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【Aqours昔話】千歌「みかんの恩返し」
- 1 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:33:23.89 ID:SNQptsvb.net
- 昔昔あるところに、曜と言う少女が住んでおりました。
曜「ヨーソロー!」
曜は所謂渡辺と言われる存在で、好きな子の前ではヘタレてしま――
曜「うるさい!」
……そんな、曜の身に起きた不思議なお話。
- 3 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:36:38.09 ID:SNQptsvb.net
- 曜「ふぅー、今日の狩りも大成功だね!これで暫くは食いつなぐことが出来る」ウンウン
コンコン
「どなたかいらっしゃいますかー?」
曜「こんな時間に誰だろ?」
曜のもとへ一人の少女がやって来ました。
曜「はーい、今開けまーす」ガチャッ
「夜分遅くに申し訳ありません。宜しければ泊めて頂けませんか?」
曜「えっ……いきなり?」 - 5 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:38:11.90 ID:SNQptsvb.net
- 「何分着の身着のままで飛び出してきたもので……」
曜「何か訳ありってことかな?」
「はい……」
曜「う~ん……それなら暫くだったら良いよ」
千歌「本当ですか!?ありがとうございます!あ、私千歌って言います」
曜「私は曜だよ。よろしくね、千歌ちゃん」
千歌「はい!」 - 6 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:38:50.65 ID:SNQptsvb.net
- ――
その日から千歌と曜の生活が始まりました。
千歌は可愛く元気いっぱい。
曜の好みのタイプです。
ですが悲しいことに曜は渡辺……願いが叶うことは有り得ないでしょう。
曜「私に対して酷くないかな!?」
―― - 8 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:39:44.78 ID:SNQptsvb.net
- 千歌が泊まりに来た翌日
千歌「では私は今からこの部屋に篭もります。決してこの戸を開いてはいけません」
曜「え、何で?」
千歌「何ででも」
曜「……分かった」
千歌「では」ピシャッ
曜は気になります。
千歌が自分に隠れて何をしているのか。
当たり前です。
自分の家に泊まっている人が、主人たる自分に隠れてこそこそと何かしようと言うのですから。 - 10 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:42:07.99 ID:SNQptsvb.net
- 曜「ちょ、ちょっとくらいなら」ソー
ガラッ
千歌「」ジー
曜「」ビクッ
千歌「絶対に見てはなりませんよ。見てしまったら命の保証は――」
曜「あ、はい!すいませんでした!どうぞごゆっくり!!」ピシャッ
曜が戸に近づいた時、千歌が戸を少しだけ開け、その隙間から曜をじっと見たのです。
怖い - 12 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:44:07.46 ID:SNQptsvb.net
- 曜「(そんなこと言われても気になるよー!けど怖い……)」
曜は気にしながらも、覗かないことに決めました。
――が
千歌「んんっ!」
曜「」ピクッ
千歌「あっ……んっ」ピチャッピチャッ
何だか変な音も聞こえます。
曜「」ピクピクッ
千歌「あっ――だめ、あぁぁぁぁ!!!」ジョボボボボボ
曜「」ピクピクピクッ!! - 13 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:44:48.41 ID:SNQptsvb.net
- 千歌「はぁっはぁっ……今日の分は終わり……」
曜は思いました。
曜「(今日の分"は"!?今日の分"は"って言ったよね!?ってことはまた明日もやるってこと!?)」
曜はニヤニヤが止まりません。
曜「千歌ちゃん……」ニヤニヤ - 14 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:45:23.42 ID:SNQptsvb.net
- ――次の日も
千歌「んんんっ!!」ジョボボボボボ
曜「」ニヤニヤ
――また次の日も
千歌「おっほぁぁぁぁ!!」ジョボボボボボ
曜「」ニヤニヤ
――そのまた次の日も
千歌「あぁぁぁぁぁ!!!」ジョボボボボボ
曜「」ニヤニヤ
それは1ヶ月程続きました。
曜が千歌を追い出す理由がありません。
だって千歌は、曜の家で自分の――ゴホッゴホッ!!
なんでもありません。 - 15 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:46:47.48 ID:SNQptsvb.net
- 曜は決心をして聞きました。
曜「千歌ちゃん……痛い思いしてまで毎晩やっても大丈夫なの?」
渡辺のくせになかなか突っ込んだ質問です。
曜「うるさい」
千歌「よ、曜ちゃん私が何してるのか知ってるの!?」
曜「え、だって普通気付くよ」
千歌「そう……なんだ。見ては無いの?」
曜「うん」 - 16 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:48:30.06 ID:SNQptsvb.net
- 千歌「……それでもお別れだね」
曜「何で!?」
千歌からの突然の別れ。
曜は取り乱します。
千歌「私が何をしてるのかを曜ちゃんが知っちゃったから」
曜「(最初から気付いていたと言うかなんと言うか)」
千歌「だからごめんね、曜ちゃん」
さぁ今です!曜よ!止めるのです!
曜「……そっか」 - 17 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:49:58.95 ID:SNQptsvb.net
- 何故ですかっ!
さっきまでの威勢はどこに行ったのですか!
また渡辺に逆戻りですか!?
曜「うるさい」
……。
千歌「じゃあね」
曜「うん……」
千歌「あ、そうだ。はいこれ」スッ
千歌が何かを差し出します。 - 20 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:53:05.58 ID:SNQptsvb.net
- 曜「これは……瓶?」
千歌「の中にみかんジュースが入ってるから。私からのお礼だよ」
曜「オレンジジュース?」
千歌「み!か!ん!」
曜「み、みかんね。分かったよ」
千歌「それじゃあ」スタスタ
千歌は出発し、二度と戻ってくることは無かったそうな。 - 21 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:53:55.30 ID:SNQptsvb.net
- そう、千歌は先日、曜に助けてもらったみかんなのです。
熟れて食べ頃になったのでお礼をしに曜の家まで来たのでした。
みかんを助けるなどイミワカンナイとは思いますが、実はみかんを食べようとしている小鳥を、曜が食べる為に撃ち落としたので、結果的に助けたことになったのです。
そして曜は――
曜「もしかしてこれって千歌ちゃんの――」
曜「ぐへっ、ぐへへ」ニヤニヤ
渡辺が気持ち悪いです。 - 23 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:54:59.48 ID:SNQptsvb.net
- ―真実―
千歌「片手をみかんに戻して……」シュイン
千歌「そこを、絞る!」ギュー
千歌「っ――!」
千歌「あぁぁぁぁ!!」ジョボボボボボ
千歌「ふぅー、疲れた。結構痛いんだよねー、これ」
曜に幸あれ。 - 24 : 名無しで叶える物語(あら)@\(^o^)/ 2017/01/05(木) 22:55:25.97 ID:SNQptsvb.net
- めでたしめでたし

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