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サザエ「ラブライブ?」
- 1 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:35:02.73 ID:wWC8+lbT.net
- サザエ×ラブライブ!
- 2 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:35:57.74 ID:wWC8+lbT.net
- 『カツオ、隠れライバー』
【学校】
カツオ「おはよー!」
中島「それでさ…」
かおりちゃん「へー!すごいー!」
カツオ「ん?何の話をしてるの?」
中島「あ、磯野!聴いてくれよ!
今度の日曜、近くのショッピングモールにμ'sが来るんだって!」
カツオ「え、μ'sが!?」
花沢さん「あら。磯野君、μ'sを知ってるの?」
カツオ「え!あ、いや、知らないよ。何それ?」
中島「μ'sっていうのは、今1番人気のスクールアイドルなんだ!」
早川さん「そのμ'sが、イベントの為に、この町へ来るそうよ!」
カツオ「…へぇー。そうなんだ」
かおりちゃん「磯野君も一緒に観に行かない?」
カツオ「…僕は、遠慮しておくよ。そういうの、興味ないし」
中島「そっか。つまんねぇー野郎だな。
じゃあ僕たちだけで観に行こっか!」
かおりちゃん「うん!」
カツオ(μ'sが、この町に…!)
- 4 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:36:51.30 ID:wWC8+lbT.net
- 【家】
ガラガラガラ
カツオ「ただいまぁー!」
サザエ「おかえり。カツオ、冷蔵庫にプリン置いてあるから」
カツオ「後で食べる!」
ダッダッダッダッ
サザエ「どうしたのかしら?
帰ってきたら一目散に部屋へ駆け込んで…。
何か、怪しい…」 - 5 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:37:35.90 ID:wWC8+lbT.net
- カツオ「まさか、ライブ以外でμ'sに会えるなんて…!」
カツオ「こうしちゃいられない!
当日の為に、物販のお金を用意しないと…!」
サザエ「何を用意するって?」
カツオ「うわぁ!姐さん!」
サザエ「私に隠し事は通用しないわよ!
さ、白状しなさい!」
カツオ「隠し事って…。僕は何も隠してないよ」
サザエ「ウソおっしゃい!
今、お金を用意しなきゃとか言ってたでしょ」
カツオ「そ、それは…」
サザエ「…言わないと、プリンはなしよ?」
カツオ「そ、そんなぁー!ヒドイよ姐さん!」
サザエ「さ、そろそろ言う気になったかしら?」
カツオ「………わかったよ。全部話す」 - 6 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:38:00.41 ID:wWC8+lbT.net
- サザエ「μ's?」
カツオ「そう。今1番人気のスクールアイドルグループなんだ。
メンバーは9人。ちょうど野球ができる人数」
サザエ「ふーん。で、カツオはそのμ'sのファンなのね?」
カツオ「うん!
μ'sのCDは全部買い揃えてるし、
イベントやライブの情報も欠かさずチェックしてるんだ!」
サザエ「あー!最近テストで100点ばかりをとって、父さんから
おこずかいを貰ってると思ったら、そういうことだったのね!」
カツオ「μ'sの為なら、僕は200点だってとれるよ!」 - 7 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:38:36.84 ID:wWC8+lbT.net
- カツオ「姐さん。お願いがあるんだけど」
サザエ「聞かなくてもわかるわよ。
どうせ、お金のことでしょ」
カツオ「さすが姐さん!
僕の予想では、イベント後に、
物品販売かサイン入りCDの即販会があると思うんだ。
だから、その分のお金を…!」
サザエ「はいはい。それで、いくらぐらい必要なの?」
カツオ「大体、1000円くらいかな…?」
サザエ「1000円!?そんなにするの?」
カツオ「本当は1000円でも足りないくらいなんだよ?
だけど僕は、それを抑えて、たったの1000円を要求してるんだ」
サザエ「…わかったわ。大事に使いなさいよ?」
カツオ「わーい!姐さんありがとー!」
サザエ「ほんと、調子いいんだから」 - 8 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:39:24.32 ID:wWC8+lbT.net
- 【夜】
「いただきまーすっ!」
波平「知っておるか?
今度の日曜、近くのショッピングモールに有名人が来るらしいぞ」
カツオ(μ'sのことだ…!)
マスオ「あぁー!僕も聞きました!アイドルグループですよね?
確か名前は、み、みゅー…」
サザエ「μ'sでしょ」
マスオ「そうそう。μ'sだ!サザエ、知ってるのかい?」
サザエ「ええ。さっき、カツオが…」
カツオ(姐さん!)
サザエ(あ、ごめん…。ついうっかり…) - 9 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:40:16.11 ID:wWC8+lbT.net
- タラちゃん「カツオにいちゃんも、みゅーずを知ってるですか?」
カツオ「う、うん。今、うちのクラスで話題だからさ…」
ワカメ「私のクラスでも、その話題で持ちきりよ!」
波平「ほう。そんなに有名なのか。母さんは知っとるか?」
フネ「いえ、私も」
マスオ「僕たちの世代よりも、若い世代に人気なんですね!」
サザエ「ほんとねー?」
カツオ「う、うぅ…」
タマ「ミャアオー」
タラちゃん「タマも、みゅーずを知ってるみたいですぅ」
ワカメ「タマもμ'sのイベントに行きたいのかしら?」
タマ「ミャオアー?」 - 10 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:41:24.69 ID:wWC8+lbT.net
- 【翌日、学校】
「おまえ、μ'sで誰推し?」
「俺はやっぱ、凛かな。おまえは?」
「俺は花陽推し~!」
「おまえ、花陽推しかよ!似合わね~!」
「おまえこそ、凛推しとかダサすぎ!」
「なんだとぉ!」
カツオ(ふん、にわかめ。
推しで争ってるような奴らは、みんなにわかだ)
カツオ(本物のファンなら、誰推しだろうと仲良くできるからね) - 11 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:42:02.97 ID:wWC8+lbT.net
- 中島「ねえねえ!みんなはμ'sで誰推し?」
花沢さん「私はにこちゃんね。あの可愛らしさには敵わないわ!」
早川さん「私は海未ちゃんよ。
大和撫子って感じがして、かっこいいから!」
かおりちゃん「私は…、ことりちゃんかしら。
あの可愛らしい声に包まれたいわ!」
カツオ(かおりちゃんは、ことりちゃん推しか…。
確かに、あの掴み所のない愛らしさには惹かれるものがあるよね)
花沢さん「中島君は誰推しなの?」
中島「僕?僕はね~。そうだな~。みんな可愛いからな~!」
カツオ(早く言えよ!)
中島「うーん。やっぱり僕は、穂乃果ちゃんだね!」
カツオ(中島は穂乃果ちゃん推しなのか…)
カツオ(僕と、同じじゃないか…!) - 13 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:43:02.42 ID:wWC8+lbT.net
- 中島「磯野。おまえはμ'sで誰推しなんだ?」
カツオ「え、僕?」
花沢さん「昨日も言ってたじゃない。
磯野君はμ'sを知らないって」
カツオ「う、うん。全然知らないや」
中島「そっかー。磯野は希か絵里推しだと思ったんだけどなー」
カツオ「え?どうして?」
中島「だって、さ。………ぐふふ…」
カツオ(こ、こいつ!希ちゃんと絵里ちゃんのことを、
やらしい目で見てるのか…!)
カツオ(このエロガッパめ…!) - 14 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:44:02.11 ID:wWC8+lbT.net
- 【家】
ワカメ「どうしたの、お兄ちゃん?
帰ってきてから、ずっと不機嫌よ」
カツオ「あのクラスの連中は駄目だ。まるでわかってない!」
ワカメ「それ、何の話?」
カツオ「…趣味嗜好の話」
ワカメ「ふーん。私のクラスもね、最近は喧嘩ばっかりなの」
カツオ「喧嘩?なんでまた、そんなことが?」
ワカメ「私にはよくわからないんだけど、
ずっと、オシがどうとかって、言い合ってるの」
カツオ「ワカメのクラスもか!」 - 15 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:45:37.26 ID:wWC8+lbT.net
- ワカメ「オシって何かしら?
それは、喧嘩しなきゃいけないくらいに、大事な物なの?」
カツオ「………ワカメ。推しっていうのは簡単に言うと、
自分が好きなものを、はっきりと主張することだ」
ワカメ「好きなものを?
じゃあどうして、喧嘩になっちゃうの?」
カツオ「自分が好きなものと、相手が好きなものが違うとな…。
例えば、犬が好きな子と、猫が好きな子がいても、
お互いに話が合わないだろう?
推しも、それと同じなんだ」
ワカメ「それなら、その話をしなければいいじゃない」
カツオ「それが、そうもいかないんだ。
マグロのトロが好きな人と、赤身が好きな人がいたら、
二人が話しているのはマグロの話なのに、肝心な所が食い違う。
そんな風に、推しの話も、お互いに食い違って、
結局、喧嘩になっちゃうわけさ」 - 16 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:47:21.77 ID:wWC8+lbT.net
- カツオ「でもな。本当のファンなら、
例え推しが違ったとしても、受け入れられるはずなんだ」
ワカメ「でも、みんな喧嘩ばっかり」
カツオ「自分と違う推しの人を受け入れられないのは、
ファンじゃないからだ。つまり、にわかなんだ。
にわかに、μ'sを語る資格はない!」
ワカメ「そっか!あの人たちは、にわかなんだ!」
カツオ「そう。だからもう気にすることはない」
ワカメ「あれ?今お兄ちゃん、μ'sって言わなかった?」
カツオ「せ、石けんの方だよ」
ワカメ「…変なお兄ちゃん」 - 17 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:48:02.42 ID:wWC8+lbT.net
- 【夜】
「いただきまーすっ!」
波平「今度の日曜日、みんな予定は空いとるか?」
マスオ「はい。僕は大丈夫です」
ワカメ「私も空いてるわ」
タラちゃん「ぼくもひまです」
タマ「ミャアオー」
タラちゃん「タマもひまです」
サザエ「私も、特に予定は無いけど…」
カツオ「………」
波平「もしよければ、家族みんなで、
みゅーずとやらを観に行こうとおもってな」
カツオ「え…」 - 18 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:49:01.99 ID:wWC8+lbT.net
- サザエ「あら、いいじゃない!」
マスオ「いいですね!僕も、気になってはいたんです」
ワカメ「やったー!μ'sに会えるー!」
タラちゃん「わーいですぅ!」
フネ「久しぶりに家族揃ってのお出掛けですね」 - 19 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:50:03.47 ID:wWC8+lbT.net
- カツオ「………」
波平「どうした、カツオ?
あまり乗り気ではないか」
サザエ「どうしたのよ?こういう時、1番喜びそうなのに」
カツオ「そ、そんなわけないよ!」
マスオ「カツオ君は、アイドルはあまり好きじゃなかったかい?」
カツオ「そういうわけじゃないけど…。
そ、その日は、中島たちと、野球する予定だからさ!」
波平「そうか。残念だな」
ワカメ「えー!私、μ's観に行きたいー!」
タラちゃん「ぼくもみたいですぅ!」
サザエ「じゃあ、カツオ抜きで観に行きましょう」
フネ「それだと、折角の一家団欒が…」
カツオ「僕は姐さんの意見に賛成だよ!」
波平「カツオ。いいのか?」
カツオ「もともと、アイドルに興味があったわけでもないし…」
サザエ「カツオ…」 - 20 : 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 19:51:02.39 ID:wWC8+lbT.net
- ワカメ「…」
カツオ「…」
ワカメ「お兄ちゃん。もう寝た?」
カツオ「…起きてるよ」
ワカメ「お兄ちゃん、本当にいいの?」
カツオ「何が?」
ワカメ「μ'sよ。本当に観にいかなくて、いいの?」
カツオ「いいんだよ。
………一人で観に行くから」
ワカメ「え?何か言った?」
カツオ「いいや、何も。おやすみ」
ワカメ「…おやすみ」 - 24 : >>1(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:14:06.54 ID:6RZNB0Yk.net
- 【日曜日、イベント当日】
カツオ「それじゃあ、行ってきます!」
サザエ「あ、カツオ!」
カツオ「な、何さ!?」
サザエ「………精一杯、楽しんでらっしゃい」
カツオ「姐さん…」
カツオ(やっぱり、姐さんには全部、お見通しだな…!) - 25 : >>1(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:16:03.57 ID:589JuN6t.net
- カツオ(ふぅ…。一旦落ち着こう)
カツオ(イベントは12時から。まだ時間は2時間もある)
カツオ(…改めて、作戦を確認しておこう)
カツオ(まずは、サングラスとマスクと帽子の着用。
知り合いにバレたら、二度と学校に行けなくなるからね…)
カツオ(ショッピングモールの大広間に着いたら、
ステージの前列のポジションを確保しておく。
プロライバーなら、数時間前からのポジショニングは当たり前だ)
カツオ(それからは、イベントが始まるまで、ひたすら待つ!)
カツオ(イベントが始まっても、落ち着きを持って興奮すること。
決して暴れたり、目立つような動きはとらないこと。
もしかしたら、知り合いや家族にバレるかもしれないからね…)
カツオ(そして、イベント終了後。
速やかにCD物販ゾーンで商品を購入し、家へと帰る!
買ったものはすぐに、誰も見つけられない場所へ隠す!)
カツオ(ここまで脳内シミュレーションできたら問題ない!)
カツオ(要は、誰にもバレなければいいんだ)
カツオ(慎重に、慎重に………) - 27 : >>1(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:16:49.84 ID:589JuN6t.net
- 「ね、ねえ。…そこの君」
カツオ「え?」
「この近くに、ショッピングモールってあるかな?」
カツオ「はい、ありますよ」
「そっか!よかったー。ありがとね!」
カツオ(変な人だな…。
サングラスにマスクに帽子をかぶって、いかにも怪しいよ)
カツオ(………って、僕も同じか…) - 28 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:17:32.15 ID:589JuN6t.net
- 怪しい人「…あれ?道、どっちだったっけ…?」
カツオ「………あの、ショッピングモールに行くんですよね?
よければ案内しましょうか?」
怪しい人「え、ほんとに!?いいの?」
カツオ「僕もちょうど、ショッピングモールに
向かうところだったので」
怪しい人「ありがとー!助かるよ!
これで、イベントに間に合うはず…!」
カツオ「え…?」 - 29 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:18:46.31 ID:589JuN6t.net
- カツオ(今、この人、イベントって言った…?)
カツオ「あなたも、μ'sのイベントを観に行くんですか?」
怪しい人「え?………あー、うん。そうだよ。
今から、μ'sを観に行くの!」
カツオ「奇遇ですね。僕も、μ'sを観に行くところなんです!」
怪しい人「えー、ほんとにー?
そんな怪しい格好して?」
カツオ「あなたの格好も怪しいですよ」
怪しい人「…あ、そっか。私も変装してたんだった…。えへへ!」
カツオ(この人も、身内にバレたくないから変装してるのかな)
カツオ(…それにしても、どこかで見たことあるような………) - 30 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:25:34.98 ID:589JuN6t.net
- カツオ「この商店街を抜けると、近道になるんです」
怪しい人「へー、そうなんだ。
君は、この辺の人?」
カツオ「はい、そうです。
生まれた時からずっと、この町で暮らしてます」
怪しい人「…いい町だね」
カツオ「そうですか…?」
怪しい人「うん!絶対にいい町だよ!
私、そういうのわかるもん!」 - 31 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:26:12.81 ID:589JuN6t.net
- カツオ(このお姉さん、可愛い声だなぁ…)
怪しい人「あ、信じてないなー?ほんとなんだからね!」
カツオ「え?あ、はい!」
カツオ(このお姉さん、きれいだな………) - 32 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:27:04.76 ID:589JuN6t.net
- 怪しい人「ねえねえ。変なこと聞くけど、君はμ'sで、誰が好き?」
カツオ「えっと、僕が誰推しなのかってことですか?」
怪しい人「あー、そうだね。推しだよ、推し」
カツオ「僕は、…穂乃果ちゃん推しです」
怪しい人「え、ほんと!?やった!」
カツオ「どうしてお姉さんが喜んでるの…?」
怪しい人「え?あ、あはは…。ついつい…」 - 33 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:27:47.50 ID:589JuN6t.net
- カツオ「お姉さんは、誰推しなんですか?」
怪しい人「え、私?」
カツオ「はい。誰推しですか?」
怪しい人「そうだね。私は………。みんな、好きだよ」
カツオ「箱推し、ですね」
怪しい人「箱…、うん。たぶんそれ!」
カツオ(箱推しか…。平和案だな…) - 34 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:28:43.65 ID:589JuN6t.net
- カツオ「着きましたよ。ここがショッピングモールです」
怪しい人「ああ、よかった。ちゃんと着いたー!
案内してくれてありがとう!それじゃ、私は行くね」
カツオ「え?イベント会場はこっちですよ?」
怪しい人「ごめんね。
…みんなが、呼んでるから」
「穂乃果ちゃん~!早く~!」
「遅いですよ!急いでください!」
「穂乃果ー!」
カツオ「………え?ホノカって…、ええ!?」
穂乃果「騙しててごめんね?
それじゃ、今日は楽しんでいってね!」
「ほら、急いで!」
「あー!待ってよ~!」
カツオ「今の人…、穂乃果ちゃん………!?」 - 36 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:29:25.43 ID:589JuN6t.net
- ワカメ「わー!人がいっぱい!」
マスオ「すごい混み合いですね!」
波平「ステージも何も見えないじゃないか!」
タラちゃん「ここに、みゅーずがいるですか?」
サザエ「ええ。12時になったら始まるわよ」
ワカメ「んー!見えないわー!」
波平「仕方ない。わしが肩車してやろう」
ワカメ「ありがとー、お父さん!」
波平「ふ、ふぐあああ!」
フネ「あなた!」 - 37 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:30:41.30 ID:589JuN6t.net
- 「それでは、今大人気のスクールアイドル、μ'sの登場です!」
カツオ(………結局、あんまりいい場所につけなかった…)
穂乃果『みんなー!今日は私たちの為に集まってくれて、
ほんとうに、ありがとーーー!』
「うおおおおおおおお!!!」
カツオ(穂乃果ちゃんだ…!)
穂乃果『ん?』
カツオ(あ、こっち見た…)
穂乃果『ふふっ♪今日は一段と、盛り上がっていくよー!』
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 - 38 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:31:26.43 ID:589JuN6t.net
- 「今、俺穂乃果と目が合った!」
「はあ?俺のことを見てたに決まってんだろ!」
「なんだとぉ!」
『それぞれが好きなことで頑張れるなら~♪』
「はい!さい!はい!さい!」
カツオ「穂乃果ちゃん…!」 - 39 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:32:25.82 ID:589JuN6t.net
- 【家】
ワカメ「結局、全然見れなかったー」
タラちゃん「ぼくはみえたです!」
マスオ「僕が肩車してあげたからねぇ~!」
サザエ「何も見えなかったけど、楽しかったわー」
フネ「ええ。若いって、いいですね」
波平「…それより、カツオはどうしたんだ?」
サザエ「帰ってから、ずっと部屋に篭りっきりなのよ」
タラちゃん「しんぱいですぅ」
ワカメ「大丈夫よ。お腹が空いたら、部屋から出てくるわ」
サザエ「それもそうね」
ピンポーン
マスオ「こんな時間に、誰だろう?」
サザエ「はーい!今出まーす!」 - 40 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:33:08.18 ID:589JuN6t.net
- カツオ「………」
カツオ(あー!僕は何やってるんだ!)
カツオ(いい場所も取れなかったし、CD物販も買えなかったし…)
カツオ(…それに、まさかあのお姉さんが、
穂乃果ちゃんだなんて………)
カツオ(あー!僕のバカ!サインだけでも貰えばよかったー!)
カツオ(もう二度と、会う機会なんてないよな………)
カツオ(…今夜は、ライブの映像でも見よう) - 41 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:33:52.57 ID:589JuN6t.net
- カツオ(…それより、お腹空いたな。ごはん食べよう)
「………それじゃあ、よろしく伝えておいてください!」
「ええ。わざわざ家まで来てもらって、ありがとうね」
「いえいえ!それでは、失礼します!」
「また、ライブしに来てね!」
ガラガラガラ - 42 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:35:27.24 ID:589JuN6t.net
- カツオ「………誰か来てたの?」
タラちゃん「みゅーずのおねえちゃんですぅ!」
カツオ「え?μ'sの?」
タラちゃん「まんなかでおどってた人ですぅ!」
サザエ「穂乃果ちゃんが、わざわざ家まで出向いてくれたのよ」
カツオ「ええ!穂乃果ちゃんが!?それならそうと言ってよ!」
ワカメ「もう帰っちゃったけどね」
カツオ「なんで僕を呼んでくれなかったのさ!」
サザエ「だって、呼ばなくてもいいって言われたんだもの」
カツオ「………」
タラちゃん「これ、おねえちゃんからのプレゼントですぅ」
カツオ「え…?僕に?」
サザエ「あんた、道に迷ってる穂乃果ちゃんを助けたんだって?
偉いことするじゃない!
そのプレゼントは、お礼の品だそうよ」
カツオ「穂乃果ちゃんが、僕に…!」
ワカメ「お兄ちゃん。やっぱりμ'sのファンだったんだ」
サザエ「あの子も真剣なのよ。ほっといてあげましょ」 - 43 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:36:10.12 ID:589JuN6t.net
- カツオ(穂乃果ちゃんからのプレゼント!
何が入ってるのかな~?)
カツオ(あ、これは!今日買えなかったCD物販だ!
しかも、直筆サイン入り!)
カツオ(こ、これは、一生の宝物だよ…!)
カツオ(ん?まだ大きいのが入ってる。何だろう………) - 44 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:42:01.58 ID:589JuN6t.net
- 【数日後】
波平「ほう。カツオが勉強しておるぞ」
サザエ「なんでも、穂乃果ちゃんと同じ学校に行きたいそうよ」
波平「それはいい。目標があれば、勉強に身が入る」
サザエ「ちょっと、お父さん!
穂乃果ちゃんが通ってる学校は、女子校よ!?」
波平「なにぃ!?」
カツオ「待っててね!穂乃果ちゃん~!」
サザエ「性転換しなければいいけど…」 - 46 : 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2016/11/27(日) 20:44:28.17 ID:589JuN6t.net
- 「さーて、来週のサザライブ!はー?」
『ワカメ、生える』
『サザエの半コテ』
『マスオ、転売ヤーになる』
「の3本です」
「来週もまた見てくださいね~!ジャンケンポン!うふふふふ」
おわり

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