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ほむら「歪められた世界からの復讐……?」
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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 10:58:34.25 ID:FCRxiVmR0
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魔獣「……」ピッ
ほむら「……」サッ
ほむら「これで終わり。……!?」
ほむら(時間が止まらない!? 盾も無い! どうして!?)
魔獣「……」ピッ
杏子「おい!」ドカッ
魔獣「……」ドサッ
ほむら「ごめんなさい。ありがとう」
ほむら(何をやってるんだ、私は。時間停止の能力なんて、もう無いのに)
マミ「暁美さん、大丈夫?」
ほむら「ええ。少し考え事で」
杏子「……そうか? っつーよりも、いつもとは違う立ち回りに見えたが」
ほむら「いいえ。ごめんなさい」
マミ「美樹さんが逝ってしまったのは確かに悲しいけれど、いつまでも引き摺っていてはダメよ」
ほむら「そうね」
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2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 10:59:05.28 ID:FCRxiVmR0
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――ほむホーム――
ほむら「……」カチカチ
ほむら「……」サラサラ
ほむら「!?」
ほむら(こんな爆弾を作っても、もう使い道なんて無いのに)
ほむら(疲れているのかしら。少し、休みましょう)
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3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 11:00:19.18 ID:FCRxiVmR0
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杏子「よっ、ほっ」テレテテテーテテテー
ほむら「佐倉杏子」
杏子「っとと。ほむらか。どうした?」ダンレボダンレボ
ほむら「二週間後、ワルプルギスの夜が来る」
杏子「……はぁ?」
ほむら「貴女の力が必要なの」
杏子「なんだよ。そのワルプルギスってのは」
ほむら「え? あ……。ごめんなさい。なんでもないの」
杏子「へへ。夢でも見てるんじゃ……よっしゃ!」ニューレコード
ほむら「……」
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6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 11:06:03.36 ID:FCRxiVmR0
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ほむら「……」ゴォォ
魔獣「……」ドカッ
ほむら「ふッ」キュオォ
マミ「居たわ! あそこよ!」
杏子「おい! ほむら! 一人でそんな大群相手は無理だ!」
ほむら「……」
杏子「……くそッ! おいマミ、やるぞ!」
マミ「暁美さん! 手伝うわ!」
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8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 11:12:19.64 ID:FCRxiVmR0
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マミ「どうにか片付いたわね」
杏子「ほむら! てめェ何であんな無茶を! さやかの後でも追うつもりか!?」
ほむら「次からは手を出さないで」
マミ「え」
ほむら「全ての魔女は、私が倒す。誰にも頼らない」
杏子「……魔女?」
ほむら「あ……」
杏子「なぁ、ほむら。最近のお前、おかしいぞ? 何かあったなら言ってくれよ。友達だろ?」
マミ「……何か違和感があると思ったら。暁美さん」
ほむら「なに」
マミ「今日はリボンをしていないのね」
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9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 11:17:07.29 ID:FCRxiVmR0
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杏子「はぁ? そんな事はどうでも……」
ほむら「……ッ!?!?」ダッ
杏子「い、行っちまった」
マミ「随分と慌てていたみたいだけど……私、何か変な事を言ったかしら?」
杏子「分かんねェ」
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11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 11:22:37.54 ID:FCRxiVmR0
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――ほむホーム――
ほむら「あ、あった」
ほむら「……」ギュウ
ほむら「まどか」
ほむら「……まどかぁ。ぐす、うぐ、あぅ、あぁ……」ガタガタ
QB「大丈夫かい?」
ほむら「……う、うぅ」
QB「記憶の混濁が起きているんだね」
ほむら「……」
QB「ワルプルギスの夜。魔女。どちらも、以前に君の口から出た言葉だよ」
ほむら「……」
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12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 11:32:47.82 ID:FCRxiVmR0
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QB「興味深い内容ではあったが、いまいち信憑性に欠けていた」
ほむら「……何が言いたいの」
QB「君の話を信じる気になった、って事さ。同時に、君に何が起こっているのかも見当がついた」
ほむら「……」
QB「君は正真正銘のイレギュラーだったワケだ。ただ一人、世界の改変を目撃した観測者。ここからは憶測なんだけど」
ほむら「……」
QB「君の記憶はね、恐らくはこの世界にあってはならないものなんだよ。君の記憶そのものが歪みなんだ」
ほむら「……」
QB「そんなものを世界の自浄装置が放っておくワケもない。これからも君の記憶は消えていく一方だろうね」
ほむら「まどか……まどかぁ」
QB「言わば、歪められた世界からの復讐……って所かな」
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14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 11:50:25.27 ID:FCRxiVmR0
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ほむら「っく……」
QB「悪い事は言わない。流れに逆らわず、全てを忘れ去ってしまうべきだ。この世界の一登場人物になってしまえばいい」
ほむら「そんなの、無理に決まってるじゃないッ……!!」
QB「そうやって意地を張り続けていたら、とんでもない事になると思うよ。一人の少女が耐えられるものじゃない」
ほむら「それでも、私は」
QB「これも推測なんだけど、世界と記憶の板挟みになった精神がどうなるかは、想像に難くないよね」
ほむら「関係ない!」
QB「自我が崩壊するだろうね、恐らくは」
ほむら「まどかの事を覚えていられないくらいなら……!!」
QB「そうか。君は得がたい戦力だったんだが。それじゃ、僕は行くよ。……君が真なる意味でこの世界の住人になるのを待ってる」
ほむら「う、うぅ。……まどか。まどかぁ!」
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16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 11:56:59.27 ID:FCRxiVmR0
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◆ ◆ ◆
マミ「……暁美さん?」
ほむら「は、はい。何か?」
マミ「……いいえ、何でもないわ。眼鏡、似合うじゃない。そのおさげも」
ほむら「あ、ありがとう、ございます」
マミ「ふふ。頑張りましょうね。この街でたった二人の魔法少女ですもの」
ほむら「あの……」
マミ「?」
ほむら「鹿目、さんは?」
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17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 12:08:07.75 ID:FCRxiVmR0
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マミ「……ええ。彼女なら、今日は外せない用事があるそうよ」
ほむら「そう、ですか」
マミ「明日になったら、きっと会えるわよ。かなめまどかさん、にもね」
ほむら「鹿目さん……? 鹿目、まどか。まどか? ……う、うううううう!!」
マミ「お、落ち着いて! 暁美さん!」
ほむら「やだあああああ!! 忘れたくないよ! まどか! まどかぁ!!」
マミ「大丈夫だから! ほら、ね!? 私がずっと一緒にいるから!」
ほむら「あああああああああああああああああッッ!!」
マミ「どんなになっても、見捨てたりしないから……ッ!」
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25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:05:19.11 ID:FCRxiVmR0
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――いつかのどこか――
QB「ねえ、ほむら」
ほむら「……」
QB「君には、もう僕が何を言っているかも分からないだろう。だから、これは独り言だね」
ほむら「……」
QB「あれから、もう何年が経ったんだろう。数えるのも億劫なくらい。一つの星の文明が潰えるくらいの時間が過ぎたね」
ほむら「……」
QB「君は、本当に凄いよ。言葉を発する事もできない状態で、気が遠くなる程の時を戦い続けた。たった一人で」
ほむら「……」
QB「君はもう空っぽの筈だ。感情も、最早存在していないんだろう」
ほむら「……」
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26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:06:26.65 ID:FCRxiVmR0
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QB「はは。君の毒に中てられたみたいだ」
ほむら「……」
QB「尊敬しているよ。君に救いがあって欲しいと思ってる。ふふ、これじゃ不良品として廃棄されてしまうね」
ほむら「……」
QB「まぁ、それでも。……この惑星にやって来て、良かった」
ほむら「……あぅ、あ」
QB「……僕に声を掛けてくれるんだね。ありがとう」
ほむら「……」
QB「ほら、見えてきたよ。あれが、この惑星で最後の魔獣だ」
ほむら「……」バサッ
QB「もう、武器を使う事もままならないか」
ほむら「……」
QB「……最後に、知りたいな。抜け殻になった君の身体を突き動かしているものはなんだい?」
ほむら「……」
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27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:07:12.23 ID:FCRxiVmR0
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『がんばって』
ほむら「ふふ……。ま、まど、か」
QB「……ッ!! そう、だね。ごめん。君は抜け殻なんかじゃなかった。たった一つ、大事なものは抱え続けていたんだね」
ほむら「……」バオッ
QB「行くんだね」
ほむら「……」
QB「大丈夫。君は世界に勝ったんだ。魔獣なんて、ものの数じゃないさ」
Don't forget.
Always, somewhere,
someone is fighting for you.
As long as you remember her.
you are not alone.
おわり
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34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/02(月) 13:21:47.50 ID:drvFSvb00
-
乙
ほむほむ

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