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男「甘い匂いがする…」幼馴染「引っかかったね!」
- 1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:09:42 ID:nBHhXFno
- 男「ぎゃーーーーー!なんじゃこりゃあああああ!」
幼「フフフ、それはね…」
幼「砂糖と間違えて、ハバネロを入れちゃって」
幼「ごまかすために、バニラエッセンスを2瓶入れた」
幼「幼特製、スイートドーナツだよ!」
男「か、辛ぇぇ!死ぬっ!」
男「み、水をくれっ!」
- 2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:12:08 ID:nBHhXFno
- 幼「一緒に添えたコーヒーをどうぞ!」
男「ぎゃーーーーーーー!」
男「熱っちぃ!しかも甘っまい!いや、酸っぱい?何だこれ!?」
幼「やっぱりハバネロ食べたら、甘いもの欲しくなると思って」
幼「ハチミツをたっぷり入れておきました!」
幼「しかーし!ハチミツだけだと、味に飽きがくると思ってー」
幼「隠し味に黒酢を入れてみました!」
幼「健康面にも気を配ってみたよ!」
男「隠れてねぇ!酢の味、全然隠れてねぇよ!」
男「口が!口がバカになる!」
男「唾液が止まんねぇ!やべぇ!ちょーやべぇ!!!!」 - 3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:13:04 ID:nBHhXFno
- 幼「美味しかった?」
男「俺のあのリアクション見てたらわかるだろうがっ」
幼「ある意味、美味しかったって事だよね?」
男「俺をリアクション芸人みたいな目で見てるのか?コノヤロウ」
男「不味かったよ!」
幼「…」 - 4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:13:48 ID:nBHhXFno
- 男「だいたい、スイートドーナツなのに何でハバネロ入れちゃった?」
幼「だから、砂糖と間違えて…ね?」
男「ね?じゃねぇよ!」
男「お前んちの台所では砂糖とハバネロが同じ場所にあるのか?」
幼「まっさかぁ!ハバネロはたまたまテーブルの上にあったんだよ」
男「ハバネロってたまたまある物か?」 - 5 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:14:31 ID:nBHhXFno
- 男「そしてハバネロごまかすためにバニラエッセンスって!」
男「しかも2瓶って!どんだけ入れてんだよ!」
男「そりゃ甘い匂いがするわけだよ!」
男「だけど味は何一つごまかせてなかったよ!」
男「それにあの見た目…」
男「あの赤いの、ストロベリーにしては、随分赤いなとは思ったんだよ」 - 6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:15:54 ID:nBHhXFno
- 幼「見た目を重視してみた結果でした!」
幼「美味く出来てたでしょ?」
男「上手くは出来てたよ!けど美味くはなかったよ!」
男「くっ…俺がミスドのストロベリーが大好物なのを知っての犯行だな?」
幼「犯行って何よ!」
幼「私が作ったドーナツを、男が勝手に食べたからこうなったんでしょ?」
男「いいや、お前はさっき確かにこう言った…」
男「引っかかったね!と!」
幼「言ってないし!」 - 7 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:16:54 ID:nBHhXFno
- 男「いいや、言ったね!絶対言った!」
幼「ふん、もうイイよ。男、さっさと帰って!」
男「あぁ、帰るさ!」
男「そっちから呼んどいて何だこの仕打ち!」
幼「…上手くいかなかったな…」
幼「せっかく手作りスウィーツで男の心をガッチリキャッチ!と思ったのに…」
幼「美味しいのになー。激辛ドーナツと」
幼「甘酸っぱいコーヒー」 - 8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:17:49 ID:nBHhXFno
- 幼「おっとっこっくーん、おっはよー!」
男「おう、おはよう幼」
幼「何か、口の周りが赤く腫れてるみたいだけど、大丈夫?」
男「…俺が寛大な心の持ち主で良かったな、幼」 - 9 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:18:48 ID:nBHhXFno
- 幼「フフフ。そんな物騒な事を言っていられるのも」
幼「…今のうちだけだよ!」
男「ん?何かあるのか?」
幼「ふふふー。まだナイショ!」
幼「ただ一つ言えるのは…」
幼「お昼休みをお楽しみにって事かな?」
男「…イヤな予感がしやがるぜ…」 - 10 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:19:40 ID:nBHhXFno
- 幼「男、ご飯食べよう!」
男「おう。ちょっと購買行ってくるわ。待ってて…」
幼「チッチッチ。これを見てよ!」
男「弁当箱だな。しかも2つ」
幼「男の分も、作ってきましたー!」
男「幼、昨日のあの仕打ちの後で…」
男「俺がソレを食べると思うか?」 - 11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:20:30 ID:nBHhXFno
- 幼「大丈夫だよー」
幼「中身は普通なんだよー」
幼「ドヤッ」
男「口でドヤッて言うな」
男「…でも何か見た目は美味しそうだな?」
幼「へへー。実はほとんど冷凍食品なんだー」
幼「凍ったままで入れておいて、お昼頃に食べやすくなってるやつ!」 - 12 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:21:20 ID:nBHhXFno
- 幼「だから、安心して食べられるよ!」
男「むぅ。そう言うなら、何か一つ食べてみろ」
幼「疑り深いなぁ、男は」
幼「じゃあ、とりあえずいただきまーす」
幼「まずは鶏の唐揚げからー」
幼「…うん、美味しい!」
幼「次はーご飯ー」
幼「唐揚げとご飯!最強の組み合わせだね!」 - 13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:22:14 ID:nBHhXFno
- 男「わかった。そのお弁当、頂こう」
幼「はーい。どうぞどうぞどうぞー」
男「若干引っかかる勧め方だな…まあ良いか」
男「お!俺の好きなジャガバターが入ってるな!」
男「パクっとな!」
幼「引っかかったね!」
男「ぎゃーーーーーーーーー!」 - 14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:23:00 ID:nBHhXFno
- 男「なんじゃこりゃあああああああああ!」
幼「そのおかずだけ、私が作りました!」
幼「美味しい?」
男「何だこの甘さ…これまさか!」
幼「そう、ハチミツと黒酢で味付けしました!」
男「なんでジャガバターにハチミツと黒酢いれちゃった?」
幼「素敵な隠し味?」
男「隠れてねぇよ!ジャガイモの味が隠れちゃったよ!」 - 15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:24:20 ID:nBHhXFno
- 男「ご、ご飯で流し込まないと…」
男「って、なんじゃこのご飯!」
幼「酢飯です!」
男「また酢かよ!どんだけ酢が好きなんだよ!」
幼「あ、酢が好きって!」
幼「今ちょっとドヤ顔したでしょ!まったく男ったら!」
男「してねぇよ!お前が今してんのがドヤ顔ってんだ!」
男「ぐぁぁぁ、やるせねぇ!この気持ちどうすればいいんだ!」 - 16 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:25:01 ID:nBHhXFno
- 幼「じゃあこの水筒の中の…」
男「いや、いい!結構だ!購買行ってくる!」
幼「ちょっと待ってよ!中身は普通にお味噌汁だよ!」
男「お茶とかじゃないんだ?お味噌汁なんだ?」
幼「絶対に飲みたくなると思って!」
男「あぁ、飲みたいけど…普通の味なんだろうな?」
幼「あさげが入ってまーす」 - 17 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:25:53 ID:nBHhXFno
- 男「お前、一口飲んでみろ?」
幼「はいはーい」
幼「ゴクゴク…っと」
幼「美味しぃ~」
男「それじゃあ、俺にも一杯下さい」
幼「あいよっ!味噌汁一丁!」
男「クンクン…匂いは普通…だな?」
幼「疑り深いなぁ…」
男「ゴクッ」
男「ぎゃーーーーーーー」 - 18 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:26:40 ID:nBHhXFno
- 幼「はい!またまたオーバーリアクション頂きました!」
男「こ、これは何だ、幼。どんなトリックを使ったんだ?」
男「何故お前はこれを、普通に飲めたんだ…」
幼「私、甘い味噌汁好きなんだー」
幼「あさげにメープルシロップを入れてあるよ!」
幼「甘い匂いが出るか出ないか、ギリギリの所まで入れるのがミソだね!」
幼「ミソ汁だけにね!」
男「」
男「…長い付き合いだが、初めて知った驚愕の事実」
男「出来れば、今、知りたくは無かった…」 - 19 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:27:32 ID:nBHhXFno
- 幼(はぁ…また失敗しちゃったか…)
幼(長いこと一緒にいるけど)
幼(去年までは給食だったもんね…)
幼(食の好みは解らないか…)
幼(でも…不味い不味い言いながらも)
幼(男は結局全部食べてくれたし…)
幼(頑張ろう!) - 20 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:28:36 ID:nBHhXFno
- 幼「男!またお弁当作ってきたよ!」
男「おう…ありがとうよ、幼」
幼「そんな死にそうな顔しないでよ!」
幼「今日のは自信作だよ!」
男「その自信の源はどこにあるんだ?」
幼「お母さんも美味しいって言ってくれた!」 - 21 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:29:33 ID:nBHhXFno
- 男「…頂こう」
幼「じゃーーーん!」
男「昨日と同じで、見た目は普通だな…」
幼「ふっふっふー。今日の自信の1品は…これだー!」
男「ん?酢の物?」
幼「そうだよ!コレ超美味しいよ!」
男「まぁ、酢の物なんだな?」 - 22 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:30:13 ID:nBHhXFno
- 男「酢で和えた物なんだな?」
幼「そうだよ!絶対外れのないウチのおふくろの味だよ!」
男「…何か、フリに聞こえるんだけど…」
男「食べて見るか…」
男「パクッ…と…」
幼「引っかかったね!」
男「ぎゃーーーーーーー!」 - 23 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:31:08 ID:nBHhXFno
- 男「苦っ!なんじゃこりゃ?」
幼「この緑の物はキュウリじゃなくて…ゴーヤーだよ!」
男「おぉう…ゴーヤーか…そうか…苦っ!」
男「ゴーヤーチャンプルーは食べた事あるけど」
男「ここまで苦く無かった…」
幼「ゴーヤーはね、生で食べると、苦いんだよ!」
男「おぉう…今、身をもって体験中だよ…」
男「新感覚。苦酸っぱい」 - 25 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:32:02 ID:nBHhXFno
- 幼「ドヤッ!」
男「ねぇ、俺のリアクションで、わかるでしょ?」
男「ドヤ顔されても困るんだぜ?」
幼「じ、じゃあ、この水筒の…」
男「また甘い味噌汁か?」
幼「いやいやいやー。昨日あれだけ言われたんだから」
幼「もちろん中身は変えてありますよー」 - 26 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:32:53 ID:nBHhXFno
- 男「カブセてくるボケに聞こえるんだけど…」
男「何が入ってるの?」
幼「お茶だよ、お茶」
男「それは普通のお茶か?」
幼「普通のお茶だよ!」
幼「テレビでも紹介された、有名なお茶なんだよ!」
幼「ちょっと高いんだから!」
男「おぅ」 - 27 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:33:41 ID:nBHhXFno
- 幼「それじゃ、私が先に飲んでみるから!」
幼「ゴクゴク…っと」
幼「ぷはーーー。冷えてて美味しい!」
男「俺にも一杯、下さい…」
幼「はーい。どうぞどうぞどうぞー!」
男「ゴクッ…」
男「ぎゃーーーーーーー!」 - 28 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:34:26 ID:nBHhXFno
- 男「苦い!ただただ苦い!がーーーーー!苦いっ!」
男「何だこれ、罰ゲームかよ!?」
幼「お、男君。良い質問ですねえ」
幼「これはテレビ番組では、主に罰ゲームに使われるお茶です」
幼「でも、健康にはとっても良いんだよ!」 - 29 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:34:29 ID:zZnJlcT2
- 幼馴染ウザすぎだろこれ
支援 - 31 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:35:07 ID:nBHhXFno
- 男「ば、罰ゲームで使われてる物を…」
男「芸人でもない、俺に飲ませるとは…な…」
男「」
幼「えっ、男?」
幼「気絶するくらい、苦かったの?」
幼「しっかりして!男!」 - 33 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:35:46 ID:nBHhXFno
- 幼(今日のお弁当も失敗…)
幼(ウチの親は美味しいって言ってくれたけど…)
幼(やっぱり、私の家族は全員味覚がおかしいんだ…)
幼(男のリアクションが面白いから、良いかなって思ったけど…)
幼(男の口に合わなきゃ意味ない!)
幼(こうなったら…) - 34 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:36:24 ID:nBHhXFno
- 幼「おばさん、こんにちは!」
男母「あら、幼ちゃん。急にどうしたの?」
男母「男なら友達と遊びにって行っちゃったわよ?」
幼「知ってて来ました!」
男母「どうしたの?」
幼「私に料理を教えて下さい!」
男母「え?料理?良いけど…理由聞いて良い?」 - 35 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:37:09 ID:nBHhXFno
- 幼「男君に、美味しいって言ってもらいたいからです!」
男母「あらあら。あの唐変木にねぇ」
幼「実は何度か作って、食べて貰ったんですけど…」
幼「男君には合わないみたいで…」
幼「それで、おばさんに、おふくろの味を教えて欲しいんです!」
男母「わかったわ、幼ちゃん!協力しましょう!」
幼「ありがとうございます!頑張ります!」 - 36 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:38:02 ID:nBHhXFno
- 男母「…で」
幼「…はい」
男母「何で最後にデスソース入れちゃったの?」
幼「隠し味?」
男母「隠れてないからね、幼ちゃん?」
男母「すっごく辛いハンバーグになっちゃったからね?」
幼「うぅ…」 - 37 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:38:48 ID:nBHhXFno
- 男母「それにしても…」
男母「幼ちゃんの家って、激辛・激甘な物ばっかり食べてるの?」
幼「…はい。基本的には家族全員激辛党です…」
幼「あと。酸っぱい物と苦い物も大好きです」
男母「これは料理の基本から教えないとダメね」
幼「お、お願いします!頑張ります!」 - 38 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:39:39 ID:nBHhXFno
- 幼「男、お昼食べよ!」
男「おう、じゃあ今日も購買行くか!」
幼「今日はねぇ…久しぶりに作ってきたんだけど…」
幼「食べてくれる?」
男「また辛かったり、酸っぱかったり」
男「苦かったりするんだろう?」
幼「ふふふー。それは食べてのお楽しみ!」 - 39 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:40:36 ID:nBHhXFno
- 男「それはまたしても、フリだな?フリなんだな?」
男「俺はお笑い芸人じゃないんだからねっ!?」
幼「あっ、ツンデレ?ツンデレ男ちゃん、可愛い!」
男「ツンデレちゃうわ!」
男「…とにかく」
男「食材を無駄にする訳にはいかないからな!」 - 40 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:41:16 ID:nBHhXFno
- 男「頂きます!」
幼「そんな決意に溢れた瞳で見られても」
幼「照れちゃうよ!」
男「重大な決意が必要なんだよ、幼の手料理は!」
幼「…良いから食べてみて!」
男「おう、相変わらず、見た目は普通だな…」
幼「さぁ、食べてみて…」
男「パクッ…」 - 41 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:42:06 ID:nBHhXFno
- 幼「…」
男「こ、これは…」
幼「これは?」
男「辛すぎず、甘すぎず、酸っぱすぎず、苦すぎない」
男「普通のジャガバターだ!」
幼「!」
男「普通に美味しいぞ、幼!」 - 42 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:42:57 ID:nBHhXFno
- 幼「えー、そこはもっとグイグイとー」
幼「いつものオーバーリアクションしてくれないとー」
男「素直に喜べよ、美味しいって褒めてるんだぞ?」
幼「うるさいわねっ!照れ隠しよっ!」
幼「察しなさいよっ!馬鹿っ!」
男「ハハハ。ツンデレキャラ向いてないな、幼」 - 43 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:43:44 ID:nBHhXFno
- 幼「それじゃ、私も食べようかなー」
男「うん、ホントどうしたんだコレ」
幼「フフフ。厳しい修業に耐え、会得したんだよ!」
男「おう、よくわかんないけど頑張ったんだな!えらい!」
ナデナデ
幼「!!」
幼「そ、そんな子供じゃないんだから!」
幼「頭なでられたくらいで、喜んだりしないんだからねっ!」
男「やっぱりツンデレ向いてないな、幼。ハハハ」 - 44 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:44:30 ID:nBHhXFno
- 2年後…
男「幼、進路志望どこの大学にしたんだ?」
幼「私?私、進学はするけど大学じゃないよー」
男「え?幼、成績良いだろ?大学進学じゃないの?」
幼「うん。やりたい事あるからねー。専門学校に行くんだー」
幼「男は近くの大学だよね?おばさんから聞いたよー」
幼「頑張ってね!応援するから!」
男「お、おう、頑張るさ!」
男「で、幼のやりたい事って何だ?」
幼「んー。まだ内緒っ!」
男(気になる…) - 45 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:45:41 ID:nBHhXFno
- さらに数ヶ月後…
男「今日でこの校舎ともお別れかー」
幼「卒業かー。感慨深いよねー」
男「で、結局今日まで内緒にしていた」
男「お前の進路はどこなんだ?」
幼「えへへー。実はねー」
幼「料理の専門学校に行くんだー」 - 46 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:46:23 ID:nBHhXFno
- 男「…遠いのか?」
幼「全然。ほら、駅前にあるじゃん、専門学校」
男「あぁ、あそこか…」
幼「私が遠くに行っちゃうと思った?」
男「…正直、ドキドキだった」
幼「お?素直モードな男は久しぶりだねっ!」
男「俺はいつでも素直だが?」
幼「フフフー。普段はツンデレだよ、ツンデレ!」 - 47 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:47:32 ID:nBHhXFno
- 男「料理の専門学校行って、何がしたいんだ?」
幼「んー?」
男「やりたい事があるから、大学じゃなくて専門行くんだろ?」
男「やりたい事って何だ?」
幼「んー」
男「答えたくなければ、答えなくても良いよ」 - 48 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:48:20 ID:nBHhXFno
- 幼「私ねー」
幼「3年前は料理下手だったよねぇ」
男「あぁ、正直酷いモンだったな」
幼「あはは、正直だねぇ」
幼「一番最初に、食べてもらったドーナツ」
幼「不味いって言われて、実はショックだったんだー」
幼「好きな人の為に作ったのに、不味いって言われてねー」
男「えっ?」 - 49 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:49:13 ID:nBHhXFno
- 幼「だからねー」
幼「『この人に絶対美味しいって言ってもらいたい』って」
幼「そう思ったんだよねぇ」
男「…」
幼「実はおばさんに弟子入りしてるんだよ?」
男「え?ウチの母ちゃん?マジで?」
幼「マジだよー。ずっと習ってたんだよー」
男「なるほど、俺の口に合う味になってきたと思ったら」
男「そうだったんだな…」 - 50 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:50:01 ID:nBHhXFno
- 幼「それでね、男」
幼「私、好きな人に、もっともっと美味しい物を食べてもらいたいの」
男「!」
幼「鈍感でツンデレな男でも、ここまで言えばわかるよね?」
男「…」 - 51 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:50:46 ID:nBHhXFno
- 幼「私、男の事が大好きなの」
幼「大好きな人に、大好きな男に」
幼「美味しいよって言ってもらいたいの」
幼「そしてたまに頭を撫でたりしてほしいの」
幼「それが私がやりたい事なのでした!」
幼「この夢は叶うかな?どう思う?男」 - 52 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:51:32 ID:nBHhXFno
- 男「あぁ、叶うよ。絶対叶う」
男「俺も幼の事がずっと好きだった」
幼「本当に?」
男「俺さ…」
幼「うん」
男「ちょっと気が早いけどさ」
男「大学卒業してさ」
男「就職するだろ」
幼「うん」 - 53 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:52:12 ID:nBHhXFno
- 男「家に帰って来たときにさ」
男「美味しいご飯を用意してくれる人がいたらさ」
男「凄く嬉しいと思うんだ」
男「それが、幼。お前だったら、最高に嬉しいと思うんだ」
幼「…うん」 - 54 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:52:53 ID:nBHhXFno
- 男「俺、頑張るから」
男「幼を嫁に貰えるように、頑張るから」
男「それまで待っててくれるか?」
幼「うん。料理の腕を磨いて」
幼「ずっと待ってるよ!」
男「大好きだ、幼」
幼「私も、大好きだよ、男!」 - 55 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:53:32 ID:nBHhXFno
- 男「甘い匂いがする」
男「お?ドーナツ?」
男「一口大で、食べやすそうだな」
男「幼は…出かけてるのかな?」
男「…食べていいかな?いいよな?」
男「パクッ!」
幼「引っかかったね!」 - 56 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 21:54:14 ID:nBHhXFno
- 男「ぎゃーーーーー!なんじゃこりゃあああああ!」
幼「フフフ。懐かしいでしょ?」
幼「10年ぶりに、作ってみたんだ!」
幼「激辛ドーナツ!」
幼「ある意味、美味しいでしょ?」
男「だから俺はリアクション芸人じゃねーんだよ!」
男「たまにこういう事するの止めろ!」
幼「いいじゃん、たまには男のナイスリアクションを見たくなるんだよ!」
男「…」
幼「…惚れた弱みだ、仕方ねぇか」
男「当たってるけど、お前が言うなよ!」
おわり - 60 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 22:26:54 ID:Azu6mQos
- Oh・・・
不覚にも感動。 - 61 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/12(火) 22:33:14 ID:6G6TknPM
- 乙!
笑わせてもらった - 64 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/06/13(水) 01:35:56 ID:EgWICid2
- 乙!面白かったよ

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