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悟空「国会図書館に行くぞ!」悟飯「はいっ!」

1 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:01:01.464 ID:4ULkrVd80.net
悟空の家――

チチ「じゃあ気をつけて行ってくるだぞ~!」

悟飯「はい、お母さん」

悟空「ん? 悟飯、おめえどこ行くんだ?」

悟飯「中の都にある、王立の国会図書館に行くんです」

悟空「国会図書館?」




6 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:04:01.032 ID:4ULkrVd80.net
悟空「図書館なんて、山を下りたところにもあるじゃねえか。ちっこいのが」

悟飯「いえ、あそこじゃボクが使いたい資料がなくて……」

悟空「その国会図書館っちゅうところにはあるんか?」

悟飯「はい」

悟飯「国会図書館には今までに出版されたもの全てが所蔵されてるんです」

悟空「ひゃ~!」

悟飯「ってのは建前で、実際にはさすがにそうでもないみたいですけどね」

悟飯「でも、一般の図書館より数が多いのは確かです」


9 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:07:10.570 ID:4ULkrVd80.net
悟飯「あ、そうだ!」

悟飯「よかったらお父さんも一緒に行きませんか?」

悟空「オラが?」

悟空「図書館って本がいっぱいあるとこだろ? オラはちょっと……」

チチ「いいじゃねえか! たまには悟空さも図書館ぐらい行った方がいいべ!」

悟飯「そうですよ!」

悟空「うーん……ま、たまには図書館ってのも悪くねえな!」


11 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:09:43.272 ID:4ULkrVd80.net
チチ「悟空さ、図書館では静かにするだぞ」

悟空「分かってるって、チチ!」

悟飯「大丈夫ですよ」

悟空「じゃ、国会図書館ってところに行くぞ、悟飯!」ボウッ

悟飯「はいっ!」ボウッ

バシュシュッ!



チチ「……心配だべ」


14 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:13:17.473 ID:4ULkrVd80.net
国会図書館――

悟空「ここが国会図書館か~」

悟空「キングキャッスルの近くにあるだけあって」

悟空「オラたちの家の近くにある図書館に比べて、ずいぶんでけえな」

悟空「じゃあさっそく入るとすっか」

悟飯「――あ」

悟空「どうした?」

悟飯「国会図書館では、利用者カードを作らないと入館できないんです」

悟飯「ボクは持ってますけど、お父さんは持ってませんから、まずはカードを作りましょう」


15 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:16:23.584 ID:4ULkrVd80.net
悟空「カードってどうやって作るんだ?」

悟飯「図書館には本館と、雑誌類を扱う新館があって、新館に行けば作ってもらうことができます」

悟飯「ただ作ってもらう際に、身分証明書が必要です」

悟空「エアカーの免許なら持ってるぞ」

悟飯「それがあれば大丈夫です! さっそく作ってもらいましょう!」


16 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:19:20.907 ID:4ULkrVd80.net
新館――

悟空「結構人が多いな」

悟飯「ええ、東西南北の都から利用者が来てるんでしょうね」

悟飯「あ、お父さんの番ですよ」

悟空「え~と、この免許でカードを作ってもらいてえんだけど」

職員「かしこまりました」


17 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:23:03.358 ID:4ULkrVd80.net
悟空「カードができたぞ!」

悟空「ひゃ~! 水色でかっこいいな!」サワサワ

悟飯「折らないで下さいよ、お父さん」

悟飯「このカードを向こうのゲートにかざせば、中に入れます」

悟飯「あと、このカードは本を借りる時、返す時、資料を複写したい時、と」

悟飯「色んな場面で必要になるので、失くさないようにして下さい」

悟飯「どこかに置いてっちゃう人も結構多いみたいなんで」

悟空「分かった!」


18 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:27:07.689 ID:4ULkrVd80.net
悟飯「それと、館内には色のついた袋は持ち込めません」

悟飯「リュックなどはロッカーにしまって、荷物は透明なビニール袋で持ち歩くことになります」

悟飯「だからボクも筆記具はビニール袋に入れます」

悟空「なんでそんな決まりがあるんだ?」

悟飯「多分、本を盗もうとする人がいるからでしょうね」

悟飯「ここにしかない貴重な本もいっぱいありますから」

悟空「悪い奴がいるもんだなぁ」


20 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:31:00.984 ID:4ULkrVd80.net
図書館内――

悟空「いやー、広いな!」

悟飯「でしょう?」

悟空「――あれ?」

悟空「図書館なのに本が全然ねえぞ。パソコンばかり並んでるぞ」

悟飯「ああ、国会図書館には、いわゆる本棚はないんです」

悟空「へ? じゃあどうやって本を借りればいいんだ?」

悟飯「本を借りる時はあそこのパソコンで借りたい本を探して、なにを借りるか決めて」

悟飯「カウンターで職員さんから本を受け取るんです」

悟空「へえ~」


21 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:35:03.288 ID:4ULkrVd80.net
悟飯「ボクはもう借りたい本は決まってるんで……」カタカタ

悟飯「これでよし、と」ターンッ

悟空「ずいぶん難しそうな本を借りるんだな……」

悟飯「ハハハ、お父さんはどうします?」

悟空「どうするっていわれても……オラ、ほとんど本なんか読まねえしな……」

悟飯「あっ、そうだ!」


23 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:38:47.193 ID:4ULkrVd80.net
悟飯「ここでは雑誌のバックナンバーも借りられますから」

悟空「バックナンバー?」

悟飯「雑誌の昔の号のことです」

悟飯「天下一武道会を特集してる雑誌でも借りたらどうです?」

悟空「そりゃいいな!」

悟飯「じゃあ、この天下一武道会が開催されると発行される『天下一マガジン』を借りましょう」

悟飯「雑誌は10点まで借りられるんで、いっぱい借りることができますよ」カタカタッ ターンッ

悟空「サンキュー!」


24 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:42:43.414 ID:4ULkrVd80.net
悟飯「あとはカウンターに本が届くのを待ちましょう」

悟空「どのぐらいで届くんだ?」

悟飯「30分ぐらいっていわれてます」

悟空「30分!? 結構かかっちまうんだな」

悟飯「でも実際には15分から20分ぐらいで済みますよ」

悟飯「それに館内には食堂や売店、喫茶店なんかもありますから、いくらでも時間を潰せます」

悟空「へぇ~、そうなんか」

悟飯「とりあえず、喫茶店に入りましょうか」


27 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:45:37.968 ID:4ULkrVd80.net
喫茶店――

悟空「いや~、国会図書館っちゅうのはなかなか快適だな」

悟飯「でしょう?」

悟飯「おっと、もう30分経ちましたね。そろそろカウンターに本がついてる頃です」

悟空「え、もう!? 30分なんてくつろいでたらすぐだな!」

悟飯「じゃあ、カウンターに本を受け取りに行きましょう」


29 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:47:56.135 ID:4ULkrVd80.net
職員「こちらになります」

悟空「サンキュー!」

悟飯「お父さん、ボクは調べ物をするんで、また後で合流しましょう」

悟空「頑張れよ!」

悟空(じゃあオラは、この天下一武道会の雑誌でも読むとすっか)


30 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:50:48.221 ID:4ULkrVd80.net
悟空(さて、どこで読もうかな……)

悟空(こうして見渡すと、本当に色んな奴がいるな~)

悟空(悟飯みたいに勉強してる奴もいれば――)

悟空(マンガ本読んでる奴もいる。多分昔のマンガを読んでるんだろうな)

悟空(ハハ……あそこにいるおっちゃんなんか、ソファで寝ちまってるぞ)


31 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:55:16.400 ID:4ULkrVd80.net
悟空「ここでいいか」ストンッ

悟空「どれどれ……」ペラ…

悟空(お、これはオラが初めて出た時の天下一武道会の特集だな)

悟空(ジャッキー・チュンのじいちゃんに負けちまったんだよな~)

悟空(じいちゃん強かったからなぁ、クリリンもオラも負けちまった)

悟空(そういやヤムチャはじいちゃんにさわやかな風をプレゼントされてたっけ……)

悟空(じいちゃん、今なにしてんだろうな……生きてるといいけど)


32 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 18:58:36.673 ID:4ULkrVd80.net
悟空(次の号は、天津飯たちと出会った武道会の特集か)

悟空(クリリンと勝負して、武道会の直後、クリリンが殺されちまったのもよく覚えてる)

悟空(そういやヤムチャは天津飯に足を折られてたっけ……)

悟空(お、これはピッコロと戦った武道会の特集だ)

悟空(この大会で、やっとオラ優勝できたんだよな。あの時は嬉しかったぜ……)

悟空(それと、チチと結婚したのもこの武道会だ。チチの写真もある)

悟空(そういやヤムチャは神様に場外負けにされてたっけ……)

悟空(だけど、この大会の時はピッコロが会場ふっ飛ばしちまったから、ほとんど情報がねえな)

悟空(――お、ミスター・サタンが優勝した回から、急に雑誌が豪華になってるな)

悟空(サタンってやっぱ人気あるんだな~)


33 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 19:01:41.545 ID:4ULkrVd80.net
悟空(ふう、こんなとこかな。懐かしい気分になれた)

悟空(オラみたいに懐かしい気分に浸りたくて、ここにやってくる奴も結構多いのかもしれねえな)

悟空(じゃあ、本を返しに――)


「ウヒヒ……」


悟空「ん?」


34 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 19:05:21.332 ID:4ULkrVd80.net
ウーロン「ウヒヒ……」

悟空「ウーロン!?」

悟空「ウーロンじゃねえか!」

ウーロン「ご、悟空!?」

悟空「いやー、まさかおめえが図書館にいるなんて思わなかったぞ!」

ウーロン「そりゃあこっちのセリフだぜ! お前ほど図書館が似合わない奴もいねえよ!」

悟空「ところで、おめえなに読んでるんだ?」

ウーロン「んなもん決まってんだろ?」


35 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 19:09:20.779 ID:4ULkrVd80.net
ウーロン「エッチな本だよ」サッ

悟空「ひゃ~!」

ウーロン「ここでしか読めないエッチな本って結構あるから、ちょくちょく通ってんだ」

悟空「相変わらずだな、おめえも」

ウーロン「お、この写真、複写してもらおうかな……ウヒヒ」

悟空「ハハ……」

悟空「――ん、あっちにいるのは……」


36 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 19:13:42.010 ID:4ULkrVd80.net
悟空「天津飯じゃねえか!」

天津飯「孫! まさかまた会えるとはな……!」

悟空「オラもだ! へへ、嬉しいぜ!」

悟空「おめえはなに読んでるんだ?」

天津飯「武術の本だ。国会図書館では絶版になった本も読めるから重宝している」

悟空「さすがだな~」

悟空「また今度、組み手でもやろうぜ」

天津飯「満足に相手できるかは分からんが、ぜひよろしく頼む」


37 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 19:16:14.388 ID:4ULkrVd80.net
悟空(いやぁ~、まさか知り合いに会えるとは思わなかったぞ)

悟空(――お。あそこにいるのは……)

悟空「ベジータ!」





ベジータ「カ、カカロット!?」


42 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 19:21:12.497 ID:4ULkrVd80.net
悟空「まさか、おめえまでいるなんてな~」

ベジータ「なぜ貴様がここに!?」

悟空「オラは悟飯に付き合って来たんだ」

ベジータ「悟飯の……? そうか、そういえばあいつは学者を目指していたな」

悟空「ああ、で、あいつ今は一人で調べ物してるから、オラは天下一武道会の雑誌を読んでたんだ」

悟空「おめえはなに読んでんだ?」

ベジータ「あっ、その、これはっ!」

悟空「……?」

悟空「科学の雑誌じゃねえか。なんでこんなもん――」


45 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 19:24:32.701 ID:4ULkrVd80.net
悟空「ん……?」

悟空「『カプセルコーポレーションの若き天才少女・ブルマ特集』……!?」

悟空「そういうことかぁ~、おめえ若い頃のブルマを特集してる雑誌を読みにきたんか」

ベジータ「く、くそったれぇ~!」

悟空「別にいいじゃねえか、悪いことじゃねえと思うぞ」

ベジータ「そういう問題じゃない……!」


48 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 19:28:05.857 ID:4ULkrVd80.net
悟空「どれ、オラにも見せてくれよ」

悟空「へぇ~、そういやブルマもこんな可愛かったんだなぁ」

悟空「今よりもずっとプリプリじゃねえか」

ベジータ「だろう?」

ベジータ「――ってなにを言わせやがる!」

悟空「おめえが勝手に言ったんじゃねえか……」


49 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 19:31:02.653 ID:4ULkrVd80.net
悟空「じゃあオラも見せてやるよ」

悟空「これ、天下一武道会に出てた時のチチの写真だ」サッ

ベジータ「どれどれ……」

ベジータ「ほう! これはなかなか……」

悟空「へへへ……チチもなかなかイケてるだろ?」

ベジータ「ふん、ブルマほどではないがな」


50 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 19:35:21.176 ID:4ULkrVd80.net
悟空「でもよ、今やチチもブルマも……」

ベジータ「ああ……」

悟空「……」

ベジータ「……」

悟空「だけどよ、今のチチはチチで魅力的だぞ!」

ベジータ「そのとおりだ! 今のブルマもいい!」

悟空「でもよ、若い頃と比べるとやっぱり……」

ベジータ「うむ……」


52 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 19:38:35.836 ID:4ULkrVd80.net
ブルマ「あ~ら、二人とも!」

チチ「若い頃と比べると……なんだべか!?」




悟空&ベジータ「!!??」ビクッ


53 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 19:43:31.379 ID:4ULkrVd80.net
悟空「なんで……!? なんでおめえたちがここに……!?」

チチ「悟飯ちゃんはともかく、悟空さが心配だからやっぱりついてきただよ」

チチ「オラも筋斗雲には乗れるからな」

ブルマ「あたしもチチさんに誘われてやってきたのよ」

チチ「ブルマさんは筋斗雲に乗れねえから、オラが抱えてあげたけどな」

ブルマ「……で、ベジータ。若い頃に比べると、なんだって?」

ベジータ「いや、それは、カカロットが勝手に……!」

悟空「ベジータ! おめえもうむっていってたじゃねえか!」

ベジータ「くっ……くそったれ!」


55 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 19:47:07.057 ID:4ULkrVd80.net
ブルマ「ベジータ、そんなに昔が懐かしくなったの?」

ベジータ「いや、そういうわけじゃ……」

ブルマ「そういえばあんた、はじめて地球に来た時……たしか一年ぐらい寝てたんだったわよね」

ブルマ「……食事もせずに」

ベジータ「え」

ブルマ「だったら、今日から昔を懐かしむついでに一年ほどご飯抜きね」

ベジータ「な、なんだと!?」


56 : 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/03(土) 19:51:41.458 ID:4ULkrVd80.net
チチ「そりゃいい提案だべ! じゃあ悟空さもそうするだ!」

悟空「い!? 一年どころか一日で死んじまうよ!」

チチ「大丈夫だべ、頭に輪っかがついたら許してやるだ」

ブルマ「そうね~、あたしもそうするわ」

悟空「ひいいっ! 許してくれよ、チチ~!」

ベジータ「許してくれ、ブルマ~!」


悟飯(……やっぱりお父さんとベジータさんは、図書館に向いてないようだ)







―おわり―


元スレ:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1480755661/


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