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唯「ムギちゃんってお父さんみたいだよね」
- 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:32:29.58 ID:GKoetXSh0
- 紬「遠い、いつの日かでいいから…私をお母さんにしてね」
>15 years after
唯「こうやって2人でゆっくりするのも久しぶりだねぇ~」
紬「そうね。最近は仕事が忙しかったから、なかなかゆっくりできなかったから」
唯「椿も最近は夜更かしさんになっちゃったから、ムギちゃんが先に寝ちゃうことも多いよね」
紬「ごめんなさい。仕事で疲れてると眠気に負けちゃうの。椿の顔を見てるとついつい…」
唯「いいよ。それは仕方ないもん。でも今日は」
紬「今日は?」
唯「ムギちゃんに甘えたいな~って」
琴吹椿(13) 参考画像(転載)
http://blog-imgs-56.fc2.com/1/4/2/142ch/3101831.jpg
- 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:34:19.14 ID:GKoetXSh0
- 紬「まあまあ、今日の唯ちゃんは甘えん坊なのね」
唯「うんうん。今日の私は甘えん坊なの」
紬「困った三十三歳児ね。ほら」ポンポン
唯「久しぶりだなぁ~。ムギちゃんの膝枕」
紬「この頭の重さも久しぶり。椿にはよくやってあげてるんだけどね」
唯「流石に椿の前で甘えるわけにはいかないもんね」
紬「そう? 私は別に構わないけど」
唯「そんなことしたら、母親としての威厳が壊れちゃうよ」
紬「そうかな。唯ちゃんって今流行のママ友? って感じで、
娘とフレンドリーなお母さんとしてよくやってると思うんだけど」
唯「ムギちゃん……ママ友はお母さん同士の友達のことだよ」
紬「そうなの?」 - 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:35:20.90 ID:GKoetXSh0
- 唯「ムギちゃんは相変わらず微妙にずれてるねぇ」
紬「…」シュン
唯「でもそんなところも可愛いんだけど」
紬「そうかな…?」
唯「そうだよ」
紬「ねぇ、唯ちゃん。私はお母さんとして上手くやっていけてるのかな」
唯「うーん。どちらかというと、ムギちゃんってお父さんみたいだよね」
紬「え? お父さん?」
唯「うん。いっぱいお金を稼いでくるし、いつもニコニコ椿と私のこと見守ってるし」
紬「なんだかいいとこ取りしちゃってるようで申し訳ないわ。
唯ちゃんが椿を叱ってるとき、私はなだめ役にまわっちゃうから、唯ちゃんばっかり悪者にしちゃってる気がして」
- 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:36:12.93 ID:GKoetXSh0
- 唯「それでいいんだよ。世のお父さんなんてみんなそんな感じなんだから」
紬「唯ちゃんのところもそうだったの?」
唯「うん」
紬「私のところは逆だったなぁ……お父様が小言を言うのをお母様がニコニコ見てるの」
唯「じゃあムギちゃんはお母さんらしく振舞ってるだけなんだ」
紬「ええ」
唯「それで上手く回ってるんだから、世の中良くできてるねぇ~」
紬「そうだね」
唯「うーん」
紬「どうしたの」
唯「えいっ」ムニュ
紬「キャッ!」 - 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:37:25.29 ID:GKoetXSh0
- 紬「もう、唯ちゃん、いきなりオッパイを掴むなんて酷いわ」
唯「最近やってないな~って思って」
紬「唯ちゃんちょっとおやじくさい」
唯「ムギちゃん……それはちょっと傷つくよ」
紬「ごめんなさい。でも、もう揉んでもおっぱいは出ないのよ」
唯「もう椿が生まれてから13年だもんね」
紬「唯ちゃんも飲んでたよね。椿から横取りして。しかも感想が『不味い』だって」
唯「う~ん。椿は美味しそうに飲んでたのにな~」
紬「離乳食だってひと通り食べてたけど、薄味で全然美味しくなかったでしょ?
赤ちゃん向けの食べ物なんてみんなそうなんだから」
唯「ちょっと残念」
紬「唯ちゃんはいつになっても食いしん坊ね…‥この前だってプリンで」
唯「あれは椿が悪いよ。せっかくムギちゃんが仕事に行く前に作ってくれたプリンを2つとも食べちゃうんだもん」
紬「まさか物の投げ合いの喧嘩に発展するとは思わなかったわ」
唯「いいの。躾の一環だもん」 - 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:38:33.20 ID:GKoetXSh0
- 紬「……来月に入ったらこの前作った会社も軌道にのってくれると思うの。そしたらね」
唯「うん?」
紬「以前ほど忙しくなると思うの。だから」
唯「だから?」
紬「もぅ……察してよ」ポコ
唯「うんうん。ムギちゃんもたまってたんだね~」
紬「……うん」
唯「大丈夫。私も同じだから」
紬「そういう問題じゃないような気もするけど、まぁいっか」
唯「むーぎーちゃん」ガバッ
紬「もう、突然抱きついて……甘えん坊さんね」
- 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:40:47.87 ID:GKoetXSh0
- 紬「ちょっと紅茶をいれるから待っててね」
>数分後
紬「はい、どうぞ」
唯「ムギちゃんの紅茶はいつ飲んでも美味しいねぇ~」ゴク
紬「そういえば再来週の土曜日だっけ」
唯「うん。HTTのメンバーで集まるのも久しぶりだね」
紬「そうね。せっかくだからアイスティーをみんなに振る舞いまおうかしら」
唯「いいね。りっちゃんも澪ちゃんもあずにゃんも喜ぶよ」
紬「今回は憂ちゃんや純ちゃんはこないの?」
唯「演奏はしないけど、余裕があったらくるって。ライブが終わったらみんなでお酒飲まないかって話になってる」
紬「じゃあ家で打ち上げしましょうか。それなら椿も心配なしい、純ちゃんや直ちゃんに椿のこと紹介したいし」
唯「あぁ、そういえば二人はまだ椿に会ったことないんだね。りっちゃん達に話してみるよ」
- 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:42:25.57 ID:GKoetXSh0
- 唯「練習はしなくていいかな」
紬「私は椿にピアノ教える時に一緒に練習してるから大丈夫かな」
唯「あっ、あれライブの練習もしてたんだ」
紬「もちろん。唯ちゃんも椿と一緒にギター弾いてるでしょ?」
唯「でもライブでやる曲は弾いてないよ~」
紬「そう。じゃあ今晩あたり3人で合わせてみる? 椿もあの曲なら弾けるし」
唯「いいねいいね~」
紬「椿もいつかバンドとか組むのかしら」
唯「結構興味あるみたいだよ。バンドメンバーの彼女作りたいっていつも言ってるし」
紬「それはまぁ……」
唯「椿ったらクラスの女の子全員に手を出して先生に怒られたばかりなのに……こういうところは誰に似たんだろう」
紬「うーん。唯ちゃんに、じゃないかしら」
唯「え~っ、私はムギちゃん一筋だよ」
- 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:43:46.71 ID:P9LrnGx20
- すげー娘ww
- 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:43:52.83 ID:GKoetXSh0
- 紬「そうかしら?」
唯「そうだよ」
紬「じゃあそういうことにしておいてあげる」ギュッ
唯「わっ! いきなり抱き付いちゃびっくりするよ~」
紬「こんな感じで可愛い女の子に抱き着いてたじゃない」
唯「えー…………」
紬「梓ちゃんや直ちゃんに会っても、抱きつくのは三回までね」
唯「はーいっ」
紬「いい子ね。私と椿になら好きなだけ抱きついてもいいから」クスッ
唯「むぎちゃん……」ギュッ
- 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:46:55.89 ID:GKoetXSh0
- 紬「ねぇ、唯ちゃん」
唯「うん?」
紬「これまで色々あったわね」
唯「うん。そうだね。ムギちゃんが大学在学中に出産して」
紬「ES細胞を利用した初めての同性受精だったものね。周りの反応もすごかった」
唯「宗教団体や人権団体から物凄い数の抗議があったもんね」
紬「応援してくれる人も多かったけよね。同性婚の希望の星だって…」
唯「うんうん。けいおん部のみんなにも随分助けられたよ」
紬「そして無事に椿が生まれて」
唯「あの時はすっごく感動したよ。女の子同士だから子供を作れるなんて思ってなかったし」
紬「ええ、現代科学のおかげね」
唯「椿が生まれてからすぐは凄く大変だったね」
紬「うん。鳴き声で何度も何度も起こされて、半分ノイローゼになっちゃって」
唯「あの頃が一番大変だったよ~」 - 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:47:47.89 ID:GKoetXSh0
- 唯「幼稚園に入るとあんまり手がかからなくなったよね」
紬「その頃になると私も本格的に働き始めたから、育児は唯ちゃん任せになっちゃったのよね」
唯「うん。あの頃の椿はおとなしい子だったな~」
紬「小学校に入ってからはちょっと大変だったね」
唯「うーん、あれはね……」
紬「うん……」 - 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:48:47.64 ID:GKoetXSh0
- 唯「椿がクラスメイトにイジメられてるって話を聞いて」
紬「唯ちゃんが相手の親御さんのもとに乗り込んで」
唯「でも私、言い負かされちゃって泣いて帰ってきて」
紬「それで私が乗り込んで」
唯「あの時のことは今でも鮮明に覚えてるよ。ムギちゃんったら黒服の男の人を20人ほど連れて乗り込んだんだよね」
紬「ええ、今考えるとやりすぎだったわ。モンスターペアレントと言われても仕方ないことをしちゃった」
唯「でもあれで椿が変わったんだよ。『紬お母様みたいなかっこいい女の人になるんだ!』っていつも言ってるもん」
紬「唯ちゃんが乗り込んだことも相当喜んでたよ。『唯お母さんみたいな女たらしになるんだ!』とは言わないけど」
唯「あはは」
紬「うふふ」
- 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:49:35.17 ID:GKoetXSh0
- 唯「色々あったけど全部ひっくるめて楽しかったな。これもみんなムギちゃんのおかげだよ」
紬「私は唯ちゃんのおかげだと思うな」
唯「そう?」
紬「うん」
唯「こんなに幸せだとたまに不安になっちゃうんだ」
紬「不安?」
唯「うん。今までの人生は全部夢で、目が覚めたらけいおん部の部室にひとりきり」
紬「……」
唯「椿も本当はいなくて、ムギちゃんとはただの友達」
紬「……」
唯「ずっとずっと幸せな夢を見てるんじゃないか、って」 - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:50:51.50 ID:GKoetXSh0
- 紬「幸せな夢ならずっと見ていたいね」
唯「うん」
紬「でも、もしこれが夢だったとして、いつか目が覚めたとしても大丈夫」
唯「え?」
紬「もう一度やり直せばいいだけ。私が唯ちゃんに告白して、結婚して、子供を作って……椿が生まれて」
唯「ムギちゃん……」
紬「なぁに?」
唯「そこを捏造しちゃだめだよ。告白したのは私からなんだから」
紬「そうだったかしら?」
唯「そうだよ~。なんだか眠くなっちゃった。ムギちゃん、また膝枕してくれる?」
紬「喜んで」 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:52:02.04 ID:GKoetXSh0
- ―――
椿「ただいまーっ!」
紬「唯ちゃん! 唯ちゃん!! 椿が林間学校から帰ってきたわ! ……だめ、ぐっすり眠っちゃってる」
椿「あーっ、唯お母さん紬お母様に膝枕してもらってる」
紬「……」シー
椿「あ、静かにしないとね。ねぇ、私も一緒にやってもらってもいい?」
紬「……」ポンポン
椿「えへへ~」
紬「唯お母さんに似て椿は甘えん坊ね」
椿「私、唯お母さんに似てる?」
紬「ええ。嬉しい?」
椿「うん!」
- 25 :「父」を「母」にすると前スレ 2012/06/17(日) 20:53:50.73 ID:GKoetXSh0
- 紬「そう。それはよかった」
椿「あ、紬お母様、何か欲しいものない?」
紬「突然どうしたの?」
椿「うーん。今日って父の日でしょ。どちらがお父さんっぽいかなって考えたら紬お母様かなぁ、って」
紬「あらあら、椿ったら唯ちゃんと同じ事言うのね。でも特にないかな……」
椿「なんでもいいんだよ。テストで100点とってって言われればとるし、彼女を連れてこいって言われれば連れてくるし」
紬「まったく……椿のそういうところは誰に似たんだろ。でもそうねぇ……あえていうなら」
椿「あえて言うなら?」
紬「遠い、いつの日かでいいから…私達をおばあちゃんにしてね」
おしまいっ!
- 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:57:11.13 ID:ZPw3v7WA0
- 乙!
そういえば父の日だったなぁ - 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 20:58:27.96 ID:P9LrnGx20
- 母の日も書いたのか
よかったよ乙 - 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 21:16:39.22 ID:RAyXKHZti
- おつー
この二人いいな

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