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男「起きてください」少女「……ん」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 21:56:51.06 ID:gPYoAgB20
- 男「起きてください」
少女「んん……ここは……?」
男「目が覚めましたか。まず、ルールを教えます。従ってください」
少女「……なにこれ……縛られてる……?」
男「その通りです。私のルールに従わなければ、私の手に持っているナイフであなたを殺します。わかりましたか?」
少女「……まずは、ルールより先に、状況を教えて欲しいなぁ」
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 22:02:56.15 ID:gPYoAgB20
- 男「ルール1。おとなしくすること」
少女「無視した」
男「ルール2。私の質問に嘘偽りなく、すべて答えること。それ以外の発言は許しません。わかりましたか?」
少女「……死にたくないから、守る」
男「それは、けっこう。大丈夫、危害は加えません。おとなしくしていれば」
少女「……」
男「では、質問。あなたの今の状況を、あなたの知り得る限りで説明してください」
少女「……イスに座ってる。手は縛られてる。狭くて暗い部屋の中。男が目の前でニタニタしてる」
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 22:07:20.72 ID:gPYoAgB20
- 男「……そんな状況にもかかわらず、あなたは冷静だ。それは何故?」
少女「ルールを守れば殺されないと思うから。従うしかないから」
男「ほほー……すごいですねぇ。度胸がある」
少女「……」
男「いくつですか?」
少女「11」
男「はい、そうですね。正直に答えてくれています」
少女「……私のこと知ってるの?」
男「……殺しますよ。次は見逃しません。わかりましたか?」
少女「……忘れてた。気を付ける」
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 22:10:20.03 ID:gPYoAgB20
- 男「故意でないなら、許します。では質問を続けます」
男「あなたの家族構成は?」
少女「……母と二人暮らし」
男「お父さんは?」
少女「……!」
男「……」
少女「……」
男「はやく」
少女「……む、昔、死んだ」
男「それは気の毒ですね。まぁ、知っていましたが」 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 22:14:34.80 ID:gPYoAgB20
- 少女「……」
男「お父さんがいなくて、寂しくないですか?」
少女「……別に」
男「へぇ……まぁ、いいでしょう。好きな食べ物は?」
少女「……肉」
男「おお。期待通りの答え」
少女「……」
男「趣味は?」
少女「特にない」 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 22:20:19.27 ID:gPYoAgB20
- 男「身長は?」
少女「わからない。長い間、計ってない」
男「体重は?」
少女「わからない」
男「失礼ですが、スリーサイズは?」
少女「わからない」
男「ふーむ。見たところ、平均より小柄で、細いイメージですが。では……」
男「今まで一番怖かった体験を教えてください」 - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 22:22:59.95 ID:gPYoAgB20
- 少女「……7歳のころにあった、出来事」
男「ほう!!どんな事です?」
少女「……それは、覚えていない。なぜか、思い出せない」
男「……それは、嘘偽りない答えですね?」
少女「本当。こんな状況で嘘はつかない」
男「なら、仕方ない。では……」
男「人生で一番楽しいと思った体験を教えてください」
- 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 22:26:25.77 ID:gPYoAgB20
- 少女「……7歳のころにあった、出来事」
男「ほうほう!それは、どんな?」
少女「……思い出せない……」
男「……」
少女「でも、楽しかった……っ……のはっ……覚えて……?」
男「どうしましたか?」
少女「頭が痛い……あのことを思い出そうとすると……なぜ?……楽しかったのは、覚えているのに……」
男「……ふふ。はい、もういいです。無理に思い出そうとしなくていいですよ」 - 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 22:31:12.11 ID:gPYoAgB20
- 少女「……あなたは、知っているの……そのことを……?」
男「殺しますよ?……では。一番興奮した体験を教えてください」
少女「興奮……? 興奮……」
男「少し漠然とした質問でしょうかね。でも、頑張って答えてください」
少女「……」
少女「7歳の、あの出来事……興奮したのを、覚えてる……」
男「……」
男「……いいですねぇ……」 - 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 22:34:25.56 ID:gPYoAgB20
- 少女「……」
男「ふぅ……では、いったん休憩しましょうか」
少女「……休憩……」
男「自由にするわけではありませんよ。おとなしく座っていてください」
男「見せたいものがあります。それを持ってくるので、それまで楽にしていてください」
少女「……」
男「わかりましたか?」
少女「……わかった」
男「……では。10分ほどで戻ります」
ガチャ……バタン - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 22:39:14.34 ID:gPYoAgB20
- ~15分後~
ガチャ……
少女「!」
男「少し遅れましたね。この黒いゴミ袋の中に、見せたいものがあります」ドサ
少女「……」
男「これを見せるのは、あと、いくつかの質問を終えてからです。わかりましたか?」
少女「……わかった」
男「では。あなたは、今までの人生において、怖い、楽しい、興奮……それが、7歳のころに集中している」
男「なのに、思い出せない」
男「それは、何故だと思いますか?自分なりに、説明してみてください」
- 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 22:42:59.70 ID:gPYoAgB20
- 少女「……」
男「……」
少女「……っ……」
男「がんばって」
少女「わからない……うううっ……思い出そうとしてるのに……痛い、だけなのっ……」
男「ふむ。もしかしたら」
男「その出来事の中で、一番あなたが強烈にイメージしていることは」
男「『痛み』ではないですか?」
少女「うぁ……やめて……やめてよ……」
男「大丈夫。がんばって、思い出して。嫌なことじゃない。悪いことじゃない」 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 22:49:31.70 ID:gPYoAgB20
- 少女「やめて……」
男「私は、その出来事を知っています」
少女「……男……そう……追い詰めるのは、みんな、男の人なの……」
男「その時から、あなたは何をしても物足りない。どこか楽しくない。そう感じている」
少女「……あ……」
男「いつも冷静で、何があっても、いじめられても、苦しくない」
男「それは何故か」
男「その出来事より、楽しい思いをしたことがないから。その出来事よりも、苦しい思いをしたことがないから。違いますか?」
少女「……ふーっ……ふーっ……」
男「さて……思い出しましたか?」 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 22:55:32.86 ID:gPYoAgB20
- 少女「……」
男「答えてください」
少女「……あはは。そうだ、そうだよ……」
男「……」
少女「思い出した……だから、みんな、私をいじめたり……人によっては、怯えた目で見てきたり……みんな、親から聞いて、知ってたんだ……変な子だって、思われてたんだ……だから、だから……」
男「落ち着いてください」
男「噂はすごい勢いで広がりますからね。いくら住む場所を変えても、なぜかバレてしまう」
男「人肉を食った少女……ずっと、あなたを探していました」 - 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:03:19.73 ID:gPYoAgB20
- 少女「ああぁ……」
男「その時の状況説明をお願いします」
少女「あの時……ソウダ、またイジメテきたんだ。父が……」
少女「……気が済んで、風呂に入ろうとしたアイツの足を、思いきり包丁で刺した」
少女「フラフラして、倒れて……なにか叫んでいる父……苦しそうなのは分かった」
少女「父に、はじめて勝った気がした……あんなに強かった父に……あんなに怖かった父に……」
少女「夢中になって、刺しまくっていたら」
少女「おいしそうな肉が見えた。アハハ……なんでだろ……すごく、おいしそうだったなぁ……」 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:06:03.38 ID:cLwMCUz2O
- ぎゃあああああああああああああああああああ
- 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:10:29.34 ID:or7taKos0
- マジキチ
- 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:10:31.52 ID:gPYoAgB20
- 少女「食べてる時……興奮したなぁ……あんなに強かった父を食べてるんだから」
男「へぇ。そういうものですか」
少女「味はあまり覚えてないけど……悪くなかった。味の問題じゃなかった。どこか深いところで、味覚とは違うところで、私はおいしいと感じてた。なんて言えばいいんだろう……体の底からゾクゾクする感じ……あー思い出すだけで……ふふ……」
男「……ふふ。続けて」
少女「そんな私を見つけて驚く母の姿も、どこか面白かった。私はとても興奮していた……ふふ……」 - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:15:16.18 ID:gPYoAgB20
- 男「そんなに楽しい思い出なのに、なんで忘れてしまったんですか?」
少女「……わからない。その後、変な部屋で起きたのは覚えてるけど」
男「……あなたには、刺激が強すぎたんでしょう。おそらく、そのあとカウンセリングを受けて……」
少女「ああ……そういえば、変な男の人に囲まれた記憶がある」
男「でも、治療できなかった。あなたは常に物足りない感じがあった」
男「あなたは、まだ求めてるんですよね。それに気づいて欲しかったんですよ」 - 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:19:44.06 ID:gPYoAgB20
- 男「おめでとう。趣味、見つかりましたね」
少女「……いま、とても明るい気分」
男「……それは良かった。では……」
男「このゴミ袋の中身を……」ゴソ
少女「……」
男「なんだと思いますか?」
少女「……わからない」
男「……ふふ」
男「あなたのお母さんですよ」
- 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:24:30.18 ID:gPYoAgB20
- 少女「え」
ゴロッ、ゴロゴロ……
少女「…………!」
男「さぁ、あなたの手を縛っている縄を取ってあげましょう!」ブチッ
少女「え、え」
男「ナイフもあげちゃいますよぉ!!ほぅら!!」ポイッ
少女「……え、これはお母さんなの?ねぇ
、お母さんなの?」
男「あっはっはっは!!そうですよぉ!!ほら、この頭!」ヒョイッ
男「見てください!この怯えた顔!」
男「まぎれもなく、あなたのお母さんでしょう!?」
- 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:25:03.61 ID:6595b6hw0
- ぎゃあああああああああ
- 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:25:37.97 ID:5YT1JLLh0
- うわぁぁぁぁぁぁぁぁ
- 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:27:51.71 ID:gPYoAgB20
- 少女「……うぁ……お母さん……」
男「私が殺したんですよ!! ほら、私が憎いでしょう!?」
男「そのナイフで!!私を殺してください!!」
男「あなたは、人を食べるのが大好きだ!!」
男「私みたいな、外道を食べるのが大好きだ!!」
少女「……」プルプル
男「ずっと夢見ていたんですよ!!」
男「あなたのような美少女に食べられることを!!」 - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:32:23.47 ID:gPYoAgB20
- 少女「……はぁ……はぁ……」プルプル
男「ほら、はやく!!刺してください!!食べてください!!」
少女「……ふーっ……ふーっ……」
男「――なにしてるんですか!?はやくしないと、私があなたを殺しますよ!?――おい!!!」ズイッ
少女「っ! ……う、ぅあぁっ!!」ドス
男「がっ……」ドサ
男「……は、ははは!ほら、ほら!!まだ元気ですよ!?足を刺しただけじゃあ!!」
少女「……う、うあぁーーー!!!」 - 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:35:42.75 ID:gPYoAgB20
- ドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドス
男「くっ……はは……ははは!!!!」
少女「ぅあぁっ!……――あははは!」
ドスドスドス
男「ふふ……ありがとう……ありがとう……」
男「あ」
ドス
少女「あはは!!」
男「」
少女「あはっ……はぁ、はぁ……」
少女「ふぅ……」
- 42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:41:01.65 ID:gPYoAgB20
- 少女「……」
男「」
少女「……こいつは、まずそう……。 そうだ、お母さん……」
少女「……お母さんの頭……」ヒョイ
少女「……あの時は、私と二人でガマンしてきたよね……」ギュ
少女「お母さんも、父さんの暴力によく耐えてきたよ……」
少女「わたし、知ってるんだよ……お母さんが、父さんの葬式の時に陰で笑ってたこと……」
少女「……お母さん……大好き……」
少女「……お母さん……食べてあげるね……」
- 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:45:56.97 ID:gPYoAgB20
- 少女「……裂いて……」スッ…ギチギチッ…
少女「さすがお母さん。とっても、おいしそう」
モグ
少女「……」
少女「お……」
少女「おいしいよ……! おかあさん……っ!」グスッ
モグモグ
少女「うう……おかあさん……ずっと一緒だよ……っ」グスッ
少女「食べてあげるからね……っ!」 - 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:51:39.30 ID:gPYoAgB20
- 少女「……」モグ…
少女「……頭は残しとこう……」
少女「……ごちそうさま」
少女「……お母さん……頭だけになっちゃったけど、大好きだよ」
少女「……私……夢、叶っちゃったから。もう、死んでもいいや」
少女「ここで、ずっと寝ることにする。お母さん、一緒に寝よう」ゴロン
少女「……おやすみ……お母さん……」ナデナデ
- 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:55:35.62 ID:gPYoAgB20
- 少女「……」
少女(このまま、何も飲まず食わずで過ごそう。たぶん、この部屋は見つからない所にあるんだろうし)
少女(お母さん以外のものなんて、もう食べたくない。最後の晩餐はお母さんだよ……ふふ)
少女(あ……眠たくなってきた)
少女「ん……ふぁ……」
少女「……すぅ……すぅ……」
少女「……すぅ……」
- 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:57:49.15 ID:gPYoAgB20
- 少女「……」
少女「……」
ゴロンッ
母「オいシソう」
おわり - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/10(日) 23:58:19.40 ID:MX5/fe/E0
- >>47
怖すぎワロタ - 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/11(月) 00:01:07.28 ID:hoNLmeXs0
- 怖すぎナイタ
- 52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/11(月) 00:05:03.32 ID:9aac5/Rc0
- 怖すぎチビッタ
- 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/11(月) 00:09:38.26 ID:Z5v2S7gCP
- おつ

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