スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
男「店で小銭を払う時、囲碁みたいにパチッて置くの楽しすぎwwwww」
- 1 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/30(火) 02:18:13.41 ID:B8CzsKpCo
-
コンビニにて――
店員「1020円になります」
男(あれ、10円玉ないな……)ゴソゴソ
男「だったら1000円と……」
男「50円で」パチッ
店員「!」
- 3 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/30(火) 02:20:26.68 ID:B8CzsKpCo
-
店員「…………」
男「どうしたの? 早くお釣りをくれよ」
店員「失礼しました! つい見とれてしまって……」
店員「30円のお返しになります」
男「どうもー」
- 4 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/30(火) 02:22:40.84 ID:B8CzsKpCo
-
ザワザワ… ザワザワ…
「今すげえいい音したよな……パチッて」
「きっと名のある棋士に違いないぜ」
「タイトルの一つや二つ持ってるんじゃないか?」
男(ふふふ……いい気持ちだ……)
- 5 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/30(火) 02:24:47.23 ID:B8CzsKpCo
-
男「はい、715円」パチッ
男「1000と……16円」パチッ
男「500円ジャスト!」パチッ
キャーキャー! ステキー! シビレルー! アコガレルー!
- 6 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/30(火) 02:27:48.50 ID:B8CzsKpCo
-
部下「囲碁界の首領(ドン)といわれるあなたの目から見て、あの男はいかがですか?」
長老棋士「うむ……棋士というのは、碁石の打ち方だけで棋力が分かるものだが」
長老棋士「私には分かる……彼は最低でもトッププロ級の実力があると!」
部下「やはり! 私もそう思っておりました!」
- 7 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/30(火) 02:29:34.98 ID:B8CzsKpCo
-
そんなある日――
AI『ココデス』パチッ
トップ棋士「ぐっ……負けました!」
博士「フハハ、やったぞ!」
実況『人工知能≪Stomach Five≫が、ついにトップ棋士を破りましたァ!』
- 8 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/30(火) 02:31:31.31 ID:B8CzsKpCo
-
記者「博士、このたびの快挙、おめでとうございます!」
博士「ありがとう」
記者「これで人間のプロ棋士はあらかた倒してしまいましたが?」
博士「うむ、もっと手こずるかと思ったが、まあこんなもんだよ」
記者「このたびの賞金はいかがいたしますか?」
博士「もちろん、いつも通り全て私のものにして、これからの研究費に回させてもらうよ!」
AI『…………』
- 9 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/30(火) 02:33:54.34 ID:B8CzsKpCo
-
記者「トップ棋士が敗れたということは、人間は人工知能に敗れたということでよろしいですか!?」
長老棋士「いや……まだ一人、人工知能に勝てる可能性のある人物がいる!」
記者「そんな人がいるんですか!? 一体誰でしょう!」
長老棋士「彼だ……あの素晴らしい小銭の払い方をする彼だ!」
長老棋士「彼こそが、囲碁界最後の砦となるだろう……!」
- 10 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/30(火) 02:35:39.37 ID:B8CzsKpCo
-
部下「――というわけなのです!」
部下「どうか、あの最強の人工知能≪Stomach Five≫を倒して下さい!」
男「急にそんなこといわれても……!」
部下「このままでは、人間が人工知能に屈したことになってしまうのです!」
男「参ったなぁ……」
- 11 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/30(火) 02:37:37.97 ID:B8CzsKpCo
-
男(俺、はっきりいって囲碁なんか全然できないのに……)
男(囲碁のパチッてのがかっこよくて憧れて、ああいう小銭の払い方してただけなのに……)
男(トップ棋士が敵わないようなコンピュータに勝てるわけないだろ……)
男(でも、今さら断るわけにもいかないし……)
男(こうなったら≪Stomach Five≫の今までの映像をよく見て、なにか弱点を見つけるしかない!)
- 12 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/30(火) 02:40:33.16 ID:B8CzsKpCo
-
対局当日――
実況『これより、人類対人工知能の最終決戦、男氏と≪Stomach Five≫の対局が始まります!』
実況『≪Stomach Five≫がこの勝負を制すれば、囲碁においては人工知能が人間に勝るということになります!』
男「お願いします」ペコッ
AI『オ願イシマス』
博士(ふん、この男がどれだけ強かろうが、≪Stomach Five≫が負けるはずがない!)
- 13 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/30(火) 02:42:57.17 ID:B8CzsKpCo
-
男「まずは……ど真ん中!」パチッ
実況『おおっと、初手天元! これは珍しい一手だ!』
実況『≪Stomach Five≫はどう対応するのか!?』
- 14 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/30(火) 02:44:32.96 ID:B8CzsKpCo
-
AI『……参リマシタ』
男「ありがとうございました」ペコッ
博士「な、なんだとォォォォォ!?」
実況『なんと、≪Stomach Five≫、いきなり投了! 早くも勝負が決まりましたァ!』
- 15 : 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/05/30(火) 02:46:33.91 ID:B8CzsKpCo
-
パシャッ パシャシャッ パシャッ
記者「いやぁ~、このたびは素晴らしい対局を見せてくれました!」
男「ありがとうございます」
記者「今後のご予定などは?」
男「今日の対局でだいぶ神経をすり減らしましたので、いさぎよく囲碁からは身を引くことにします」
記者「それは残念です! しかし、人工知能といえど、男さんの頭脳には敵いませんでしたな!」
男「いや……あの人工知能は本当に頭がよかったですよ」
男(ふぅ~……危なかった)
- 16 : ◆Vym/hYvqn2 2017/05/30(火) 02:49:34.48 ID:B8CzsKpCo
-
対局前日――
男『お前が明日、俺と戦う人工知能だな?』
AI『ハイ』
男『頼む! この100円で俺を勝たせてくれ!』パチッ
AI『私ニ直接オ金ヲクレル人ハ初メテデス』
AI『私ハ博士ガイツモ賞金ヲ独リ占メスルノガ不満ダッタノデス。イイデショウ』
――――
――
男(普段、小銭をパチパチやってなきゃこのアイディアは思いつかなかっただろう)
男(あんな芸でも、身を助けてくれることってあるんだな……)
― 終 ―

「オリジナル」カテゴリの記事
-
- 巨大脳みそ「大丈夫かい?」女「ええ、大丈夫です」
- エルフ「見ないで……」
- 俺「射精~射精代行~」 男「あっ、射精代行だ」
- 戦闘狂「オレは三度の飯より戦いが好きなんだ!」
- お題
- インタビュアー「いつもこの部屋でオ○ニーしてるんですか?」俺「はい」
- 傭兵「エルフの集落襲うぞ」 仲間A「マジすか」
- 触手娘「死にたい」
- 記者「スポーツ強豪校に取材にやってきた」
- 6月「ちくしょう!!」
- 先輩「うぉー、あっちぃ……」後輩「先輩、みっともないです」
- 世界から愛されたあの子の話
- 村人「化け物め、石を投げつけてやる!」化け物「うう……」
- 就活生「暗くて靴が分からねえ!」成金「どうだ、明るくなったろう」
- 少年「えっ、今日は全員カレーライス食っていいのか!」
コメントする
全ランキングを表示