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あいどるフレンズ(モバマスSS)
- 1 : usa 2017/02/09(木) 16:39:03.18 ID:KXnqBGSL0
- モバP(以下P)「……はぁ」
P「仕事うまくいかないなぁ……」
P「アイドルのやる気を出させろ、モチベーションを保てって言われても……」
P「こちとら男子校出身で、この仕事に就くまで、母ちゃん以外の女子と話したことないっつーの!」
P「先輩は『適当に褒めときゃなんとかなる』って言うけど……」
P「適当も何も、まず何を褒めればやる気が出るんだ?」
P「……うーん、考えてもわからん」
P「女の子のテンションが上がりそうな言葉か……」
P「仕方ない。ネットで調べるか」
カタカタカカタ
- 2 : usa 2017/02/09(木) 16:39:46.62 ID:KXnqBGSL0
- P「……ん?」
P「何だこれ……アニメ? けものフレンズ?」
カチッ
P「あ、再生ボタン押しちゃったよ」
P「深夜アニメか。学生の頃はよく見てたけど、最近は見てないな」
P「アイドルの中に、アニメ好きな子もいるし、参考までに見とくか」
P「……」
P「……」
P「……」
P「……」
P「すっごい」
P「何だこのアニメ。なんかわからんけど――すっごーい!」
P「もう一回! もう一回見よーっと!」
P「わーい! あははははっ!」
- 3 : usa 2017/02/09(木) 16:40:40.15 ID:KXnqBGSL0
- ☆次の日の事務所☆
卯月「……はぁ」
卯月「他の皆は凄いなぁ……」
卯月「歌やダンス、お喋りも上手で……私に出来ることなんて」
卯月「あ……鏡」
卯月「えへへ!」ニコッ
卯月「……えへ、えへへ」
卯月「……」
卯月「笑顔……笑うなんて……誰にもできるよね」
卯月「もうアイドル……止めようかな」ハァ
?「すっごーい!」
- 4 : usa 2017/02/09(木) 16:42:08.52 ID:KXnqBGSL0
- 卯月「ふぇ!? だ、誰ですか!? ……って、プロデューサーさん? あ、も、もしかしてさっきの聞いて――」ワタワタ
P「すっごーい!」
卯月「へ?」
P「君は笑顔が素敵なアイドルなんだね!」
卯月「え。あ、やっぱりさっきの見て……」
P「うん、見てたよ! 可愛くて素敵な笑顔だったよー!」
卯月「す、素敵……えへへ」
卯月「はっ」
卯月「で、でも笑顔だけじゃ、ダメなんです! 歌もダンスも全然で……」
P「そんなことないよー!」
P「アイドルによって得意なことは違うんだよ!」
卯月「アイドルによって違う……」
P「うん!」
P「わーい! あはははは!」タッタッタッ
卯月「あっ、行っちゃった……」
卯月「アイドルによって違う……」
卯月「そっか……そうだよね。歌やダンスが全然でも……私には笑顔があります!」
卯月「笑顔、笑顔かぁ……」
卯月「えへへっ!」ピース
卯月「島村卯月……頑張ります! ぶいっ!」
- 9 : usa 2017/02/09(木) 18:09:01.86 ID:KXnqBGSL0
- 杏「……はぁ。事務所には来たけど……だるー」グデー
杏「あー、あと5分でレッスンかー。めんどくさいなぁ」グデデー
杏「あぅー、うぁー」グデグデー
杏「……」
杏「よし、サボろう。このまま事務所でゴロゴロしとこーっと」
杏「大丈夫大丈夫。杏やればできる子だから。明日から頑張るから」
杏「そういうわけで、今日はこのままお休みー」
P「……」ジー - 10 : usa 2017/02/09(木) 18:09:43.74 ID:KXnqBGSL0
- 杏「ひっ!?」
杏「プ、プロデューサー!? い、いつからそこに……!?」
P「……」
杏「な、なにさ! 杏は一度言ったことは撤回しないからね! サボると決めたら絶対にサボってやるんだから!」
杏「杏は自分を曲げないよ!」
P「……」
杏「……な、なんか言ってよ。無言でみつめられるの、すっごい怖いから……」
- 11 : usa 2017/02/09(木) 18:10:12.61 ID:KXnqBGSL0
- P「すっごーい!」
杏「!?」
P「杏はサボるのが得意なアイドル? めずらしーねー!」
杏「うっ……いや、その……」
P「初めて見たよー! すごいなー!」
P「でも、どうしてサボるのー? 全然わからないから教えてー?」
杏「どうしてって言われても、面倒っていうか……明日から頑張るというか……」
P「明日から頑張る? すっごーい! ねえねえ! それってなーにー? どういうことー?」
杏「いや、だから……怖い! なんか今日のプロデューサー怖い!」
杏「わかった! わかったよぅ! 行くから! レッスン行くから!」
杏「ひー!?」タッタッタ
- 12 : ◆qvf.IClkDc 2017/02/09(木) 18:33:39.21 ID:KXnqBGSL0
- ☆机の下☆
P「……」
乃々(きょ、今日のプロデューサーさん何だか変なんですけど……)
乃々(捕まったらきっと酷いいぢめに合う気がするんですけど……)
乃々(最悪パクッと食べられちゃいそうな、そんな予感をもりくぼの小動物的感覚が告げてるんですけど……)
乃々(だ、大丈夫……もりくぼは大丈夫……絶対に見つからないんですけど……)
乃々(この安全で静かな場所にいる限り、もりくぼは安全のはず……)
P「……くんくん」
P「あれー? どこからか子リスの臭いがするぞー?」
P「おかしいなー? どこかなー?」
乃々「……」ドキドキ
P「……」
P「見つけたー!」ガバッ
- 13 : ◆qvf.IClkDc 2017/02/09(木) 18:37:29.45 ID:KXnqBGSL0
-
P「見つけたー!」
乃々「はわぁぁぁぁ!?」ガタガタガタ
乃々「ひ、ひいっ!」ジタバタ
乃々「も、もりくぼ美味しくないですから! お、お肉とかも全然ついてないし、筋ばっててマズマズですから!」
乃々「食べるなら、もっと美味しい子が他にいっぱいいるんですけど……」ガタガタ
P「食べないよー!」
P「君はどんなアイドルー? どうしてここにいるのー?」
乃々「へ? え、えっと……」
乃々「あ、あの違うんです! べ、別にこのまま隠れてお仕事サボるとか、そんな姑息なこと考えてなかったですから!」
P「へー? そうなのー?」
P「じゃー、どうして隠れてたのー? あっ、もしかして餌を獲る為に、隠れてたのー?」
P「君はどんな餌を食べるアイドルなのー? 教えてー?」
乃々「ひ、ひぃ……きょ、今日のプロデューサーさん、怖いんですけど……」
乃々「はわわ……」
乃々「も、もりくぼ、もりくぼは……逃げるんですけどっ!」タタタッ
P「あっ、狩りごっこだね! 負けないんだから! わーい」タタタッ - 14 : ◆qvf.IClkDc 2017/02/09(木) 19:14:42.35 ID:KXnqBGSL0
- 菜々「ナナはウサミン星から来たんですよー! キャハッ☆」
P「へー! すっごーい! ウサミンちほーってどこにあるのー?」
菜々「いや、地方じゃなくて星です……」
P「ほしー? なにそれー?」
菜々「へぇ!? ほ、星ってのは、あれですよ。えっと、地球とか火星とか、木星とか……こう、丸くて、大きい……あ、でもウサミン星はただ丸いだけじゃなくて、丸い星にウサミミが生えてるんですよ!」
P「なんかむずかしー!」
P「で、どこにあるのー?」
菜々「ど、どこって言われても……ここから電車で1時間……んんっ!? な、なんでもないですよ!?」
菜々「機密です! 機密! ウサミン星の場所は超ウルトラA級の国家機密なんです! それに触れることは死を意味するんです!」
P「そっかー。じゃあ、図書館で調べよーっと」スタスタスタ
菜々「……」
菜々「……行っちゃいました」
菜々「それにしても、今日のプロデューサーさん……何で虎柄のパンツ一丁なんでしょうか……あと獣耳」
- 18 : ◆qvf.IClkDc 2017/02/11(土) 09:50:42.16 ID:dhTcOQ770
- ☆モバPハウス☆
P「はー! お仕事楽しかったー」
P「今日は早く寝て、明日もがんばろーっと!」
カチッ
P「おやすみー!」
?「……うふふ」
P「誰かいるのー?」
?「はぁい。まゆですよぉ」
まゆ「Pさん、こんばんは」
P「え、どこにいるのー? 暗くて見えないよー」
まゆ「まゆからはしっかりPさんの顔が見えますよぉ。うふふ」
P「ほんとー! すごーい! まゆは夜行性のアイドルなんだね!」
- 19 : ◆qvf.IClkDc 2017/02/11(土) 09:58:29.88 ID:dhTcOQ770
- まゆ「はい、そうです。あと、今まで黙ってましたけど……まゆ、実は肉食なんですよ」
P「えー! 食べないでー!」
まゆ「食べます」
P「……」
まゆ「もちろん性的な意味ですよぉ」
まゆ「……Pさん。肉食系アイドルは嫌いですかぁ?」
P「……」
P(そっかー。まゆは夜這いが得意なアイドルだったんだね!)
P「あ、明日の仕事に響かない程度でお願いします……」
まゆ「はぁい。じゃあいただきまぁす」
まゆ「がおー……なんちゃって」
P(かわいい)
- 20 : ◆qvf.IClkDc 2017/02/11(土) 09:59:04.50 ID:dhTcOQ770
- このあとめちゃくちゃフレンズした。
おしまい。

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