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さち子「本物の魔導書を手に入れてしまった…」

1 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 20:12:43.30ID:BZ1UR4Pt.net
さち子「ふぁ~、今日は各々の部活に行く日だから暇だな」

さち子(どうせオカルト研は幽霊部員ばかりで部室に行っても我しか居ないし)

さち子「帰るか」ガラッ

~~~

さち子「さて、帰ったらオリジナル魔法陣の続きを…」

ヒュー…ゴンッ!

さち子「痛ぁ!何だ!?」




4 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 20:17:05.21ID:BZ1UR4Pt.net
一応

田中さち子

no title


8 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 20:19:49.89ID:BZ1UR4Pt.net
さち子「本…?」

さち子(どこから降ってきたんだ?)

さち子「それにしても分厚いな。私が普段持ち歩いている魔導書のような…」ペラッ

『汎用グリモワール第1章』

さち子「お?これは…」パラパラパラ

さち子「魔導書ではないか!しかも本物っぽい!」

さち子「ふふふ、早速持ち帰って読み込むことにしよう」


9 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 20:23:02.72ID:BZ1UR4Pt.net
さち子「ふう、これで一通り目を通したか」パタン

さち子「詠唱自体は簡単なものばかりだな。これなら我にも出来そうだ」

さち子「しかし、このルールが少し厄介だな」

《本書の魔術は1日に1度しか使用出来ない》

さち子「まあ、これも強力な魔術故の制約。仕方あるまい」

さち子「ふふふ、明日が楽しみだ…」


10 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 20:26:17.08ID:BZ1UR4Pt.net
さち子「待たせたな!我が友らよ」

亜矢「おはよう。さち子ちゃん」

しずく「遅いですよ、さち子ちゃん。1分遅刻です」

さち子「1分くらい良いではないか!」

しずく「遅刻は遅刻です」

さち子「ぐぬぬ…」

さち子(待てよ?)

さち子(ここはひとつしずくに3分間笑いが止まらなくなる魔術でもかけて魔導書の力を試すとするか)


12 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 20:31:24.12ID:BZ1UR4Pt.net
桜坂しずく
no title


杉崎亜矢
no title


13 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 20:33:47.23ID:BZ1UR4Pt.net
さち子(そうと決まれば早速…)

亜矢「そういえば、さち子ちゃん今日までの宿題はやって来た?」

さち子「へ?宿題……あああああっ!忘れてた!」

しずく「またですか」ハァ

さち子「頼む、亜矢!見せてくれ!」

亜矢「えっ、でも…」チラッ

しずく「ダメですよ亜矢ちゃん。さち子ちゃんのためになりません」

亜矢「あうぅ…」


14 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 20:36:52.35ID:BZ1UR4Pt.net
さち子「…そうだ!5秒!5秒だけならいいだろう?」

亜矢「えっ?5秒?」

しずく「それで覚えられるならいいんじゃないですか」フイッ

しずく(どうせ5秒で覚えられる量ではありませんし)

さち子「やった!じゃあ借りるぞ、亜矢」

さち子(我の記憶に刻め、瞬間記憶魔術…発動!)カッ


15 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 20:39:14.97ID:BZ1UR4Pt.net
さち子「よし、これで大丈夫だ」

しずく「えっ、もういいんですか」

亜矢「まだ5秒経ってないよ…?」

さち子「1番の答えは○○、10番の答えは△△、25番の答えは××だろう?」

しずく「そんなハズ…」

亜矢「合ってる!」

しずく「ええっ!?あり得ません!」

さち子「我が本気を出せばこんなものだ。さあ、学校へ行こうか。感謝するぞ亜矢」

亜矢「う、うん」


17 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 20:46:51.48ID:BZ1UR4Pt.net
さち子(昨日は魔導書のおかげで助かった)

さち子(1日に1度しか使えないのはもどかしいが…まあいい。これで我は)

亜矢「さち子ちゃん!スクールアイドル部行こっ!」

さち子「おお、そうだな。では屋上へ向かおうか」

~~~

悠弓「ワンツースリーフォー、ワンツースリーフォー。亜矢、ちょっと遅れてるわ」

亜矢「はいっ!」

悠弓「マリカは動きが硬い」

マリカ「はーい!」

悠弓「みなみ!そこもっと大きく見せて」

みなみ「はい!」

悠弓「…よし、それじゃ今日はここまでにしましょうか」


18 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 20:48:38.87ID:BZ1UR4Pt.net
藤城悠弓
no title


一之瀬マリカ
no title


永山みなみ
no title


19 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 20:55:44.99ID:BZ1UR4Pt.net
歩美「流石に疲れたわね。ジャグの水貰うわよ」キュッ

歩美「…あれ?水、入ってないわよ?」

聖来「あっ!当番私だっけ。入れるの忘れてた」

マリカ「えー!喉乾いたー!」ブ-ブ-

聖来「ごめんね!今入れてくるから」

さち子「待たれよ!」

聖来「ほぇ?」

さち子「我が魔術をもってすればこの器に水を満たすなど容易いこと…任せよ」

あきる「ちょっとさち子。変なことして壊さないでよ?」

さち子「ふふふ、案ずることなし」

さち子(器よ、清き水で満たされん!給水魔術!)カッ


20 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 20:58:26.57ID:BZ1UR4Pt.net
鳥居歩美
no title


九条聖来
no title


篠宮あきる
no title


21 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 21:00:16.52ID:BZ1UR4Pt.net
しずく「なっ!一瞬でジャグが満タンに!?」

マリカ「すごーい!どうやったの!?」

さち子「ふふふ、これは我が魔術の…」

マリカ「ふーん」ゴクゴク

さち子「って、聞けい!」

マリカ「えー、飽きた」

さち子「早いわ!」


22 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 21:04:43.44ID:BZ1UR4Pt.net
~~~

亜矢「最近のさち子ちゃん何だかすごいね」

さち子「ふふふ、あのくらい我が魔力をもってすれば造作もないこと」

亜矢「さち子ちゃんの魔法があれば明日のライブも大成功かな?なんて…」

コツン

亜矢「あいたっ」

さち子「それはダメだ。亜矢」

さち子「ライブは自分達の力で成功させなければ意味がない。だろう?」

亜矢「そうだね。流石はさち子ちゃん」

さち子「と、当然のことを言っただけだ」フイッ

亜矢「それじゃ、明日のライブは魔法無しで。頑張ろうね」

さち子「ああ」


23 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 21:10:48.54ID:BZ1UR4Pt.net
歩美「さ、全員揃ったかしら?」

あきる「亜矢がまだトイレね」

歩美「んー、それなら亜矢には後で言うとして。…コホン、みんなわかってると思うけど今日は地域校のスクールアイドルとしてデパートの屋上ステージで歌うわ!」

歩美「久々のライブ、気合い入れて行くわよ!」

マリカ「はーい!」

しずく「あっ、あの!」

悠弓「どうしたの、しずく?」

しずく「スカートの縫い目がおかしいんですが…」

聖来「ホントだ。途中から捻れてるよ」

みなみ「ごめんね!今直すから」

歩美「無理よ!本番まであと10分しか無いわ。残念だけど…」


24 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 21:16:00.87ID:BZ1UR4Pt.net
さち子(亜矢にはああ言ったが…仕方あるまい!)

さち子「よし、我が魔術でなんとかしよう!」

みなみ「さち子ちゃん?」

しずく「無理ですよ!だって時間が…」

さち子「"深淵の魔術師"に不可能は無い!」

さち子(正しき姿へと変われ…理想具現化魔術!)カッ

しずく「凄い!本当に直ってます!」

マリカ「これはさち子ホントに魔法使いになっちゃったかもね~」

悠弓「そんなわけないでしょ。きっと裏ワザがあったのよ」

歩美「まあでも直ったのなら良いじゃない。これで問題なくステージに…」


スタッフ「大変です!建物内で火事が発生しました!すぐに避難してください!」


歩美「えっ」


25 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 21:22:38.08ID:BZ1UR4Pt.net
悠弓「はぁ…まだ安全な階段があって助かったわね」

マリカ「あのまま屋上に居たら今頃逃げられなくなってたよ~」

歩美「……ねぇ、亜矢はどこ?」

さち子「!?」バッ

しずく「そういえばさっきトイレって…」

さち子(もしかして、昨日の約束を破って魔術を使ったから罰が…)

さち子「い、行かねば!」

みなみ「待って、さち子ちゃん!」ギュッ

さち子「離せぇ!亜矢を助けないと!」


26 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 21:32:26.34ID:BZ1UR4Pt.net
悠弓「落ち着きなさいさち子。今消防車が来るから」

さち子「どうしてそんなに冷静でいられるんだ!?亜矢が…」

悠弓「冷静なわけないじゃない!でも、今私たちが行っても状況は悪くなるだけよ!」

さち子「うっ……すまん」

悠弓「私もごめん。さち子の気持ちも考えずに…」

聖来「きっと亜矢ちゃんなら大丈夫だよ。信じよう」

さち子「…ああ」


27 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 21:38:16.35ID:BZ1UR4Pt.net
さち子(ああ、何故あんなところで魔術を使ってしまったんだ!魔術さえあればすぐにでも亜矢を助けられるのに!)

さち子「何か…何か書いてないのか…!」パラパラパラ

さち子「!」

《本書の魔術は1日に1度しか使用出来ない》

《これを破れば本書は散り、灰と化す》

さち子(これはつまり、魔導書が無くなっても良いなら2度目が使えるということか!?)

さち子「いちかばちかだ…!」

さち子(魔導書なんて無くなっても構わない。そんなものに頼らずともこれから先は自分の力で魔術を身につけてやる)

さち子「だから、最後にもう一度だけ力を貸せ…魔導書よ!」

さち子(我が元へ来たれ!亜矢!)

さち子(召喚魔術!)カッ

パアァァァ


29 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 21:45:00.95ID:BZ1UR4Pt.net
亜矢「ゴホッ!ゴホッ!」

さち子「!!」

亜矢「あぅ……あれ?火も煙も無くなって…」

さち子「亜矢ぁ!」ガバッ

亜矢「え、えぇ!?さち子ちゃん!?」

しずく「亜矢さん!?」

悠弓「亜矢!」


30 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 21:51:15.17ID:BZ1UR4Pt.net
マリカ「どうしてここに!?自力で脱出を…?」

亜矢「わからない…気がついたらここに居て…」

さち子「ふふふ、我が禁断の魔術で呼び寄せたのだ」

あきる「禁断って…?」

さち子「これで我の魔力は封印されてしまった。しばらくは魔術が使えなくなってしまうな」

亜矢「そんな!さち子ちゃん…」

さち子「いいんだ亜矢。魔術はお守りじゃない。使うときに使わなければ意味がないだろう?」ナデナデ

亜矢「さち子ちゃん…ありがとうっ!」ギュウ

さち子「わっ、わっ!そんなに強く抱きしめるんじゃない!」


31 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 21:58:09.40ID:BZ1UR4Pt.net
亜矢「おはよう。さち子ちゃん」

しずく「おはようございます」

さち子「うむ、おはよう」

しずく「今日は遅刻せずに来ましたね」

さち子「我とていつも遅刻しているわけではないぞ」

しずく「そうでしょうか?…でも、宿題のほうは?」

さち子「ぐぅっ!ま、また忘れた…」

亜矢「さち子ちゃん…」

しずく「仕方がないから見せてあげても良いですよ」

さち子「本当か!」

亜矢「しずくちゃん!?」

しずく「ただし、5秒だけですけどね」

さち子「無理だーーー!!」


32 : 名無しで叶える物語 2017/05/09(火) 22:04:11.02ID:BZ1UR4Pt.net
さち子(制約通り魔導書は灰となり、もう魔術は使えなくなってしまった)

さち子(でも…)

さち子「…いや、良かろう。我の真・記憶魔術を見せてやる!」

亜矢「が、頑張って!」

さち子(失われた魔力を取り戻すため奮闘する魔術師というのも、なんだかそれらしくて良いじゃないか)

さち子(ふふふ、そうだ…この"深淵の魔術師"に不可能は無いのだからな!)

さち子「ゆくぞ…真・記憶魔術!」カッ

しずく「はい、5秒です」

さち子「えぇ!た、頼む!あと1分待ってくれ~」


—おしまい—


元スレ:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1494328363/


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