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あかり「ゆ、結衣ちゃん、苦しいよぉ……」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 13:08:54.69 ID:B47nLOgS0
京子「いやー、最近暑くなったよねホント」

結衣「そうだなぁ、もう初夏って感じかな……」パタパタ

京子「あ、その扇子可愛いね、私も扇いでー!」

結衣「はいはい、けっこう便利だし京子も持っておいでよ」パタパタ

京子「うははは、なんか結衣が家来になったみたい」

結衣「はいはい、京子様京子様……」スタスタ

京子「あぁん、待ってよ結衣ぃ……」




3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 13:14:55.30 ID:B47nLOgS0
結衣「せめてあの部室に冷房でもあればいいんだけどね」

京子「んーそれはちょっと贅沢言いすぎじゃない?」

京子「冷蔵庫と水道があるだけありがたいと思わないと」ニコッ

結衣「む、殊勝な京子なんて気味が悪い……」

京子「へへへ、茶道部室だから水道があるのは当たり前だけどね」

結衣「ま、それもそうだな」

京子「……にしても暑い」

結衣「……頑張れ、あとちょっとで部室だから」パタパタ

京子「えへへ、涼しいぃぃ」


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 13:20:01.89 ID:B47nLOgS0
京子「……ふふ~ん」ニコニコ

結衣「ずいぶんと間の抜けた顔をしてるな、何かあったの?」

京子「いや、今日はね私の優しさをみんな思い知ると思うよ」

結衣「……?」

京子「みんなが暑い思いをしないように、私なりの気配りがあるのさ」

京子「……お、あそこにいるのはちなちゅー!」ガバッ

ちなつ「あーもう暑苦しいです!」

結衣「うーん、なんか気になるな……」


5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 13:23:16.03 ID:B47nLOgS0
ガララッ

京子「ごらく部よ、私は帰ってきた!」

ちなつ「えへへ、結衣先輩このハンカチありがとうございます」

結衣「ううん、暑いから汗かいちゃうよねホント」

ちなつ「ちゃ、ちゃんと、洗って返すんで、2か月ほど貸して下さい!」

結衣「あ、うん、どうぞご自由に……」

京子「……あたちもちなつちゃんの私物貸してほしいなぁ」スリスリ

ちなつ「あーもう、ほんとに暑いんですよぉ……」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 13:32:25.95 ID:B47nLOgS0
結衣「こら京子、毎日毎日ダメだろうが」グイッ

京子「あーん、愛はいつでもいばらの道だよね……」

ちなつ「あ、ありがとうございます、結衣先輩……」

ちなつ「もう、ハグなら寒い冬にして下さいよ!」パタパタ

結衣「ふふ、最近ちなつちゃんも抱き着きに耐性が出来てきたのかな」

ちなつ「なっ!?」

京子「だよねだよね、前だったら雄叫びあげてたのに!」

ちなつ「そ、そんなの、暑いから騒ぎたくないだけです……」ツーン

結京(……可愛い)


10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 13:40:53.83 ID:B47nLOgS0
京子「ねぇねぇ2人とも、お尻のあたりが何か違わないと思わない?」ニコッ

ちなつ「お尻におできでも出来たんですか、京子先輩」

結衣「あぁ、それは恥ずかしいね……」

京子「ち、違うから、なに言ってるんだよ2人とも!?」バンッ

結衣「お尻のあたり……」ゴソッ

ちなつ「あれ、いつものモフモフ座布団じゃないですねコレ」

結衣「あぁ、どおりでお尻の風通しがいいと思った」

京子「ふふ~ん、でしょでしょ」ニコニコ


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 13:47:40.90 ID:B47nLOgS0
ちなつ「畳のような生地の薄い座布団ですね、ひんやりしてていいかも」

ちなつ「よくお婆ちゃんの家とかにありますよねぇ……」

結衣「あ、それなんか分かるかも」

京子「うんっ、お婆ちゃんのお家から借りてきたんだ!」

結衣「へぇ……こればかりは京子に感謝しないと、ありがとね」

ちなつ「そ、そうですね、ありがとうございます……」

京子「ぶー、2人とももうちょっと素直になっていいのに」


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 13:48:07.39 ID:B47nLOgS0
京子「はぁ、ちなちゅのお茶は相変わらず素晴らしいね……」

結衣「わざわざ氷まで入れてくれたんだね、ありがとう」ニコッ

ちなつ「やっ、あの、……えへへ褒められちゃった」

京子「む……ちなちゅのお茶は素晴らしいね」スリスリ

ちなつ「あーもう、分かりましたありがとうございます!」

京子「……ほんとにそう思ってる?」グスッ

ちなつ「うぐっ……、ほ、褒められて嬉しくないワケないです」プイッ

京子「えへへっ、どういたしまして」

結衣「ほんと、何だかんだ言って仲がいいんだろうね」ズズッ


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 13:55:12.83 ID:B47nLOgS0
結衣「……ふぅ、あかり遅いね」

京子「ほんとだよ、お花に水でもやってるのかな」

ちなつ「ふふ、あかりちゃんならあり得そうですね」

結衣「あかりはいい子だから、なんかイメージしやすいかも」ゴソゴソ

結衣「……あれ、座布団が固いからポフポフできない」

結衣「……」ソワソワ

京子「んー、結衣どうしたの?」

ちなつ「さっきからみょうに落ち着きがないですけど……」

結衣「へっ、いや、あはは……」


19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 13:59:16.16 ID:B47nLOgS0
結衣「落ち着きがないなんておかしいこと言うね、ちなつちゃんも」ナデナデ

京子「あっ、えっと、私は京子だよ結衣……」

結衣「あ、あれ、ごめん京子……」

ちなつ「ぜ、ぜったい結衣先輩おかしいですよっ!」

ちなつ「本当だったら私がなでなでされるはずだったのに……」

京子「えへへ、ちなつちゃんには私がしてあげるよん」ナデナデ

ちなつ「うぅぅぅ、結衣せんぱ~い」

結衣「座布団、座布団にぎゅーってしたい……」ソワソワ


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 14:00:37.41 ID:B47nLOgS0
結衣「……」ソワソワ

京子「うーん、やっぱり様子おかしいよね結衣のやつ」

ちなつ「ですね、なんか挙動不審というか……」

結衣「こんなゴザみたいな座布団じゃ気持ちよくない……」

結衣「うぅぅぅ、あのぽふっとした感じがいいのに!」

結衣「……はぁはぁ、京子、昔の、座布団、どこっ!」ガシッ

京子「め、目が怖いよぉ、落ち着いて結衣……」グスッ


21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 14:05:22.58 ID:B47nLOgS0
京子「えっと、昔の座布団はクリーニングに出しちゃった……」

結衣「……」フラッ

ちなつ「きゃあああ結衣先輩!?」

結衣「いっ、いや、大丈夫だよちなちゅ……」

ちなつ「ち、ちなちゅって言われちゃった、いやん」ポッ

京子「ふーむ、結衣は昔の座布団の方が良かったのかな」

京子「ごめんね、私が余計なことしたばっかりに……」

ちなつ「京子先輩……」

結衣「京子……」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 14:09:17.40 ID:B47nLOgS0
結衣「いや、京子が気にする必要は全くないよ……」

結衣「みんなを想って座布団を変えてくれたんでしょ?」

京子「う、うん……」

結衣「私はちょっと風邪気味なだけだからさ、気にしなくても大丈夫」

ちなつ「ゆ、結衣先輩、どうして壁に向かって1人で話しかけてるんですか……」グスッ

京子「私はこっちだよ、結衣ぃ……」

結衣「大丈夫、大丈夫」ブツブツ


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 14:15:38.43 ID:B47nLOgS0
結衣「お母さん、この座布団ガサーってするよ」

京子「結衣っ、お願いだからこっちに帰って来て!!」ユサユサ

結衣「でもお尻がスースーして気持ちいいんだ、ふふ」

結衣「お空きれいだなぁ……」

ちなつ「あわわわわ……」

ちなつ「そ、そうだ、もふもふがいいなら私の髪を!」スッ

結衣「わぁ、お母さんこのヒツジとっても毛並みが綺麗……」モフモフ

ちなつ「ひ、ひつじ、ですか……」

京子「ちなつちゃん、今は私の胸で泣いてもいいよ」ギュッ

ちなつ「ふぇぇぇぇ~ん……」


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 14:22:25.10 ID:B47nLOgS0
京子「そ、それじゃあ、私のリボンはどうかな……」スッ

結衣「ふふ、部室に野良ネコがくるなんてね、よしよし」

京子「ふぇっ、にゃ、にゃお~ん」

ちなつ「……確かにネコ耳そっくりだもんね、京子先輩のリボン」クスッ

ちなつ「って、ほのぼのしてる場合じゃないんだった!」

京子「えっと、結衣は正気に戻ったかな」

結衣「お空綺麗……」ポー

京子「うーん、まいったな万策尽きちゃったよ」

ちなつ「はぁ、まさかあの座布団がそこまでだったとは……」



30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 14:29:55.82 ID:B47nLOgS0
あっかり♪ あっかり♪

京子「あれ、この陽気な足音は……」

ちなつ「きっとあかりちゃんですね、すぐ分かっちゃいます」ニコッ

京子「ま、とりあえず結衣は様子見ってことでいいかな」

ちなつ「ですねぇ、放心状態で動きもありませんし……」

結衣「座布団ぽふぽふ、座布団ガサー」

ガララッ

あかり「みんなーゴメンね、お花に水をやってて遅れちゃったよぉ」

京子「いい子だな……」

ちなつ「いい子ですね……」


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 14:38:41.58 ID:B47nLOgS0
あかり「も、もぉ~、2人ともいい子いい子ってバカにしてるでしょ!?」プンプン

京子「えー、だって本当にいい子だもんね」

ちなつ「はい、いい子すぎて他にかける言葉がありません」

あかり「そ、そうなんだ、ぇへへ」

あかり「……あれ、結衣ちゃんずいぶんとご機嫌だね」

結衣「もふもふ、がさがさ」ニコニコ

京子「あー、今はそっとしておいてあげたほうがいいかも……」


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 14:45:00.12 ID:B47nLOgS0
あかり「結衣ちゃん、何かいいことでもあったのかなぁ?」トコトコ

京子「だ、ダメだ近づいたら、もふもふされちゃうよあかり!」

ちなつ「あわわわわ……」

あかり「あれ、みんなよく分からないけど怯えちゃってるね?」

ちなつ「あ、あかりちゃん、そんなよそ見して歩いたら!」

あかり「ひょえっ!?」コケッ

ドッシーン

あかり「……あいたたたた、ごめんね結衣ちゃん」

結衣「……うん?」ギュッ


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 14:54:51.18 ID:B47nLOgS0
結衣「あれ、あかりどうしてこんなところに……」ギュッ

あかり「もぉ~、さっき元気よく入ってきたよね!?」

あかり「またそうやって空気扱いだよぉ……」グスッ

結衣「い、いや、さっきまでなんかお昼寝でもしてたのか……」

結衣「あかりが空気とかじゃなくて、変な夢でも見てたような」ギュッ

あかり「ゆ、結衣ちゃん、苦しいよぉ……」

結衣「うーん、なんだったんだろう」スリスリ

あかり「あわわわ、ゆ、結衣ちゃん、こんなの恥ずかしいよ~」

京子「愛の力だね、うんうん」

ちなつ「むむむ……、今のあかりちゃん目立ってますね」


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 15:01:01.50 ID:B47nLOgS0
結衣「あれ、なんかとっても落ち着くな……」ギュッ

あかり「あ、ぅ……」

京子「ふむ、もふもふじゃなくてぎゅーっが正解だったのか」

ちなつ「何にせよ結衣先輩が元に戻って良かったです……」

結衣「えっと、どういう意味かな?」

京子「結衣、私が今までのことの顛末説明するね」ニコッ

京子「かくかくしかじか……」

結衣「ふむふむ、なるほど」ナデナデ

あかり「あ、ぇへへ、この場所なんか悪くないかも」


45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 15:09:12.28 ID:B47nLOgS0
結衣「つまりあの座布団でぎゅーっ、が出来なくて禁断症状が……」

あかり「あ、あの、結衣ちゃんのお胸が、背中に……」カァー

京子「そういうことじゃないかな、今はあかりを抱いて大丈夫そうだけど」

ちなつ「いいなぁ、あかりちゃん……」

京子「ふふ、ちなちゅは私がだっこしてあげるよ」スリスリ

ちなつ「すみません、暑いのでお断りです」グイッ

京子「あーん、そんなの生殺しだよぉ、お願いだからさぁ……」

ちなつ「わ、分かりましたよもう、うるさいですね」


結衣「……まいったな、あかりがいてくれてよかったよほんと」スリスリ

あかり「ゆ、結衣ちゃんの役に立ってるならこれでいいけど」

あかり「で、でもこんなにくっ付いてやっぱり恥ずかしいよぉ……」


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 15:17:22.32 ID:B47nLOgS0
結衣「あ、ゴメンな、暑苦しいよなこんなくっ付いて……」

あかり「ううん、結衣ちゃんの体ってひんやりしてるから気持ちいいよぉ」

結衣「そうなんだ、ちなつちゃんにもヒザがひんやりしてるって言われたし」ギュッ

あかり「……ぇへへ」

結衣「なんかぬいぐるみを抱っこしてるみたいで落ち着くな……」

結衣「おっきなクマさんのぬいぐるみ、かな」ギュムッ

あかり「むー、あかりのお団子でクマさんって判断したでしょ……」ツーン

結衣「さあて、それはどうかな」フニフニ

あかり「もー、今だってお団子触ってるし絶対そうだよぉ!」

結衣「……ふふごめんごめん、でも落ち着くなぁホント」スリスリ


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 15:23:58.38 ID:B47nLOgS0
京子「あのさー結衣、試しに一回あかりから離れてみて」モフッ

ちなつ「か、勝手にもふってしないで下さいよ!」

結衣「えぇ、私はあかりから離れたくないんだけど」

あかり「そ、そんな直球で思いを伝えなくても……」モジモジ

京子「だってさ、その禁断症状が完全に止まったとは分からないじゃん?」

結衣「うーん、それもそうだな、一回離れてみるか」スッ

あかり「結衣ちゃん無理しなくてもいいからね、あかりはいつでも大丈夫だから」ニコッ

結衣「あかり……いや、さすがにもう大丈夫だよ」

結衣「いつまでもあかりに頼ってばかりじゃいけないし、これくらい我慢……」ウズウズ

結衣「我慢できるから、大丈夫、大丈夫……」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 15:28:54.22 ID:B47nLOgS0
結衣「……はぁっ、はぁ」

京子「うーん、これはちょっとどうしたもんかね」

結衣「なに言ってるんだ京子、私はなんともないよ」

ちなつ「私はちなつですよぉ、結衣先輩」グスッ

結衣「あ、あれ……?」

あかり「結衣ちゃん、だから無理しなくても丈夫だよぉ」

結衣「で、でも、それじゃ、あかりに迷惑……」グスッ

あかり「ふふーん、それならあかりがぎゅーってしちゃうもんね」ギュッ

あかり「……迷惑なんかじゃないよぉ、だから安心して」

結衣「……あかり、ごめん、ごめんな」ギュッ

あかり「むぎゅっ、ぇへへ……」


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 15:41:20.82 ID:B47nLOgS0
結衣「あかり、あかり……」スリスリ

あかり「よしよし、結衣ちゃんは甘えん坊さんだね」

京子「うーん、これで一件落着なのかな」ギュッ

ちなつ「……暑いんですど」

京子「それにしてもまさかあかりが解決するとは思わなかったよね?」スリスリ

ちなつ「ですねぇ、でもあかりちゃんは主人公ですから」

京子「……だね、百合百合してなかったから目立たなかっただけで」

ちなつ「ええ、本当は機転の利くいい子なんですよ、ふふ」

京子「……友達思いなちなちゅも素敵」ギュッ

ちなつ「でもあかりちゃん、結衣先輩といつまでも一緒にいるワケにもいきませんし……」

京子「うーん、どうしたもんかね」


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 15:49:52.96 ID:B47nLOgS0
結衣「このままじゃダメなんだ、いつまでもあかりに頼ってるワケには……」ギュッ

あかり「そうだねぇ、いつまでもハグしてるわけにもいかないもん」

結衣「えっ、お外ではハグなしなの?」

あかり「あ、当たり前だよぉ、結衣ちゃんのえっち!!」

結衣「……そっか、言われてみればそうだよね」グスッ

結衣「なんかほんと思考回路がおかしいなぁ、……私怖いよ、あかり」ギュッ

結衣「じ、自分の体じゃないみたいにっ、拒絶反応なんか起こって……」ブルブル

あかり「……ゆ、結衣ちゃん」


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 15:57:46.61 ID:B47nLOgS0
あかり「結衣ちゃん泣かないで、あかりが側にいるからね」

結衣「な、泣いてなんかないよ、大丈夫だから……」ギュッ

あかり「ふふ、少しずつ慣れていこうよ、ね?」

結衣「……少しずつ?」

あかり「そうそう、ハグを我慢するために……よっと」ギュッ

あかり「こうやって手を繋いでみる、とか」ニコッ

結衣「あかり……」

あかり「どうかな結衣ちゃん、まだ落ち着かないとかある?」

結衣「……い、いや、なんかドキドキして落ち着かない」カァー

あかり「あらら……」


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 16:15:08.19 ID:B47nLOgS0
あかり「あはは、それはちょっと困ったね……」

結衣「……はぁ、本当にゴメンなあかり」ギュッ

あかり「ううん、とりあえずハグから手繋ぎに進歩しただけでも喜ぼうよ、ね」ニコッ

結衣「……あ、あかりは、私と手なんか繋いで嫌じゃないの?」

あかり「むしろ役得だよぉ、結衣ちゃん結構モテモテだし」

結衣「……うそ、あかりは嘘付いてる」

あかり「ふふ、クラスの子にね結衣ちゃんのアドレスとか聞かれたんだよ」

あかり「ま、ちなつちゃんがやんわり断ってたけど」ニコッ

結衣「うっ……」カァー

結衣「あーもう、なんなんださっきからドキドキが止まらない……」


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 16:18:29.93 ID:B47nLOgS0
あかり「ふふ、それじゃちょっとだけ手を離してみるからね」スッ

結衣「あっ……」

結衣「……」グスッ

あかり「……」ギュッ

結衣「えへへ……」

あかり「……」パッ

結衣「あっ……」

結衣「……」グスッ

あかり「……」ギュッ

結衣「えへへ……」

京ちな(なんなんだこのバカップルは……)


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 16:27:11.13 ID:B47nLOgS0
京子「そこのお2人さん、イチャイチャもいいけどそろそろ下校時間だよ」

結衣「なっ、イチャイチャなんかしてないだろ!?」

あかり「そ、そうそう、京子ちゃんの言いがかりだよぉ!」

京子「えぇ……」

ちなつ「もー、本当に素直じゃないですよね、2人とも……」

結衣「そ、それを言うならちなつちゃんもじゃないか……」

あかり「さり気なく密着してるよね、京子ちゃんと」ニコッ

ちなつ「へっ?」ピトッ

京子「あらあら、ちなちゅってば大胆なんだから」

ちなつ「やっやだ、私ったら京子先輩なんかと……」パッ


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 16:32:09.63 ID:B47nLOgS0
京子「それじゃー結衣のことよろしくなあかり」

ちなつ「あかりちゃん、エッチなことしたら許さないからねっ!!」

あかり「そ、そんなことしないよぉ……」カァー

結衣「ちょ、ちょっと声大きいよちなつちゃん!」

ちなつ「あ、あはは……」

京子「はいはい、ちなつちゃんは私とこっちの道行こうね」グイグイ

結衣「……あのさ、私はもう大丈夫だよあかり」

あかり「……ほんとに?」ジトッ

結衣「うっ……」


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 16:40:05.14 ID:B47nLOgS0
結衣「だ、大丈夫だ、今度はきっとそう!」ギュッ

あかり「それなら手を離してよぉ……」

結衣「……い、一日だけ、泊まりに来てください」ペコッ

あかり「そ、そんなに畏まらなくても大丈夫だって」

結衣「あ、うん……でも、絶対今日中に解決策を見つけてやるんだ」

あかり「あかりは別にこのままでもいいと思うけどなぁ、けっこう楽しいもん」ギュッ

結衣「……だね、別に悪くもないかな」

あかり「ふふ~ん、お泊りお泊り♪」

結衣「……ふふ」


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 16:45:30.91 ID:B47nLOgS0
~京子ちゃん家~

京子「あの2人どうなるかねぇ、心配だよ私は……」

ちなつ「ですね、でもあかりちゃんがいるから大丈夫ですよ」

京子「あの、いつまで私に引っ付いてるのかな?」

ちなつ「へっ?」ギュッ

京子「そろそろ寝るんだけど……、お家には連絡したの?」

ちなつ「はい、その点は大丈夫ですよ」ギュッ

京子「ご、ご飯食べるのだって私と手握ったままだったし……」

ちなつ「親御さんも笑ってましたね、ふふ」

京子「……ゆ、結衣の病気が移っちゃったのかな」


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 16:52:53.87 ID:B47nLOgS0
~結衣ちゃん家~

あかり「や、やっぱりこうやって料理することになるんだね……」

結衣「あかり、左手は丸くしないと指切っちゃうから」ソッ

あかり「うぅぅぅ、これじゃ二人羽織でしてるようなもんだよぉ」

結衣「……だ、だってあかりと一緒にいたいんだもん」トントン

あかり「あ、あかりも結衣ちゃんとは一緒にいたいけど……」

あかり「これ逆にやり辛いと思わない?」サクサク

結衣「ううん、あかりと密着できるから私は満足かな」

あかり「……ぇへへ、ならあかりもこれでいいや」


79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 16:57:23.87 ID:B47nLOgS0
あかり「ごちそーさまでしたっ!」

結衣「ふふ、ケチャップ口についてるよあかり」フキフキ

あかり「んむむっ、結衣ちゃんのオムライスはやっぱり最高だよぉ」

結衣「ううん、今日は2人でやったんだ、私だけの料理じゃないよ」

あかり「……ぇへへ」

ピピピピピピ……

結衣「あ、お風呂の準備できたみたいだね」

結衣「……」ギュッ

あかり「い、一緒に入るとか言わないよね?」

結衣「……」ジッ

あかり「うぅぅぅ……」


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 17:03:45.95 ID:B47nLOgS0
結衣「なんでお風呂入るのに目隠ししなきゃいけないの……」

あかり「あ、当たり前だよぉ、結衣ちゃんのえっち!」プンプン

結衣「……わ、私だけ、あかりに見られてる」

あかり「……だ、大丈夫だよ、結衣ちゃんスタイルいいから」カァー

結衣「もうやだぁ、死にたい……」

あかり「か、体も、あかりが、洗ってあげるっ!」スッ

結衣「ひっ……んぅ、く、くすぐったいよ、あかり」

あかり「ほ、ほんと、困った禁断症状だよぉ……」スリスリ

結衣「あっ、はっ、ひぅ……」


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 17:10:00.26 ID:B47nLOgS0
~翌日~

結衣「おはよ京子、今日も暑くなりそうだね」

京子「あ、結衣!……あかりがいないってことはもう治ったのかな?」

結衣「いやいや、さすがに教室まで連れてくるわけにもいかないでしょ」

京子「あははは、それもそうだね」

結衣「まったく、昨日はひどい目にあったよ……」

結衣「お風呂一緒に入ったり、トイレは耳栓つけて手繋ぎ……」

京子「……」ゴクッ

結衣「全部私のせいだから、むしろ被害者はあかりなんだけどね」

京子「……そ、そんな思いもすれば治そうって気にもなるよな」

結衣「……ま、まぁ私としては悪くなかったけど」カァー


86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 17:14:05.04 ID:B47nLOgS0
結衣「ほんと座布団一つでここまで事が大きくなるとはなぁ……」

京子「依存っていうのは怖いもんだね、うんうん」

結衣「ま、とりあえず体が元に戻って良かったよ」ニコッ

京子「ふふ、だねー」

結衣「……あ、先生来たか、授業授業っと」

京子「おやすみー……」

結衣「寝るな、ちゃんとノート取りなよ……」

京子「……すぅ」zzz

結衣「まったくもう」


87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 17:19:26.84 ID:B47nLOgS0
ガヤガヤ……

綾乃「ちょ、ちょっと歳納京子起きなさいよっ!」

京子「んー綾乃、もう授業終わっちゃったんだ」クシクシ

綾乃「船見さんと赤座さんがさっき、ここでっ、キキキキッスしてたのよ!」プシュー

京子「はぁっ!?」

結衣「……あかり、これでしばらく頑張れそうだよ」ギュッ

あかり「ぇへへ、また頑張ったらご褒美あげるからね、結衣ちゃん!」

結衣「うん、あかりも授業頑張ってね」ニコッ


京子「結衣、治ってないから、むしろ悪化してるよ」ガクッ

おわりたい


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 17:21:01.42 ID:KxLsKASi0
盛大な乙を捧げよう


91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 17:22:42.64 ID:8ZZzPSzy0
素晴らしい結あか乙


95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 17:25:03.56 ID:8XN1YsOCO

少しちなつが気になる


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/17(日) 17:28:00.79 ID:pbNabOdYO
ゆいあか京ちな素晴らしい


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