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橘純一「七咲は生意気だなぁ……。少し懲らしめるか」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/08(日) 23:30:52.94 ID:SazJV8/J0
美也「逢ちゃんに冷たくしろって? なんでまた」

橘「七咲はちょっと礼儀知らずなところがあるんだよ」

美也「そうかなぁ」

橘「僕や梅原だって仮にも先輩なのに、斜に構えてるっていうか。
  このままだと七咲は敵をたくさん作っちゃうと思うんだ。だからそうならないためにもお願いできないか」

美也「ん~。うん、わかった。にぃにがそういうなら、みゃーも協力するよ」




9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/08(日) 23:38:51.30 ID:SazJV8/J0
翌日

七咲「あ、先輩。おはようございます」

橘「ああ、七咲か。おはよう」

七咲「今朝はやけに早いですね」

橘「ははっ。僕だってたまには、ね」

七咲「驚きました。先輩がこんな時間に登校してるなんて。
   これから雨でも降らなければいいんですが」

橘「な……」

七咲「くすっ、冗談ですよ」

橘「……」


10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/08(日) 23:46:09.31 ID:SazJV8/J0
七咲「どうかしましたか? 先輩」

橘「なぁ、七咲」

七咲「はい、なんでしょう」

橘「そろそろさ、いい加減にしてくれないか」

七咲「え。何がですか?」

橘「何がじゃないだろ。お前、ちょっと生意気だぞ」

七咲「え……。と、突然何を」

橘「いいか。正直言うと僕はお前にいつも腹を立てているんだ」

七咲「先輩が……私に……?」


13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/08(日) 23:54:39.69 ID:SazJV8/J0
橘「お前の態度は先輩を小馬鹿にしてる」

七咲「え、えっと……その」

橘「少し僕が優しくしてあげてるからって、調子に乗るのはやめてくれないか」

七咲「す、すみません。私の方は特に悪気があって、あのように先輩に接していた訳ではなかったのですが、
   そんなに先輩が気を悪くされていたのなら謝ります……! で、ですから……」

橘「当分、七咲の顔は見たくないな。近づかないでくれないか」

七咲「せ、先輩っ……!?」


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 00:02:41.62 ID:QL1jR2PD0
教室

七咲「……」

七咲(知らなかった……。先輩が私のことあんなに嫌ってたなんて)

七咲(思い返してみれば、私は先輩に失礼なことばかり口にしてた)

七咲(私にとっては軽い気持ちだったけど)

七咲「このままじゃダメだ。ちゃんと先輩に謝ろう……」

七咲「でも、先輩は私とは会いたくないって言ってた。多分、行っても直接会ってくれない」

七咲「ここは妹の美也ちゃんに頼もう。美也ちゃん、ちょっといい」

美也「……」

七咲「美也ちゃん?」


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 00:08:46.91 ID:QL1jR2PD0
七咲「聞こえてないのかな……。美也ちゃん!」

美也「うるさいなぁ。そんな大声出さないでよ。ちゃんと聞こえてるってば!」

七咲「え……あ、ごめん」

美也「はぁ。それで用は何?」

七咲「えっと。ちょっと訳があって、橘先輩を呼んでもらいたいんだけど。いいかな?」

美也「ヤダ」

七咲「ど、どうして……?」


22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 00:15:48.62 ID:QL1jR2PD0
美也「じゃあ、どうしてみゃーが逢ちゃんのためにお兄ちゃんを呼んでこなくちゃいけないの」

七咲「それは……」

美也「紗江ちゃんならともかくさ、大して親しくもない逢ちゃんにそんなことする義理なんてないよ」

七咲「美也ちゃん……」

美也「もうチャイム鳴るから、あっち行ってよ」

七咲「ご、ごめん……」

美也「それとこれから、あまり話しかけてこないでね。それじゃ!」

七咲「……」


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 00:22:11.64 ID:QL1jR2PD0
七咲「美也ちゃんまで私のこと……」

七咲「兄妹二人で私、嫌われてたなんて」





休み時間

七咲「とりあえず、先輩の教室に行って……」

橘「……」

七咲「あ、あそこで廊下を歩いてるのは……。先輩!」


28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 00:28:02.43 ID:QL1jR2PD0
橘「なんだ、七咲か。当分、近づかないでくれって言ったじゃないか」

七咲「そ、そんなの納得いきません!」

橘「こっちは迷惑してるんだ」

七咲「今朝、ちゃんと謝ったではないですか……。なのに、まだ許してくれない
   っていうんですか。そんなの男らしくないです!」

橘「ほらまた、僕に対して生意気なこと言ってるじゃないか」

七咲「あっ、す……すみません。でも私」

橘「もう僕は教室に戻るから」

七咲「あ、待ってください! まだ話は……!」


29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 00:32:10.71 ID:QL1jR2PD0
ドンッ

梅原「いてっ!」

七咲「うっ! す、すみません」

梅原「いてぇーな……。七咲か」

七咲「あ、梅原先輩。丁度良かったです。あの、橘先輩を呼ん……」

ガシッ

七咲「え……うぅ!」

梅原「何が丁度良かっただ。教室の入り口なんかでぼさっとしてんじゃねぇよ」

七咲「うぐぅ……せ、せんぱ……い。くるし……」


32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 00:34:14.57 ID:Y9R96VSOI
梅たんやめたげてwwwwwwwww


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 00:41:24.78 ID:QL1jR2PD0
梅原「それとな、先輩に命令するなんざどういう了見だ。お前はそれほど偉いのかよ? 大将なのかよ?」

七咲「す、すみませ……こほっこほっ」

梅原「気をつけろよなっ!」

ブンッ

ガンッ!!

七咲「あぐぁ……!」

梅原「たくっ、後輩ならもっと可愛げをみせろってんだ」
スタスタスタ

七咲「げほっ、げほっ」


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 00:47:36.82 ID:QL1jR2PD0
七咲(この日の私はずっと独りだった)

七咲(教室でも、不思議と誰も話しかけてこない……)

七咲(いつも休み時間になったら決まって私の机に集まってくれる友達さえも来ない……)

七咲(もちろん……美也ちゃんも紗江ちゃんも)

七咲「……」


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 00:51:59.37 ID:QL1jR2PD0
放課後

七咲「紗江ちゃん」

紗江「え、あ……」

七咲「ちょっと今いい……?」

紗江「それは、その……」

七咲(まさか紗江ちゃんも……)

七咲「ちょっと聞きたいことがあって。時間は取らせないから。ダメかな?」

紗江「……うぅ」

美也「ダメに決まってるよ!」

七咲「み、美也ちゃん……」


43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 00:59:36.88 ID:QL1jR2PD0
美也「紗江ちゃんはこれからみゃーと一緒に帰るんだもん。だよね!?」

紗江「……ぅ、うん」

七咲「本当に少しの時間だけでいいから……お願い!」

美也「イヤったらイヤ。ていうか、逢ちゃん。さっき話しかけてこないで言ったじゃん!」

七咲「わ、私は紗江ちゃんに!」

美也「あれは紗江ちゃんも入ってるんだよ! 紗江ちゃんも逢ちゃんなんかと話したくないってさ」

七咲「そうなの……? 紗江ちゃん」

紗江「……」


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 01:04:17.26 ID:QL1jR2PD0
美也「あったりまえじゃん。そんなこともわからなかったの?」

七咲「……」

美也「さっ、紗江ちゃん。早く帰ろっ」

紗江「……あ、うん」

七咲「あ、待って……!」

ガラガラ ピシャ

七咲「……」

七咲「もういいや。部活に行こ……」


62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 01:13:37.25 ID:QL1jR2PD0
水泳部

七咲「塚原先輩、ちょっと相談があるんですけど……いいですか?」

塚原「あ、七咲。丁度良かった私もあなたに話があったのよ」

七咲「え、何ですか?」

塚原「あら。私の方が先に話しちゃっていいのかしら?」

七咲「はい」

塚原「そっか。それじゃあ、単刀直入に言わせてもらうけど」

塚原「これから水泳部に来ないでくれないかしら?」

七咲「え……そ、それはどういう」


72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 01:22:52.51 ID:QL1jR2PD0
塚原「言葉どおりの意味よ」

七咲「な、なぜなんですか!?」

塚原「そうね。簡単に言えば戦力外通告ってところかしら」

七咲「な……」

塚原「知ってるだろうけど、あなたのタイム。落ちるところまで落ちてるでしょ」

七咲「で、でもあれは一時的なもので……今の私なら絶対に!」

塚原「はぁ。じゃあ、もっとはっきり言わせてもらうわね。正直邪魔なのよね、あなた」

七咲「つ、塚原先輩……?」


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 01:35:24.48 ID:QL1jR2PD0
塚原「以上。理由はちゃんと話したわ。さぁ、部活が始まるから早いとこ出て行って、ね?」

七咲「……」

七咲「わからない……」

七咲「私どうしたら……うぅ」

ドスッ

七咲「あぐぁっ!」

森島「あら? 何かに私のひじがぶつかったような」

七咲「けほっけほっ……げほっげほっ! 森島せんぱ……」

森島「ありゃ。あなた、響とよくいる後輩ちゃんね。ごめんね、存在感が薄くて気づかなかったわ」

七咲「……す、すみません」


85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 01:43:17.90 ID:QL1jR2PD0
森島「それよりどうしたの? 今日は確か部活があるって響が言ってたはずだけど」

七咲「……」

森島「サボり?」

七咲「やめさせられちゃいました」

森島「え?」

七咲「塚原先輩にもう来なくていいって……」

森島「わーお」

七咲「森島先輩はわかりませんか? 塚原先輩がなぜ私にそんなことを言ったのか……」

森島「うーん、なんとなくわかる気がするなー」

七咲「本当ですか。教えてください……!」

森島「うん。だって、あなた暗くて陰気臭いんだもんっ」

七咲「あ……」


90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 01:48:44.86 ID:QL1jR2PD0
森島「私が響だったらすぐにやめさせちゃうだろうな、うふふ」

七咲「……」

森島「どう? すっきりした?」

七咲「はい……ありがとうございます」

森島「どういたしましてー。それじゃあね!」

七咲「……」

七咲「帰ろう」


96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 01:56:30.33 ID:QL1jR2PD0
帰り道

七咲「……」

七咲(私はこれから一体何のために生きていけばいいのだろう……)

七咲(慕っていた先輩たちには見捨てられて)

七咲(仲良くしていた友達からは避けられて)

七咲(大好きだった水泳もみんなとできなくなる……)

七咲「どうしていきなりこうなっちゃったんだろう……全然わからない……」

七咲「本当にわからないよ……うぅ」

七咲「ぐすっ……あ」

郁夫「……」

七咲「郁夫?」


99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 01:58:45.82 ID:yEFeWzfS0
やっぱり郁夫もでてきたか・・・


110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 02:06:18.42 ID:QL1jR2PD0
七咲(そうだ……郁夫の前でこんな顔してちゃダメだ)

七咲(私は郁夫のお姉ちゃんなんだから……)

七咲「郁夫も今帰り?」

郁夫「……」

七咲「だったら私と一緒に帰ろうか」

郁夫「……」

七咲「ほら、手そんなに冷たそうにして。ちゃんと暖めないと風ひくよ」

パシッ

手を暖めようと差し出してきた七咲の手を払いのける郁夫。

七咲「え……?」

郁夫「……」


122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 02:15:02.31 ID:QL1jR2PD0
七咲「ど、どうしたの?」

郁夫「……」

七咲「もしかして、恥ずかしかった?」

郁夫「……」

七咲「なら大丈夫だよ。今は私と郁夫の二人だけだから」

郁夫「……」

七咲「それとも、何か違う理由? だったら私に話してみて」

郁夫「……いだ」

七咲「え? ごめん、郁夫。もう一度言って」

郁夫「お姉ちゃんなんか大嫌いだ」


125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 02:18:06.77 ID:AMXIcfI4O
七咲が一体何をしたんだ…


128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 02:24:27.39 ID:QL1jR2PD0
七咲「……」

七咲「こ、こら、郁夫。嘘でもそういうこと言ったらダメっていつも言ってるでしょ」

郁夫「……」

七咲「返事は……? 郁夫!」

郁夫「……」

タッタッタッタ

七咲「あ、こら、郁夫……待ちなさい!」

七咲「いく……お」

七咲「……」

七咲「ごめんね、郁夫。こんなお姉ちゃんで……」


130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 02:32:42.33 ID:QL1jR2PD0
ゲーセン

カチャカチャカチャ

七咲「……」

七咲「こんなところで何やってるんだろ、私……」

七咲「でも、早く帰ってもお母さんたちに部活のこと聞かれるだろうし」

七咲「きっと郁夫も……私のこと」

カチャカチャ

チャラララー!!

七咲「あ、格闘ゲーム勝っちゃった」

薫「ちょっと、アンタ」

七咲「え? なんでしょう」

七咲(対戦相手の人かな……?)

薫「ゲームでズルしてんじゃないわよ!」


138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 02:44:18.13 ID:QL1jR2PD0
七咲「し、してませんよっ!」

薫「嘘つくんじゃないわよ! あんなハメ技しておきながら。もっと正攻法で戦いなさいよ!」

七咲「それだって立派な戦略です!」

薫「はぁ? 何、屁理屈言ってんのよ! しまいには私もキレるわよ!?」

ガシッ

七咲「くっ……」

薫「あ……。思い出した。あんた純一とたまに廊下とかで話してる下級生だ」

七咲「ということは……あなたも橘先輩の知り合い?」

薫「ふ~ん。丁度いいわ。ちょっと顔貸しなさいよ、ね!!」

グイッ
七咲「や、やめっ……うぐぅ」


147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 03:06:06.72 ID:QL1jR2PD0
路地裏

薫「よし。この辺でいいかしらね」

ドサッ

七咲「けほっけほっ、な、何するんですかっ……いきなりこんなところに引っ張ってきて!」

薫「この機会にアンタに釘を刺しておこうと思ってさ」

七咲「どういうことです……?」

薫「なぁに。早い話が純一に近づくなってことよ」

七咲「意味がわかりません。一体あなたに何の権限があって……!」

ドスッ

七咲「あぐぁっ!」

薫「へぇ。大人しそうなわりには随分強情なのね。でも、そういう性格してると損よ?」


153:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 03:16:32.58 ID:QL1jR2PD0
薫「言っとくけど拒否権はないから」

薫「なんたってアンタと私じゃ純一との付き合いの差って奴が違うんだから」

七咲「……それでも……譲れません」

薫「は?」

七咲「あなたがどう言おうと……橘先輩のこと」

七咲「絶対譲れませんから……!」

薫「はぁ。アンタ何もわかってないのね」

七咲「何がですかっ!?」

薫「アンタが純一のことをどう想おうが、純一の方は何とも想っちゃいないのよ?」

薫「むしろ迷惑がってること、気づいてないの?」

七咲「うっ……そ、そんなこと、ありませんっ! 先輩に限ってそんな!」

薫「ふ~ん。そこまで言うなら今から確かめてくれば。純一に会ってさ?」

七咲「くっ……」

タッタッタッタ


157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 03:25:47.66 ID:QL1jR2PD0
タッタッタッタッタ
七咲「……」

七咲「絶対ない! 先輩が私を嫌ってるなんて……!」

七咲「そんなこと絶対……絶対……信じたくない」

七咲「今朝のだって……何かの間違いなんだ」

七咲「ううん。もし間違いじゃなくてもこのまま終わるなんてそんなの堪えられない……!」

七咲「後悔しないためにも……今日こそ伝えよう。私の本当の気持ちを先輩にっ」

七咲「あ、いた!」

橘「……」

七咲「先輩っ! 橘せんぱ……」

橘「……」
チュウ…
絢辻「……」

七咲「……い」


162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 03:44:23.19 ID:QL1jR2PD0
橘「これで契約成立かな」

絢辻「くすっ、よくわかってるじゃない」

橘「はははっ、絢辻さんのことは何でもお見通しだよ」

ガスッ

橘「いたたっ! 蹴るなんてひどいよ!」

絢辻「キスしてあげただけで、知った風な口利くんじゃないの」

橘「でも絢辻さんは裏表のない素敵な人だから、色々わかっちゃうんだよー」

絢辻「なるほど、そういうことだったのね。それならよろしい」


164:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 03:45:18.64 ID:QL1jR2PD0
橘「よかった。覚えてたご褒美にもう一度キスしてくれたりしないかな……」

絢辻「……」

橘「ははは……」

絢辻「仕方ないわね。特別よ」

橘「やった」
チュ…


七咲「……」

前の光景を目の当たりにした七咲は
立ちすくんだまま、しばらくその場から動けなかった。


167:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 04:00:35.03 ID:QL1jR2PD0
校門

桜井「はぁ、部活ですっかり遅くなっちゃった」

桜井「早く帰ろっと~」

七咲「……」

ドサッ

桜井「あれ、水泳着袋? 今すれ違った人が落としたのかな」

桜井「すみませーん、これ落ちましたよ~」

七咲「……ありがとう……ございます」

桜井「いえいえ。それじゃあ、さようなら」

七咲「……」

桜井(プールの方に向かって行った。今から部活なのかな?)

桜井(でも、もう部活とか終わってる時間帯だよね。誰も見てない時間に秘密特訓とか?)

桜井(もしそうだったら、すごいなぁ)

桜井「あ、いけない。早く帰らないとね~」


175:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 04:33:12.99 ID:QL1jR2PD0
橘家

橘「ただいまー」

美也「おかえり、にぃに。今日は遅かったね」

橘「まぁ……色々とな」

美也「どうしたの? 少し顔がにやけてるよ~」

橘「そ、そうかな。ははっ」

美也「そんなことより、にぃに。何か忘れてなーい?」

橘「忘れてる? 何をだ」

美也「逢ちゃんのこと!」

橘「あぁー、そうだった! すっかり忘れてたぞ」


177:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 04:36:54.72 ID:QL1jR2PD0
美也「もぉ! にぃにが言いだしっぺのくせに!」

橘「ごめんごめん! 僕はとりあえず、梅原にも協力してもらったんだけど。美也の方はどうだった?」

美也「こっちはね、紗江ちゃんとかクラスの子とかその他諸々かな~、にっしし」

橘「僕が見た感じでは七咲は充分反省していたようだけど」

美也「うん。みゃーの方も。ていうか、ちょっとやりすぎちゃったかも」

橘「そうとなれば、七咲に電話して安心させてあげないとな」

ピポパ prrrrrrr… ガチャ

橘「もしもし、橘ですけど。七咲逢さんはいますか?」

橘「え、まだ帰ってきてない? そうですか。わかりました」

ガチャ

美也「どうしたの? にぃに」

橘「七咲、まだ家に帰ってきてないんだってさ」


179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 04:38:22.40 ID:QL1jR2PD0
プール

七咲「……」

七咲「もう誰もいない……。こんな時間じゃ当然か」

七咲「橘先輩……いつだったか、私の心が追いつめられた状態でプールに飛び込んだとき」

七咲「先輩もその後すぐに飛び込んで、私を水面から抱え上げて助けてくれましたよね」

七咲「あの時、とても嬉しかったんですよ……」

七咲「でも……今の先輩はきっと私なんか助けてくれないんですよね……そうなんですよね」

七咲「……」

七咲「それでも私、先輩のこと……ずっと忘れませんから」

七咲「それでは先輩。さよならです」


ドポン

ブクブクブクブク…ブクブク…ブク……ブク…………


END


183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 04:40:38.46 ID:UHUwRlRWO
おい


181:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 04:40:32.67 ID:AMXIcfI4O
やはりbadか…
わかっていたさ
>>1


186:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 04:44:24.08 ID:QL1jR2PD0
言いたいことはわかる
しかし、スト子ちゃん以外のヒロインたちをちゃんと出したことだけは認めてくれい

最後にご精読ありがとうございました


189:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 05:01:37.16 ID:AMXIcfI4O
>>186
結構精神に来たぜ…


193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 05:11:25.98 ID:SJtFQ9+lO
後日談を>>1じゃなくてもいいから誰か書けないか?俺は文才無いから無理だけど・・・


207:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 09:38:20.32 ID:hr5WToyw0
橘「……え? 七咲が自殺した?」

美也「うん。今朝、水泳部の人たちがプールで見つけたって」

橘「はははっ、そんな冗談に騙されたりしないよ」

美也「…………」クスン

橘「ほ、本当に?」

美也「にぃにが……、にぃにがあんなことさせるからだよ!」

橘「僕、ちょっとプールに行ってくる」ダッ

美也「…………」

美也「…………これでいいの? みゃーのことは許してくれる?」

???「…………」コクン


269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 19:05:17.55 ID:kUMTmjJ10
七咲「なーぜーわーたしーにーつめたーくーしたー?」

橘「ち、ちがうんだ七咲! 僕はただ七咲のために」

七咲「……本当ですか?」

橘「本当だよ。だからはやく成仏……」

七咲「なら許してあげます。事情はもう美也ちゃんから聞きましたし」

橘「ほっ」

七咲「今回だけですよ。それに私は幽霊じゃありません」

橘「えっ!? だってみんな七咲が自殺したって」

七咲「先輩を懲らしめるために口裏を合わせてもらったんです。ほら、足だってあるでしょ?」

橘「……見えない」

七咲「え?」


270:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 19:07:06.12 ID:kUMTmjJ10
橘「足なんて見えないよ七咲」

七咲「せ、先輩? もう冗談は辞めてくださいよ」

橘「本当に見えないんだ。でも、そうだな、スカートをめくり上げてくれたら見えるかも」

七咲「…………先輩って本物の変態ですね」


271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 19:13:04.54 ID:kUMTmjJ10
橘「さあ、早く七咲が幽霊じゃないって証拠を僕に見せてよ」

七咲「ダメです」

橘「僕、傷ついたんだけど」

七咲「うう……」

橘「それに証拠を見せてくれないなら僕は一生七咲のことを幽霊だと思い続けるよ?」

七咲「もう、仕方ないなあ。特別ですからね///」スッ

橘「早く早く!」グイッ

ピンポーン

七咲「…………」

橘「…………」


272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 19:15:18.82 ID:kUMTmjJ10
ピンポーン

七咲「出なくていいんですか?」

橘「先に見せてよ」

ピンポーン、ピンポーン、ピンポピンポピンポーン

絢辻「あれー? 橘君留守かな?」


275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 19:42:01.52 ID:kUMTmjJ10
美也「あ、この前お菓子をくれた先輩だ」

絢辻「あら美也ちゃん。先日は橘君の情報を売っ……教えてくれてありがとう。でもどうして門の陰から?」

美也「ええっと、ちょっと家の中に入れない事情があって」

絢辻「ふーん。その事情って?」

美也「い、言えないよ。にぃにが女の子と二人きりなんて事は絶対に無いから!」ブンブン

絢辻「……ねえ美也ちゃん。今度ハーゲ○ダッツのアイスを好きなだけ奢ってあげるわ」

美也「ホント!?」

絢辻「だから中で何が起きているのか話なさい!」

美也「うん。実はね……」


277:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 19:46:55.48 ID:kUMTmjJ10
七咲「やんだみたいですね、チャイム」

橘「うん。だから早くそのスカートを」

七咲「そ、それじゃあいきますよ」

橘「ゴクリ」

絢辻「いったいどこに行くというのかしら?」

橘「あ、絢辻さん!?」


278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 19:49:50.19 ID:kUMTmjJ10
七咲「昨日、橘先輩とキスしてた人……」

橘「え? 見てたの?」

絢辻「見せたのよ」

橘「!?」
七咲「!?」

橘「で、でも」

絢辻「さらに言うなら、橘君? 生意気な後輩は懲らしめたほうがいいってあなたに教えたのは誰だったかしら?」

七咲「あ、あなたの仕業だったんですか!」


279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 19:49:51.47 ID:Y9R96VSOI
おお!

まさかの修羅場wwwwwwwww


280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 19:55:09.39 ID:kUMTmjJ10
絢辻「あら、何のことかしら?」

七咲「だって今……」

絢辻「私はただ生意気な後輩と言っただけよ。それをあなた個人と結びつけたのは私じゃないわ」

七咲「卑怯者! そんな、影に隠れてこそこそと」

絢辻「そのどこが悪いの? 好きな人を手に入れるために手段を選ばないのは当然じゃない」

七咲「なっ……」

絢辻「あなた、邪魔なのよ」


283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 19:57:51.58 ID:vyw2fd1UO
絢辻さんェ…


286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 20:05:40.16 ID:kUMTmjJ10
七咲「せ、せんぱ……橘先輩はどう思っているんですか?」

橘「僕!? そんなことを当然言われても」

絢辻「橘君、好きよ」

七咲「!?」
橘「!?」

絢辻「私は橘君のことが好き。橘君のためならなんだってしてあげられるわ。あなたはどうなの?」

七咲「私は……」

橘(うひょー! 絢辻さんに告白されたぜ!)


293:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 20:17:33.12 ID:kUMTmjJ10
絢辻「もし本気じゃないならさっさと諦めたほうがあなたにとっても得じゃない? ちがうかしら」

七咲「私は、私にとっての橘先輩は、好きとかそういうんじゃなくて、ただの頼りになる先輩……でした」

橘(なんだってー!? あれだけフラグが立っていたじゃないか!)

七咲「でも昨日、橘先輩に冷たくされて、先輩がキスしているところを見て、それでやっと自分の気持ちに気付いたんです」

絢辻「そう、つまりあなたは私の敵なのね」

七咲「はい。私も、橘先輩のことが好きです」

橘(うひょー! 七咲にまで告白されたぜ!)


296:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 20:23:36.00 ID:kUMTmjJ10
絢辻「で……」

七咲「どっちをとるんですか?」

橘「どっちと言われても……」

七咲「先輩? 私、男らしくないのは良くないと思います」

絢辻「あら、私はどんな橘君でも受け入れるわよ?」

七咲「ちょっ、ズルイ!」

橘「いや、そういうんじゃなくてさ」

絢辻「え?」

橘「まだ七咲が人間なのか幽霊なのか確認していないんだけど」

七咲「………………は?」


300:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 20:35:21.84 ID:kUMTmjJ10
橘「いや、だから早く七咲のスカートの下を確認しないと」

七咲「この人は……」

絢辻「うわぁ……」

橘「だ、だってもし七咲が自分の死んでいることに気付いていない幽霊だったら大変じゃないか!」

七咲「素直に下着が見たいって言ったらどうですか?」

橘「僕は七咲の下着が見たい!」

七咲「ふふ、どうします? 橘先輩は私の下着のことで頭がいっぱいみたいですよ」

絢辻「くっ……」


301:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 20:37:01.31 ID:Y9R96VSOI
もう.....橘さんの......キャラが......


304:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 20:42:54.44 ID:vyw2fd1UO
橘さんには失望した


306:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 20:52:16.34 ID:kUMTmjJ10
絢辻「ねえ橘君、そんなに下着が見たいのなら私のを見せてあげるのよ?」

橘「絢辻さんの下着になんて興味ないよ」

絢辻「そんな……」

橘「さあ七咲、早く見せてよ」

七咲「特別ですからね?」ピラッ

橘「……え? なんで水着なのさ!」

七咲「部活は休んだんですけど、ついいつもの癖で」

橘「失望した。七咲には失望したよ」

七咲「水着も下着もたいして面積は変わらないじゃないですか」

橘「なんだって? それ、本気で言ってるのかい?」


309:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 20:57:33.07 ID:kUMTmjJ10
橘「七咲みたいな生意気そうな女の子が見せてくれる下着だからいいんじゃないか。それなのに水着だなんて」

七咲「何を言ってるんですか先輩、落ち着いて下さい!」

橘「これなら絢辻さんのを見たほうがマシだよ! というわけで絢辻さん、見せてよ」

絢辻「あんた、脳みそが腐ってんじゃないの!」

橘「え? 僕何かおかしなこと言ったかな」


312:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 21:04:40.22 ID:kUMTmjJ10
絢辻「どこの世界に他の女の子の下着を見たいと言った舌の根も乾かぬうちに別の子の下着を見たいと言う人間がいるというのよ!」

橘「あ、絢辻さん? 僕頭良くいから一言でお願い」

絢辻「変態!」

橘「僕は変態なんかじゃないよ。たとえ変態だとしても変態と言う名の紳士だよ!」

絢辻「はぁ……」

七咲「ふぅ……」

橘「さあ絢辻さん、早くそのスカートを自分の手で捲り上げるんだ!!!!」


314:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 21:10:31.49 ID:kUMTmjJ10
七咲「あの、名前、絢辻先輩で合ってましたっけ?」

絢辻「ええ」

七咲「絢辻先輩はどんな橘先輩でも受け入れるんですよね? お譲りします」

絢辻「こちらこそ、あなたに引き取ってもらいたいのだけど」

橘「ふ、ふたりとも何を言ってるんだ?」

絢辻「まあ、とりあえず」

七咲「ええ、そうですね」

絢辻七咲『橘君(先輩)は変態だなぁ……。少し懲らしめるか』

橘「え? え? え?」


315:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 21:13:29.26 ID:kUMTmjJ10
橘(こうして、僕が変態だと言う根も葉もない噂は学校中に広まり、虐げられながらの学校生活が始まった)

橘(毎日いろんな人から無視されたり踏まれたり蹴られたり罵倒されたり)

橘(でも、なぜだかそれが快感なんだ。僕は変態じゃないはずなのに……)

橘(さあ、今日も元気に七咲に踏んでもらいにいこうか)

橘「七咲ー! ちょっと話がー!」

END


319:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 21:18:53.03 ID:kUMTmjJ10
勝手に続き書いてすみませんでした。(途中でID変わったけど>>207からです)
ゲームもアニメも未見で、他の方々のSSを参考に書いたのでおかしなところがあったらごめんなさい。
それでは!


320:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/09(月) 21:18:55.98 ID:dCSLGY4m0
イイハナシダナー
乙!





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