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SS ダイヤ「『少女以上の恋がしたい』緊急会議を行います!」
- 2 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 22:47:40.08
- 部室
ダイヤ「さて。千歌さんには別室で待機して頂いたところで、議題は他でもありませんわ。先ほど千歌さんより提出されたこの『少女以上の恋がしたい』の歌詞についてです!」
鞠莉「そりゃ会議名そのまんまだものね。捻りがないんだからぁ」
ダイヤ「茶化さないでください!これは由々しき事態です!!」
鞠莉「ダイヤは大袈裟だねぇ」
ダイヤ「大袈裟ではありません!現にあの歌詞を読んでから曜さん果南さんルビィが硬直して再起不能になっているではありませんか!!」
曜「」
果南「」
ルビィ「///」
梨子「Aqoursの3分の1が壊滅状態ですね」
- 3 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 22:50:19.95
- 善子「あんなので沸騰しちゃうなんて、ルビィはお子ちゃまねぇ」
ルビィ「うゅ、だってぇ」
花丸「善子ちゃんだって顔真っ赤っかだったずら」
善子「うるさいわね!それにヨハネ!」
ダイヤ「ルビィは悪くありません!千歌さんが、あ…あんな破廉恥な歌詞を持ってくるから…!」
鞠莉「破廉恥って、まったくー、千歌っちだってもう高校2年生だよ?花も恥じらうハイスクールガールが恋のひとつやふたつしたって不思議じゃないじゃない。それに、とてもキュートだと思うよ?」
曜「」ガクガク
果南「」ガタッ
ダイヤ「鞠莉さん!今二人を刺激する発言は控えてください!」 - 4 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 22:52:14.06
- 梨子「それにしても、曜ちゃんはわかるけど果南さんまでこうなっちゃうなんて…」
鞠莉「あー…果南はたぶん曜のとはちょっと違うと思うよ?」
果南「ち……はまだ……る」
「「「「?」」」」
果南「千歌に恋愛なんてまだ早すぎる!私は絶対に認めないよ!!」
「「「「そっち(ですの)(ずら)!?」」」」
鞠莉「やっぱりねぇ。ホント果南は頑固親父なんだから」 - 5 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 22:56:57.37
- ダイヤ「話を戻しますわ」
ダイヤ「そういえば今は花丸さんも一緒に歌詞を考えているのですよね?何か相談されたりはしなかったのですか?」
花丸「この曲の相談はされなかったよ。千歌ちゃん一人で考えてきた、千歌ちゃん100%の歌詞ずら」
善子「やっぱりこれって、千歌さんがそ、その…こ、恋してるってことよね?誰かに」
ルビィ「で、でもここ女子高だし…少女漫画とか読んで考えたとか…じゃあ…?」
花丸「でもこの表現の生々しさ、とても空想たけで書いただなんて思えないよ」
梨子「女子高だから、なんて関係ないんじゃないかしら?音の木も女子高だったけど女の子同士のカップルだっていたわよ」
「「「「「「!?」」」」」」 - 6 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 22:58:55.01
- 鞠莉「ワオ!じゃあ千歌っちは」
果南「同じ女の子に」
ダイヤ「想いを寄せていると言うのですの?」
善子ルビィ「///」
梨子「ええ、それもその相手はAqoursメンバーの可能性が高いと思います」
「「「「「「!!??」」」」」」
曜「!?」 - 7 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 23:02:53.95
- 梨子「普段の千歌ちゃんの行動を考えてみてください。日中はクラスでも私や曜ちゃんとほとんど過ごしていて、放課後は部活、家に帰っても旅館の手伝いをすることも少なくない。そんな日がずっと続いています。
他の人とここまでの歌詞を考えるほど親密になれる時間が有るとは思えません。それなら私たちだって気がつくはずです。」
花丸「たしかに」
曜「!?じゃあ!!」ガタッ
花丸「でもそれは曜さんではないずら」
曜「」
善子「ああっ曜さんが真っ白に」
果南「でも、なんで?」
花丸「ちなみに果南さんも違うずら」
果南「」 - 8 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 23:05:37.57
- 花丸「歌詞をよくみてほしいずら。ほら
『あなたに会った時にこのひとだって感じたけどね』
って。これって一目惚れってことだよね?曜さんや果南さんは小さい頃からずっと一緒だったんでしょ?」
ルビィ「そっか、ずっと一緒に過ごしてきた幼馴染の二人だったら一目惚れにはならないね」
花丸「そうずら。そこから考えるに、知り合って間もなくて、それも運命を感じるほどの衝撃的な出会いと考えると…」
ダイヤ「…転校生である梨子さんかしら?それも楽曲作りの壁にぶつかったタイミングで出会ったんですのよね?」
曜「梨子ちゃん…そっか、だから転校してきた梨子ちゃんを見て千歌ちゃんは『奇跡』だって…」
果南「梨子、ちょっとお姉さんと向こうでお話しようか?」
梨子「ちょ、ちょっと待って落ち着いて!曜ちゃんも泣かないで、違うから!私じゃないから!」 - 9 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 23:08:17.78
- 善子「なんでそんなこと断言できるのよ?」
梨子「曜ちゃん、初めて曲を作ったときのことを思い出して」
曜「…あっ」
梨子「思い出した?あのとき千歌ちゃん、ラブソング作りたいって言ってたけど
『恋愛したことない』
って言ってたよね?もし私に一目惚れしてたなら、きっとそんなこと言わないよ」
曜「そっか」
花丸「まるの予想外れちゃったずら」 - 10 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 23:09:15.57
- ダイヤ「ということは、入学式の日に出会っている私も違いますわね」
ルビィ「ルビィも入学式の日に初めて会ったよ」
花丸「おらも一緒にいたから違う…」
善子「私もね」
果南「とすると…」
鞠莉「オーゥ!まさか私!?」 - 11 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 23:11:11.15
- 梨子「鞠莉さんと出会ったのは『ダイスキだったらダイジョウブ!』が完成してすぐでしたね」
曜「確かにあれは衝撃的な出会いだったかも……そっか、鞠莉ちゃんか…鞠莉ちゃんが千歌ちゃんを…」
果南「鞠莉…ハグ、しよっか?」
鞠莉「んー、遠慮するわ。果南のハグは私もダイスキだけど、今されたらダイジョウブじゃなさそうだし」
鞠莉「それに、千歌っちが私に本気でloveなら嬉しいけれど、残念ながら私じゃないわよ?」 - 12 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 23:13:00.47
- ダイヤ「何故そのようなことがわかるのです?」
鞠莉「何故って、途中から女の子が相手だって前提になっていたから、マルも忘れてるのかもしれないけど、ほら『少年のまま?』って歌詞にあるじゃない」
花丸「ずらっ!?マルとしたことが~!」
善子「相手が同性だと悟られないための表現ってことは?」
花丸「それはないよ。ここの相手が女の子ならここの歌詞全体が必要なくなっちゃうし」
ダイヤ「鞠莉さん!あなたここまで分かってて黙っていましたの!?」
鞠莉「面白くなりそうだったから~テヘペロ」
善子「これまでの時間はなんだったのよ」
ルビィ「振り出しに戻っちゃったね」 - 13 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 23:17:18.45
- 梨子「ごめんね。私が余計なこと言っちゃって。でも、だったら男の人なんてどこで出会うんだろ?」
善子「旅館やってるんだし、お客さんとか従業員じゃないの?」
果南「ちょっと十千万行ってくるね?」ゴキゴキ
ルビィ「ピギッ!果南ちゃんが見たことない顔してるよぅ」
花丸「地獄絵図で見た鬼そのままずら」
曜「千歌ちゃんが…千歌ちゃんが…」 - 14 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 23:19:19.32
- ダイヤ「果南さん落ち着いて!もう収拾がつきませんわ!こうなったら千歌さんを呼んで直接聞きます!証人喚問ですわ!」
鞠莉「おう!じゃあ全員分のカツ丼を頼みましょう!必ず口を割らせるわよ!!」
梨子「ノリノリですね。それにもう証人喚問じゃなくて取り調べじゃないですか」
善子「ここって出前してもらえるの?」
ルビィ「どうかなぁ?」
千歌「もう!いつまで待ってればいいの!!早く歌詞の感想聞かせてよー」ガラガラッ!
梨子「千歌ちゃん!?」 - 15 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 23:21:42.61
- 果南「千歌!私は絶対に許さないからね!!」ガシッ
ダイヤ「千歌さん、正直に仰ってください!」クワッ
曜「千歌ちゃん、私は千歌ちゃんが幸せになれるなら…応援するから…」グスッシクッ
千歌「なになに!?何の話!?なんで曜ちゃんは泣いてるの!?」
鞠莉「千歌っち、この歌詞についてもう証拠は上がってマース。観念して話すのデース!!」
千歌「あ、はは。やっぱりバレちゃったかぁ」
ダイヤ「認めるのですね!?さぁ、相手はどこのどなたなのです!?貴女の想い人は!?」 - 16 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 23:23:03.34
- 千歌「そうそう、私の想い人はぁ…って、えぇ!?///居ないよそんなの!!///」
「「「「「「「「えぇ!!??」」」」」」」」 - 17 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 23:27:32.81
- ダイヤ「つまり、家にあったノートに書かれていた歌詞をそのまま写して持ってきたと…」
善子「なんて人騒がせな」
千歌「えへへ、押し入れを整理してたら、たまたま見つけて。たぶん美渡姉のだと思うんだけど、私が憧れた大人な恋の詩で、こんな曲歌ってみたいなーと思って」
果南「美渡姉の鬼の首をとった、なんて思ってたんじゃないの?」
千歌「バレたか…正直、何かあったときに使えると思うんだー。本当に素敵な歌詞だけど、こういうのって読まれたりすると恥ずかしいよねー…美渡姉にこんな乙女なとこがあったなんてー」ニシシ
曜「あはは、怒られても知らないよー」
ルビィ「曜さんも回復してよかったね」
善子「ヨハネも顔負けの堕天ぷりだったものね…」
花丸「何はともあれ一件落着ずら」 - 18 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 23:31:25.13
- ダイヤ「なんだかどっと疲れましたわ。今日はもう解散にしましょう」
梨子「…あの、果南さん?」
果南「ん?梨子、帰んないの?」 - 19 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 23:32:43.81
- ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その夜、高海家
千歌「もう!美都姉また私のプリン食べたでしょ!?」
美渡「名前書いてなかったもんね~」
千歌「もう怒った!こうなったら、これだ!」バッ
美渡「…?あっ、バカ!そのノートは!」
千歌「恥ずかしさにもんぜつするといい!えっと、なになに?『知りたい 触れたい 今までどおりの私…』」
千歌(効いてる効いてる、うつむいちゃって)ニシシ
千歌(あれ?でも様子がおかしいかも…?顔も真っ赤っていうより、真っ青…?) - 20 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 23:35:23.35
- ーーーーーーーーーーーーー
梨子「…あの、果南さん?」
果南「ん?梨子、帰んないの?」
梨子「ちょっと教えてほしいんですけど、美渡さんって学生の頃は大人しい感じだったんですか?」
果南「美渡姉?いや、学生のときも今と変わらないハッキリした性格だったけど…それがどうかしたの?」
梨子「やっぱり。違和感があったんです。ここの歌詞、『見た目がちょっと大人しくて』って、美渡さんの印象とちょっと合わないなって」
果南「あ…」
梨子「これって、美渡さんじゃなくて…」
ーーーーーーーーーーーーー - 21 : 名無しで叶える物語 2017/04/06(木) 23:37:39.72
- ーーーーーーーーーーーーー
美都「…知らないぞー」ガタガタ
千歌「え?美渡姉いまなんて…」
志満「千歌ちゃん?ちょっと…」
千歌「へ?」
本気で怒った志満姉は美渡姉と比べ物にならないくらい怖いと知った千歌ちゃんでした。
おしまい

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