサガサ
あぎり「……」
やすな「ソーニャちゃーん!!でてきてよー!!!ソーニャちゃーん!!!」
ソーニャ(ヤツを見つけるまでは、やすなの前には出れない……!!) - 79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 23:46:16.89 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「くそ……この公園にはいないのか……」
ソーニャ「一体、どこに……!!」
ワンワン!!
ソーニャ「!?」
ソーニャ「……」コソコソ
ソーニャ「……」ソーッ
「よしよし」
犬「ワンワン」
ソーニャ「……!?」
ソーニャ「おい!!!」
「え?」
ソーニャ「その犬……どうした?」
「この犬?これはもらったの」
犬「ワンワン♪」
ソーニャ「返してもらう!!!」 - 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 23:50:39.85 ID:jhNxBdEt0
- ソーニャ「こっちだ!!」ガバッ
犬「ワン!!」
「あ、ちょっと」
ソーニャ「……近づくな!!近づいたら……刺す」ギラッ
「な……!?」
ソーニャ「よし……もう大丈夫だ」ギュッ
犬「ワンワン」
ソーニャ「いくぞ」
犬「ワン」
「あー!!どろぼー!!!」
ソーニャ「泥棒はそっちだろ!!」ダダダッ
「えー……」 - 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 00:31:59.39 ID:mgG2diBk0
- ソーニャ「よかった……ほんとによかった……」ギュゥ
犬「ワン」
ソーニャ「このやろう……本当に……心配……はしてないけど」
犬「クーン……」
ソーニャ「……でも……無事で……よかった……」ナデナデ
犬「ワンワン」
ソーニャ「ふふ……」ナデナデ
犬「ワン」
ソーニャ「そうだ。腹、減ってるだろ。焼きそばパンを持ってきた」
犬「ワン!ワン!!」
ソーニャ「よっと。ほら、食え」
犬「ワンワン!!!」
ソーニャ「……」ナデナデ - 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 00:35:32.58 ID:mgG2diBk0
- ソーニャ「はっ?!」
犬「ワン」
ソーニャ「い、今……自然に撫でてた……!?」
犬「クーン……クーン……」
ソーニャ「……ま、こいつなら怖くないか」
犬「ハッハッハッハ」
ソーニャ「よし。やすなと合流するか!!」
犬「ワン!!」
ソーニャ「やすなは今頃家か……」
ソーニャ「そうなると、明日になるな」
犬「ワン」
ソーニャ「いいか!!1日ロスタイムに入っただけだ!!わかってるな!?」
犬「ワン!!」
ソーニャ「よし。わかってるなら、いいんだ、うん」 - 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 00:39:29.34 ID:mgG2diBk0
- ソーニャ「お前は逃げ出すから、首輪とかいるな」ギュッ
犬「ワン」
ソーニャ「あとは……何がいるんだ……?水をいれる容器とかか……?」
犬「クーン……」
あぎり「ばぁ!!」
ソーニャ「おおおゎぁおあおあお?!?!」
あぎり「こんばんは~。あぎりです~」
ソーニャ「な、ななな、なんだよぉ!!驚くだろう!!!」
犬「ワン!!」
あぎり「あ、見つかったんですね~?」
ソーニャ「ああ、なんとか―――って、違う!!探してなんかいない!!」
あぎり「ナイフのことなんだけど~?」
ソーニャ「あ、あああ!!!ナイフか!!お、おう!!見つかった!!」
あぎり「よかったね~?」ナデナデ
犬「ワン!!」 - 93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 00:43:36.09 ID:mgG2diBk0
- ソーニャ「もう遅いし、私は帰る」
あぎり「あ、ソーニャ」
ソーニャ「なんだ?」
あぎり「その犬、飼いますか~?」
ソーニャ「飼うわけないだろ」
あぎり「では、こちらに渡してくださ~い」
ソーニャ「なんで?」
あぎり「飼い主になってくれる人、見つかったので~」
ソーニャ「え……」
あぎり「さ、おねがいします」
ソーニャ「……その飼い主、ちゃんとした人なのか?」
あぎり「はい~」
ソーニャ「自分の目で確認したい」
あぎり「いいですよ~?やすなさんも近くまできているそうなので、呼びましょう」
ソーニャ「……」 - 96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 00:50:03.69 ID:mgG2diBk0
- やすな「あ、ソーニャちゃん!!」
ソーニャ「やすな……」
やすな「ソーニャ2号も無事だったのかぁ。ヨシヨシ」
犬「ワン!!」
やすな「聞いてよ!ソーニャちゃん!!ソーニャ2号は一度強奪されたんだよぉ!!」
ソーニャ「なに!?」
やすな「ほんと、悪い人もいるよね!ぷんぷん!」
ソーニャ「ま、そういういけ好かない奴はどこにでもいるからな」
あぎり「……」
やすな「でも、ひどいよねー。飼い主さんが散歩してるときに奪うなんて。飼い主さん、すっごく泣いてたもん」
ソーニャ「飼い主……?」
あぎり「実は~一度、ソーニャ2号を渡したんですよね~。で、散歩していると奪われたらしいです~。ナイフまでつきつけられて」
ソーニャ「え……え……?」
やすな「でも、ソーニャちゃんが取り返してくれたんだよね!!ありがとっ!!今から飼い主さんにソーニャ2号の無事を知らせないとね!」
ソーニャ「あ……え……?ちょ……」 - 98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 00:54:14.91 ID:mgG2diBk0
- やすな「ごめんくださーい」ピンポーン
「はい……。ああ、やすなちゃん」
やすな「はい!!」
犬「ワン!!」
「あぁぁ!!!サスケー!!!」
犬「ワンワン!!」
やすな「ちゃーんと取り戻しました」
「あ、ありがとう……ありがとう……」
あぎり「怪我はないようですし~だいじょうぶで~す」
「どうも……。で、あの、やすなちゃんが……?」
やすな「いえ、こちらのスーパーヒロインの―――って、あれ?ソーニャちゃーん!!どこー!!!」
あぎり「どうやら~照れちゃったみたいですね~」
「はぁ、そうですか。では、また後日お礼をしないとだめですね」
やすな「また、つれてきます!!」
「はい。いつでも待ってます」 - 101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 00:58:40.03 ID:mgG2diBk0
- ソーニャ「……」
ソーニャ「良い人そうだな……」
ソーニャ「ま、やすなとあぎりが選んだなら……いいか」
あぎり「ソーニャ!」
ソーニャ「うわぁ!?」
あぎり「よかったの~?」
ソーニャ「なにがだ?」
あぎり「ソーニャ2ご~」
ソーニャ「知らん。飼い主が見つかったのはいいことじゃないか」
あぎり「……」
ソーニャ「じゃあ、帰る」
あぎり「はい」
ソーニャ「……」スタスタ - 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 01:02:40.76 ID:mgG2diBk0
- ソーニャ「……」
ソーニャ「この犬小屋無駄になったな」
ソーニャ「解体するか」
ソーニャ「よっと」グッ
ソーニャ「……」
ソーニャ「いいか。明日でもできるし」
ソーニャ「風呂にはいって寝るとしよう」
ソーニャ「あーあ……このドッグフードと水……どうしたらいいんだよ……」
ソーニャ「……」
ソーニャ「非常食でいいか」
ソーニャ「さ、風呂だ風呂ー」 - 104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 01:06:21.98 ID:mgG2diBk0
- 翌日 学校
ソーニャ「……」
やすな「おっはよ!!ソーニャちゃん!!」ポンッ
ソーニャ「ん?ああ。おはよ」
やすな(あれ?肩に手を置いたのにサブミッションを極めてこない……)
やすな(これはチャーンス)
ソーニャ「ふぅ……」
やすな「ソーニャちゃん、肩がこってますねー、おもみしますねー」モミモミ
ソーニャ「……」
やすな「すきあr―――」
ボキッ
やすな「わっちゃぁぁ!!??!!」
ソーニャ「……」
やすな「うぅ……まさか……アンニュイになって私を油断させる作戦だったのね……」
ソーニャ「ちがう……」 - 105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 01:11:09.24 ID:mgG2diBk0
- やすな「そーだ!!ソーニャ2号の飼い主さん、ソーニャちゃんにお礼したいって言ってたよ!!」
ソーニャ「そうか」
やすな「帰り一緒にいこうよぉ」
ソーニャ「いかない」
やすな「どうして?」
ソーニャ「それは……」
ソーニャ(通報されるからとはいえない……)
やすな「いこうよぉ!!ねえねえ!!」
ソーニャ「やめろ」
やすな「ソーニャちゃぁぁん」ギュゥゥ
ソーニャ「うざい」
やすな「ソーニャ2号の産みの親のくせにー、はずかしくないのかぁー」
ソーニャ「……ふん!!」ドゴォ
やすな「ぼごぉ!?」
ソーニャ「いかない。絶対にいかない」 - 106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 01:14:59.09 ID:mgG2diBk0
- 放課後 通学路
やすな「ここだよ」
ソーニャ「……」スタスタ
やすな「ソーニャちゃん!!待って!!会うだけでいいからぁ!!」
ソーニャ「やめろ」
やすな「とう!!」ピンポーン
ソーニャ「あ、バカ!?」
やすな「逃げないで!!」ギュッ
ソーニャ「あのなぁ!!」
やすな「……出てこないね」
ソーニャ「る、留守なんだろ。もういい、帰る」
やすな「あーん!!ソーニャちゃーん!!」 - 107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 01:19:03.84 ID:mgG2diBk0
- ソーニャ「全く……」
「ちょっと、どうしたの?いくわよ」ググッ
犬「ワンワン!!」
ソーニャ「あ……」
「こんなところで座り込まないの」
犬「ワンワンワン!!!!」
「よっと」ギュッ
ソーニャ「……」
犬「ワンワン!!」
ソーニャ「……ばいばい」
「ほんとにどうしたの?」ナデナデ
犬「クーン……クーン……」
ソーニャ「……」 - 108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 01:23:47.55 ID:mgG2diBk0
- 翌日 放課後
ソーニャ「ん?」
犬「クーン……」
「またこの家の前で座り込んで……」
ソーニャ「……」
「よいしょ」ギュッ
犬「ワンワン」
「前の飼い主さんの家なのかしら……?」
ソーニャ「……」
ソーニャ「犬に自宅を知られるなんてな」
ソーニャ「これだから、犬は嫌いだ……」
- 110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 01:30:51.46 ID:mgG2diBk0
- 翌日 学校
やすな「雨、やまないねー」
ソーニャ「そうだな」
やすな「ソーニャ2号、元気かなぁー?」
ソーニャ「どうでもいいだろ」
やすな「よくはないよ」
ソーニャ「……」
やすな「会いたくないの?」
ソーニャ「会えない」
やすな「え?」
ソーニャ「私はもう……会えない」
やすな「どういうこと?」
ソーニャ「……」
やすな「ソーニャちゃん?」 - 114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 01:35:39.47 ID:mgG2diBk0
- 放課後 通学路
ソーニャ「雨が鬱陶しいな……」
犬「クーン……」
ソーニャ「また……ん?」
「……」ピンポーン
犬「……」
「留守……なのかしら?」
ソーニャ「……」
「ん?」
ソーニャ「あ、やばっ?!」
「あ、あなた……!!」
犬「ワンワン!!!」タタタッ
ソーニャ「え?!」
「あ」 - 117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 01:45:46.94 ID:mgG2diBk0
- 犬「ワンワン」ペロペロ
ソーニャ「あ、こら、やめろ!!服が汚れる!!」
「……」
ソーニャ「あ……えと……」
「貴女が……元の飼い主さんだったの?」
ソーニャ「いや、その……ただ一晩、家に置いただけで」
「そうですか」
ソーニャ「……そ、それじゃあ」
「あの」
ソーニャ「……?」
「いつでも。きてください。ソーニャ」
ソーニャ「……え?」
「それでは」
犬「ワンワン!!」
ソーニャ「……」 - 118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 01:52:21.55 ID:mgG2diBk0
- 翌日 通学路
やすな「どうしたの?急にソーニャ2号に会いにいくーなんて」
ソーニャ「なんとなとくだ。いくぞ」
やすな「う、うん」
ピンポーン
「はーい?」
やすな「どうも」
ソーニャ「……」
「待っていました。どうぞ」
犬「ワンワンワン!!!」
やすな「わーい!!ソーニャ2号ー!!!」
ソーニャ「よしよし」
犬「わんわん!!」 - 121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 02:06:00.37 ID:mgG2diBk0
- ソーニャ「……」ナデナデ
犬「クーン」
「あの、ソーニャ……さん?」
ソーニャ「は、はい」
「その子、飼いますか?」
やすな「え!?」
ソーニャ「いや、でも……」
「やっぱりその子もソーニャさんと一緒にいたいみたいですし、ソーニャさんも……」
ソーニャ「……」
「私からその子を奪ったとき、本当に鬼気迫るような……感じでしたし」
やすな「ソーニャちゃんが奪った……!?」
「それであの……よければ……」
ソーニャ「……」
犬「ワンワン!!」 - 125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 02:28:20.42 ID:mgG2diBk0
- ソーニャ「ふざけるな!!」
「!?」
やすな「ソーニャちゃん!?」
ソーニャ「自分で引き取ったんだろ!!なら、最後まで面倒みろ!!私は……あのとき、ただ勘違いしただけだ」
ソーニャ「ナイフをむけたことは謝る。すまん」
「……」
ソーニャ「でも、コイツはあんたが責任をもって育てて欲しい」
やすな「ソーニャちゃん……いいの?」
ソーニャ「……それだけだ」
「わかりました。では責任をもって育てます」
ソーニャ「お願いします」
ソーニャ「……あと、昨日、散歩に出たか?」
「いえ、昨日は大雨だったので」
ソーニャ「犬、少しの間だけいなくなってなかったか?」
「ええ、そうなんですよ。でも、10分もしたらひょっこり顔をだしましたけど」 - 127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 02:38:28.66 ID:mgG2diBk0
- やすな「よかったの?ねえねえ」
ソーニャ「もういいよ」
やすな「だけど……」
ソーニャ「いいんだ」
あぎり「あら~なにしてるんですか~?」
やすな「あぎりさん!!」
ソーニャ「あぎり、昨日のお前だろ?」
あぎり「なんのことでしょ~?」
ソーニャ「ふんっ」スタスタ
あぎり「ソーニャ、気軽に来てもいいっていってましたよ~?」
ソーニャ「……そうか」
やすな「ソーニャちゃん!!まってよー!!」
ソーニャ「……」スタスタ - 128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 02:46:33.79 ID:mgG2diBk0
- イヌ「ワン!!!」
やすな「あ、おっきい犬だよ。ソーニャちゃん」
ソーニャ「そうだな」
イヌ「……」
ソーニャ「……」スタスタ
やすな「あれ?怖くないの?」
ソーニャ「もう犬にはなれた」
やすな「すごい……弱点を克服しちゃった……!!」
イヌ「……」
ソーニャ「ま、犬ごときたいしたことないな」
イヌ「ウゥゥ……」
ソーニャ「少し撫でてやるか」スッ
イヌ「ガゥッ」ガブッ
ソーニャ「……」
やすな「……」 - 129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 02:52:39.26 ID:mgG2diBk0
- 翌日 学校
やすな「おっはよー!!ソーニャちゃーん!!」
ソーニャ「おう」
やすな「手、大丈夫?」
ソーニャ「まぁな」
やすな「ねね。ソーニャ2号に会いに行く?」
ソーニャ「……そうだな」
やすな「やったぁ」
ソーニャ「……でも……」
やすな「なに?」
ソーニャ「……私、2号以外、犬は好きになれそうにない」
やすな「ソーニャちゃん……また犬が苦手になったの?」
ソーニャ「違う。大嫌いになった」
やすな「ソーニャちゃん……可愛そう……」グスッ
ソーニャ「犬は飼えそうにないなぁ……」
おわり。 - 130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 02:54:02.02 ID:DTtbwYi60
- 乙!
- 131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 02:54:23.73 ID:gA98AF6T0
- おつおつワサワサッ
- 132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 03:09:18.72 ID:OA+fmGav0
- 乙!
切ないな - 133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/15(木) 03:18:48.91 ID:iRLZK3Kf0
- これはキルミーというより、いいワンコスレ
乙!

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