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曜「梨子ちゃん!…ってナンパ?」

1 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 22:04:13.69 ID:gJMRwIV6.net
女「ねぇ、キミ、可愛いね。ちょっとお茶しない?」

女「ホントだ、キャハハ。ねぇ、私たちと楽しいことしよ?」

梨子「…」

女「オラ、無視すんなって、おい」

梨子「あの…やめてください」

女「ん?きこえないよ?あはは」

曜「やめなよ」

女「は?」

曜「嫌がってるじゃん。その子。やめなって」

女「…なんだ、彼氏いたの?」

女「ちっ…」




7 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 22:07:18.76 ID:gJMRwIV6.net
曜「梨子ちゃん、大丈夫?」

梨子「あ、うん。ありがとう…、助かったわ」

曜「ううん!全然!梨子ちゃん可愛いんだから気をつけてね!」

梨子「かっ、可愛いだなんて…そんな//」

曜「それにしてもさっきの子達、彼氏いたのか…なんて。ごめんね、そんなんじゃないのに」

梨子「えっ?」

曜「変な勘違いさせちゃって…」

梨子「大丈夫…だよ」

梨子「じゃあ私、家こっちだから、また明日ね」

曜「うん!じゃあね!」


11 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 22:09:56.28 ID:gJMRwIV6.net
ブロロロ

梨子(曜ちゃん…カッコよかったな…)

梨子(っていやいやカッコいいっていうのは普通にカッコいいってことで、変な意味じゃなくて、助けてくれたことについてで!!//)ワタワタ

梨子(……)

梨子「…はぁ」


13 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 22:10:23.71 ID:gJMRwIV6.net
ピロリン

梨子「…?」

YOU:無事帰れた?明日の朝練は千歌ちゃん休みらしいから2人で!梨子ちゃん家に迎えに行くね!ヨーソロー!

梨子「…ええ?!」

梨子「…千歌ちゃん」ゴンッ

梨子「もぅ…」


14 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 22:11:13.59 ID:gJMRwIV6.net
--どのくらい前だろう。最近?、何か変な感じだ。心がふわふわしてたり、ぼーっとしてたり、ほっといていたら私は勝手に飛び立ってしまうような--

梨子「…恋…なのかな」

正直わからない。生まれてこの方、恋愛というものをしたことがない私には。高校1年生まではピアノに熱中していて恋愛なんて考えたことがなかった。そんな私には--

梨子「…う~ん」

『次は~』

梨子「って降り過ごした!!」


17 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 22:30:07.71 ID:gJMRwIV6.net
曜「おっはヨーソロー!」

梨子「お、おはよう」

曜「どうしたの?寝不足?」

梨子「う、うーん…ちょっとだけ…」

曜「そっかぁ…もしかして曲作り?」

梨子「うん」

曜「ライブ…近いもんね。でも無理しないように、何かあったら言ってね」

梨子「うん。曜ちゃんも衣装大変だったら遠慮なくね」

曜「そんなそんな!ピアニストの手に傷が付くかもしれないんだよ?駄目だってば!」


18 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 22:31:32.33 ID:gJMRwIV6.net
梨子「うふふ…。こう見えて器用なんだよ。料理も…曜ちゃんほどじゃないけどできるし」

曜「梨子ちゃん料理上手だよね~、今度何か作ってよ!」

梨子「うん、曜ちゃんハンバーグ好きだから今度作ってあげるね」

曜「ほんと!?ありがとう!」

梨子「頬っぺたが落ちるくらいのもの作ってあげるわ」

曜「とか言ってスーパーで買ってきたヤツ出さないでよ~?」

梨子「なっ!そんなことしません~!!」

曜「冗談冗談♪じゃあ走り込み行こっか」

梨子「も~う」


19 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 22:38:43.83 ID:gJMRwIV6.net
曜「ふっふっふっ」

曜「梨子ちゃん、この前より速くなったね」

梨子「私も一応鍛えてるからね」

曜「えっへへ♪じゃああそこの自販機まで競争だ!」ピュー

梨子「ちょっと曜ちゃん速いって!」


梨子「ふ~…はぁはぁ…」

梨子「急に急がないでよ~」

曜「ごめんごめん。はい!ジュース!」スッ

梨子「あ…うん。ありがとう」

曜「水分補給はしっかりね」

梨子「…うん」


20 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 22:39:19.18 ID:gJMRwIV6.net
梨子(汗かいてる曜ちゃんも…カッコいいな…)

梨子(はぁ…「曜ちゃん、私と付き合ってくれないかな…」

曜「?!」

梨子「あっ…//」

曜「…梨子ちゃん?」

梨子「あっ、いやいやいやそういうことじゃなくて…その…あの!//」アタフタアタフタ

曜「お、落ち着いて梨子ちゃん。大丈夫だから」


21 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 22:39:45.23 ID:gJMRwIV6.net
梨子「えっと…その…あっ、そう、私、最近ナンパされること多くて…この前も助けて貰ったけど…ちょっと困ってて」

梨子「だから曜ちゃんに彼氏になって欲しいの!…もちろん見かけだけ!曜ちゃんかっこいいし…彼氏いたらナンパもこないでしょ?うん!そういうことなの!」

梨子(って何言ってるの私~~!!これじゃ曜ちゃんがナンパ避けの道具みたいじゃない!も~う!声にでてた~!//)

曜(最近の梨子ちゃん、よく喋るな…)

曜「うん。それくらいならいいよ」

梨子「……へ?」


23 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 22:41:57.48 ID:gJMRwIV6.net
曜「梨子ちゃん美人だからナンパなんてよくされちゃうだろうし、梨子ちゃんの役に立てるなら」

曜「これでも体は鍛えてるし!ボディーガードにはなると思うよ!」ガッチリ

梨子「え…、あ、うん…」(そういうことじゃないんだけど…)

曜「じゃあ、よろしく!梨子ちゃん!」

梨子「う、うん…。こちらこそ」

梨子(これで…良かったの?!)


27 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:02:32.21 ID:gJMRwIV6.net
千歌「あっ。2人ともおはよう~。朝はごめんね」

曜「千歌ちゃん!おはよう!んーん!」

梨子「今度は千歌ちゃんも一緒にやろうね」

千歌「おっ、今日はいつにも増して2人ともノリ気ですな~」

曜「もっちろん!ライブが近いんだし、練習に精が出るよ!」

梨子「でも、授業中寝ちゃうのはどうかと…」

千歌・曜「「それはそれ!これはこれ!!」」

梨子「意味がわからない…」

千歌「えー!わかんないかなぁ」


28 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:02:58.60 ID:gJMRwIV6.net
梨子「絶対わからないわよ!そもそも千歌ちゃんは…っていない…」

千歌「おーい!善子ちゃん花丸ちゃんルビィちゃーん!おはよう!」ダダダダッ

善子「え、えぇ」

花丸「ずら」

梨子「また人の話を聞かずに…もう」

曜「あっはは…。梨子ちゃんも苦労人だね」

梨子「苦労人って…。曜ちゃんの方が付き合い長いでしょ?」


29 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:03:26.36 ID:gJMRwIV6.net
曜「まあ、そうだね。でもああいうところも千歌ちゃんの良いところなんだよ」

梨子「…」

曜「まぁたまにみんなの迷惑になっちゃうこともあるけど!なんて!」

梨子「そうなんだ…」

曜「…?、どうかした?」

梨子「ううん!なんでもない!ほら、千歌ちゃんも戻ってこないし…先に教室行こ?」

曜「うん。そうだね!」


30 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:16:48.85 ID:gJMRwIV6.net
キーンコーンカーンコーン



先生「さて、次は藤原実方の歌を見てみようか」

先生「かくとだに えやはいぶきの さしも草
さしも知らじな 燃ゆる思ひを」

先生「これは後拾遺集にある藤原実方の歌だ」

先生「さて、この『かく』の内容は?…わかる人」

先生「……いないか。これは『あなたのことをこんなにも思い、慕っている』という意味だ」


31 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:17:34.88 ID:gJMRwIV6.net
先生「だが、実方はその思いを言うことができない、そして--」

曜「…」

先生「さしも知らじな 燃ゆる思ひを」

先生「伊吹山のさしも草ではないが、それほどまでにご存知ないだろう。火のように燃え上がるこの私の思いを」

先生「…胸の内に燃える恋の思いを歌っている歌だ…。みんなも共感できる部分があるんじゃないか?」

先生「桜内、どうだ?」

梨子「はい…?」

先生「伝えたくても伝えれない恋心があるとすれば…桜内、自分ならどうする?」

千歌「梨子ちゃんの恋心?興味ありますなぁ」

梨子「ちょっ!千歌ちゃん!…えーと…」


32 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:18:04.91 ID:gJMRwIV6.net
梨子(私なら…)チラっ

梨子「どうにかして…言います…?」

先生「ははっ…どうして疑問形なんだ。じゃあ…そうだな、渡辺」

曜「はっ、はい」

先生「お前が藤原実方だったら…どうする?」

曜「う~ん…」

曜「多分、ずっと閉まっておくんじゃないかなと思います」

先生「…ほう、なぜ?」


33 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:18:31.55 ID:gJMRwIV6.net
曜「よくわからないですけど、恋ってひたすらに相手のこと想ってる時の方が…楽しいんじゃないですかね」

先生「珍しいな、深い」

曜「ちょ…失礼ですよ…。…なんというか、伝えちゃったら…成功したらいいですけど…もし成功してもしなくても、終わっちゃう気がして」

曜「空っぽになるのが嫌なんですかねぇ…。よくわからないです」

梨子「……」

千歌「……」


34 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:19:37.08 ID:gJMRwIV6.net
先生「ふふっ、深いこと言っておいて、最後はそれでシメか?まったく…」

先生「だがまぁ…言いたいことはわかった」

曜「本当ですか?じゃあ古典は5で?」

先生「そういうわけにもいかないんだよなぁ」

曜「ですよね…とほほ…」

梨子「くすっ」

梨子「曜ちゃんって結構繊細だよね」

曜「…梨子ちゃん?…そんなに私脳筋に見える?果南ちゃんじゃないんだから」


35 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:20:03.63 ID:gJMRwIV6.net
梨子「ううん…。良い意味で、ふふっ」

千歌「あ!ずるい!2人とも、私だって天才だよ!あ、今のは繊細と天才を…」

先生「静かにしろ、教室に冷房がかかるだろ」

千歌「すっ、すみません!」

曜・梨子「あっはは」


38 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:55:58.60 ID:gJMRwIV6.net
--部室--

曜「……」パラ

鞠莉「あら、何読んでるの?」

果南「かくとだに…って、古典?」

鞠莉「うう~ん。よくわからないわね。こういうのはダイヤが得意よね」

ダイヤ「藤原実方さんの歌ですわね。百人一首は全て頭に入っていますわよ」

曜「流石だね…。いや、ちょっと授業でやって…深いなぁって」

果南「恋愛の歌か…。珍しいね」

曜「うぅ、それ梨子ちゃんにも言われたよ…。そんなに珍しいかなぁ」

鞠莉「フムフム…。よくわからないけどこの人は好きって感情を言えないのね」


39 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:56:27.29 ID:gJMRwIV6.net
鞠莉「そんなの気にせずダイレクトに伝えれば良いのにね~!カ・ナ・ン♪」ダキッ

果南「…この歌の情景、絶対そんなんじゃないから…」

曜「いかにもアメリカンだね…」

ダイヤ「当時は身分や家柄など色々な要因がありましたから。…そう考えると今はいつでも物事を伝えれる…。良い世の中ですね」

鞠莉「口で言わなきゃわからないことだらけだけどね~」

曜「…うん」

鞠莉「あっれぇ、もしかして曜にも好きな人がいるの?」

曜「ええっ…いや、そんな」


40 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:57:02.17 ID:gJMRwIV6.net
鞠莉「わかりやすくて可愛いわね~♪ウリウリ」グニグニ

鞠莉「誰だか言ってみなさい!」グニグニ

曜「まっ、まりちゃん、ひゃめてうぉ~」

ダイヤ「鞠莉さん…。強引なのは良くありませんわよ」

果南「そうだよ鞠莉。後輩のプライベートなんだから」ガシッ

鞠莉「でも~曜の頬っぺた気持ちいいし~」

ダイヤ「い・け・ま・せ・ん」


41 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/18(火) 23:59:56.31 ID:gJMRwIV6.net
鞠莉「It's joke♪」

果南「まったく…。じゃ、もうちょっとで屋上で練習始めるから、曜もおいでね」

曜「うん。ありがと」

曜「…はぁ」パタン

梨子「ふぅ~…」ガチャ

曜「あ…ど、ども」

梨子「よ、曜ちゃん」

梨子「まだ屋上行ってなかったんだ。調子悪い?」

曜「ううん。違う違う。今日の授業のね」

梨子「あぁ、あの歌…。曜ちゃん凄い読み取ってたもんね」

曜「読み取ってたっていうのかな。なんかちょっと的外れだったかもしれないけど」


42 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 00:02:10.02 ID:D01NS1ki.net
梨子「ううん。そんなことないよ。私もちょっとだけ…そう思ったから」

曜「そう…」

梨子(何やってるの私!今結構なチャンスでしょ!)

梨子「……」

梨子「曜ちゃん」

曜「…?」

梨子「…」

梨子「今週の日曜、空いてる?」

梨子(桜内…ヘタレ…)


43 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 00:02:48.49 ID:D01NS1ki.net
曜「今週の日曜…?う、うん。空いてるよ」

梨子「私、新しい服が欲しくて、…私センスないから、曜ちゃんに選んでほしいなっ」

曜「あ、うん。でも…私でいいの?」

梨子「うん。あっ、でもコスプレ衣装はやめてね?」

曜「それくらいわかってるよ!」

梨子「うふふ…冗談よ。ほら、練習いこ」

曜「うん」

梨子(アポは…とりあえず取れたのよね?…よく頑張った…!)グッ!

曜「…?」


54 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 06:43:28.09 ID:D01NS1ki.net
果南「次!ここで前向いて!」

「「はい!」」

果南「おっけー。ちょっと休憩ね」

梨子「ふぅ…」

曜「はい、梨子ちゃん」スッ

梨子「あ、ありがとう」

曜「ほい!千歌ちゃんも」

千歌「ありがと~」

曜「千歌ちゃん、さっきのとこなんだけど」

千歌「うんうん」

梨子「…」ボー


55 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 06:43:53.37 ID:D01NS1ki.net
鞠莉「りーこ♪」

梨子「…」

鞠莉「りこったら」

梨子「あっ、はい?」

鞠莉「どうしたの?ボーッとして」

梨子「え…あ、私ボーッとしてました?」

鞠莉「えぇ。調子が悪かったら遠慮なく言ってよ?」

梨子「はい。ありがとうございます」

梨子(…う~ん)

梨子「鞠莉さん、果南さん、練習後ちょっとお話できますか?」


56 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 06:44:22.78 ID:D01NS1ki.net
鞠莉「?…もろちん」

果南「うん、私もどうせ遅くまで練習するつもりだし」

ダイヤ「あら、お二方、今日は一緒に帰れませんの?」

梨子「あ、じゃあダイヤさんも」

ダイヤ「じゃあ、ってなんですの!」

千歌「あれ?梨子ちゃん今日は残るの?」

梨子「うん。ちょっとダンスのことで相談があって。ごめんね」

千歌「そっかぁ。今日は一緒に帰れると思ったのになぁ」

梨子「ごめんね…。あと千歌ちゃんは歌詞を早く作ること」


57 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 06:48:00.22 ID:D01NS1ki.net
千歌「う…。わかってるってば…」

曜「ふふっ。じゃあ千歌ちゃん、今日は私と寄り道でもしない?」

千歌「いいよ!何処に行く?」

曜「…松月とか?」

千歌「前と同じじゃん!」


72 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 21:17:14.03 ID:D01NS1ki.net
鞠莉「よっこらせ」ドサッ

ダイヤ「鞠莉さん…中年のおじさんみたいな座り方しないでください」

鞠莉「いいのいいの♪どうせ誰もこないんだから」

果南「こんな遅くまで部室って開けていいものなの?」

鞠莉「理事長が許可シマース!!」

果南「そういえば…そうだったね」

鞠莉「とりあえずまぁ、みんな座って♪紅茶出すわ」

梨子「あ、ありがとうございます」


74 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 21:19:01.56 ID:D01NS1ki.net
鞠莉「ふふ…梨子の紅茶には薔薇でも添えておこうか?」

梨子「なっ//結構です!」

鞠莉「… 冗談よ、冗談。じゃあ本題に入るわよ?」コトッ

梨子「はい、あの--


75 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 21:19:39.71 ID:D01NS1ki.net
果南「曜のことが…?」

梨子「はい。恋…なのかどうかはまだわからないんですけど…」

鞠莉「ん~ん!話を聞いてる限り明らかに恋よ、恋!」

ダイヤ「 ブー!!」ドパッ

梨子「そうなんでしょうか…。そうだ、今週曜ちゃんと出かけるんですけど…その…」

果南「その?」

梨子「いやぁ…変に意識すると頭が熱くなって…。どうすればいいのかなって…」

鞠莉「…いいもなにも、梨子の好きなようにしなよ」


76 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 21:20:20.40 ID:D01NS1ki.net
鞠莉「まっ、よっぽどのことがない限り悪いようにはいかないわよ♪」

梨子「…そうなんですか?」

鞠莉「本当はどうしたいの?」

梨子「それもよくわからなくて…一般的な彼氏彼女とかイメージもわかないし…」

鞠莉「まぁ…そうよね」

果南「ま、今でも十分仲良いんだし、気楽に行ったら?」

鞠莉「そうね。まぁ少しいつもよりオシャレして行くとか。宝石貸そうか?」

梨子「いやいりませんって」

果南「あんまり鞠莉の言うことはアテにはしない方が…」

梨子「い、いえいえ…全然」

梨子(とりあえずオシャレしていこう…!)


78 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 21:31:50.72 ID:D01NS1ki.net
--日曜--

梨子(1時間前に来てしまった…)ソワソワ

梨子(髪も整えたし、お母さんに服も選んでもらった!大丈夫、大丈夫よ)

梨子(ってなんでこんなに緊張する必要があるの!友達でしょ!友達!)

曜「あっ、いたいた」

梨子「よよよ、よ曜ちゃん?!」

曜「暇すぎて早く出ちゃったけど、梨子ちゃんもそうだったんだね」

梨子「う、うん。今日家に誰もいなくて」


79 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 21:32:43.62 ID:D01NS1ki.net
梨子(言えない…。楽しみで寝れなかった上に1時間も早く来たなんて言えない…)

曜「じゃあ…まずはどこに行く?」

梨子「あ、そうそう。曜ちゃんに服選んでもらうんだった」

曜「あんまりセンスに自信ないんだけどな~。でも!梨子ちゃんをもっと美しく見える様に頑張るのであります!」

梨子「うん。ありがとう」

梨子(なんだか…本当の彼氏みたい)クスッ


82 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 22:19:15.84 ID:D01NS1ki.net
梨子「わぁ…。いっぱい」

曜「東京にはなかった?結構な驚き様だけど」

梨子「東京は…値段が高かったからあんまりこういうとこ来なくて…」

曜「なるほど。手が出ないってやつかなぁ」

梨子「そんな感じ」

曜「でもここって結構安いし、アクセサリーもあるから色々選び放題だね~」

梨子「うん。沼津のこと少しは知ったつもりだけど、まだまだみたい」

曜「こっち来て1年も経ってないもんね。無理ないよ」


83 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 22:19:49.84 ID:D01NS1ki.net
梨子「ふふ…。もっと知れたらいいな」

曜「そうだね。…っと、この服可愛くない?」

梨子「わぁ、可愛い。なんだか派手ね」

曜「う~ん。梨子ちゃんにどうかなって思ったんだけど」

曜「ちょっと派手すぎ?胸元少し空いてるし」

梨子「ダメダメダメダメ、絶対ダメ~///」

曜「顔真っ赤だよ~。冗談だって」

梨子「私はこれくらいがちょうどいいの!」スッ


84 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 22:20:19.33 ID:D01NS1ki.net
曜(……ちょっとおばさんくさいけど、大丈夫なの…?)

曜「なんかちょっと…うーんと、パッとしない感じじゃない?」

梨子「私にはそれくらいが一番あってるの!」

曜「梨子ちゃんにはこっちだと思うな~」

梨子「スカートひらひらしてるし、可愛すぎ!こういうの私には合わないんだって」

曜「ダ~メ。今日は私が選ぶ約束なんだから。着てみて着てみて」グイグイ

梨子「たっ、確かにそうだけど~」


85 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 22:40:47.59 ID:D01NS1ki.net
シャッ

梨子「うぅ…」

曜「凄い!似合ってるよ、梨子ちゃん」

梨子「なんか…私じゃないみたい」

曜「服のおかげで鬼に金棒!」

梨子「なんかあんまり嬉しくない表現…」

曜「あっはは。ごめんごめん。じゃあこれに決定ね!店員さ~ん!」

梨子「えぇ~!本当にこれにするの~?!」

曜「えっへへ。文句は言わせないよ~」

梨子「わかりました~」シブシブ

曜「うっふふ。あ、ちょっとお手洗いに行ってくるから、先に服貰ってて」

梨子「うん」


86 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 22:41:22.81 ID:D01NS1ki.net
タッタッタッタッ

梨子(遅い…道にでも迷ったのかな?)

曜「ふぅ~…ごめんごめん。道、よくわかんなくて」

梨子「よかった、無事で。じゃあ行こっか」

曜「どこに?」

梨子「近くのハンバーグ屋さん。ご飯まだでしょ?」

曜「あっ、そういえば」グー

梨子「でしょ?ほら、行くよ~」

曜「よ、ヨーソロー!」


87 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 22:41:47.82 ID:D01NS1ki.net
ジュワァァァァ

曜「幸せだよね…。うんうん。やっぱりハンバーグ最高…」

梨子「本当に好きなんだね、ハンバーグ」

曜「そりゃぁもちろん!んん~このふわふわの中にたっぷり入った肉汁、たまらないよ~」

梨子「アナウンサーみたいになってるよ…」

曜「本当に美味しいよ~コレ!」ガバッ

梨子「ちょ、ちょっと」

ドサドサドサ


88 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 22:42:20.41 ID:D01NS1ki.net
曜「ご、ごめん梨子ちゃん」

梨子「ううん。大丈夫…ってコレ」

曜「…?」

梨子「凄いね、曜ちゃん。古典の本なんて持ち歩いてるの?」

曜「あ、あぁそれ?」

梨子(付箋…?)パラッ

梨子「コレ、授業で習った歌…」

曜「……」

曜「その歌、良いよね。なんだか印象に残っちゃって、ちょっと調べてたんだ」

梨子「…」


89 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 22:42:45.95 ID:D01NS1ki.net
曜「いや、まぁ深い意味はないんだけどね」

梨子「そう…」

店員「失礼します。今日はカップルのお客様限定でパフェをプレゼントさせていただいております。どうぞ、よかったら」コトッ

曜「…」

梨子「ねぇ、曜ちゃん」

曜「う、うん?」

梨子「もしかして…好きな人とか、いたりする?」


90 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 22:43:11.39 ID:D01NS1ki.net
曜「…い、」

梨子「い?」

曜「…」

梨子「正直に答えてほしいの」

曜「……いるよ」ボソッ

梨子「!!」

曜「鋭いね。まぁこの歌もちょっと思うところがあって…って梨子ちゃん…?」

梨子(そうよね、いるのよね、やっぱり。当たり前よね)ズーン

曜「あの…大丈夫?」

梨子「へ?あ、う、うん」

梨子(とりあえず…今は楽しまなきゃ…)


91 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 22:45:07.82 ID:D01NS1ki.net
梨子「ほら、曜ちゃん。せっかくだし貰ったパフェ食べない?美味しいよ~」

曜「え、うん。そりゃぁもちろん食べるけど」

曜「私だけ言って梨子ちゃん言わないのは不公平じゃないかなぁ」

梨子「な、何のこと?」

曜「梨子ちゃんも好きな人いるの?」

梨子「…//」プシュー

曜「ちょ…真っ赤だよ…。わかりやすすぎ」

梨子「…曜ちゃんのバカ…」ボソッ

曜「え?」


92 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 22:45:33.67 ID:D01NS1ki.net
梨子「なんでもありません!早く食べないと全部1人で食べちゃうよ!」

曜「う~…。ごめんってば」

梨子「…」

梨子「ねぇ、最後に海見ていかない?」

曜「海…?良いけど…淡島にでも行くの?」

梨子「ううん、違うよ」

曜「…?」


93 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 23:38:32.78 ID:D01NS1ki.net
『はまゆう前、はまゆう前です』プシュー


曜「海って…ここだったんだ」

梨子「うん…。なんか、今見ておきたくて」

曜「ふふっ…。来ようと思えばいつでも来れるのに、懐かしくなっちゃった?」

梨子「…うん」

梨子「本当に懐かしい。とっても…。千歌ちゃんと曜ちゃんに出会ってから、Aqoursのみんなに出会ってから毎日が早くて」

曜「…」

梨子「せっかくだし見ていきたいなってね。ごめんね。手間かけさせちゃって」

曜「ううん」


94 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 23:39:04.30 ID:D01NS1ki.net
ザザーン

梨子(島郷海水浴場…。私たちの…始まりの地)

梨子(そこに曜ちゃんと2人きりって…なんかロマンチック)クスッ

曜「ロマンチックだね…」

梨子「…へ?!」

曜「え。あぁ、なんか千歌ちゃんはいないけど、私たちのスタート地点に梨子ちゃんといるなんて」

曜「それにちょっと夕陽綺麗だし」

梨子「う、うん。そうだね(びっくりさせないでよ~)」

梨子(曜ちゃんの…好きな人…)

梨子(ううん。わかってたこと。ずっと、目を逸らしてきただけで)

梨子(なんで今になってこんなに…)


95 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 23:39:43.67 ID:D01NS1ki.net
曜「……」

梨子(私だったら…良いのにな…)

曜「梨子ちゃん、私ね。スクールアイドルやってて良かった」

梨子「曜ちゃん?」

曜「色んな人と出会えて、広がって…。まだまだこれからだけどもっと輝けると思う」

梨子「…そうね。私も」

曜「うん…。だよね」

梨子「帰ろっか」

曜「うん…。潮風気持ちよくて勿体無いけど」

梨子「またくればいいよ」

曜「…!」

曜「うん!その時は、また梨子ちゃんも一緒にね?」ニコッ

梨子「!…うん!」


96 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 23:57:33.30 ID:D01NS1ki.net
梨子(今日は楽しかったな…)

梨子(曜ちゃんと見る海はいつもより綺麗だったかも…なんて、柄でもないこと思いついたわ)

ワイワイ

梨子「あれ?」

梨子「千歌ちゃん家…?」


千歌「~~」

曜「~!~!」

梨子「あ、千歌ちゃんと曜ちゃん」

千歌「~の?」

曜「~///」


97 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 23:58:17.74 ID:D01NS1ki.net
梨子「なんだろ。曜ちゃん照れてる、可愛い」フフ

曜「好きだよ!//」

梨子「…あ」

千歌「~!」

曜「~!」


梨子「…」

『好きな人…いるの?』

『い、いるよ…』

梨子「…」ズキッ

梨子「うっ…」ポロッ

梨子「ううん。泣いちゃダメ。知ってたことでしょ」ゴシゴシ

梨子(私が東京に行った時にした曜ちゃんとの会話…いや、それより前から多分気付いてた)


98 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/19(水) 23:59:03.05 ID:D01NS1ki.net
梨子(でも確信できる何かをハッキリ見るまでは…もしかしたら、って思ってた私がいる)

梨子「…ヒトって弱いんだね…」

--頑張って振舞ってきたものでも、一瞬の何かで崩れてしまう。

ずっと気付かないフリをしてた。知らないフリをしてた。

梨子ママ「…梨子、風邪引くよ」

梨子「…お母さん」

梨子ママ「顔、見せたくないならこっち向かなくていいんだよ」

梨子「うん…」


99 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 00:00:28.81 ID:bNWQ1cMW.net
梨子ママ「私はね。叶わないモノだとしてもがむしゃらに頑張ってた貴女を尊敬してたし、今もしてる」

梨子ママ「それに人生何が起こるかわかんないんだから」

梨子ママ「貴女より倍以上生きた先輩のいうことは信じていいのよ」

梨子「うん。ありがとう」

梨子ママ「ほら、入りなよ。ご飯もできてるよ」

梨子「…後で食べさせて」

梨子ママ「はいはい」


100 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 00:01:09.17 ID:bNWQ1cMW.net
梨子「…」ギシッ

梨子「…」ポロン~♪

梨子(はあっ…はあっ…)~♪♪




曜「…?」

千歌「あ、梨子ちゃんピアノ弾いてるね」

曜「え?!ほんと?!」

~♪♪

千歌「うん、何処かで聞いたことあるかも」

曜「上手だなぁ…。えーと、音楽の時間で習った…」

千歌「ベートーベンの非戦?」

曜「…悲愴じゃないかな」

千歌「そう!それ!」


102 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 00:02:51.03 ID:bNWQ1cMW.net
...♪*♪

曜「……」

千歌「……」

千歌「良い曲だね」

曜「…うん」

千歌「さ!明日も練習早いし、帰ろっか」

曜「うん!…ライブ頑張ろうね」

千歌「おー!!」


105 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 07:15:58.38 ID:5wy0/JY7.net
曜「千歌ちゃん!もっとフリ大きく!花丸ちゃんもう少し動ける?」

果南「ふふっ、みんな結構イイカンジだね」

ダイヤ「ライブも近いですから。もうそろそろ完成系ですわね」

鞠莉「幸い場所も体育館♪私たちのホームグラウンドね」

善子「この場所は結界があるから…私の力を全て出せないのよね」

花丸「お寺のお札でも貼っておこうかな」

善子「それはやめて!」

曜「梨子ちゃん、ここの振り付けなんだけど、ちょっといいかな」

梨子「!…うん!」


106 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 07:16:29.87 ID:5wy0/JY7.net
鞠莉「…」

鞠莉「ねぇ、2人の振り付け、もっと増やしてみない?」

梨子「ええ?!」

曜「…私はいいけど、梨子ちゃん大丈夫?」

梨子「私は…全然」チラッ

鞠莉「イェース!決まりね!早速今日から練習よ、練習!」

曜「鞠莉ちゃん、いつも以上にノリノリだね」

梨子「うぇ?!…え、えぇそうね」

曜「じゃあやろっか」

梨子「うん。早速ココなんだけど…」

曜「うん」

鞠莉「…」フフッ


107 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 08:22:28.48 ID:mDSnhQqe.net
果南「ほんと、おせっかいさんだよね」

鞠莉「そんなこと言って…ちょっと微笑ましいんでしょ?」

果南「ん~…。ま、ちょっとね」

ダイヤ「変なところで素直じゃないですわよ」

鞠莉(頑張ってね、梨子)

果南「さて、じゃ、私たちもフォーメーションの確認しよっか」

「「おー!!」」


108 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 08:22:47.42 ID:mDSnhQqe.net
千歌「花丸ちゃんこの部分もっと頑張る?」

花丸「ずら~」

果南「私はこう動くより引いた方がいいかな?」

ダイヤ「ええ」

善子「ルビィ、合わせるわよ!」

鞠莉「…ふふふっ」


109 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 08:23:56.66 ID:mDSnhQqe.net
梨子「ふっふっふっ…」

曜「はい!ここでステップ!」

梨子「は、はい!」

曜「おっけー!そんな感じ!」

梨子「ふ~…」

千歌「疲れたぁ…どんな感じ?」

曜「私と梨子ちゃんの形はだいぶ出来上がってるよ」

千歌「へぇ~…。楽しみですなぁ」

曜「もっちろん!本番楽しみにしててね」

梨子「…」ニコニコ

曜「千歌ちゃんの方は?」

千歌「私?私たちもの方はね」

梨子「…」ズキッ


110 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 08:24:27.35 ID:mDSnhQqe.net
梨子(【また】だ…。また胸が痛い)

梨子(恋…?ってそんなに痛いものなの?」

曜「じゃあ続きやろっか」

梨子(…痛み…少し消えた…)

梨子(原因は千歌ちゃん…?)

梨子(そうなの…?千歌ちゃんなの?千歌ちゃんが原因?)

曜(…梨子ちゃんどうしたの?」

梨子「あっ、いや。さっ、続けましょ」

曜「うん」


111 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 08:24:58.70 ID:mDSnhQqe.net
桜内宅


梨子(…)

梨子(痛い…)

梨子(ハッキリとわかった。
千歌ちゃんに嫉妬してるって)

梨子「千歌ちゃん…」

梨子(おかしい。千歌ちゃんのことも好きなはず。むしろ大好きなはず。なのに…)

梨子(今はちょっと胸が痛い…)

梨子(…薄情者)

梨子(今は…千歌ちゃんに嫉妬心を抱いてる私が嫌い)

梨子(やっぱり踏ん切れは…簡単にはつかないよね)


112 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 08:25:26.77 ID:mDSnhQqe.net
梨子(あ~もう!!つくづく弱いんだから…私」ガチャ

梨子ママ「あら、どこ行くの?」

梨子「あ…ちょっと…」

梨子ママ「…気をつけてね」

梨子「うん」


116 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 16:25:39.62 ID:H98sOKFn.net
『はまゆう前です。お降りの方はバスが停車してから~』

プシュー


梨子「来ちゃった…」

梨子(思えば最近よく来る気がする。こういう時に)

梨子「はぁ…」

梨子(みんなに知られたら絶対面倒臭い女だって思われるよね)

梨子(つい最近までの自分は恋が楽しいものだと思ってた。遊び感覚だと思ってた)

梨子(中学の時も高校の時も内浦に来るまではクラスメート同士の色恋などわんさかあったけど、どれも遊び感覚だったし…)

梨子「私こそ、バカだよね…」


117 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 16:26:17.40 ID:H98sOKFn.net
梨子(何より今は…千歌ちゃんに嫉妬してる自分が嫌…)

ザザーン ザザーン

梨子「……」

女「あれ?この前の女の子じゃん」

女「ほんとだ。ってかバスから降りて来るの見えたんだよね~」

梨子(なんでこんなタイミングよくいるの…)

女「この前は無理だったけど、一緒に遊ぼうよ」

女「絶対楽しいよ?」ガシッ

梨子「…はぁ、やめてください」

女「力弱っ、そんなんじゃダメだよ、全然」

梨子「…」


118 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 16:27:13.57 ID:H98sOKFn.net
梨子「…」

女「この前の彼氏、今日はいないの?」

梨子「彼氏じゃありません」

女「は?じゃあなんなのさ」

梨子「…友達です」

女「いやいやでも「友達です!」

女「……」

女「何いきなりキレてんのよ、気持ち悪い」

女「彼氏も気持ち悪いと彼女も気持ち悪くなるのかね」

梨子「…は?」


119 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 16:27:58.47 ID:H98sOKFn.net
女「だからキモい彼氏より私たちと遊ぼうよ、ね」ガシッ

梨子「触らないで!!」バシッ

女「…!」

梨子「曜ちゃんを悪くいう人に…触られたくなんかありません」

梨子「早く何処か行ってください」

女「…」

女「いや…なにこいつ、生意気」

梨子「私のことは好きなだけ言って。でも曜ちゃんのことを悪く言うのは私が許さない」

女「カッコつけてヒーロー気取ってんじゃないよ!」ゴッ


120 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 16:28:32.34 ID:H98sOKFn.net
梨子「…ッ!」

女「オラァ!○ねぇ!!」ドンドン

梨子(…痛い)

梨子(でも…)バシッ

梨子「そんなんじゃ私は倒れないわよ」

梨子(こんなもの…女の子の恋心より痛くないんだから)

女「いつまで元気かな…。毎日病院食生活をプレゼントしてあげるよ」

曜「…なにやってるの」

梨子「…!」


121 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 16:29:08.40 ID:H98sOKFn.net
女「…あ?」

曜「その子、私の彼女なんだけど。なにやってるの」

梨子(曜ちゃん…なんで…)

女「ちっ…」

女「こいつ…結構筋肉質よ」

女「わかってるよ…」

曜「今すぐ立ち去るなら」

女「わかったよ…落ち着けって」

曜「…でも一発ずつは殴らせてね。梨子ちゃん傷つけたんだから」ヒュオッ

女「はっぁ…?!ちょ、ちょちょっと待って!!」

ゴキッ


126 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 19:09:11.84 ID:bNWQ1cMW.net
梨子「…ごめんね。曜ちゃん」

曜「こう言う時はありがとうの方が嬉しいんだよ?」

梨子「…ありがとう」

曜「とりあえずウチきなよ。傷の手当てとかしないと」

梨子「うん…」


127 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 19:09:51.00 ID:bNWQ1cMW.net
-渡辺宅-

梨子「いった…」

曜「我慢我慢。ちょっとしみるかも、ごめんね」

梨子「ううん。大丈夫、大丈夫」

曜「…」ペタッ

梨子「ねぇ…曜ちゃん」

曜「ん~?」

梨子「なんで、あそこにいたの?」

曜「えぇ?!…いちゃ行けなかった?」

梨子「そう言う意味じゃないの!あまりにもタイミングが良すぎたし…」

曜「だよね…」


128 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 19:10:15.51 ID:bNWQ1cMW.net
曜「私ね、最近よくあそこ来るんだ」

梨子(…え?)

曜「多分…理由は梨子ちゃんと同じだよ」

梨子「え…?」

曜「梨子ちゃんって結構鈍感だよね。いいんだけど」

『その子、私の彼女なんだけど』

梨子「え…?え…?///」

曜「本当はね。ずーっと心の中にとどめておこうって、そう思ってたんだ」

曜「言ったら色んなものが消えちゃいそうだなって…」

曜「でも、やっぱりそうやって自分に言い聞かせて怖がってるだけだった」

梨子「…曜ちゃん」


129 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 19:11:35.56 ID:bNWQ1cMW.net
曜「これは私のワガママだけど…言わせてほしい」

曜「梨子ちゃん…数秒だけ、聞いてくれる?」

梨子「…うん」

曜「…スゥ」

曜「梨子ちゃん、私は…梨子ちゃんのことが大好き。2人で踊れるってなった時も、2人で遊んだ時も、電話した時も、私は多分、表には出さなかったけど、心の中ではずっとニヤニヤしてた」

梨子「…よ、曜ちゃん?!///」

曜「付き合ってとか、そんな強欲なことは言わない。だけど、気持ちは聞いて欲しかったから…えと…「私も」

曜「…え?」


130 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 19:12:02.82 ID:bNWQ1cMW.net
梨子「曜ちゃんに便乗するようでごめんね。でも曜ちゃんったらずっと気付かないんだもの。この前付き合ってって言ったのも、本心だったんだよ」

曜「…」

梨子「ずっと曜ちゃんのこと考えて、ずっと曜ちゃんのこと見てて、私は多分、初めて恋ってものを知ったと思う」

梨子「曜ちゃんの好きな人、千歌ちゃんかもって思った時…苦しかったし…」

梨子「千歌ちゃんに嫉妬する自分が嫌いだったけど…曜ちゃんと遊んでる時は、やっぱり楽しかった」

梨子「…ありがとう。曜ちゃん、嬉しかったよ」

曜「り、梨子ちゃん…」ツー

梨子「ねぇ、曜ちゃん」

曜「…?」


131 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 19:12:27.74 ID:bNWQ1cMW.net
梨子「曜ちゃんのワガママ、聞いてあげたんだから、曜ちゃんも私のワガママ聞いてくれないかな?」

曜「うん、もちろん」

梨子「じゃあ…」

梨子「私と恋人に、本当の意味での恋人になってほしい」

曜「…ぇ?…ええ?」

梨子「…もう!恥ずかしいの!そんな反応しないで!!//」

曜「いや…でも…」

梨子「…」

曜「知らないところで梨子ちゃんを、物理的にも精神的にも傷付けて…」

曜「それに!私、怖がりだったから!ずっと、ずっと言わずに黙ってたんだよ?!」

曜「言ったら今の関係が終わっちゃいそうって、そんな理由で…」


132 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 19:13:09.71 ID:bNWQ1cMW.net
曜「彼氏になる資格…ないよ」

梨子「曜ちゃんらしくない!」パシッ

曜「…!」

梨子「怖くて言えない、なんて当たり前じゃない。曜ちゃんは深く考えすぎ」

梨子「曜ちゃんに傷付けられた覚えはないし、勝手に1人で抱え込まない!」

梨子「それでも…それでも、もし彼氏になれないなら」

梨子「私、桜内梨子の彼女になって」

曜「…はい?」


140 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 22:28:17.39 ID:bNWQ1cMW.net
梨子「彼氏がダメなら彼女になって。それで良いじゃない」

梨子「…///」

曜「…ぷっ、なにそれ」

曜「発想!面白いすぎだよ!」

梨子「言った後に恥ずかしいって思うのよ!こういうのは!」

曜「あっはははは!」

曜「うん。そうだね。…ありがとう」

曜「じゃあ私が彼女で…梨子ちゃんが…彼…氏?」

梨子「彼氏って感じしないね」

曜「だよね…」


141 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 22:28:52.61 ID:bNWQ1cMW.net
梨子「細かいことは気にしない!」

曜「…言い切ったね~」

梨子「うん」

曜「…」

梨子「…」

梨子(こういう時の沈黙が一番気不味いよ~)

曜「…好き」ボソッ

梨子「へ?!は?!な、なに?!//」

曜「好きって言っただけだよ?どうしたの?」

梨子「も、も~う、からかわないで!」

曜「ごめん、ごめん。私の彼氏が思った以上に可愛くて」


142 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 22:30:28.42 ID:bNWQ1cMW.net
梨子「よ、曜ちゃ~ん// からかわないで」

曜「うふふっ」

梨子「…千歌ちゃんにも、謝らなくちゃ」

曜「…嫉妬は…多分恋心がある人は絶対あるんじゃないかな」

曜「だから大丈夫、っていうわけじゃないけど、そんな聖人どこにもいないよ」

曜「私だって、梨子ちゃんと仲良くしてるみんなに…嫉妬してないって言ったら嘘になるよ」

梨子「そうかな…」

曜「うん」


143 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 22:30:52.45 ID:bNWQ1cMW.net
梨子「私…空っぽだって思ってたんだ」

梨子「ピアノも少し弾けるだけだし、それを抜いたら本当になにもない人になっちゃう」

梨子「それが怖くてピアノをやって来た…」

梨子「でも曜ちゃんと、Aqoursのみんなと出会って、私にとってピアノは大切なモノになったの」

曜「…うん」

梨子(そして今も…)

曜「多分、みんなそうなんじゃないかな」

曜「みんな最初は空っぽで、自分に自信がなくて…」

曜「私ね。Aqoursのみんなが団結するたびに良い顔になっていくの、大好きなんだ」

梨子「ふふ…。曜ちゃんもとっても良い笑顔」


144 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/20(木) 22:31:21.94 ID:bNWQ1cMW.net
曜「梨子ちゃんもね…」

梨子「ありがとっ…」

梨子「じゃあ私、帰るね」

曜「うん。送ろうか?」

梨子「ううん。1人で大丈夫」

曜「そっか。じゃあ、また明日」

梨子「うん」タタッ

曜「…梨子ちゃん!」

梨子「?」

チュッ

曜「ありがと。じゃあね」バタン


梨子「……」

梨子(え?あ、はい?へ?)

梨子「…////」ダダダダッ


158 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 19:04:55.88 ID:1GtV+MJA.net
『~前~前』プシュー

梨子「…」コツコツ

梨子「お母さん、心配してるかな…」

梨子「…!」

梨子「あ…」

梨子「千歌ちゃん…」

千歌「おかえり。梨子ちゃん」

梨子「た、ただいま」

千歌「あと…おめでとう」

梨子「へ?」


159 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 19:05:45.49 ID:1GtV+MJA.net
千歌「よーちゃん♪」

梨子「なな、なんで知ってるの//」

千歌「ふふ。そりゃあ私は曜ちゃんにずっと相談されてたから」

梨子「…え?」

千歌「曜ちゃんね。梨子ちゃんのこと話すときすっごーく嬉しそうだし、幸せそうだったんだよ。も~私も嫉妬しちゃうよ!」

梨子(じゃああれは…)

千歌「あとね~この前ね~ガバッ

千歌「うぇぇ?!」

梨子「千歌ちゃん…ごめん。本当にごめん」


160 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 19:06:13.57 ID:1GtV+MJA.net
千歌「梨子ちゃん?どうしたの!?千歌のプリンでも食べたの?」

梨子「ううん。違うの。ごめんね」

千歌「なになになに~」

梨子「うっ…うっ…」

千歌「梨子ちゃん、泣かないで」

梨子「…」フルフル

梨子「私、曜ちゃんの好きな人、ずっと千歌ちゃんだと思ってて…それで、それで」

千歌「うん、うん」


161 : 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 19:08:43.74 ID:1GtV+MJA.net
梨子「千歌ちゃんのことも…大好きなのに…千歌ちゃんに…私…」

千歌「うん」

梨子「ごめんなさい…ごめんなさぁい」

千歌「…大丈夫、大丈夫だよ。梨子ちゃん」

梨子「うっ…」

千歌「ほら、だからもう家入ろ?」

梨子「…」フルフル

千歌「もう…梨子ちゃったら」

千歌(良かったね…。梨子ちゃん)


162 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:07:27.58 ID:7fjHiMkU.net
片思いだと思ってた私の恋は…。今、私の手元にある。でも…曜ちゃんもわからないだろうな。どれだけ貴女のことを好きか。

梨子「かくとだに えやはいぶきの さしも草
さしも知らじな 燃ゆる思いを」

梨子(でも…結局そういうものだと思う。人の気持ちが、自分の気持ちがすんなりわかってしまったら、恋とは違うと思うし…)

前まではわからなかった心のさざめき。大会前のドキドキや、ピアノを弾く時の高鳴りとは明らかに違う。でも…今ならわかる…

梨子(恋って…こういうものなんだな…)

梨子ママ「梨子~。そろそろ学校行きなよ」

梨子「うん…わかってる」

梨子ママ「そうだ。ほら、コレ」


163 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:08:37.81 ID:7fjHiMkU.net
梨子「…?」

梨子ママ「貴女宛てに手紙よ」

梨子ママ「とっても愛のこもった」

梨子「…」カサッ

梨子「ピアノの髪留め…?」

『良かったらつけて』

梨子(…曜ちゃん)クスッ

『ちょっとお手洗いに行ってくるね』

『曜ちゃん…遅いな…道にでも迷ったのかしら』


梨子「もう…ヘタレ」


164 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:08:59.11 ID:7fjHiMkU.net
ピーンポーン

梨子ママ「ふふっ。ほら、お迎えが来たみたい。サンドイッチ持って行きなさい」

梨子「お母さんも…あんまり茶化さないでよ」

梨子ママ「ごめんごめん」


梨子「…」ガチャ

曜「お迎えにあがりました!ヨーソロー!」

梨子「おはよう」

曜「おはよう…ってその髪留め」

梨子「ちゃんとつけてるよ。でも…手紙なんてヘタレなことはして欲しくなかったな」


165 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:09:44.91 ID:7fjHiMkU.net
曜「な…!ヘタレって…」

梨子「本当のことじゃない!此の期に及んで手紙なんて」

曜「う~…ごめんごめん。ほら、学校いこ?」

ギュッ

梨子「ふぇ…?!」(恋人繋ぎ…)

曜(ふふっ)「急がないとバス来ちゃうし!」

梨子「…曜ちゃん」


166 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:10:29.09 ID:7fjHiMkU.net
グイッ

曜「?」

ムチュー

梨子「プハッ…。昨日のお返し!…じゃ、行きましょうか」

曜「……」

梨子「急がないとバス来ちゃうんでしょ?」

曜「……」ボンッ

梨子「え?!…よ、曜ちゃん?!」

梨子「ごめんごめん!ちょっといたずらしすぎました~!」

曜「いやほんと…びっくりするからやめてよね…//」

梨子「…自分もしたくせに、ヘタレ…」ボソッ

曜「むっ…!言ったな~?!」

~fin~


167 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:11:19.97 ID:7fjHiMkU.net
終わりです。更新が遅く、落ちるかもと思っていましたが皆さんのおかげで書ききることができました。本当にありがとうございました


173 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 22:31:52.13 ID:7fjHiMkU.net
おまけ

曜(24)「ただいま」

梨子(24)「おかえり。早かったね」

曜(24)「今日はちょっと早く上がらせてもらって」

梨子(24)「そうなんだ」

曜(24)「もっちろん!流石の私でも今日が何の日かくらい覚えてるよ」

梨子(24)「ふふっ…。私も」

曜(24)「…もう4年かぁ…」


174 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 22:45:23.23 ID:7fjHiMkU.net
千歌「ただいまご紹介いただきました高海千歌と申します!私は新郎はち~いさいころから、新婦とは高校で出会いました!スクールアイドルってのを一緒にやっていまして~」


千歌「時には挫折しそうな時もありましたし、もうやめてしまいたいと思ったこともあります。それでも私がやってこれたのは新郎新婦の力なくては語れません」

曜(20)「…泣かせるなぁ」

ダイヤ(21)「流せますわね」ズビ

善子(19)「きっ、汚いわよ」ポロポロ

花丸(19)「善子ちゃんも泣いてるずら」

千歌(20)「これからお互い手を取り合い、励まし合い、幸せな家庭を築いて行ってください!お二人の幸せを心から願っております!梨子ちゃん!曜ちゃん!これからもよろしくね!」

パチパチパチパチ

鞠莉(21)「ちかっちらしいわね…」

果南(21)「こういうのはやっぱり適任だったね」

ルビィ(19)「しゅ…すごいです」


175 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 22:49:50.96 ID:7fjHiMkU.net
---

梨子(24)「ダイヤさん…本当に泣いてたよね」

曜(24)「うん…。私ももらい泣きしてたけど」

梨子(24)「そうね。…じゃあ、そろそろね」

曜(24)「…へ?」

パーン!

Aqours「梨子ちゃん!曜ちゃん!結婚4周年記念おめでとう!」

曜(24)「み、みんな…」

梨子(24)「ついさっき来てね。祝ってくれるって」

鞠莉(25)「この後は私の家のクルーで豪華船上ツアーよ!」

果南(25)「はい、お祝いのお魚。美味しいよ」

ダイヤ(25)「時間が過ぎるのは早いですわね…。本当におめでとうございます」


176 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 22:55:43.05 ID:7fjHiMkU.net
千歌(24)「梨子ちゃん、曜ちゃん。おめでとう。2人とも、これからもよろしくね」

梨子(24)「えぇ、もちろん」

曜(24)「千歌ちゃんも早く結婚しなよ~?」

千歌(24)「私は十千万の女将として結婚するわけにはいかないのだ!」

梨子(24)「ふふっ。どういうことそれ」

千歌(24)「特に意味はありません…」

千歌(24)「曜ちゃんも、来月には海に出るんでしょ?」

曜(24)「うん。今は準備中だけど、来月から会えなくなっちゃうね」

梨子(24)「ちゃんと連絡してよね?」

曜(24)「わかってるって」

花丸(23)「流石は内浦の海の守り神ずら」

曜(24)「えっへへ。照れるな」


177 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 23:01:48.54 ID:7fjHiMkU.net
曜(23)「花丸ちゃんも、今度完成する図書館の司書でしょ?頑張ってね」

花丸(23)「ずら!本に囲まれて仕事ができるなんて幸せずら~」

善子(23)「ま、適当に図書館に顔出すわよ。曜さんも、連絡くらいよこしてよね」

曜(24)「うん。Aqoursのみんなには定期的に連絡入れるよ」

梨子(24)「よっちゃんも、いくら人気芸能人だからって、無理しないでね」

善子(23)「ふふっ。サイン欲しいならあげるわよ?」

鞠莉(25)「ほんと、みんな十人十色な感じね」

ダイヤ(25)「ですわね。鞠莉さんも、働きすぎには注意ですわよ?」

鞠莉(25)「何言ってるの。私たち全員が守った学校だもの。理事長として最大限の力を注いでみせるわ」

果南(25)「ふふっ。そうだね」

鞠莉(25)「貴女の活躍も期待していいわよね。松浦センセ」

果南(25)「今はいいけど…学校ではやめてよ…」


178 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 23:09:01.46 ID:7fjHiMkU.net
ダイヤ(25)「それでは、私とルビィは網元の仕事がありますので。品は後日送らせていただきますわ」

ルビィ(23)「梨子ちゃん、曜ちゃん!おめでとう!」

曜(24)「うん!ありがとう…」

---

曜「…!」パチッ

曜(夢…にしてはとてもリアルだったような…)

梨子「…」スースースー

曜「梨子ちゃん…」

『もう4年かぁ』

曜「…//」

曜(…本当に実現するといいな)

曜(この幸せが、Aqoursとの、梨子ちゃんとの幸せがこの先もずっと、ずーと、続きますように)

曜(あわよくば…子供にも恵まれて…)

曜「って…何考えてんの!私!//」ボフッ


179 : 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 23:10:19.10 ID:7fjHiMkU.net
ようりこよ、永遠に。こんどこそ本当に終わりですw


元スレ:http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1492520653/


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