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恒一「綾野さん、話って何?」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/03(木) 23:23:04.25 ID:+aCfmVnv0
イノヤにて…


綾野「う…うん、あのねこういっちゃん…」

恒一「うん?」

綾野「この前のことなんだけど…」

恒一「え?」

綾野「あの時は…ちゃんとお礼、言えなかったから…」モジモジ

恒一「あの時…ああ、あのガラスが倒れてきた時のこと?」

綾野「うん…」




4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/03(木) 23:25:18.56 ID:+aCfmVnv0
綾野「こういっちゃん、あの時はホントにありがとう」

綾野「こういっちゃんが居なかったら、あたしきっと…あの場で…あの割れたガラスの中で…」

綾野「時々夢に見るんだ…あの時のこと」

綾野「夢の中ではこういっちゃんが居なくて、あたしはガラスの中をのたうち回って…血がいっぱい出て…」

恒一「…危ないとこだったからね、無理もないよ」

恒一「あ、でも僕があんなトコで立ってたせいであの事故に巻き込まれた訳だから…」

恒一「僕こそ、君に謝るべきだったね…綾野さん、怖い思いさせてゴメン」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/03(木) 23:28:35.73 ID:+aCfmVnv0
綾野「そ、そんなことないよ!こういっちゃんは悪くないもん!」

恒一「でも…」

綾野「悪くないよ!悪くない、こういっちゃんは悪くない!あれは災厄だもん!仕方ないことだよ!」アセアセ

恒一「んー…まぁ、そう言ってもらえると僕としても気持ちが楽になるかな」

綾野「こ、こういっちゃんが気に病むことなんてないんだからね?ホントだよ?」

恒一「うん、ありがとう」

綾野「うん!」

恒一「………」

綾野「………ウン…」

恒一「ふふ」

綾野「?」

恒一「君が無事でよかったよ」ニコ

綾野「あう…う、うん…」///


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/03(木) 23:30:55.42 ID:+aCfmVnv0
恒一「で、話ってのはそのこと?」

綾野「うん、こういっちゃんにはいっぱい迷惑かけちゃったから…」

恒一「そんな気にしないでいいのに」

綾野「でも命の恩人だもん、感謝してもしきれないよ」

恒一「僕と綾野さんの仲じゃないか…なんて」

綾野「はう…へへへ」////

恒一「でも、確かに大変だったよね。あの後…」


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/03(木) 23:34:09.55 ID:+aCfmVnv0
あのあと…


綾野「いやあああああああああああッ!死にたくないッ!死にたくないよぉおおおッ!こういっちゃん!こういっちゃぁん!」ガシッ

恒一「綾野さん!しっかりして!もう大丈夫だから!」

綾野「やだやだやだぁ!怖いよ!怖いよこういっちゃぁああ…」ジワ

恒一「!?」

綾野「こわいよ、こわいよぉ~うえっ、こういっ、ひ、ひぃえぇ…えぐっ、ええぐっ」ジワワワー

恒一「あ、綾野さん!?まさか、どこか怪我を……!」

恒一「ってあれ?コレ…血じゃない…?」

綾野「えひっ、ヒッ、ヒッ…うええ~ん、びえぇ~ん、もうやだ、やだよぉ~」じょわわわー

恒一「あーあー」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/03(木) 23:38:09.20 ID:+aCfmVnv0
イノヤ

綾野「//////」カァァ…

恒一「あの時の綾野さん、すごく取り乱してたよね」

綾野「だ、だって…うぅ」

恒一「確かに間一髪だったからな…体の力が抜けちゃうのも仕方ないよね」

綾野「あうう~その事はもう忘れてよぅ…」

恒一「あの後…えっと、確かガラス屋さんが…」

綾野「こ、こういっちゃん、思い出さないでいいよぅ」


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/03(木) 23:41:20.00 ID:+aCfmVnv0
あの後

硝子屋「お、お、おめーらだいづぉぶけぁ!?けがっこさしてねーがぁ?」

恒一「あ、はい、大丈夫です」

綾野「こういっちゃぁ~っ、ひぐ、うえっ、ひっ、ぶひっ、こういっちゃあぁ~…」ギュウウ

硝子屋「大丈夫っておめ、ありゃー!その娘っこ血ぃ流しとるでやー!」

恒一「あ、いや、これはその、血じゃなくて…なんといいますか…」

硝子屋「バガこけぇ!娘っこの足元血溜まりんなっとろうがや!うおぉ~い!救~急゛車ぁ~!救急゛車よんぢくりやぁ~!」

恒一「お、おじさんも落ち着いて…」

硝子屋「まっでろやおめーだづ!いまお医者様呼んだっぺけんでなぁ!」

恒一(どこの生まれだこの人)


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/03(木) 23:44:03.45 ID:+aCfmVnv0
綾野「うええぇ~、ひっく、ええぇ~っ、うえっぐ、えっぐ…」ベソベソ

恒一「まずいな、このままじゃ綾野さんがかかなくてもいい余計な赤っ恥をかいてしまうぞ」

恒一「綾野さん、もう大丈夫、大丈夫だよ、ね?ほら、どこも痛くないだろ?」ぽんぽん

綾野「うええぇ…ヒック、あうあぁ~…こういっぢゃぁ~…」プラーン

恒一「うん、もう大丈夫だよ。怖かったね、でももう大丈夫、だからほら、鼻水ふいて」

綾野「…ほんと?ほんとにほんと?」ズピ

(´・ω・)つ「うん、僕がついてるよ。ほら、立てるかい?」ナデナデ

綾野「う、うん…ごめんねこういっちゃん…」

恒一「なんのなんの、さ、まずは手を離して、それからゆっくり立ち上がってみよう」

綾野「うん、グス、あ、あれ?足に力が入んないよ…」

恒一「腰が抜けちゃったんだね、無理もないよ。さあ、僕の手に掴まって」


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/03(木) 23:47:58.23 ID:+aCfmVnv0
恒一「ほら、しっかり掴まって…そう、そのままゆっくり」

綾野「しっかり握っててね…離しちゃやだよ…」カクカクフラフラ

恒一「離さないよ。心配しないで?」

綾野「ウン…えへへ、なんか…へんなの…」ニコ

恒一「ふふ、そうだね」ニコ

ピーポーピーポー

綾野「!?」ビクッ

恒一「う、まずい」

綾野「ふぇ…ふぇぇ…?」キョロキョロ

ピーポーピーポー

綾野「なに…なんなの…ああ…この音…桜木さんの時とおなじ…」カクカクカク

恒一「あわわ、綾野さんの膝が生まれたての仔鹿状態に」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/03(木) 23:50:21.38 ID:+aCfmVnv0
綾野「ああ…あああ…」ガタガタ

恒一「綾野さん落ち着いて!大丈夫だから!」

ピーポーピーポーピイイイイポオオオオピイイイイイポオオオォォォ…ヴユウウウウウウヴュウウウウウウウッ!!

綾野「ひいぃ…ひっ、ひっ…」ガシッ

『緊急車両が通りますッ!!道を開けてくださいッ!!緊急車両が通りますッ!!進路を、進路を譲ってくださいィイッ!!』

恒一「テンション高いなーここの救急車」

綾野「こういっちゃ…こっ、こういっちゃぁ~…」ぎゅうう~


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/03(木) 23:54:20.37 ID:+aCfmVnv0
恒一「ああ~よしよし、ほら、歩けるかい?ここから離れよう、僕達ケガなんてしてないんだから」

ピイイイイポオオオオピイイイイイポオオオオオオピイイイイポオオオオピイイイイイポオオオオオオ

綾野「こわいよ、やだよ、この音きらい…こういっちゃん、こういっちゃぁあ~」ぎゅう~

恒一「そ、そんなしがみついたら歩けないよ?さ、手を繋いで?ね?」

綾野「こういっちゃん…」

綾野「うん」ギュ

恒一「よし、さあいk

キュルキュルキュリリリリリッ

救急車『あそこだッ!大出血している瀕死の少女発見ッ!』

恒一「救急車がドリフトって…熱すぎだよ夜見山総合病院…」


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/03(木) 23:59:01.10 ID:+aCfmVnv0
救急車『なっ!血溜まりになってるじゃねーか!死んじまうぞ!あの子!!』

救急車『ゴトトッ、あ、おいお前、拡声器つけっぱ…切れ切れ…ガタッあ、いけね…ドヤドヤ』

恒一「…………」

恒一「………」チラ…

綾野「死…?」

恒一「!?」

綾野「死……死……」

恒一「あ…綾野さ…」

綾野「し…しぃ…ッ 死ぬのはやだアアアアアアアアッ!!」じょわわわわわーッ

恒一「ははっまた出た」

綾野「こういっちゃあ~っ、怖いよぉ~っ」がしっ

恒一「ちょっ、綾野さんっ」

綾野「こわいいぃぃ~~っ!」じょわわわわ~

恒一「ウワーあったかーい」ジッワワワー


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 00:02:51.42 ID:IH10rqvI0
イノヤにて


恒一「いや~人ってあんなに出るもんなんだね、驚いたよ」

綾野「//////」プシュー

恒一「結局救命士さんとかに綾野さんのOMORASHI姿を晒しちゃったね…僕の力が及ばなくてゴメン」

綾野「あ、あたしのほうこそ…あとその言い方やめて…」////

恒一「あの後も大変だったね…救急車に乗せようとすると泣きわめいて暴れたり、僕の服の中に逃げ込んだり…」

綾野「へゃっ!?あ、あたしそんなことしてたの?そのあたり全然憶えてないよ…」

恒一「救急車見てからはかなり錯乱してたみたいだからね…」

恒一「あの後、一緒に家に帰った時のことは憶えてる?」

綾野「じつは…あんまり…」

恒一「あの後ね…」

綾野「いいよ、思い出さなくていいよぅ…」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 00:10:59.27 ID:IH10rqvI0
救命士A「じゃあもう一回確認するけど、どこも怪我はないんだね?」

恒一「はい…すみません…」

救命士A「む…たしかによく見ると血じゃないな…うん、光の加減で血だまりに見えたが、血じゃない」

救命士A「つまりこの水溜りは中学3年生にもなってYARAKASIてしまったその子のOMORASHIってことで間違いないね」

恒一「はい…そのようです…すみません、お手数かけちゃって…」

救命士A「いやいやいいんだよ、通報者が焦って見間違えるのも無理はない、普通は来年高校生の女の子がOMORASHIとか夢にも思わないし」

救命士A「じゃあその子のことは君に任せるよ、私は彼女のアッパーカットで顎がイッてしまった同僚を搬送しなくてはならないからね」

救命士B「はぐ…きゅ、救急車を…」ピクピク

恒一「本当にごめんなさい…」

救命士A「はっはっは、彼氏くん、ちゃんと彼女さんを慰めてやるんだぞ!では!」

バタン ぶろろろろろろ…

綾野『こういっちゃ、う゛ええぇ~こういっちゃぁ~』ブルブルブルブル

恒一「綾野さんもう怖いの行ったよ、出ておいで?」

綾野『ぶええぇ~~っ、ひっぐ、ふぶえぇ~~っ暗いよぉ~っ狭いよぉ~っあったかいよぉ~』ガタガタガタガタ

恒一「じゃあ僕の服から頭出しなよ…」////


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 00:15:31.31 ID:IH10rqvI0
綾野「うええ~っ、えっぐ、うひっ、えっ、えっぐ、ひぐっ、ひぃ~っ、びぃぃ~」ヨタヨタ

恒一「ほら、綾野さんちゃんとまっすぐ歩いて、もう夕方だよ」

綾野「えぐ、えぐぅ、きっと、きっと学校さぼってあそんでたバチあたったんだぁ~うええ~ん」フラフラ

恒一「そんなことないって、ほら、行こう?」

綾野「ごべんなさいぃ~もう学校、ヒッ、さぼんないからぁ~ごめんなさいこういっちゃぁ~」ヨタフラ

恒一「それは僕じゃなくてご両親に言うべきだよね」

綾野「うええ~ん、うえええ~ん」ヨタヨタ


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 00:17:08.20 ID:BELrIvII0
綾野さん可愛いすぎだろ…


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 00:19:40.35 ID:IH10rqvI0
恒一「ほら、綾野さん」

綾野「あやいいこになるからぁ~うええ~しいたけもがんばってたべゆからぁ~」

恒一「うんうん、綾野さんはいい子だよ、さ、行こうか。ちゃんと手、握ってるからね」

綾野「ひっく、にんじんも、ひっく、がまんして、ひっく、うえっく」テクテク

恒一「そのうち僕がニンジンと椎茸を使った美味しい料理ご馳走してあげるよ、そう、その調子その調子」

綾野「こういっちゃん、お料理、できるの?」グスグス

恒一「前の学校では料理研究部だったからね。腕によりをかけて作ってあげる」

綾野「ほんと?ひっく、約束だよ?」テクテク

恒一「うん、約束するよ」テクテク

綾野「うん…えへ、なんかちょっと元気でてk

カーカーッ ガァーッ バサバサバサッ ※カラス

綾野「わ゛ーっ!」↓+G

恒一「ああっ、またしゃがみ込んで…」

綾野「ごめんなさーい!ごめんなさーい!ごめっ、うえええ~」ジョワー

恒一「ようでるなぁ」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 00:24:25.26 ID:IH10rqvI0
綾野「えうえぇ~、ヒッ、ヒッグ、ぶええ~っ」グシュグシュ

恒一「困ったな、だんだん暗くなってきたぞ」

綾野「ひっぐ、ぶひっ、こういっちゃん、こういっちゃんどこぉ~、て、手ぇ繋いでてぇ~」ブンブン

恒一「よしよし、ほら、ここにいるよ?さあ、歩けるかい?」ギュ

綾野「うえええ~っうえっ、えうええ~」イヤイヤ

恒一「え、歩けないの?歩かなきゃ家に帰れないよ」

綾野「びええええええ~~っ!!」ジワッ

恒一「あぁしまった、大丈夫大丈夫、お家にはちゃんと帰れるから泣き止んで」

綾野「えっぐ、えぐぅ、おうち、かえる、でも、ヒック、こわいよ、こわいよぉ~」

恒一「うう~ん…どうしたもんかなぁ」

綾野「えぐ、えっぐ、ヒッ、ヒッ、おんぶ、ヒッ」


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 00:29:41.41 ID:IH10rqvI0
恒一「へ?」

綾野「おんぶ、ヒック、こういっちゃんおんぶ、ひっく、して」

恒一「んん…しかし…」

綾野「ヒッ、ひっく、ぐしゅ、ひっく」ビッチョリーナ

恒一「んん~…まあいいか。まあいいかっていうか、もういいか。じゃあほら、綾野さん負ぶさって」

綾野「ひっく、ひっく、うう~」ノシッ

恒一「よいしょっと…おっほー早速染みてきたー」

綾野「ひっく…ひっく…こういっちゃん…」

恒一「はいはい、なにかな~?」

綾野「ひっく、おうた、うたって」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 00:32:41.13 ID:IH10rqvI0
恒一「お歌?うーん歌ねえ…えっと…」テクテク

恒一「どーはドーナツーのード~♪れーはレモンのレ~♪みーは見~んな~の~ミ~♪ふぁーは猪木のファイッ」テクテク

綾野「そーは、ヒック、あおいそらー…らーは、らっぱの、らー…しーは、しー…は…し…し…?」ガタガタガタ

恒一「うわごめん綾野さん」

綾野「し、しー、ひっ、しし、しぃぃ~」ワナワナ

恒一「これは完全に僕が悪かった」

綾野「しーは…し、し、司馬仲達の、しぃ~…」プルプル

恒一「よしっ持ち直した!」

綾野「さあ、うーたー、い~ま~、s

ねこ「にゃー!」

綾野「ひゃあーっ」ギュッ ジュワワワ-

恒一「あっはっは」ジワワワ-


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 00:35:16.72 ID:IH10rqvI0
イノヤにて



恒一「とまあ、こんな具合だったんだけど、憶えてる?」

綾野「ひああああっ!わああああっ!」ガンッガンッガンッ

恒一「綾野さん落ち着いて!テーブルに頭打ち付けて脳挫傷とかシャレになんないよ!」

綾野「えううぅ…////」グッタリ

恒一「とまあそんな具合に、何かにつけて泣き出してはsplashする綾野さんを宥め賺して何とか家に帰ったんだよ」

恒一「綾野さんの家についたときはもう真っ暗で、事情を聞いた綾野さんのお父さんに車で送ってもらう事になったけど…」

恒一「綾野さんが僕にしがみついて離さないし離れたらわんわん泣き出すしで、結局綾野さんちに一泊したんだよね」


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 00:39:23.58 ID:IH10rqvI0
綾野さんが僕にしがみついて離さないし

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
綾野パパ「彩!いいかげんにしなさい!いい年してはしたない!」グイグイ

綾野「やぁぁぁあああだぁああああっ!!こういっちゃんといる!いるのおぉおおおおっ!!」ギュウウー

恒一「ぐええええ…」

綾野パパ「恒一君も困っとるだろう!さあ手を離すんだ!」グググイーッ

綾野「やだやだやだあっ!はぐっ!ふんぎいいいいいいいいいっ!!」ギリギリギリ

綾野パパ「こら!恒一君の襟に噛み付くな!」ググイグイグイ

恒一「あ…ああ…川の向こうでお母さんが…手を振って……」カクカク
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 00:43:47.73 ID:IH10rqvI0
無理矢理離れたらわんわん泣き出すしで

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
綾野「う゛ぇああああああっ!こういっちゃ、こういっちゃああ~っ!わああああ~んっ、う゛わ゛ああぁぁああぁああぁあああんっ!」

恒一「ケホ、そ、それじゃあ綾野さん、また学校で」

綾野「あっああっ!やだっ!やだあああああ!!行かないで!こういっちゃん行゛がな゛い゛でぇぇ~っひいぃ~ん、ぶひぃ~ん!」

綾野パパ「すまんね恒一君、家まで送ろう」ボロッ

恒一「それじゃあ、お願いします…あの、運転できます?」

綾野「ふふふ、奥歯は取れたし顎がバカみたいになってるが問題ないよ」ガチャ

ぶろろろろ~

綾野「こういっちゃああ~っ!まっで、わああまっでよぉ~っ!うわーん、うわあ~ん!」トテトテ

綾野「おいてかないでぇ~っ!ふわぁ~待って、まっでぇ~っ!」トテトテトテ コケッ

綾野「あいたぁーっ!」ズササーッ

綾野「いあ…あー…、ああ~~…はうわあ゛あ゛あ゛~~~っ」プルプル

綾野「う゛あ゛あ゛~~~」プルプル


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 00:48:11.78 ID:IH10rqvI0
結局綾野さんちに一泊したんだよね

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
綾野「あ゛う゛あ゛~~ご、ごういっぢゃぁぁ~、あ゛~、あ゛~」ワナワナ

ぶろろろろ…キッ

綾野「え゛あ゛……?」

綾野パパ「すまん…耐えられんかった…恒一君…家には私が連絡しとくから…」ガチャ

恒一「いえ、仕方ないですよ」ガチャ

綾野「は…はああ゛あ゛~……!!」

綾野「こういっちゃん!こういっちゃあ~ん!」ガバッ

恒一「おっと」キャッチ

綾野「うええぇ~っ!ううぇええええ~~~~っ!」オ-イオイオイ

恒一「綾野さんは泣き虫だなぁ…よしよし」ナデナデ

綾野パパ「…」遠い目
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


恒一「憶えてる?」

綾野「」グッタリ


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 00:52:58.48 ID:IH10rqvI0
恒一「一泊したはいいけど、綾野さんご飯の時も離れようとしないから僕がスプーンで食べさせて…憶えてる?」

綾野「」グッタリ

恒一「お風呂の時も脱衣所からずっと手を繋いだままだったよね…下半身しか湯に浸かれないし、片手だと洗うとき難儀だったな」

恒一「憶えてる?」

綾野「」グッタリ

恒一「綾野さんの時はお母さんが洗ってくれてたけど、ずっと僕の名前を呼んでたのも憶えてないかな?脱衣所で返事してたけど」

綾野「」グッタリ

恒一「で、結局寝る時も離してくれないもんだからご両親の了解を得て一緒に寝たのはいいけど綾野さんが眠れないとか言い出して…」

綾野「」ピクッ


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 00:56:27.82 ID:IH10rqvI0
恒一「命の危険を感じた人は種を残すために性欲が強k

綾野「わああああーっ!」ムクッ

恒一「………!」ビク

綾野「………ッ」ハァ‐ハァ-

恒一「憶えてる?」

綾野「………」ハァ ハァ

恒一「………」

綾野「………」

恒一「綾野さん僕に跨って自分のパジャマのボタンを震える手d

綾野「わああああああああん!!」


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 00:59:37.50 ID:IH10rqvI0
恒一「まさか僕の初めての相手が綾野s

綾野「うわああああこういっちゃん!こういっちゃんてばぁ!」ワタワタ

恒一「綾野さん僕思うんだけど行為中に告白とか反そk

綾野「わーっ!わーっ!ちょっと、聞こえちゃうって、こういっちゃぁん!」キョロキョロ

恒一「綾野さん初めてのくせにOMORASHIしながら絶ちょ

綾野「ばかばかもうやめてよぅ!うええーん!」

恒一「で、二人でシーツに包まって、朝焼け見ながらした約束…」

恒一「憶えてる?」

綾野「うう~……」モジモジ

綾野「………」チラッ

綾野「こういっちゃんのばか…忘れられるわけないじゃんか…」


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:03:22.18 ID:IH10rqvI0
恒一「ふふふ。ごめんね、ちょっと意地悪がすぎたかな」

綾野「ふんだ…こういっちゃんのバカ…嫌い」プクー

恒一「…ごめん、反省してるよ」

綾野「ぷーんだ」プイッ

恒一「あや」

綾野「ひゃっ?うぁ…ん…んんっ、こ、今回は…許してあげるけど…」

恒一「…のさん」

綾野「あっ、もお~」プンスカ

恒一「あははは」

綾野「むぅ~…ふふっ」


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:05:27.08 ID:IH10rqvI0
綾野「ね、こういっちゃん」

恒一「ん?なぁに?」

綾野「えっと、あ、改めて言うね…あの時はどうもありがとう」

恒一「どういたしまして、困ったときはお互い様だしね」

綾野「うん…」

綾野「……」チラ

恒一「?」

綾野「あ、あのね、こういっちゃん…」

恒一「なに?」

綾野「今日ここに来てもらったのはね、お礼を言いたかった事もあるんだけど…」

恒一「うん」

綾野「もいっこ、話しておきたい事があるんだ」


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:08:41.08 ID:IH10rqvI0
綾野「…あのね、こういっちゃん」

恒一「…」

綾野「あたしの両親もね、昔、3年3組の災厄を生き抜いた人でね」

綾野「今年、もし「ある年」だったら…夜見山を出る事になってたんだ」

恒一「……え」

綾野「あたしね…」

綾野「引っ越すの」

恒一「…………」


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:12:08.55 ID:IH10rqvI0
綾野「そんでね、実はもう…引越しの準備は終わってて…」

綾野「夏休みの前に…ここを…離れることになったの」

恒一「…………」

綾野「だから…今日はその事を言いたくて…」

恒一「………」

恒一「…………そう…か」

綾野「………こういっちゃんは…どう思う?」


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:14:24.36 ID:IH10rqvI0
恒一「どうって…それは…」

綾野「………」

恒一「家族の理解があるなら…夜見山の脱出は…生き残る確率が一番高いと思う」

恒一「だからそれは…うん、いいこと…なんじゃないかな…でも僕は」

恒一「う…あ、いや…僕は君が………綾野さんが…安全なら…」

恒一「………ぅ…」

恒一「………」

綾野「………こういっちゃんは…それでもいい…?」


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:18:37.00 ID:IH10rqvI0
恒一「僕は…だって、僕は…」

綾野「こういっちゃんはあたしと離れ離れになったら悲しい?」

恒一「当たり前だろ。あ、いや…でも…綾野さんが安全になるのなら…それは…」

綾野「あたしと離れ離れになったら、嬉しい…?」

恒一「そ、そんなわけないだろ!?」ガタッ

恒一「嬉しくなんかないよ、嬉しいわけがない…!」

恒一「そんなわけないじゃないか…何でそんな事聞くんだよ!」

恒一「そんなこと、あるわけない……でも…でも僕は……」

綾野「こういっちゃん…あたし…どうしよう…どうしたらいいと思う?」

恒一「


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:23:34.28 ID:IH10rqvI0
恒一「行きなよ…」

綾野「………」

恒一「………」

恒一「…やっぱり行かないで」

綾野「……!」

恒一「綾野さん、行かないでくれ」

恒一「僕は君と離れたくないよ」

綾野「こういっちゃん…」

恒一「ごめん、綾野さん、こんなこと言ったって…どうにもならないのに…」

恒一「僕は…最低だ、この後に及んで僕は…あの日約束したのに!」

綾野「………」ウルッ

恒一「綾野さんを守るって約束したのに、絶対に死なせないって誓ったのに…!」

恒一「街を出れば安全なのに…それなのに僕は…この期に及んで君に居て欲しいって…なんて身勝手な…」

綾野「こういっちゃん…っ」ポロ


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:26:26.19 ID:IH10rqvI0
恒一「ごめん…つい…綾野さん、新しい街でも元気で…」

恒一「夜見山を出たらさ、電話してよ。君の無事を確認するまで安心できないからさ…」

綾野「ぶひっ」

恒一「ブヒ?」

綾野「ふぶっ、えひっ、えっぐ、ふへ、へへへぇ…」ポロポロ

恒一「綾野さん…?」

綾野「えひっ、ひっ、ひっかかったぁ…こういっちゃん、ヒック、あた、あ、あたしの演技に、ヒッ、ひっかかってやんのっ」グスグス

恒一「え…えんぎ?」


77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:33:16.98 ID:IH10rqvI0
綾野「さっきの、ヒッ、お、お返しに、ヒック、いじわるしたら、ヒック、すっ、すっかりひっ、信じちゃってっ、えぐ、えぐぅ~」ポロポロ

綾野「こういっちゃんっ、焦りまくりでっ、ふぐひっ、まじ、うけるんでヒッ、すけど、涙でちゃう、おかしすぎてっ」ポロポロ

綾野「引っ越しわ、しゅしゅ、するはずだったけど、ひっく、こういっちゃんが、ズピピ、いるから、いてくれるがらぁっ」ボロボロ

綾野「おと、お父さんにひっ、おねがっ、泣き倒しっ、ひぐっ、こわいけどっ、一人ででもっ、ここで、こう、いっちゃんとっ、ぶふっ」プラ

綾野「ぶたれてもっ、うえっぐ、ひっしで、なんどもっ、なんどもなんどもおねがひひへえっ!ぐしゅっ」ズピ

綾野「そっそしっ、そしたらっ、さいごにっ、ヒッ、いいよっへ、おとさっ、も、お母さんもっ、厄災っ、助け合っでっ、生き残ったからっ」ボロボロ

綾野「おまえもっ、こっ、ここっ、こういっちゃんとっヒッグ、ヒィッグ、たっ助け合っでぇひっ、ひぶえぇえ~~っ、えっ、えっ」ボロボロ

綾野「お父さんたちのっ、ことは、うえぐっ、だいじょぶらって、災厄にっ、ひっく、負けるなって、いっでくれだあぁ~あ~ん」プラ

綾野「だっ、だからっ、あだひっ、こういっぢゃんど、うひっ、ずっど、ずっと一緒なんですぅ~っ」プラプラ

綾野「これからもずっと一緒にっ、いっ、いるんですう~っ、こういっちゃ、ひっかかった、ひぐっ、ひっかかったぁ~うえーん!うええぇ~ん」


79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:38:37.45 ID:IH10rqvI0
恒一「……はぁ~…よっこいしょ」着席

恒一「…まったく…たいした役者だよ…綾野さんは…」グス

綾野「えっぐ、ひっく、演劇部をっ、甘くみちゃっ、ひっく、だめなんだからね?」

綾野「あはっ、ぐしゅ、こういっちゃん、涙目になっちゃって、ひっく、かわいいなあ、もうっ」

恒一「君だって…涙目どころじゃなかったよ…はい、コレで涙と鼻水ふきなよ」

綾野「あたしは、演技だもん、えへへっ」クシクシ

恒一「ま、そういうことにしておくよ…ふふ」

綾野「あーあ、なーにやってんだろ、グス、あたしたちったら…二人して、可笑しい…」グス

恒一「まったく…周りにお客さんがいなくてよかったよ」

綾野「ほんとだね…閑古鳥のイノヤに感謝しなきゃ…あはは」


智香(ひっぐ、ぐしゅ、余計なお世話よぉう…でもよかったね、よかったねお二人さん~っ)えぐえぐ


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:40:25.97 ID:IH10rqvI0
綾野「はーぁ…なんか泣い…演技したらお腹すいちゃったな」

恒一「僕も…何か注文しようか」

綾野「そうだね、ぎゃるそ~ん」ペチン

智香「ギャルソンてのは男の事よ?」グスッ

綾野「ナポリタンくーださい」

恒一「僕はボンゴレビアンコを」

智香「かしこまりました~」


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:43:37.52 ID:IH10rqvI0
智香「お待たせしました、ボンゴレと」

恒一「はい」

智香「ナポリタンですね」

綾野「わーい」

智香「あと、このアイスティーはサービスです」

恒一「え?いいんですか」

智香「ええ」

綾野「わーい…あれ、なんかあたしのジョッキなんだけど…」

智香「はい♪なにかと水分が不足しがちなようですので…」

綾野「あそっか~、って……」

綾野「こういっちゃんのバカぁ!やっぱ聞こえてたんじゃん!うわーん」ポカポカ

恒一「あいたた…」

智香「ごゆっくりぃ~♪」クスクス


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:45:46.06 ID:IH10rqvI0
綾野「ごちそーさまでした!」

恒一「ふぅ…ごちそうさま(アサリの調理がなってないな…)」

綾野「ねね、こういっちゃん」

恒一「なに?綾野さん」

綾野「あのさ、二人だけの時は『あや』って呼んでよ、これからは」

恒一「うーん、考えておくよ」

綾野「うんうん、考えておいてくれたまえ」

綾野「……」

綾野「……」キョロキョロ

綾野(ねね、こういっちゃんこういっちゃん)ヒソヒソ


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:48:09.18 ID:IH10rqvI0
恒一「ん?どうかした?」

綾野(しーっ!)

恒一(…? なに?)

綾野(キスしよ、キス)

恒一(え?ここで?)

綾野(なんか今すっごくしたい気分なの!誰も見てないよ、ほらほら、ね♪)

恒一(恥ずかしいよ)

綾野(ほら、ちゅー、ちゅーってば!)

恒一(後でね)

綾野(うーっ!ううーっ!)タシタシ ※じだんだ

恒一(しかたないな…彩、こっちおいで)

彩「!!」

彩「~~~っ♪」ガタッ


おし まい


85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:49:22.42 ID:BELrIvII0

やっぱり綾野さん可愛いな


87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:51:21.31 ID:IH10rqvI0
あやのん家を全滅させた脚本家は地獄に落ちろ
寝ます。おやすみよー


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:52:22.90 ID:c9HXS/i20
乙でした


89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 01:52:38.94 ID:gdKEARzB0
おもらしって素晴らしい


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 02:14:05.84 ID:IH10rqvI0
綾野「あっ忘れてた…」

綾野「ね、こういっちゃん…あの事は…そのぉ…しばらくクラスのみんなにはナイショにして欲しいの」

恒一「え?しばらくは?なんで?」

綾野「だって…はずかしいもん…」

恒一「ああ、それは構わないけど…え?いずれ誰かに話すつもりだったの?」

綾野「ウン…泉美には頃合を見てあたしが話すから…」

恒一「なんで赤沢さんに?」

綾野「こ、こういっちゃんはわかんなくていいのっ」

恒一「え…う、うん」


綾野(こういっちゃんとこんな関係になったなんて泉美には言いにくいけど…頑張ろう)

恒一(綾野さん、OMORASHIしたこと赤沢さんに自分からバラしたいのか…変な性癖が目覚めたのかな)



おし まい


95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/04(金) 02:15:52.13 ID:c9HXS/i20
おお?
これは必要だったか?

まあいいや乙





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