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希「無効で」絵里「ハラショー!?」真姫「…生徒会長?」
- 1 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:02:03.25 ID:v/t+Y0X6.net
- 【十月】
絵里(生徒会の引き継ぎも済んで…これからはμ'sの活動に専念できる)
絵里(やり残したことはない…わよね? 生徒会長として…)
絵里「希?…何してるの?」
希「んー。占いで妙なカードが出てるん…これなんやけど」
絵里「うわ、何これ…不気味なカードね」
希「大アルカナの12番、刑死者のカード。逆位置や」
絵里「どういう意味なの?」
希「…無効」
絵里「向こう?」
希「効果が無いと書いて無効や」
絵里「ああ、そっち…それってμ'sに関係ある占いなの?」
希「うん…無効っていったら何か大会のルールに関することかも?」
絵里「ラブライブの?そうね…ルールに違反することがないように気をつけましょう。失格になって終わりなんて絶対後悔するもの」
希「そやね」
【絢瀬家】
絵里「ただいま」ガチャ
亜里沙「あっ…お、お姉ちゃん…おかえりなさい…」アセアセ
絵里「亜里沙?…どうしたの?」
亜里沙「な、なんでもないよ。私、ちょっと雪穂の家に行ってくるね」
絵里「今から?」
亜里沙「晩ごはんまでには帰るから!」
パタン
絵里「珍しく慌てて…どうしたのかしら?」
絵里「えーと、次のライブの予定は…」
絵里(あ…そういえばもうすぐ私の誕生日ね)
絵里(十八歳か…もうすぐ卒業なのね。穂乃果たちと一緒に居られるのも、あとわずか…)
絵里(ラブライブを勝ち抜くことに専念…なんて皆の前では言っても、やっぱりいろいろ考えちゃうわよね…)
絵里(今が楽しくて…μ'sとともにある生活が終わったら…どうなっちゃうのかしら)
絵里(終わりに…したくないな…)
- 2 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:04:55.11 ID:v/t+Y0X6.net
- チュン(・8・)チュン
絵里「ん…あ、あら?…私、いつの間に寝ちゃってたの…?」
絵里(とにかく着替えて学校行かなくちゃ)アタフタ
絵里「亜里沙!」
亜里沙「お姉ちゃん。おはよう」
絵里「おはよう。ごめんね亜里沙、私いつの間にか寝ちゃってて…晩ごはん、ちゃんと食べた?」
亜里沙「?…食べたよ。お姉ちゃんと一緒に」
絵里「え?…でも亜里沙、穂乃果の家に行ってたのよね?」
亜里沙「ほのか?…人の名前?」
絵里「そうよ。当たり前でしょ?…雪穂ちゃんの家ってことは、穂乃果の家でもあるんだから」
亜里沙「ユキホチャン?」
絵里「朝ごはん、食べるわよね?すぐ作るから!」ガチャ
亜里沙「お姉ちゃん、落ち着いて。どうしてそんなに急いでるの?」
絵里「今日朝練があるのよ。お弁当作ってる時間ないわ…コンビニ寄って買おうかな」パタン
亜里沙「アサレン?…ってなに?」
絵里「μ'sの練習に決まってるじゃない。ああ、もう…いつもより早く寝たはずなのに」パカ
亜里沙「みゅーず?」
絵里「そうよ。最終予選までまだまだ日数はあるけど、少しでもレベルアップしないと──」ジュー
亜里沙「待って、お姉ちゃん。…さっきから何の話をしてるの?」
絵里「何って、だから朝練…」ガタ
亜里沙「お姉ちゃん、何も部活やってないでしょ?…生徒会長さんだし」
絵里「やってるわよ。もう生徒会長じゃない…し」
『ご覧ください!満開の桜が──』←TV
絵里「へえ。秋に咲く桜もあるのね」
亜里沙「そうなの?でもまだ春だよ」
絵里「なに言ってるの亜里沙。十月は秋よ?」
亜里沙「それはそうだけど、今は四月よ」
絵里「…え?」
『こちらの桜は四月下旬まで見られるそうです!お早めに──』
絵里(スマホが壊れた…わけじゃないわよね?…どうなってるの?) - 3 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:07:09.75 ID:v/t+Y0X6.net
- 亜里沙「面白い夢を見てたんだね。お姉ちゃん」
絵里(あれは…夢、なの?)
\ダイスキ♪/
絵里(みんなと歌って踊った…夢の中の私はアイドルだった。希も一緒だったと思う)
絵里(…現実逃避していたのかしら。入学希望者が定員に満たなければ廃校…その事実を受け入れられなくて)
【音ノ木坂】
絵里(退屈ね…理事長はあんなこと言ってたけど、この期に及んで廃校問題を無視して普段通りなんて…やってられないわ)
キーンコーンカーン…
【生徒会室】
穂乃果「失礼します」
絵里「穂乃果!どうしたの?」
穂乃果「え」
絵里「あ。い、いえ…ごめんなさい。高坂さん」
穂乃果「はあ。…いや、別にいいですけど…穂乃果で」
絵里「そう?…ありがとう穂乃果」ニコ
ことうみ「!?」
穂乃果「これ、アイドル部設立の申請書なんですけど」
絵里「スクールアイドルね。いいけど、アイドル研究部があるでしょう?」
穂乃果「アイドルけん…きゅーぶ?」
絵里「そう。…希」
希「あ、うん。にこっち…三年の矢澤にこさんが部長の…」
絵里「…というわけなんだけど」
海未「はあ。…と言われましても…」
絵里「まだいるかもしれないし、行ってみましょ。ついて来て」
ことほのうみ「はい」
希(エリち…どうしたんやろ?…やけに高坂さんたちに親切やなあ)
コンコン
にこ「…誰?」
絵里「絢瀬絵里です。少し話がしたいんだけど」
にこ「…」 - 5 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:09:09.98 ID:v/t+Y0X6.net
- ガチャ
にこ「…何の用?」
絵里「スクールアイドルをやりたいって子がいるの。力を貸してあげてほしいんだけど…」
にこ「はぁ?…なんであんたがそんな…」
穂乃果「は、はじめまして…高坂穂乃果です」
にこ「なんだ、あんたか…A-RISEに憧れてスクールアイドル始めようとか思ったわけ?」
穂乃果「まあ、そんな感じ…かな?」
海未(この人、穂乃果を知ってる…?)
ことり(穂乃果ちゃんの知り合い…?)
にこ「フン…あんたなんかが簡単にA-RISEみたいになれるとでも思ってんの?」
穂乃果「うぐっ…海未ちゃんみたいなことを…」
海未「言い方はともかく、正論ですね」
穂乃果「ひどーい!」
にこ「ま、いいわよ。やる気があるなら歓迎するわ。…あんたたちも一緒?」
ことうみ「はい」
にこ「よし。四人まとめて面倒みるわ。私について来なさい!」
穂乃果「…四人?」
ことり「矢澤先輩を入れて四人…ですか?」
にこ「なに言ってんの。絢瀬…絵里がいるでしょ」
絵里「え!?…いや、私は生徒会が…」
にこ「いいから、つべこべ言わずに入りなさい!」
絵里(なんだかよくわからないうちに私まで入部させられたわ。あんな夢を見たせいで、アイドルをやるのが正しいような気がして…断れなかった)
海未「でも、この部室では…狭くて練習できませんよね?」
にこ「まあ、そーね…外でやるしかないか」
穂乃果「歌の練習だったら、音楽室とか?」
絵里「ダンスはどうするのよ?」
ことり「やっぱり外のほうがいいんじゃないかなぁ?」 - 6 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:12:52.01 ID:v/t+Y0X6.net
- 【神田明神】
にこ「こんなところまで連れてきて…どうするつもり?」
海未「ここで走って体力をつけましょう!アイドルは一に体力、二に体力!」
穂乃果「えぇ…本気?」
絵里「待って。ただ闇雲に走っても効果的な練習とは言えないわ。それより柔軟とか、もっとやるべきことがあるはずよ」
ことり「柔軟…だったら、ちょっと自信あるかも♪」
【夕方】
ことほのにこ「」グッタリ
絵里「いい汗かいたわね」
海未「そうですね。今日はここまでにしておきましょうか…」
絵里「みんな、お疲れさま。明日からも頑張りましょう!」
穂乃果「こんなきつい練習、毎日しなくちゃいけないの…?」
にこ「あ、当たり前でしょ…アイドルなら、これくらい…」
ことり「矢澤先輩も立てないみたいだけど…」
にこ「にこでいいわよ」
ことり「あ、はい。にこ先輩」
絵里「大丈夫?」ギュ
にこ「ありがと…って、わぁ!?」グイ
穂乃果「おおっ!?お姫さま抱っこってやつ?」
にこ「な、何してんのよ。離しなさい!」ドキドキ
絵里「だいぶ足腰にきてるみたいだし、歩くのも大変でしょ?私が家まで送るわ」
にこ「あんたにそこまでしてもらう理由がないんだけど!?」
絵里「仲間でしょ?遠慮なんてしなくていいの」
ことり「お疲れさまです。先輩」
穂乃果「また明日ー♪」フリフリ
にこ「ちょ、ちょっと…このまま連れてく気!?///」
絵里「楽しかったわね。練習♪」
にこ「…いや、正直死ぬほどきつかったんだけど」
絵里「でも五人よ。仲間が四人もいるの。頼もしいと思わない?」
にこ「…ま、一人よりはずいぶんマシね」 - 9 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:20:36.46 ID:v/t+Y0X6.net
- 絵里「やってみてよかった。矢澤さんが誘ってくれたから…」
にこ「にこよ」
絵里「にこ。ありがとう♪」
にこ「…フン///」
絵里(でも…夢の中では、もっと人数が多かった気がする。バランス的には五人くらいがいいと思うけど…)
【後日・生徒会室】
穂乃果「ライブです」
絵里「ちょっと待って。…私、聞いてないわよ?」
穂乃果「だから言いに来たんですけど…」
希「三人は講堂の使用許可をとりに来たんやろ?」
絵里「そうよ。どうしてその前に話してくれなかったの?」
穂乃果「いやぁ、まだ歌う曲もないのにライブの日付決めちゃったりしたらさすがに反対されるかなって」
絵里「当たり前よ!」プンプン
海未「だから先輩方の意見を聞いてからにしようとあれほど…」
ことり「穂乃果ちゃん。だめだよ、私たちは五人でアイドル研究部なんだから」
穂乃果「はーい…」
絵里「五人いるときにあらためて相談しましょ。講堂の件は保留よ」
希(エリちがスクールアイドルなぁ…高坂さんたちだけやなく、にこっちとも最近仲がいいみたいやし…)
絵里(ところどころデジャヴュを感じる…でも夢の中の出来事とは…はっきり覚えてないけど、何かが違う)
【屋上への階段】
絵里「あら?(…私、どうして屋上へ行こうとしてたんだっけ?)」
【屋上】
真姫「興味ないです!」スタスタ
ドン
絵里「Ой!?」
真姫「きゃ」
ムギュ
絵里「…大丈夫?」
真姫「あ…///」カァァ
絵里「ごめんなさいね。…どこも痛くない?」
真姫「は、はい///(柔らかくて…いい匂い)」ドキドキ - 11 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:23:54.14 ID:v/t+Y0X6.net
- 絵里「ん?…穂乃果たちもいたのね。何をしてたの?」
真姫「わ、私は別に…」
穂乃果「絵里さん!聞いてよー」
絵里「…なるほどね」
真姫「まさか生徒会長まで…スクールアイドルなんて」
絵里「私も最初はそんなつもりじゃなかったのよ。でも強引に入部させられて…やってみたら、すごく楽しくて」
真姫「…ふーん」
絵里「力を貸してもらえないかしら?…やってみたら、きっと何かが変わると思うの」
真姫「あなたたちの曲を、私が…?」
絵里「そうよ。あなたの曲で私たち五人が踊るの」
真姫「スクールアイドル…」
絵里「ええ。…まだ全然、アイドルじゃないけどね」クス
真姫「…わかりました」
ことほのうみ「!」
絵里「やってくれるの?」
真姫「生徒会長の頼みなら…一曲くらいは」
絵里「ありがとう!西木野さん♪」ギュ
真姫「…///」
穂乃果「なんか…釈然としない」
ことり「ま、まあ…よかったんじゃないかな♪」
絵里「…スクールアイドルが今まで無かったこの学校で、やってみたけどやっぱりダメでした…となったら、みんなどう思うかしら?」
穂乃果「へ?」
ことうみまき「?」
絵里「私も、この学校が無くなってほしくない…本当にそう思っているから、簡単に考えてほしくないの」
穂乃果「ど、どうしたんですか?急に…」
海未「生徒会長も、私たちとスクールアイドルをやるんですよね?」
絵里「ええ。もちろんそうだけど…言っておかなきゃいけないような気がして」
ことり「はあ」
真姫(自分に厳しく、ってことかしら。…さすが生徒会長ね)
絵里「西木野さん」
真姫「はい?」 - 12 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:26:10.32 ID:v/t+Y0X6.net
- 絵里「よかったら…私たちの練習、一度見に来てくれないかしら?」
真姫「私が?…いいけど、行ってどうするんですか。邪魔になりません?」
絵里「そんなことないわ。西木野さんが応援してくれたら、心強いと思うから」
真姫「…気が向いたら」
絵里「ええ。いつでも歓迎するわ♪」
【放課後】
穂乃果「今日から私たちはμ'sだ!」
【また後日】
海未「人前じゃなければ大丈夫だと思うんです…人前じゃなければ」
絵里「そうね。無理にステージに立たなくてもいいんじゃないかしら」
ことほのうみにこ「えっ」
絵里「ライブは私たち四人でやりましょう。園田さんは次のライブまでにあがり症を克服してくれればいいわ」
にこ「ちょっ…あんた何言ってんのよ!?」
絵里「四人でもライブはできるはずよ。あなたも自信がないの?」
にこ「そんなわけないでしょ!…でも、海未だってライブのために今まで練習してきたのに、今更出なくてもいいなんて…」
穂乃果「そうだよ!まだ時間はあるんだから…海未ちゃん。ライブまでに頑張って克服しようよ!」
海未「わ、私もできればそうしたいんですけど…でも、どうすれば…」
絵里(園田さんもやる気がないわけじゃないし…荒療治くらいが丁度いいわよね)
【五月・講堂】
ことほのうみにこ「」
真姫「…」ポツーン
絵里「西木野さん…来てくれたのね」
真姫「ええ。…生徒会長」
絵里「なに?」
真姫「衣装。…悪くないですね」
絵里「ありがとう。可愛い?」
真姫「まあ…それなりに」
絵里「ふふふ。…じゃあ、始めましょうか。私たちのファーストライブ!」
にこ「ええ」
ことほのうみ「はい!」
\アイセー♪/ - 13 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:28:23.49 ID:v/t+Y0X6.net
- 希「お一人様でよろしいですか?」
花陽「は、はい…すみません。遅れちゃって…」
希「ウチに謝らなくてもいいんよ?…さ、入ろ」
花陽「そ、そうですね…」
絵里(希と…小泉さんだわ)
絵里「大きな強いーつばーさーでー♪」
ことえり「ト(・8・)ブ♪」
真姫(生徒会長…かわいい)キュン
\ヘイスターダッ♪/
パチパチパチ…
絵里(ステージ上の私たちより観客のほうが少ないライブになっちゃったけど…新入生歓迎会の余興としては、一年生が三人来てくれたから良しとしましょう)
理事長「どうするつもり?」
絵里「ここを満員にしてみせます!」
【後日】
花陽「アイドルへの想いは誰にも負けないつもりです!」
絵里(ライブに来てくれた一年生三人が加わり、μ'sは八人になった)
絵里(これで、もっと人気が出るといいんだけど…)
【六月】
にこ「リーダーには誰が相応しいか…」
穂乃果「やっぱり絵里さんだよね!」
絵里「えっ。…私!?」
ことり「うん。私も賛成」
海未「そうですね。能力だけでなく皆を上手くまとめてくれていますし…」
花陽「わ、私も生徒会長さんがいいと思います…」
真姫「そうね。いいんじゃない?」
にこ「ぬぁんでよ!?部長は私よ!アイドルとしても私のほうが先輩だし」
絵里「そ、そうね。私は、にこがリーダーでいいと思うわ」
凛「凛は楽しければどっちでもいいにゃ」
にこ「ぐぬぬぬぬ…絵里!こうなったら勝負よ!」
絵里「え!?」 - 14 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:30:44.30 ID:v/t+Y0X6.net
- 【カラオケ】
絵里「こわれーかーけたこのせかーいーで♪」
真姫(…やっぱり上手いわね)
花陽(素敵…!)キラキラ
にこ「ま、まだよ!次!」
【ダンス】
にこ(練習では勝ち目ないけど、ゲームなら…!)
絵里「ふー。意外と面白いわね♪」
穂乃果「ハイスコア更新しちゃった…」
凛「生徒会長さん、すっごいにゃー♪」
にこ「ぐぬぬぬぬ…」
【秋葉原】
にこ「チラシ配りで勝負よ!」
絵里(暑いわね…のど渇いちゃった。何か買おう…)
絵里「あ、あら?…これ、おでん缶の販売機だったの…」
パカッ
『Хорошо』
『おでんは飲み物ではないの?』
絵里(!?…なに?…この記憶…亜里沙…?)
絵里(音まで鮮明に思い出せる…これも夢の中の出来事…なの?)
真姫「生徒会長」ペタ
絵里「ひゃ!?」
真姫「大丈夫ですか?…これ飲んで、頑張ってください」
絵里「あ、ありがと…(勝負の途中だったわね)」
プシュ ゴクゴク…
絵里「ふー。…よし、追い上げるわよ!」
【音ノ木坂・部室】
穂乃果「絵里さんの全勝だったね」
凛「勝負するまでもなかったにゃ」
にこ「うるさいうるさい!手加減してやったのよ!」 - 15 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:33:04.39 ID:v/t+Y0X6.net
- 絵里「私は別にリーダーじゃなくても…」
にこ「勝負するって言い出したのは私よ。…部長として、絵里をμ'sのリーダーに指名するわ。…やってくれるわよね?」
絵里「にこ…でも、いいの?」
にこ「あんたなら安心して任せられるわ。…逃げたりしたら許さないわよ?」
絵里「わかったわ。任せて!」ギュ
\マーダマダマダマダコレカラ♪/
希(μ'sのリーダーになったエリちは、今まで以上にμ'sの活動に集中するようになり…生徒会のほうは副会長のウチに任されることが多くなった)
絵里「ごめんなさいね。希…いつも任せきりで」
希「ううん。二年の子たちも張り切ってるし、こっちは心配しなくても大丈夫や」
絵里「そっか。頼もしいわね…あの子たちにも感謝しなくちゃ」
希「みんなエリちが大好きなんよ。μ'sの活躍もいつも見てるって」
絵里「そ、そうなの?///」
『会長、やっぱり素敵!』
『歌もダンスも凄いよね。A-RISE以上なんじゃない?』
『私たちも生徒会の仕事、会長の分まで頑張ろう!』
『おーっ!』
絵里(μ'sでも生徒会でも、最高の仲間に恵まれた…やっぱり音ノ木坂に入ってよかった)
【後日】
絵里「夏休み前にライブをやろうと思うんだけど…どうかしら?」
にこ「そーね。だいぶ人気も出てきたし…ラブライブ出場を目指すなら、ここらで順位を上げときたいわ」
海未「では、早速準備ですね」
真姫「新曲を作るのね」
ことり「衣装は任せて♪」
【絢瀬家】
絵里「ただいま」パタン
絵里「あら?…亜里沙ー?」
亜里沙「あっ…ごめんね、お姉ちゃん。おかえりなさい」
絵里(また…何かを思い出しそうな…)
『あっ…お、お姉ちゃん…おかえりなさい…』
絵里(この記憶…夢の中?…あのとき亜里沙は、何かを隠してた…)
亜里沙「お姉ちゃん?」 - 16 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:41:25.40 ID:v/t+Y0X6.net
- 絵里「…μ'sの曲を聴いてたの?」
亜里沙「うん。…μ'sって不思議だよね」
絵里「不思議?」
亜里沙「五月にお姉ちゃんのファーストライブがあって、その動画で初めて見たはずなのに…前から知ってた気がするの」
絵里「!」
『ユキホチャン?』
『みゅーず?』
絵里(…四月の時点で亜里沙はμ'sを知らなかった。まだ結成前だったから当然だけど…私は知ってた。夢と同じだったから)
絵里(でも…本当は前から知っていて、私のように思い出したとしたら…あれは、本当に…夢、なの?)
パカッ
『Хорошо』
絵里(何か…何かが足りない。あの前か、それとも後か…今とは違う出来事があった気がするんだけど)
【七月】
絵里「そんな!?…どうして…!」
理事長「これは決定事項です。オープンキャンパスのアンケートの結果を受けて…残念ですが、音ノ木坂学院は廃校とします」
パタン
希「エリち…」
絵里「希は知ってたの?…オープンキャンパスの件…」
希「ごめん…エリちはライブの準備とかで忙しそうやったし…」
絵里「そんなの!廃校になっちゃったら全部無駄じゃない!?…私たち、何のために今まで…なんで、こんなことに…」
希「言い訳みたいに聞こえるかもしれないけど…ウチ、てっきりμ'sはオープンキャンパスでライブやると思い込んでたん…」
絵里「オープンキャンパスで?…でも私たちはアンケートの件、聞いてなかったのよ?」
希「うん…でも、なんか…μ'sのオープンキャンパスでのライブのイメージが、ウチの中にあって…」
\ダイスキ♪/
絵里「それって…どういうこと…?」
希「亜里沙ちゃんや、雪穂ちゃんが見に来てて…おかしなこと言うようやけど、ウチも…」
絵里「希が?」
希「…ウチもμ'sのメンバーなん。エリちと一緒に歌って、踊って…ホンマはウチも一緒にやりたかったのかも」
絵里「もしかして…希も夢を見たの?」
希「夢?…ウチも、ってことは」
絵里「私も夢を見てたみたいなの…長い長い夢よ。ところどころしか思い出せないんだけど…四月に穂乃果が生徒会室に来る前から、私はμ'sを知ってたわ」 - 18 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:44:19.89 ID:v/t+Y0X6.net
- 希「エリち…それって」
絵里「夢の中で、穂乃果のことを穂乃果って呼んでたの。何度も…だから私は、ほとんど面識がなかったはずの穂乃果をそう呼んだし、最初から大好きだった。もちろん、にこや西木野さんたちのことも」
希「それで皆とすぐに仲良くなったんやね。やけに親切やったのも…」
絵里「ええ。だって夢の中でも仲間として一緒に過ごしたんだから…でも、夢の中と違って現実では廃校になってしまった」
希「ホンマは廃校になるはずやなかったんかな。…何かを間違えたとしたら…ウチのせいやろな」
絵里「希は悪くないわ。μ'sで精一杯の私のかわりに、生徒会で頑張ってくれたじゃない」
希「でも…ごめん。ごめんね…エリち…」ポロポロ
絵里(終わったのね…何もかも…)
にこ「ライブ…どうする?」
絵里「みんなの意見も…あら、穂乃果は?」
凛「穂乃果先輩…学校に来てないみたいです」
絵里(あの子は特に音ノ木坂が好きだったみたいだし、ショックが大きすぎたのかしら…もうライブは無理かもね…)
真姫「生徒会長。…ちょっといい?」
【中庭】
絵里「どうしたの?西木野さん…」
真姫「…真姫」
絵里「え?」
真姫「名前で…呼んでくれませんか?」
絵里「あ…そうね。真姫」
真姫「ありがとう…それで、もう一つお願いがあるんだけど」
ザァ…
絵里「…ごめんなさい」
真姫「…」
絵里「嫌とか、そういうんじゃないの。ただ…今はそんなこと考えられないっていうか…」
真姫「そう…ですか」
絵里「音ノ木坂が…こんなことにならなければ…」
「…」
ビュォォォ
絵里「っ…(今日は風が強いわね)」
真姫「変なこと言って悪かったわね。…今聞いたことは忘れてください」 - 19 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:49:47.18 ID:v/t+Y0X6.net
- 絵里「真姫…待って!」
真姫「?」
絵里「その…もし、まだ…私のこと嫌いになってなかったら」
真姫「…ならないわよ」グイ
チュッ
絵里「!」
真姫「…///」プイッ
絵里「ま、真姫!?///」カァァ
真姫「…じゃあね」タタッ
絵里「ちょ、ちょっとぉ!」
絵里(…断ったりしなければよかったかも…)
【絢瀬家】
亜里沙「お姉ちゃん…」グス
絵里「ごめんね…音ノ木坂を守れなかった…私、ダメなお姉ちゃんよね…」
亜里沙「そんなことないよ…亜里沙、μ's大好きだし…お姉ちゃんも…だから」ポロポロ
絵里「亜里沙…」ギュ
【夜】
絵里(…眠れない)
絵里(せっかく…みんなと出会えて、μ'sを始めて…最高に楽しかったんだけど)
『そう…ですか』
絵里(もし廃校にならなければ…μ'sの皆と、またライブして…たまの休みには真姫とデートしたり…これからも楽しい毎日になってたのかな)
絵里(やり直せるものなら、やり直したい…廃校の心配なんてなかった頃に戻りたい…)
『無効』
絵里「!」ガバッ
亜里沙「お姉ちゃん?…どうしたの?」ファー
絵里「あ…ごめんね亜里沙。もう寝るから」ナデナデ
亜里沙「うん…おやすみ。お姉ちゃん」ギュ
絵里(あの占い…夢?現実?…希は確かに言ったわ。無効って)
絵里(μ'sに関係あること…そう、確かラブライブって…言ってた、気がする…)
絵里「…」Zzz - 20 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:52:34.21 ID:v/t+Y0X6.net
- 「…ちゃん」
絵里「ん…ダメよ。真姫…」
「お姉ちゃん!」
絵里「え?…あ、亜里沙」
亜里沙「もう。こんなところで寝てたら風邪ひくよ。今日は十月にしては暑かったけど、もう夜だし…」
絵里「十…月?」
亜里沙「もしかして…真姫さんの夢を見てたの?」
絵里「えっ。…そ、そんなことないわよ?」
絵里(あれは…夏の、風が強い日だった気がする…)
絵里「…おかしいわね。こんなところで寝た覚えはないんだけど」
亜里沙「でもお姉ちゃん、私が帰ってきた時にはここで寝てたわ」
絵里「帰ってきた?…こんな時間に?」
亜里沙「ちょっと雪穂のところへ行ってくるって言ったでしょ」
絵里「そういえば…聞いたような気がするわ」
亜里沙「もう。しっかりしてよ、お姉ちゃん…やっぱり真姫さんの彼女になったほうがよかったんじゃない?」
絵里「!…な、なんで亜里沙が知ってるのよ?」
亜里沙「だって、お姉ちゃんが真姫さんに告白されたのって夏でしょ?…もう十月だし。みんな知ってるよ」
絵里「…女の子ってどうして噂好きなのかしら」ハァ
絵里「!?…ちょっと待って!音ノ木坂って、廃校…」
亜里沙「そうそう。μ'sの活躍で廃校を阻止したんだよね♪」
絵里「そ、そうだっけ…?」
亜里沙「お姉ちゃん…本当に大丈夫?」ペタ
亜里沙「熱は…ないみたい」
絵里「亜里沙!」ギュ
亜里沙「Ой!?…ど、どうしたの?」
絵里(よかった…廃校なんて悪い夢だったんだわ)ホッ - 21 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:55:36.51 ID:v/t+Y0X6.net
- 【10月21日・音ノ木坂】
パパパパパパパパン
絵里「!?…な、何事…?」
ことほのうみのぞにこりんぱな「はっぴーばーすでー!」
真姫「誕生日おめでとう。エリー!」
絵里「あ…(すっかり忘れてた)」
穂乃果「何も心配がなくなって、安心してお祝いできる誕生日は絵里ちゃんが初めてだよね」
海未「そうですね…ことりの誕生日の頃はいろいろ大変でしたから…」
ことり「アハハ…ごめんね。ご迷惑おかけしました」ペコ
希「まあ、まあ。こうして無事に九人揃ってるんやから」
花陽「絵里ちゃんのおかげで…」
凛「練習は死ぬほどきつかったけどにゃ」
真姫「死なない程度でよかったでしょ」
絵里「みんな…ありがとう。私も、みんなに会えてよかった…」
にこ「や、やめなさいよ。これで終わりってわけじゃないんだから…まだラブライブは始まったばかりよ!」
絵里「にこ…そうね。優勝目指して頑張りましょう!」
凛「早く言っちゃったほうがいいにゃ♪」
穂乃果「がんばれ、真姫ちゃん♪」
真姫「ヴェぇ…わ、わかってるわよ」
絵里「?」
真姫「エリー。…これ、受け取ってくれる?」
絵里「プレゼント?ありがとう真姫♪」
絵里「!?…これ、指輪…」
真姫「ええ。彼女がダメなら、私の」
絵里「ちょ、ちょっと待って!飛躍しすぎでしょ!?物事には順序ってものが」
真姫「…いやなの?」
絵里「ち、違うわよ。…あのときも本当は断りたくなかったし…でも」
絵里(真姫に告白されたのは、廃校になった夢の中だと思ったのに…どうしてかしら?)
絵里「希!」
希「んー」
絵里「…また占い?」 - 22 : 名無しで叶える物語(魔王城門前)@\(^o^)/ 2016/10/21(金) 00:56:14.53 ID:v/t+Y0X6.net
- 希「うん。…妙なカードが出てるんよ」
絵里「えっ。…ま、まさか…それって」ヒヤアセ
『無効』
希「大アルカナの6番!ラヴァーズや!」パシッ
絵里「え!?」
にこ「恋人のカード…ってことは」
凛「真姫ちゃんと絵里ちゃんはお似合いのカップルってことだよねー?」
絵里「ま、待ってよ。まだ付き合うとは…」
真姫「別に交際期間なんていらないわよ。エリーも18歳になったんだから、今すぐ」
絵里「いや、おかしいでしょ!?私たち高校生よ!?」
真姫「いいから、指輪を受け取って!話は後でゆっくり聞くわ…二人きりで」
穂乃果「お幸せに~♪」
花陽「うぅ…よかったね…真姫ちゃん、絵里ちゃん…」ホロリ
絵里「…だ」
\ダレカタスケテー!/
【絢瀬家】
絵里「ただいま…」グッタリ
亜里沙「お姉ちゃん。おかえりなさい…はい、これ」
絵里「えっ」
亜里沙「С днём рождения♪」
絵里「あ、ありがと…もしかして、この間の…」
亜里沙「うん。雪穂のお母さんに教えてもらってマフラーを編んでみたの♪まだ少し暑いけど、これからは日本も寒くなるでしょ?」
絵里「そうね…上手にできてるわ。さすが亜里沙ね♪」ナデナデ
亜里沙「えへへ。…あのね、マフラーは…えりまき、とも言うんだって!」
絵里「」
おわり

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