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ハク「私のことは、『ハク様』と呼べっ!」千尋「うぅ……ごめんね、ハク」
- 1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:00:40.573 ID:UCGqzN4W0.net
- ハク「……!」ゾクゾクッ
千尋「……ハク?」
ハク「はっ!」
千尋「大丈夫?」
ハク「……『ハク様』と呼べと、そう言っただろう?」ジロッ
千尋「あぅ……ごめん、なさい」
- 3 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:03:01.919 ID:UCGqzN4W0.net
- ハク「千、お前には……罰を与える」
千尋「ひっ!」ビクッ
リン「おい!謝ってんだから許してやれよっ!?」
ハク「リンは黙っていろ」ギロリ
リン「ぐっ……へ、へーんだ!そんな顔したって、怖くなんk」
千尋「リ、リンさんっ!私、大丈夫だから!」 - 4 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:06:01.769 ID:UCGqzN4W0.net
- リン「千……」
ハク「それでは千……来なさい」
千尋「は、はい……」
リン「おいハク!千に酷いことしたら、承知しないからなぁ!!」
千尋「だ、大丈夫だよ、リンさん。ちょっと行ってくるね」
リン「千……危なくなったら、すぐ逃げんだぞ!!」 - 8 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:08:02.497 ID:UCGqzN4W0.net
- 空き部屋
ハク「……ここでいいだろう」
千尋「あの、ハク……私……あっ」
ハク「千、呼び方が戻っているよ。私はこの湯屋では嫌われ者だ。だから、そんな風に親しみを込めて呼び捨てにすれば、私との関係を邪推する者が出て来てしまう」
千尋「そっか……ごめんね、ハク」
ハク「リンのように敵意を込めて呼び捨てにしてくれるなら、わざわざ注意することもないんだけどね」
千尋「て、敵意なんて……そんなの、無理だよ……」 - 10 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:10:02.252 ID:UCGqzN4W0.net
- ハク「君は優しい子だ。しかし、その優しさが、時には君を窮地に陥れることもある」
千尋「うん……気をつける」
ハク「この湯屋は危険で満ち溢れている。私は君を危険な目に遭わせたくない」
千尋「ハク……」
ハク「だから、今日は身をもって教訓を刻み付けて貰おうと思っている」
千尋「……えっ?」 - 13 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:13:01.863 ID:UCGqzN4W0.net
- ハク「言葉の意味がわからなかったかい?ならば、こう言い換えよう。今から千にはお仕置きを受けて貰う、と」
千尋「お、お仕置き……?」
ハク「そう。いや、そんなに身構えなくてもいいよ。簡単なお仕置きさ」
千尋「う、うん……わかった」
ハク「いい子だね。それじゃあ、千。私に向かって……お尻を突き出すんだ」
千尋「!?」 - 22 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:15:23.091 ID:UCGqzN4W0.net
- ハク「どうしたんだい?」
千尋「ちょ、ちょっと待って。お尻を突き出すの……?」
ハク「ああ、そうだよ。さっさと終わらせよう」
千尋「これも、私の為……なんだよね?」
ハク「もちろんさ」
千尋「……わ、わかった。私、頑張る」クイッ - 25 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:18:02.553 ID:UCGqzN4W0.net
- ハク「ああ……千。そうじゃない。そうじゃないんだ。ちゃんと、お尻を露出させてくれないと困る」
千尋「そ、そんなっ!?」
ハク「大丈夫、すぐ済むから。……私を信じなさい」
千尋「うぅ……わかった。ハクを信じる」プリンッ
ハク「……と、呼べと」ボソッ
千尋「……えっ?」
ハク「『ハク様』と呼べと、私はそう言った筈だっ!」パァンッ
千尋「ひぅっ!?」ビクッ - 26 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:20:03.709 ID:UCGqzN4W0.net
- ハク「大丈夫?痛かった?」
千尋「はぁ…はぁ…だ、大丈夫。ちょっと痛かったけど、平気」
ハク「千は強い子だね。でも……『平気』というのは、いささか困るな」
千尋「ハ、ハク……?」
ハク「身をもって教訓を刻み付けて貰わなきゃ、ねっ!」スパァンッ
千尋「ひゃうっ!?」ビクッ - 28 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:23:01.870 ID:UCGqzN4W0.net
- ハク「大丈夫?今度はさっきより、強めだったけど……」
千尋「だ、大丈夫。でも、ジンジンする……」
ハク「ああ、赤くなっちゃってるね。私の手のひらの跡が、クッキリついてるよ」
千尋「ヤダッ!み、見ないでっ!?」
ハク「ふぅ……いけないな。反抗的な態度は、良くない、よっ!」スパァンッ
千尋「ひぐぅっ!?」ビクッ - 30 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:26:02.756 ID:UCGqzN4W0.net
- ハク「これで手の跡が3つだね。綺麗だよ、千」
千尋「はぁ…はぁ…ハク、どうしちゃったの?今日のハクは優しいけど……ちょっと怖い」
ハク「竜は優しいよ。優しいけど、愚かだ。私よりも千、どうかしてるのは、君の方じゃないか」
千尋「わ、私……?」
ハク「そうだよ。君は痛いのに、どうしてそんなに興奮しているんだい?」
千尋「こ、興奮なんて……」 - 32 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:28:02.545 ID:UCGqzN4W0.net
- ハク「だってほら、息も上がってるし、顔なんて叩かれたお尻と同じくらい真っ赤だ」
千尋「だ、だって、恥ずかしくて……」
ハク「千、嘘は良くないよ。いけない子だ。いけない子には、もう一度……」スッ
千尋「んっ」ピクッ
ハク「……どうして叩かれるのを待ち望んでいるんだい?」
千尋「ッ!?」/////// - 34 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:30:13.238 ID:UCGqzN4W0.net
- ハク「そう言えば、先ほど庇ってくれたリンを押し留めていたね。もしかして君は、こうなることを望んでいたのかな?」
千尋「あぅ……そ、そんなことは……」
ハク「千、私の目を見なさい。これでも私は魔法使いの端くれなんだ。人の目を見れば、それが嘘か真かを見破ることなど、造作もない」
千尋「うぅ……私は……私は……」オロオロ
ハク「君は、この状況を望んでいた。そうだね?」
千尋「……はぃ」
ハク「いい子だ」スパァンッ
千尋「はぅっ!?」ビクンッ - 35 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:33:03.623 ID:UCGqzN4W0.net
- ハク「……私も同じさ」ポツリ
千尋「……えっ?」
ハク「君を叱るたびに、私は胸が締め付けられる」
千尋「……そう、なの?」
ハク「ああ。軽蔑……したかい?」
千尋「ううん……嬉しい」ニッコリ - 36 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:35:06.176 ID:UCGqzN4W0.net
- ハク「……千、君は本当にいけない子だね」
千尋「あぅ……ごめん、なさい」
ハク「どうやら、私のお仕置きは君には通用しないらしい。もう終わりにしようか?」
千尋「やっ……ハク、もっと、お願い……もっと!」
ハク「もっと、どうして欲しい?」
千尋「もっと……叩いて」
ハク「どこを?」
千尋「お、お尻っ!お尻を……もっと叩いてっ!ハク様っ!!お尻を叩いて、くらさいっ!!」
ハク「フハッ!」スパァンッ
千尋「はぁんっ……もっと!もっとぉ!!」ビクビクッ - 38 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:38:01.783 ID:UCGqzN4W0.net
- ハク「フハハハハハッ!!!!」スパパパァンッ
千尋「あんっ!ひんっ!ふっ!ひゃんっ!」
ハク「千!もっとか!?」スパパパパパァン
千尋「もっとっ!もっとぉぉぉぉっ!!」
リン「……何やってんだ、お前ら」
ハク・千尋「「!?」」 - 39 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:40:02.712 ID:UCGqzN4W0.net
- 千尋「リ、リンしゃん!?」
釜爺「何やら随分お楽しみだったようじゃの」
千尋「釜爺さんまで!?」
リン「悲鳴が聞こえたから、釜爺と駆けつけて見りゃ……なんだよこの有様は」
千尋「こ、これは、その……ハクにお仕置きされてて……ね、ねぇ、ハク?……ハク?」キョロキョロ
リン「ハクならもういねーよ。さっき窓から飛び去った」
千尋「!?」 - 40 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:43:02.413 ID:UCGqzN4W0.net
- 釜爺「千!エンガチョ!エーンガチョ!!」
千尋「……」スッ
釜爺「切ったぁ!!」
リン「……まったく、何やってんだか」
千尋「うぅ……リンさん、ごめんね」グスンッ
リン「まぁ、何はともあれ、無事で良かった。これに懲りたら、もう心配させんなよ~?」
千尋「……うん。ありがとう」ニッコリ - 42 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:45:03.286 ID:UCGqzN4W0.net
- リン「しかしお前ら、本当に何してたんだ?まったく意味がわかんなかったんだけど……」
釜爺「わからんか、リン」
リン「なにがさ?」
釜爺「愛じゃよ。愛」
千尋「ッ!」///////
リン「はぁ?」 - 44 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/11/13(日) 21:48:02.967 ID:UCGqzN4W0.net
- 湯婆婆の部屋
ハク「……ただいま戻りました」
湯婆婆「随分遅かったじゃないか。ん?手の平なんか見つめて……何かあったのかい?」
ハク「……いえ。別に、何も。……それでは、少し休みます」
頭「おい!」「おい!」「おい!」ゴロゴロゴロ
湯婆婆「何やら……良くない気配がするね」
FIN

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