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モバP「花と茸は同い年の続編」
- 1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 21:55:17.88 ID:E1Omq8660
- モバP「花と茸は同い年」 というSSの続編です
- 2 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 21:56:31.15 ID:E1Omq866o
- 346プロダクション事務所
輝子「お、おはよう… ございます…」
凛「あっ、おはよう、輝子」
輝子「フヒッ…… お、おはよう」
輝子「……って、あれ?」
輝子「親友とかちひろさんは……?」
凛「ああ、プロデューサー達は社長に用が有るって」
輝子「そ、そうか……」
輝子「……で、どうしたんだ?」
輝子「ポーチ… 探ってるみたいだけど」
凛「あ、うん、髪が乱れちゃってるからブラシを探してるんだけど……」
凛「ほら、外、風が強かったでしょ?」
凛「駅から歩いて来る時にやられたみたい」
凛「……ただ、ブラシが見付からなくて」
というか、朝、部屋で使ったまま置き忘れたっぽい
……うーん、朝忙しかったからなぁ - 3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 21:57:23.55 ID:E1Omq866o
- 輝子「あっ、じゃあ、その……」
そう呟くと、輝子は持っていたバッグに手を入れ
輝子「私の… 使う……?」
と、ブラシを差し出してくれた
凛「いいの?」
輝子「もちろん…… フヒッ」
凛「……ふふっ」
凛「ありがと」
凛「……でも、私より、輝子が先かな?」
輝子「……えっ?」
そう、ブラシを差し出してくれた輝子もまた、私と同じ目に遭ったらしく
凛「はい」
つ手鏡
輝子「……え? え?」
凛「輝子の髪も…ね」
輝子「……」
輝子「……」 - 4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 21:58:03.76 ID:E1Omq866o
- 輝子「……あっ///」
輝子「そのっ、これはっ、そ、外風強かったからで」
輝子「決して寝癖とか不精とかじゃなくてっ」
凛「うん、分かってる。私も同じだから」
凛「それじゃあ」
まだあたふたと恥ずかしがっている輝子の後ろに周り
凛「失礼してっと」
スッスッスッと髪にブラシを通し始め
輝子「……」
輝子「その……」
輝子「手慣れてるな…やっぱり」
凛「ん、まあ、私も長い方だしね。髪は」
凛「その分苦労も有るけどさ」
輝子「お、お風呂とかな」
凛「うん。あと、夏とかも熱いし」
凛「それに、汗で髪が肌にまとわり付いたり」
輝子「うん、あれって地味に気になるしな」
- 5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 21:59:37.79 ID:E1Omq866o
- 輝子「……短くしようとかは?」
凛「え?」
凛「いや…… う~ん……」
凛「私はこのままが良いかな……?」
凛「それに、苦労って言っても、蘭子や里美の苦労に比べたら……ね」
輝子「確かに…… あの髪型を毎日セットするのは、マジで凄いと思う」
凛「何時起きかを考えるだけで怖いレベルだもんね」
凛「……さて、こんなところかな?」
輝子「あっ…… ありがとう」
輝子「あと… その、お、お恥ずかしいところを……」モジモジ
凛「いえいえ」 - 6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:00:49.87 ID:E1Omq866o
- 凛「それより」
凛「はい」
つブラシ
輝子「フヒ……?」
凛「髪、お願いできるんでしょ?」
凛「お姉ちゃん」
輝子「!」ズキューン!
輝子「フヒッ…… フヒヒ……!」
輝子「ヒャッハー!!」
輝子「お姉ちゃんにッ任せとけェェェッ!!」 - 7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:02:17.86 ID:E1Omq866o
- モバP「……凛て何気に年下転がしが巧いですよね」
モバP「そういえば、乃々と仕事させた時もそうでしたし」
ちひろ「いや、年下転がしって…… もうちょっと言い様が……」
モバP「じゃあ… 年下たらし…… とかですかね」
ちひろ「たらしもちょっと……」
ちひろ「というか、同い年ですし、輝子ちゃんも凛ちゃんも」
モバP「……いえ、輝子の方がお姉ちゃんらしいです。2ヶ月くらい」
ちひろ「……ファ!?」 - 8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:03:42.50 ID:E1Omq866o
- 凛「え?」
輝子「フヒ?」
凛「あっ、戻ってたんだ」
モバP「ああ、ちょっと前にな」
モバP「……で、輝子は凛の髪を整えてたと」
輝子「まあな…」
凛「うん、ブラシを忘れちゃったから、輝子に助けてもらったんだ」
モバP「へー」
モバP「そうかー。ちゃんとお姉ちゃんやってるんだな」
輝子「い、いや、あの、そんな大した事はしてないけどな…… フヒッ… フヒヒ…」テレテレ
モバP(……可愛い)
ちひろ(……可愛い)
凛(……可愛い!)
輝子「……フヒ?」
輝子「どうかしたのか?」
凛「……いや、ただ、幸せだなぁ、って」
モバP「だな」
ちひろ「ですねぇ」
輝子「フヒ……?」
第一話
―――世はなべて事もなし――― 完! - 9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:04:41.23 ID:E1Omq866o
- 346プロ事務所・ランチタイム
モバP「へぇ、凛が宅配弁当を頼むなんて珍しいなぁ、って思ったけど」
モバP「そうか…… お袋さんが結婚式に」
凛「いや」
凛「親戚の」
凛「結婚式に出席するだけだからね?」
凛「念のためもう一度言っとくけど」
モバP「分かってますって」
凛「ホントかなぁ……?」 - 10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:06:16.03 ID:E1Omq866o
- 輝子「あ、あのー」クイクイ
凛「……んー? どうかした? 輝子」
輝子「もし… よかったら…… シイタケ君の煮しめを……」
凛「あっ、いいよ」
輝子「ま、マジ!?」
凛「うん」
凛「はい、あーん」
輝子「あ… あーん」
モグモグゴックン
輝子「……フヒッ」
輝子「これはまた… 良い仕事…… してますなぁ……!」
輝子「……あっ」
輝子「じゃ、じゃあ、私からは……」 - 11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:06:48.04 ID:E1Omq866o
- 輝子「えーと、この春巻きでいい……?」
凛「私は構わないけど……」
凛「輝子の方は良いの? 結構不平等なトレードだと思うんだけど」
輝子「そ、そんなことはない。椎茸君の煮しめのトレード相手は、コレくらいじゃないと…な」
凛「……そっか。じゃあ、ありがたく貰おうかな」
輝子「どうぞ」
凛「ではでは」
モグモグゴックン
凛「ん、美味しい」
凛「このお弁当屋さん、結構美味しいよね。おかず一つ一つがちゃんとしてる感じ」
輝子「キノコも…入ってるしな…フヒッ」
凛「ふふっ、そうだね」 - 12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:07:54.61 ID:E1Omq866o
- 凛「……あっ」
凛「ほら、口元にソースが付いちゃってるから」フキフキ
輝子「こ… これはお恥ずかしい…… フヒフヒ……///」モジモジ
凛「いえいえ」
『シュワ-……』
凛「……ん?」
輝子「……フヒ?」
輝子「なんか… 変な音が……」
凛「したよね」
モバP「……ああ、それは、俺の荒んだ心が浄化された音だな」
凛「……へ?」
輝子「……フヒ?」
モバP「いや、なんでもない… なんでもないんだ」 - 13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:08:54.43 ID:E1Omq866o
- モバP「それより」
モバP「明日の昼御飯はどうする?」
モバP「明日も出前とかなら頼んどくけど」
凛「そっか… じゃあ、お願いしようかな」
凛「お母さん、明日まで帰って来ないみたいだから」
輝子「あ、あのー……」クイクイ
凛「……?」
凛「どうかした?」
輝子「お弁当、私が作ろう……か?」
凛「……え?」
輝子「こ、これでも、一応、料理… 作れる方だから……」
凛「……へ?」
輝子「あっ、でも、も、もし、嫌なら別にいいんだ…… うん、ホント……」
凛「あっ、うん、嫌っていうわけじゃないんだ。勿論ね」 - 14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:09:43.59 ID:E1Omq866o
- 凛「ただ……」
凛「凄く失礼な事を訊くけど…… 輝子って料理作れたの……?」
輝子「い… 一応作れますよー」
輝子「今日は宅配弁当だけど… 時間が有るときは作ってくるし…な」
モバP「ああ、腕は確かだぞ」
モバP「俺も結構お裾分けを貰ってるし」
凛「へー」
凛「でも、本当にいいの? お弁当作るのも結構手間だと思うけど」
輝子「大丈夫……ストックも貯まってるしな」
凛(……ストック?)
凛「輝子がそう言うなら」
凛「じゃあ、遠慮なくお願いしようかな」
輝子「フヒヒッ、お任せあれ」
凛「うん、楽しみにしてるから」 - 15 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:12:57.30 ID:E1Omq866o
- ―――明くる日の昼―――
凛「……で」
凛(目の前の重箱に満載された茸料理の数々……)
凛(輝子が言うには、茸の炊き込み御飯に干椎茸入りの肉じゃが、茸と蓮根の肉団子、茸と明太子のオムレツに……)
凛(それにエリンギとナスの味噌炒め、キノコとジャコのサラダに…… あと…… なんだっけ、多すぎて覚えきれなかった……)
凛「まぁ、正直、予想はしてたけど…… 予想以上かな、これは流石に……」
輝子「フヒ?」
凛「ううん」
凛「輝子、本当に料理上手かったんだなーって」
輝子「フヒッ、それほどじゃないけどな」
凛「ううん、見た目だけでも美味しいって伝わってくるし」
凛「……食材に偏りがあるとは思うけどね」
輝子「ま、まあ… キノコ料理以外…… モチベが…な?」
凛「それに……」 - 16 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:13:35.03 ID:E1Omq866o
- 凛「3段重ねのお重とはまた凄いね」
輝子「気合いが入って…その、つい……」
モバP「大丈夫、残ったら俺が食べるから」
凛「……だからカップ麺一杯だけしか用意してなかったんだ」
モバP「まあ、輝子が気合い入れまくるのは予想できたからな」
凛「理解が在る…… って言っていいものか……」
輝子「あのー」
凛「あ、ごめん」
凛「じゃあ、食べよっか」
輝子「う、うん」 - 17 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:14:12.16 ID:E1Omq866o
- 凛「では…… いただきます」
輝子「どうぞー」
パク
凛(……あっ)
モグモグ
凛「美味しい……!」
凛(こっちの肉団子も…… オムレツも……)パクパクモグモグ
凛(それに、このサラダも……!)パクパクモグモグ
凛(本当に……!)
輝子「た、沢山有るから…… いっぱい食べて…」
凛「うん♪」 - 18 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:15:45.16 ID:E1Omq866o
- 凛「ふ~……」
凛「ご馳走さまでした」
輝子「お粗末様でした」
モバP「よう食ったなぁ…… 俺の出番が……」
凛「いや、料理自体も美味しかったしさ」
凛「それに、私の為に作ってくれたと思うと……」
モバP「食欲も湧くと」
凛「うん」
輝子「そ、それはどうもどうもです」
凛「いえいえ」
輝子「あのー、それで、お茶…… 要る?」
凛「……お茶?」
輝子「紅茶… 煎れてきた…から……」 - 19 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:16:18.38 ID:E1Omq866o
- 凛「そうなんだ。じゃあ貰おうかな」
輝子「かしこまりー」
コポコポコポ
輝子「はい」
つカップ
凛「ん、ありがとう」
凛(……へぇ)
凛「良い香り……」
凛「ん……」
凛「味も… 美味しいね」
輝子「まゆさんに教えてもらったからな」
輝子「その… 紅茶の煎れ方、とか」 - 20 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:17:14.55 ID:E1Omq866o
- 凛「……そっか」
凛「……」
凛「……」
輝子「……フヒ?」
凛「いや…… うん」
凛(今までお姉ちゃんお姉ちゃんて言ってきたけど……)
凛(本当に……)
凛「お姉ちゃん… なんだなぁって、思って」
輝子「……フヒッ///」
輝子「い、いや、それほどでも、ないけどな……!」テレテレ
凛「ふふっ」
モバP「いや、なんか心の声が有っただろ絶対」
凛「さあねー?」 - 21 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:17:48.75 ID:E1Omq866o
- 輝子「あっ、そういえば、凛ちゃんはどうなんだ?」
凛「どうって?」
輝子「料理の腕前」
凛「……え?」
輝子「や、やっぱり、その… 得意、だったり?」
凛「……」
凛「……」
凛「……」
凛「うん、まぁ、上手な方だとは思うな(棒)」 - 22 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:18:47.95 ID:E1Omq866o
-
モバP「いや、作れないとは言わないレベルって3rdアニバで言ってt」ヒソヒソ
凛「ぁ?」ギロッ
モバP「……ナンデモナイッス」ヒソヒソ - 23 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:20:49.54 ID:E1Omq866o
- 輝子「そうか… さ、流石だな」
凛「……まあね(棒)」
モバP「……それじゃあ、今度は渋谷サンが弁当を作る番かねー」
モバP「流れを考えると」
凛「……へ?」
モバP「だってさー、今回は輝子が渋谷サンの為に作ってきたわけで」
モバP「じゃあ、今度は渋谷サンが作ってあげる番じゃないですかねぇ?」
モバP「料理上手な渋谷サンなら問題ないでしょうしねえ?」
凛「あ、その」
モバP「輝子も、凛の手料理食べたいよなぁ?」
輝子「それは… も、勿論」
凛「そ… そう、なの……?」
輝子「ま、まあ、ボッチにとって、その… 手料理って、やっぱ、特別なもの… だしな……」
凛「……」 - 24 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:21:53.84 ID:E1Omq866o
- 輝子「あっ、でも、駄目ならいいんだ……」
輝子「その… 今回だって、私が好きでやった事だし」
凛「……輝子ってさ、キノコの中でも特に好きな種類とか有るの?」
輝子「フヒ?」
凛「輝子の為に作る以上、やっぱり、輝子が大好きな物を作ってあげたいし」
輝子「じゃ、じゃあ……」
凛「うん、輝子に負けないくらい美味しいのを作ってくるから、期待しててね」
輝子「フヒヒ、するする。すご~く楽しみにしてるから」
輝子「……フヒッ」
輝子「手作り弁当……!」
輝子「な… なんて、リア充な響き……!」ジーン……! - 25 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:22:20.66 ID:E1Omq866o
-
モバP「……誘導した俺が言うのもなんだけど、大丈夫なのか?」
凛「……」 - 26 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:23:36.85 ID:E1Omq866o
- ―――その日の夕方
ツカツカツカ
ピンポーンピンポーン
―――蒼の女の子が朱の女の子の部屋へと訪れて
まゆ「あら、凛ちゃんどうかし――」
凛「――ごめんまゆ! 美味しいお弁当の作り方教えて!」
まゆ「……え?」
乃々「……え?」
輝子「……フヒッ?」
凛「……えっ?」
まゆ「……?」
乃々「……?」
輝子「……?」
凛「……ナ、ナンデ、ショウコト、ノノガ、ココニ、イルノ?」
輝子「……え? いや、今日はアンデスの皆で、その、夕食会をしようって」
乃々「キノコさんの言う通りなんですけど……?」
凛「……ツイサッキ、ボッチテ、イッテタジャン」 - 27 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:24:49.45 ID:E1Omq866o
- 輝子「……フヒ?」
凛「あ、いや、なんでもないよ?」
まゆ「……それで、凛ちゃんの言っていた事なんですけど」
凛「……」
凛「……」
凛「……どっ、どうもお邪魔しましたぁー!」
まゆ「逃がしませんよぉ」キラーン
ガシッ
凛「ひいっ!?」
まゆ「輝子ちゃんからお弁当の話は聞いているので……」
まゆ「お料理、一緒に頑張りましょうね♪」 - 28 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:25:29.67 ID:E1Omq866o
- まゆ「はい。根菜は水から、葉物はお湯から茹でるとより美味しくなるんですよぉ」
輝子「フヒッ、そう、鶏モモ肉は、す、筋と軟骨を丁寧に取ると… 食感が良くなるから」
まゆ「フライパンは頻繁に煽らない方が良いですよ。家庭用コンロだと、火力が弱いので」
輝子「か、片栗粉は火を止めてから入れた方が良いんだ… 着けたままだと、ダマになりやすいからな」
―――二人の姉に料理の手解きを受けたという
第二話
―――お姉ちゃん、増える――― 完!
- 29 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:27:02.42 ID:E1Omq866o
- 凛「ほら、乃々、この唐翌揚げ結構上手くできたんだ」
まゆ「乃々ちゃん、こっちの麻婆豆腐も美味しいですよぉ♪」
輝子「ボノノちゃんもキノコのホイル焼き… どうだ? 凄く、美味しいから… な」
乃々「え? ちょ…」
「「「はい、あーん」」」
乃々「え、あの……」
乃々「じゃあ…… 凛さんの……」
まゆ「……」ショボーン
輝子「……」ショボーン
乃々「えっ? あっ、やっぱりまゆさんの……」
凛「……」ショボーン
輝子「……」ショボーン
乃々「じゃ、じゃあ、やっぱりキノコさんの……」
凛「……」ショボーン
まゆ「……」ショボーン
乃々「え、ちょ、あの―――」
乃々「あぅぅ……」オロオロ
凛(可愛い……!)
まゆ(可愛い……!)
輝子(可愛い……!)
第二・五話
―――妹を困らせるのはお姉ちゃん'sの特権です――― 完 - 30 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:27:50.55 ID:E1Omq866o
- 346プロ事務所
ちひろ「あっ、凛ちゃん、おはようございます」
凛「おはようございます、ちひろさん」
凛「……今日は、まだ誰も来てないのかな?」
ちひろ「……えっ?」
ちひろ「もう輝子ちゃんが居るはずですよ」
ちひろ「机の下のキノコのお世話をするって言ってましたし」
凛「……大変だなぁ。輝子も」
凛「じゃあ、プロデューサーの机に行ってみるので」
ちひろ「あ、はーい」 - 31 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:28:37.44 ID:E1Omq866o
- コンコン
凛「輝子ー、居る?」
「Zzz……」
凛「輝子?」
凛「あっ」
輝子「Zzz……」
ちひろ「どうかしたんですか?」
凛「あー、うん、その……」
凛「輝子、寝ちゃってるみたい」
ちひろ「……はい?」
輝子「Zzz……」
輝子「Zzz……」
凛「……ふふっ」
ちひろ「……ふふっ」 - 32 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:30:56.61 ID:E1Omq866o
- 凛「やっぱり、昨日の合同ライブの疲れが残ってる… のかな?」
ちひろ「そうですね」
ちひろ「輝子ちゃんて、ライブの時はエネルギーの塊みたいになりますからね」
凛「……うん」
身体はこんなに小さいのに…… ね
凛「……あの、ちひろさん、輝子のスケジュール分かります? 今日のなんですけど」
ちひろ「あっ、今日は確か11時までは空いてるので……」
ちひろ「あと2時間は寝てても大丈夫な筈ですよ」
凛「そっか……」
凛「……じゃあ」
まぁ…… 大丈夫だよね
凛「軽いだろうし」
と、呟きながら、輝子の膝下と背中に腕を差し入れ
凛「……ん!」
どうにかこうにか抱き上げる
やはり、同年代の平均よりかは大分軽いのだろう - 33 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:32:17.14 ID:E1Omq866o
- それでも
凛「くっ!」
人一人を抱き上げるのはかなりキツイらしい
ちひろ「手伝いましょうか?」
凛「だ、大丈夫… と、思う」
凛「それより、仮眠室から毛布を持ってきてもらえると」
ちひろ「あっ、はーい」
凛「ふう……」
凛「それじゃあ、ソファまで頑張りますか」
……でも
凛「くっ……!」
やっぱり……
凛「ふっ……!」
キツイ……!
輝子「フヒヒ…」
凛「……?」
輝子「私… お姉ちゃん…… だから… な……」
凛「……」
輝子「……Zzz」
凛「……ふふっ」
凛「まぁ、お姉ちゃんはお姉ちゃんでも」
凛「ちょっと、手が掛かる」
凛「お姉ちゃん、だけどね」 - 34 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:34:12.59 ID:E1Omq866o
-
『シュワ-……』
凛「……?」
凛「この音って……」
モバP「……」
凛「あっ、プロデューサー来てたんだ」
モバP「……」
凛「……?」
モバP「我が生涯に一片の悔い無し……!」
凛「……へっ?」
『サラサラサラ……』
凛「あっ」
―――その日、一人の漢が清らかな粒子と成り
―――そして、天に還った……
―――とか、還らなかったとか
最終話
―――モバP、朝霧に消ゆ――― 完! - 35 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/06(火) 22:47:57.56 ID:E1Omq866o
- 以上です
また何かネタを思いついたら書くかもしれないので、その際はよろしくお願いします

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