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結衣「千歳の妄想が可視化した…だと…?」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:23:19.79 ID:8D9KBpt10
- 綾乃「としのーきょうこー!!」
京子「お、綾乃ー」
千歳「うふふふふふふふふふ」
結衣(うわぁ、見える…)
放課後の教室
結衣「しかしどうやら私にしか見えていないようだ…」
結衣「まぁ千歳がいつも鼻血出すような妄想してる事は知っていた」
結衣「けど…なんで…なんであの二人で…あんな妄想を…」
結衣「京子は…京子は…」
- 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:24:33.85 ID:93ZHb6tN0
- ふむ
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:26:43.73 ID:8D9KBpt10
- 結衣「京子は受けに決まってるだろ!!なんで京子が攻めてばっかりなんだよ!!」
結衣「日に何回も妄想してるから偶然攻めパターンを見ちゃっただけかと思ったら…」
結衣「受けがほとんど無いじゃないか!どうなってるんだ!」
結衣「例え相手がツンデレの綾乃だったとしても!京子が誘い受けだってのは全人類の共通認識だと思ってたのに…」
結衣「千歳の奴、何も分かってない…ッ!」 - 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:27:58.22 ID:fpYeR2710
- そう来るか
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:29:49.62 ID:8D9KBpt10
- 結衣「千歳の奴を問い詰めたいけど、いきなりそういう話をするのは気が引ける…」
結衣「なんとか休み時間にでも二人きりで話すタイミングを作るとして、問題は話の流れをどう操るか…」
結衣「とにかく自然に…けど千歳と二人きりのタイミングは難しい、手短に行かないと…」
結衣「思い出話から京子の性格について話すか?いや…そこから妄想するような…ゴニョゴニョ…な話を切り出せるか…」
結衣「そうだ!京子と綾乃の話をすれば千歳は自動的に妄想モードに入るはず!」
結衣「その瞬間に何を考えてたのか問い出せば…」
結衣「ふふ…覚悟しろよ千歳…お前に本当の百合の世界を分からせてやる…っ!!」
千歳(そんな大声で独り言言ってたらアカンでぇ…) - 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:32:28.22 ID:0a0c2n0zO
- さすが結衣さん
- 7 :ID変わったけど>>1です 2012/06/10(日) 18:33:51.18 ID:5lgbtDXR0
- ガラガラ
千歳「い、いやー忘れ物してもうたー」
結衣「ぬっ!おっ!ち、千歳ぇ!じゃあないか!!」
千歳(キョドりすぎやで…)
千歳「船見さんやん。ど、どしたん?放課後の教室に一人で…」
結衣「いや、ちょっと今日中に片付けないといけないプリントがあってね…」
千歳「ああ、そうなんやー…」
結衣(絶好のタイミング…!今しかない…けどどうしたらいいんだ!?頭が真っ白に…!)
千歳(き、気まずいわぁ…けどここ逃したら気まずいままになってまうし…)
結衣(く…何か話せ何か話せ!!早く口を開けぇ!私!!)ゴゴゴゴゴゴ
千歳(それはもう殺気やで、船見さん…)ビクビク - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:36:23.77 ID:5lgbtDXR0
- 千歳(しゃあない…少し怖いけどここはウチが…)
千歳「い、いや~それにしても…今日の体育は大変やったな~」
結衣「ぅえ!?あ、ああ!そうだな!本当に…」
千歳「ホンマにね~…」
結衣「…」
千歳「…」
千歳(な、なんでや…きっかけを作ったんに!もうどうにでも話を転がせたはずやろ!?)
結衣(しまったぁぁぁあ!!いきなりで驚いて全然反応できなかった!!)
千歳(もう少しウチが話し続けるべきやったんか!?いやでもあんまりウチから行っても不自然に…)
結衣(というか、なんで千歳も黙って立ってるんだ…?) - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:39:43.96 ID:5lgbtDXR0
- 結衣「あ、そ、体育といえばさ~今日も京子の奴が~…」
千歳(よっしゃ!その意気や!)「お、おお!歳納さんが…?」
結衣「えっと…………………………………………………元気だったよ…」
千歳(なんでやー!!!!焦るのは分かるけど…船見さんアドリブ弱すぎやで!?)
結衣(しくじったー!!一体どうしろってんだよ!!エロい事話すの前提だからか頭が破裂しそうだ!!)
千歳(もうどうにでもな~れ)「そ、そういえば船見さんはまた歳納さんとペア組んどったねぇ!」
結衣「え?あ!ああ!そうなんだよ!今日もね!うん!」 - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:43:45.13 ID:5lgbtDXR0
- 千歳(さっきの独り言の勢い見た後やと、口論にならんか不安やけど…)
千歳「ホンマに仲いいんやねぇ」
結衣「ああ、そうなんだよ。本当に、小さい時からの腐れ縁でさ…」
千歳「そうなんや~」
結衣「…」
千歳「…」(だからなんでや!なんでそこで黙ってしまうんや!!)
結衣(もう無理だよ!!死にそう!!)
千歳(玉砕覚悟で…ここはウチが話をリードする他あらへんな…)
千歳「そ、そうなんや~小さい時から二人あんな感じなん?」
結衣(き、キタ!!)「いや!それがさぁもう全然!京子は昔と今じゃ全然違うんだよ!!」
千歳(必死すぎやでぇ…) - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:46:48.13 ID:5lgbtDXR0
- 千歳「そ、そうなんやぁ」
結衣「ああ、昔はもっと大人しくて、泣き虫だったんだよ」
千歳「へ~意外やねぇ」
結衣「う、うん…それでさ…綾乃は、どうだったんだろうね…?」
千歳(やっと本題に少し絡んできたで…)
千歳「綾乃ちゃんか~ウチも中学で知り合ったから過去の事は知らんなぁ」
結衣「へ、へ~そうなんだ……………………………………」
千歳(だからそこで黙ったらアカンのやってぇ!!) - 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:48:55.24 ID:5lgbtDXR0
- 結衣「…あ、あはは……」
千歳「と、歳納さんと綾乃ちゃんてまた全然違うタイプやよねぇ…意外に二人お似合いやったりしてねぇ…なんて…」
千歳(強引すぎやったか…!?)
結衣「へ、へ~そう!?あ~千歳そういう事思ってたんだぁ!へ~!」
千歳(よかった!嬉しそうや!)
結衣「いや~まさか千歳がそういう事考えてる子だとはね…いやもう意外というかびっくりというか」
千歳(こらえるんや…こらえるんや!ウチ!)イラッ - 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:52:21.96 ID:5lgbtDXR0
- 千歳「そ、そういう船見さんも、ウチの一言で理解したって事はそういう事考えとったんとちゃう?」
結衣「っ!!」
千歳(もうガンガン行かせて貰うで!めんどうなってきたし…)
結衣「え、え~!?全然そんな事ないよ!?まぁ多少はね?そういう方面にも理解があるだけというか…」
千歳「まぁ外野が言うのも変やけど、歳納さんと綾乃ちゃんやったら結構上手くいきそうやよね」(はよ帰りたい)
結衣「あ~っと、まぁ、な。二人もなんやかんやで仲いいしな」
千歳「うんうん、歳納さんが上手く綾乃ちゃんをリードしそうというか、ね?」
結衣「ーッ!!!!」 - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 18:56:24.22 ID:5lgbtDXR0
- 結衣(女郎がっ!妄想だけでなく現実でまでさりげなく京子攻めに持っていこうと!)
結衣「あ~綾乃って京子の前でよくつ、照れてるもんね」
千歳「せやろ~?」
結衣「まぁでもさ、綾乃って結構しっかりしてるし、最初は照れてるかもしれないけど慣れたらガンガン行きそうだよね」
千歳「あ~それはあるかもな~」
結衣(あ、あれ…?) - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:00:07.91 ID:5lgbtDXR0
- 結衣(おかしいぞ?!こいつは京子攻め派という謎の偏屈なあり得ない思考回路を持っているハズ…なぜ今の一言で動揺を見せない!?)
千歳「歳納さんいっつも元気やけど、女の子らしい所も多いしねぇ」
結衣「だ、だろぉ~?」(何かがおかしい…どこで狂った…?私は…何を…)
千歳「けどまぁ、ベッドの上では歳納さんが上やったりしてなぁ」(もう直球で行かせてもらうで)
結衣「なっ!!」 - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:03:10.31 ID:5lgbtDXR0
- 結衣「~~~~~~~ッ!!」ワナワナ
千歳(こ、怖いわ船見さん…けど時間もそんな無いしこうするしか…)
結衣「そ…そ…」
千歳「…?そ?」
結衣「ベッドの上でとかそんな!よくそんな恥ずかしい事を言えるな!!//////」
千歳「ええー!!?」 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:07:22.47 ID:5lgbtDXR0
- 千歳「いや、ええ!?だってさっきから攻めとか誘い受けとか平気で言っとったやん!!」
結衣「え?!千歳聞いてたのかよ!!?」
千歳「そら廊下までだだ漏れやったもん!」
結衣「な、なんだってー!?」
千歳「あーもうホンマの直球で行くわ…船見さん!ウチの妄想に不満があるんやろ!!」
結衣「くっ!!そ、そうだよ!なんか文句あるか!」
千歳「いや、文句あるんは船見さんの方じゃ…」
結衣「ぐぬぬ!と、とにかく私は京綾なんて認めないからな!」
千歳「一気に話しやすくなったわぁ」 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:11:13.23 ID:5lgbtDXR0
- 千歳「あんな、船見さん…ウチは確かによく京綾で妄想するで?けど綾京も時々はしとるやろ?」
結衣「け、けど大体は京子が攻めにまわってるじゃないか!」
千歳「それはまぁ…普段の二人の様子から連想する事が多いからなぁ…」
結衣「京子はなぁ!ああ見えてすごいセンシティブでナイーブでセンセンシャルでリンスインシャンプーなんだよ!」
結衣「そういう普段とは違う所がベッドの上では現れるの!きっと!!」 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:14:57.09 ID:5lgbtDXR0
- 千歳「まぁそれも分かるんやけど…」
結衣「けどなんだよ!」
千歳「ふ、船見さん落ち着いて…」(『所詮妄想人其其』は通用しそうにないなぁ…)
結衣「あ、ああ。ごめん…」
千歳「えっとな…どう説明したもんかな…とにかく、例えウチらがゆるゆりを超えてガチ百合になったとしてもや」
千歳「それでもカップリングの攻守はいくらでも変動しうるとウチは思うんや」
結衣「なん…だと…?」 - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:18:43.17 ID:5lgbtDXR0
- 結衣「そんな訳あるかよ!京子が総受けの誘い受けだってのはみんな思ってるぞ!」
千歳「みんなって?」
結衣「それはっ…別に直接聞いたわけじゃないけど…でも明らかにそうだろ!千歳は京子の表面しか見てないからそんな妄想になるんだよ!」
千歳「…」カチン
千歳「じゃあ船見さんは歳納さんのもっと深い所を理解しとるわけや…?」
結衣「そうだよ!なんたってもう10年ちかく側で見てきたんだ!」
千歳「そう…なら一つ、歳納さん受けをご教授願おうやないの」
結衣「ああいいよ!よーく聞け!」 - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:22:46.46 ID:5lgbtDXR0
- 綾乃『歳納京子…あなたがいけないのよ…貴女がそうやって私を誘惑するから…』
京子『綾乃…///ちょ、ちょっと待って!私…やっぱり怖い…』
綾乃『大丈夫よ…私に任せなさい…』
京子『あ、あやのぉ…』
結衣「と、こんな風に。京子は普段は冗談めかして絡んでくるけど、先手を取られる事に慣れてないからいざって時はこうなるんだ!」
千歳「なるほどなぁ…素晴らしいで…」ドバー
結衣「ほらな!千歳だって萌えただろ!?」
千歳「素晴らしい…けど、それだけやとまだただの個人的な妄想や」
結衣「なんだと…」 - 27 :またルーターがイカれた… 2012/06/10(日) 19:28:48.76 ID:I2W5fBGv0
- 千歳「それだけではウチの妄想を否定する事はできてないって事や」
結衣「なんでだよ!?普段の様子からの考察…説得力があるだろ!?」
千歳「船見さん…別に船見さんの妄想を否定しとるわけやないんや」
千歳「ただそれも結局は妄想…歳納さんの性格を完全に再現できとるとは限らん」
結衣「何ぃ…?」 - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:32:03.81 ID:I2W5fBGv0
- 千歳「結局妄想、自分の願望である以上、多少は現実の事実や人格に手を加える事は避けられん」
千歳「船見さんはそれが行きすぎて、固定観念になってしもうとるんや」
結衣「固定…観念だと…」
千歳「例えば船見さん…ウチみたいに実際にあった出来事から連想して妄想した事ってある…?」
結衣「そ、それは…京子が千鶴に嫌われて昔みたいに落ち込んだ事はあったけど…絡みとかのシチュエーションって言われると…」
千歳「ウチはそういうパターンが多いからなぁ、確かにあまり深読みせずに妄想に入る癖がある」
千歳「けどな、だからこそ少しはリアリティのある妄想ができとるとも思うんや」 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:36:09.75 ID:I2W5fBGv0
- 結衣「リアリティだと…助平な妄想に使ってる時点でリアリティも何も無いだろ!」
千歳「そこは認めるんや…けどまぁ妄想やから大目に見たってや、やから『少しは』なんやて」
千歳「カップルごっこの時、吉川さんを結構上手くリードできてたって聞くし」
結衣「む…」
千歳「綾乃ちゃんに限らず船見さんも時々赤面させとるし」
結衣「むむ…」
千歳「そういえばウチがお酒でキス魔になった時も平気で受け入れとったらしいねぇ」
結衣「覚えてるのかよ!?」
千歳「まぁ少量のお酒やったし、ボンヤリとなぁ。とにかく、歳納さんは女の子を無意識に落としてしまう、天然?ジゴロ…女たらしな部分が多々見られるんや」 - 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:39:12.27 ID:I2W5fBGv0
- 結衣「でもそれは…そんなにガチな感じじゃなかったし……それこそが表面的な事であって…」
千歳「せやな、けど歳納さん攻め派はさっきも言うたように、普段の明るい行動の節々に見せる格好いい所から妄想をする」
千歳「歳納さん攻め派にも船見さんと同じように言い分があって、説得力があると思っとるんよ」
結衣「むぅ…という事は」
千歳「もう気付いたかもしれんなぁ、受け派も攻め派も、実は根本的には同じ所から派生しとるんや」 - 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:43:37.05 ID:I2W5fBGv0
- 千歳「現実の歳納さんは明るいムードメーカーで、いつもフザけとるようで空気も読める、けどもう一歩踏み込んだ関係になるとどう変化するんか?」
千歳「意外に甘えんぼになるんか?それとも普段からちらつかせとるイケメン性を最大限に発揮するんか?」
千歳「スタート地点は同じ、せやけど人によって、好みによって、妄想の世界の歳納さんは千差万別…」
千歳「それに同意する人が多いかどうかで、正しいか間違いかを決める事はできんのやよ」
千歳(あれ…結局「人それぞれ」って言うてしもうた…ま、ええか。綾乃ちゃんのように行き当たりばったり行くで) - 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:47:10.01 ID:I2W5fBGv0
- 千歳「わかってくれた?せやけどな、言い分が分かった所で、船見さんが納得できんのもしゃあない」
結衣「…え?」
千歳「なんでも『人それぞれ』なんて言って終わってたら誰ともお話できんよ。だってそれはただの話の前提やもん」
千歳「ただ、船見さんはそれすら認めてない感じがしたから言うただけや」
結衣「というと…」 - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:50:22.75 ID:I2W5fBGv0
- 千歳「『嫌なら見るな』の精神で百合の世界が狭まるのは寂しいんや。やからウチはな、自分の好みだけを押し付けあって『議論』なんて言うたりしたくない」
千歳「色んな百合を許容して、ウチみたいに受け攻めどっちでも妄想を楽しめる人が増えてくれたらなぁと思うんや」
結衣「けど、そんなの理想論だよ…いくら論理的に説明されたって、好みは結局感情論なんだ…そんな簡単に認め合うなんてできっこないよ…」
千歳「せやなぁ…」(自分でも何言うてるわからんようなってきた…どう畳もう…) - 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:53:42.40 ID:I2W5fBGv0
- 千歳「せやけどそれは、もしかしたら食わず嫌いなんとちゃう?」
結衣「食わず嫌い…」
千歳「さっきまでみたいな感情的な船見さんは初めて見たわ、それはやっぱり自分がありえないと思とったもんを初めて見たからちゃう?」
結衣「だって…それだけは無いなって思ってたから…」
千歳(あー、もうなんか。じれったいわぁ)
千歳「じれったいわぁ船見さん…」
結衣「え?ち、千歳…?」 - 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 19:57:16.68 ID:I2W5fBGv0
- 千歳「船見さん…歳納さんで妄想するとき、自分を使って妄想した事、無い…?」
結衣「ち、千歳…顔が、近い///」
千歳「どうなんかな?やっぱ妄想の中で船見さんは歳納さんに、ガンガン攻めとったんかな…?」
結衣「や、やめてよ///」
千歳「その反応は…ふーん、やっぱそうなんやぁ」ニコ - 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:01:22.93 ID:I2W5fBGv0
- 結衣(な、なんだ!?千歳の眼鏡を取った笑顔を見てると…凄くきれいで…///じゃなくて!!これは一体?)
千歳「船見さんってぇ…自分は攻めやと思とるわけやねぇ」
結衣「そ、そうだよ!当然だろ!男言葉だし…運動が得意で…小さいときはやんちゃで…」
結衣(や、やめろ!そんな優しい声と笑顔で近づくなぁ///) - 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:04:53.23 ID:I2W5fBGv0
- 千歳「ふぅん?けどウチは船見さんも結構、可愛いとこあると思うなぁ」
結衣「そ、そんな事っ」
千歳「いやいや。女の子らしい所多いで?それに一人暮らし始めてからどんどん家庭的なスキルも付いてなぁ」
結衣「ううう…///」
千歳「それに…この程度でたじたじになってまう所とかなぁ」サワ
結衣「ひゃあ///」 - 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:09:06.34 ID:I2W5fBGv0
- 結衣「な、何っすっ!」
千歳「なぁ船見さん…なんやったっけ?歳納さんが受けなんは…?」サワサワ
結衣「ひう!そ、それは…普段は…えっと…されるのには、慣れてなくって…いざって時は乙女になって…」
千歳「ふぅん、なぁそれってぇ」
千歳「まんま今の船見さんの事ちゃうのぉ?」フー
結衣「やぁんっ!」(み、耳に息が///) - 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:13:09.31 ID:I2W5fBGv0
- 結衣「そ、そそんな事ない!私がかっこいいセリフ言ったら…京子は、とろけちゃって…そのまま///」
千歳「ん~?ああ妄想の話かぁ。船見さんはどんな言葉で、歳納さんを落とすん?」ナデナデ
結衣「そんなのっ///んっ!言え、ない…」
千歳「え~?さっきは言うてくれたやん。誰にも言わんよ?教えてぇな…」
結衣「そ、それは…えっと…」 - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:16:53.24 ID:I2W5fBGv0
- 結衣「おいで、京子。私の可愛い子猫ちゃん…」フッ
結衣「み、みたいな……」
千歳「……………………………………ふふっ」
結衣「うぁぁぁぁあああああああ///」
結衣(わ、わわ、私は何を言ってるんだ///)
千歳「そんな事妄想しとったんやねぇ…へ~、船見さんって…」
結衣「あ、やめて///千歳、言わないで///!」 - 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:18:37.24 ID:/aQf9NoY0
- これは恥ずかしい
- 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:21:18.50 ID:I2W5fBGv0
- 千歳「恥ずかしい子やねぇ…」ニッコリ
結衣「あ、あ、あ、……うぅぅぅぅぅ//////」ゾクゾク
千歳「ふふっ。けどそういう所こそ、船見さんの可愛いとこやと思うで?」
結衣「そんな…こと…」
千歳「プライドばっかりあってもなぁ、もっと視野を広く持ったら人生楽しいで?」グイ
結衣「うぁっ///」 - 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:26:19.07 ID:I2W5fBGv0
- 結衣「あっ///待って千歳!こんな所で///」
千歳「んん~?別の場所やったらやってもええんかなぁ?」
結衣「っ!そ、それは///!」
千歳「ふふ、そういう所が可愛いんやで?自分ではなかなか気付けんもんかなぁ。今から船見さんの可愛い所、いっぱい教えたるでぇ…」
千歳「せや。ウチ今から頑張って標準語で話すから、ウチを歳納さんや思てみてよ」
結衣「そ、そんな事できるわけ!」
千歳「へぇ…結衣っていつもそんなHな事考えてたの…?」(めだかボイス)
結衣「─────っっっ!!!」 - 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:30:23.21 ID:I2W5fBGv0
- 結衣「あ、あああ///」(な、何コレ!?や、ヤバい…)
千歳「かわいい子猫ちゃん…だっけ?結衣って私をそういう風に見てたんだぁ…」ナデナデ
結衣「うぁぁぁ///」
千歳「今の私の目には、えっちな結衣にゃんが映ってるけどなぁ」スリスリ
結衣「ぬぉぉぉぉぉぉお///」
千歳「もっと見せてよ…結衣の可愛いところ」サワサワ
結衣「ひょぇぇぇぇぇぇぇ///」
千歳(悶刑に処す…その六銭、無用と思え…) - 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:34:24.67 ID:I2W5fBGv0
- ───────
結衣「」ピクッピクッ
千歳「あら~ちょっとやりすぎたわ…部活時間一杯にやってしもうた…下手やねぇ、どうも」
結衣「はぁ…///はぁ…け、けだもの///」
千歳「うふふ♪テンプレートな所も可愛えわぁ」
千歳「とまぁこんな具合に、自分の信じていた物なんて簡単に瓦解するもんや」
千歳「百合における受けと攻め、その両方の良さ、分かってもらえたかなぁ?」
結衣「は、ハイ///」 - 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:37:57.97 ID:I2W5fBGv0
- 帰り道
千歳「なーんて、適当な言葉まくしたてて戸惑った隙を突いただけ。船見さんも案外チョロいわぁ」
千歳「穴だらけ理論なんてもんやなかったけど、雰囲気に呑まれてしまえばそこまでやね」
千歳「本来受け攻めなんて流れで変わるもんや。あんだけ流されやすいと、案外船見さん受けも適当な話やないかもしれんなぁ」
千歳「第一現実の恋愛に「決まった」勝ち負けとか受け攻めとかある訳無いんに。ちょっと男性的な理想に毒されとったみたいやねぇ」
千歳「所詮は妄想の世界、801の一種である事を忘れて人の人格を決め付けるなんて、初心を忘れとるで」 - 63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:39:29.35 ID:+xqYXCYn0
- 千歳さん一生ついていきやす
- 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:39:45.63 ID:vgN9rEmk0
- 格が違うな
- 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:41:54.63 ID:I2W5fBGv0
- 千歳「それにどうやら、船見さんとウチとでは、見とるものが違ったみたいやね」
千歳「そう…これが『ユリ』を『視る』という事や…」
千歳「まぁ、ウチの能力は『視せる』のがメインやけど。直萌の魔眼…久々につこーたら頭痛がしてきたわ」
千歳「鼻血が出るほど脳に負担がかかるから、普段はメガネで抑えとったけど…。そろそろ魔眼殺しのメガネだけじゃ抑えれんくなってきたなぁ」
千歳「ウチの命、もってあと数年か…1年以内か…」
千歳「さて、次は誰の視界に進入しよか…?ウチの命が尽きるまで…できるだけ多くの百合を…」 - 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:45:08.97 ID:I2W5fBGv0
- ………
京子「なーんか、最近結衣が妙に素直なんだよなー」
京子「そりゃ可愛いけど、照れ屋ツンクーデレの結衣をじっくり攻略したかったのに。なんか物足りないというか…」
京子「そういえば最近学校の雰囲気も変わったよな…なんか空気が甘くてピンク色になったような…」
京子「さすがに気のせいかー!…ん?なんだろう…メガネを外した千歳の頭上に、映像が、浮かん、で?」
……… - 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:47:38.78 ID:I2W5fBGv0
- …自分の命の限りを視た少女は、その残りの全てを百合のために費やす事を決意した
彼女の所属していた小さなコミュニティにおいて、目的を達成する事はたやすい事だった
しばらくして、七森中は百合っ娘で溢れる学園となる
それは、一人の少女の視た理想そのもの
そしてその小さな世界の理想は、永遠に続いた…
────了──── - 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:50:30.29 ID:rntLv1W+0
- 永遠って素晴らしいね
乙乙 - 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:50:47.25 ID:vgN9rEmk0
- おつおつ
七森はユリトピアになったのか - 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:52:08.13 ID:I2W5fBGv0
- 読んでくれた方ありがとうございました
「あなたがだいきらい」という曲を聞いてなんとなく書きました
途中「月姫」のパロのセリフ入ってるので何言ってるかわかんない所も多かったと思いますが
解説は別にいらないですかね、どうですかね - 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 20:58:39.83 ID:DEC4nMv/0
- 一応聞こうか
- 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 21:00:46.42 ID:ORnJxmiG0
- 最後の千歳の台詞に見覚えがあると思ったら志貴だったか
曲は桃井はるこからか
面白かった
乙! - 77 :フー!厨二解説楽しーい! 2012/06/10(日) 21:03:41.90 ID:I2W5fBGv0
- 蛇足で恐縮ですが
直萌の魔眼:他人の視界をジャックして妄想を流し込む
「悶刑に処す…その六銭、無用と思え…」 六銭とは三途の川の 渡し賃。 死ぬ事すら許さない萌え殺しの決め台詞です
「下手やねぇ、どうも…」本来千歳にとって相手を萌え殺す事は1秒以内に済ますべきこと。よって、自分の腕前の下手さを嘆いた
他はそのまんまです、ハイ

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