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P「今日はカラオケでリフレッシュだ!」やよいおり「?」
- 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 22:08:07.28 ID:yktkQ8wf0
- P「今日はカラオケでリフレッシュだ!!」
伊織「……なんで2回言ったの?」
P「聞こえてるなら反応してくれよ。寂しいじゃないか」
伊織「だったら独り言みたいに言うのはやめなさい。……なに?誘ってるの?」
P「行きたいの?ねぇ行きたいの?」
伊織「全然、じゃあ帰るから」
P「ちぇっ、冷たいな。……あ、やよい!カラオケ行かないか?」
やよい「からおけ……ですか?私やったことありませんけどいいですかー?」
P「全然問題ないよ。大きな声を出してストレス発散しに行こう」
やよい「はーい!うっうー!なんだか楽しみです!」
伊織「ちょ、ちょっと!なに勝手に話を進めてるのよ!やよいが行くなら私も……」
P「『全然、じゃあ帰るから』」
伊織「う、ぐぐ……。な、なによ!私が来ちゃダメなの!?」
P「んなわけない。冗談だよ。 それじゃあ出発だ!」
やよい「おー!」
伊織「覚えてなさいよ……」
- 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 22:12:05.20 ID:yktkQ8wf0
- 呪詛めいた言葉を聞き流しながら徒歩で移動する。
今日は少し飲みたい気分だからだ。
ロリ枠二人を連れて歩くのは犯罪臭がするが、兄妹にでも見えているのか世間様の目は優しかった。
電車で二駅移動して、そこから10分ほど歩くとカラオケボックスが見えてきた。
やよい「ふわぁ~、思ってたのよりずっと大きいです」
伊織「24時間営業なのね……」
P「伊織はカラオケ行ったことあるのか?」
伊織「さ、さっさと行くわよ!」
やよい「あー、待ってよー!伊織ちゃーん!」
P「別に恥ずかしがるようなことじゃないと思うけどなぁ……」
今日も負けず嫌いは絶好調である。
P「やよいは素直すぎるし、足して2で割れば丁度いいのかもしれんな」
もっとも彼女達の輝きはずっとくすんでしまうだろうが。 - 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 22:15:13.17 ID:yktkQ8wf0
- P「3人、禁煙、フリードリンク二つ、3時間で」
端的に伝えて部屋の番号を聞き、マイクやらの小物が入ったカゴを受け取る。
移動中やよいはキョロキョロと落ち着きがなく、伊織は不自然なほど落ち着き払っていた。
P「……フリードリンクってわかる?」
やよい「なんですかそれ?」
伊織「………………」
焦ってる焦ってる。
P「それはだな、時間内であればドリンクサーバーから好きなだけジュースを飲んでいいってサービスだ」
やよい「いくらでも!?」
P「あぁ、伊織は知ってたんだよな?」
伊織「ふ、ふん!当然でしょ!?パーティで何度もやったわ!」
えらく庶民的なパーティだな、とは言わないでおいた。
やよい「そ、それって水筒に入れて持って帰ってもいいんですか!?」
P「ダメ」
悲しくなってきた。今度愛媛県の話をしてやろう。 - 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 22:20:57.68 ID:yktkQ8wf0
- 部屋にはL字型のソファーとテーブル、それに大きなモニターがあった。
二人にドリンクサーバーの場所を教えて、出て行ったのを確認すると、
P「生中、揚げ物のセットと枝豆。それとポテトフライをお願いします」
適当に注文した。
マイクをぶっさして音量調整。
さっさと歌いたかったが我慢した。
ギャラリーがいないと盛り上がらない。
なので
P「う”あ”あ”あ”―――っ!!!」
スクリーチの練習をして時間を潰した。 - 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 22:25:01.05 ID:yktkQ8wf0
- やよい「プロデューサー!すごいんですよ!いっぱいジュースがあって本当にタダなんです!」
タダじゃないけど黙ってた。
気を使わせて楽しめないようでは意味がない。
P「……う”ん”」
伊織「? どうしたのよ、喉を押さえて」
P「な”んでもない」
やりなれないことはするもんじゃない。喉が早くもやられていた。
ビールが届いたところで乾杯。
P「かぁーっ……!」
旨すぎて言葉が出なかった。
やよい「うふふ、おとうさんみたいですねー」
伊織「そんなにいいものなのかしら?」
P「大人になったらわかるよ」
こんな大人になって欲しくはないけど。 - 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 22:31:46.83 ID:yktkQ8wf0
- P「曲を入れる時はこの機械を使うんだぞ」
手元のコマンダーをいじりながら説明していく。
飲み込みの早い二人はキャッキャしながら入力をしていった。
伊織「一曲目は……【紅】? なにこれ」
P「俺だ」
マイクを掴んでテーブルに足をかけた。
気分はロックスターだ。
やよい「お行儀悪いですよ!めっ!」
演歌歌手みたいに直立して歌うことになった。
気分を取り直してバラード部分を丁寧に歌う。
伊織「意外と上手いじゃない……」
バラードが終わり細かいシンバルの終わりに合わせて叫ぶ。
P「紅だあああああああああああああああ!!!!!」
声が大きすぎてハウってしまった。 - 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 22:36:55.57 ID:yktkQ8wf0
- P「ぜぇ……ぜぇ……」
やよい「だ、大丈夫ですか?プロデューサー」
P「う、うん」
最後まで全力だった。もう少し広ければ部屋の中を走り回っていただろう。
伊織「飛ばしすぎよ……もう。ほら、水」
P「あ”りがどう”」
しばらくは聞き専に徹しよう。
二人はアニソンやらドラマの主題歌を綺麗に歌った。
やよいは元気よく
やよい「君とイェイ!イェイ!イェイ!イェイ! わらぁって~♪」
伊織はしっとりと
伊織「せか~いいち~ ながい~よる~にも~ ♪」
さすがプロだ。イメージを壊さずに自分の歌にしていた。
惜しみなく拍手を降らせた。 - 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 22:41:47.57 ID:yktkQ8wf0
- 合間合間に飲み続けた俺はすっかりテンションが上がってしまった。
やよい「とるてん……?なんですかこれ?」
伊織「それは採点って読むのよ」
P「あーっとね。それはぁ、歌に点数をつけて評価してくれるんだよぉ」
酔った勢いで口が滑った。
P「勝負するかぁ?」
一発目は俺だ。
先ほどの反省を踏まえて少しおとなし目の曲にした。
やよい「ふぁけすたぁ」
P「『FAKESTAR』!!!」
絶好調だった。
音階もリズムもクソ食らえと反逆する精神をマイクに叩きつけた。 - 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 22:47:21.47 ID:yktkQ8wf0
- 伊織「アンタって……本物のバカね」
P「……………………」 コクン
しゃがれ声の出しすぎでまたダメージを負ってしまった。
気になる採点の結果は……39点。
だが俺は杓子定規に収まらずに済んだことがむしろ誇らしかった。
やよい「次は私の番ですね!えへへ……なんだか緊張しちゃいます!」
選んだのは『キラメ☆キラリ』。本気のようだ。
やよい「キラメ☆キラリ ずっとチュゥっと~ 鏡を 見れば 超ラブリィ♪」
元気いっぱいでとても楽しそうだ。
これで得点が低かったら機械にビールをご馳走してやろう。
伊織と二人でニコニコしながら上昇していく得点を見守る。
89点だ。
やよい「やりましたー!はいターッチ!」
連続で乾いた音が弾けた。 - 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 22:53:27.71 ID:yktkQ8wf0
- 伊織「次は私の番ね」
自信ありげに伊織が立ち上がった。
今まで座りっぱなしだったのに、どうやら彼女も本気らしい。
イントロなしで曲が始まる。
P「これは……」
よく知っている。
やよい「七彩ボタン!私これ大好きですーっ!」
歌いながら伊織はニヤリと笑った。
その瞬間
デビルP「早く邪魔しろよ!」
悪魔がささやいた。
なんてヤツだ。
できれば静かに聞きたかったのに。
女神「そうですよぉ~、ちゃんと応援しなきゃいけませんよ~?」
女神に昇進されたあずささんもおっしゃっているのだ。
俺は今まで日の目を見ることのなかったタンバリンを手に取ると立ち上がった。 - 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 22:54:19.42 ID:k5Yvo7xb0
- またお前だったのか
- 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 22:55:41.10 ID:2K4nEeNs0
- あぁ、ボーリングとかビリヤード のお前か
- 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 22:57:19.13 ID:yktkQ8wf0
- 伊織「大人 に、なぁったらね♪」
伊織はこっちに気が付いていない。
全力でアピールした。
P「うおおおおおおおおおお!!いおりいいいいいいいいいん!!!!!!」
絶叫しながらタンバリンを叩きまくる。
リズムも強弱も関係ない。
俺の中に眠る狼が絶叫した。
ガシャガシャガシャガシャババババンバンバンバン!シャカシャカシャカ!!!!
伊織「ちょ……」
何をしているんだ!
まだ歌は終わってないぞ!
俺は椅子の上に立ち上がり、激しく腰をくねらせて続きを催促した。
P「( ゚∀゚)o彡゜いっぱい!いっぱい!( ゚∀゚)o彡゜いっぱい!いっぱい!」
伊織の額になぜか青筋が浮かんだ。 - 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 22:59:31.06 ID:yktkQ8wf0
- 伊織の得点は66点だった。
やよい「あ、あはは……。この機械ちょっと調子が悪いみたいだね……」
伊織「……………………」
伊織は何も言わない。
俺は元気付けようとマイクを取って
やよい「あ、次も私でした」
やよいに手渡した。 - 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:01:08.83 ID:yktkQ8wf0
- タンバリンは音が大き過ぎた。
落ち着いて聞けなかったので、手拍子に変更した。
やよい「さぁ いっぱい たべよーよ はやおーき できた ごほぉーび♪」
パッチンパッチン!バッチバッチ!! バチバチバチバチバチ!!!
勢いが付きすぎてタイミングが合わなくなった。
やよい「ほ、ほら みんなで あれ? あわわわ……」
やよいにも伝染してしまった。
P「70点かぁ……。ごめんな俺のせいで」
やよい「い、いいですよー、そんな気にしてませんから!」
P「やよいは優しいなぁ……」
やよいの慈愛に感動していると
伊織「次邪魔したら殺すわよ……」
耳元でささやかれた。
なぜかゾクゾクしてもっと言って欲しくなった。 - 32 : 忍法帖【Lv=34,xxxPT】 2012/07/01(日) 23:02:58.99 ID:YXxfuQnu0
- 相変わらずの駄目っぷりだなwwww
- 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:05:14.79 ID:yktkQ8wf0
- P「ん……」
イントロが始まった瞬間に便意を催してきた。
見れば伊織の番だ。
邪魔にならないようにそっと出ることにしよう。
廊下に出ると空気がひんやりしてて気持ちいい。
P「あ、いけね」
ガチャッ
P「やよいー、電話とって」
やよい「あ、はい。どうぞー」
P「おう、ありがとう。……伊織、がんばれ!」
エールを送って部屋を出た。 - 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:10:11.96 ID:yktkQ8wf0
- ドアを閉めるともう一度入りたくなってきた。
なにか忘れたのだろうか?
ガチャッ
やよい「どーかしたんですか?」
P「うーん……なんだっけ?」
やよいにわかるはずもない。
P「なぁ伊織、なんで戻ってきたんだっけ?」
伊織は集中を切らさないように画面を見つめて返事をしてくれない。
P「うーん……」
まぁいいか、ドアを開けて外に出る。
P「あ、そうか」
出たり入ったりをを7回ほど繰り返して気が付いた。
ガチャッ
P「今からウンコしてくる!俺は踏ん張るけどお前は頑張れ!」
これが言いたかったんだ。
マイクが飛んできたので今度こそトイレに向かった。 - 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:14:50.59 ID:pw9PMdm50
- 相変わらずナチュラルにクズ入ってるPだなwww
- 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:15:17.55 ID:yktkQ8wf0
- 手を拭きながら戻ると二人でデュエットしていた。
やよいの癒し効果は伊織のサボテンみたいな怒りも納めてくれるのだ。
すごいぞやよい。
俺は二人の友情に頬をだらしなく緩めてビールを追加注文した。
一本のマイクに顔を寄せて歌っている姿を見ていたら、俺も混ざりたくなってきた。
もう一本のマイクを差込んで準備完了。
伊織「―――――――――♪」
伊織が殺気のこもった視線を飛ばしてきた。。
俺は親指を立てて答える。任せろ。
P「―――――――――♪」
オク下を出しゃばり過ぎないように歌う。
綺麗にハモってとても気持ちよかった。
伊織「なによ……、やればできるんじゃない」
やよい「プロデューサー歌上手なんですね!ビックリしましたー!」
得点は88点。だが得点以上の充足感があった。 - 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:20:41.49 ID:yktkQ8wf0
- 気が付けば予約した時間まで、あと少しだ。
一人一曲ずつ歌えば丁度いいだろう。
そこで俺は重大な事実に気が付いた。
P(俺が最下位じゃん!)
現役アイドルが相手なのだから……とか言うのはクズのいいわけだ。
二人は勝負の事などすっかり頭から抜け落ちて最後の曲を選んでいた。
残った枝豆をリスのように食べながら入力している。
P「それ終わったら俺にも貸して」
伊織「はい、あんまり長い曲は無理だと思うわよ?」
P「わかってるよ、ありがとな」
コマンダーを確保した。
これが俺の武器となるのだ。 - 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:24:54.05 ID:yktkQ8wf0
- やよい「~~♪ あ、あれ? ~~♪ えぇ??」
やよいが何度も首をかしげる。
キーが合わないのだ。
見えないようにコマンダーを操作して、キーを変え続けることで高得点を出させない作戦だ。
やよい「うー……、なんか調子でなかったです……」
P「そういうときもあるさ。ドンマイ!」
最高の笑顔で慰めた。
伊織にはバレていたようでわき腹を思い切りつねられた。
チクられなかっただけヨシとしよう。 - 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:27:14.04 ID:lvb7qjIl0
- P最低じゃねえか
- 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:28:57.08 ID:yktkQ8wf0
- 伊織は俺を警戒して、コマンダーを片手に歌い始めた。
このままではヤバイ。
今の最高得点は、やよいが最初に出したキラメ☆キラリの89点だ。
これなら選曲次第で勝てる、かもしれない。
伊織が記録更新しなければの話だが。
空になった両手をジッと見る。
タンバリンもコマンダーも手拍子も掛け声も脱衣もすべて禁止されてしまった。
予備のマイクですらコードをぐるぐるに巻いて片付けられている。
武器がなかった。
P(ここまでなのか……!)
俺は頭を抱えて椅子に深く座り込んだ。
その時
やよい「あの……、プロデューサー?どうしたんですか?」
天使が降臨した。 - 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:31:43.27 ID:yktkQ8wf0
- やよい「どうしたんですかっ?どこか痛むんですかっ?」
P「うぅ……、ちょっと気持ち悪くて……。飲みすぎちゃったかも……」
やよいに抱きついた。
やよい「わわっ!だ、大丈夫ですかー?」
P「うん……、ちょっと楽になってきた」
ふんわりと柔らかく温かい。
いい匂いがしてすごく落ち着いた。 - 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:32:16.87 ID:gtTYoGBg0
- おい
おい - 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:33:39.39 ID:yktkQ8wf0
- 伊織の声が震えて反響する。
歌い続けてはいるのだが、こちらの様子を気にしすぎて曲に集中できていない。
やよい「プロデューサー、なんだか小さい子みたいですねー」
P「やよいお姉ちゃーん!」
背中に回した腕に力を込める。
やよい「えへへ……。もう……けっこう甘えんぼさんなんですねっ」
伊織を横目で見ると
伊織(ジゴクニオクッテヤロウカ?)
般若みたいになっていた。
伊織のセリフは適当だがあながち間違ってはいないはずだ。 - 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:37:19.12 ID:yktkQ8wf0
- 最後のサビに向かって盛り上がるタイミングを狙って勝負に出る。
やよいに気がつかれないようにして、
P(クケケケケケケケケケ) ドヤァ
最高のゲス顔を決めた。
伊織「ぶっ殺すわよ!!!!」
外を歩いてた店員が飛んできてしまった。 - 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:40:10.71 ID:yktkQ8wf0
- P「ぐ……、く……よ、よいしょっと……」
見たこともない技を食らってしまった。
折檻の時間は濃厚で伊織の怒りがよく伝わってきた。
やよいが止めてくれなかったら、パンチドランカーになっていたかもしれない。
全身ボロボロになりながらも不屈の闘志で立ち上がった。
俺は卑劣な妨害を食らわないように、すべての機材を抱え込むと画面の直前に陣取った。
やよい「そんなに近いと目が悪くなりますよー?」
伊織「頭はコレ以上ないくらい悪いけどね」
外野の声を無視してタイトルがモニターに写った。
やよい「金太の大冒険……?」 - 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:41:11.40 ID:tTXFNmZ60
- oh……
- 69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:41:18.63 ID:pw9PMdm50
- サイッテーのチョイスだなオイ
- 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:41:31.76 ID:97jXtvwQ0
- それはだめだwwww
- 73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:45:17.08 ID:yktkQ8wf0
- 一つ息を吸うと、デスボイスを封印して普通に歌い始めた。
P『ある日金太が歩いていると
美しいお姫様が逃げててきた~♪』
やよい「へー……、可愛い歌だね」
伊織「童話調なのね。路線変更したのかしら?」
サビに入ると自然と声が大きくなった。
P『金太 守って 金太守って
キンタマ モッテ~♪』
伊織「死になさい!」
後頭部に枝豆の皮がビシバシ当たった。
しかし俺は止まらない。例えどんなに卑怯な真似をされても最後まで歌いきるのだ。
P『金太 負けるな 金太負けるな
キンタマ ケルナ~♪』
いつの間にか罵声は止まっていた。
きっとこの歌の素晴らしさに気が付いてくれたのだろう。 - 75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:46:29.67 ID:MHxNFsR+0
- 最悪だなこのP
- 76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:50:27.12 ID:yktkQ8wf0
- 俺が都合16回目の金玉をシャウトしようとした瞬間だ。
ブツン……
P「あ……」
時間切れになってしまった。残念。
P「ちぇっ、あとちょっとなのに……」
ブツブツ言いながら感想を求めると
P「……………………あれ?」
二人ともいなくなっていた。
枝豆の皮と揚げ物の串で『ヘンタイ』のメッセージだけがあった。
P「うっ……うー……」
泣きそうになりながら残ったポテトを頬張った。 - 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:55:45.67 ID:yktkQ8wf0
- 半べそをかきながら会計を済ませて外に出ると、ちゃんと待っててくれた。
P「スイマセンデシタ……」
土下座して謝った。
伊織「次やったら本当に覚悟しなさいよ!」
P「は、はい……」
地面に頭を擦りつけて誠心誠意謝った。
通行人に笑われたのが一番辛かった。
でも少しだけ気持ち良かったりもしたのだった。
P(踏んでくれないかなぁ……)
思っただけなのでセーフである。 - 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/01(日) 23:59:06.09 ID:yktkQ8wf0
- 日の落ちかけた街を事務所に向かって歩き出す。
やよい「私はとっても楽しかったですよー!」
やよいはものすごく喜んでくれた。
伊織はどうだろうか?
伊織「……真面目に歌うならまた行ってあげてもいいわよ」
それなりに楽しんでくれたようだ。
寛大な処置に頭が下がる。
夜風を楽しみながら3人で手をつなぎながら歩いて帰った。
真ん中がやよいで右にオレ、左に伊織だ。
二人とも楽しそうに笑っていた。
引率しているのに飲酒したことがバレて、律子に説教されたのはまた別の話である。
おしまい - 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:00:15.85 ID:wXVbaKja0
- 乙
よかった - 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:00:51.51 ID:ZNZ3nPkH0
- おつおつ
安定の憎めないクズP - 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/02(月) 00:04:28.36 ID:78eIwGEM0
- 乙
この憎めないクズさ。見習いたいな

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