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マミ「こんなの嫌ァァ!! もうやめてェ!」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 21:56:04.75 ID:DA/YN6o7P
シャル「うふふ……嫌よ」

マミ「そんな、もうやめてっ……」

シャル「魔女のルールはご存知?
     敗北した魔法少女は……魔女の言うことを聞かないといけないのよ?」

マミ「知らなかったのっ……お願い、もう、しないで……いやぁぁ……っ」

シャル「嫌って言ってるでしょぉ? あなたは負けてしまったの
     私に従う義務があるの、それが魔女のルール」

マミ「だ、だからって……んぷっ……こんなの、もう、耐えられない」

シャル「あらやだぁ、まだ始まったばかりなのに、うふふ」

マミ「も、もう……」

シャル「ほぅら、次はガトーショコラよ」

マミ「やめてぇっ……もう食べられないぃっ……」




8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:02:24.72 ID:DA/YN6o7P
マミ「さ、さっきタルトを食べたでしょう……っ?」

シャル「ええ、とてもおいしそうに食べてたわ」

マミ「あなたの言うとおり、ケーキを食べた……それでいいでしょ!?」

シャル「だぁめ……私が満足するまで食べてもらうッ!」

使い魔「はーいお口開きますよー」

マミ「あぁっ!! あはぁぁぁがぁぁっ!!」

シャル「どーお? 私が厳選したガトーショコラ
     ほろ苦い甘み、ほどよい歯ごたえ、適温だからチョコレートも口溶け」

マミ(だめぇぇ……ふとっちゃうぅ///)

シャル「私は思うのよ
     最近のケーキはやたらとフルーツやナッツを生地に詰めて誤魔化している」

マミ「ふぁ……ぁ……///」

シャル「それ嫌いなのよね、もともとナッツは嫌いだけど
     それ以上に安直な見た目にとらわれて味を損なうなんてケーキにあらず」


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:07:03.56 ID:DA/YN6o7P
マミ「な、なんて……甘さかしら」

シャル「あらあらいけない、ほらマミさんにもご用意して」

使い魔「かしこまりー」

シャル「お紅茶よ、茶葉は私が厳選しているの
     その年の一番良いものしか飲みたくないわ」

マミ「ぁ……おいしい///」

シャル「ふふふ、お口に合うかしら
     ほら……甘みがスッと消えたら……また食べたくなったでしょう?」

マミ「え……い、いいえっ! もう結構です!」

シャル「いやねぇ……これは、命令なのよ?」

使い魔「お口開きますよー」

マミ「あぁぁぁっっ!! あぁあぁぁぁぁぁあぁっっっ///」

シャル「私のガトーショコラはまだ続くのよ
     あなたを糖分で満たしてあげる」

マミ(ふとっちゃう……こんなにたべたら、ふとっちゃうぅ///)


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:12:19.64 ID:DA/YN6o7P
まどか「マミさん達たのしそうだねー」

さやか「それよりさぁ、このチョコケーキすっげぇ本格的!」

まどか「も~さやかちゃん、はしゃぎすぎ」

さやか「生クリームをお好みにあわせてお付けくださいってところが本格っぽいよなぁ~!」

まどか「あはは……でもよかった、悪い魔女じゃなくて」

さやか「いやぁ価値観変わったなぁ、魔女って悪い奴かと思ったけど、そんなことはなかった!」

使い魔「こちらお下げしてもよろしいですか」

さやか「あ、どうぞどうぞー」

まどか「あの、プリンってありますか?」

使い魔「はい、ただいま用意させます、お嬢様」

さやか「プリンぅ~? まどかはお子様だなぁ」

まどか「い、いいでしょ? 高いお店のプリンって食べてみたいんだもん」

さやか「あっははは、それにしても……マミさんは何を食べてるんだろう」


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:17:27.29 ID:DA/YN6o7P
シャル「あらあら、もう飲み込めないの?」

シャル「ふくよかな身体だから……よく食べると思ったのに」

マミ「た、食べ過ぎは……よくないと思います」

シャル「ダメよ、世界中のレシピを集めた私のケーキパーティを簡単に終わらせるわけにはいかないの」

マミ「でも……うぷ」

シャル「なぁにぃ? まだワンホール分も食べてないのよ?
     あなた、デザートを馬鹿にしているの?」

シャル「マミさんにあれを用意して」

使い魔「かしこまりー」

マミ「次は何……」

シャル「あなたの髪、綺麗な黄色よね……
     そう、まるで……モンブランのよう」

マミ「ひっ……やめて! 栗は、栗だけは……」

シャル「ただの栗だと思った? 残念……マロン・グラッセェ……」

マミ「いやああ!! そんなもの食べたら! カロリーが!!」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:24:22.73 ID:DA/YN6o7P
シャル「満たされるのはカロリーだけ? ケーキに包まれる幸福を味わうべきではないかしら?」

使い魔「お持ちしました」

シャル「ふふ……さあマミさん、あなた……イチゴはいつ食べるの?
     先に……? それとも、最後……?」

マミ「さ……先に」

シャル「クスッ……そう、我慢しない人なのね
     それとも、生クリームの方がメインなのかしら……?」

マミ(いやぁぁ……小学生の頃、生クリームを作って舐めてた過去が見透かされちゃう///)

シャル「ほぉら、おいしいおいしいマロングラッセよ
     お口を…… あ・け・て」

使い魔「お口開きますよー」

マミ「はむっ……///」

マミ「はぁっ……口に広がる香り……」

シャル「とても幸せそう……その顔、もっと見せて」ズイッ

マミ「あ、あの……マロンは、もうないの?」

シャル「ふふ、ほらケーキ好きの本音が出てきた、くすくす
     ちゃんとモンブランを食べたら、もうひとつ用意してあげるわ……」


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:32:32.17 ID:DA/YN6o7P
マミ(どうしよう……おいしい、けど食べたら太る……でもおいしい……)

シャル「どう? 各国を回って厳選し尽くしたモンブランのお味……」

マミ「ぁっ……濃厚な、モンブランクリーム……引き立てる生クリーム……嫌味のないさらりとした甘さ
   マロンペーストはしつこくない香り……あぁっ……わたし、わたし……っ」

シャル「ふふ……幸せそう
     ケーキの品質はクリームを支える生地も大事なのよ……」

マミ「はい、アーモンド生地の香ばしさが……なのに、この甘さは……」

シャル「それは秘密、レシピは知らない方が楽しめると思わない? ふふふ」

マミ「あ、あの……モンブランを食べたから、マロングラッセを」

シャル「約束通りもう一つ食べさせてあげる……モンブランもね」

マミ「えっ……あの、私はマロングラッセだけで……」

シャル「えぇ? よく聞こえなかったわ……ほらお口をあけて」

マミ「いや、いやっ! あんな濃厚なものを二つも食べたらっ……!!」

使い魔「お口開きますよー」

マミ「あぁあぁっ! はぁぁぁぁぁっ!!」

シャル「クスクス……頭まで糖分で満たしてあげるわ」


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:38:08.00 ID:DA/YN6o7P
まどか「ぅわあ……プリンすごぉい」

さやか「まどか、あたしにもっ」

まどか「はい、あ~~ん」

さやか「あむ♪ うひゃぁっ///」

まどか「すごいよねぇ、わたしプリンはよく食べるのに、この甘さがなんなのかわかんない」

さやか「そうそう! あたし達がいつも食べてるのは調味料の味しかしないからねー」

まどか「卵、たくさん使うんだろうなぁ~」

さやか「ブルジョワジーだなぁ」

使い魔「こちらのデザートは魔女様もよくお召し上がりになられます」

さやか「だってさ、案外まどかみたいな魔女なのかもね」

まどか「も、もう、失礼だよ~?」


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:48:05.51 ID:DA/YN6o7P
マミ(何度食べても、あの紅茶が頭をリフレッシュさせて、またデザートを食べたくなってしまう……)

マミ「もう、おなかいっぱいです……」

シャル「あらそう? じゃあ次は……そうね、ミルフィーユにしましょう?」

マミ「あのっ、もうおなかが!」

シャル「嘘はいけないわぁ、甘いものが食べたい顔をしているもの……ふふ」

使い魔「お持ちしました」

シャル「安心なさって? ちゃんとこちらで一口サイズに切り分けて食べさせてあげるわ
     クリームがはみ出す心配はいらないのよ」

マミ「もう……ゆるしてぇぇ……///」

シャル「ほぉら……お口をあけて」

使い魔「お口開きますよー」

マミ「はん……っ///」

シャル「ミルフィーユは生地の間にフルーツを入れても許されるケーキだとは思わない……?
     歯ごたえのある生地がそれぞれの味が混ざらないようにしているの……」

マミ(はぅ……だめえ、もうマラソンだけじゃ痩せられないよぉ///)


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 22:53:51.81 ID:DA/YN6o7P
シャル「どんなに嫌がるふりをしてもダメ……ほら、こんなにも幸せそうなお顔」

マミ「んん、んんんんっ……!」

シャル「そのふるふると震える頬……隠してもわかるの、あなたはデザートが好き……」

マミ(ちがうっ……わたし、わたしは、作るのが好きなだけ……っ)

シャル「はやく心を開いて……私の物になるのよ」

マミ「あっ……おいしぃよぅ……っ///」

シャル「当然よ、私が選んだレシピに、私が選んだシェフだもの……」

シャル「お口の周りが粉糖だらけよ?」

ちゅっ

マミ「んっ……」

シャル「ふふ、キスをしたら、あなたの幸せが私にも伝わってきそう……」

マミ(いやぁ、やだよぉ……もうダイエットはいやよぉ///)


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:02:35.61 ID:DA/YN6o7P
マミ「ごめんなさい……もう、ほんとうに……」

シャル「そう? 本当かどうか、おなかをさすればわかるわ」

サスサス

シャル「ふふ、まだ入るじゃない……マミさんに本日のメインを」

使い魔「かしこまりー」

マミ「そ、それは……」

シャル「ええ……デザートは幸せであるべきよ
     もうクッキー生地も、スポンジも入らないでしょう?」

マミ「でもっ……でもそれはっ……」

シャル「そう…………ティラミス」

マミ「いやあっ! そんな、そんなクリームだらけの……っ」

シャル「ふふふふ、食べてもらうわ……それが魔女のルール、それが私の願い」

シャル「さあ、お口をっ」

使い魔「お口開きますよー」

マミ「ぁがっ! あぁぁっ!!」


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:08:09.70 ID:DA/YN6o7P
マミ(いやぁぁっ……甘いよぉ、甘くて苦くて……エスプレッソの香りがぁ……)

シャル「安心して味わって……これで終わりにしてあげるわ」

マミ「んぷっっ……っはぁ……カロリーがぁ……」

シャル「ふふ、たくさん食べてもらえて幸せよ
     あなたも幸せじゃないかしら……?」

マミ「は、ぁ……しあわせ、です……」

シャル「そうよねぇ? もう……ここに住んでしまいたいでしょう?」

マミ「それ、は……ぁ……っ///」

シャル「毎日がケーキパーティ……」

マミ「……はぁんっ///」

シャル「ケーキのあとにはお紅茶……」

マミ「んぅ……っ///」

シャル「ほぉら……帰りたくなくなる……」

マミ「だめ、だめ……たすけて……」



ほむら「そこまでよ!」


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:16:08.89 ID:DA/YN6o7P
シャル「あら……誰かしら」

マミ「あなたは……暁美さん、それに……」

杏子「……すまねぇ、遅れちまった」

シャル「ふん、魔法少女が何人集まろうと、デザートに囲まれた私は負けないのよ」

ほむら「……あなたはお菓子の魔女よね」

シャル「そうよ、そして暴食の魔女……」

シャル「私は長年の夢である全レシピの収集!!
     そして世界中のパティシエの技術を集めた! 集めてしまったッ!!」

シャル「もう……ひ弱な魔法少女に、私は止められない
     あの舞台装置の魔女ですら、この結界の中なら勝ってしまいそうなほど……」

ほむら「……確かに、あなたは強い」

ほむら「そして強き魔女であるあなたに、ただ力任せに挑むのも無粋だわ」

シャル「ふぅん……?」


ほむら「あなたに……フードファイトを申し込む!!」


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:23:53.56 ID:DA/YN6o7P
シャル「クスッ……あははははははっ!!!!
     たかが人間が! この私に! フードファイトですって!?」

ほむら「あなたが最も得意としている分野で戦う
     でなければ……私達が勝っても気分が悪い、そう思わない?」

シャル「……まさか勝てるつもりでいるのかしら」

ほむら「こちらも無策でここに来たわけではない」

杏子「……」

シャル「……いいわ、その勝負乗ったわ」

ほむら「こちらが勝ったら、巴マミ達を返してもらうわ」

シャル「私が勝ったら、あなた達も私とお茶会をするのよ、永遠にね……」


シャル「舞台を用意なさい」

使い魔「かしこまりー」

シャル「パティシエを叩き起こしなさい」

使い魔「かしこまりー」

シェル「シェフに伝えて……フードファイトだと」

使い魔「……」ゴクリ


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:28:15.75 ID:DA/YN6o7P
まどか「あれ、ほむらちゃん?」

さやか「うわっ! 槍女!」

ほむら「二人共、今助けてあげるわ」

さやか「へ?」

まどか「私達、ケーキを食べてたんだけど」

杏子(ただの人間には自分が魔法にかかっていることもわからねえさ)

ほむら(……そのようね)


使い魔「どうぞこちらへ」

シャル「私のお相手はどちらかしら」

杏子「……」

シャル「ふふ、スレンダーなお方……」

杏子「……」

ほむら「体型で甘く見ないことね、太っていればよく食べるとは限らない」

マミ(くっ……心に痛い)


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:35:02.77 ID:DA/YN6o7P
杏子「初めに言っておく、アタシはこんなふざけた遊びは嫌いだ」

シャル「あら、食の楽しみを否定するの?」

杏子「それは否定しない、けどな、食べ物を粗末にする真似はしたくねぇのさ」

杏子「だが……アンタを倒すにはこの方法しかない
    これでなきゃ、アイツらを救えない」

シャル「……」

杏子(天におわす食の神よ……どうか我の行いを赦したまえ)

シャル「懺悔でもしているの?」

杏子「……」


ほむら「あの目……佐倉杏子、やはり」


使い魔「おもちしましたー」

シャル「ご苦労」

ほむら「ルールは1時間一本勝負
     より多く食べた方の勝利とする」

シャル「メニューは私のレシピにあるケーキすべてよ……
     遠慮なく食べてちょうだい、せいぜい私を失望させないでね……」


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:41:56.60 ID:DA/YN6o7P
ほむら「両者いいわね」

シャル「いつでも」

杏子「……始めろ」

ほむら「ファイッ!!」


杏子「……ッ!(甘いもんなら負けねえ……!)」

まどか「嘘ッ! あの子、身体は小さいのにすごい早い!」

ほむら「佐倉杏子……やはり」

さやか「おおすげえ! 食べてるってより流し込んでるなぁ」

まどか「けど、あんな食べ方で味わかるのかな……」

シャル(こいつ、早い……!?)

まどか「魔女の方もすごい!」

ほむら(暴食の魔女……噂通りの早さね、しかし)

ほむら(佐倉杏子も負けていない)

杏子「ふんっ! んぐっ!」

シャル(人間が……私と同じペースだと!)


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:48:14.15 ID:DA/YN6o7P
マミ「あぁぁっ……見てるだけで太るっ……」

さやか「も、もう20皿!?」

まどか「でも魔女の方が……」

シャル(少しずつ、少しずつだけど差が開いてる、これで23皿!!)

杏子「……ッ」

ほむら「暴食の魔女」

まどか「え……」

ほむら「あの魔女は無限の食欲を持っている
     あいつにとって食とは呼吸と同義」

まどか「そ、そんな、それじゃ勝てるわけが……」

ほむら「いえ……よく見てなさい」

さやか「あの子の食べるペース、いや流しこむペースが上がってきた!」

まどか「うわ、おなか壊しちゃう……」


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/16(月) 23:54:26.45 ID:DA/YN6o7P
さやか「まだ10分も経ってないのに……」

まどか「もう28皿!?」

ほむら(中にはバウムクーヘンなどの食べにくいデザートもあった
     なのに速度が落ちる気配がない)

マミ「だめ……カロリーが……」

ほむら(いえ、むしろ……)

シャル(30皿……ッ!!)

杏子「ッ!!」

ほむら(あの魔女、食べる度に速度が上がっていく
     暴食の魔女は伊達じゃないのね)

使い魔「はよせな はよせな」

ほむら(むしろデザートの方が遅れそうになっている
     この二人……どこまでのポテンシャルを秘めているの)


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:01:16.19 ID:3BrNydPXP
杏子「んんんぐ!!」

シャル「はぐっ! はぐっ!」

まどか「34……35……」

さやか「お、おい、あっちの子大丈夫なの? もう5皿の差だけど!」

ほむら(……佐倉杏子、全盛期のあなたはこんなものではないはずよ)


シャル(ふふ、所詮は人間……無限の食欲を手にした私の敵では……)

シャル(ん……これはナッツね、ショコラの生地にナッツを入れるなんて、私の好みじゃないわ)

カッカッ

シャル(ふん、ナッツは嫌いよ)


杏子「テメェ、何しやがった」

シャル「何って、邪魔な素材をどかしたのよ」

杏子「それをどうするつもりだ」

シャル「ふんっ、いつもなら捨てるところだけど、フードファイトだから仕方なく食べてあげるわ」

杏子「……食べ物を粗末にする奴が……フードファイター気取ってんじゃねえ!!」


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:09:59.11 ID:3BrNydPXP
杏子「テメェがどんな悲劇を背負ったかなんざ知ったこっちゃねえ!
    けどな、そのナッツ一つも食えない奴は世界中にたくさんいるんだ!
    食い物の重さを知れッッ!!!」

ほむら「!!!」

まどか「あ、あの子また早くなったよ!」

シャル(クッ……調子に乗って……)

さやか「32、33ッ! なあどうなってんの! すんごい早いぞ!」

ほむら「あれが、あれこそが……
     一年前、かつて世界にその名を轟かせた最年少フードファイター……」

ほむら「消息を絶ち、フードファイト界では引退が囁かれていたけど……
     佐倉杏子、やはりあなたがそうなのね……!」

まどか「すごい、すごい! すごいけど、あんなの絶対おなか壊すよ!!」

さやか「ケーキが吸い込まれていく……まるでピンクの悪魔……」

ほむら「並ぶ……二人が並ぶッ!」


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:18:31.49 ID:3BrNydPXP
シャル「小娘が……!」

ほむら「すごい……あっさり並んだわ」

ほむら(まるでフードファイト全盛期を見ている気分……見ているだけで胃袋が満たされるようだわ)

マミ「うっぷ……」

まどか「わ、マミさん」サスサス

さやか「こんな早食いテレビでも見たことない……
     ケーキが、水みたいに流れる」

ほむら「当たり前よ……フードファイトは子供への影響を考慮されて、テレビでは放送されないもの」

ほむら「しっかりと目に焼きつけなさい、これが食べるという事よ……ッ!」

さやか「あんなちっこい身体のどこに……」


シャル(私が、私が! 人間に、追いつかれる……!)

杏子(食の道にかけて……食い物を粗末にする奴には負けられねえ!)


79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:28:06.70 ID:3BrNydPXP
シャル「こ……これは」

ほむら(ん? 魔女の手が止まった)

シャル(これは、チーズケーキ……)

シャル(そう……私の力では作れなくても、取り込んだパティシエなら作れるということね
     絶対に作らせないように言っておいたけど……)

杏子「……」

シャル(私は……このチーズケーキのために、馬鹿な願いを……
     おのれ……インキュベーター……)

杏子「……ケーキに、罪はねぇよ」

シャル「ッ!!」

杏子「食い物はいつだって、誰かの為に作られて、誰かの為の食われるんだ」

シャル「……あの時、私は」

杏子「乗り越えて来いよ……そのトラウマを
    美味いもん食ってる時は、幸せそうにするもんだぜ」


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:37:43.25 ID:3BrNydPXP
シャル「……ッッ!」

杏子(それでいい、ついてこい……!)

さやか「魔女が加速した!」

ほむら「早い……なんて早さ……」

杏子「ッ!!」

まどか「あの子も負けてない……47、48……49!!」

ほむら(戦いの中で共に成長している……これが、フードファイトだというの)

シャル(負けない……!!)


まどか「あの魔女……さっきより嬉しそう」

さやか「そ……そうだね、笑ってるように見える」

ほむら(佐倉杏子、一体何をしたの……)


まどか「ね、ねえ80皿超えちゃってるよ!?」

ほむら(ペースが早すぎる……)


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:45:52.94 ID:3BrNydPXP
さやか「僅かに魔女が早い!」

まどか「わ、私見てられないよ、厨房の手伝いしてくるっ」

さやか「あ、まどかっ」

ほむら(人間である佐倉杏子の方が不利……)

シャル「はむっ!! んぐあッ!!」

ほむら(魔女の速度は落ちない……佐倉杏子!)

杏子(へっ……それが本当の食いっぷりか、かっこいいじゃん……)

シャル(人間のくせに……私にチーズケーキを食べさせるなんて……面白い!)


さやか「ひゃ……100皿……」

マミ「うぇっぷ……」

ほむら(佐倉杏子……)

杏子(くそ……ペースが落ちる……)


ほむら「残り10分……」

さやか「魔女はいいけど、あの子大丈夫なのかっ?」


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:53:31.37 ID:3BrNydPXP
ほむら「佐倉杏子は脅威の新陳代謝をもつと聞くわ
     それでもこの量は……」

杏子(まだ……まだだ、あいつを助けるには、もっと食うんだ!!)

ほむら(もう限界なの……? 佐倉杏子!)

杏子「うおおおおお!!!!」

シャル「ッ!!?」

ほむら「まさか……ッ!」

さやか「け、ケーキを丸呑み!?」

ほむら「なんて食べ方、なんて執念……」

ほむら「そうか……これは、全盛期の佐倉杏子ッ!!」

シャル「負けるかああッ!」

さやか「どっちがリードしてるんだ……」

ほむら「僅かに佐倉杏子……しかし、差が僅か」


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 00:59:00.69 ID:3BrNydPXP
ほむら「残り3分……!」

杏子(いい、これだ、これが本当のアタシ……)

シャル(負けるの……! この私が……!!)

ほむら「残り2分……」

さやか「ただ食べてるだけなのに……なんて迫力!」


シャル「はっ……ま、また、チーズケーキ……」

ほむら(魔女が一瞬止まった……!)

シャル(私は……過去を、過去を乗り越えるんだ!)


シャル「アッ……!」


ドサリ

ほむら「こ、これは……」

シャル「か、らだ……が……」

マミ「行ってしまったのよ……満腹の理に導かれて」


93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:01:25.67 ID:8BJtEHB30
満腹の理って何だよwww


95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:06:44.12 ID:3BrNydPXP
ほむら「そ、そこまで!!」

ほむら「食事不能、勝者佐倉杏子ッ!!」

杏子「ッ……久々はきつかったぜ
    だが、これがマミは守れた」

シャル「負け、た……私が……」

ほむら「暴食の魔女……無限の食欲は持っていても、胃袋までは無限ではなかったということね」

さやか「なんて戦いだよ……これ……」

ほむら「悪いけど巴マミ達は返してもらうわよ」

シャル「い、いや! やっと見つけたケーキ仲間を……奪わないで」

杏子「……テメェ、何もわかってねぇ
    飯ってのはな、楽しく食べるもんだ
    無理矢理食わせて喜ぶ奴ァ……食の神に食われちまえばいいのさ」

シャル「…………おかあさん……」

杏子「……ふん」


杏子「あたしの胃袋は、宇宙だ」


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:14:32.15 ID:3BrNydPXP
まどか「ちょ、ちょっとー! 食器洗うのてつだってよー!」

ほむら「……そうね、後始末はしないと」

さやか「よーっし、さやかちゃんにまかせろー!」


シャル「……」

杏子「再戦ならいつでも受けてやる」

シャル「え……」

杏子「だから、そんな顔すんな
    調子狂うだろ……」

シャル「そんな、私は魔女なのに……」

杏子「んなもん、飯の席にゃ関係ない」

杏子「言ったろ、飯は楽しく食べるもんだ
    それが好きなもんなら、尚更な」

シャル「……はいっ」

----

まどか「あれ、マミさん陸上部でしたっけ」
マミ「そ、そうじゃないけどっ、その、マラソンは健康にいいかなーって!」
さやか「まどか、そっとしとくのも優しささ……」


101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:16:55.28 ID:3BrNydPXP
マミさんをひたすら幸せ太りさせようと思ったらフードファイトになってた
反省してます
ケーキバイキングしたいです
さようなら


102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:17:23.61 ID:mWX4VFiN0
乙乙


107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 01:21:50.44 ID:uBGeKwtA0
乙乙乙


113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/17(火) 03:09:59.76 ID:1Nj03Qt90
乙。もっとケーキ食べてるマミさん見たかった


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 「まどかマギカ」カテゴリの記事


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  1. 2012/04/17(火) 19:34:36

    シャルが恵方巻きじゃない方の姿で大食いしてたら可愛すぎる


  2. 2012/04/17(火) 23:55:19

    グルメ・デ・フォアグラでも使うのかと思ったら、正面突破だった


  3. 名無しさん 2012/09/30(日) 03:13:32

    ※1
    ずっとかわいい方だと思ってました


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