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海未「選ばれし者だったのに!!」
- 1 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/19(月) 20:34:13.90 ID:PZvNRwUO.net
- 燃え盛る灼熱の炎。
鋼でさえ溶かす超高温のマグマ。
惑星ムスタファーの地に降り立った三人は、各々の想いをぶつけ合う。
梨子「海未の話はもうたくさんよ!レズは私を裏切った……あなたは私を裏切らないで」
邪悪な気を携えた梨子の言葉に怯え、千歌は一歩後ずさる。
- 2 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/19(月) 20:34:55.14 ID:PZvNRwUO.net
- 千歌「もう梨子ちゃんのことがわからないよ……ねえ、お願いだからバカなことはやめて」
梨子「……海未のせいなの?」
千歌「違うよ!梨子ちゃんのしたことのせいだよ!もうやめて、こっちに戻って来て!愛してるんだよ!」
梨子「嘘だ!」
フォース(女子力)で千歌の首を絞める梨子。
正気を失った愛する人を前に、千歌は肉体と精神を酷く傷つけられていく。
千歌「……ち、違う」
千歌の危機を察し、席を外していた海未もその場に歩み寄って行く。
梨子「やっぱりそうだ……私を殺させるために連れて来たのね!」
千歌「……ち、ちが……」
海未「彼女を離しなさい、梨子!」
梨子「…………」
海未「聞こえなかったのですか?離しなさいと言っているのです!」 - 3 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/19(月) 20:35:46.77 ID:PZvNRwUO.net
- 千歌を拘束から解くと、梨子は海未と対峙した。
倒れ伏す千歌に僅かに視線を向ける梨子。
もはやその目にかつての輝きはない。
あるのはレズに対する怒りと憎しみだけ。
梨子「裏切りを仕向けたわね!」
海未「あなた自身が招いたのです」
梨子「千歌ちゃんは私のものよ!!」
海未「あなたの怒りと力への執着がそれを妨げ……あなたの心が闇の帝王に付け入る隙を与えた……そして、本来倒すと決めた者に自分自身がなってしまった!」
梨子「嘘よ……レズの欺瞞なんてお見通しだわ。私はもうこれまでのようにノンケを畏れない──」
梨子の語気は、次第に強くなっていく一方だ。
海未はそっと千歌の頬を撫で、労わる。 - 4 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/19(月) 20:36:27.82 ID:PZvNRwUO.net
- 梨子「ノンケは私の新しい学園に平和、自由、正義、安全をもたらしたのよ」
海未「……あなたの新しい学園ですって?」
梨子「──私にあなたを殺させないで」
海未「梨子、私が忠誠を誓ったのは音ノ木坂とμ'sです!」
梨子「……私に賛同しないなら敵とみなす」
海未「ノンケらしい決め付けですね」
海未は腰からラブライブレードを取り出し、構える。
それは眼前の愛弟子を敵と認識したと同義だった。
海未「……私は自らの責務を果たします」
梨子「やってみなさいよ」
交わるはずのなかった剣が、今互いの全身全霊を以って交差する。
それが戦闘の始まりだった。 - 5 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/19(月) 20:37:17.52 ID:PZvNRwUO.net
- ラブライブレードには一定のフォームがあり、攻撃型の梨子は海未を打倒すべく、目に留まらぬ早さで攻撃を続ける。
一方、海未は防御特化型の剣技でそれを迎え撃つ。
攻め続ける梨子の剣戟を躱し、いなしながら徐々に後退していく海未。
場所を移しながら戦闘を続ける中、防御の隙を突かれた海未は首を締め上げられ、利き手を塞がれる。
海未「あっ……があっ……!」
梨子「………………」
梨子は海未の利き手を使い、その手に握られているラブライブレードをゆっくりと首に近づける。
光の刃が海未の命を刈り取ろうとしていた。
海未「ぐううっ……破ッ!」
梨子「ちっ……」 - 8 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/19(月) 20:38:25.34 ID:PZvNRwUO.net
- しかし、寸でのところで胴に蹴りを放ち、危機を脱した海未はすぐさま体勢を整える。
梨子もそれに応戦していく形で、攻撃の手を緩めない。
ラブライブレードの使い方を伝授した海未でさえ、その攻撃を防ぎ切るだけで手一杯だった。
──実力は互いに互角。
しかし、フォース(女子力)の総量は梨子の方が圧倒的に高い。
ならば使い方を熟知しているとはいえ、マスターである海未が防戦を強いられるのは道理。
レズはラブライブレードを使って戦闘する際、フォースで相手の動きを先読みしながら攻撃するのが常だ。
つまり、この戦いは先の先を読む争いでもあるということ──
刃を交えることなく、けれど確実に相手の隙を狙う二人の戦闘は、普通のレズでは到底敵わないほどの高次元で行われていた。
高度な駆け引きの中、互いのフォースをぶつけ合うことで壁際に吹き飛ぶ両者。
海未「くっ……」
梨子「ぐううぅ……」
起き上がり、体勢を整えるのは梨子の方が早い。
やはりフォース(女子力)では海未が劣勢。
だが経験では彼女の方が勝っていた。 - 10 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/19(月) 20:40:21.14 ID:PZvNRwUO.net
- ラブライブレードの応酬で、室内の機器が破損していく。
その影響により、戦場となっているムスファターの施設の自爆装置が作動。
警告を伝えるアラームが施設中に響き渡った。
──舞台を施設内から外の溶岩付近に移した二人は、崩壊する足場から足場に飛び移りながらも、剣戟を続ける。
梨子の攻撃に迷いはない。
彼女はこの場で海未を殺すつもりなのだ。
実力は自分の方が上だと驕っている梨子に、己の剣を振り返る意識など毛頭ない。
ただ相手を叩き伏せ、蹂躙する──
それだけを目的に剣を振るうことで、太刀筋が雑になっている。
敵と認識した相手と対峙している最中でも冷静さを失わない海未とは、対照的だった。 - 11 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/19(月) 20:41:45.43 ID:PZvNRwUO.net
- 海未「あなたの教育を間違えた……あなたの導き方を間違えた……私のミスです」
梨子「レズの陰謀にきづくべきだった!」
海未「梨子!理事長は邪悪そのものです!」
梨子「私に言わせればレズこそが悪魔!」
海未「──そこまで堕ちたのですか!!」
梨子「マスター、あなたもここで──終わりよ」
移動する足場から、先に地面へ飛び移る海未。
梨子のいる地点よりも高く、それでいてしっかりとした足場を先に手に入れた海未は、戦況を大きく優位にする。 - 13 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/19(月) 20:43:06.60 ID:PZvNRwUO.net
- 海未「見なさい──!地の利を得ました!」
梨子「私はお前よりも高みにいる!」
梨子「──私の力を侮るな!!」
海未「もうよしなさい!」
忠告を無視し、海未のいる地点に飛び移る梨子。
どれだけ強大な力を有していても、所詮は個人でしかない。
先に地の利を得た方が戦況を圧倒的有利に運ぶのは自明の理。
傲慢さを隠そうともしない梨子は、そのことに気が付けなかった。
海未のラブライブレードが、宙を舞う梨子の両腕両足を一瞬で切り捨てる。 - 14 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/19(月) 20:44:09.08 ID:PZvNRwUO.net
- 梨子「うあああぁぁ……あああぁぁ……」
地に這いつくばった梨子はなす術もなく、憎しみの籠った視線で射るのみ。
────既に勝敗は決した。
とどめを刺すのは容易であった。
だが海未はラブライブレードを収め、怨嗟に狂った梨子と正面から向き合う。
そこには師としての愛があった。
海未「選ばれし者だったのに!!」
無常な叫びがムスタファーに木霊する。
海未「それはノンケを滅ぼすということで、彼らに与することなんかじゃありません!」
海未「フォースにバランスをもたらすはずが、闇にとらわれてしまうとは!」 - 15 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/19(月) 20:45:10.51 ID:PZvNRwUO.net
- 梨子のラブライブレードを拾い上げる海未。
──彼女が二度と剣を握ることがないようにと、願いを込めて。
梨子「──あんたが憎い!!」
海未「妹だと思っていました。愛していた」
傾斜により、ゆっくりとマグマに近づいて行く梨子。
高温のマグマに焼かれ、全身が炎に包まれる様を──海未は直視できなかった。
梨子「があああああああぁぁぁぁ!!!!
見るに耐えず、その場を去って行く海未。
────この戦いに、勝者はいない。
ただ憎しみの連鎖だけが在り、未来に禍根を残すのみ。
彼女達が真の意味で救いを得るのは、もう少し先の話──── - 17 : 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2016/12/19(月) 20:46:22.68 ID:PZvNRwUO.net
- 終わり
ローグワン記念

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