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【ss】電車女
- 1 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:00:57.12 ID:9Ix6NH/6.net
- 台詞の前に名前が付かないやつ
- 2 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:01:58.17 ID:9Ix6NH/6.net
- 『間も無く~電車が発車します~』
『駆け込み乗車はご遠慮ください~』
ピィー…ガシャン
ガタゴトガタゴト…
「…」
私の貸し切り電車が動き出した。
車窓から見える景色は、春の訪れを感じさせる。
「…」
母の作ってくれたおむすびを一口食べた。
塩っぱい…でも、おいしい…
母の愛が、そこにはあった。
- 3 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:02:24.86 ID:9Ix6NH/6.net
- 駅で電車は止まった。
扉が開き、春の陽気が中を循環する。
『駆け込み乗車はご遠慮ください~』
車掌のアナウンスの後に扉が閉まりだす。
すると、扉の間をすり抜け、駆け込み乗車をする者が現れた。
「とぉ!ギリギリセーf…って挟まった!?痛い痛い痛い!!」
「…」
私一人の世界は崩れ去ってしまった。 - 4 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:02:49.13 ID:9Ix6NH/6.net
- 「し、死ぬ~………」
私は扉を押さえてやることにした。
「挟まってるのはその鞄でしょ?早く抜きなさい」
「あ、ありがとうございます…!」
助けてやると、私はまたすぐに自分の特等席へと戻った。
「いや~さっきはありがとうね!あの駅、電車一時間に一本しか来ないらしいから…」
「…」
この少女はしれっと私の隣に座ってきた。 - 5 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:03:38.13 ID:9Ix6NH/6.net
- この電車には、運転手を除いて私しか乗っていない。
だから、普通は広々と席を占領するものだと私は思っていた。
しかしこの少女は、私が助けたせいなのか、私の隣へやって来た。
初対面の人間にここまで近寄ってくるなんて、どれだけ人懐っこい性格なんだ…
…もしかして犬なのでは、と思い少女の方を見てみたが、やはり人の子に変わりなかった。
「…」 - 6 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:04:04.31 ID:9Ix6NH/6.net
- 「ねえ、あなたの名前は?」
「…?」
何でそんなことを聞くのか…
話題がなくて気まずいのなら、とっとと離れればいいのに…
「私は高坂穂乃果!あなたは?」
「………にこ、よ…」
そして、何で私も答えてしまうのか…
「ねえ、にこちゃんって呼んでいい?」
「…好きにすれば…?」
「じゃあ、にこちゃん!」
「…」 - 7 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:04:28.40 ID:9Ix6NH/6.net
- 「にこちゃんはどうしてこの電車に乗ってるの?」
「…」
「あ、ごめん…聞いちゃいけなかったかな…?」
「…別に。ただ東京に行くだけよ」
ただ、なんかじゃない。
私にとっても村の皆にとっても、この上京は大きな意味を持つ。 - 8 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:05:31.26 ID:9Ix6NH/6.net
- 「にこちゃんも東京か~!」
「私も音ノ木坂ってところに行く…っていうより、帰るんだ~!」
「…」
今の言葉で分かった。
なるほど、この穂乃果という少女は東京の人間みたいだ。
東京の人間はこんなにも馴れ馴れしいのか… - 9 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:06:03.56 ID:9Ix6NH/6.net
- 「にこちゃんの鞄、大きいね~。何が入ってるの?」
「あんたの鞄は小さすぎるでしょ。何が入るのよ」
「ん~、田舎のお爺ちゃんがくれたお土産とかかな?」
お土産の箱を開け、彼女は桜餅を二つ取り出す。
その一つを私に渡そうとしてくるが、きっぱりとお断りする。
「美味しいのにな~…」
物を食べながら喋る…この少女はまともな教育を受けていないようだ。
まさか東京の人間は皆、無教養なのか…!? - 10 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:06:38.98 ID:9Ix6NH/6.net
- 電車は永久へと進んで行く。
「にこちゃんはどうして東京に行くの?」
どうやら彼女は黙っていらいない性分らしい。
「それ、本当に興味あるの…?」
「あるよ~!何かにこちゃんって、田舎から上京する村娘みたいだもん!」
「…」
図星だ。彼女は勘がいいらしい。
穂乃果「ならその鞄の中には生活用品とかが入ってるのか~」
「…」 - 11 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:07:05.07 ID:9Ix6NH/6.net
- 「私の家、東京で和菓子屋やってるんだ~!よかったら和菓子買いに来てね?」
「…」
行くわけがない。
「あはは、単なる宣伝になっちゃったね…」
「でもでも、うちの和菓子は世界に誇れる一品だからさ!遊びに来てね!」
私は知らない人間のために知らない町へ和菓子を買いに行ったりなんて絶対にしない。 - 12 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:08:02.10 ID:9Ix6NH/6.net
- 「あ、そうだ!確かお土産に持っていった饅頭が~…」
彼女は自分の鞄を漁りだし、ラップに包まれた白い球体を取り出した。
「はい!一口食べてみて!」
「…何これ?おむすび…?」
おむすびではないのは分かっているが、これを言葉に表すのならおむすびが一番適任だった。
「違うよ~。これは饅頭!和菓子屋穂むらの名物品だよ!」
「…」
どうやらこれは、彼女の家である和菓子屋の商品らしい。 - 13 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:08:34.20 ID:9Ix6NH/6.net
- しかし、私はこれを食べない。
「食べたら世界が変わるよ!ほら、食べてみて!」
「いらないわ」
「ええ~何で~?」
中々引き下がろうとしない。
どうしてそこまで饅頭を勧めるのか…
「私は潔癖性なの。見ず知らずの人間が現在進行形で触れている物を食べたくないのよ!」
「ラップ越しだから間接的に触ってるだけだよ。それでもダメ?」
「そもそも、鞄の中にそのままの状態で置いてたんでしょ?なら触りたくもないわ!」
「ん~…意固地だな~…」
何とでも言いなさい。 - 14 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:08:59.33 ID:9Ix6NH/6.net
- 「ねえ、にこちゃん」
「…何よ」
「えへへ、何でもない♪」
「はぁ!?」
こ、この女…!
「あんた何なのよ!初対面の人間に話しかけてきて…!」
「どうせ暇潰しに田舎者の私をからかってるんでしょ!」
「暇潰しだなんて…そんなんじゃないよ!」
「…もういいから私に話しかけないで」
「………分かった」
私は席を一人分横に移動した。 - 15 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:09:24.14 ID:9Ix6NH/6.net
- その後、彼女は話しかけてこなかった。
………何よ、早く何か喋りなさいよ!
さっきの言葉と矛盾する。
私は素直じゃないみたいだ。
穂乃果はずっと何かを触っている。
「…」
「ん」
「え?」
「ん~!」
穂乃果が私に何かを見せつけてきた。
『怒らせちゃった?ならごめんなさい』 - 16 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:09:58.63 ID:9Ix6NH/6.net
- 「…どういうつもり?」
「ん~………ん!」
「…」
『ごめんなさい』
液晶に映し出された文字たちは、彼女の思いを表していた。
「…別に、怒ってないわよ…」
「にこちゃん~~~!!」
「切り替えはやっ!?っていうか抱きつくな~!」
「あ、ごめん…つい癖で」
「!?」
東京人は抱きつくのが癖なのね… - 17 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:10:37.96 ID:9Ix6NH/6.net
- 「にこちゃん~?」
「…何」
「にこちゃんはどこの駅で降りるの?」
「秋葉原ってとこで降りるつもりよ」
「にこちゃん!」
「な、何よ!?」
「穂乃果も一緒だよ~!奇遇だね~!」
「…」
「もー!あからさまに嫌な顔しないでよ~!」 - 18 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:11:03.63 ID:9Ix6NH/6.net
- 「どうしたの!?顔引きつってるよ!」
「…笑ってるのよ」
「え?穂乃果の顔、何か付いてる?!」
「…ふふ」
バカみたいにはしゃぐ穂乃果を見て、つい顔がほころんでしまう。
「あ、にこちゃんが笑った!」
「何よ…悪い?」
また穂乃果は私のことをバカにするつもりね…
「いや、かわいいな~と思ってさ!」
「!?」
意外な言葉が返ってきた。 - 19 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:11:58.25 ID:9Ix6NH/6.net
- 「にこちゃんの笑った顔、かわいいね!」
「…そんなこと、何回も言わなくていいわよ!」
「何回でも言うよ!ニッコニッコスマイル~………なんちゃって…?」
「ふふ、何よそれ…バカじゃないの?」
「バカじゃないよ!バカって言う方がバカなんだよ!」
「私は学校で一番成績良かったわよ?」
「い、意外…。にこちゃん頭弱そうなのに…」
「あんた…失礼ね」
しかしなるほど、そこが馴染みやすい。 - 20 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:12:24.92 ID:9Ix6NH/6.net
- いつの間にか車窓の景色は人工物で溢れてきた。
「もう東京かな~?」
「…」
これが東京なのね…
「もうにこちゃんとの旅は終わっちゃうね~…」
「…そうね。清々するわ」
「もー!にこちゃんひどいよ!」
「…冗談よ」
「そっか~えへへ~」
「あんたの表情は忙しないわね」 - 21 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:12:52.87 ID:9Ix6NH/6.net
- 「にこちゃんはこの電車旅、どうだった?」
「…まあ、悪くなかったわね」
穂乃果が居なければ…なんて冗談を言うと、また穂乃果を悲しませてしまうので発散させる。
「穂乃果の目的は家に帰ることだけど、それまでの電車の景色とか、家までの道程が楽しいんだよね!」
「…」 - 23 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:27:06.54 ID:9Ix6NH/6.net
- 私の内には、不安が潜んでいた。
それは徐々に膨らんでいき、ついには私の心を飲み込もうとしていた。
…そんな時に、穂乃果は私の前に現れた。
穂乃果なら、もしかすると…
「ねえ、穂乃果」
「ん、何?」
「私の…夢の話をしてあげるわ」 - 24 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:27:29.47 ID:9Ix6NH/6.net
- 私は自分語りを始める。
「私には昔から、どうしても叶えたい夢があるの。それは、アイドルになること」
「アイドル…」
「家族には迷惑かけるけど、東京に出てアイドルを目指す…そのために、こうして電車に揺られてるの」
「…」
穂乃果は黙り込んでしまった。
…興味、ないわよね… - 25 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:27:56.03 ID:9Ix6NH/6.net
- 「穂乃果も、アイドル目指してたんだ…」
「…え?」
穂乃果は自分の過去を語り始める。
「穂乃果の学校、廃校になっちゃうことになって、だから友だちと二人でスクールアイドルを始めたんだ…」
「でも、全然人気出なくて…それで、正式に学校が決まっちゃって…」
「私、諦めちゃったんだ…。現実を知って、逃げちゃったんだ…」
「もし、私に立ち向かう勇気があったら、廃校を阻止できたんじゃないかな…ってよく思うんだ…」
「もう手遅れなのに、いつまでも後悔してるんだよ…バカだよね…本当………」
「穂乃果…」
穂乃果には穂乃果なりの経緯があったみたいだ。 - 26 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:28:31.94 ID:9Ix6NH/6.net
- 「ごめんね、こんな話…。にこちゃんだと何だか話しやすいんだ…」
「いいわよ。…今度、穂乃果の学校に行ってあげるわ」
「え?何で…?」
「ライブよ!あんたの卒業式でライブしてあげるわよ!」
「にこちゃん、まだアイドルにもなってないのに…」
「これからなるのよ!見てなさい!テレビであんたの恥ずかしい秘密を暴露してあげるわ!」
「…にこちゃんは穂乃果の秘密、知らないでしょ…?」
「…そういえばそうね」
「穂乃果とにこちゃんは、他人なんだから」
「…もう金輪際会うこともないでしょうしね」 - 28 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:30:03.65 ID:9Ix6NH/6.net
- 『次は~秋葉原~秋葉原~』
「…」
後数分で終わってしまう。
私たちの物語が。
「穂乃果、鞄貸しなさい!」
「え?な、何で…?」
「いいから!」
「わわっ!にこちゃん!?」
私は穂乃果の鞄から饅頭を取り出し、それを平らげた。
「ええ!?にこちゃん、潔癖性なんじゃ…?」
「…嘘に決まってるでしょ?」
…なんて、嘘をついてみた。 - 29 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:30:25.57 ID:9Ix6NH/6.net
- 「で、でも!どうして急に…」
「…私とあんたの思い出を、記憶に残しておくためよ」
「…そっか。それならもっと饅頭持って来ればよかったよ~!」
「…一個でいいわよ」
「あはは、冗談だよ~!」
「…懐かしい味だわ」
「…そうだね。何か、にこちゃんと初めて会うのに、久しぶりに会った気分だよ!」
「奇遇ね、私もよ」 - 30 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:31:00.51 ID:9Ix6NH/6.net
- 『秋葉原~秋葉原~』
『お出口は右側~』
「…着いたね」
「さ、降りるわよ!」
私たちは改札を抜け、そしてお互いに向き合う。
「…」
「…」
暫しの無言の後、先に口を開いたのは穂乃果だった。 - 31 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:31:28.29 ID:9Ix6NH/6.net
- 「にこちゃん、ありがとうね!穂乃果の暇潰しに付き合ってもらっちゃって!」
暇潰しって…本当、いい性格してるわね…!
「…別にいいわよ。私もあんたを暇潰しに付き合わせて悪かったわね!」
「暇潰しって…にこちゃんひどいよ~!」
「穂乃果がそれを言うか…!」
私たちは笑い合います。
周りにも目もくれず、高々と、笑います。 - 32 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:32:06.38 ID:9Ix6NH/6.net
- 「………不思議だね。私たち、初対面なのに友だちみたい」
「もしかしたら、別の世界では私たち、友だちだったのかも知れないわね」
「ここはその別世界じゃないよ。穂乃果とにこちゃんはこれからまた、別々の人生を歩んでいく」
「そうね。ここには無いものに思いを馳せても時間の無駄なだけ。大切なのは…」
「「結果じゃない。道程だ!」」
「「…」」
「あはは、ハモったね~!」
「穂乃果と被るなんて…、まあ悪くないわ」 - 33 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:32:34.16 ID:9Ix6NH/6.net
- 「にこちゃんはこれから、アイドルへの道を歩んで行くんだね…!」
「ええ!卒業式、楽しみにしてなさい!」
「うん!ちゃんと有名になってから来てね!」
「もちろんよ!その分、出演料はもらうわよ!」
「それは、ことりちゃんのお母さんに言わないと…」
「ちゃんと卒業するのよ?」
「するよ!にこちゃんは穂乃果のことバカにしすぎ~!」 - 34 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:33:04.82 ID:9Ix6NH/6.net
- 「あははは…はぁ、久しぶりに笑った気がするわ」
「にこちゃん!アイドルは笑顔が大切なんだよ!」
「そうね。笑顔を与える前に、まず自分が笑顔にならないと!」
「はい、ニッコニッコスマイル!」
「それは見てて恥ずかしいから無しで」
「ええー!?何で!」
「…そうね、例えば…、ニッコニッコニー!…なんてどう?」
「うん!よく分からないけどいいと思う!」
「あんたねぇ…!」 - 35 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:33:49.40 ID:9Ix6NH/6.net
- 「穂乃果!」
私たちが戯れ合っていると、穂乃果の家族が迎えに来た。
「もー!着いたなら連絡くらいしてよ!」
「ごめんごめん…ちょっとね?」
「…」
「早く行きなさいよ」
「…え?」
「家族を待たせるんじゃ無いわよ!ほら、早く行きなさい!」
「…うん!」
穂乃果は元気よく頷く。 - 36 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:34:26.14 ID:9Ix6NH/6.net
- 「また会おうね!会ってから一時間半の知らない人さん!」
「ええ、また会いましょう!バカでがさつな赤の他人さん!」
私たちはお互いの場所へと動き出した。
どれだけ努力をしても、結果が伴わなければ意味が無い。
でも、努力をしなければ結果はついて来ないし、その努力は無駄にはならない、無駄になんてしない!
私は、子どもの頃の自分に恥じないように、夢を追いかけて行くわ…!
…あんたとなら、またいつか会える気がするのよ。
なんとなく、だけどね。 - 37 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:38:48.31 ID:9Ix6NH/6.net
- 初めて誰も死なないの書いたからちょっと変なとこが目立つなー
簡単に説明するなら、海未が存在しない世界で穂乃果は廃校を阻止できず、にこはそれを反面教師にしてアイドル頑張るって話。
穂乃果が先輩でもいいと思うんだ - 41 : 名無しで叶える物語(新疆ウイグル自治区)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 17:54:17.09 ID:n0sKJrmG.net
- 乙
そうか、「二人で」と言っていてことりはいたから海未がいない世界なのか
あともしかして穂乃果は廃校阻止できなかったことを引きずって
遠いところに一人で家出してた? - 43 : ◆aQrp5SsEyk (やわらか銀行)@\(^o^)/ 2015/05/07(木) 18:07:15.80 ID:9Ix6NH/6.net
- >>41
穂乃果は春休みだから田舎?に帰ってるだけ
一人だけ電車乗り間違えて、家族よりも帰るのが遅くなったんだろう

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