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千早 「人魚姫・・・ですか?」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 15:29:03.08 ID:kTiVpDf20
 
 あるところに美しい声で歌う人魚のチハーヤがいました

 
ミキ  「チハーヤさんの歌声はすばらしいの!」
千早 「ふふっ、あーりがーとーうー♪」
ミキ  「いつかミキも千早さんみたいな人魚歌姫になってキラキラになるの」

         ~♪  
      (⌒'     , '´⌒´ヽ
   . '´` ⌒ヽ   〈(ハ' リ〉 i   
   ! リ(ヾ))リ,i   ∩゚o ゚ l) i
  (ノ´(l. ゚ ヮ゚ノゝ  Y<><と  i
  '爻 っrrv)c   iXXXく,__i'
   ´__〉XXXlゞ_r' ̄ヽXXrくl´
  l>、XXノ/ ._    ̄r )
     __/   / 、' t  ヽ_
~~~/~~'~'~'.'~'~'~ヽ'~'~'~




3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 15:34:42.24 ID:kTiVpDf20
 
そんなある日、海を漂ってたチハーヤは陸に流れる
美しい楽器の音色が気になりました。

千早 「ちょっと様子を見てみましょう」


(胸に着けた貝殻がとれないように背泳ぎで)向かう事にしました。
どうやら、765国のプリンス(P)が港湾開発を視察に来ていて
その歓迎セレモニーのようです。

 
♪~~

 
亜美 「(ん?あれ、人魚じゃない?)ねー、真美!(グイグイ) 」

真美 「ん、あっ!!にいちょーん、あんなところで女の人が溺れているよ!」


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 15:40:17.27 ID:kTiVpDf20
P  「にいちょーんはやめろ、兄上といいなさい…って

   おい、君!!大丈夫か!!!(キリッ)」

千早 「(ドッキーン!!) だ、だいじょぶです。泳ぐのは得意ですから。」

P  「そう・・・くれぐれも気をつけてね(サワヤカッ)」

千早 「かたじけなく存じます」(バシャバシャ)
 

亜美 「んー・・・あれ人魚じゃないかな?何か泳ぎ方が変だったもん!」

P・真美「!!!(ファンシー世界の住人来たよ!)」

真美 「亜美はまだまだ子供ですなー。(ナデナデ)」

P  「ですなー。(ワシャワシャ)」

亜美 「むぅ・・・・・・そんな風にみえたんだけどなぁ」

P   「あれは、海女さんじゃないかな。亜美」

亜美 「おっかしいなー、…まいいけど」


千早 「……ばれなくてよかったわ」


6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 15:45:58.60 ID:kTiVpDf20
王様 「ところでP、そろそろ嫁を探さないか?」

P   「えっ…何をいきなり…」

王様 「歳はすぐにとる。もう一度言う、歳はすぐにとる。
    ティンときた人なんてそう簡単に現れるものでもないぞ。  
    かく言う私も舞踏会を開いてで婚活を日夜繰り返したものだよ。」

P   「父上のご意向ならしかたありませんね。」
 
 
 こうしてよく分からないやりとりのまま嫁を探すための
 天下一舞踏会を開くことにしました。
 

============================
 
美希 「千早さん、前、街の噂で聞いたんだけど、
    この国の王子様が結婚相手を探しているらしいの」

千早 「んあ!!!おうじさまが!!」

美希 「千早さん!!びっくりしたの!」

千早 「ごめんなさい。取り乱したわ。」

 チハーヤはなんとかして舞踏会に参加できないものかと頭をなやませました


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 15:51:16.85 ID:kTiVpDf20
千早 「そうだったわ。よくよく考えてみると美希って人間になれるわけだし
    相談してみるのが早いわね」

千早 「ミキ、どうやって人間に変身できるようになったの」

美希 「海辺の「マーメイハウス」という家に魔女が住んでいるの」

千早 「マーメイハウス? ・・・それで 何をしに行ったの?」

美希 「海でも育てられる稲を作ってもらったよ」

千早 「それは半端なくすごいわ・・・」

美希 「でも金髪は敷居をまたがせないとか言われて仕方なくピンクに染めたの」

千早 「ピンクに・・・結構頑固なのかしら?」

美希 「ううん、かわいい子だったよ。二度目に行った時は快く教えてくれたし
    おまけにインスタント人間になる方法も教えてくれたの。」(※ちなみに今は金髪です)


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 15:56:41.89 ID:kTiVpDf20
千早 「!!インスタント人間・・・!?」

美希 「3分しか変身できないの」

千早 「ああ、そういうことね。」

美希 「だから人間界の情報収集位にしか使えないかな、アハッ」

千早 「・・・完全版はないのかしら?」

美希 「…千早さん、人間になりたいの?人魚をやめても?

    そうだとしたらミキ寂しいな・・・」

千早 「ごめん…うん、好きな人ができたから」

美希 「そうなんだ・・・でも、千早さんならきっと大丈夫なの。応援するの!」

千早 「ありがとう、ミキ」

こうしてチハーヤはマーメイハウスに当然ながら海路から向かいました


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 16:02:02.53 ID:kTiVpDf20
千早「(トントン)あのー」

?? 「あー今日は客こないなー。」

?? 「(ダンダダダダダダアッサゴハン)海のほうからスタッカートの効いた声が聞こえるわ!
    (ガラッ)いらっしゃーい。」


いかにも強力魔法をくりださんとする
意味ありげな右手
    |      ∧
    |    ∞/ \∞   ←それっぽい帽子
    |  / ̄___ ̄\
    |   ̄ ん'ィハハハj'〉 ̄
    └→ ∩_ゝノ´ヮ`ノノ  O  ←余裕の顔つき 
        l  ~ \/~ ̄lつll
          ̄/___(M)_| ̄ ll  ←これは魔法力を上げるためのアイテムよ
          /___\ ll    と、強調してるMの文字のペンダント
           ∪ ∪  . ll
                 ll  ←これでもかと自己主張する魔法の杖
                 jl

千早 「これは・・・まごうことなき魔女・・・」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 16:07:24.06 ID:kTiVpDf20
 
??「ってかわーいいーーー!(ダキッ) 人魚ね!!こういうのを待ってたのよ!」

千早「くるし・・・(ゴホゴホ) あの!あまりしれたくないので」

??「あ、ご、ごめんなさいね。」

千早「いいえ・・・髪ピンクに染めなくてよかったのですか?」

?? 「(チッ!) ああ…金髪はね。(イメージ的に)ねーんだよ。マッジデ、ねえわ!(ビッチビチビッチヤン!)」

千早「??はぁ・・・」

??「ごめんなさいね。また取り乱しちゃった(テヘッ)」

千早「私チーハヤといいます。人魚やってます」

春香「私ハールカといいます。魔女やってます(ニコッ)」

 
春香「それでちーひゃやちゃん、ご用件は?」

千早「(噛んだわ・・・)えっと、人間、それも完全体に・・・」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 16:12:49.21 ID:kTiVpDf20
 
春香 「それは辞めたほうがいいと思うなー(キッパリ)」

千早 「どうしてですか?」

春香 「だって千早ちゃんかわいいもん・・・という冗談はさておき

千早 「冗談ですか?」

春香 「可愛いのは本当だけど、持続して人間になるときは割と縛りがあるの。

    体の中で自信のあるものを一つ私に預けないと完全な人間になる魔法ができないのよ。」

千早 「では私の自信あるものって・・・」

春香 「声でしょ。顔は残しておかないとね。誰か分からないのは避けたいでしょう。」

千早 「はい・・・」

春香 「嫌だよね。声を失うって大変だよ。

     相手に思いを伝えるのって、普通に喋れても大変なんだからさ、

     ましてや千早ちゃんは歌うことが何より大好きなんでしょう?」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 16:18:07.81 ID:kTiVpDf20

千早 「・・・・・・」

春香 「どうする?」

千早 「おねがいします!」

春香 「分かった。じゃあ、まず声を預かるね。」

千早 「はい」

春香 「呪文をかけるからね… ♪キットワタシガイチバン!デモアナタモソコソコカモ
    ソリャワタシトクラベルカラチョットブガワルイノヨー♪ えい!!」

千早 「(長いし変な呪文…)キャッ!!」

千早 「(モワモワーン) (なったわ・・・人間に…)」

春香 「あら? …そ、その格好じゃ駄目だから、かわいいドレスもサービスであげちゃう。
    うーん、とっても似合うよ(ブイッ!)。…さっきも言ったけどね、千早ちゃん。
    その状況で思いを伝えるのって、間違い無く相当大変だろうけど・・・頑張ってね。」

春香 「あと、個人差はあるけど、1週間ぐらいで体が人型に定着し始めるから、   

    その前なら元の人魚にも戻れるからね。声もそのとき返せると思う。

    まあ、戻る必要はないようないい結果になるといいよね。」

千早 「…(うなずく)」


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 16:23:25.70 ID:kTiVpDf20
 
チハーヤは3日間で、人間の生活になれるため一生懸命トレーニングをして、
恥ずかしく無い程度のダンスも踊れるようになりました。
そして、舞踏会の当日になりました。

=======================

律子 「私の出番ここだけ?まったく理不尽ですね。そんなことより、

    真美姫、亜美姫。もうちょっと姫らしくしてもらわないと困ります!」

亜美 「まあまあそういわずに!」

真美 「教育係りっちゃんもこういう時は楽しまないとね(カミオロシファッサー)」

律子 「いや!やめてー!(キラキラーン)」

亜美 「りっちゃーん超ーーかわいいー!」

真美 「これは今宵限りのお楽しみ映像ですなあ・・・これを
    殿方に見せられないのは残念極まりない、そう思わないかね?亜美君」

亜美 「まったくですな。真美君」

 キャッキャ


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 16:28:41.64 ID:kTiVpDf20
 
千早 「・・・」

P  「今日はわざわざ・・・って君は?」

千早 「(ビクッ!!!)・・・(ペコリ)」

P   「一緒におどりませんか?」

千早 「(やった!やった!)(うなづく)」

P   「・・・(うーん何もしゃべらない。嫌なのかな?)」

千早 「/// (しあわせ・・・。それにしても、人魚界の先輩の

    波井乗り子(ノリピー)さんに手話を教えてもらっておいたらよかったわ・・・。)」

P  「あなたはしなやかな動きでダンスも上手だった。とても楽しかったです。」

千早 「 ペコリ(深深と頭を下げる)」

P  「(かわいいなあ・・・この子は実は恥ずかしがりやさんなんだな)」


P  「それにしてもこうも沢山人がいると忙しいな。あっ、お願いできますか?・・・」

??? 「はーい。(ドタプーン)」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 16:33:55.26 ID:kTiVpDf20
 
1週間後に発表がありました。
王子様はおっぱいの大きな、歌のすごく上手なあずささんという
女性がお嫁さんになることになりました。

チーハヤはあそこで声を出せたら、もっと良い勝負になっていたかもと思い、
すごくショックでした。でもあずささんは見たところ優しそうな女性だし、
王子様もきっと幸せになるだろうと思いました。

このまま人間でいても仕方ないので人魚に戻してもらおうと
ハルーカの家に向かうことにしました。
その道中で街頭テレビを見やると、そこには
 
         でんきや あきづき
_________________
  _______    |     l
  |  ,。、_,。、 LIVE|    |     l
  | く/!j´⌒ヾゝ   |    |     l
  | ん'ィハハハj'〉 < じゃあ~ん♪  []l
  | ゝノ ゚ ヮ゚ノn   |  //|     l
  |_l ⊃目 ノ  __| //. |     l
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               ∑  (ハ' リ〉 i
                   i、゚  l) i


かわいい衣裳をきたハールカが映っていました。


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 16:39:14.91 ID:kTiVpDf20
 
千早「えっえっ?」


ハールカは奇跡の歌声をもつマーメイドアイドルとして
ちゃっかり芸能界デビューしていたのです。

――――――――――――――――――――――――――――――

状況がわからないままにマーメイハウスに向かうと、
そこにはかわいい手紙が挟んでありました。


春香 「この声が気に入ってちょっとお借りして毎日公園で歌ってたら、

    芸能プロダクションスカウトされちゃいました。アイドルとして

    活動することになちゃったの。応援してくれるファンもたくさんできちゃって…。

    もう立場上、ここから離れるわけにもいけなくなったの。

    これだけの人の熱い思いを私の魔法で取り消して、元の鞘に戻すのはできないことはないけど

    起こる副作用がとんでもないの。命の一つや二つは軽く奪う影響が出てしまうの。

    ・・・・・・だから、わがままかもしれないけど・・・本当にごめんね、ちはやちゃん・・・(涙)


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 16:43:34.24 ID:HaawChyN0
ハルカス


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 16:44:32.53 ID:kTiVpDf20
 
   (追伸: 変わりにはならないかもしれないけど、私の声を置いておきます。

   定着を解くはり薬があるから、効いたら人魚に戻ることはできるよ。

   定着が進んでいて効かなかったら、戻れないけど・・・。

   それでも、どうしようもならなくなったら、この飲み薬(いちご味)を使ってみるといいよ。
   
   こんなことしか出来ないけど、千早ちゃんの声は大事に使うから。ファンに夢を届けるから。)」
 
 

千早 「春香…」
 

千早 「えっと・・・定着解除のはり薬…これね(ペタペッタン)」
 
千早 「…無理だったようね。1週間と3日経ってるし・・・」


 千早はひとまずミキに報告することにしました。


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 16:49:47.70 ID:kTiVpDf20
 
美希 「ごめんなさいなの、ミキが魔女を紹介したばかりに…(シクシク)」

千早 「いいのよミキ、泣かないで。私は大丈夫だから。

     それに大地を踏みしめて歩くのも、この声も結構かわいいし案外悪くないのよ。」

美希 「でも、でも・・・」

千早 「ただ、私はもう人魚じゃないし、これからは一緒にいることはできない。

     きっとミキたちにも迷惑かかるだろうし。」

美希 「そんなこと・・・」

千早 「旅に出ることにしたわ、なるべく遠くへ。だから・・・最後に歌を聞かせて欲しいな」

美希 「分かったの。前に千早さんが教えてくれた歌だけど一生懸命歌うね。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
♪ あの海 あの街角は 思い出に残りそうで
この恋が遊びならば 割り切れるのに 簡単じゃない
じゃあねなんていわないで 「またね」って言って~♪
_________________________

チハーヤ 「ありがとう、すごく心に染みるいい歌声だわ。じゃあ、「またね」ミキ」

ミキ    「今までありがとう、千早さん。またね・・・」


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 16:54:56.54 ID:kTiVpDf20
 
こうして、ミキたち人魚のいる海を離れ、千早は隣国へと足をすすめることにしました。

千早 「ミキ…私もこの声になちゃったけど時々歌わせてもらうわ…(よし早速)」
  
千早 「(う~、わっほい!)」

千早 「うーん…やっぱりこの声に慣れるのは時間がかかるかも」

・・・・・・

千早 「それにしても困ったわね、ミキに餞別に貰ったノリも底を尽きたし・・・」

千早 「そもそもノリで取れる栄養分は偏ってるから…
    この場合おにぎりを作ってもらうべきだったかも」
 

 千早は頑張りやさんなのでそれでも黙々と18里以上歩きました


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 17:00:06.90 ID:kTiVpDf20
 
千早 「いたたた…足に豆ができたわ。」

千早 「どうしよう・・・旅だといって飛び出してきたけど当てなんてないし」

千早 「とはいえあの街にもどるのも辛いし・・・」

千早 「…大分歩いてきたし、足もこれ以上動かない

    ひとまずあの木陰で休みましょう(ゴトッ)」

千早 「これは・・・はるかの薬・・」


  l> 飲んでみる(春香、もう一度力を貸して!)

    飲まない  (私は大丈夫よ!)


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 17:10:25.82 ID:kTiVpDf20
 
?? 「それは名案だと思うよ、真ちゃん!」

小鳥 「そうねぇ、私たちはラブラブなのになぜか子供がいないから。
   
    一緒にいてくれるとうれしいわー。ね、雪歩ちゃん」

雪歩 「ですよね。小鳥さん、おかしいですよね…こんなに毎日愛し合ってるのに…」

真  「いや、だってボクはおんなだ・・・」

雪歩 「違うよ真ちゃん!そんなの今は誰も望んでない!誰も得しないよ!(バッサリ」

真  「(´・ω・`)マコリーン」

千早 「(いい人たちなんだろうけど何を言ってるのか分からないわ・・・)」

              )ノ
     .'´7'´`´ヽ , '  ´` , .,'´   `ヽ
     ! 〈(从从リ|i! ノリノ)リ〉l i(ノハヽ  i
     ヽ¶_゚ ヮ゚ノ、iゝ(|゚ ヮ゚;ノ i、゚ヮ ゚l) ノ
      /   ̄lつつ  Y ととl ̄  \
     / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄旦 ̄ ̄旦 ̄ ̄\
   /                     \


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 17:05:15.91 ID:kTiVpDf20
 
千早 「(ゴクッ)めまいがするわ・・・・」

(イザーワターシー エイエイーオーーー レベルアープ♪)

================================

チハーヤは目が覚めるとそこにはおにいさんとおねえさんとおねえさんがいました。
 
 
?? 「おまえは道端で倒れていて3日眠っていたんじゃ」

?? 「ほんによかった」

千早 「ありがとうございます」

?? 「あのぅ・・・どこに暮らしているのですか?ご家族は?」

千早 「ええ、これこれこういう事情があって国を離れないといけなくなって・・・」

?? 「若いのに苦労してるんですね・・・」

?? 「お姉さんも分かるわー。今でこそ幸せだけどあなたぐらいの頃には…」

?? 「ちょっと小鳥さん、ボクそれ何回も聞かされましたよ。」

小鳥 「そうだったかしら?」

?? 「…そうだ!行くあてもないなら、一緒にここで暮らしてみないかな?」


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 17:15:45.45 ID:kTiVpDf20
 
真  「ところで、名前はなんというのかな?」

千早 「チハーヤです」

雪歩 「なんだか、女の子みたいな名前ですね。変ですぅ・・・」

小鳥 「(ピコーン!) ここはひとまず「太郎」と名付けましょう!」

真  「ええのう!」

雪歩 「問題ないですぅ」

千早 「えっ・・・私おんな」

小鳥 「うーん・・・?(チラッ)」

雪歩 「あの・・・(鏡を指差す)」

真  「(・・・仕組みも知ってるじゃん)」
 

鏡を見るとそこには姿かたちこそ千早だけど少しだけ背が縮んだようで
しかも、なぜか男の子の持ち物がついているようです


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 17:20:56.92 ID:kTiVpDf20

千早 「そんな!」

千早 「そんな!」

二度叫ぶほどショックだったチハーヤですが
不本意ながらも「太郎」と名付けられることになり、

ダンス教室をやっているおにいさん扱いの真おねえさんと
薄い本を作るのを生業にしている小鳥おねえさんと
お茶を作っている雪歩おねえさんといっしょに

男の子としてノンビリとくらすことになりました


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 17:26:17.73 ID:kTiVpDf20
 
数年後、そんな中でしなやかな体に育った千早のすむ村では
ある問題が住民を悩ませていました

┌――――――――――――─┐
|南無故府警 不審者情報     │
|                    │
|被害者     村娘数名 .   │
|発生日時    げつようび   . │
|加害者特徴  めっちゃ大きい  |
|詳細       さらわれる    . |
└―――――――――――――┘


どうやら人さらいがあらわれて数人の若い女子をさらっていくらしく
次は才色兼備な長者の娘いおりか、
とにかく若い娘やよいの番だろうというウワサで村はもちきりでした。



真   「ボクも行きたいんだけど、だってここにいる皆が狙われないとも限らないし」

小鳥 「ダメです。認めませんよ」

雪歩 「真ちゃんもさらわれたら、私・・・私・・・」

真   「(やっぱ女って分かってるじゃん) ・・・分かったよ。
    小鳥さん、雪歩、ボクはどこにも行かないから。でも狙われるのも時間の問題だよなあ・・・」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 17:31:30.29 ID:kTiVpDf20
 
千早 「私が行きます!!」

3人 「それもダメ(だ・よ・ですぅ)!」

千早 「私はママたちにここまで大きく育ててもらってありがたかったし、

     今も、本当に毎日が賑やかで楽しいです。

     確かに、最初すごく変わった人たちだなぁと思ったけど・・・。」


真  「(確かに変わってるね)」
小鳥 「(こんなもんだと思うけど・・・)」
雪歩 「(そうかなぁ?)」


雪歩 「で、でも、大切な子をみすみす危険に晒す真似は・・・」

千早 「ダンスも製本も製茶も教えてもらったし、

   今度は私がみんなの力になりたいんです!」

真  「わかった。でもね千早太郎・・・無理だと思ったら逃げるんだよ。
   キミはボクたちの大事な子供なんだからね。」

小鳥・雪歩 「千早太郎ちゃん、絶対に無理したら駄目よ(ですよ)(ギューッ!!)」」

千早 「ママ、ありがとう…」


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 17:36:46.87 ID:kTiVpDf20
 
==========================
こうして月曜日にやって来るという怪物を退治するため
千早は村はずれで待ち伏せることにしました。
そこには体は少女、頭脳はちょっとオトナ、口は悪いけど仲間思いの
庄屋の娘、水瀬伊織ちゃんがいました。
==========================  
 
千早 「あら、水瀬さん」

伊織 「私のやよいを簡単に怪物に渡す訳にはいかないわ」

千早 「私の高槻さんは絶対に守らないといけない!」

やよい「2人とも無理しないで下さい・・・  )ノ`(リ;ヮ;ノ(」

2人  「大丈夫よ!元気を出さないとやよ・・・(ヨコドリッ!)高槻さんらしくないわ!!」

伊織 「フン、さあ、離れていなさいやよい」

千早 「きっと倒して見せるから。」


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 17:40:52.82 ID:dT84TY4W0
なんやこれ


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 17:42:02.37 ID:kTiVpDf20
そうこうしているうちに物凄い地響きとともに、得体の知れない化け物がきました。

怪物 「(ゴゴゴゴゴゴ!)げつようびだよー!!」

怪物 「(ビリビリビリ!)セエブスルヨーーーーー!!」

怪物 「(バリバリバリ!)まなみさんどこですかー!!」

            ヽ)      ズズーン!
          , '⌒:´`ヽ      ズズーン!
         i : : : : : : i          
         ヽ: : : : : :ノ      
            /    \  
          /       \ 
        /          \
      /             \
    /                \
  /                   \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                        <'ヽ,_ァ'>
                 ,'´⌒´ヽ  , '´⌒´ヽ
                〈    i   l     i



伊織 「何よあれ!反則よ!反則!規格外だわ!」

千早 「(3人のママと高槻さんのためにも負けられない。)とはいえ大きい…」

やよい「(…ブルブル)」


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 17:47:31.73 ID:kTiVpDf20
 
 背丈は1丈(3メートル)はある大きな化け物です。
 
 
千早 「ぐぐ・・・なるほどね・・・この強烈な衝撃波で麻痺させたら、モノにするのは造作も無いわね」

伊織 「ただ、私にはこんなチンケな手法はもう通用しないわよ!!
   
    この技を貸して貰うわ!(ツルピカー!)


太 陽 拳!!
゙ |   /  /
'ヽ|_ァ'> /
ィ/⌒ヽ カッ!
i'/'"`"i. ―――
⊃^ヮ゚⊂
Y rハlノ \
ノ_),r J   \
∪ |  ヽ   \
,: :.
:;.
.

   
怪物 「うわー・・・ぇりさーん、りょうさーん、あの人まぶしいですー!(クラクラ)」

伊織 「・・・やよいを食べるのは私を倒してからよ!(ダダッ!!)」

千早 「水瀬さん!?」 


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 17:52:41.73 ID:kTiVpDf20
せめてやられる前に後ろに回り一発けりをぶち込んでやろう、
千早もいるし・・・と決意を持って回り込むいおりでしたが…


伊織「何よこれ…」 
 
その裏側を見てしまい、あいた口が塞がりません
そこにはかたぐるまをした女装少年とまたがる少女、そして
大きなマントを棒で支える女性2人と指示を出している少女がいました
 
 
          ヽ)      ズズーン!
        , '⌒:´`ヽ      ズズーン!
       i     i          
       ヽ _______ノ      
        /⊂  ⊃\  
      / fく ん i 〉  \ 
    /|| nノ' ̄ ̄ヽn  ||\
  /  || ヽ_,、_,、____ノ゙  ||  \
/    ||  ヽi    iノ  || r'⌒´\
´`ヾllヽ.||    ヌ/_ハゞR  || ソ'`"~ル \
ヽ从〉))||    し ソ~  __||ci ー゚ ,ノ ζ
.゚ ヮノつつ   T  T '´( `ヽ. \⊂iハヽ
  /      ||  ||! (八(.キ.) ヽ_~_j'           
  /       ||  || ソ(l゚ ヮ゚ノリ  し'J
'J       O  OとViVlつ

              <'ヽ,_ァ'>
             , '´⌒´ヽ
             l   u  i


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 17:57:53.73 ID:kTiVpDf20
(回想)

        ○尾崎
    
←   ○○   ○
    涼 愛  絵理

        ○鈴木(サイネリア)


絵理 「愛ちゃん。 我々はインペリアルアローという陣形で戦う?
    防御力の高い涼さんが前衛、 両脇を尾崎さんとサイネリアが固める。  
    私は愛ちゃんの後ろを守る。涼さんの上が一番安全だから。
    安心してまなみさんを探して?」

愛  「やる事があって忙しいのに私のまなみさん探しも手伝ってくれる

    絵理さんのこと、私大好きですから。だからあたしもできるだけ協力しますね!」

絵理 「(かわいい、そしてちょろい)」

涼  「(ふたりともかわいい、でも、絵理ちゃんは時々意味が分からないなあ)」


(注 - この陣形は涼に負担がかかります、インペリアルクロスよりも)


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 18:03:01.70 ID:kTiVpDf20
 
愛  「こんな高いところから失踪したまなみさんを探すとは
   さすが絵理さんアイデアのアウトレットモールです!」

涼  「フフフ、絵理ちゃんはやさしいなあ。(愛ちゃんのふとももやわらかい)」

絵理 「(計算通り)尾崎さん大丈夫?」

尾崎 「ええ、大丈夫よ」

鈴木 「センパイー!私も大丈夫ですよ!愛のチカラでー」



ここで空気の読めるいおりんは、もう少しこのなんだか良く分からない流れを見守ることにしました。

伊織 「ちょっとアンタ?こんな仕掛けでよくやってるわねー(呆れながらも感心してる)」

絵理 「予算の都合だからしかたない?」


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 18:08:17.33 ID:kTiVpDf20

 さて、中の状況を知らない太郎こと千早は割とマジモードで


千早 「水瀬さんがやられた・・・もう誰も犠牲者はださないわ・・・」

怪物 「ごめんなさーい、高くてあまり聞こえないですー!」

千早 「相撲で勝負よ!!」

怪物 「(!!)お相撲ですか!手加減しませんよ!!」


ゲンキンな耳をしている怪物はお相撲には興味を示してくれました。
そして千早(太郎)は惜しげもなく服を脱ぎまわし1丁になりました


  , '´⌒´ヽ
  〈(ハ' リ〉 .i
  i、゚ヮ ゚l)∩i
  i ⊃☆ < ペターン!!
  ┝ ┳ ┥__i
  し' `J


ただ、千早の体には女性の頃の名残であった、
あるかないかもわからないくらいではあるが微妙に膨らんでる
ちっぱいがまだ残っていることに本人も気付いてないのでした。
 
そう、じつは春香がくれた最後の薬は「ふたなり薬」だったのです。


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 18:10:06.87 ID:93OMyyyt0
ナナンダッテー


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 18:13:37.67 ID:kTiVpDf20
 
愛  「あれれ、涼さんだいじょうぶですか、なんだかふらついてますよ?」

絵理 「もう限界かな(傘を差す)」

涼  「あ、あれは・・・極小さいながらも、プクンと膨らんだ桃色の乳頭

   ・・・間違い無い(女性だ)!しかし今のボ…私には・・・

    アレにマントがこすれて・・・も、もうだめぇ。

    ぎゃおおおおおおおおおおおおん!!」
 
 
 ドピュ ビュルビュル ビュービュー!
 
 
性に敏感な年齢の化け物の下部分はしっかり女性を感じてしまい
あっさり果ててその場に倒れこみまました


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 18:18:47.61 ID:kTiVpDf20
 
マントの中に突然訪れた栗の花のような初夏の匂いに、
驚きのあまりいおりさんはドイツ語で激怒しました


伊織 「ちょっとこれ!ザーメンじゃないの!変態!ド変態!der変態!」

絵理 「大量・・・」

尾崎 「こら鈴木離れなさい!」

鈴木 「鈴木って言うな!って言うか白い臭いのがべたべたまとわりついて
  
   どうにもならないんデスよー!」

伊織 「キー!全く汚らわしいわ!もうなんで私がこんな目にあうのかしら!」


 /ズッシャーン!! ワーワーギャーギャー\
 

千早 「??72が起こったのかしら・・・」

やよい 「良く分からないけど千早さん、すごいです!!」
 


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 18:23:56.65 ID:kTiVpDf20
  
・・・事態は何とか落ち着いて
 

絵理 「ごめんなさい・・・」

千早 「女だらけの芸術家集団を作りたかった?」

伊織 「こんなバカバカしいことで騒動を起こすなんて・・・信じられないわ!」

千早 「あら、水瀬さんはちょっとは理解できるんじゃないかしら?」

伊織 「ふん!・・・で、あとそこのさらわれた2人はどうするの?この子のこと嫌じゃないんでしょ?」

鈴木 「センパイ、いえ絵理さんと」

尾崎 「いっしょにいたいです。」

伊織 「まあ別に今後迷惑をかけることが無いなら好きにするといいわ。

     絵理・・・幸せにね」

絵理 「ありがとう伊織さん、みなさん。」


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 18:29:06.29 ID:kTiVpDf20
 
==========================

女性の芸術家を取り込んで
女だらけの我田部落(ガーデンブラク)なる要塞を作ろうとする
女勇者エリーの冒険は失敗に終わりましたが、
少数ながら賛同者は得たようです。

そして、いおりの計らいでエリーたちは近くの876村に
「エリーなアトリエ」というパクリ名っぽい工房を開いて
三人で暮らすことになりました。

また、涼は愛ちゃんのまなみさん探しに
もうしばらくつきあうことになったそうです。

こうして、人の心に潜む化け物を爽やかに退治した
千早太郎はその後やよいと結婚して
子供も沢山生まれてしあわせにすごしましたとさ。

==========================


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 18:34:39.82 ID:kTiVpDf20
(エピローグ)

やよい「千早さんはすごいですねー。授乳も手伝ってくれるんですね。」

千早 「折角もらったこの体、大事に使いたいから・・・(これはこれで幸せ・・・ありがとう春香!)」

伊織 「千早には負けたわ、こんな変態能力を持っているとは私も見抜けなかったわ。」
 
 
 
小鳥 「千早ちゃんの話だと・・・あったわよ!雪歩ちゃん!!

    …よし、まだ少し残ってるわね」

雪歩 「小鳥さん、これで3人幸せになりましょう♪」

小鳥 「ふふふ・・・」

雪歩 「(ニコニコ)」

2人 「動かないで、真ちゃん!!」

真  「うわーーーー!」
 
 
 
やよい 「めでたしめでたし」
 
 
   ―【 力・・・じゃなかった千早太郎編 完 】―


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 18:40:05.06 ID:kTiVpDf20
================================

   (>>29 の下を選択した場合)
 

千早 「春香の気持ちは受け取ったけど、安易にお薬に頼るのは良くないわ。ダメ、ゼッタイ」

千早 「(ミキがたまに歌ってたわね・・・なーやんでもしーかたない♪・・・わ。少し休もう) zzz・・・」

?? 「お、おい、だいじょうぶか?」
 
 
~ チハーヤがめをさますとそこには髪の長い女性が2人いました ~
 
 
?  「おお、気付いたぞー、たかねー」

貴音 「それは何よりです」

千早 「あの、ここは?」

響  「心配しなくていいぞ。自分は我那覇響だぞ、こっちが貴音」

貴音 「四条貴音ともうします。ところでご加減はいかがでしょうか?」

千早 「あ、はい・・・ありがとうございます、大丈夫です。」

貴音 「袖振り合うも他生の縁といいます。これも何らかの巡りあわせなのでしょう」


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 18:45:11.58 ID:kTiVpDf20
 
響  「? ところで、どうしてあんなところに倒れていたんだ?」

千早 「カクカクマナイタ」

貴音 「なるほど、千早、それは大変な苦労をされたのですね。」

千早 「はい。でも、地に足を付けて風や土を感じる感覚はこれまでとは

    全く違いますけど、これはこれで心地よい感じです。」

貴音 「ふふ、それはわたくしもこちらに来て実感いたしますわ。」

響  「??(貴音はときどき分からないことを言うな…) まあ、しばらくここにいるといいさー。」

千早 「邪魔ではないですか?」

貴音 「わたくしも響に行き倒れたところを助けてもらったのですよ」

千早 「我那覇さんは優しいんですね」

響  「友達が困っていると助けるのは当然だけど、
    今回はたまたま順序が逆だっただけさー。

貴音 「あの時も全く同じことを響に言われた記憶がありますが・・・」

響  「うう、あまり言わないでくれよー。恥ずかしーさー」

千早 「(クスクス・・・)」


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 18:50:14.25 ID:kTiVpDf20
 
千早 「女性2人で暮らしているのですか?」

響  「ああ、うちはらんじぇりいこうばをやってるんだぞ」

貴音 「ぶらじゃあという舶来物の刺繍細工をした肌着を作って販売おります

響  「儲けは少ないけど多少は売れてるからな。なんくるない(状況)さ」

貴音 「この下着のすばらしさをこの地方の人たちにも広めたいのです。
    形の維持が出来るすばらしい肌着なのですが・・・」

千早 「あ、あの…私にも手伝わせてくだい」
  
千早 「私は似たようなもの(ホタテ貝を)つけていたことがありますから
    分かりますし、多分お力になれることもあるだろうし」

貴音 「な、なんと!」

響  「そ、そうか!それはうれしいぞー」


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 18:55:16.20 ID:kTiVpDf20
 
千早 「でも作り方は分からないから教えてくださいね」

響  「お安いごようさ。こうやってこうしてこうするんだぞ(ちょいちょいちょい)、

    ふぅ・・・できあがりだ」

千早 「えっ、これで…早いしすごくきれいです(…そして大きい)」

貴音 「私はでざいんにはじしんがありますが裁縫の出来は響にはなかなか勝てませんね」

響  「照れるぞ。これだけ頑張って作ってるのだからもうちょっと売れたらイイノニナー」

貴音 「まことですね」


千早 「あの・・・」

響  「最初からそんなにうまく作れるわけではないから気にしなくていいぞ」

千早 「はい、分かりました。そうじゃなくて」

千早 「あちらの部屋で作らせて貰ってもいいですか?
   最初だから作るのを見られるのは恥ずかしくて・・・」

響  「べつにいいぞー。困ったことがあったら言ってくれよな。」

千早 「はい、ではお借りします」


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 19:00:30.40 ID:kTiVpDf20
 
 クッ!ペッターン! クッ!ペッターン!

貴音 「なんだか面妖な音がします。餅つきのような・・・」

響  「おーい、千早、大丈夫カー?」

千早 「(ビクッ)…!ど、どうか見ないでください!」

響  「わかったー」

 ・・・

千早 「できました!」

響  「うーん。千早の作るブラは形が特殊で派手さがないな。」

貴音 「面妖な形をしていますね。」

千早 「私はこれでいいと思うのですが…」ウルッ

響  「で、でも千早は何か考えが合っての形なんだろうな。」

貴音 「わたくしもそう思います。」


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 19:05:38.74 ID:kTiVpDf20
 
貴音 「響、そろそろ」

響  「うん、街に行く時間だ。 じゃあ、行ってくるさー」

貴音 「いってらっしゃい」

千早 「気をつけてください」

こうして響は町へ向かいました。


  スッポンポンダト     ドエライコトサー
♪ ( <i/ン 、       , く\/>ノ
   '`⌒ ` 、 ヽ    f ,'´ ⌒´ヽ
  ( ノV ヽ ) ( ♪  ノ ( ノノVヽ〉  
. ((o、゚ヮ ゚ i人(o))   ((oヽソ゚ ヮ゚ノo))  ___
   /    /        ヽ   ヽ ♪ |   洋 |
   し―-J         し―-J  |ぶ 式 |
♪ _____________| ら 美 |
  / ll_,、__ll  ii_,、_ii ii、______,ii | じ 麗 |
 / (___人___)  (==人==) l___l | ゃ 胸 |
/           ̄    ̄       | あ 当 | 
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ 'ーーー'~


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 19:10:51.24 ID:kTiVpDf20
 
ドタドタドタドタ・・・・

貴音 「外のほうが騒々しいですが、追っ手の者でしょうか?」

千早 「(追っ手??)(チラッ)どうやら我那覇さんのようですよ。」

 (ガラッ)

響  「売れた、物凄くウレタゾー」

貴音 「なんと!!」

響  「それも千早のがたくさん売れたぞ!」

--------------------------------
千早 23着 響 4着 貴音 3着
--------------------------------

千早 「なんだか出し抜いたみたいで・・・」

響  「謝る必要はないぞ。ウチとしては助かるわけだし」

貴音 「そうですよ、一日にこれだけの数を売り上げるとは、過去と比較しても

    わたくし、感服しております。」

千早 「すみません、疲れたから早く寝ますね。明日からも頑張ります。おやすみなさい。」

2人  「オヤスミー」「おやすみなさい」


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 19:16:00.23 ID:kTiVpDf20
 
響  「うーん、それにしても不思議だな。自分たちのも決して出来が悪く
   
    ないのになー。千早のブラジャーだけ売れ行きがいいんだろ?」

貴音 「形もさることながら、何か特殊な細工を施しているのかもしれませんね。」


それから何日かして・・・


響  「あの、千早?」

千早 「なんでしょうか?」

響  「ちょっと作るところをみせてもらたいぞ?」

千早 「ごめんなさい、それはできないです」

響  「千早の製品の何が消費者の心を掴んでいるのか知りたいだけなんだ」

千早 「・・・・・・」

貴音 「…響、これ以上の詮索は千早を苦しめることになりそうです。」

響  「うん、自分ちょっと傷つけてしまったみたいだな、ごめんな、千早」

千早 「こちらこそわがままですみません、私には製品を作ることしか出来ませんが」


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 19:21:13.00 ID:kTiVpDf20
 
・・・さらに後日


響  「(コソッ)でもやっぱり気になるぞー」

貴音 「(コソッ)ですわ。あっ、あれは・・・」


 クッ!!ペッターン! クッ!!ペッターン!


響  「なるほど、ああやって自分でつけて寸法を…って

   これは私たちもたまにやってることだよな・・・」

貴音 「そうですね・・・

  (ガラッ)


千早「………」


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 19:26:25.36 ID:kTiVpDf20
 
響  「うぎゃあああ!ち、ちはや、ごめん!!」

千早 「見ないで下さいとあれほどお願いしていたのに…」

貴音 「・・・申しわけございません、千早。でもやはり見ないでといわれると
    人の性、余計に気になってしまい覗いてしまったのです。」

千早 「・・・響さん、貴音さん。もう、隠していても仕方ありませんね。(バッ!)

   わたしは、このとおりのつるぺたでございます。」
 
 
 (AA略)
 
 
 
貴音 「なんと!これは・・・」

響  「!!」

千早 「うぅ・・・こ、こんな情けない姿を見せた以上、もう恥ずかしくてここには…(トテトテ)」

響  「(ガシッ)それは違うぞ!」

千早 「腕を離してください!」


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 19:32:04.73 ID:kTiVpDf20
 
貴音 「わくしたちは、自分たちのちちのさいずで作れば良いと思っていましたが」

千早 「くっ」

貴音 「そうではない女子のほうが実は多い」

千早 「くっ」

響  「貴音のを見せてもらってもこれくらいだから、それが標準だと思っていたんだぞ。(プルルン」

千早 「くっ」

貴音 「皆、着物を召しているからおいそれとみせてもらうこともありませんから。(ボヨヨン!)」

千早 「…」

貴音 「でも、千早がさいじんぐの大切さを教えてくれたのです(にっこり)」

千早 「・・・!」


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 19:37:18.89 ID:kTiVpDf20
 
響  「ありがとう、ちはやー」ダキッ

千早 「く、苦しい・・・」

響  「これはすばらしいアイデア下着だからな、成長途中の少女が
    大きいブラをする前の過程で付けるにもってこいだぞ!!」

貴音 「まことに。そして運動用にも応用できそうですね」

響  「うんうん。」

貴音 「これからは消費者動向の研究やぷろもーしょんにも力を入れる必要がありそうですね」

千早 「…」

響  「もっと忙しくなりそうだし、これからもいてくれないか?

    自分は貴音、千早と一緒にブラを沢山作って、売って、
   
   喜んでいる消費者の笑顔が見たいぞ。」

貴音 「わたくしからもお願い致します。遠い国から来てここに集った似た境遇を持つ友として」


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 19:39:01.41 ID:hRUehSnj0
消費者ってのがリアルだなwww


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 19:42:37.07 ID:kTiVpDf20
 
 
千早 「…」

千早 「ふふっ、これからもお願いしますね♪ 響さん、貴音さん。」


こうしてらんじぇりい屋は大変繁盛し三人は仲良く幸せにすごしたそうです。
 
 
 
 
千早 「(・・・まあ、72でも、いいですけど。)」
 
 
  【 人魚姫かーらーの  つるぺたのおんがえし編 完 】


=============================
以上で終了です。
見ていただいた方・支援していただいた方に感謝を申し上げます。
ありがとうございました。

参考作品 ― 人魚姫・力太郎・つるのおんがえし


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 19:43:28.65 ID:QVM+K0xA0


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 19:43:53.58 ID:PRMto5hj0
おつ


77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 19:44:21.39 ID:dT84TY4W0
乙なんだこの不思議な空気は


THE IDOLM@STER 如月 千早 (1/10スケール PVC塗装済み完成品)
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人魚姫
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