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ほむら「わたしの親友はおバカさん」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 18:59:48.43 ID:+zFztyYhO
- 『―ちゃん』
『わたし達は友だちだよ』
『…うん……!』
『ずっと』
『ずっとね』
パタン
ほむら「この本の最後のシーン好きだな…」
ほむら「ずっと…お友だち…」
ほむら「…この主役の子が羨ましいな」
ほむら「わたしも…お友だちが欲しいな」
ほむら「……でも、わたしは…」
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 19:05:19.52 ID:+zFztyYhO
- ○月×日
今日も何時もと何も変わらない1日でした。
見滝原に引っ越しても何も変わりません・・・
わたしはひとりぼっち・・・なのかな?
転校しても・・・ずっと・・・
明日は良いことがあるといいな。
でも・・・そんなことないよね?
ほむら
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 19:10:10.86 ID:+zFztyYhO
- ほむら「昨日の日記…」
ほむら「東京から引っ越してきたのに…何も変わらない毎日…」
ほむら「…ずっと病院で過ごす毎日……」
ほむら「お母さんもお父さんも忙しくて、あんまりお見舞いに来られないし…」
ほむら「わたしにお友だちなんて…」
ほむら「…寂しいな」
ほむら「わたしは…もうずっと、ひとりぼっち……」
ほむら「こっちにはお友だちもいないんだよ?」
ほむら「先生や看護師さんしかお話聞いてくれる人いないし…」
ほむら「……うぅっ」 - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 19:11:04.44 ID:jZRmaZge0
- ほむほむ…
- 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 19:15:18.89 ID:+zFztyYhO
- ガララッ
「きょーすけっ♪」
ほむら「えっ?」
「やっほー!元気してた?」
「…ってあれ?」
ほむら「あ、あの…」
「あわわっ!間違えたっ?」
ほむら「ど…どちら様…でしょうか?」
ほむら「ここは、その…わたしの病室ですけど…」 - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 19:20:11.35 ID:+zFztyYhO
- 「あー…えっと……」
「ごめんなさいっ!間違えましたっ!」ペコッ
ほむら「あ、はい…」
「あはは…ごめんね?うるさいよね?」
ほむら「えと…」
「あたしってほんとバカ!」
ほむら「……あの…」
「ってことで、邪魔しちゃってごめんね!」
「んじゃお大事にー!」タタッ
ほむら「あっ…」 - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 19:25:11.50 ID:+zFztyYhO
- ほむら「……」ポカーン
ほむら「…げ、元気な女の子だったな……」
ほむら「はぁ…」
ほむら「わたしも…あんな風になれたらな…」
ほむら「…そしたら…お友だちも…できるのかな?」
ほむら「…でも、わたしなんて……」
ほむら「無理だよね…?」
ほむら「……はぁ」
- 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 19:30:12.55 ID:+zFztyYhO
- ―――
ほむら「………」
ほむら「退屈…かな」
ほむら「…お散歩しようかな」
ほむら「はぁ…」テクテク
屋上
ほむら「見滝原…やっぱり東京とはちょっと違うのかな」
ほむら「でも、お空は同じなんだよね」
ほむら「何も変わらない…何時ものお空」
ほむら「そして、わたしも…」
- 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 19:35:16.38 ID:+zFztyYhO
- 「あれー?迷っちゃったぁ…」
ほむら「あっ…」
「あーっ!さっきのぉ!」
ほむら「ぁ…その…」
「えへへっ!こんにちは!」
ほむら「……こ、こんにちは…」
「ねっ!もしよかったら…なんだけどさ」
ほむら「は、はい…?」
「道教えてくんない?道に迷っちゃってさー…あはは」 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 19:40:12.95 ID:+zFztyYhO
- ほむら「…え?」
「いやさぁ、幼馴染みが入院したからお見舞いに来たんだけど」
「この病室って結構おっきいじゃん?」
ほむら「ま、まぁ…」
「んでね?さっきから探してるんだけど見つからないんだよねぇ…」
「そしたら屋上まで来ちゃってさ、ほんと広すぎるー!っての」
ほむら「あ、あはは…」
ほむら(いくらなんでも方向音痴すぎるような…) - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 19:45:14.74 ID:+zFztyYhO
- 「むむっ!さては今、心の中であたしをバカにしたなぁー?」
ほむら「えっ?い、いやっ!そ、そんなことは…」
「なーんてね!うそだよ、うそっ!」
ほむら「…は、はぁ」
「でさ、よかったら道教えてくれないかな?」
ほむら「えっと…いい、ですよ」
「ほんと?ありがとう!助かるー」
ほむら「…えと、その…こっち…です」
「うん!」
- 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 19:50:16.98 ID:+zFztyYhO
- ―――
さやか「やっぱ広いわぁ」テクテク
ほむら「そ、そうですね…」テクテク
ほむら(何だか緊張するなぁ…)
「いやー、ほんとごめんね?迷惑かけてさ」
ほむら「あ、いえ…そんな…」
「助かるよ、ほんとにありがとう」
ほむら「……」
ほむら(ちょっと…嬉しいな)
ほむら(こんなわたしでも、少しは誰かの役に立てるんだね) - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 19:55:11.91 ID:+zFztyYhO
- 「ね、あんたは何時からここに入院してるの?」
ほむら「…最近、です」
「そっかぁー、怪我?」
ほむら「あ、あの…わたし、体が弱くて……」
「…そっか、お大事にね」
ほむら「…ありがとう…ございます」
「あっ、そうだ!歳はいくつ?中学生?」
ほむら「え?あ、その…今年で、14…です」
「えっ?ほんと?じゃあ中2?」
ほむら「一応…」 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 20:00:19.38 ID:+zFztyYhO
- 「おぉっ!なら同い年じゃん!」
ほむら「え?そうなんですか?」
「うんうん!あたしも14だよ!」
ほむら「そう…ですか」
ほむら(同い年でも全然違うんだな…)
「ねえねえ!もしかして見滝原中だったりする?」
ほむら「…いえ、今はまだ違います」
「そっか…残念だな…」
「って、ん?今は?」
- 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 20:05:17.42 ID:+zFztyYhO
- ほむら「その…今度…退院できたら、転校…するんです」
「見滝原中に?」
ほむら「…はい」
「ほんと?やったー!」
ほむら「?」
「あたしも見滝原中なんだ!しかも同い年じゃん?」
ほむら「ま、まぁ…」
「だからさ!ひょっとしたら、うちのクラスに転校してくるかもしれないじゃん!」
ほむら「…!」
「転校してきたらさ、その時はよろしくね!」 - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 20:10:19.46 ID:+zFztyYhO
- ほむら「…は、はい…!」
「えへへ」ニッ
ほむら「…」クスッ
ほむら(ちょっと…楽しそう…)
「あっ、今から行く幼馴染みも見滝原中だよ?」
「ノートとか見せてあげるんだ、あたしは幼馴染み思いの女の子です!」
「なんてねー」
ほむら「あっ…」
ほむら(ノートに名前が書いてある)
ほむら(えっと…)
ほむら(鹿目まどか) - 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 20:11:49.81 ID:nWIeeFc80
- どういうことだおい!
- 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 20:15:16.34 ID:+zFztyYhO
- ほむら(この子は鹿目さんなんだね)
「ん?」
ほむら「あっ、その…名前が…気になって…」
「あっ、自己紹介してなかったね」
ほむら「しかめさん…ですか?」
「へっ?」
ほむら「あ、いや…だって…」
「あははっ!しかめじゃなくて、かなめよかなめ!」
ほむら「えっ?あ…ごめんなさい…」
- 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 20:20:14.27 ID:+zFztyYhO
- 「よく間違えられてるし、気にしなくていいと思うよ?」
ほむら「うぅ…」
「でも、なんでその名前を?」
ほむら「ノートに名前が…」
「んん?…あぁーっ!」
ほむら「?」
「なんでまどかのノートがあんの?」ガサゴソ
「って…これ、まどかのカバンじゃん…」
「なんで?間違えたのかなぁ?」
「あっ!借りたときにそのままカバンを…やっば…」 - 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 20:25:23.67 ID:+zFztyYhO
- ほむら「その…鹿目さん?」
「あたしはまどかじゃないよ?まどかはあたしの友だち」
ほむら「えっ?」
さやか「あたしの名前はさやか!」
さやか「美樹さやか!」
ほむら「美樹…さん…」
さやか「うん!あんたは?」
ほむら「えっ?」
さやか「あんたの名前」
ほむら「あっ…えと、その…わ、わたしは…」
ほむら「暁美…ほむら…です」
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 20:30:51.42 ID:+zFztyYhO
- さやか「へぇー!ほむらって言うんだ?珍しい名前だね」
ほむら「…」
ほむら(変な名前だもん…)
さやか「いいね、カッコいい名前じゃん!」
ほむら「えっ?」
さやか「よろしくね!ほーむらっ!」
ほむら「…!」
さやか「ほら、手」スッ
ほむら「?」
さやか「あくしゅ!」
ほむら「あっ…」
さやか「よろしくね!」
ほむら「よ、よろしくお願い…します…!」スッ
さやか「うんっ!」ニコッ
ほむら「…えへ」 - 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 20:35:23.45 ID:+zFztyYhO
- ―――
○月△日
今日は良いことがありました!
明るくて、元気な女の子とお話できたの。
その子の名前は美樹さやか。
カバンどころか、病院を間違えるくらいのおっちょこちょいさんです。
ちょっとだけ、おバカさんかも・・・なんてね。
そして、初めて名前を誉められました!
嬉しい。
もしかしたら、お友だちになれるかも!
転校するのが楽しみになりました。
また美樹さんに会いたいなぁ。
ほむら
- 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 20:40:16.67 ID:+zFztyYhO
- ほむら「えへへ」
ほむら「昨日までと違う日記が書けたよ」
ほむら「またお話したいな…会えると良いなぁ」
ほむら「でも…美樹さんの幼馴染みが入院してる病院は別だもんね」
ほむら「だからもう…ここには来ないよね」
ほむら「もう会えないのかな…」
ほむら「転校できれば、もしかしたら…」
ほむら「美樹さん…」
ほむら「おやすみなさい」
- 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 20:45:14.57 ID:+zFztyYhO
- ―――
ほむら「もう夕方だよ」
ほむら「今日も…やっぱり何も無いまま1日が終わっちゃうのかな…?」
ほむら「…昨日みたいなことなんて、何度もあるわけないよね?」
ほむら「美樹さん…会いたいな」
ほむら「……でも、わたしに会いに来るわけなんて…」
ほむら「はぁ…」
ほむら「日記…書こうかな」 - 60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 20:50:07.27 ID:+zFztyYhO
- ガララッ
さやか「ほーむらっ♪」
ほむら「えっ?」
さやか「やっほー!元気してた?」
ほむら「美樹…さん…?」
さやか「えへへ、お見舞いに来ちゃいました!」
ほむら「あ、ありがとうございます!」
さやか「あはは、いいってことよぉ」
ほむら「でも、なんで…?この病院に美樹さんの幼馴染みは入院してないよ?」
さやか「恭介の病院は別だったからねぇ」
- 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 20:55:09.52 ID:+zFztyYhO
- ほむら「じゃあなんで…」
さやか「え?だからお見舞いに来たんだってば」
ほむら「?」
さやか「どうしたの?そんな顔して」
ほむら「だって…」
ほむら(どうして?もしかして、わたしのお見舞いのためだけに…?)
さやか「あっ、そうだ!差し入れ買ってきたんだぁ」
ほむら「えっ?」
さやか「ケーキ、食べれるよね?」
ほむら「え、あっ…はい…!」 - 65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 21:00:08.40 ID:+zFztyYhO
- さやか「そっか、よかったら食べてよ!」
さやか「趣味とか解んないから何買ってくれば良いかわからなくてさぁ」
ほむら「で、でもっ…悪いです…」
さやか「えー?なんで?」
ほむら「だって…わたしなんかに、そんな…」
さやか「ん?もしかして遠慮してる?」
ほむら「そ、それは…まぁ…」
さやか「遠慮なんていらないよ?気にしないで良いって」
ほむら「でも…」 - 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 21:05:15.48 ID:+zFztyYhO
- さやか「ほら、昨日は迷惑かけたしさ」
ほむら「迷惑だなんて、別に…」
さやか「それに…」
ほむら「それに?」
さやか「あたし達、もう友だちじゃん」
ほむら「!!」
ほむら(え―)
さやか「ほむらはあたしの友だちになったのだぁー!」ガバッ
ほむら「きゃっ?」
さやか「うりうりー!」
ほむら「きゃぁっ!ちょっ…美樹さんっ!くすぐったいよぉ!」 - 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 21:10:11.49 ID:+zFztyYhO
- さやか「あはは、ごめんごめん」
ほむら「眼鏡が…」
さやか「あっ!ごめん落としちゃったね」
さやか「はい」
ほむら「ありがとうございます…!」
ほむら「…」クスッ
さやか『あたし達、もう友だちじゃん』
さやか『ほむらはあたしの友だちになったのだぁー!』
ほむら(わたしの…お友だち…!)
ほむら(美樹さん…!)
ほむら「…えへへ」
ほむら(嬉しい…!) - 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 21:15:14.12 ID:+zFztyYhO
- さやか「んっ?よくみたらほむらって」
ほむら「はい?」
さやか「すっげー美人じゃん!」
ほむら「え?えっ?…えぇっ!?」
さやか「ふむ…これではクラス1の美少女である、あたしの立場が危ういぞぉ」
ほむら「そっ、そ…そんなことないです!」
さやか「あはは、謙遜しちゃってぇ」
ほむら「だ、だって!わたしは…!」
さやか「でも嬉しそうだよ?」
ほむら「えっ?」 - 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 21:20:17.78 ID:+zFztyYhO
- さやか「嬉しい時は素直に嬉しいって言えばいーの!」
ほむら「そう…なんですか?」
さやか「そーゆーもんよ?」
ほむら「…」
さやか「何事も素直が一番!ってねー」
ほむら(素直が一番…)
さやか「そんなことより、ケーキ食べよ?」
ほむら「…はい!」
さやか「えへへ、あたしが食べさせてあげよっか?」
- 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 21:25:11.15 ID:+zFztyYhO
- ほむら「えぇっ?」
さやか「ほーら、あーん」
ほむら「で、でもっ」
さやか「あーん!」
ほむら「…」
ほむら(素直に…!)
ほむら「あ、あーん…」
さやか「よくできました!」
ほむら「ほむっ」パクッ
さやか「えへへ、おいしい?」
ほむら「…うん!」ニコッ
さやか「そっか、よかったよかった!」ニコッ - 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 21:30:12.27 ID:+zFztyYhO
- ―――
○月□日
今日も美樹さんとお話することができました。
美樹さんがお友だちになってくれるって言ってくれたのが、すごく嬉しかったです。
そして、わたしが美人だって・・・嬉しい。
それに、わたしのお見舞いのためだけに会いに来てくれたんだよ。
すっごく嬉しいな。
明日も美樹さんと会えると良いなぁ。
明日はもっと良いことがありますように。
ほむら
――― - 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 21:31:43.05 ID:Kc0R+zuj0
- 毎日日記書いてるほむらちゃんかわいい
- 90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 21:35:34.57 ID:+zFztyYhO
- ほむら「やっと夕方になってくれた」
ほむら「今日も来てくれるかな?」
ほむら「美樹さん…!」ワクワク
コンコン
ほむら「!」
ほむら(やった…!)
ほむら「ど、どうぞ!」
「お、おじゃまします…」
ほむら「!?」
ほむら(誰…?)
「うぅっ…」 - 92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 21:40:23.71 ID:+zFztyYhO
- ほむら「えっと…その…」
「あっ?んっと…えと!わ、わたしはその…」アタフタ
ほむら「…?」
「あ、暁美さん…だよね?」
ほむら「あ、はい…」
「そ、そっかぁー…よかった、間違ってなかった…」
ほむら「あの…?」
「は、はいっ!」
ほむら「あ、あなたは…?」
「えっ?あ…わ、わたしは!わたしはね?」
ほむら「…」キョトン
- 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 21:45:14.15 ID:+zFztyYhO
- まどか「わ、わたしっ!鹿目まどか…!」
ほむら「!」
ほむら(美樹さんのお友だちの…!)
まどか「あ、あのね?今日はその…さやかちゃんはお見舞いに来れないって…」
ほむら「あっ…そう…ですか…」
まどか「だ、だから!そのっ…代わりにわたしが…」
まどか「お見舞いにと言うか…えぇっと…」
ほむら「えっ?」 - 99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 21:50:09.68 ID:+zFztyYhO
- まどか(さやかちゃんの代わりにお見舞いだなんて無理だよぉ)
まどか(大人しくて良い子だから大丈夫だって言ってたけど…)
まどか(は、初めて会うんだよ?緊張するよぉ…)
まどか「うぅっ…」
ほむら「…」
ほむら(美樹さんのお友だちが、わたしのお見舞いに?)
ほむら(嬉しい…すごく嬉しいけど、でも…)
ほむら(緊張するよ…) - 100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 21:55:25.51 ID:+zFztyYhO
- まどか「……」オロオロ
ほむら「……」オロオロ
まどか(気まずい…)
ほむら(気まずい…)
まどか「あ、あのっ!」
ほむら「は、はいっ!」
まどか「えぇっと…その…んっとね?」
ほむら「う、うん…」
まどか「暁美さんの…あの、えと…か、カチューシャ!」
ほむら「カチューシャ?」
まどか「す、すっごく似合ってるね!」
ほむら「あ、ありがとう…ございます…」 - 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 22:00:15.11 ID:+zFztyYhO
- まどか「……」
ほむら「……」
まどか「あ、あはは…」
ほむら「あ、その…鹿目…さん?」
まどか「な、なに?」
ほむら「鹿目さんのそのリボン…すごく可愛い、です」
まどか「えっ?ほんと?」
ほむら「う、うん」
まどか「ちょっと派手すぎない…かな?」
ほむら「に、似合ってます」 - 105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 22:05:16.26 ID:+zFztyYhO
- まどか「そ、そっか!…あ、ありがとう…!」
ほむら「い、いえ…」
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「こ、このリボンね?」
ほむら「え?」
まどか「今日、新しく代えたばっかりなんだ…!」
ほむら「そ、そうですか」
まどか「え、えへへ…似合ってるって言ってくれてありがとう」
ほむら「い、いえ、そんな…」 - 107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 22:10:26.24 ID:+zFztyYhO
- ほむら「わたしも…」
まどか「え?」
ほむら「…わたし、このカチューシャ…気に入ってて…」
ほむら「似合ってるって言ってもらえて、嬉しい…です」
まどか「そう…!」
ほむら「えと、その…嬉しい…!」
まどか「…えへへ」
ほむら「?」
まどか「あっ、いや…何だか嬉しくって」
まどか「ありがとう」 - 109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 22:15:10.71 ID:+zFztyYhO
- ほむら「鹿目さん…」
まどか「……」
ほむら「……わたしこそ―」
まどか「わ、わたし!邪魔…だよね?」
ほむら「えっ?」
まどか「ごめんね…わたしなんかじゃ、さやかちゃんの代わりなんてなれっこないよね」
ほむら「そんなことは…」
まどか「…か、帰るね!急に来ちゃってごめんなさい…」
まどか「迷惑かけちゃったよね?」
まどか「さ、さようなら!」 - 112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 22:20:20.20 ID:+zFztyYhO
- ほむら「あっ…!」
まどか「うぅっ」タタッ
ほむら「ま、待って!…待ってください!」
まどか「…暁美さん?」
ほむら「その、鹿目さんは邪魔なんかじゃないです」
まどか「!」
ほむら「それに迷惑なんて…ただ、わたし…緊張しちゃって…」
ほむら「ほんとは、すごく嬉しいんです…!」
ほむら「鹿目さんがお見舞いに来てくれたこと…すごく嬉しい!」 - 116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 22:25:13.95 ID:+zFztyYhO
- まどか「暁美さん…!」
ほむら「そ、そのっ!よかったら…よかったらで良いんですけど…」
ほむら「もっと、わたしとお話…してくれませんか?」
まどか「…!」
ほむら「鹿目さん…」
まどか「…うんっ!」
ほむら「!」
まどか「こんなわたしで良かったら、たくさんお話したいな…!」
まどか「暁美さん」ニコッ
- 118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 22:30:08.30 ID:+zFztyYhO
- ―――
まどか「それでね?その時のさやかちゃんったら…」
ほむら「美樹さんが?」
まどか「パジャマのまま学校に来たんだよ?」
ほむら「えっ?なんで?」
まどか「気づかなかったんだって」
ほむら「えー?誰も教えてくれなかったのかな?」
まどか「寝坊で遅刻だったからね」
ほむら「あぁ…なるほど…ふふっ、美樹さんらしいね」
まどか「てぃひひ!そうだね」 - 120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 22:35:27.31 ID:+zFztyYhO
- まどか「あっ!このことは、さやかちゃんには内緒だよっ?」
ほむら「うん、大丈夫。言わないよ」
まどか「えへへ、ありがとう」
ほむら「ううん、そんな」
まどか「あ…そういえば…」
ほむら「?」
まどか「今さらかもしれないけど、どうやって暁美さんはさやかちゃんと知り合ったの?」
ほむら「えっ?聞いてないの?」
まどか「うん、教えてくれないんだよ?」 - 122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 22:40:16.24 ID:+zFztyYhO
- ほむら「そっか…言いづらいよね」
まどか「何があったのかな?」
ほむら「んー…美樹さんには内緒だよ?」
まどか「うん!約束するよっ」
ほむら「それじゃあ…その、何て言えば良いのかな」
ほむら「…病院を間違えた…でいいかな?」
まどか「えっ?」
ほむら「恭介くんって幼馴染みのお見舞いに来るつもりが」
ほむら「間違えて、わたしの病室に来ちゃったの」 - 124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 22:45:17.43 ID:+zFztyYhO
- まどか「えー?そんなの絶対おかしいよ!」
まどか「だって上条くんの病院は向こうだし、名前も全然違うよ?」
ほむら「そうだよね…」
まどか「それに、上条くんの病室は801番だけど、ここは…」
ほむら「128…だもんね」
まどか「名前も病室も番号も違うのに…どんな間違いをしたらここに来るんだろ…?」
ほむら「んん…わかんない…」
まどか「わたしも…」 - 126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 22:50:36.42 ID:+zFztyYhO
- まどか「うーん…」
ほむら「んーと…」
まどか「ある意味、この間違いは奇跡…かもね」
ほむら「う、うん…まるで魔法か何かを使ったみたい…」
ほむら「普通なら…まず間違えないよね?」
まどか「奇跡も魔法もあるのかな?」
ほむら「…美樹さんってすごいね」
まどか「うぇひひ、ほんとにね」 - 130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 22:57:04.62 ID:+zFztyYhO
- ほむら「ふふっ」
まどか「あ!他にもさやかちゃんのお話あるよ!」
ほむら「えっ?なに?」
まどか「えっとね?…あっ、ふぁっ…」
ほむら「?」
まどか「まどしゅんっ!」
ほむら「!?」
まどか「…えへへ、ごめんね?くしゃみしちゃった」
ほむら「あ、くしゃみ…なんだ」
ほむら(わたしの聞き間違い…だよね?) - 136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 23:00:40.45 ID:+zFztyYhO
- まどか「うぅっ…」ブルブル
ほむら「寒いの?」
まどか「う、うん…ちょっとね」
ほむら「ご、ごめんなさい…わたしだけお布団使っちゃって…」
まどか「ううん、気にしなくて良いよ?」
ほむら「でも…こんな時間までお話につきあってくれたいし…」
まどか「もう帰らなきゃいけないね」 - 138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 23:05:09.17 ID:+zFztyYhO
- ほむら「か、鹿目さん!」
まどか「なあに?」
ほむら「今日は、その…すごく楽しかったです!」
まどか「暁美さん…!」
ほむら「鹿目さん、本当にありがとう」
まどか「うん、わたしもすごく楽しかったよ?」
まどか「また来てもいいかな?」
ほむら「う、うんっ!」
まどか「えへへ、それじゃあ次はさやかちゃんと一緒にくるね?」 - 139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 23:10:41.61 ID:+zFztyYhO
- ほむら「ま、待ってます!」
まどか「えへへ、わたしも楽しみにしてるね」
ほむら「鹿目さん…!」
まどか「それじゃ、またね!」
ほむら「さ、さようなら…!」
まどか「ばいばーい!」
ほむら「ばいばい…!」
ほむら「…えへへ」
ほむら「鹿目まどか…さん、か」
- 141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 23:15:56.05 ID:+zFztyYhO
- ○月▽日
今日もすごく楽しい1日でした。
新しいお友だちができたんだよ!
彼女の名前は鹿目まどか。
初めは気まずくて、どうしたらいいかわからなかったけど・・・
でも、お話したらとても良い女の子でした。
今度は美樹さんと2人でお見舞いに来てくれるって言ってくれたの。
すっごく嬉しいな。
明日が楽しみ!
ほむら - 143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 23:20:52.31 ID:+zFztyYhO
- ―――
コンコン
ほむら「あっ…!」
ほむら「どうぞ!」
さやか「…おじゃまします」
ほむら「美樹さん…!今日は来てくれたんだ」
さやか「昨日は居残りくらってさ」
ほむら「そうだったんだ」
さやか「…まどか、どうだった?」
ほむら「美樹さんと一緒ですっごく楽しかったよ」
さやか「…そっか。まどか、喜ぶだろうなぁ」 - 149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 23:25:08.22 ID:+zFztyYhO
- ほむら「…あの、鹿目さんは?」
さやか「………」
ほむら「美樹さん…?」
さやか「まどかは…」
ほむら「えっ?」
さやか「まどかは…もうっ…」
ほむら「えっ?えっ?み、美樹さん?」
さやか「まどかは…昨日…ここの帰り道で…」
ほむら「…!」
ほむら(まさか…)
さやか「まどかはっ…!」
ほむら「ぁ…」サーッ - 151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 23:28:16.77 ID:Hs+wn7CN0
- えっやめろ
- 154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 23:30:10.26 ID:+zFztyYhO
- さやか「っ…」
ほむら「そ、そんな…うそ…」
ほむら「うそ!うそでしょ?」
さやか「帰り道で…風邪を拗らして…」
さやか「もうここには…!」
ほむら「そんな!なんで?なんで鹿目さんが風邪に!」
ほむら「…って、あれ?」
さやか「くくっ…へへへっ」
ほむら「み、美樹さんっ!」
さやか「あははっ!ごめーん!」 - 155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 23:35:26.42 ID:+zFztyYhO
- ほむら「も、もうっ!」
さやか「いやぁー、中々いいリアクションだったよ?」
ほむら「うそじゃなくても、言って良いことと悪いことがあるよ!」
さやか「そーりーそーりー」
ほむら「もぉ…びっくりした…」
さやか「ごめんってばぁ」
ほむら「…でも、よかった」
さやか「まどか、今日は学校休んでたから昨日2人で何をしてたのかわかんなかったんだよね」 - 158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 23:45:16.76 ID:+zFztyYhO
- ほむら「昨日はたくさんお話したよ」
さやか「そっか、それは良かったー」
さやか「…あたしの悪口とか言ってないでしょうね?」
ほむら「ほむっ?」
さやか「むむっ!あーやーしーいー!」
ほむら「わ、悪口は言ってないよ!」
さやか「じゃあ何を言ったのさー!」
ほむら「えっ?それは…えっと」 - 161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 23:50:27.34 ID:+zFztyYhO
- さやか「話さないとぉ…こうだぁー!」
ほむら「きゃっ?」
さやか「こらー!2人で何の話をしてたのだぁー!」
ほむら「ちょっと…ぃやっ!あははっ!」
ほむら「は、話します!話すからやめて!」
さやか「よーし、それじゃ話してくれたまえ!」
ほむら「はぁ…はぁ…」
ほむら「ふぅ…その、美樹さんは凄いなって」 - 163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/06(日) 23:56:03.89 ID:+zFztyYhO
- さやか「凄い?あたしが?」
ほむら「う、うん」
さやか「ん?何かしたっけ?」
ほむら「その…何をどう間違えたらここの病室にたどり着いたのかなって」
さやか「あ、あぁ…凄いってあたしの頭が…ね」
ほむら「あはは…」
さやか「んー…言われてみれば、何で間違えたんだろ?」
ほむら「えっ?わからない…の?」
さやか「うーん?」 - 165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 00:02:33.38 ID:womPnabdO
- さやか「……?」
ほむら「えっと…」
さやか「あれ?何でだろ?ほんとにわかんない…」
さやか「ただ、迷わずに向かってったらここに着いたって感じ?」
ほむら「…」キョトン
さやか「それから、何かに導かれたような…?」
さやか「何でだろ?不思議と自信あったんだよね」
さやか「もしかして、神様があたしをほむらに会わせるために!とか?」 - 167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 00:06:30.99 ID:+zFztyYhO
- ほむら「神様が…?」
さやか「うん!なんかさ、あたし達を繋げる不思議なパワーがあったのかもよ?」
ほむら「不思議なパワー…」
さやか「そうそう、あたしとほむらが仲良くなりますようにー!みたいなさ!」
ほむら「そうなのかな?」
さやか「まぁわかんないけどさ、その方が何か素敵じゃん!」 - 168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 00:11:45.74 ID:womPnabdO
- ほむら「素敵…うん、そうかも」
さやか「でしょ?」
ほむら「あっ、不思議なパワーと言えば…」
さやか「ん?」
ほむら「…その、実はわたし、毎日日記書いてて……」
さやか「へぇー!そうなんだ!見せてよー」
ほむら「それは…ちょっと恥ずかしい、かな?」
さやか「…あ、それもそうだね」
ほむら「ご、ごめんね?」
さやか「んーん、良いよ別に。でさ、日記がどうしたの?」 - 171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 00:15:45.20 ID:womPnabdO
- ほむら「日記にこうなりたいな。って書いたら、ほんとに叶ったの」
さやか「叶った?願いが?」
ほむら「うん…!」
―――
○月◎日
今日から日記を書こうと思います。
何か1人でもできることはないかって思って。
今はまだ、ひとりぼっちだけど・・・
でも、いつかお友だちができるよう頑張ります!
ほむら - 173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 00:20:21.30 ID:womPnabdO
- ほむら「こんな感じに毎日書いてるんだよ」
さやか「へぇ!なかなか可愛いですなぁ」
ほむら「えっ?そ、そうかな?」
さやか「うんうん!可愛いよ!」
ほむら「えへへ…」
さやか「ねっ?次のページも見せてよ?」
ほむら「う、うん。いいよ」
さやか「ありがと!おっ…これはあたしと会う前の日の日記だね」
ほむら「うん」 - 175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 00:25:33.92 ID:womPnabdO
- さやか「明日は良いことがあるといいな」
さやか「あっ!もしかしてこれって…!」
ほむら「うん、美樹さんと会うこと…だと思うの」
さやか「たしかに!えへへ、何か嬉しいな」
ほむら「…えへ」
さやか「次の日は…おお!嬉しいこと書いてくれてるじゃん!」
さやか「って…ちょっとだけ、おバカさんかも…だとぉ?」
ほむら「あっ?これは!」
さやか「でも最後にまた、あたしに会いたいって書いててくれてるから…」
さやか「ゆるすっ!」 - 177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 00:31:09.55 ID:womPnabdO
- ほむら「美樹さん…ありがとう」
さやか「えへへー、照れるね」
さやか「んで、次は…あたしと会うより、もっと良いことが…ねぇ」
さやか「…まどか、か」
ほむら「鹿目さん…!」
さやか「むぅー、何かまどかに負けた気分」
ほむら「そ、そんなことないよ?2人とも…」
ほむら「2人とも、大好きだから」
さやか「ほむら…えへへ、ありがと!」
ほむら「えへへ」 - 178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 00:36:00.12 ID:womPnabdO
- さやか「そして昨日は…明日が楽しみ、だね」
ほむら「これも美樹さんが来てくれたから叶ったのかな」
さやか「あはは、そうかもね」
さやか「って言うか結局全部見ちゃったね」
ほむら「あっ…ま、まぁ良いかな」
ほむら「それよりも…やっぱり、わたしの願いが叶ってるような気がするの」
さやか「…魔法の日記…とか?」
ほむら「う、うん…たまたまだとは思うけど…」
ほむら「でも、もし本当にそうだとしたら…」 - 182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 00:40:08.33 ID:womPnabdO
- さやか「ん?この日記ってどこで買ったの?」
ほむら「えっ?あ…これは、東京で…」
ほむら「あれ?見滝原に来てから…あ、あれっ?」
さやか「ほむら?」
ほむら「…えぇっとぉ……」
さやか「…もしかして、覚えてない?」
ほむら「…う、うん」
さやか「なるほどねぇ…あたしと同じか」
さやか「あたしもどうしてここに来たのか覚えてないしさ」 - 186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 00:45:25.28 ID:womPnabdO
- ほむら「…!」
さやか「ひょっとしたらさ、本当に神様のいたずらなのかもね」
ほむら「神様の…いたずら…」
さやか「うーん…いたずらと言うよりも、神様がくれたプレゼント?」
さやか「あたしとほむらの仲が良くなりますようにー!っさ」
ほむら「美樹さん…」
さやか「それに、まどかもさ!」
ほむら「鹿目さん…」
さやか「だってそうじゃん?これがなかったらさ、こうして会うことは…」
さやか「少なくとも、ほむらが転校するまではなかったと思うんだ」 - 187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 00:50:11.23 ID:womPnabdO
- さやか「だからどこかの優しい神様があたし達を導いてくれたんだよ!」
ほむら「…うん、そうかも」
ほむら「優しい神様が…わたしにお友だちをプレゼントしてくれたのかな」
さやか「でしょ?でしょ?神様に感謝しなきゃね」
ほむら「うん!神様、ありがとうございます…!」
さやか「ありがとー!」
『てぃひひ』 - 192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 00:55:10.50 ID:womPnabdO
- ほむら「!?」
さやか「えっ?」
ほむら「…?」
さやか「い、今…まどかの笑い声が聞こえたような…」
ほむら「わ、わたしも…鹿目さんの笑い声が…」
さやか「…まさか、ね」
ほむら「鹿目さん…」
さやか「それよりも、何でも願いが叶う日記かぁ」
さやか「いいなぁ、あたしも欲しいなー」
ほむら「…書いてみる?」
さやか「えっ?いいの?」 - 196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:00:09.34 ID:womPnabdO
- ほむら「うん、いいよ」
さやか「やったー!」
ほむら「…あれ?」
さやか「ん?」
ほむら「……ない」
さやか「えっ?日記が?」
ほむら「う、うん…」
さやか「えぇっ?今までここにあったじゃん!」
ほむら「で、でも…ないよ?」
さやか「そんな?ちょっ…えっ?なんで?」
ほむら「…もしかして」
さやか「えっ?なに?」 - 197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:01:58.61 ID:+Bdtrx320
- ほむほむ?
- 199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:05:42.36 ID:womPnabdO
- ほむら「わたしの願いが叶ったから…なくなっちゃったのかな?」
さやか「ほむらの願いが叶ったから日記が消えるの?」
ほむら「…うん、だってわたしの一番の願いはもう叶ったから」
ほむら「お友だちが…美樹さんが、鹿目さんができたから…!」
ほむら「だから、わたしにはもう日記は、魔法の日記は必要ないの」
さやか「魔法の日記は役目を果たした…ってことね」
ほむら「うん…!」 - 201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:10:24.78 ID:womPnabdO
- さやか「そっか、それなら仕方ないね」
ほむら「美樹さん、ごめんね?」
さやか「えっ?何が?」
ほむら「…わたしだけ、願いを叶えちゃって」
さやか「あぁ…いいよ、ほむらの日記なんだしさ」
さやか「それに、あたしの願いは日記がなくても叶うからさ!」
ほむら「えっ?そう…なの?」
さやか「うん!あたしの願いはさ、神様じゃなくてほむらが叶えてくれるもん」 - 202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:15:34.58 ID:womPnabdO
- ほむら「わ、わたしが…美樹さんの願いを?」
さやか「うん!ほむらが叶えてよ!」
ほむら「でも…わたしは魔法なんて使えないよ?」
さやか「大丈夫、これには奇跡も魔法もいらないからさ」
さやか「ただちょっとだけ、勇気があれば大丈夫だよ」
ほむら「勇気が…?」
さやか「そ、ほむらの勇気」 - 205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:20:18.88 ID:womPnabdO
- ほむら「わたしの…勇気…」
さやか「うん。だからさ、あたしの願い…叶えてくれないかな?」
ほむら「…」
ほむら(わたしは、もう願いが叶ったんだもん)
ほむら(だから今度は…!)
ほむら「うん、いいよ」
さやか「ありがと!ほむら!」
ほむら「えへへ」
ほむら「あたしの願いはさ、ほむらが―」
――― - 206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:21:58.39 ID:dGbMbJ7/0
- 唐突にほむらだけになった
- 209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:27:14.31 ID:womPnabdO
- >>205
杏子「ロッソ・ファンタズマ!」
マミ「もう、2人の邪魔をしちゃダメでしょ?」
杏子「だってこうでもしないと、あたしらの出番がないじゃんかよー!」
マミ「まあまあ、今は我慢して。ね?」
杏子「むぅー」 - 208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:25:17.91 ID:womPnabdO
- ○月☆日
今日から新しい日記を書こうと思います。
もう魔法の日記じゃないけど、それよりも大切な日記。
わたしだけの日記じゃなくて、みんなの日記。
みんなで―わたしとわたしの親友と一緒に書く日記なの。
これから毎日、楽しいことをたくさん
いっぱい、いっぱい書けるように頑張ります!
ううん、絶対に書けるよね。
だってわたし達は・・・えへへ
ほむら - 211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:33:29.84 ID:womPnabdO
- 母「ほむらちゃん、そろそろ眠らないと寝坊しちゃうわよ?」
ほむら「はーい」
母「明日から見滝原中学校に通うんだからね?」
ほむら「うん、わかってるよ」
母「大丈夫?勉強もちゃんとするのよ?」
ほむら「大丈夫だよ、それに親友もいるから」
母「親友…ふふ、そうよね」
ほむら「わたしの親友はおバカさん」
ほむら「だけど、優しくて明るい元気な女の子」
ほむら「そして、リボンの似合う可愛い女の子」
ほむら「2人とも、わたしの最高の親友だよ!」ニコッ - 212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:35:52.92 ID:womPnabdO
- ―――
ピンポーン
ほむら「来た…!いってきます!」
母「いってらっしゃい、楽しんできてね」
ほむら「うんっ!」
母「ふふっ」
ガチャッ
さやか「おはようっす!」
まどか「おはよう、ほむらちゃん」
ほむら「おはよう、さやかちゃん!まどかちゃん!」 - 215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:40:50.72 ID:womPnabdO
- ほむら「迎えに来てくれてありがとう」
まどか「えへへ。わたし達、この日をずっと楽しみに待ってたんだよ?」
さやか「今日からは3人、明日からは4人で登校できるね!」
ほむら「4人…あっ、志筑さん…だよね?」
さやか「うん!今日は3人で行ってくれってさ」
さやか「仁美なりに気を使ってくれたのかな?」
ほむら「そっか…まだ、志筑さんとは会ったことがないから…」 - 217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:45:09.19 ID:womPnabdO
- まどか「仁美ちゃんは忙しくて、なかなか時間がなかったからね」
さやか「まっ、学校で会うんだしさ!それに…」
まどか「ほむらちゃん、わたし達のクラスに決まったんだよね?」
ほむら「うんっ!」
さやか「えへへっ!やったね!」
まどか「わーい!」
ほむら「えへへ、嬉しいな」
さやか「だね!これは日記の力じゃなくて運命だったんだよ!」
さやか「ブルーディスティニー!さやかちゃんの運命!ってね」
まどか「さやかちゃん、わけがわからないよ」
ほむら「さやかちゃん、わけがわからないよ」 - 220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:50:08.32 ID:womPnabdO
- さやか「あーっ!また2人してハモってぇ」
さやか「ほんと、気が合うよねー。あんた達って」
まどか「えへへ」
ほむら「えへへ」
さやか「でーも、さやかちゃんも負けるわけにはいかんぞぉ!」
さやか「まどかもほむらもあたしの嫁になるのだぁー!」
まどか「にっげろー!」
ほむら「ふふっ」
さやか「まてー!」
キャッキャッ - 223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:55:12.44 ID:womPnabdO
- ―――
まどか「そろそろ学校につくよ」
ほむら「う、うん…」
さやか「ほむら、緊張しちゃってる?」
ほむら「…す、少し……」
さやか「あはは、大丈夫だよ!ほむらならやれるって」
まどか「それにクラスのみんなも良い子ばかりだよ?」
ほむら「そ、そうだよね…」
さやか「それに、あたし達がついてるからさ!」
まどか「だから大丈夫だよ、ほむらちゃん!」 - 225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 01:58:20.71 ID:womPnabdO
- ほむら「…うん!」
さやか「よーし!行こ行こっ!」
まどか「ほむらちゃん、ほらっ」
ほむら「……」
さやか「ん?」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「さやかちゃん、まどかちゃん…わたしの願い…叶えてくれないかな?」
まどか「願い?」
さやか「ほむらの願いならオッケーよ!何でも言ってくれたまえ?」
まどか「うん、なんでもするよ!」
ほむら「ありがとう…あのね?」 - 226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 02:01:44.68 ID:womPnabdO
- ほむら「これからも…何時までも」
ほむら「わたしと…わたしの親友でいてくださいっ!」
さやか「!」
まどか「!」
ほむら「これがわたしの祈り…わたしの願い…!」
さやか「まどか」
まどか「うんっ」
ほむら「さやかちゃん…!まどかちゃん…!」
まどか「ほむらちゃん」
さやか「あたし達は親友だよ」
ほむら「…うん……!」
まどか「ずっと」
さやか「ずっとね」
ほむら「うんっ!」
おわり - 227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 02:02:14.09 ID:D0cyEkZc0
- おつ
- 232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 02:03:14.66 ID:0nDnse+k0
- おつ
さやかちゃんはばかだなぁ、かわいいな - 235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 02:07:25.69 ID:kAga8zIjO
- 乙乙
みんなかわいいなあ - 236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/07(月) 02:08:16.75 ID:jyfnELUO0
- 乙乙
かわいくて癒されたよ

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